犬が早朝に吠える3つの原因と対策
犬の飼い主のみなさんは、「犬が朝早くから吠えてしまって困る…」といったお悩みはありませんか?
小さい声で吠えているうちはある程度無視できても、大きな声で吠えられるとご近所迷惑が気になってしまいます。
今回は、犬が早朝に吠える主な原因と、その対策方法をご紹介します。
原因①飼い主さんへの要求がある
犬が早朝に吠えるのは、飼い主さんに何かを要求しているからかもしれません。例えば、次のような要求が考えられます。
- お腹が空いたから早くごはんが食べたい
- トイレに行きたい
- 早く散歩に行きたい
寝ている飼い主さんにこれらの要求をするには、吠えて起こすしかありません。
はじめのうちは小さな声で鳴いていても、気づいてもらえないとだんだん大きな声で吠えるようになります。
【対策】飼い主さんへの要求吠えをやめさせるには?
犬が吠えたからと言ってすぐに要求に応えてしまうと、犬は「吠えれば何でもやってもらえる」と学習してしまいます。
かと言って、早朝からずっと吠えられてしまっては、ご近所迷惑にならないかと心配になりますよね。犬の要求内容を理解し、その原因となるものを事前になくすことで解決するかもしれません。
「夜寝る前にご飯とトイレを済ませる」がポイント!
犬が早朝にお腹を空かせたりトイレに行きたくなったりしないよう、寝る前にお腹をいっぱいにさせ、トイレもさせておきましょう。
また、それでも犬がトイレに行きたい場合は無視するのはかわいそうなので、できればトイレは犬がいつでも自由に行けるよう工夫してあげたいものです。
トイレは室内でもできるように
外でしかトイレをしない犬の場合は、トイレに行きたいがために「散歩に連れて行って!」と吠えている可能性が高いです。
室内でもトイレができるようトレーニングをすれば、早朝に吠えることもなくなるかもしれません。
昼間や寝る前に犬を疲れさせる
犬はもともと睡眠時間が長い動物なので、昼間に無理やり睡眠を妨げたり、過度に疲れさせるのはよくありません。
しかし、全く疲れさせずに夜を迎えてしまうと、体力が有り余って朝早くから目覚めてしまいます。
日中は散歩や遊びなどの適度な運動をさせ、飼い主さんが寝る直前にも一度起こして遊ばせるとよいでしょう。
要求に応えるのは飼い主の指示に従った時だけ!
要求吠えが続いたりエスカレートする場合は、「吠える」=「要求に応えてもらえる」と学習しているのでしょう。
例えば、おやつやご飯を要求している場合は、辛抱強く無視をすることと「待て」「おすわり」などの指示を出しそれに従ったとき、あるいは静かになったときにご褒美をあげることが効果的です。
このトレーニングを何度も繰り返すことは大変ですが、犬に「吠えても無駄だ」という学習を定着させるために重要なステップとなります。
原因②外の物音への警戒
犬は、新聞配達や猫の声、車の音など、早朝から外で何か物音がすると、警戒して吠えることがあります。
また、物音以外にも、何かが動く気配やにおいに反応して吠えることもあります。
外で物音がしたタイミングで犬が外に向かって吠える場合は、これが原因だと考えましょう。
【対策】外の物音への警戒吠えをやめさせるには?
外の気配を感じさせないように工夫する
外への警戒心が強くて吠える犬には、外の気配をなるべく感じさせないようにすると吠えにくくなります。
例えば、ケージの中で寝かせている場合は、ケージの上から毛布をかけるなどして、外の音や気配を察知しにくくしましょう。
昼間にも警戒吠えがあるならやめさせる
昼間にも、家の前を通る人や車に向かって吠える犬の場合は、「自分が追っ払わないといけない!」と思ってしまっている場合があります。
これも非常に大変なことではありますが、日中、そのような吠えが起きる前におやつなどで気を引き、外に向かって吠えるのをやめさせると、自然と外への警戒吠えがなくなるかもしれません。
原因③認知症などの病気やストレス
認知症の場合
犬は、認知症になると、早朝に限らず突然吠え出すことがあります。
特に、10歳を超える高齢犬で、早朝・夜中などに吠える、壁に向かって歩く、家の中で迷子になるなどの行動が見られたら、認知症を疑いましょう。
病気や怪我で体が痛む場合
病気や怪我などで体のどこかが痛む場合にも吠えることがあります。
怒るように元気よく吠えるのではなく、弱々しく悲しい声で鳴くように吠える様子が見られたならら、どこか痛いのかもしれません。
ストレスや不安の場合
病気や怪我だけでなく、精神的なストレスや不安を抱えた犬も、時間を問わずに吠え始めることがあります。
特に、過去に辛い思いをした経験のある保護犬などの場合、不安が原因で吠えることが多い傾向にあります。
【対策】病気で吠える場合はどうしたらいい?
犬の体調に少しでも異変を感じたら、自己判断せず、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
犬は、自分でどこが痛いかを訴えることができません。吠えることによって、一生懸命飼い主さんに痛みを訴えているのかもしれません。もしくは、痛くて鳴いているのかもしれません。
見た目には異常がなくても、早めに動物病院で診察してもらいましょう。
まとめ
今回は、犬が早朝に吠えてしまう3つの原因と、それぞれの対策方法をご紹介しました。
確かに犬が早朝に吠えるのはご近所迷惑になりかねませんが、だからと言って何でも犬の思うようにしてしまっては、早朝吠えがさらにエスカレートしてしまいます。
犬が吠えるのには、必ず何か理由があるはず。よく観察すると、原因によって吠え方、鳴き方が微妙に違います。その吠えや鳴きの理由が何であるのかをしっかりと見極め、それぞれの犬に合った対策を取るようにしましょう。
引越し・新生活を始める前に!環境の変化による犬のストレスの対処法
春の訪れと共に、愛犬と引っ越しや新生活を始める方もいる思います。
しかし、犬は環境の変化によって不安やストレスを感じてしまいやすい生き物です。
今回は、引越しによる環境の変化が犬に与えるストレスと、その対処法をご紹介します。
愛犬との新生活をより良くスタートするために、ぜひ参考にしてみてください。
環境の変化による犬のストレス
新しい家の環境に慣れるまで、犬には不安やストレスが襲いかかります。
匂いやルーティーンを大切にする犬にとって、環境の変化に対応することは時間が掛かるだけでなく、体調に影響する可能性もあります。
引越しは犬にとっても一大イベント
飼い主にとって、新居はワクワクするものですが、犬にとっては知らないものに囲まれた落ち着けない場所かもしれません。
その他にも、引越しの準備中や移動中、さらに同居する人間が変わるなど、ストレスの原因となることがたくさんあるため、引越しは犬にとっても一大イベントと言えるでしょう。
引越し後は特に愛犬の様子を観察し、心地よい環境を整えてあげることが大切ですね。
引越し後には要チェック!犬の5つのストレスサインとその対処法
引越し後に、愛犬に起こりやすいストレスサインと対処法を以下の5つに分けてご紹介します。
- 留守番に抵抗を示す、問題行動を起こす
- 落ち着きがなくなる・夜に寝ない
- 吠えることが増える・夜鳴きをする
- トイレができなくなる
- 下痢や嘔吐をする
1.留守番に抵抗を示す、問題行動を起こす
まだ家に慣れない状態での留守番です。見知らぬ場所で一人で待つことに強い不安を感じているのでしょう。
【対処法】
もう一度、留守番の練習をしましょう。
引越しをして間もない頃に長時間のお留守番をさせることは避けた方が良いでしょう。
その後、少しずつ飼い主が離れる時間を増やしながら、トレーニングをしていきましょう。
2.落ち着きがなくなる・夜に寝ない
少しの物音にも敏感に反応してしまうことがあります。
家の中を常に歩き回ったり、夜も眠らずに吠えられてしまうと、飼い主さんも困ってしまいますよね。
【対処法】
愛犬が落ち着ける場所を確保しましょう。
ケージやベットなどを、以前の家と同じような位置に置いたり、家の雰囲気を少し以前と似せたりしましょう。
犬が使い慣れている毛布やおもちゃ、イスなどもなるべく新調せずに同じものを使うことが理想です。
3.吠えることが増える・夜鳴きをする
外から聞こえるいつもとは違う物音に反応して、吠えることがあります。
刺激やストレスに過敏になってしまっていることが原因です。
【対処法】
物音が気になっているようなら、窓から離れた場所にベットを置いたり、テレビやラジオを流すことで改善を図りましょう。
人の動きなどが気になる場合は、ケージに布を被せて視界を遮るのも良いでしょう。
4.トイレができなくなる
間取りが分からず家に慣れない時期に、トイレをする場所を迷ってしまうことがあります。
【対処法】
改めて、新居でのトイレトレーニングをしてあげましょう。前の家と同じような場所においてあげると、覚えやすいでしょう。
失敗しても決して叱らずに、慣れるまで練習を繰り返しましょう。
また、可能であれば引越しの朝などに前の住居でトイレシーツにおしっこをさせ、それをそのまま新居に敷いてあげるとトイレの場所が分かりやすくなります。
5.下痢や嘔吐をする
ストレスや移動時の疲れから、引越し後に下痢や嘔吐をしてしまうことがあります。
環境の変化による一時的なものであれば、1日経てば治ることもあります。
しかし、元気がない、食欲がないなどの症状も合わせて見られる場合や、過去に病気をしたことがある犬、子犬・老犬などは悪化する可能性もあるので注意が必要です。
【対処法】
引越し後に下痢や嘔吐などの症状が見られたら、迷わず動物病院に相談しましょう。
また、嘔吐を防ぐため、引越しの移動直前にご飯をあげることは控えましょう。
ただ空腹の状態で長時間移動することも負担になるため、ご飯の時間と量は状況に応じて調節することが必要です。
犬の輸送方法と気をつけること
犬を新居へ移動させる方法は、車や公共交通機関で運ぶ方法と、ペットの引越し専門業者へ依頼する方法の2つがあります。
飼い主が自家用車で運ぶ
自分で運ぶ場合は、事前に練習をし、慣れさせておくことが必要です。
車の場合、最も一般的な運び方は、クレートを後部座席やトランクに固定し、そこに犬を入れることです。
長時間ドライブになる場合は、約2時間ごとに休憩をし、水分補給や外の空気を吸わせてあげましょう。
飼い主が公共交通機関で運ぶ
電車などの公共交通機関の場合、車内でキャリーバッグから顔を出すことはマナー違反です。
また、JR、私鉄、新幹線ごとに乗車できる犬の大きさが異なるため、調べておきましょう。
こちらも、事前に短い距離で練習しておきましょう。
ペット専門の引越し業者に依頼する
長距離の引越しや、自分で運ぶことが困難な場合には、ペット専門の引越し業者を利用できます。
飼い主がペットに付き添うことができたり、保険や保証があったりと、各業者によって様々な特色があります。自分と愛犬にベストな業者を選びましょう。
引越し後は、犬の登録変更も忘れずに
住所が変わった場合は、法令に基づいた犬の登録変更の届出が必要です。
引越し前に公布された鑑札、狂犬病注射済票を、引越し先の自治体に持っていきましょう。
同じ市区町村内での引越しは、転居届を提出する際に犬の登録変更手続きを行います。
犬の住所登録変更をきちんとしていないと、犬が迷子になった時に飼い主のもとに帰ってこられないことがあります。
まとめ
犬は大切な家族です。新しい環境に早く慣れて、いつも通りの生活を送ってもらいたいですよね。飼い主さんも、新生活・新居の片付けなどで忙しくなると思いますが、なるべく愛犬と一緒にいる時間を長くすることが大切です。
また、生活スタイル、犬周りの家具や食べ物は、なるべく以前と同じにする工夫をすることが、犬にとっての大きな安心材料になります。
この春から引越しや新生活をスタートさせる方は、愛犬を観察しストレスを軽減してあげましょう。
他の犬を怖がってしまうのはなぜ?正しい克服方法とは
愛犬との散歩は楽しいものですが、他の犬に会うたびに怖がって吠えてしまっては、犬も飼い主さんも、心から楽しむことができなくなってしまいます。
犬が他の犬を怖がってしまうのには、きちんと理由があります。
今回の記事では、他の犬に対する恐怖心を克服する方法を解説します。
他の犬を怖がる理由
そもそもワンちゃんはなぜ、散歩中に他の犬に吠えるのでしょうか。
1. 子犬の頃の社会経験不足
一般的に、犬は生後3〜12週の「社会化期」の間に親や兄弟とじゃれあうことで、他の犬とのコミュニケーション方法を学習するといわれています。
この時期に他の犬とコミュニケーションをとる機会が少ないと、成長してから警戒したり、接し方が分からずに吠えてしまいます。
2. トラウマがある
他の犬と会って何か怖い経験をした思い出があると、それがトラウマになって吠えるようになることがあります。
例えば、他の犬に追いかけまわされたり、激しく吠えられたり、急に上に乗っかられたりした経験はないでしょうか。
一度このような経験をすると、その後、他の犬と楽しい経験をしない限り、他の犬に対して「怖い」というイメージをずっと持ち続けてしまいます。
他の犬に会った時にやってはいけないこと
次に、他の犬に会ったときや吠えてしまったときに、ついやってしまいがちなNG行動をご紹介します。
良かれと思ってやっている行為が、愛犬をさらに不安にさせてしまっているかもしれません。
1. リードを引っ張る
他の犬から離そうと思って、焦ってリードをグイッと引っ張ってしまいたくなるかもしれません。
確かに、無理やりその場から逃げてしまえば、一時的には犬が吠えるのを抑えることができます。
しかし、犬は飼い主の焦りを察知し、余計に不安になってしまうかもしれません。リードを伝って、飼い主の感情が伝わるのです。
また、いつどこで他の犬に会うかはわかりませんし、毎回この方法でしのげるわけではないでしょう。
2. 無理やり近づける
リードを引っ張って無理やり離すのも良くありませんが、克服するために無理やり近づけるのもNGです。
余計に犬嫌いになってしまいます。
3. 叱る
他の犬に吠えたからと言って、叱ってはいけません。
他の犬に会ったことですでに興奮状態にある犬は、叱られることでさらに興奮して、さらに吠えてしまうこともあります。
何か声がけをするとしたら、「ノー」「ダメ」など、普段から犬に使う言葉で短く合図を送るようにしましょう。
他の犬に吠えるのを克服する方法
では、他の犬を怖がって吠えるのは、どうしたら克服できるのでしょうか。
いくつか効果的な方法をご紹介します。
1. 注目をそらしておやつをあげる
他の犬が近づいてきたら、名前を呼ぶなどして飼い主さんに注目させ、他の犬に吠えなければおやつをあげましょう。
他の犬との距離が近すぎると警戒心が高まり、吠えやすくなるので、まずは距離感を保った状態でおやつをあげるといいでしょう。
何度か繰り返すと、犬は「他の犬に会って吠えなかったらおやつをもらえた!」と学習してくれます。また、他の犬に会うことを「嫌なこと」ではなく、「いいこと」だと感じるようになります。
ただし、他の犬に遭遇するたびにおやつをあげるのを忘れずに行うようにしてください。一貫性のある飼い主の振る舞いは、早く慣れさせるのに最も効果的です。
2. 他の犬に慣れさせる
時間はかかりますが、他の犬は怖い、というイメージを変えられれば、他の犬に会うたびに警戒して吠えてしまうことはなくなります。
犬友達がいれば、他の犬が少ないところで待ち合わせをし、犬同士でコミュニケーションをとる練習に協力してもらうと良いです。
ただし、相手の犬が積極的に近づいてきたり、吠えやすい性格の犬だと逆効果になってしまいます。
大人しくて、多少吠えられても落ち着いていられるような、穏やかな性格の犬に協力してもらえると良いですね。
犬によっては、子犬や社会化が不十分な犬に対して、他の犬との接し方を教育をしてくれることがあります。しつけ教室やパピーナーサリー、ドッグトレーナーの元にも、このような犬がいることがあります。どうしても困った場合は、専門家に相談してみることをおすすめします。
まとめ
愛犬が他の犬を怖がって吠えてしまう理由には、子犬の時に他の犬とコミュニケーションをとる機会が少なかったことや、他の犬と会って怖い経験をしたことが挙げられました。
他の犬に吠えないようにと、ついリードを引っ張ったり叱ったりしてしまいがちですが、こうした行為は犬の不安を助長してしまうので今すぐにやめましょう。
愛犬の恐怖心を克服するには、他の犬に対するイメージを良い方向へと向かせることが重要です。
少しずつトレーニングを積んで、犬も飼い主さんもより楽しい日々のお散歩時間となりますように。
犬が車に乗ると吠える?嫌がる犬に試したい7つの方法
あなたのわんちゃんは、車におとなしく乗っていられるタイプでしょうか?吠えてしまったり、トラブルを起こしてしまう子も少なくありません。
知らない場所に連れていかれて犬もイライラ。鳴きっぱなしの声に、飼い主さんもイライラ。そんなイライラムードの車内を転換し、愛犬も飼い主さんも快適に車内を楽しめるようにしたいですよね。
わんちゃんも何か困ったことがあって吠えているわけなので、頭ごなしに叱るのではなく、様々な方法を試して行く必要があります。
吠えるのには意味がある。
ずっと鳴きっぱなしだと、喉が枯れてしまうんじゃないかと不安になったり、その鳴き声にイライラが募ったりしてきますよね。犬が鳴く行為に対して、よく「無駄吠え」と言ったりしますが、犬の立場からすれば無駄な鳴き声はないはずです。
犬が吠えるのには、そこに理由が必ずあります。理由がわかれば、対処もスムーズになるのでどれが当てはまるか考えて行きましょう。
- 車が怖い
- 変わる景色に落ち着かない
- 車から伝わる振動が嫌
- 不安感や恐怖感、トラウマ
どういった対策が有効なのかは、原因によって様々です。特定が難しい場合も多いと思うので、1つ1つやってみる必要があるでしょう。
1.クレートに入れ、布をかける
狭くて暗い場所が落ち着くから
「犬をケージに入れるのは狭くてかわいそう!」と思う方もいるかもしれません。しかし、犬は狭くて暗い場所の方が落ち着くことができます。
犬の先祖は、穴ぐらで暮らしていたと言われています。そのため、狭くて暗い場所を好み、本能的に心を落ち着けることができます。
窓から色々見えるのが落ち着かないから
また、犬が吠える原因が「窓から見える風景が目まぐるしく変わリ、それが落ち着かないから」というものも考えられます。その場合、クレートに入れて、上から布を被せることが効果的です。
クレートに入れてそっと布をかけてあげることで、目に飛び込んでくる情報量が多くて混乱してしまわないようにできます。
2.身体を安定させる
身体が揺れる不安定な状態が嫌だと思って吠えるわんちゃんも少なくありません。そのため、小さめサイズのクレートを用意し、身体を固定させるような状態を作ってあげましょう。
また、クレートに入っていない状態で急ブレーキがかかったりすると、思わぬ事故も招きます。それだけでなく、席から落ちてしまった場合に、車にトラウマを持つようになる可能性もあります。
そうならないためにも、身体を固定させてあげましょう。
3.少しずつ慣れさせる
犬が車に慣れるのには、ある程度の回数と時間がかかります。いきなり遠出をするのではなく、少しずつ距離を伸ばして行きましょう。
また、初めて車に乗るときも
- 車に乗り込む(エンジンをかけない)
- エンジンをかける
- 慣れてきたら、近場を運転してみる
のように、徐々に車に慣れさせることが必要です。
車のエンジンや振動にびっくりして吠えてしまうわんちゃんも多いので、ゆっくりと慣れるのが良いでしょう。
4.「車=嫌なところに連れて行かれる」のイメージはない?
最初の方は、動物病院でのワクチンなど、楽しくない出来事のために車に乗ることも多かったのではないでしょうか。車に乗って、最初に出かけた先が病院などの怖い場所だと、「車に乗る=嫌な思いをさせられる」という方程式が、わんちゃんの中で作られてしまいます。
車に乗って近くの公園に行くなど、むしろ楽しい場所に連れて行ってくれる乗り物というイメージを持ってもらいましょう。
5.車=楽しいのイメージづけ
車は怖くない!と思ってもらうために、ご褒美作戦で、イメージ回復を狙いましょう。車に乗れたら褒める、目的地まで着いたらおやつをあげるなどして、楽しいイメージを持ってもらいます。
何度も繰り返すことで、「パブロフの犬」でおなじみの条件反射として効果を発揮するでしょう。
6.お気に入りグッズを置く
不安にならないように、愛犬の大好きなおもちゃや使い慣れたブランケットを用意しましょう。普段使っているものであれば、家のにおいや自分の匂いがするはずです。
車内は、いつもと違う匂いがしているはずなのに、安心出来る匂いを作り出すことも重要です。
7.車の中で遊ぶ
車内が怖いものでなくなるように、お出かけがない日にも、車の中で遊んでみてはいかがでしょうか。そうするうちに、車が怖いもので亡くなって、むしろ好きになったという事例もあります。
快適な車内を目指して!
愛犬が車の中を快適に過ごせるようになったら、大きくライフスタイルも変わるのではないでしょうか。
「愛犬が吠えるから、かわいそうでドライブに連れていけない」「吠えるから、私までイライラしてしまって…」などの困ったを解決して、楽しいドライブを楽しめるようになりたいですね!
絨毯めくりや無駄吠え、運動不足によるストレスかも?
絨毯を引っ掻いたり、めくり上げて中に潜っていったり。外を通る人に向かって吠えたり、家の中を走り回ったり。それらは散歩が不足していることによるストレスかもしれません。運動不足はおもちゃ遊びをすることでも解消できるのです。
散歩は大事
散歩は犬にとって、とても大事な行事の一つです。以下の5点が散歩のメリットとして挙げられます。
- 飼い主さんと共に歩く、誇れる時間
- 社会に触れる、しつけの1つ
- 飼い主さんとのコミュニケーション
- 運動の時間
- 問題行動が減る
これらは相互に関連しています。例えば、問題行動が減るのは、散歩という行事を通じ、飼い主さんとの関係作りがうまくいくことによって生じるプラスの効果でもありますし、運動の時間を十分に与えることにより、スッキリするからでもあります。また、色々なものを見て学ぶ機会でもあるため、散歩が社会化の機会にもなっているということも関係してきます。これだけでも、散歩って大事ということがわかりますよね?
詳細は、こちらでもご紹介しています。興味のある方はご覧になってください。
散歩不足による問題行動
先程書いた通り、散歩不足は様々な問題行動につながってきます。室内で飼育している場合、以下のような行動が見られます(これらを問題行動と捉えるかは人それぞれ違うと思いますので、あくまで一例です)。
- 何かに向かって吠える(人やモノや音など)
- 家の中にあるものを噛む、壊す
- 家中を走り回る
- 夜鳴き
- 人を噛む
- …
吠えるというのは、犬にストレスが溜まっている場合に良く見られる行動の一つです。きっと、犬にとって吠えることって、スカッとして気持ちが良いんでしょうね。人間で例えると、「嫌な上司の悪口を肴に同僚達で集まって飲む」みたいな感じでしょうか。
運動不足はおもちゃ遊びで補える
とは言え、どうしても散歩に行く時間が取れなかったり、雨が降っていて散歩できないということはよくあると思います。そんな時はおもちゃで遊ぶことを選択肢の一つとして考えてみてください。もちろん、ペットシッターにお願いするということも考えられますが、雨の日はそれも難しいので、ここではおもちゃ遊びにフォーカスしたいと思います。
ボール遊び
鉄板はボール遊びです。ボールを使って「もってこい」遊びをします。誤飲しないように、飲み込めない大きさのものにしてください。
遊び方は簡単です。
- ボールを放り投げ、それを取りに行かせる
- 犬が家の中をあっちこっちへと走り回って追いかける
- それを持って嬉しそうに飼い主の元へ来るので、たくさん褒めてあげる
犬は走り回ることになるので、とっても疲れます。これを何度も繰り返せば、運動不足の解消になります。
ロープ遊び
ロープを使って、「ひっぱりっこ」をします。これも運動不足の解消になります。
こちらも遊び方はとても簡単です。
- ロープ等のおもちゃを目の前でユラユラさせたり、床で素早くニョロニョロと動かす
- 犬が飛びついてきます。咥えて離さないので、一緒におもちゃの取り合いをする
- 「うーうー」と犬が唸るかもしれませんが、心配不要。楽しくて仕方がない証拠
本気で引っ張り合いをして、ロープを奪い取りましょう。でも、たまには負けてあげてくださいね!
むすびに
おもちゃで遊んであげることで、犬の運動不足解消にもなります。散歩とおもちゃ遊びの両方をしてあげることで、飼い主と犬とのコミュニケーションをより強化することができます。ただ、忙しい現代人に両方を毎日というのは難しいのではないでしょうか。
最近、何故か問題行動が多いな?と思ったら、それは運動不足かもしれません。ここで書いた内容がお役に立てると幸いです。
問題行動ワースト1!吠えをやめさせる3つの方法
近所の人が通る度に家の窓から吠えて困る、なんてことはありませんか?無駄吠えなんて言われることがあるこの行為。ご近所さんとの仲まで険悪になったりして、困ったものですよね。今回は、この番犬吠えをやめさせる方法をご紹介します。
無駄な吠えなんて犬にはない
玄関のチャイム(ピンポン)が鳴ると、狂ったように吠えるワンちゃんがいます。また、近所の人が庭先を通っただけで吠えるワンちゃんもいます。これらは、吠えという行為の中でも番犬吠えと言われる類のもので、ワンちゃんは何の悪気もなく吠えているものです。
元々、犬の祖先であるオオカミはあまり吠えることをしませんが、犬はそうではありません。それは、進化の過程において、人間が自らその特性を磨き上げてきたからに他なりません。仲間(この場合は、飼い主)に侵入者の存在を知らせているだけなのです。今となっては、これは無駄吠えと言われ、問題行為とされています。ですが、歴史的に見ると決して無駄な行為ではなく、その昔まではその行為は人間が知らせて欲しいからやらせていたことなのです。
1. 同時にフセ・マテをさせる
フセ・マテが完全にコントロールできる状態であれば、ピンポンが鳴ったり、外を人が通って吠えている最中にいつもより豪華なおやつを見せて、「フセ」の合図を出します。その後「マテ」の合図で待機させます。こうすることで、ピンポンが鳴った場合でも、ワンちゃんを待たせてから来客に応対することができますし、外を通る人に対して吠えることもなくなります。
ただ、この方法はとても効果的な反面、「フセ」と「マテ」が完璧に仕上がっていなければ成立しません。無駄吠えが多いワンちゃんのケースで、これが完全に仕上がっているケースはとても少ないのではないでしょうか。
2. 吠えを止める訓練をする
番犬吠えをするワンちゃんの場合は、吠えることと静かにさせることを覚えさせるのが近道だと言われています。では、ステップを見ていきましょう。
- 「吠えろ!」と言って、犬に吠えさせます。合図の後にピンポンを鳴らすと良いです。
- 「静かに!」と言って、静かにさせます。合図の後に特別豪華なおやつを見せると良いです。
- ここで吠えるのを止めたら、数秒待って褒めます。そしておやつをあげます。
- もし吠え止まない場合は、おやつの匂いだけ嗅がせて、おやつに注目させてください。
- これをひたすらに繰り返します。最低でも数十回はやらないといけません。
できることなら、訓練中は暫くピンポンをオフにしておき、来客がない状態を作り出し、飼い主が意図しないタイミングでのピンポンを鳴らさないようにした方が良いです。こうすることで、短期で決着する可能性が高まります。辛抱強く、そして徹底的に繰り返すことが肝心です。前に述べた通り、過去からずっと引き継がれてきた習性のため、簡単には治すことができないのです。
合図だけで、吠える行為と吠え止む行為ができるようします。こうなれば、ピンポンの音をオンにして、実生活の中で応用していきましょう。1回で出来なかったとしても、何度も繰り返しやることで、飼い主が番犬吠えをコントロールできるようになるはずです。
3. 最後の手段
ご近所さんが押しかけてきて苦情を申し立ててきたり、飼い主が追い詰められてしまった場合の方法です。なるべく、そうなる前の幼犬の時から、吠え止むトレーニングを積んでおきたいところです。
- プロのドッグトレーナーにお願いする
- 罰を使う
信頼できるドッグトレーナーであれば、色々と相談に乗って、最も適切な対応を提案してくれることと思います。ドッグトレーナーに関しては、最後の手段ではなく、何か犬のしつけで困ったことがある場合は、最初から選択肢の1つとして利用して欲しいところです。
後者は、バークコントローラと言われるものを使います。吠えた時に、ワンちゃんにとって嫌なことをして、無理やり吠え止ませる商品を使う方法です。ただ、この方法は効果がある場合と、そうでない場合があります。また、これを使って吠え止んだら、しっかり止めたことを褒めてあげて、吠え止むという行為を定着させる必要があります。何もしないでおくと、この装置を常時起動させていないといけなくなってしまいます。そして、いずれ刺激に慣れてしまい、最悪の場合は元の状態に戻ってしまいます。
最後に
ご紹介した内容とほぼ同じですが、動画を見つけましたので、ご紹介します。
吠えを止めさせることはとても難しいことですが、きちんと教えることができれば、とても役に立ちます。辛抱強くトレーニングして、配送員さんやご近所さんへ迷惑をかけることがなくなれば、今よりもっと幸せな飼い主さんが増え、幸せなペットライフを送ることができる家庭が増えることと思います。