納豆は犬が食べても大丈夫!与え方と注意点をご紹介

納豆は、人間だけではなく犬の健康にも良い食品です。血液をサラサラにしたり、免疫力や老化防止に役立ったりする効果があります。

また、納豆の独特な匂いやネバネバの食感を好む犬が多く、嗜好性の高い食品です。しかし、与えすぎや大豆アレルギーなど、注意をする点がいくつかあります。

今回は、納豆を犬に与えるメリットや与え方、注意点についてご紹介します。

適量なら犬に納豆を与えても大丈夫

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健康や美容に良いと言われる発酵食品の納豆。犬の健康にも役立つ栄養素がたくさん含まれますが、犬にとって危険な成分は含まれていません。
そのため、基本的に犬に納豆を与えても大丈夫です。

納豆の発酵した独特な匂いは、犬にとっては良い匂いと感じることも。ネバネバの食感は好みが分かれるかもしれませんが、愛犬が進んで食べるようであれば、犬の普段のフードのトッピングやおやつとして取り入れても良いでしょう。

納豆の与え方

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人間用の納豆をそのまま与えることができます。その際、たれなどで味付けしてはいけません。

どの粒の大きさでも食べることは可能ですが、小粒やひきわりの方が消化に良いです。胃腸が弱い犬や初めてあげる際は、必ず小粒やひきわりを選んであげましょう。

犬用のおやつとして、フリーズドライの納豆も販売されています。

与える量

納豆を与える際は、あくまでフードのトッピングやおやつの範囲内にとどめましょう。
おやつの適量は、1日の必要摂取カロリーの10%程度です。

納豆は1パック50gで約100kcalなので、5g=10kcalで計算してみることをおすすめします。

納豆に含まれる栄養素とメリット

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原料である大豆に含まれる栄養素に加え、納豆菌の発酵により生成される栄養素が含まれるため、納豆は犬の健康にさまざまな良い効果をもたらしてくれます。

ナットウキナーゼ

発酵過程で生成される酵素のひとつであるナットウキナーゼは、血栓の成分を溶かし、血液をサラサラにするため、脳血栓や脳梗塞予防に効果があると言われています。

ナットウキナーゼは主に人間での効果しか研究結果が出ていませんが、犬にも同じ血液凝固のメカニズムがあるため、犬への効果も期待されています。

大豆サポニン

大豆に含まれる大豆サポニンには、抗酸化作用、免疫力向上、血流改善などの効果があります。愛犬の老化を防ぎ、健康的な生活をサポートしてくれます。

ビタミンK

ビタミンKはカルシウムの吸収を促進するため、骨を丈夫にしてくれます。また、出血した際に血液を凝固させる作用もあります。

タンパク質

タンパク質は筋肉、皮膚、臓器などを維持し、エネルギー源にもなります。
犬にとって植物性タンパク質は動物性タンパク質より吸収されにくいと言われますが、納豆菌による発酵過程である程度分解されるため、大豆そのものを食べるよりも吸収が良いそうです。

食物繊維

納豆には、スムーズな排便を促す不溶性食物繊維が多く含まれています。
また、食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを排出したりする効果のある水溶性食物繊維も含まれています。

マグネシウム

マグネシウムは心臓の健康維持骨・歯を作るのに必要な栄養素です。
しかし、過剰摂取するとストルバイト結石を形成しやすくなってしまいます。

犬に納豆を与える際の注意点

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納豆は栄養豊富な食品ですが、犬に与える際にはいくつかの注意点があります。

1. 大豆アレルギーの有無

大豆アレルギーのある犬には与えてはいけません。アレルギーがあるかわからない場合は、まずは少量から与えてみてください。
納豆を与えた後に以下の症状がみられた場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

  • 皮膚の痒み
  • 目の充血
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 元気消失

2. 口周りの汚れ

納豆はネバネバしているため、口周りが汚れやすいです。
口周りの毛が長い犬種は特に、食後は口をよく拭いてあげる納豆をかき混ぜすぎないなどの対策を行ってあげると良いでしょう。

3.たれなどを混ぜないで

納豆には付属のたれやからしが付いていますが、犬に与える際は絶対に入れないようにしましょう。塩分過多や消化器へ負担がかかります。

4.与え過ぎには注意

どの食材にも言えることですが、与え過ぎには注意しましょう。
納豆にはマグネシウムやタンパク質を豊富に含んでいますが、尿石症の既往がある・治療中の犬や、腎臓や肝臓の病気を患っている犬には、これらの過剰摂取は注意が必要です。

病気の治療中や薬を飲んでいる場合は、納豆を食べても大丈夫か獣医師に相談しましょう。

まとめ

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納豆は犬の健康に良い栄養素が含まれており、嗜好性も高いです。
しかし、与えすぎやアレルギーなど注意をしなければ、体調の悪化につながることもあります。

既往症や治療中の病気には気をつけながら、適量をトッピングやおやつとして納豆を楽しんでみてはいかがでしょうか?

フィラリア薬を飲ませ忘れたら。すぐに投薬を再開するのはNG!

暖かくなり蚊が増えると、犬にはフィラリア予防薬を飲ませ始めます。
その後は、11〜12月頃まで、毎月投薬を続けますが、うっかり飲ませるのを忘れてしまうことがあるかもしれません。

飲ませ忘れた期間が長い場合、自己判断ですぐに投薬を再開すると、犬がショック症状を起こしてしまう可能性があり、非常に危険です。

今回の記事では、フィラリア薬を飲ませ忘れたときの対処法について、詳しくご紹介します。

犬の体にフィラリアが寄生・増殖する仕組み

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フィラリアは危険な寄生虫

フィラリアは、犬の肺動脈や心臓に寄生する寄生虫で、蚊によって媒介されます。
犬の体内で成虫になると、心臓で大量に幼虫を生み続けてしまうため、しっかり予防しないと命に関わるとても危険な寄生虫です。

ちなみに、寄生虫というととても小さいイメージがあるかもしれませんが、フィラリアの成虫は細長い素麺のような見た目をしており、体長は約10~30cmにもなります。

気温が約15℃を超えると蚊の吸血が始まるので、春先から予防薬を投与し始めることが多いです。

フィラリアの生育段階

フィラリアは卵を産まない「卵胎生」です。
蚊の体内である程度まで成長した幼虫は、蚊が吸血時に出す唾液と一緒に犬の皮膚に落ち、吸血で空いた穴から体内に侵入します。

その後、犬の体内で脱皮をして成長しながら、皮下→筋肉→肺動脈、心臓の順に移動し、成虫になって交尾をすると、メスは1日に2,000~3,000匹もの幼虫を肺動脈や心臓に産み続けます

犬の体内に侵入してから幼虫を産むまでの期間は、6~7ヶ月程度とされています。そして、産まれた幼虫は蚊の吸血時に蚊の体内に移り、ある程度まで成長してから、再び犬などの動物の体内に移ります。

フィラリア薬を飲み忘れるとどうなる?

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フィラリア薬の効果とは

フィラリア薬は、フィラリアの侵入を防ぐ薬ではなく、侵入したフィラリアの幼虫を駆虫する薬です。成虫には効かないため、幼虫の段階で駆虫しなければなりません。

飲み忘れるとどうなるのか

フィラリア薬は、「飲んだあとに侵入してきた幼虫を駆虫」するのではなく、「すでに体内にいる幼虫を駆虫」する薬です。そのため、蚊が出始めた1ヶ月後から飲み始めて、蚊が出現しなくなってからも1ヵ月後までは毎月飲み続ける必要があります。

つまり、仮にフィラリアが体内に侵入していた場合、薬の飲み忘れの期間が長くなれば長くなるほど、フィラリアが成長して、肺動脈や心臓で幼虫を産む段階に近づいていってしまいます

飲み忘れに気づいたら、「今年はもういいや」などと安易に投薬をやめてしまうのではなく、少しでも早く対処することが重要です。

飲み忘れに気づいても、すぐに飲ませるのはNG!

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フィラリア薬の飲み忘れに気づいたら、早急に対処するのが重要だと言いましたが、数ヶ月間飲み忘れが続いた場合は、すぐにフィラリア薬を飲ませてはいけません。

投薬を再開する前に、動物病院で一度検査を受ける必要があります

検査が必要な理由

すでに成虫にまで成長したフィラリアが犬の体内で幼虫を産んでいた場合、この段階でフィラリア薬を飲むことで、血液中の幼虫が大量に死にます

それにより、犬がショック症状を起こし、最悪の場合命を落とすこともあるのです。

数ヶ月間飲ませ忘れてしまった場合は、フィラリアが体内で成長していないかを動物病院で確かめてから、投薬を再開しましょう。

飲み忘れないための3つの工夫

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長期間飲み忘れると、フィラリア症の危険も高まりますし、検査を受ける手間もかかってしまいます。自分に合った工夫をして、月に1度のフィラリア薬を飲ませ忘れないようにしましょう。

1. カレンダーに前もって記入しておく

フィラリア薬の投与が始まったら、いつも使っている壁掛けのカレンダーや手帳に、11月、12月頃までの間の毎月分、投薬日を書いておきましょう。

2. スマホのリマインダーを使う

スマートフォンのリマインダー機能を使って、毎月決まった日に投薬の通知が来るように設定しておきましょう。

3. 家族のお薬カレンダーがあれば活用する

投薬を長期間続けている家族がいれば、お薬をポケットに入れておける「お薬カレンダー」「ピルケース」を使っているかもしれません。
ポケットやケースに、犬のフィラリア薬を一緒に入れておけば、家族と一緒に飲み忘れを防げます。

使っている人がいなくても、持病のある犬で投薬を継続する場合は、この機会に購入してみてもいいかもしれません。

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まとめ

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フィラリア薬が開発されるまでは、フィラリア感染症で死亡する犬がたくさんいました。予防薬ができてから犬の平均寿命が大幅に伸びたことからも、フィラリアが予防しないといかに危険な寄生虫かが分かります。

そして、そんなフィラリア薬を開発したのは、日本の科学者で、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、大村智教授です。

偉大な開発の功績に感謝し、フィラリア薬を飲み忘れないように注意したいものですが、気をつけていても忘れてしまうことはあるかもしれません。
飲み忘れが数ヶ月にわたる場合は、投薬を再開する前に動物病院で検査を受ける必要があることを覚えておきましょう。

食器や首輪が原因に!犬の金属アレルギーの症状と対策

人間では、アクセサリーなどが原因で金属アレルギーになることがありますが、実は、犬でも金属アレルギーになることがあります。

金属アレルギーは、食器や首輪など、日々の生活で使うものが原因であることが多いため、できるだけ早く気づいてあげることが重要です。

今回の記事では、犬の金属アレルギーについて、症状や治療・予防方法などをご紹介します。

犬も金属アレルギーになる

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植物や化学繊維、薬品など、なんらかの原因物質に触れることで発症するアレルギーを「接触アレルギー」といい、その一つが金属アレルギーです。

金属アレルギーの仕組み

金属から溶け出した「金属イオン」は、体内のタンパク質と結合します。
結合した物質(アレルゲン)を体が異常なものだと認識すると、再び同じ金属イオンがタンパク質と結合したときに過剰反応してしまい、皮膚や粘膜を破壊することで痒みや発疹などの症状を引き起こします。

全ての犬が金属アレルギーになるわけではない

犬も金属アレルギーになることはありますが、ネギ類やアルコールなどのように、全ての犬がアレルギー反応を起こすわけではありません。

犬の金属アレルギーの主な原因

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人間の場合、アクセサリーや腕時計などで金属アレルギーになることがありますが、犬の場合は、金属製の食器、首輪、ハーネスが原因になることが多いです。
サークル、ケージの金属に反応することもあります。

アレルギーになりやすい金属がある

合金やメッキ加工の製品は、金属アレルギーを引き起こしやすいと言われています。
逆に、純金、銀、チタン、ジルコニウムなど、純度が高く値段も高い金属のほか、医療用器具にも使われるサージカルステンレスは金属アレルギーになりにくいです。

犬の金属アレルギーの症状

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痒み

  • 金属アレルギーで最も多い症状。
  • 首輪が原因なら首に、食器が原因なら口や鼻先などに痒みの症状が出る。

湿疹

  • 痒みとともに、皮膚に湿疹が現れる。
  • 犬は全身が毛に覆われているので、人間に比べて気づきにくい。

脱毛

  • 金属アレルギーが直接脱毛を引き起こすわけではない。
  • 痒いところを掻いたり舐めたりすることで、毛が抜け落ちる。

目やに、涙

  • 金属が目の周りに接触した場合は、目やにや涙が出る。
  • 目元の違和感を感じると、床や足に擦り付けるなどして傷つけてしまい、結膜炎や角膜炎などを引き起こすことがある。

外耳炎

  • 耳に金属アレルギーの反応が出た場合は、足で耳を掻いたり、首を振るなどの行動を起こす。
  • 掻くことで傷や耳血腫ができることがある。
  • 耳に血が溜まってしまうと、注射針で抜く必要がある。

脂漏症(しろうしょう)

  • 金属アレルギーの症状が長引くと、皮膚の新陳代謝異常やホルモン分泌異常により「脂漏症」を発症。
  • 皮膚のベタつきまたは乾燥、フケの増加などがみられる。
  • 脂漏症は遺伝性の場合もあり、後天性でも完治に時間がかかるため、持病として長いこと苦しむ犬も多い。

金属イオンが体内に入った場合

金属が皮膚に接触しておこるアレルギー以外にも、なんらかのきっかけで体内に金属イオンを取り込んでしまうと、接触アレルギーとは異なる次のような症状を起こすことがあります。

  • 嘔吐や下痢など、消化器系の症状
  • 気管支が腫れることで、空気の通り道が狭まり、呼吸困難や酸欠、痙攣を起こすこともある。

金属アレルギーを発症しやすい犬種

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遺伝性の皮膚病になりやすい犬種

遺伝的に皮膚の疾患や、金属以外でもアレルギーを起こしやすい犬種は、比較的金属アレルギーにもなりやすいと言えます。

皮膚疾患を起こしやすい犬種の例
シーズー、パグ、柴犬、ゴールデンレトリバー、ビーグル、ラブラドールレトリバー、コーギー、シェルティ、シュナウザー、マルチーズ

短頭種

マズルの短い短頭種は、食器などの金属に接する顔の部分が広いため、広範囲にアレルギーが出やすいです。
また、もともと呼吸器が弱いので、金属アレルギーによる気管支の腫れなどは特に命取りになります。

短頭種の例
フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シーズー

犬の金属アレルギーの治療・予防

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金属アレルギーの症状を発症した場合、皮膚の炎症を抑える飲み薬や塗り薬などで治療します。しかし、金属アレルギーそのものが治ることはないため、薬で症状が落ち着いても、金属に触れればまた発症します。

とにかく金属製のものを使わないこと

金属アレルギーは治らないので、発症・再発を防ぐには、できるだけ金属に触れないようにすることが最も重要です。今は金属アレルギーの症状が出ていなくても、金属に触れ続けることによって発症することがあります。

もちろん、少し触れただけでアレルギー反応を起こすことはほとんどありませんが、食器や首輪など、毎日一定時間触れ続けるものは、プラスチック製や布製のものを使いましょう。


服の上からハーネスをつける

金属製のハーネスを使いたい場合は、服の上からハーネスをつけ、皮膚に直接当たらないようにすれば問題ありません。

合金、メッキ加工はNG

合金やメッキ加工の製品は金属アレルギーを引き起こしやすいため、なるべく使用を避けましょう。
一度金属アレルギーになってしまうと、他の金属にも反応するようになってしまうことがあるため、これまで発症したことがない犬でも注意が必要です。

まとめ

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犬が金属アレルギーになることを知らないと、体を痒がっていても原因が分からないため、同じ金属製品を使い続けてしまうかもしれません。

金属アレルギーの対策は、「金属との接触を避けること」が基本なので、顔や首など、普段金属と接する部分に症状が現れた場合には、一度金属製品の使用をやめてみましょう。

金属アレルギーは、悪化すると呼吸器障害を起こすこともあるので、決して侮ることなく、愛犬の健康を守ってあげましょう。

猫を飼うとゴキブリがいなくなる⁉︎猫に安全な殺虫剤もご紹介!

「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

これは一体どういうことなのでしょうか?また、もし本当にいなくなるとしたら、ゴキブリはどこへ行ってしまうのでしょうか?

今回の記事では、猫のゴキブリ退治事情や、猫がいる家庭での殺虫剤・駆除剤の選び方などをご紹介します。

「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」って本当?

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結論から言うと、基本的に猫を飼っただけではゴキブリがいなくなることはありません。

しかし、中にはゴキブリを捕まえる猫もいるため、その場合は「最近ゴキブリが減ったなあ」と感じるかもしれません。

捕まえたゴキブリは、弱らせたり殺したりしたまま放置することもあれば、食べてしまうこともあります。猫によっては、捕まえたゴキブリを「おみやげ」として飼い主さんの枕元に持ってくることもあるようですので、猫を飼うならそれなりの覚悟が必要です。

狩りは猫の本能

野生の猫は、ネズミなどの小動物や昆虫を食べて生きてきました。家猫は飼い主さんからごはんをもらえるので、自ら狩りをする必要はありませんが、動き回るゴキブリやセミなどを見ると、捕まえたい本能に駆られるのでしょう。

そもそも、猫がペットとして飼われるようになったのは、ネズミ退治のためとも言われています。

狩り好きゆえの侵略的外来種ワースト100

ゴキブリに限らず、猫は外に出ると遊びで小鳥や昆虫を傷つけてしまうことがよくあります。
狩りが好きな猫はただ楽しくてやっているだけですが、食べる必要がないのに殺したり弱らせてしまうのは、他の生き物にとっては大変迷惑な話です。

実際、猫は国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会によって、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれていて、生態系への深刻な影響が問題視されています。

猫が逆にゴキブリを呼び寄せることも

キャットフードの食べカスが落ちていたり、猫の糞尿を長時間放置してしまうと、逆にゴキブリが寄ってきてしまうことがあります。
猫の食事場所やトイレは、毎日こまめにしっかりと掃除をし、清潔に保ちましょう。

ゴキブリを捕まえる猫と捕まえない猫の違い

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猫だからといって、みんながゴキブリを捕まえるわけではありません。中には、ゴキブリを怖がって近づきたがらない猫もいるため、飼う前から猫にゴキブリ退治を期待するのはやめましょう。

ゴキブリを捕まえる猫の傾向

もちろん猫にもよりますが、ゴキブリを捕まえる猫は比較的、野生の本能が強い傾向があります。
野生本能が強い猫の特徴には、次のようなものがあります。

  • おもちゃを素早く動かすとかなり食いつく
  • 野良猫出身など、外で暮らしていたことがある
  • 窓の外にいる鳥などによく反応する
  • 好奇心が旺盛で、初めて見るものにすぐ興味を示す

ゴキブリを捕まえない猫の傾向

逆に、ゴキブリを捕まえたがらない猫は、次のような特徴を持ちます。

  • おもちゃなど、動くものに興味を示さない
  • 子猫の時からずっと室内外で、あまり外にも出たがらない
  • 見たことのないものを警戒し、怖がる

猫はゴキブリを食べても大丈夫?

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猫がゴキブリを食べることは、飼い主さんからすると気持ちが悪いことですが、基本的には猫の健康を害する心配は少ないです。

ゴキブリが原因でかかる可能性のある病気

しかし稀に、ゴキブリを食べたことが原因で体調を崩すことがあります。
ゴキブリそのものの成分は問題ありませんが、サルモネラ菌などの細菌や、回虫・条虫などの寄生虫を持っていることがあり、これらが猫の体内に入ると病気になってしまいます。

駆除剤で中毒になることも

また、時間差で効果が現れるゴキブリ駆除薬を設置している場合、ゴキブリを介して駆除薬が猫の体内に入り、中毒症状を引き起こすことがあります。
猫がいる家庭での駆除剤や殺虫剤の選び方は、次の章でご紹介します。

猫がいる家の殺虫剤・駆除剤選び

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危険な殺虫剤・駆除剤

次のタイプの殺虫剤・駆除剤は、猫のいる家庭では使用を控えましょう。

  • 家中のゴキブリを一気に退治できる燻煙剤(例:バルサン)
  • ホウ酸団子系の食べる駆除剤(例:ゴキブリキャップ)
  • 粘着剤(例:ゴキブリホイホイ)←猫が届かないところならOK

安全な殺虫剤・駆除剤

薬を使わないで駆除する方法は最も安全ですが、薬を使った場合に比べて駆除の難易度が上がります。

  • 冷却スプレー
  • 熱湯

ほとんど害のない殺虫剤・駆除剤

薬を使っている商品でも、哺乳類への害が少ないものなら使っても大丈夫でしょう。
ただし、使用の際は猫にかからないようにし、しばらく換気をしましょう。

  • ピレスロイド系のゴキブリ用殺虫スプレー(例:ゴキジェット・プロ)
  • フィプロニル系(例:ブラックキャップ)、ヒドラメチルノン系(例:コンバット)の食べる駆除剤


まとめ

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「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」というのは、野生の本能が強く狩りが好きな猫の場合は、十分にあり得る話だと分かりました。

猫のおかげでゴキブリが減るのは嬉しいことですが、猫がゴキブリを食べてしまったり、枕元に持ってきたりすることを考えると、やはり気持ちが悪いと感じる飼い主さんも多いでしょう。

猫の出した食べカスや糞尿につられてゴキブリがやって来てしまうこともありますから、ゴキブリ退治は猫だけに頼るのではなく、安全な駆除剤を使うなどして上手に減らしていきたいものです。

衝撃!犬がミミズに体を擦り付ける・食べる2つの理由と対策

犬の散歩中、犬がミミズに頭や体を擦り付けようとしたり、食べてしまったことはありませんか?
実はそれ、多くの犬に共通する行動で、野生生活時代に培った犬の「習性」が関係しています。

今回の記事では、犬がミミズに体を擦り付ける理由や、健康へのリスク、飼い主さんができる対策をご紹介します。

理由①ミミズのにおいが好きだから

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犬はもともと腐った肉を食べる動物

犬はもともと、腐った肉を食べる「腐肉食者」でした。

野生生活では、いつでも簡単に獲物を得られるわけではありません。狩った獲物の一部は、穴を掘って土の中に隠しておき、必要な時に掘り起こして食べていました。

土の中に埋められた獲物は、数日経つと腐敗していきます。人間にとっては腐敗臭は不快なものですが、犬にとっては生きるための大切な食料のにおいだったのです。

「腐りかけのミミズ」が一番好き?

腐肉食者だった犬は、死んでからしばらく経ち、腐敗が進みかけているミミズのにおいに最も惹かれると考えられています。

散歩中に犬をよく観察していると、動いているミミズやカラカラに干からびたミミズより、まだ水分の残った腐りかけのミミズに特に近寄っていく傾向が見られるかもしれません。

理由②自分の体のにおいを消したいから

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野生生活の中で、犬は「自分のにおいを隠すため、より強いほかのにおいを体につけてカモフラージュする」という習性を持っていました。

獲物を狩ろう思った時、獲物に自分のにおいがバレてしまえば、すぐに逃げられてしまいます。逆に、外敵ににおいを察知されてしまえば、すぐに見つかって食べられてしまうかもしれません。

獲物や外敵から隠れるために、自分よりにおいの強いもの、例えば動物の死骸などに体を擦り付ける習性ができあがったのです。

ミミズ以外にも・・・

ミミズの他にも、香水をつけた飼い主さんの体や、柔軟剤を使用した洗濯物、汗のついた布団などに犬が体を擦り付ける様子を見たことがあるかもしれません。

散歩中には、ミミズ以外の他の虫の死骸や、他の犬の糞尿に対して同じような行動をする場合もあります。

ミミズは犬にとって危険となり得るの?

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愛犬がミミズに体を擦り付けていたら、「気持ち悪いからやめてほしい…」と思う飼い主さんも多いでしょう。
犬によっては、好きすぎてミミズを食べてしまう場合もあるようです。

では、ミミズが犬の健康に害を及ぼすことはあるのでしょうか?

基本的には無害

基本的に、犬がミミズに体を擦り付けたり、食べたりしても、健康被害は起きにくいと考えられます。

そもそもミミズは、古くから漢方薬の原料としても使用されるなど、人間も進んで摂取をしてきた生き物です。ミミズそのものは害がないどころか、解熱作用や鎮痛作用、血行促進作用など、むしろ体に良い作用をもたらしてくれます。

お腹を壊す可能性はある

リスクは低いものの、衛生環境の整った環境で暮らす現代の犬にとって、腐ったものを食べる機会はそう多くありません

そのため、腐ったミミズを食べて下痢や嘔吐を引き起こすこともあるようです。様子を見て、症状が長引く場合には動物病院に連れて行きましょう。

ごく稀に寄生虫感染も

可能性としてはかなり低いですが、ミミズを食べることで、ごく稀に「毛細線虫」という寄生虫が犬の体内に寄生してしまうことがあります。

毛細線虫は、膀胱に産卵し、卵は尿と一緒に排出されます。寄生されても病気になることは少ないようですが、多数寄生では腹痛、発熱のほか、尿失禁、排尿困難、膀胱炎など、尿に関わる症状が出ることもあります。

犬がミミズに体を擦り付けるのをやめさせる方法

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基本的には健康被害リスクの低いミミズですが、やはり飼い主さんとしては腐ったミミズが愛犬の体につくのは嫌だと感じるかもしれません。

散歩中に犬がミミズに体を擦り付けたり、口に入れたりするのを防ぐには、どのような工夫をしたら良いのでしょうか。

1. 「マテ」「イケナイ」などの合図を活用する

犬がミミズに近寄って行ったとき、体を擦り付けたり食べたりする前に、「マテ」などの合図で行動を制止しましょう。
「マテ」や「イケナイ」のほか、「名前を呼んだら飼い主さんの方を見る」などのしつけは、ミミズ対策以外にも次のような場面で役立ちます。

  • タバコの吸い殻など、危険なものの拾い食いを防ぐ
  • 赤信号のときに、しっかりと止まらせる
  • 他の犬などに対し、興奮して吠えてしまったときに気持ちを落ち着かせる

できるだけ小さいうちから、トレーニングをしておきましょう。

2. 雨上がりの散歩は要注意

雨上がりには、ミミズが地面に出てきやすくなります
その理由には諸説ありますが、雨水が浸透すると土の中の空気が薄くなるため、呼吸をするために地面に上がってくるという説明が最も一般的です。

そのため、雨上がりの散歩の際は、普段ミミズが出にくい散歩コースを選ぶなどの工夫をしてみましょう。

3. 可能であれば抱きかかえて通る

においに敏感な犬にとって、「マテ」などの飼い主さんの合図が耳に入ってこないほどミミズに夢中になってしまうこともあります。
小型犬などであれば、犬がミミズに到達する前に抱きかかえてしまうのもひとつの手です。

なお、リードを引っ張りすぎてしまうと、首に負担がかかるので注意しましょう。

まとめ

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今回は、犬がミミズに体を擦り付けてしまう理由や対処法をご紹介しました。
犬は、野生生活の名残でミミズの腐ったにおいを好みますが、体内に取り込んでも健康に害をきたすことはほとんどありません。

それでも気持ち的にやめてほしいと思う場合には、散歩コースの工夫や、犬の行動をコントロールするしつけが必要です。

なお、ミミズは基本的に安全ですが、散歩中の拾い食いや、他の犬の糞尿に体を擦り付ける行動を防ぐためにも、やはりしつけはしっかりとしておくのが望ましいでしょう。

猫のウールサッキングの危険性とその原因・対策をご紹介!

猫が毛布や絨毯を噛んだり吸ったりしている様子を見たことはあるでしょうか。

一見、じゃれているようで非常に可愛らしいこの行動ですが、実はウールサッキングと呼ばれる問題行動の一つなのです。

今回は、このウールサッキングについて解説していきます。

猫のウールサッキングとは

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ウールは「羊毛」、サッキングは「しゃぶること」を意味します。
つまり、猫のウールサッキングとは、羊毛を吸ったり、噛んだり、しゃぶったりする行動を指します。

ウールとはいうものの、決して羊毛に限らず、ビニールや紙、段ボール、ゴムなどを噛んでしまうこともウールサッキングと言います。

この行動は、常同障害の一つに分類され、病気の一種と考えられています。

常同障害とは・・・
不安や欲求不満などのストレスが原因で、病的なまでに、一つの行動を繰り返す状態を指します。
猫の場合、ウールサッキングの他にも、毛繕いをし続けたり、尻尾を追いかけ続けるなどの症状がみられます。

誤食とは違うの?

猫が異物を食べてしまうことをよく「誤食」と言いますが、ウールサッキングと異物の誤食は別のものです。

ウールサッキングは、猫が自ら異物を口にしてしまうという点が特徴です。自らの意思で食べてしまう以上、ウールサッキングをやめさせるには、原因を取り除く必要があります。

どんな猫に起こりやすい?

ウールサッキングは一般的に、年齢や品種に関係なく、どんな猫にも起こりうる病気です。

その中でも特に、生後8ヶ月以内の子猫はウールサッキングをしてしまう傾向にあると言われています。また、以下の品種に起こりやすいと考えられています。

  • シャム
  • バーマン
  • バーミーズ
  • これらのミックス

子猫を飼っていたり、上記の猫種を飼っている飼い主さんは、猫の行動に注意してあげるようにしてください。

ウールサッキングの原因とは?

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既に紹介していますが、ウールサッキングは常同障害の症状の一つであり、一番の原因としてはストレスが挙げられます。

猫は繊細でストレスを感じやすい動物です。ストレスの原因として以下が考えられます。

  • 環境の変化
  • 運動不足
  • 過度に少ないスキンシップ
  • 騒音
  • 多頭飼育

また、離乳が早かったり、母猫と過ごす時間が短かった猫は、ウールサッキングをしてしまうことが多いとされています。

ウールサッキングの危険性

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ウールサッキングを頻繁にしてしまうと、胃や腸に毛糸などの繊維が溜まってしまい、腸を傷つけたり、腸閉塞を起こしたりします。腸閉塞は食欲不振や便秘、嘔吐を引き起こし、衰弱の原因となります。

また、ビニールなどを摂食してしまうと、喉に詰まり、呼吸困難に陥ることもあります。摂食したものが排泄されずに胃や腸に残ってしまうと、外科的な手術が必要になります。

ウールサッキングは自発的な行動であるため、原因を取り除かない限り何度も摂食を繰り返してしまう点も危険性の一つだといえます。

ウールサッキングの対策

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ウールサッキングをやめさせるには、原因をつきとめることが一番の解決策です。具体的な対策法を見ていきましょう。

適度なスキンシップをとる

家を留守にする時間が長いなど、飼い主さんとのスキンシップ不足は猫を不安にさせてしまいます。できる限りふれあう時間を作ってあげることで、ストレスを緩和させてあげましょう。

逆に、過度なスキンシップがストレスとなる場合もあります。猫の性格に合わせて、適切な距離感で接してあげてください。

居住環境を見直す

居住環境自体が猫のストレスの原因であることもあります。食事の種類や量は適切か、トイレは常に清潔か、同居猫との相性が悪くないかなど、改めて環境を見直してみましょう。

また、運動不足の場合は、キャットタワーやキャットウォークなどを設置して、好きな時に運動できるようにしてあげましょう。

布団や服を隠す

根本的な解決にはストレスの軽減が重要です。

しかし、猫が噛んでしまう布団やビニールなどを手に届かない場所へ隠すことでも、物理的にウールサッキング対策をすることができます。

ゴムやビニール、段ボールなども、部屋に出しっぱなしにしておくのではなく、猫の手が届かないところにしまいましょう。

食べてしまっていたら動物病院へ

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飼い主さんがウールサッキングに気づくときは、布団や服が猫に噛まれてボロボロになってしまったり、便にビニール類を確認した時ではないでしょうか。

軽度の摂食であれば大きな問題ではありませんが、ウールサッキングは繰り返し行われます。そのため、早急にやめさせる必要があります。

もし、猫が食欲不振であったり、お腹が膨らんできていたり、便に異常が見られた場合、すでに何度も摂食している可能性が高いため、早急に動物病院を受診することをおすすめします。

ウールサッキングは一生の付き合い

ウールサッキングには根本的な治療法がありません。ストレスを極力取り除くなどして、少しずつ改善してあげましょう。また、一時的に改善されたとしても、再発する可能性が高い病気でもあります。

引っ越しや新しい子を迎えるなど、事前に猫にストレスを与えてしまう可能性があることがわかる場合は、猫のストレスを最小限にしてあげ、あらかじめ布団やビニール類を隠しておきましょう。

まとめ

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今回は、猫のウールサッキングについてご紹介しました。

常同障害の一つであるウールサッキングは、心の病気です。猫のストレスや欲求不満を解消してあげることで、予防したり改善することができます。

常日頃から猫の様子を観察し、変わった様子がないか、環境の変化などでストレスを感じていないかなどに注目しましょう。

猫にもニキビができる!?その原因と対処法とは?

猫を飼っているみなさんは、猫の口周りになにやらブツブツとしてものを見つけたことがあるでしょうか。汚れとは違うそれは、もしかしたらニキビかもしれません。

人間も悩まされることの多いニキビですが、猫にとっても発症しやすい皮膚疾患の一つとされています。

今回は、猫のニキビとはどういったものか、そしてどのような原因と対処法があるかについてご紹介していきます。

猫のニキビとは?

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猫のニキビは、毛穴に皮脂が詰まってしまい、炎症を起こすことで発症する皮膚疾患です。
そのため、皮脂の分泌腺が集中している箇所が発症しやすいとされています。

特に、顎の下などは毛繕いも難しく、皮脂が溜まってしまうため非常にニキビができやすい箇所といえます。
その症状や原因は人間のニキビとよく似ており、正式名称も人間のニキビと同じくざ瘡(ざそう)と呼ばれます。

性別や品種、年齢などにかかわらず、どの猫にも発症する可能性があります。また、再発を繰り返す場合もあるため、しっかりとしたケアが必要になってきます。

猫のニキビの症状

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猫のニキビはその状態により複数の段階に分けることができます。初期症状には大きな影響はありませんが、重症化してしまう可能性もあり、その場合には病院での診察、治療が必要となってきます。

軽度の症状

初期症状としては、顎の下や口、唇の周辺に黒色や茶色のブツブツが現れ始めます。

炎症も起きないため、見た目だけではわかりにくい上、痒みや痛みもないので、猫の様子などからも気づきにくいです。

中等度の症状

症状が進むと、軽度の炎症や脱毛が見られるようになります。猫も痒みを感じるようになり、周囲のものに擦り付けたり、後ろ足で掻こうとする姿を目にすることが増えるでしょう。

赤く腫れ上がったり、赤い斑点ができるので、気づきやすくなります。もし、こういった症状を見つけたら、動物病院で診てもらいましょう。

重度の症状

中等度のニキビをそのまま放置していると、掻きすぎなどから出血してしまいます。
また、細菌感染により膿んだりただれたりしてしまいます。

重症化する可能性は約40〜50%程度だとされていますが、症状の進行を気づかずにいるとそのリスクはどんどん上昇していくため、気づいたらすぐさま病院を受診しましょう。

猫のニキビの原因と対処法

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猫のニキビの原因は、毛穴に皮脂などの分泌物がたまる事による炎症です。ですが、この状態を生み出す要因は様々です。

その要因を見つけ出すことで、ニキビを根本的に解決することができます。
しかし、要因は一つとは限らず、何によって引き起こされているのか、根気よく観察する必要があります。

ここでは、少しでも原因解明に繋げるために、ニキビの主要な原因についてご紹介します。

  1. グルーミング不足
  2. アレルギー
  3. 食器
  4. ストレス
  5. ホルモンバランスの乱れ
  6. ダニ

1. グルーミング不足

顎の下や口、唇の周辺などのニキビができやすい箇所は、猫が自分で毛繕いしにくい場所です。そのため、毛穴に分泌物や汚れ、食べかすが溜まってしまい、ニキビとして炎症を引き起こしてしまいます。

飼い主さんが綺麗に拭いてあげることで発症を抑えられるので、初期症状に気づいたら清潔に保つよう心がけましょう。
炎症を悪化させないためにも、拭く際には擦るのではなく、優しく拭いてあげてください。

2. アレルギー

フードによっては食物アレルギーを引き起こしてしまい、その結果、ニキビが発症してしまう場合もあります。

また、ご飯に使っている容器がプラスチックなどだと、それがアレルギーの引き金となることもあります。
アレルギーを発症しにくいガラス製の容器に変えるなど工夫が必要です。

3. 食器

アレルギーではなくとも、食器自体に細菌が繁殖している可能性もあります。

猫がご飯を食べる食器は食べ残しや唾液が付着し、細菌が繁殖しやすい環境となっています。
また、傷がついているとそこに細菌が溜まってしまい、洗ってもなかなか清潔な状態にならないこともあります。

こういった細菌が口周りについてしまうことで、ニキビが発症してしまうケースも少なくないです。

そのため、傷つきにくい素材の食器を使うか、ある程度傷が目立ってきたら買い換えることをおすすめします。
できる限り食器を清潔に保つことで、口周りの炎症を予防することができます。

4. ストレス

引っ越しや新しい子のお迎えなど、生活環境が変化すると猫にストレスを与えてしまいます。
ストレスは猫の免疫力を低下させてしまうため、いつもであれば十分に機能していた皮膚の防御機能が弱まり、ニキビができてしまうようになります。

猫が落ち着けるよう環境を整えるなどして、ストレスを抑えましょう。
ストレスを感じ続けている状態だと、ニキビは増加する一途でなかなか治らないため、じっくりと猫を観察してその原因を見つけ出しましょう。

5. ホルモンバランスの乱れ

去勢手術や避妊手術の後もニキビができやすいとされています。
これは、手術後はホルモンバランスが乱れやすく、免疫力を低下させてしまうためです。

また、同時に皮脂の分泌量も増加してしまうため、ニキビが非常にできやすい状態だといえます。
この場合、根本的な解決は難しいため、様子を見つつ、ニキビが悪化しそうであれば動物病院で診てもらいましょう。

6. ダニ

ネコニキビダニと呼ばれる2〜3mm程度の細長いダニが原因で、ニキビが発症しているケースもあります。
ニキビダニ症、もしくは毛包虫症とも呼ばれ、性別、年齢、品種問わず発症します。

中年以降の場合は他の病気と併発するため治りにくく、注意が必要です。
基本的に、ダニ駆除薬の投与での治療となるため、動物病院を受診しましょう。

まとめ

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今回は、猫のニキビの原因と対処法についてご紹介しました。

アレルギーやストレス、ダニなどといった特殊な原因の可能性はありますが、飼い主さんがグルーミングのお手伝いをしてあげることで予防できるため、猫との触れ合いもかねて清潔に保ってあげましょう。

初期症状の場合、なかなか気づくことが難しいかもしれません。ですが、中等度の段階でも、しっかりとケアすることで完治させることができるため、日頃から猫の様子を観察し、早めに気づいてあげましょう。

【獣医師監修】猫の呼吸がいつもと違う!呼吸困難を起こす病気とは?

猫を飼っているみなさんは、猫が苦しそうに呼吸をする様子を見たことがある、あるいは、これから見ることがあるかもしれません。
生物にとって呼吸は、生命維持に直結します。呼吸が苦しいと、例え死に至らないとしても、生活の質(QOL)が著しく低下してしまいます。

猫での呼吸困難は意外と遭遇することが多い臨床徴候です。
自宅で苦しそうな愛猫を見た時に、慌てないようにしておきましょう。

今回は、猫の呼吸困難について、獣医師が詳しく解説します。

そもそも呼吸困難とは

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「呼吸困難」と聞くと、おそらく窒息を想像する方が多いでしょう。

しかし臨床的に呼吸困難とは、息苦しい状態、呼吸がしにくい状態を指します。

普段よりも呼吸が荒い、胸を上下させて呼吸をしているのは立派な呼吸困難です。

猫の開口呼吸は要注意

猫の場合、口を開けて呼吸をしていたら、それは異常です
猫は犬とは異なり、パンティング(口を開けて「ハッハッ」と呼吸する様子)による体温調節を行いません。

強い興奮などの思い当たる節がない限り、すぐに動物病院を受診した方がいいでしょう。

また、その際に舌の色を確認してみてください。酸素が足りていない時には、舌は青くなっています

猫の呼吸困難で受診した際に動物病院で聞かれること

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呼吸と生命活動は密接に関係しているため、異常があるならできる限り速やかにそれを除去する必要があります。
検査も行いますが、動物に無理なストレスや負担をかけないためにも、問診は重要となります。

また、呼吸困難に陥っている猫を前にして、ゆっくり近況を聴取している時間はないかもしれません。
予め何を説明すべきかを把握しておきましょう。

  • いつから: 急に起こったのか、起こりやすい時間帯、週にどのくらいの頻度かなど
  • 呼吸数: 安静時における1分間の呼吸数
  • 開口呼吸の有無

呼吸数は、リラックスした状態のものを測定します。
15秒間に何回胸が上下するかを数え、4倍して1分間の呼吸数を算出します。

ただし、急に呼吸が荒くなったり、開口呼吸が起きたら、呼吸数測定の前にすぐに動物病院を受診してください

考えられる疾患

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これから紹介する疾患は、いずれも怖いものばかりです。
愛猫に呼吸困難が起きた時に、これらの疾患のことを考える余裕はないかもしれません。

しかし、飼い主さんが前もって病気の知識を有しているかいないかで、対応に差が生まれるかもしれません。

鼻腔内腫瘍

鼻から入った空気の通り道である鼻腔に腫瘍が発生すると、空気の通過が障害されます。
肺での酸素交換ではなく、物理的に呼吸がしにくくなるパターンです。

一般的に鼻腔内腫瘍による呼吸困難は、腫瘍がある程度大きくならないと認められません
その前に鼻汁や鼻出血などが見られることが多いため、特に中高齢の猫では見逃さないようにしたいですね。

鼻咽頭ポリープ

特に若齢の猫で、鼻咽頭にポリープができることがあります。
このポリープの位置や大きさによっては咳や呼吸困難、いびき、くしゃみなどが症状として見られます。

また、鼻咽頭は耳道にも繋がっているため、内耳炎や中耳炎が波及することもあります。

気管の管外性圧迫

甲状腺やなどの気管に近い臓器に腫瘍が発生した場合、腫瘍が大きくなるにつれて気管を圧迫します。
腫瘍の大きさによって症状が現れます。

気管内異物、食道内異物

何かを飲み込んだ時にそれが気管内に入り込んでしまう、または食道にへばりついてしまうことがあります。
すると、猫は急いで飲み込んだものを吐き出そうとするため、呼吸がおかしくなります。

何回かの咳や嘔吐の仕草で異物が出てくればよいのですが、中々出てこないこともあります。
異物が大きく、気道が完全に閉塞していると非常に危険です。

また、異物が小さくても食道内異物の場合には、異物の慢性的な刺激のために食道壁が大きなダメージを受けます。
食道壁の細胞は、受けた損傷が回復しにくいため、異物は速やかに取り除かなくてはなりません。

猫喘息

猫でよく見られる、慢性的な気管支炎症状を呈する疾患です。
気道への慢性的な刺激は気道を肥厚させ、さらに気管支の筋肉を収縮させて空気の通り道を狭くします。

また、痰などの粘液性分泌物の産生によっても、空気は通過しにくくなります。
咳の症状が付帯することが多いため、そこに気付いて早期治療を行うことが大切です。

肺腫瘍

肺の原発腫瘍、または他臓器からの転移によって肺に腫瘍ができると咳や呼吸困難が見られるようになります。

酸素などのガス交換を行うため、肺は血管が多い臓器です。
そのため、肺は他の臓器からの腫瘍が血流に乗って転移しやすいと言われています。

肺炎

ウイルスや細菌などの微生物やアレルギー、誤嚥などによって肺に炎症が起きている状態です。

ヒトでも、風邪から肺炎に罹ると危険だというように、猫でも肺炎は危険です。
大抵は、肺炎が診断されると入院での治療が必要になります。

胸水症

うっ血性心不全、低蛋白血症、胸腔内の腫瘍病変などによって胸腔内に液体が貯留している状態です。

液体によって肺は圧迫を受け、膨らみにくくなります。
その結果、呼吸が妨げられ、呼吸数の増加や咳の症状が見られるようになります。

猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫コロナウイルスによって引き起こされる感染症で、治療法は確立されていません。
胸水や腹水の貯留が症状として見られる場合があり、その時は呼吸が荒くなります。

また他にも発熱、嘔吐、下痢、黄疸、ぶどう膜炎などが確認できます。
ワクチンもないため、他の猫との接触を避けることが一番の予防となります。

横隔膜ヘルニア

胸腔と腹腔を隔てている横隔膜に穴が開き、腹腔内臓器(肝臓や腸管など)が胸腔に移動することがあります。

横隔膜の穴は、生まれつき開いている場合もあれば、事故などの外傷で後天的に開く場合もあります。
移動してきた腹腔内臓器に肺が圧迫され、呼吸困難を引き起こすことがあります。

猫の呼吸困難は早めの受診が大事

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猫の呼吸困難はほとんどが緊急の処置を必要とします。
動物病院に付いた段階で開口呼吸が見られた場合には、すぐに酸素を吸入させます。

苦しい時間を長引かせないためにも、開口呼吸および呼吸困難を見つけた場合には、速やかに動物病院に連れていきましょう

まとめ

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呼吸器の異常が主ですが、その中でも猫に呼吸困難を引き起こす原因は多くあります。
特に基礎疾患を持っている子では、日頃から健康の観察をしていきましょう。

愛猫に突然呼吸困難が現れたら、パニックになってしまうかもしれません。前もって猫の呼吸困難に関する知識をもっておくことで、いざという時に適切な対応ができるようにしましょう。