【クイズ】犬がいびきをかく理由とは?
今回は、犬のいびきについて、クイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、犬のいびきクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬のいびきの説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「呼吸数は1分間に40回以上が正常である」です。
呼吸数が1分間に40回以上の場合は、呼吸器に異常がある可能性があります。いびきは呼吸器と関係が深いため、いびきの他に呼吸数にも注意を払っておく必要があります。
いびきとは、何らかの原因で気道が狭くなり、呼吸の際に空気が軟口蓋(なんこうがい)や舌根(ぜっこん)を振動させて出る音のことを言います。いびきは鼻腔だけでなく、咽頭や喉頭が原因の場合もあります。
睡眠中に生じる呼吸雑音は「生理的ないびき」である可能性が高いです。一方で、起きているときもいびきのような呼吸音が聞こえる場合は、病気の可能性も考え獣医師に相談しましょう。
いびきとは、何らかの原因で気道が狭くなり、呼吸の際に空気が軟口蓋(なんこうがい)や舌根(ぜっこん)を振動させて出る音のことを言います。いびきは鼻腔だけでなく、咽頭や喉頭が原因の場合もあります。
睡眠中に生じる呼吸雑音は「生理的ないびき」である可能性が高いです。一方で、起きているときもいびきのような呼吸音が聞こえる場合は、病気の可能性も考え獣医師に相談しましょう。
Q.2 犬のいびきで考えられる病気としてもっとも「適切ではない」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「フィラリア症」です。
犬のいびきは主に呼吸器の異常が原因です。フィラリア症は蚊の媒介によりフィラリアが犬の体内に寄生し、心臓などの循環器障害を引き起こす病気です。
鼻炎は、細菌やウイルス、アレルギーなど様々な原因によって鼻腔内に炎症が起こり、鼻粘膜が腫れて気道が狭くなることでいびきが起こります。
軟口蓋は、飲食時に食べ物が鼻腔に入らないようにするための蓋のことで、この軟口蓋が長いことで呼吸が妨げられる疾患を「軟口蓋過長症」といい、いびきを起こすこともあります。
ケンネルコフについては次のクイズでご紹介します。
鼻炎は、細菌やウイルス、アレルギーなど様々な原因によって鼻腔内に炎症が起こり、鼻粘膜が腫れて気道が狭くなることでいびきが起こります。
軟口蓋は、飲食時に食べ物が鼻腔に入らないようにするための蓋のことで、この軟口蓋が長いことで呼吸が妨げられる疾患を「軟口蓋過長症」といい、いびきを起こすこともあります。
ケンネルコフについては次のクイズでご紹介します。
Q.3 犬のいびきの原因の一つである「ケンネルコフ」の説明として正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「ワクチンで重篤化を予防できる」です。
ケンネルコフは直訳すると「犬の咳」という意味があり、咳やいびきを中心とした呼吸器症状が見られます。
「犬アデノウイルスⅡ型」や「犬パラインフルエンザウイルス」といった様々な種類のウイルスが原因であるため、ワクチンで完全に感染を予防することはできませんが、重篤化を防ぐことは可能です。
成犬よりも、免疫力の弱い子犬の時期に多く発症します。
「犬アデノウイルスⅡ型」や「犬パラインフルエンザウイルス」といった様々な種類のウイルスが原因であるため、ワクチンで完全に感染を予防することはできませんが、重篤化を防ぐことは可能です。
成犬よりも、免疫力の弱い子犬の時期に多く発症します。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】犬のいびきを甘く見ないで!実は病気のサインかも?
結果発表
問正解/
問中
【獣医師監修】犬の呼吸困難で考えられる病気とは?
呼吸困難で考えられる病気

呼吸数40回/分未満
呼吸数が一分間に40回未満の場合は、以下の疾患が考えられます。- 喉頭麻痺/喉頭虚脱
- 短頭種気道症候群
- 気道内異物
- 気管虚脱
呼吸数40回/分以上
呼吸数が一分間に40回以上の場合は、以下の疾患が考えられます。- 誤嚥性(吸引性)肺炎
- 気胸
- 膿胸
- 乳び胸
- 肺水腫
- 肺の腫瘍
呼吸数40回/分未満

喉頭麻痺/喉頭虚脱
【症状】 呼吸困難、しゃがれ声、運動不耐性、吸気困難(息が吸いにくそう)、チアノーゼなど。 【原因】 喉頭内筋という筋肉の神経支配が障害されることによる。甲状腺機能低下症との関連性についても報告されている。 【備考】 興奮時やストレス負荷時のチアノーゼが特徴的で、できれば動画を撮っておくと良い。
短頭種気道症候群
【症状】 吸気困難(息が吸いにくそう)、パンティング、いびき、睡眠時無呼吸、チアノーゼなど。 【原因】 外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、喉頭虚脱、気管低形成、二次性気管虚脱などが単一または複合的に見られることで症状が発現する。 【備考】 短頭種(チワワ、シーズー、パグ、フレンチブルドッグなど)に起きやすい。
気道内異物
【症状】 突然の呼吸困難、咳、流涎、開口呼吸、チアノーゼなど。 【原因】 小さな異物(植物の種や葉など)を吸引することによる。 【備考】 異物の大きさによっては気道閉塞によって命に関わることもある。
気管虚脱
【症状】 咳、アヒル様呼吸音、呼吸困難など。 【原因】 呼吸の際に気管が潰れることによって呼吸器症状が現れるが、なぜ気管が潰れるのかは不明。 【備考】 興奮時、運動時、首輪による圧迫などによって症状が現れる場合もある。ダイエットや、首輪からハーネスへの変換などによって症状が緩和されることもある。
呼吸数40回/分以上

誤嚥性(吸引性)肺炎
【症状】 突然の発咳、呼吸困難、呼吸速迫、発熱、運動不耐性、チアノーゼなど。 【原因】 異物(吐物、鼻汁、食物など)を気道内に摂取することによる。事前に嘔吐や吐出などの症状が見られることもある。 【備考】 治療の際には、再発防止のために何が誤嚥の原因となったかを究明する必要がある。
気胸
【症状】 頻呼吸、呼吸速迫、起坐呼吸(寝そべると苦しいのでお座りの姿勢でいること)、チアノーゼなど。 【原因】 交通事故などの外傷、腫瘍、炎症疾患など。 【備考】 気胸は、肺の外に空気が貯留している状態のこと。
膿胸
【症状】 元気消失、食欲不振、発熱、咳、頻呼吸、開口呼吸など。 【原因】 細菌、ウイルス、真菌、寄生虫、異物、外傷などによる胸腔内の感染症。 【備考】 治療が遅れると敗血症やDIC(播種性血管内凝固症候群)、ショックによって命に関わる。
乳び胸
【症状】 呼吸速迫、呼吸困難、運動不耐性、削痩など。 【原因】 特発性(原因不明)のものと、二次性(腫瘍や炎症疾患による)に分けられる。これらによって胸管から乳びが漏出する。 【備考】 「乳び」とは、脂肪を大量に含有したリンパ液のこと。乳びの漏出が続くと乳び自体が胸腔内で強い炎症を起こし、線維性胸膜炎や心膜炎を起こす原因となる。
肺水腫
【症状】 呼吸様式の異常(浅速呼吸、努力性呼吸)、咳、チアノーゼ、喀血など。 【原因】 心疾患(僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全など)、重度肺炎、気道閉塞、肺の外傷、アナフィラキシー、感電など。 【備考】 酸素吸入が必要な緊急病態である。
肺の腫瘍
【症状】 気管や気管支の物理的圧迫による発咳や呼吸困難、運動不耐性など。 【原因】 多くは転移性腫瘍で、原発性腫瘍は稀。胸膜炎や胸水貯留を続発することも多く、これらに伴って呼吸の変化が見られる。 【備考】 小さな腫瘍ではX線検査で検出できないこともあり、症状が重度になるまで気付かないことも多い。
まとめ

愛犬の呼吸が速いけど大丈夫?正常な呼吸数と考えられる病気を解説
犬の正常な呼吸数

犬の正常な1分間の呼吸数(安静時) ・小型犬:25回前後 ・大型犬:15回前後大型犬は小型犬より少なめで、子犬の場合は上記の回数よりも数回が多くなります。 また、フレンチブルドッグ、パグ、チワワなどの短頭種は、鼻孔や気管が狭いため呼吸の回数が多いです。 運動後、緊張時、暑い時などは上記よりも呼吸の回数が増えますし、特に夏場は体温調節のために少し呼吸が速くなることがあります。 このように犬種や状況によって正常な呼吸数は変化しますが、1つの目安として平常時の呼吸数が30回を超える場合は、呼吸が早くなっていると考えても良いでしょう。
犬の呼吸数の測り方
寝ている間やリラックスしている間など、安静時の1分間の胸の上下運動の回数を測ります。食後や運動後は避けましょう。 胸の上下運動が分かりづらい場合は、鼻先にティッシュペーパーを当てて揺れる回数、または、鼻先に鏡を当てて曇る回数を数える方法もあります。 正確な値を得るためにも、最低30秒の回数をもとに1分間の呼吸数を出してください。TPRって知っていますか?

・体温 小型犬:38.5〜39.0℃、大型犬で:7.5~38.5℃ (子犬はこれよりもやや高く、老犬はやや低くなる傾向があります) ・心拍数 小型犬:60~80回、大型犬:40~50回ほど (子犬の場合は成犬の2倍ほどあります)
呼吸が速い時に考えられる病気

気管支炎
ウイルス、寄生虫、ハウスダスト、タバコなどの化学物質、誤飲などが原因で起こる気管支の炎症です。咳や食欲不振が見られ、悪化すると呼吸困難が見られます。 ウイルスが原因の場合は、ワクチンによる予防が可能です。気管虚脱
気管や気管支が潰れ、呼吸ができなくなる病気です。遺伝や肥満、加齢が原因と考えられており、中高齢犬や小型犬に多く見られます。 興奮後や首輪の状態で引っ張った際などに、ガーガーという喉鳴りが見られ、悪化すると呼吸困難やチアノーゼになります。肺炎
主にウイルスや細菌感染によって肺胞やその周辺に炎症が起こる病気です。 咳、鼻水、震えなどの症状が見られ、悪化すると呼吸困難を起こし命に関わることがあります。僧帽弁閉鎖不全症
犬の心臓病で非常に多くみられるのが僧帽弁閉鎖不全症です。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が閉じることができなくなり、血液が逆流してしまう病気です。 シニアの小型犬に多く発症するといわれています。 早期は無症状で、進行すると運動時などの咳、さらに進行すると疲れやすい、痩せる、呼吸困難などを起こし、命に関わることがあります。熱中症
熱中症とは、体温上昇に伴い、脱水症状やさまざまな臓器の障害、脳や体内組織の酸欠などを引き起こされる病気です。 口を開けたまま苦しそうに速い呼吸をする、吐き気や下痢、元気消失などの症状が見られます。こんな場合は動物病院を受診しましょう

- 上を向いて呼吸をしている
- 伏せることができない
- 深い呼吸が続く
- 咳が続く
- 舌の色が青い・白い
まとめ
