【クイズ】愛犬の普段の呼吸数を把握してる?荒い場合は病気の可能性も
今回は、犬の呼吸数についてクイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、犬の呼吸数クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 小型犬の安静時の1分間の呼吸数として最も適切なのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「25回前後」です。
小型犬の正常な1分間の呼吸数は25回前後とされています。
犬の呼吸数は、寝ている間やリラックスしている時など、安静時に1分間の胸の上下運動の回数を測ります。食後や運動後は避けましょう。
犬の呼吸数は、寝ている間やリラックスしている時など、安静時に1分間の胸の上下運動の回数を測ります。食後や運動後は避けましょう。
Q.2 犬の呼吸数の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「子犬は成犬よりも呼吸数が少ない」です。
子犬の場合は成犬よりも呼吸数が多く、また、小型犬の方が大型犬に比べて呼吸数は多くなります。
フレンチブルドッグ、パグ、チワワなどの短頭種は、鼻孔や気管が狭いため呼吸の回数が多いです。
さらに、運動後や緊張時、暑い時などは通常時よりも呼吸の回数が増えますし、特に夏場は体温調節のために少し呼吸が速くなることがあります。
フレンチブルドッグ、パグ、チワワなどの短頭種は、鼻孔や気管が狭いため呼吸の回数が多いです。
さらに、運動後や緊張時、暑い時などは通常時よりも呼吸の回数が増えますし、特に夏場は体温調節のために少し呼吸が速くなることがあります。
Q.3 犬の呼吸が荒いときに考えられる「僧帽弁閉鎖不全症」の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「若い大型犬に多く発症する傾向がある」です。
僧帽弁閉鎖不全症は、シニアの小型犬に多く発症するといわれています。
心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が閉じることができなくなり、血液が逆流してしまう病気で、犬の心臓病で非常に多くみられます。
早期は無症状ですが、進行すると運動時などの咳、さらに進行すると疲れやすい、痩せる、呼吸困難などを起こし、命に関わることもあります。
心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が閉じることができなくなり、血液が逆流してしまう病気で、犬の心臓病で非常に多くみられます。
早期は無症状ですが、進行すると運動時などの咳、さらに進行すると疲れやすい、痩せる、呼吸困難などを起こし、命に関わることもあります。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
愛犬の呼吸が速いけど大丈夫?正常な呼吸数と考えられる病気を解説
結果発表
問正解/
問中
【獣医師監修】犬の呼吸困難で考えられる病気とは?
呼吸困難で考えられる病気

呼吸数40回/分未満
呼吸数が一分間に40回未満の場合は、以下の疾患が考えられます。- 喉頭麻痺/喉頭虚脱
- 短頭種気道症候群
- 気道内異物
- 気管虚脱
呼吸数40回/分以上
呼吸数が一分間に40回以上の場合は、以下の疾患が考えられます。- 誤嚥性(吸引性)肺炎
- 気胸
- 膿胸
- 乳び胸
- 肺水腫
- 肺の腫瘍
呼吸数40回/分未満

喉頭麻痺/喉頭虚脱
【症状】 呼吸困難、しゃがれ声、運動不耐性、吸気困難(息が吸いにくそう)、チアノーゼなど。 【原因】 喉頭内筋という筋肉の神経支配が障害されることによる。甲状腺機能低下症との関連性についても報告されている。 【備考】 興奮時やストレス負荷時のチアノーゼが特徴的で、できれば動画を撮っておくと良い。
短頭種気道症候群
【症状】 吸気困難(息が吸いにくそう)、パンティング、いびき、睡眠時無呼吸、チアノーゼなど。 【原因】 外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、喉頭虚脱、気管低形成、二次性気管虚脱などが単一または複合的に見られることで症状が発現する。 【備考】 短頭種(チワワ、シーズー、パグ、フレンチブルドッグなど)に起きやすい。
気道内異物
【症状】 突然の呼吸困難、咳、流涎、開口呼吸、チアノーゼなど。 【原因】 小さな異物(植物の種や葉など)を吸引することによる。 【備考】 異物の大きさによっては気道閉塞によって命に関わることもある。
気管虚脱
【症状】 咳、アヒル様呼吸音、呼吸困難など。 【原因】 呼吸の際に気管が潰れることによって呼吸器症状が現れるが、なぜ気管が潰れるのかは不明。 【備考】 興奮時、運動時、首輪による圧迫などによって症状が現れる場合もある。ダイエットや、首輪からハーネスへの変換などによって症状が緩和されることもある。
呼吸数40回/分以上

誤嚥性(吸引性)肺炎
【症状】 突然の発咳、呼吸困難、呼吸速迫、発熱、運動不耐性、チアノーゼなど。 【原因】 異物(吐物、鼻汁、食物など)を気道内に摂取することによる。事前に嘔吐や吐出などの症状が見られることもある。 【備考】 治療の際には、再発防止のために何が誤嚥の原因となったかを究明する必要がある。
気胸
【症状】 頻呼吸、呼吸速迫、起坐呼吸(寝そべると苦しいのでお座りの姿勢でいること)、チアノーゼなど。 【原因】 交通事故などの外傷、腫瘍、炎症疾患など。 【備考】 気胸は、肺の外に空気が貯留している状態のこと。
膿胸
【症状】 元気消失、食欲不振、発熱、咳、頻呼吸、開口呼吸など。 【原因】 細菌、ウイルス、真菌、寄生虫、異物、外傷などによる胸腔内の感染症。 【備考】 治療が遅れると敗血症やDIC(播種性血管内凝固症候群)、ショックによって命に関わる。
乳び胸
【症状】 呼吸速迫、呼吸困難、運動不耐性、削痩など。 【原因】 特発性(原因不明)のものと、二次性(腫瘍や炎症疾患による)に分けられる。これらによって胸管から乳びが漏出する。 【備考】 「乳び」とは、脂肪を大量に含有したリンパ液のこと。乳びの漏出が続くと乳び自体が胸腔内で強い炎症を起こし、線維性胸膜炎や心膜炎を起こす原因となる。
肺水腫
【症状】 呼吸様式の異常(浅速呼吸、努力性呼吸)、咳、チアノーゼ、喀血など。 【原因】 心疾患(僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全など)、重度肺炎、気道閉塞、肺の外傷、アナフィラキシー、感電など。 【備考】 酸素吸入が必要な緊急病態である。
肺の腫瘍
【症状】 気管や気管支の物理的圧迫による発咳や呼吸困難、運動不耐性など。 【原因】 多くは転移性腫瘍で、原発性腫瘍は稀。胸膜炎や胸水貯留を続発することも多く、これらに伴って呼吸の変化が見られる。 【備考】 小さな腫瘍ではX線検査で検出できないこともあり、症状が重度になるまで気付かないことも多い。
まとめ

【獣医師監修】猫の呼吸がいつもと違う!呼吸困難を起こす病気とは?
そもそも呼吸困難とは

猫の開口呼吸は要注意
猫の場合、口を開けて呼吸をしていたら、それは異常です。 猫は犬とは異なり、パンティング(口を開けて「ハッハッ」と呼吸する様子)による体温調節を行いません。 強い興奮などの思い当たる節がない限り、すぐに動物病院を受診した方がいいでしょう。 また、その際に舌の色を確認してみてください。酸素が足りていない時には、舌は青くなっています。猫の呼吸困難で受診した際に動物病院で聞かれること

- いつから: 急に起こったのか、起こりやすい時間帯、週にどのくらいの頻度かなど
- 呼吸数: 安静時における1分間の呼吸数
- 開口呼吸の有無
考えられる疾患

鼻腔内腫瘍
鼻から入った空気の通り道である鼻腔に腫瘍が発生すると、空気の通過が障害されます。 肺での酸素交換ではなく、物理的に呼吸がしにくくなるパターンです。 一般的に鼻腔内腫瘍による呼吸困難は、腫瘍がある程度大きくならないと認められません。 その前に鼻汁や鼻出血などが見られることが多いため、特に中高齢の猫では見逃さないようにしたいですね。鼻咽頭ポリープ
特に若齢の猫で、鼻咽頭にポリープができることがあります。 このポリープの位置や大きさによっては咳や呼吸困難、いびき、くしゃみなどが症状として見られます。 また、鼻咽頭は耳道にも繋がっているため、内耳炎や中耳炎が波及することもあります。気管の管外性圧迫
甲状腺やなどの気管に近い臓器に腫瘍が発生した場合、腫瘍が大きくなるにつれて気管を圧迫します。 腫瘍の大きさによって症状が現れます。気管内異物、食道内異物
何かを飲み込んだ時にそれが気管内に入り込んでしまう、または食道にへばりついてしまうことがあります。 すると、猫は急いで飲み込んだものを吐き出そうとするため、呼吸がおかしくなります。 何回かの咳や嘔吐の仕草で異物が出てくればよいのですが、中々出てこないこともあります。 異物が大きく、気道が完全に閉塞していると非常に危険です。 また、異物が小さくても食道内異物の場合には、異物の慢性的な刺激のために食道壁が大きなダメージを受けます。 食道壁の細胞は、受けた損傷が回復しにくいため、異物は速やかに取り除かなくてはなりません。猫喘息
猫でよく見られる、慢性的な気管支炎症状を呈する疾患です。 気道への慢性的な刺激は気道を肥厚させ、さらに気管支の筋肉を収縮させて空気の通り道を狭くします。 また、痰などの粘液性分泌物の産生によっても、空気は通過しにくくなります。 咳の症状が付帯することが多いため、そこに気付いて早期治療を行うことが大切です。肺腫瘍
肺の原発腫瘍、または他臓器からの転移によって肺に腫瘍ができると咳や呼吸困難が見られるようになります。 酸素などのガス交換を行うため、肺は血管が多い臓器です。 そのため、肺は他の臓器からの腫瘍が血流に乗って転移しやすいと言われています。肺炎
ウイルスや細菌などの微生物やアレルギー、誤嚥などによって肺に炎症が起きている状態です。 ヒトでも、風邪から肺炎に罹ると危険だというように、猫でも肺炎は危険です。 大抵は、肺炎が診断されると入院での治療が必要になります。胸水症
うっ血性心不全、低蛋白血症、胸腔内の腫瘍病変などによって胸腔内に液体が貯留している状態です。 液体によって肺は圧迫を受け、膨らみにくくなります。 その結果、呼吸が妨げられ、呼吸数の増加や咳の症状が見られるようになります。猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫コロナウイルスによって引き起こされる感染症で、治療法は確立されていません。 胸水や腹水の貯留が症状として見られる場合があり、その時は呼吸が荒くなります。 また他にも発熱、嘔吐、下痢、黄疸、ぶどう膜炎などが確認できます。 ワクチンもないため、他の猫との接触を避けることが一番の予防となります。横隔膜ヘルニア
胸腔と腹腔を隔てている横隔膜に穴が開き、腹腔内臓器(肝臓や腸管など)が胸腔に移動することがあります。 横隔膜の穴は、生まれつき開いている場合もあれば、事故などの外傷で後天的に開く場合もあります。 移動してきた腹腔内臓器に肺が圧迫され、呼吸困難を引き起こすことがあります。猫の呼吸困難は早めの受診が大事

まとめ
