危険な目に遭うかも!犬の脱走パターンを知り防止対策をしよう

犬を飼ったことのある人の中には、愛犬に脱走されてしまった経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。愛犬が行方不明になると、心配や大きな不安が募ります。犬にとっても、事故などで命の危険にさらされる可能性があるため、非常に危険な状況です。

この記事では、犬が逃げやすい状況とそれを防ぐ対策について紹介します。

パターン①首輪やハーネスが外れた

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散歩中に犬の首輪やハーネスが外れてしまい、犬が脱走するケースはよく見受けられます。首輪やハーネスをきちんと装着していないと、犬が後ろ側に強い力で引っ張った時に体が抜けてしまいます。

対策①首輪やハーネスの緩みをチェック

首輪やハーネスの緩みは外れる原因になります。装着する際の目安として、首輪の場合は犬の首と首輪の間に指が2本入るくらい、ハーネスの場合はハーネスと体の間に指が1本入るくらいを目安に、調整しましょう。また、換毛期で大量に抜け毛が出る時や、トリミングの直後も毛量の差から首輪やハーネスが緩みやすくなりますので、注意しましょう。

対策②首輪やハーネスの劣化をチェック

プラスチック製のバックルが使われている製品の場合はプラスチック部分の劣化で破損したり、革製品の場合は使用するうちに革が伸びてきたりなど、製品によって様々な劣化が見られますので、こまめにチェックしましょう。

対策③ダブルリードにする

首輪とハーネスの両方にリードをつけて散歩している犬を見たことがある方も多いのではないでしょうか。これは、ダブルリードと言って、ペットシッターなど犬を預かっている場合や、信頼関係がまだ築かれていない保護犬などの場合によく使われます。首輪やハーネスが外れやすい子は試してみてください。

対策④首輪とハーネスをつなげるグッズを使う

ダブルリードを使用すると少し邪魔に感じることもあるかもしれません。そのような場合は、首輪とハーネスをつなげるグッズをおすすめします。首輪とハーネスがしっかりと連結され、外れる心配がほぼなくなります。

パターン②飼い主がリードを離してしまった

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飼い主が手からリードを離してしまい、犬が脱走してしまうケースも多く見られます。特に、排泄物の処理などで飼い主の注意が犬から逸れていたり、犬が他の犬に興奮して強く引っ張った時などに起こりやすくなります。

対策①リードをしっかり持つ

基本的に、リードの持ち手の輪の部分は手首に通し、紐の部分を握るようにしましょう。心配な場合は、さらに手にグルグルと巻くとリードを離しにくくなりますが、引っ張り癖のある犬の場合は手が痛くなる可能性もあります。そのような場合は、紐に結び目をつけることで握りやすくなりますので、試してみてください。

対策②ショルダーリードを使う

ショルダーリードは人間の体にリードが固定されているため、つい手を離してしまっても心配ありません。ペットシッターや多頭で散歩する人によく使われる製品です。両手を使えるという大きなメリットもあります。

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パターン③雷や花火などの大きな音で驚きパニックに

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雷や花火の音が苦手な犬は多くいます。慣れない閃光や破裂するような大きな音は、犬にとって本能的に命を脅かすような危険だと感じていることでしょう。パニックを起こすと普段より強い力を発揮するため、屋外では飼い主を振り切って逃げてしまったり、室内では網戸を破って脱走してしまうなどのケースが見られます。

対策①なるべく音や光を遮断する

外出している場合はすみやかに帰宅し、家の中でもなるべく音や光が入りにくい場所へ移動させます。窓やカーテンはなるべく閉め、犬が脱出できる場所がないかもチェックしましょう。

クレートに慣れている犬であればクレートの中の方が落ち着けるかもしれません。様子を見ながら、落ち着けるようであればクレートで過ごさせ、バスタオルなどを掛けて外からの刺激をなるべく遮断しましょう。

抱っこする場合は、強く撫でたり声をかけるなどの刺激はせず、静かにバスタオルなどで包むように抱っこしてあげてください。普段より若干力を入れて、軽くホールドするように抱いてあげると落ち着く子もいます。

ただし、雷や花火は夏に多い状況です。バスタオルを掛けたクレートや抱っこは熱がこもりやすいので、熱中症対策も同時に行ってください。

※雷対策についてはこちらの記事もご覧ください

犬が雷の音を怖がってパニックに!原因と7つの対策を解説
https://cheriee.jp/dogs/28332/

対策②普段から音に慣れさせる

根本的な対策としては、音に慣れさせることが重要になります。子犬の社会化期(生後3カ月半くらいまで)にトレーニングできれば一番良いのですが、成犬になっても根気強く続けることで改善されることが多いので、ぜひ慣らしてあげましょう。

YouTubeや市販のCDで雷や花火の音を、ほんの小さな音から流しながら、おやつをあげたり遊んだりして犬をリラックスさせます。平気そうであれば、少しずつ音を大きくして徐々に慣らしていきます。

※音慣れのトレーニングについてはこちらの記事もご覧ください

愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選
https://cheriee.jp/dogs/20273/

パターン④玄関のドアが開いた時にすり抜ける

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来客が玄関のドアを開けた隙に、犬がすり抜けて脱走してしまうことも珍しくありません。

対策①トレーニングで脱走を防止する

インターホンが鳴ったらクレートに入るように習慣づけたり、散歩などの普段の外出の際に飼い主が「ヨシ」と言うまで玄関を出ないように習慣づけたりと、トレーニングによって脱走を防止する方法があります。

対策②玄関に脱出防止の柵を設置する

最も簡単で確実な方法は、脱出防止の柵の設置です。置くだけのタイプや突っ張って固定するタイプ、伸縮が可能なタイプなど様々な商品がありますので、用途を考慮して犬のサイズに合ったものを選択してください。

まとめ

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今回は、犬の脱走が起こりやすい4つのパターンとその対策をご紹介しました。

愛犬が脱走してしまい、行方不明の日々が続くと心配から飼い主も精神的に参ってしまいます。犬も思わぬ事故に遭ってしまう可能性があるので、お互いのためにも脱走防止対策は定期的に見直しておきたいですね。

猫飼い家庭はハッカ油NG!精油がもたらす猫への危険とは?

マスクや洋服へのスプレー、ゴキブリなどの虫除け、入浴剤などさまざまな用途に使われるハッカ油。

とても便利ですが、実は、猫が舐めたり直接吸い込んだりすると、中毒を起こす危険性があることをご存知でしょうか?

「精油(エッセンシャルオイル)」と呼ばれるものは、ハッカ油以外でもほとんどが、猫にとって有害なのです。

今回の記事では、猫のハッカ油中毒、猫に精油が危険な理由、猫を守りながらアロマオイルを楽しむ方法をご紹介します。

猫にハッカ油が危険な理由

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肝臓で毒素が分解できない

ハッカ油を始めとした精油(エッセンシャルオイル)は、植物の香りとなる成分を抽出した天然の液体で、非常に凝縮されたものです。

この精油は脂溶性の化学物質で、体内に長く留まると体に有害な影響を与えます。人間はこの脂溶性の化学物質を分解することができますが、猫にはできません。

そのため、体内に入り込んだ香り物質が肝臓に流れ着いても、分解されずに毒素として蓄積されてしまいます。

スプレーするのもNG

猫がハッカを体内に取り込む方法として直接舐める・匂いを嗅ぐの他にも、皮膚からの吸収があります。そのため、虫除けになるからと猫にハッカ油スプレーをかけるのはやめましょう。

最近は暑さ対策としてマスクや洋服に水で薄めたハッカ油を吹きかけることもありますが、その状態で猫と触れ合うこともやめましょう。

猫のハッカ油中毒とは?

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ハッカ油中毒の症状

ハッカ油の毒素は肝臓に蓄積されるため、見られる症状は主に肝機能の低下に伴うものです。
以下に、一般的な症状を挙げました。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 喉の乾き
  • 発熱
  • 黄疸

中毒の現れ方はさまざま

ハッカ油を体内に取り込んですぐにこのような症状が見られることもありますし、少しずつ体内に毒素が蓄積されて、時間が経って突然中毒となることもあります。

舐めるなどして多量のハッカ油を摂取した場合は、最悪命の危険があります。
猫が誤ってハッカ油を体内に取り込んでしまったら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

精油(エッセンシャルオイル)のほとんどは有害?

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先述の通り、ハッカ油だけでなく精油はほとんど全てが猫にとって有害な物質となります。
理由は同じく、肝臓で毒素を分解することができないためです。
以下では、詳しい物質名とそれが含まれる代表的な植物をご紹介します。

モノテルペン炭化水素類

モノテルペン炭化水素類は人間を含め他の哺乳類には無害である芳香物質ですが、猫は過剰に反応してしまいます。
主に柑橘系の香りに含まれます。

精油の例
オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット

フェノール類

フェノール類は、香辛料としてもよく使われるものが多いですが、人間も過剰摂取に注意する必要がある物質です。

精油の例
シナモン、クローブ、タイム、オレガノ、バジル

ケトン類

ケトン類もフェノール類と同じく、人間も過剰摂取には注意です。

精油の例
セージ、スペアミント、カンファー、ヒソップ、キャラウェイ

猫以外の小動物にも影響が

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ハッカ油は小鳥やハムスター、フェレットなど猫以外の小動物にも同様の有害性があるため、注意が必要です。

犬はハッカ油に顕著な有毒性を示さないという説もありますが、多量の直接摂取は危険です。万が一の可能性を考えて、できる限りハッカ油の使用を控えることをおすすめします。
ただし、ハッカ油以外の精油では、犬にとって良い効果が得られるものもあります。

アロマを楽しむ際は猫のいない場所で

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基本的に猫のいる場所でハッカ油等の精油を使わないようにしましょう。

舐める、匂いを嗅ぐ、皮膚に触れることで中毒を起こす可能性があるため、精油を楽しむ際は限定的な使用が求められます。

下記の注意点を守りながら楽しみましょう。

  • 猫のいる部屋でアロマディフューザーやお香を使い、空気中に香りを充満させない
  • 精油を垂らしたマスクや洋服で猫と触れ合わない
  • 猫の手の届く範囲に精油を使ったものを置かない

ハッカ油の場合は、アロマとしてだけでなく、ネズミ忌避剤や防虫剤に含まれていることもあるため、知らないうちに家に置いてしまわないよう、注意が必要です。

まとめ

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虫除けや清涼感のために使用される身近なハッカ油に潜む危険を知っていただけましたでしょうか?

「天然の成分」という言葉から安全そうなイメージのある精油ですが、植物から少量しか取れないため非常に凝縮した成分となっており、小動物には有害となります。

猫がいる部屋や猫と触れ合う際にハッカ油をはじめとした精油を使うことはしないようにしましょう。
猫の健康を守る配慮を最優先に、精油の香りを楽しんでくださいね。

ペットが食べたら危険な植物とは?身近なアジサイやユリにも注意

暖かくなって、お花や植物が生い茂る季節になりました。ペットとの散歩の途中できれいな花を見つけたり、庭やベランダで植物を育てたりしている方も多いと思います。

しかし、身近にある植物の中には、ペットにとって中毒となるものがたくさんあるのをご存知ですか?植物中毒の症状には、軽症から重症まで様々なリスクがあります。

今回は、ペットが食べてしまうと危険な植物をご紹介します。

ペットの植物中毒とは?

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ペットが特定の植物や部位を食べたり触れたりすることで、様々な症状が現れ、場合によっては命に関わることもあります。
主に見られる症状は以下の通りです。

  • 軽度の皮膚症状
  • 嘔吐、下痢などの消化器官症状
  • 神経症状

これらに加え、心臓や呼吸器の症状など重症化のリスクもあります。

飼い主が植物について知ることの必要性

単に植物といっても、花・葉・根や球根・種子など有毒な成分が含まれる部分は、それぞれ異なります。

トマトを例に見てみましょう。完熟したトマトの実は犬に与えても基本的に悪影響はありません。しかし、 花・葉・茎・ヘタにはトマチンという、殺虫成分のある毒素が非常に多く含まれており大変危険です。
花や葉をあえて与えることはないと思いますが、ご家庭で育てている場合は、落ちた花びらや葉を誤飲する可能性は十分にあります。

このように、一見大丈夫そうな植物もペットにとっては毒となりうるため、飼い主が危険な植物の知識を持っておくことはとても重要です。

ペットにとって危険な植物5選

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以下ではペットにとって危険な植物の代表を5つ紹介します。

1. ユリ(百合)

ユリは非常に中毒性の高い植物で、少量でも強い症状が出ることがあります。
植物全体に毒性があり、生けていた水を摂取することも危険です。

また、ユリの花粉は粘着質で、被毛についたらなかなか取れません。

【症状】
ブドウと同じように、急速な腎不全を起こします。
初期は多飲多尿、次第に乏尿や無尿になります。嘔吐や食欲不振なども見られます。

2. アジサイ(紫陽花)

アジサイは、つぼみ(最も毒性が強いとされる)・葉・茎・根に毒性があります。

【症状】
嘔吐、下痢、痙攣、ふらつき、昏睡など。

3. スイセン(水仙)

公園や庭先でよく見かけるスイセンですが、植物全体、特に球根に強い毒性があります。

【症状】
嘔吐、下痢、よだれや血圧低下、心不全など。重症化すると昏睡状態や麻痺など。
また、触れることで皮膚炎を発症することがあります。

4. アサガオ(朝顔)

小学校でも育てることの多いアサガオですが、種子を食べてしまうと中毒症状が起こります。

【症状】
食欲不振、幻覚、嘔吐、下痢、血液低下など。

5. カーネーション

母の日の定番であるカーネーション。部屋に飾る機会が多いかと思いますが、実は毒性があります。

【症状】
接触による皮膚炎、軽度の胃腸障害など。

その他中毒性のある植物(部位)とその主な症状

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植物 部位 症状
チューリップ すべての部分、特に球根 嘔吐、下痢、心臓麻痺
キキョウ 嘔吐、下痢、胃腸炎、血圧低下
種子、葉、樹皮、果肉 粘膜の充血、呼吸促迫、嘔吐、痙攣
シクラメン すべての部分、特に根 胃腸炎、ケイレン、神経麻痺
ツツジ 花、葉 嘔吐、下痢、よだれ
ジンチョウゲ 花、根 皮膚炎、嘔吐、下痢
パンジー・ビオラ 根茎、種子 嘔吐、神経麻痺
ポインセチア 樹液、葉 嘔吐、下痢、皮膚炎、痙攣
ヒガンバナ すべての部分、特に球根 嘔吐、下痢、昏睡
アザレア すべての部分、特に葉 嘔吐、痙攣
カラー 口内炎、皮膚炎
イヌサフラン すべての部分、特に球根 よだれ、嘔吐、下痢、呼吸低下、ショック症状
アロエ 皮下の乳液 下痢、血尿、貧血
ポトス すべての部分 口内炎、皮膚炎
アイビー すべての部分 嘔吐、下痢

本記事で紹介している植物以外にも、中毒性のあるものはたくさんあります。

新しい植物を生けたり、知らない植物がある場所にペットを連れて行く際は、事前に危険がないか調べることをおすすめします。

その他に気をつけたいこと

植物の堆肥栄養剤防虫剤なども身体に悪影響を及ぼすため、ペットの手が届かない場所に保管しましょう。

ペットの植物中毒の事故を未然に防ぐために

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最も安全なのは、ペットにとって中毒性のある植物を、そもそも家や庭に置かないことです。
しかし、しっかりと対策を講じれば、ペットを飼いながら植物を楽しむことができるでしょう。

1.植物に近づかせない

ペットが来ない部屋に置く固定された倒れにくい花瓶に生ける庭に出さないなどの対策ができます。

しかし、それでも枯れた花びらが落ちてしまうなど、確実に防げないことは留意しておく必要があります。

いたずら好きの子犬や、どこにでも登り、拾い食いしてしまう猫の場合は、部屋に中毒性のある植物を置くことを控えましょう。

2.散歩やお出かけ時に目を離さない

犬との散歩中やお出かけ中に、外に生えている植物を口にしてしまう可能性もあります。
植物が多いところでは愛犬から目を離さないようにしましょう。

特に普段から拾い食いをする子は注意が必要です。
飼い主の指示(マテやヤメテ、あるいはチョウダイなど)に従うようなのトレーニングをすることで、危険な植物を口にする前やくわえている時にやめさせることができます。

3.ストレスを解消する

ペットが植物を食べてしまう理由のひとつに、ストレスが挙げられます。
運動不足、環境の変化などの原因が思い浮かぶ場合は、日頃からストレス解消を意識してあげてください。

万が一食べてしまったら

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万が一ペットが危険な植物を口にしてしまった時は、焦らず迅速に以下の行動をしましょう。

1.それ以上食べないようにする

すぐに危険な植物から距離を取り、口にくわえているものは取り上げるようにしてください。
食べてしまった量によって症状が大きく変わるため、それ以上摂取させないことが大切です。

2.「何を、いつ、どのくらいの量を食べたか」を把握する

飼い主がペットの状況を的確に伝えることで、獣医師が早急に処置を行えます。

動物病院に行く前に、何の植物を、いつ、どのくらいの量を食べたのか、確認しておくことが大切です。可能であれば植物の写真を撮っておきましょう。

3.動物病院に連れて行く

有毒植物が吸収される前に、吐き出させなければなりません。
食べた直後に症状が出なくても、後から重篤化することもあるため、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

また、飼い主の知らないところで、ペットが有毒な植物を口にしていることもあります。
家にある植物の様子は毎日確認し、ペットの様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院へ行きましょう。

まとめ

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今回は、ペットにとって危険な植物は身近にたくさんあることをお伝えしました。場合によっては命に関わることもありますので、ペットを飼っている方は十分注意してください。
基本的にペットは園芸用・鑑賞用の植物を食べてはいけません。

ペットを飼いながら植物も育てたい方は、危険がないか事前に確認しながら楽しんでくださいね。

犬のジャンプは病気のもと!?ジャンプ癖をやめさせる5つの方法

犬を飼っているみなさんは、犬がピョンピョンとジャンプをする姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

犬が嬉しそうにジャンプをする姿はとてもかわいいですが、実はそのジャンプ、癖になってしまうと病気の原因となるのをご存知ですか?

本記事では、犬がジャンプをする理由とその危険性、そして、ジャンプの癖をやめさせる方法を詳しく解説します。

犬はどんなときにジャンプする?

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犬がジャンプをするのは、具体的にどのようなときでしょうか?

1.何かを要求するとき

犬は、ごはんが欲しいときや散歩に行きたいとき、抱っこをしてほしい時など、飼い主さんに何かを要求するときにジャンプをすることがあります。

要求の仕方は犬によって異なり、吠える犬や見つめる犬、おすわりをしていい子アピールをする犬など様々ですが、これらのアピールをしても要求を満たしてもらえない場合、ジャンプでの要求に発展する場合があります

2.ソファの登り降り

ソファやベッドの上に、ジャンプをして乗ろうとする犬もいます。

ソファやベッドに高さがある場合、初めのうちは犬も登るのを躊躇するかもしれません。しかし、一度ジャンプで登れたという成功体験をすると、その後も積極的にジャンプで登るようになってしまいます。

3.ケージの外に出たいとき

犬がケージの中でジャンプをしているのは、「ケージの外に出たい」「かまってほしい」という気持ちでジャンプしていると考えられます。

ケージに天井がない場合、ジャンプによって、ケージの上から自力で外に出ようとしているのかもしれません。

ケージに天井がある場合は、単純に飼い主さんにアピールをしているのだと考えられます。

4.散歩中

散歩が大好きな犬は、散歩が嬉しすぎて興奮してしまい、ジャンプをすることがあります。

また、他の人や他の犬に会ったときに、一緒に遊びたくてジャンプをする犬もいるでしょう。

犬のジャンプが危険な理由

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当然のことながら、犬がジャンプをしすぎると、次のような病気や怪我を誘発しやすくなります。

椎間板ヘルニア

椎間板とは、骨と骨の間でクッションのような役割を果たすものです。この椎間板が飛び出して、神経を圧迫する状態が椎間板ヘルニアです。

ジャンプをしすぎると腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになる危険性が高まります。
椎間板ヘルニアになると腰に痛みが出てきて、進行すると下半身が麻痺して歩行や排尿ができなくなります。

脱臼

脱臼とは、骨の関節が本来の位置からずれた状態のことです。

膝のお皿がずれる膝蓋骨脱臼や、大腿骨が股関節からずれる股関節脱臼などがあります。
ジャンプをすることで日常的に骨や関節に負担がかかると、脱臼の危険性が高まります。

犬のジャンプをやめさせる方法

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犬のジャンプは病気の原因になりますから、できるだけ早めにやめさせたいものです。

では、犬のジャンプをやめさせるには、具体的にどのようなことをしたら良いのでしょうか?

1.ジャンプでの要求は無視する

ジャンプをした後でごはんをもらえたり、散歩に行けた場合、犬は「ジャンプをすれば要求を聞いてもらえる」と学習してしまいます。

犬がジャンプで何かを要求してきても無視を貫き、できればその場から離れると効果的です。そして、ジャンプをやめたらたくさん褒めてあげましょう。

なお、途中で一度でも要求に応えてしまうと全てがやり直しになるため、「絶対に要求には従わない」という強い意志が必要です。また、後述する「オスワリ」や「マテ」などのように別の行動をさせるなど、いくつかの方法を組み合わせて抑制していくのが良いでしょう。

2.「オスワリ」や「マテ」を教える

犬が興奮してジャンプをしているときに、「オスワリ」や「マテ」をさせると落ち着きやすいです。

特にご飯やおやつを与える際は、興奮からジャンプをしたり飛びついたりしてしまいやすいので、「ジャンプしそうだな」と思ったら、ジャンプを始める前に「オスワリ」をさせるのも効果的です。ジャンプする前に止めさせて、それを習慣づけることができればベストです。

3.ソファやベッドに階段をつける

特に小型犬や子犬、老犬の場合、高さのあるソファやベッドの登り降りは足腰に負担がかかります。

ソファやベッドの前に、犬用の階段をつけ、ジャンプをせずとの上り下りができるようにすると良いでしょう。


4.ケージは天井のあるものにする

天井がついていないケージだと、犬は自力で外に出ようとジャンプしてしまうことがあります。

天井つきのケージに変えたり、今あるケージの上に毛布をかぶせるなどして、「上からは外に出られないよ」と教えてあげましょう。

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5.散歩中はリードを短く持つ

散歩中のジャンプは足腰の負担だけでなく、他の人や他の犬にも迷惑となる場合があります。中には犬が苦手な人もいますから、むやみにジャンプさせないように注意しましょう。

散歩中は、リードを短く持ち、犬が興奮し始めたら一度立ち止まって落ち着かせるようにしましょう。

まとめ

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今回は、犬がジャンプをするシチュエーション別の理由や、ジャンプが原因で起こりやすい犬の病気、犬にジャンプをやめさせる方法をご紹介しました。

犬がジャンプをしている姿を見て、「元気だな」「かわいいな」と思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、犬にとってジャンプのしすぎは、椎間板ヘルニアや脱臼などの病気の原因になります。

ジャンプをしたことでかまってもらえたり、要求を満たしてもらえた犬は、余計にジャンプをするようになってしまいますから、ジャンプの癖は早めにやめさせるように工夫をしてあげましょう。

フェレットの散歩はデメリットだらけ?必要性と危険性を解説!

基本的に家の中だけで飼えるフェレット。散歩の必要がないという点に魅力を感じて飼い始めた方も少なくないのではないでしょう。

しかし、飼っているうちに、好奇心旺盛なフェレットをもっと楽しませてあげたい、フェレットと一緒に散歩したい、と感じる方もいるかもしれません。

今回はフェレットを飼う上での散歩の必要性と、実際に散歩をするときに起こりうる危険性などについてご紹介していきます。

フェレットに散歩は必要?

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結論から言ってしまうと、フェレットに散歩は必要ありません。

遊ぶことが大好きなフェレットですが、基本的に家の中だけで十分な運動をすることができます。そのため、1日1時間前後ケージから出して遊ばせてあげれば、運動不足になったりストレスを感じたりすることも少ないです。

もちろん、好奇心旺盛なフェレットにとって、外は魅力いっぱいの場所です。散歩となったらきっと喜んでくれる子も多いでしょう。しかし、フェレットの散歩には、大きなメリットや義務はなくとも、デメリットや危険性が存在していることは理解してください。

フェレットの散歩をする前に考慮すべきこと

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フェレットにとって外はとても危険な場所です。では、具体的にフェレットと散歩に行くと、どのような危険が起こりうるのでしょうか。考えていきましょう。

1.ハーネスが外れてしまう

フェレットを散歩に連れていくには、ハーネスや首輪、そしてリードが必要です。しかし、フェレットは、見てわかるように細長い体型をしているため、ふとした瞬間に抜けてしまう可能性があります。また、ハーネスはきちんと装着していても、リードが外れてしまう危険もあります。

犬とは違い、フェレットは飼い主の言うことを聞くほど訓練できるわけではないため、勝手についてきてくれることはありません。それどころか逃げ出してしまうと、名前を呼んでも戻ってきてくれないことがあります。

2.感染症や寄生虫

外に連れ出すなら、ワクチンの接種は必須です。しかし、ワクチンを接種しているからといって、危険が全くないわけでありません。

ダニやノミなどの付着の可能性もありますし、ワクチンを接種していないさまざまな感染症に罹患してしまうこともあります。

3.車

言うまでもありませんが、車通りの多い道などにも注意が必要です。車のような音を立てる大きなものにパニックを起こしてしまう可能性もあります。

また、狭い空間が好きなフェレットにとって止まっている車は絶好の隠れ場所でもあります。車の下に入り込んでしまったり、そのまま車が動き出してしまうこともあるため、車の数が少ないからといって歩かせるのは危険です。

4.気温

暑いのが苦手なフェレットにとって、夏場の散歩は好ましくありません。室内でも26℃以下に設定する必要があるフェレットにとって、日本の夏は大変危険です。

また人間はそれほど暑くないと思っていても、熱を保ちやすいアスファルトの上は熱中症ややけどの原因にもなります。基本的に夏は家の中で過ごさせてあげ、どうしても散歩させたい場合は気温が高くない早朝に行くようにしましょう。

5.他の動物

肉食動物であるフェレットにとって、小動物や鳥、魚などは獲物です。そのため、散歩中に出会ってしまうと、本能を刺激されて興奮しすぎてしまうかもしれません。

また、テリア系やハウンド系の犬はもともとイタチを狩るために使われていたこともあり、フェレットを獲物として認識してしまう危険があります。怪我の原因にもなるので、出会ったときは抱き抱えるなどしましょう。

6.異物の誤食

好奇心旺盛なフェレットはなんでも口にしてしまう習性があります。家の中であれば、あらかじめ危険なものは片付けておくことで防げますが、外だとそうはいきません。知らないうちに食べてしまい、そのまま気づけないということもあります。

ものによっては命に関わることもあるため、細心の注意が必要です。

フェレットと散歩をするには?

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このように、フェレットにとって散歩には多くの危険が伴います。しかし、どうしても散歩に連れて行きたいのであれば、あらゆる危険を排除した上で一緒に遊んであげてください。

ワクチンを接種する

日本において、フェレットにはジステンパーとフィラリア症のワクチンを接種することが推奨されています。特にフェレットがジステンパーに罹患するとほぼ100%死に至るため、外で散歩させる前には必ず接種しましょう。

公園などで遊ぶ

散歩として街中などを練り歩くのではなく、公園で遊ぶようにしましょう。この時、周りに他の動物がいないか確認しましょう。上空からカラスなどの鳥に狙われることもありますの注意が必要です。

地面に下ろす際には必ずハーネスとリードをつけ、絶対に目を離さないでください。

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キャリーバッグで移動する

公園まで向かう際には、歩かせるのではなくキャリーバッグなどに入れて移動しましょう。車や散歩中の犬、他の動物などを避けることができます。

ですが、車通りの多い道や車のそばなどは、キャリーバッグなどに入れていてもフェレットがパニックを起こしてしまう可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

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今回はフェレットの散歩事情についてご紹介しました。

すでに述べた通り、フェレットにとって散歩は絶対に必要なものではありません。むしろ、デメリットの方が大きいでしょう。もちろん、これらの危険を意識して回避すれば散歩にいくことも可能ですし、フェレットもきっと喜んでくれるでしょう。

ですが、本当にそこまでして散歩すべきなのでしょうか?愛するフェレットにとって何が最善なのかを改めて考えてみてください。

【危険】紫陽花(アジサイ)には毒!犬が食べたときの中毒症状と対処法

梅雨の時期、外を歩いていると、きれいな紫陽花を目にすることがありますよね。ですが、実はあの紫陽花には毒が含まれています。

人間であってもそれを知らずに誤って食してしまうことがあり、食中毒の事例も報告されています。犬の散歩をしているときや猫を外で放したときには、紫陽花を食べさせないように注意しなければなりません。

それでは、紫陽花の毒の危険性について詳しく見ていきましょう。

紫陽花とは

きれいな紫陽花ですが…
6〜7月にかけて開花し、白や青紫などのひらひらが華やかな紫陽花。鎌倉の紫陽花は有名ですので、梅雨の季節に見に行ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

実はあのかわいらしいマリのような部分は、花弁ではなくて発達したガクです。樹高はおよそ1〜2メートルほどに成長します。

紫陽花の危険性

紫陽花の危険性は確かだが原因は未だに不明
梅雨の時期に道路を映えさせる紫陽花は、犬を散歩しているとよく目につくのではないでしょうか。しかし、きれいな花には「毒」があるように、紫陽花も毒を持っています。

紫陽花には「青酸配糖体」という成分が含まれていると言われており、食べると消化器官で猛毒の青酸に変化します。体内に取り込まれた青酸は、下痢やおう吐、まひなどさまざまな症状を引き起こし、犬・猫が食べると最悪の場合、死に至ることもあります。

紫陽花の葉・茎・つぼみなどに毒があるとされ、特につぼみは毒性が高く、少し口に含んだだけでも命に関わることがあるので注意しましょう。

注記
過去には、厚生労働省からも紫陽花の喫食による青酸食中毒の喚起が行われていましたが、現在の見解では、青酸配糖体が含まれているのか否かは定かではなく、毒性成分については未だに不明とされています。しかし、実際に食中毒が起きることは確認されており、危険であることは紛れもない事実です。
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ

人間への影響

人間が少量食べた場合には命に関わることはありませんが、おう吐などの体調不良を引き起こします。厚生労働省からも紫陽花の食中毒についての注意喚起がされているため、万が一、料理に添えられていても食べないように気をつけましょう。

アジサイの喫食による食中毒について
先般、飲食店で料理の飾り用として提供されたアジサイの葉を喫食したことによる食中毒事例が発生しました。
本事案では、飲食店施設等に植えられているアジサイの葉を採取し提供していましたが、アジサイの葉、花等の有毒植物が料理の飾り用として市場に流通していることが確認されています。
引用:アジサイの喫食による食中毒について

犬・猫が食べたら…

少量摂取の場合、元気がなくなったり落ち込んだ様子を見せる他に、おう吐や下痢が見られます。そして、紫陽花を大量に摂取してしまうと、心拍数と呼吸数の増加、まひなどが起こり、こん睡状態に陥ります。最悪の場合には死に至ることもあります。

人間にも影響を与える紫陽花ですから、人間より小さな犬や猫、小動物が食べてしまった場合には、さらに深刻な影響を与えることでしょう。

もし食べてしまったら

愛犬や愛猫が紫陽花を食べてしまった場合の対処
万が一、散歩中に愛犬が食べてしまったり、猫が口に含んでしまった場合には、一刻も早く処置してあげることが必要です。

取り上げて洗い流す

これ以上、犬・猫が毒を摂取してしまわないように、まずは口の中に残っている紫陽花を取り除いてください。また、前足でつかんでいるものも取り上げましょう。水があれば、前足と口をさっと洗い流してください。

動物病院に連絡・急行する

すぐにでも吐き出させなければいけないので、急いで最寄りの動物病院に連絡し、犬・猫を連れて行ってあげてください。動物病院では胃洗浄などの処置を行います。

情報を揃えておく

これは紫陽花に限った話ではありませんが、食べてはいけないものを犬や猫が食べてしまった場合、動物病院で診察を受けるときには「いつ・どのくらい・何を食べたのか」を伝えることがとても重要です。きちんと把握しておくようにしましょう。

可能であれば、食べてしまった植物の一部を持っていくと診察の参考になる場合があります。できる限りの情報を正確に伝えられるようにしてください。

事故を予防する

紫陽花を食べてしまう前に事故を予防しましょう
これらの事故は、未然に防ぐことがとても重要です。以下を参考に、きっちり対策しておきましょう。

普段からしつける

出された食事以外のものは口にしないようにしっかりと普段からしつけをしておきましょう。特に、一度拾い食いをして美味しい思いをしている場合は、既に成功体験が出来てしまっているため、きちんとトレーニングをしないと、また落ちているものを食べてしまう可能性が高いので、直しておきましょう。

加えて、散歩中に飼い主のそばから離れないようにしつけておくことも重要です。

部屋や庭には極力置かない

部屋に紫陽花を飾るのは避け、どうしても飾りたい場合は、絶対に犬や猫が誤食しない場所に置くようにしましょう。特に、猫は胃にたまった毛玉を吐き出すために植物を食べる習性があるため、置く場所には十分注意してください。

視界に入れない

犬・猫が散歩中にどうしても紫陽花に興味をひかれてしまう場合には、散歩コースを変えた方が良いでしょう。飼い主さんの注意がそれる瞬間をうかがっているかもしれません。

最後に

紫陽花には毒があるので絶対に食べないように気をつけましょう
毎年少なからず、紫陽花の葉を食べてしまったことによる食中毒の事故が報告されています。人間が少量を食べただけでも吐き気やおう吐を引き起こすことから、体格の小さい犬や猫が食べてしまったときにはより気をつけなければなりません。

犬は散歩中に草を食べることがあります。また、猫も同様に、植物を食べる習性があります。飼い主さんが目を離している隙に、不意に紫陽花を食べてしまうことがないよう、十分に気をつけましょう。

マタタビって猫に有害?無害?使用方法を紹介!

猫がマタタビの匂いを嗅いでから、フニャンとしたり、手足をくるくるしたりする様子、一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、いったいマタタビとはどんなものなのか、知っていますか?

マタタビを摂取した猫の様子を見ると、「猫にとっての覚醒剤か何かなのでは?」と少し不安になってしまいませんか?今回はマタタビの効果、危険性、与え方などを詳しく紹介していきます。

マタタビとは何なのか?


マタタビは山地の林縁に自生し、6〜7月にかけて2cmほどの白い花をつける落葉植物です。アジアでは日本列島の他に千島列島、朝鮮半島に分布します。

マタタビは人間用の生薬としても古くから扱われています。粉末やマタタビ茶、マタタビ酒という形で飲まれ、「滋養強壮」、「免疫力増強」、「利尿作用」、「生活習慣病の予防」などの効果があるとされています。

猫が強く反応するのは、マタタビの子房に虫の卵を産み付けられて虫こぶ状に発達した「虫えい果」を加工したものです。

マタタビの猫に対する効果


猫はマタタビの匂いを嗅ぐと、その成分に含まれる「アクチニジン」や「マタタビラクトン」を感知して、人間でいうところのアルコールに酔ったときのような状態になります。

人間が酒を飲んでも酔いかたに個人差があるように、マタタビを与えたときの猫の反応にも個体差があります。泥酔したような状態になる猫もいれば、驚くことにまったく影響のない猫もいます。

しかし、お酒と違うところは、少量であれば健康に良い影響があるとは言えないところです。また、基本的に依存性はないとされていますが、過度に与えるのはやめましょう。

マタタビは危険なもの?


このマタタビ、本当に猫の健康に害のないものなのでしょうか。安全かどうかわからないものを大事な猫にあげるわけにはいかないですよね。

猫の脳にダメージを与えるというウワサ

マタタビが猫の脳にダメージを与えるという話が出回っていますが、この話には科学的な根拠はないようです。現時点ではマタタビが猫の脳にダメージを与えるというような研究結果は出ていません。

マタタビの事故

マタタビには中枢神経を麻痺させる作用があり、その麻痺の度合いが強すぎると呼吸困難に陥ってしまうことがあり、とても危険です。マタタビの入った袋は絶対に猫の手が届かない場所に隠し、面白がって決められた量以上の量を与えるような行為は絶対にやめましょう。

猫がマタタビを多量にとった結果、呼吸困難に陥ってしまった、というような事故は実際に報告されています。そのような事故を防ぐためにも、次の項で紹介する用法をしっかり守って与えるようにしましょう。

フレーメン反応

猫はマタタビを使うと、フレーメン反応と呼ばれる口を半開きにしてポカーンとしたような表情をすることがあります。もしかすると、この表情から脳に悪影響が及ぼされたという風説が出回ったのかもしれませんね。フレーメン反応については、こちらの記事でご紹介していますので、併せてご覧ください。

猫が口を開けて目を見開いている…とっても不思議なフレーメン反応を解説します

マタタビの与え方

猫に餌
マタタビは用法、用途を守れば安全です。うまく使えばしつけにも役立てることができるでしょう。

マタタビを初めて与えるときには、粉末状のものであれば耳かき半分ぐらいの量をとって、匂いを嗅がせるだけで十分です。2回目以降は、猫が興味を示すようであれば、そのまま与えても大丈夫です。しかし、用量は耳かき1杯分程度にしておいたほうが良いでしょう。もちろん適量は、個体差がありますので、猫の様子をみながらあげてください。

いつから

安全性を考えると、生後半年から1歳頃までは与えないほうがいいでしょう。その時期はまだあまり嗅覚や神経が発達していないからです。

マタタビは猫の嗅覚神経、もしくはヤコブソン器官を通じて脳を活性化するとされています。嗅覚神経は子猫の頃から発達していますが、電気信号を受け取る脳の方はまだ十分に発達していない状態です。そのため、生後間もない子猫には安全を期して与えないほうが良いでしょう。

どんなときに

マタタビをあげるタイミングとして、おすすめなのは以下のシーンです。

  • しつけのご褒美として
  • 食欲が落ちてきたとき
  • ストレスを抱えているとき
  • ケンカの仲裁として
  • 病院に連れて行くときの誘導に

普段はあげないようにし、威力を発揮して欲しい場面でのみ用いるようにするのがおすすめです。

まとめ


マタタビに酔ったような反応を示すことはよく知られていると思いますが、正しいマタタビの使い方についてはあまり知られていないのではないでしょうか?この記事を通じ、マタタビについて理解を深めるお役立てができれば幸いです。

マタタビは用法・用量を守れば安全です。しかし、飼い主が面白がって多くの量を与えてしまったり、頻繁に与えるようなことがあると、思わぬ事故を招いてしまう可能性も否めません。マタタビをまとめて買った場合には、その扱いには細心の注意をし、絶対に猫には開けられない場所に閉まっておくようにしましょう。そして、その効果を発揮してほしい場面で、ほんの少しだけ使うようにすれば、最大の威力を発揮してくれる飼い主にとっても頼もしい味方になることでしょう。

猫に首輪が必要か判断しよう!注意するコトと知られざる危険って?

首輪って必要なのかな?

なぜ?どうして?
室内・屋外で飼う猫ちゃんに首輪は当たり前だと思いますか?それとも必要ないと思いますか?

首輪はつけてもつけなくても、どちらも一長一短があり、正解はありません。

しかし、「周りがそうしているから」という理由で”首輪をつけるかつけないか”決めるのは良いとは言えません。

それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかを知って、首輪の必要性を考えてみましょう。

猫に首輪を”つけたら”?

眠り猫
まず、猫ちゃんに首輪をつけた場合のメリットデメリットを考えてみましょう。

首輪をつけるメリット

  • 迷子になった時や災害時に探しやすい。
  • 飼われている猫なのだとわかる。
  • 鈴ありの首輪なら、どこにいるのかすぐにわかる。

近所の人や保健所の人から見ても、誰の猫ちゃんなのかすぐにわかることが最大のメリットです。

飼い猫だと気づかれずに保健所へ連れて行かれてしまうケースは少なくないのです。

首輪をつけるデメリット

  • 首の違和感に猫が嫌がる。
  • 事故の危険が高まる。(窒息事故等)
  • 長年つけると皮膚炎になることがある。
  • 毛が薄くなることがある。
  • 猫は首輪の鈴の大きい音がストレスに。(鈴なしなら問題なし)

ここで特に強調したいのは事故の危険です。

木等の細いものに首輪が引っかかって、首がしまってしまうことがあるのです。

最悪の場合、死に至ってしまうこともありますから、強い力が加わると外れるタイプ(セーフティバックル付)にした方が良いでしょう。

上の商品は、セーフティバックル付きで、必要に応じて鈴も取り外し可能です。

猫に首輪を”つけなかったら”?

首伸ばしてる猫
猫ちゃんに首輪をつけなかった場合は、上記の首輪をつけた場合のメリットがデメリットになり、デメリットがメリットになります。

室内飼いの猫にはいらないのでは?

キャットハウスにこもる猫
実は、首輪は室内・屋外に関わらず、検討されていることがほとんどです。

なぜなら、室内で飼っていても、脱走したり、災害時には外へ逃げるからです。

室内での暮らししか経験のない猫ちゃんは土地勘もありませんから、迷子になってしまうことが多いです。

迷子になってしまった猫ちゃんが戻ってくる確率は非常に低いです。

マイクロチップという手段も。

回路
マイクロチップというのは猫の身元に関する情報を機械で読み取ることができるもので、動物病院などで猫ちゃんの体に埋め込むことができます。

体内に埋め込むので、首輪をつけなくても、身元がわかるようになります。

しかし、猫ちゃんによってはアレルギー反応が出てしまったり、専用の装置を持っていない近所の方や保健所では、首輪をつけてない猫と扱いが同じなので、完全ではありません。

首輪をつけるなら書いておきたい情報

書く

  • 飼い主の名前
  • 猫の名前
  • 電話番号

最低限これを書いておくことをオススメします。

戻ってくる確率が高くなりますよ。

大好きな猫を思って。

女の子と猫
どの選択肢も、猫ちゃんを思っての決断に変わりはありません。

事故や健康のリスクを考えながら、猫ちゃんと一緒に決めてみてくださいね。