【動物愛護法】2025年の改正を目指して現行法の問題点を考える

「動物の愛護及び管理に関する法律(以下、略称=動物愛護法)」には、施行後5年を目安に見直しをすることを定めた規定があります。現行法の段階的な施行が開始されてから3年以上が経過し、2025年の法改正を目指して多くの人々が現行法の問題点を洗い出し、議論や検討作業を行っています。

この記事では、現行法の問題点や動物を守るために心血を注いでいる方々の訴えを取り上げていきます。より多くの方に、動物たちが直面している問題について考えていただければ幸いです。

命の危機にある動物に緊急一時保護を!

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次の法改正に向けて、最も議論されているのは動物の緊急一時保護です。前回の法改正で動物虐待が厳罰化し、検挙数が増えたにもかかわらず、実際には虐待やネグレクトを受けている動物を発見しても保護できない現状があります。

例えば、次のような事案が挙げられます。

【高円寺北車中犬閉じ込め事件】
2021年3月、東京・杉並区の駐車場に停められている車の中に犬2頭が3日前から閉じ込められ、餌や水も与えられていないような状態だということで、心配した市民がSNSで発信。動物愛護団体のスタッフや一般市民が現場に集まり、Evaのスタッフも現地に赴き、駆けつけた警察官に「保護して欲しい」と伝えたが、「生活安全課が対応中」というような回答で事態は一向に動かず、結局、犬が保護されたのは、訴えてから5時間後、夜の21時頃だった。

この事例では、3月であったためか、置き去りにされていた犬たちは2頭とも無事だったそうです。しかし、夏にこのように時間のかかる対応をしていた場合、犬たちは命を落としていたかもしれません。

もし、見かねた誰かが車の窓を割って犬を助け出したりすれば、器物損壊や窃盗罪に問われかねません。かと言って、犬や車の所有者がすぐに見つからない場合もあるでしょうし、犬が一刻を争うような危険な状態に置かれていたとしても、見ているしかないのです。

そのため、緊急を要する場合にはすぐに一時保護ができる法律の必要性が挙げられています。

動物虐待をした飼い主には所有権の喪失を!

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もし、動物を虐待していた飼い主を罪に問うことができた場合、虐待された動物は「証拠品」として一時的に保護されます。⁡しかし、動物虐待の罪で飼い主が有罪になったとしても、飼い主が動物の所有権を放棄しなければ、結局その動物は飼い主の元へ返されてしまいます

次の動画は、そのような無情な現状をわかりやすく表現しています。

動物虐待の事案だけでなく、多頭飼育崩壊の場合も多くの飼い主は所有権放棄を拒否する傾向があり、これが問題視されています。また、劣悪な環境で動物たちを飼育するブリーダーや動物保護団体と称する人たちも、所有権を理由に動物たちを手放そうとはしません。

そのため、適切な飼育がなされていない場合は、その動物の所有権の喪失がなされるような強い権限を持った法律の制定が求められています。

動物愛護管理センターで保管する義務を!

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「緊急一時保護」や「所有権の喪失」が実現した場合、他の問題が浮かび上がります。それは、動物たちを保護する施設の問題です。現行法では、一時保護された動物の行政(動物愛護管理センター)による保護は具体的に規定されておらず、各行政の判断に委ねられています。

そのため、多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた動物の多くは、保護団体やボランティアの元で保護されていますが、キャパシティの問題は常に付きまとい、人手不足や資金不足が深刻化しているケースも少なくありません。

この現状を改善するために、原則として行政が保護し、一度に多数の動物の保護が必要になるなどで収容可能な頭数を超える場合は、民間に委託することを法律で規定するべきだという声が上がっています。

動物取扱業の規制強化を!

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2021年11月、長野県のブリーダーが、劣悪な環境で多数の犬を飼育していたとして動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。犬など約940頭もの動物を劣悪な環境で飼育し、20年もの間無資格で犬に帝王切開していたことが発覚し、この事件は大きなニュースとなりました。

また、2023年2月には京都府のブリーダーも無資格でマイクロチップの挿入や帝王切開をしていた事件が発覚しています。

さらに、2023年8月には大手ペットショップにおいて、自社の繁殖場がひどい飼育環境であることや、命を扱う倫理観より利益の追求を重視している企業体制などが元従業員によってメディアにリークされました。

悪徳な業者が存在し続ける理由には、いくつかの要件を満たせば、誰でも容易に動物取扱業を営める現在の登録制度にあるという考え方もあります。現行の登録制度では動物に関する専門知識や命に対する倫理観などが問われないため、悪質な行為が絶えない理由の一つになっています。

そのため、動物取扱業を登録制から免許制にするなどの規制の強化が求められています。

最後に

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今回、取り上げた声は主にペットとして飼育される動物に対する意見であり、それもごく一部です。他にも産業動物や実験動物が直面している問題など、動物愛護法の問題点はまだまだ山積しています。

確かに、完璧な法律は存在しないのかもしれません。ただ、私たちにできることは、動物の保護に尽力している人々の訴えに耳を傾け、どのような世の中になれば動物も人間も幸せに暮らせるかを考え続けることなのではないでしょうか。

ノネコと野良猫は何が違うの?あいまいな法律の基準と残虐な事件

皆さんは「ノネコ」や「ノイヌ」と呼ばれる犬猫たちをご存じでしょうか。飼い猫や飼い犬、野良猫や野良犬とも異なる存在の彼らは、現在の日本の法律においてひどい虐待や殺害を受ける可能性があり、その生命を守るための署名活動には4万人以上の人々が参加しています。

本記事では、ノネコ・ノイヌの法律の問題と実際にあった事件について取り上げていきます。

「飼い猫」「野良猫」「ノネコ」何が違うの?

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「ノネコ」や「ノイヌ」という言葉に聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。人間に飼われている飼い猫と、飼い主がいない野良猫やノネコの違いはわかりやすいですが、同じように飼い主がいない猫でも野良猫とノネコの違いは一体何なのでしょうか。

  • 野良猫・野良犬:飼い主の元を離れてはいても、市街地または村落を徘徊している
  • ノネコ・ノイヌ:飼い主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している
    (環境省:パブリックコメントにおける主な意見への回答より)

環境省の見解では、生息地域や捕食動物の違いによって「野良猫・野良犬」と「ノネコ・ノイヌ」を区別していますが、この概念は非常にあいまいなのです。なぜなら、ノネコが市街地を徘徊することもあるでしょうし、野良猫が野生動物を捕食することもあるからです。

しかし、同じ猫であっても人間から「ノネコ」と認識されるのか「野良猫」と認識されるのかによって、法律的な扱いに大きな違いが生じます。

  • 野良猫・野良犬:「動物愛護管理法」により愛護動物とされ、みだりに殺し、又は傷つけた者は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金が科される。やむを得ず殺処分しなければならない場合は、できる限りその動物に苦痛を与えない方法で行う必要がある。
  • ノネコ・ノイヌ:「鳥獣保護管理法」により狩猟鳥獣とされ、肉や毛皮を利用する目的で捕獲、殺傷することが認められている。虐待、虐殺されたとしても違法にはならず、殺傷方法についても明記されていない。

同じ猫や犬であるのに、生息地域やエサの違いで虐待や虐殺の違法性が変わることに、違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。また、ノネコやノイヌの中には飼われていたものが捨てられ、野生化した個体も少なくありません。身勝手な人間の行動により、愛護動物だったものが狩猟鳥獣にされるという、とんでもなく理不尽な扱いを受けるのです。

2023年春の残虐な事件

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2023年3月、広島県で猫を殺したとして動物愛護法違反容疑で大学院生の男が逮捕されました。その男は文章で表現するのも憚られるような残虐な方法で猫を殺し、その様子を動画投稿サイトに公開していました。その動画は現在非公開になっていますが、約1ヶ月で35万回以上再生されたそうです。

逮捕後に男は「猫を殺したことに間違いないが、愛護動物にあたらないノネコだと思っていた」と供述しています。しかし、被害にあった猫は人に対する警戒心が薄く、体の状態からもノネコではなかった可能性も指摘されています。逮捕された男は、法律や狩猟鳥獣に精通し、法の穴をすり抜けながら動物虐待を楽しんでいたと考えられます。

もちろん、ノネコであるからといって決してむやみに虐殺されて良いわけはありません。ここで考えたいのは、現行の法律のままであれば、捕獲者自身がその動物をノネコやノイヌと判断すれば、どんなに悪質でひどい動物虐待や虐殺でも「狩猟」という名のもとに合法化されてしまう危険性がある、ということです。

狩猟鳥獣からの削除に4万人超の署名が

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このような事件をきっかけに、公益財団法人「どうぶつ基金」では、狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌの削除を呼びかけ、オンラインで署名活動を行っています。2023年7月の時点で、4万人超の署名が集まっています。

※署名ページはこちらをご覧ください

猫や犬の殺害犯罪をなくすためノネコ、ノイヌを狩猟鳥獣から削除してください – change.org
https://www.change.org/SaveNoneko

ノネコが狩猟鳥獣でなければ、今回のような残虐な事件は起きなかった可能性があります。また、当該動画が非常に多く再生されていたことを考えると、残念ながら似たような思考を持つ人間も少なくないのかもしれません。そのため、狩猟鳥獣からの削除により、悪辣な人間が動物たちに手を出す口実を無くしていくことが重要なのではないでしょうか。

最後に

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私たちの一番身近な動物である猫と犬ですが、同じ動物でもノネコやノイヌだった場合、虐待や虐殺されても違法にならないという理不尽な状況におかれています。この状況を変えるために一人ひとりが出来ることを、多くの方に考えていただきたいと思い、今回取り上げました。

そして、その多くが元々は人間に飼われていたペットだったということも忘れてはなりません。人間によって振り回された動物たちの命を、これ以上粗末にすることは許されないのではないでしょうか。

保護活動の救いとなるか?!改正動物愛護法における数値規制とは

2019年に「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」が改正され、2022年までに段階的に施行されています。

この改正の特徴の一つとして、動物の飼育に関して初めて「数値規制」が導入されました。

今回は、数値規制を導入した行政側の狙いと、それによって影響を受ける動物保護団体の活動の問題点を解説していきます。

なぜ数値規制を導入したのか

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以前までの動物愛護管理法には、適切な飼育の条件となる「飼育頭数」、「従業員数」、「飼育スペースの広さ」などに具体的な規定がありませんでした。

そのため、自治体が不適切な飼育現場を指導するための法的な根拠がなく、悪質な業者に指導することが出来なかったり、業者自身も不適切な飼育環境だという認識がなかったりという問題がありました。

適切な飼育環境を数値で表すことによって、基準を守っていない場合は指導することができ、速やかに改善しなかったり、改善の意思がなかったりする事業者に対しては、最終的に動物取扱業の取り消しも可能になります

具体的な数値制限とは

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2019年の改正動物愛護管理法では、「繁殖年齢や回数」、「飼育環境の温度や湿度」、「臭気の基準」など様々な数値規制が導入されましたが、特に注目したいポイントは「飼育スペース」と「従業員数」です。

飼育スペース

身動きが取れないような狭いゲージに動物を入れっぱなしにし、運動も出来ないような劣悪な環境で飼育するペット関連業者も存在します。
数値による規制が出来ることによって、違反行為が具体的で明確になりました。

■運動スペース一体型飼養等(平飼い等)を行う際のケージ等の基準のイメージ

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(画像:環境省「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」より)

従業員数

一人の従業員が世話をする頭数の制限を設けることによって、一人で何十頭、何百頭の動物を抱え、十分な世話をされず放置されるような環境を減らしていく効果が期待できます。

■従業員一人当たりが飼養又は保管をする頭数の上限

犬の場合 22年 23年 24年 25年
ブリーダーなど(繁殖用) 25 20 15
ペットショップなど(販売用) 30 25 20
動物保護団体など(非営利)※ 30 25 20
猫の場合 22年 23年 24年 25年
ブリーダーなど(繁殖用) 35 30 25
ペットショップなど(販売用) 40 35 30
動物保護団体など(非営利)※ 40 35 30

※動物保護団体などの第二種動物取扱業では、法律の施行後にブリーダー等の第一種動物取扱業から譲渡される動物が増加する可能性が考えられるため、完全施行時期を1年遅らせることになっています。

詳しい飼育基準の数値制限等はこちらをご覧ください
動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~/環境省

厳しい状況におかれたペット業界

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先に述べたような動物愛護管理法の数値規制導入にあたって、ペット関連の業界団体や一部の繁殖業者からは、「廃業に追い込まれる業者も出る」と強い反発がありました。

実際に数値制限の導入後に繁殖犬・猫を減らすブリーダーは増えていると言われており、全国のブリーダーに対して実施されたアンケートによると約30%のブリーダーが廃業も視野に入れているとされています。

その結果、一部では13万頭以上の犬や猫に保護が必要になり、殺処分が増えると主張する意見もあります。しかし、そういった行き場のない動物たちの受け皿となる動物保護団体も数値規制の対象となるのです。

保護団体のキャパシティと葛藤

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ブリーダーの廃業が進み、手放された動物たちが保護団体へ引き渡されたとしても、保護頭数が法律の数値規制以上に増えてしまった場合、保護団体はスタッフの増員や飼育スペースの拡張を迫られます。

もちろん、それには莫大な資金が必要になり、多くの保護団体の頭を悩ませる問題となっています。
また、動物保護活動をされている方の多くが、1頭でも多くの動物を救いたいと考えています。そうした方々の「保護したいが数値規制のために断らざるをえない」という苦しみは、金銭面だけでなく精神的な負担も強いています

しかし、保護団体への数値規制で保護が出来なくなる動物が増える一方で、保護団体と称する劣悪な環境の施設を減らすことも可能になるでしょう

「保護する動物の数」と「保護後の飼育の質」のバランスが非常に難しい問題となっています。

最後に

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日本のペット業界の問題として、ペット産業の「大量生産、大量廃棄」が指摘されています。数値規制により悪質なブリーダーが減り、大量生産がなくなれば、大量廃棄つまりは殺処分や遺棄の減少が期待出来るかもしれません。

しかし、それに至るまでの過程で保護団体にかかる負担や、懸念されている殺処分の増加は避けて通れない問題です。

残念ながら、多くのペットたちが幸せに暮らせる環境になるには、まだまだ解決すべき問題が山積しています。まずは多くの人が現状を知り、少しずつでも改善していくことを願います。

傷つく動物をなくしたい!虐待事件の現状と「どうぶつ弁護団」の活動

動物保護団体の懸命な活動や法律の改正など、動物たちを守る機運が高まっている現代においても、動物への暴力事件や悪質な多頭飼育によるネグレクトなど、動物虐待事件はあとを絶ちません。

今回は、そんな動物への虐待問題に焦点をあてて、その現状と、今までにない動物保護を行う「どうぶつ弁護団」の活動をご紹介していきます。

年々増加する動物虐待事件

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警視庁の発表によると、令和3年(2021年)に全国の警察が検挙した動物虐待事犯は過去最多の170件。平成24年(2012年)は29件であったため、10年間で5倍以上検挙数が増えています。

この検挙数増加の背景には、単純に動物を虐待する人間が増えたというわけではなく、動物虐待を問題視する社会的な関心の高まりや、動物愛護管理法改正の影響により犯罪とされる行為の範囲が広がった影響が考えられます。

世論の追い風や法律の改正によって、動物たちにとってより良い世の中に変わりつつあるのかもしれません。しかし、未だ動物虐待を事件化するのには、高いハードルがあります。

動物虐待事件の認知や捜査の難しさ

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動物虐待事件が発覚しづらい点として、次のような問題が挙げられます。

  • 動物は虐待の被害を自ら申告できない
  • 飼い主から虐待されているケース、野良猫のような飼い主がいないケースなど、虐待を告発できる人間が存在しない
  • 密室で行われると、外部から虐待行為を認識できない

また、警察の捜査が難しくなってしまう点として、次のような問題が挙げられます。

  • 死亡した動物を発見した第三者が埋葬してしまうなど、虐待の証拠が残りにくい
  • 飼育放棄現場では死後時間が経過しているなど、死因がわかりにくい
  • 被害を受けた動物が逃げてしまい、犯人や犯行現場の把握が困難になることがある

弁護士による刑事告発の問題点

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動物虐待を発見し通報した人の中には、「通報しても警察が対応してくれない」、「本当に捜査をしているか不明」といった不満を持つ人も少なからずいると言われています。
各自治体には虐待を通報する窓口がありますが、警察と効果的な連携ができず、摘発につながっていないケースが多いのも問題点として指摘されています。

警察が動きやすくなるためには、民間人と警察がやり取りするのではなく、法律に精通した弁護士が間に入った刑事告発が非常に効果的ではありますが、ペット問題を取り扱う弁護士は少ないのが現状です。

また、弁護士に依頼することで弁護士費用の問題が出てきます。実際に動物虐待事件を扱う弁護士によると、依頼者のほとんどが個人や中小規模の動物保護団体であり、弁護士費用の捻出が難しい場合も少なくないそうです。

全国初の取り組み「どうぶつ弁護団」

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そんな中、2022年9月に動物虐待事件について刑事告発などを行うNPO法人「どうぶつ弁護団」が設立されました。動物への虐待を発見した人が通報しやすい環境を作り、警察の迅速な捜査により、深刻な虐待被害を防ぐことを目的としています。

「どうぶつ弁護団」が行う主な活動

  • 個人や動物保護団体などから提供された動物虐待の情報を独自に調査
  • 調査の上、必要と判断すれば動物愛護法違反罪などで証拠を集めて刑事告発
  • 不起訴になった場合は検察審査会に不服申し立て
  • 動物関係の法令や制度に対しての提言
  • 動物虐待の予防や動物愛護への理解を深める啓蒙活動

通報者は弁護士費用の心配がなくなる

「どうぶつ弁護団」の活動では、今までのように通報者が弁護士費用を工面する必要はなく、賛助会員の会費によって団体を運営していく方針とのこと。(2023年1月導入予定)

費用の心配がなくなることで、今まで見過ごされていた動物虐待事件にも適切な処罰が下される可能性が広がり、動物虐待を予防する効果も期待されています。

弁護士や各分野の専門家をメンバーに

メンバーは弁護士や獣医師で構成されており、今後獣医師はもちろん、医師や研究者など、広い分野の専門家との連携を目指して活動していくそうです。先述したように動物虐待事件は警察が動きづらいケースもありますが、法律や動物の専門家が警察への橋渡しになることで、スムーズに捜査へ繋げられる可能性が高くなります。

特定非営利活動法人 どうぶつ弁護団 ホームページ
https://animal-dt.org/

最後に

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今回は動物虐待問題に焦点を当ててお話してきましたが、動物虐待の処罰や防止は一概に動物のためだけではありません

凶悪な事件を起こした犯人の中には、人間に対する加害の前段階として、動物虐待を繰り返していた人物は少なくないのです。
また、悪質な多頭飼育の現場では、動物が発する臭いや鳴き声などにより、付近の住民が不快な思いをしながらの生活を強いられています。

傷つく動物を減らすことはもちろんですが、わたし達の安全で平穏な生活を守るという観点からも、動物虐待は見過ごしてはならない問題なのではないでしょうか。

【2019年版】動物愛護週間って何をするの?関連するイベントもご紹介!

「動物愛護週間」という言葉はご存知でしょうか?言葉としては知っているけど、いつ、どんなことをやるのかは知らないという方も多いかもしれません。

動物愛護週間は、動物たちと人との絆を深めることを目的に設定されており、この期間は動物愛護に関連するイベントが日本各地で開催されます。

単に、「動物愛護」と聞くと動物の譲渡会のようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際には誰でも気軽に参加できるイベントで、クイズ大会やペットに関するセミナーなどが行われるところもあります。

この記事では、動物愛護週間とは何か。そして、動物愛護週間の歴史、どのようなイベントがあるかを詳しくお伝えします。

動物愛護週間とは?

動物愛護週間

動物愛護管理法第4条には、「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける」と明記されています。

動物愛護週間は毎年9月20日~26日までの1週間と定められています。この期間には、自治体や団体などが協力してイベントを開催しており、全国各地で動物好きの人や飼い主、ペット関連の専門家が交流・情報共有ができる場となっています。

動物愛護週間の歴史

動物愛護週間

動物愛護週間は、1915年にアメリカ動物愛護協会が制定したのが始まりで、アメリカでは5月の第1日曜日から7日間と期間が定められています。

かつては日本でも春分の日に設定されていましたが、5月に愛鳥週間があることや、北海道での屋外イベントが難しいことにより、秋分の日をはさみ、実施されるようになりました。

このように動物愛護週間は100年以上もの歳月を重ね、多くの人が動物の関心と理解を深めようとしてきたのです。

イベントに行ってみよう!東京近郊編

動物愛護週間

動物愛護週間のイベントは日本各地で行われており、特に上野公園のイベントは毎年たくさんの人たちで賑わいます。

この記事を読んで気になるイベントがありましたら、概要欄の「詳細はこちら」からイベントのホームページをチェックしてみてください。一度、足を運んでみると色々な発見があると思いますよ。

どうぶつ愛護フェスティバル

どうぶつ愛護フェスティバルは、屋内会場と屋外会場の2つの会場でイベントが開催されます。それぞれ場所が異なりますので、お出かけの際はお間違いのないようお気をつけください。

屋内会場イベント概要

テーマ
共に生きる~シニアペットとシルバー世代~
屋外会場
上野恩賜公園 噴水前広場 (竹の台広場)
日時
令和元年9月14日(土)11:00~16:00
場所
台東区上野公園5-20 (上野恩賜公園管理所)

屋内会場イベント内容

  • ○×クイズ大会
  • シニアペットとの暮らし方教室
  • ペットと暮らすシルバー世代の心構え
  • 動物愛護週間ポスターコンクール入賞作品展
  • お散歩のマナー啓発パネル
  • 缶バッジ作成コーナー
  • お絵かきコーナー
  • ペットフードサンプリング
  • ペット美容実演
  • マイクロチップ啓発コーナー
  • 東京都動物愛護相談センター紹介 
  • スタンプラリー
  • その他

屋外会場イベント概要

会場
台東区生涯学習センター ミレニアムホール
日時
令和元年9月22日(日)13:00~17:00
住所
東京都台東区西浅草3丁目25番16号

屋外会場イベント内容

  • 表彰式・記念撮影
  • 基調講演
  • パネルディスカッション
  • 猫と地域との共生を考える会(東京藝術大学)によるコンサート

どうぶつ愛護フェスティバル屋外・屋内の詳細はこちら

動物ふれあいフェスティバル2019(さいたま市)

イベント概要

会場
さいたま市動物愛護ふれあいセンター
日時
2019年9月22日(日) 10:00~15:00 (9:00 集合 16:00解散 )《予定》
住所
さいたま市桜区神田950-1

イベント内容

  • 乗馬体験
  • スタンプラリー
  • セミナー等

動物ふれあいフェスティバル2019詳細はこちら

動物愛護フェスタよこはま2019

イベント概要

会場
山下公園おまつり広場
日時
2019年9月23日(月・祝)10:00~15:00(9:30現地集合)
場所
横浜市中区山下町279

イベント内容

  • 動物○×クイズ
  • 動物おりがみ
  • パンフレットやグッズの配布

動物愛護フェスタよこはま2019詳細はこちら

イベントに行ってみよう!関西編

動物愛護週間

せっかくですので、関東近郊だけではなく、関西エリアの動物愛護週間イベント情報もご紹介します。

大阪動物愛護フェスティバル2019

関東で行われている「どうぶつ愛護フェスティバル」と同様、大阪動物愛護フェスティバル2019も、屋内会場と屋外会場の2つの会場で開催されます。

屋内会場イベント概要

会場
大阪市中央公会堂
日時
2019年9月21日(土)13:30~16:00
場所
大阪府大阪市北区中之島1丁目1−27

屋内会場イベント内容

  • 記念セレモニー
  • 長寿動物表彰
  • 動物絵画~幼稚園児による動物図面~
  • 講演~おおさかワンニャン特別大使~

屋外会場イベント概要

会場
大阪城公園 太陽の広場
日時
2019年11月10日(日)10:00~16:00
場所
大阪府大阪市中央区大阪城3−11

屋外会場イベント内容

  • 盲導犬のデモンストレーション等
  • ワンちゃんのしつけ教室
  • 獣医師によるペットの健康相談
  • スタンプラリー
  • 販売コーナー
  • ペット用品サンプリング
  • その他

大阪動物愛護フェスティバル2019屋外・屋内詳細はこちら

令和元年度京都動物愛護フェスティバル

イベント概要

会場
岡崎公園(ロームシアター京都東側)
日時
2019年9月22日(日)11:00~16:00
場所
京都市左京区岡崎最勝寺町他

イベント内容

  • 杉本彩動物愛護センター名誉センター長出演の各種企画
  • 長寿犬認定式
  • 動物愛護写真コンクール表彰式
  • その他

令和元年度京都動物愛護フェスティバル詳細はこちら

その他の県

今回は東京・埼玉・大阪・京都の一部のイベントのみをピックアップしましたが、他の都道府県にも多くの動物愛護週間のイベントがあります。

環境省のサイトに動物愛護週間イベントの一覧が掲載されていますので、気になった方は調べてみてください。そして、ご興味があれば、ご近所のイベントに足を運んでみてください。

その他のイベントはこちら(環境省HP)

イベントに参加する際の注意点

動物愛護週間

イベントに参加する際は以下の3点に注意しましょう。

  • イベントの詳細を事前に確認しよう
  • 熱中症に注意しよう
  • 他のペットとトラブルにならないよう気をつけよう

イベントの詳細を事前に確認しよう

動物愛護週間イベントに行く前に、各団体の注意点をしっかり確認するようにしましょう。特に、ペットを一緒に連れて行っていいかなどは事前に確認しておいてください。連れて行ったのは良いけれど、ペットお断りとなるともったいないです。

熱中症に注意しよう

犬の熱中症も人の熱中症も命に関わります。まだまだ残暑が残るこの季節、屋内でも屋外でも熱中症になりやすいので、ペットの移動中の水分補給や、こまめな休憩を心がけましょう。

熱中症対策の例には以下のようなものがあります。

  • 冷房で車の中を冷やしておく
  • ひんやりマットなど涼しくなる場所を用意する
  • 水をたくさん用意する

熱中症対策について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。

実は危険なキャリーバッグ!?犬の熱中症は湿度に関係があった!

【熱中症予防】この暑い夏を乗り切ろう!暑さ対策特集

他のペットとトラブルにならないよう気をつけよう

動物愛護週間イベントでは、多くの動物や、さまざまな考えを持った飼い主がいます。

犬の中にもしっかりしつけられている犬や、しつけられていない犬、他の犬とうまくコミュニケーションがとれず興奮してしまう子もいます。もしかしたら、イタズラ好きな子どももいるかもしれません。

余計なトラブルに遭わないためにも、ペットのことをしっかりと見て常に注意するようにしましょう。ペットとのトラブルについては、こちらの記事もご覧ください。

【お友達作り】ドッグランでの事故やトラブル、それでも行くべき?

動物の愛護を考える

動物愛護週間

動物愛護週間は、動物を好きな人や飼い主が、動物との絆を深めるために長い歳月をかけて築き上げた大切な機会です。

関連イベントでは、他の飼い主や専門家に相談をできたり、ペットの同伴が可能なイベントでは動物たちのコミュニケーションの場になったりもします。いろいろな人とお話をして見解を広げることもできる機会ですので、近場で動物愛護週間イベントがある際はぜひ立ち寄ってみてください。

この機会に、改めて動物との関わり方を考え直し、身近にいる動物と遊んであげたり、動物募金をしてみたりと、自分自身ができることをやってみてはいかがでしょうか。