フェレットと一緒に飼える動物は?多頭飼いできるの?
新しくフェレットを飼ってみたいと思う方の中には、すでにペットを飼っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時に気になるのが、フェレットと先住の子の相性です。仲良く生活できるか、喧嘩してしまわないかなど懸念も多いでしょう。
今回はフェレットはどのような動物と相性がいいのか、そしてどの動物とは同居を控えた方がいいのかについて、注意点をふまえながらご紹介していきます。
フェレットと一緒に飼える動物①フェレット
やはり、フェレットと一番相性がいいのはフェレットです。犬や猫よりも多頭飼いが容易であるため、一匹だと寂しそう、遊び相手を作ってあげたい、といった場合にも新しく迎えてあげやすいでしょう。
また、他の種類の動物と一緒に飼う際とは異なり、フードや部屋の環境などを整えやすいという利点もあります。
フェレットと一緒に飼える動物②猫
フェレットと特に相性がいいのは猫です。
どちらもネズミなどの小動物を捕らえる捕食動物であり、睡眠時間が長い、夜行性であるなど、共通する習性が多い動物です。体格も近く、じゃれあったり遊んだりすることもでき、お互いにとっていい遊び相手になるでしょう。
しかし、マイペースな猫に対してフェレットは好奇心旺盛、常に活発といった特徴があります。
常にかまってもらいたがるフェレットに猫が面倒臭くなったり、怒ってしまったりすることもあるため、猫が逃げられるスペースを作るなど工夫をしてあげてください。
フェレットと一緒に飼える動物③犬
犬は、相性が悪いわけではありませんが、注意が必要です。犬の方が体格も大きいため、ふとした瞬間にフェレットが怪我をしてしまう可能性もあります。
なお、かつてイタチなどの小動物の狩りに使われていた犬種であるテリア系やハウンド系の犬と一緒に飼うことはおすすめできません。そうではない場合であっても、最初は犬にリード等をつけ、飼い主さんがきちんとコントロールできる状態で会わせましょう。
また、元気でいたずら好きなフェレットに対して、おとなしく静かな犬だと、フェレットのテンションに疲れてしまうこともあります。
もし心配なようであれば、フェレットを室内で遊ばせている時は、犬を他の部屋に移動させてあげてもいいでしょう。
フェレットと一緒に飼えない動物①小動物
ハムスターやデグー、ウサギ、小鳥などの小動物と飼うことはおすすめできません。
フェレットは捕食者であり、かつて狩りにも使われていました。そのため、ハムスターなどの小動物と一緒に飼ってしまうとフェレットの本能を刺激してしまう可能性があります。
また、襲わなくともその体格差は十分に脅威です。フェレットは純粋に遊んでいるつもりでも、小動物側からすると恐怖でストレスを感じます。
いつ相手を襲って怪我をさせてしまうかもわからないため、一緒に飼う場合はスペースを完全に分ける必要があります。
フェレットと一緒に飼えない動物②爬虫類や魚、昆虫
これらの生き物も小動物と同じように、フェレットの本能を呼び起こしてしまいます。捕食対象であるため、フェレットの手が届かないところに置いたり、蓋をきちんと閉め、絶対に開けられないようにしましょう。
その細長い体型からもわかる通り、ある程度の隙間があれば突破してしまうため、できることなら別の部屋に置くなどして万全の対策を行いましょう。また、捕食してしまうだけでなく、フェレットが魚の水槽に落ちて溺れてしまう可能性もあります。
多頭飼いするときに注意したいこと
最初は慎重に
どの動物にも言えることですが、新たに動物を迎える際は、時間をかけてゆっくり慣らせてあげましょう。早く仲良くなってほしいと思うがあまり、家の環境にも慣れていないのに会わせてしまうと、逆効果です。
フェレットは基本的にケージの中で飼う動物であるため、そこまで関わる機会が少ないように思えますが、先住の動物にとっては環境が大きく変わったように感じるものです。
まずは様子を見ながら、お互いのにおいのついた布を嗅がせたりなどして、徐々にお互いに慣れさせてあげましょう。
遊ばせる時は目を離さない
フェレットを犬や猫と遊ばせると、体格差や習性などの違いから喧嘩や怪我、事故に繋がる可能性があります。
一方で、フェレットの爪にも注意が必要です。フェレットは猫とは違って爪研ぎをしないため、爪が伸びた状態でじゃれあってしまうと、誤って怪我をさせてしまうこともあります。他の動物と一緒に遊ばせる際には、爪が伸びていないかを確認してください。
また、フェレットは狭いところが好きなため、家具の裏や収納の中などに入り込んでしまうことがあります。犬や猫と遊ばせているからといって目を離さないようにしましょう。
お迎え症候群に注意
お迎え症候群とは、新しくフェレットを迎えた時に、フェレットが環境の変化や嫉妬などからストレスを感じてしまい、体調を崩してしまう病気です。先住のフェレットに起こりやく、食欲不振や下痢などの症状が現れます。
また、フェレット同士で喧嘩をしてしまうこともあります。単なるじゃれあいであれば問題ありませんが、悲鳴をあげたり脱糞や失禁をしている場合にはすぐに止めましょう。
嫉妬が原因の場合もあるので、優先的にご飯をあげたり可愛がってあげることで、ストレスを緩和してあげることが大切です。
慣れてくるとこの症状もなくなるため、ゆっくりと時間をかけて、お互いが慣れるようにしてあげてください。
まとめ
今回は新しくフェレットを迎える際に、もともといた猫や犬、小動物、そしてフェレットとの暮らし方についてご紹介しました。
今回紹介した内容はあくまで一般的なものであり、フェレットと一緒に過ごせる犬や小動物もいれば、気の合わない猫もいます。多頭飼いする場合は一匹ずつしっかり向き合い、それぞれに過ごしやすい環境を整えてあげることが重要です。
かわいいペットである前に動物です。フェレットや先住の子が怪我をしたりしないよう、飼い主がしっかりと見てあげてください。