愛犬とのお散歩、本当に安全?散歩に潜む5つの危険

みなさんは、愛犬とのお散歩中に、「危ない!」と感じたことはないでしょうか。
毎日散歩に行っているとつい油断しがちですが、毎日行くからこそ、改めて散歩中に気を付けたいことを見直しましょう。

今回の記事では、散歩中に起こりがちな危険や、散歩に役立つしつけ・トレーニングをご紹介します。

散歩の目的

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散歩は、飼い主さんの運動や気分転換になりますが、犬にとっては主に次のような目的があります。

  • 運動のため
  • 音・物・におい・人など多くのものに触れて刺激を得るため
  • 排泄のため
  • 飼い主さんとのコミュニケーションのため

犬の健康維持のために欠かせない散歩ですが、日常的に行っている散歩にも多くの危険が潜んでいます。
アニコム損害保険株式会社が自社の保険契約者を対象に行った調査によると、自宅以外のケガで最も多いのが散歩中のケガでした。

散歩に潜む5つの危険

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散歩中に起こる可能性がある危険な事故やケガとして、今回は5つの具体例を見ていきましょう。

①咬傷事故

他の犬や人を咬んでしまったり、逆に他の犬に咬まれてしまうこともあります。
相手を咬んでしまった場合は、飼い主さんの責任となり、治療費や慰謝料を請求されることがあります。

ケガを負わせるほど咬む行為は、犬の防衛本能から来ていることが多く、咬む直前に恐い、逃げたいといった大きなストレスがかかっていた可能性が高いです。

<対策>
愛犬は何に恐がるのか、恐がっているとどのような反応をするかを飼い主さんがしっかり把握しましょう。そして恐がっている様子があれば、その対象に近づかないようにしましょう。
また、犬同士でじゃれあっている場合も、激しく威嚇や喧嘩をし始めたら一度距離を取らせましょう

②犬同士のトラブル

「犬はどんな犬とでも仲良くできる」というイメージがもたれがちですが、実際はそうではありません。
人と同じで、犬にも得意、不得意、合う、合わないがあります。

他の犬が苦手な犬は、散歩中に他の犬に吠えられたり近寄られたりすると、恐怖心から他の犬に吠えたり、咬んだりしてしまう可能性があります。

<対策>
最近では、「イエローリボンドッグ」という、様々な事情でそっとしておいてほしい目印として、黄色いリボンをリードなどに付けている犬も見かけるようになってきました。
まだあまり知られていないので必ずしも効果があるとは限りませんが、愛犬が他の犬が苦手な場合は、こうしたグッズも活用しつつ、他の犬と距離をとって歩けるように配慮しましょう。
また、愛犬が犬嫌いでなくても、相手の犬が犬嫌いである可能性を考え、むやみやたらと犬同士を近づけようとしないように注意することで、トラブルを回避しましょう。

③誤飲

散歩中に、ゴミや草などを拾い食いしてしまうことがあるかもしれません。
中には危険なものも含まれており、アニコム損害保険株式会社の調査でも、愛犬が経験したケガや事故の中で最も多い割合を占めたのがが誤飲でした。

外には、家の中にはない様々なものがあり、嗅覚で様々なものを確かめる犬は、ニオイを嗅いだり、噛んだりします。

<対策>
リードをぐいぐいと引っ張るのではなく、名前を呼んだり、おやつを見せたりして、犬の意識を違う方に向けることが大切です。
万一誤飲した、または誤飲の可能性がある場合には動物病院に連絡をし、いつ・何を・どれくらい食べたか、愛犬の様子などを伝えて獣医さんの指示を仰ぎましょう。

④脱走、迷子、交通事故

首輪やハーネスをつけているから安心と思ってしまいがちですが、過信は禁物です。
何かの拍子に、思いがけないところで首輪やハーネスが取れてしまうことがあります。

<対策>
首輪やハーネスが取れると、交通事故に遭ってしまったり、どこかに走って行き、そのまま迷子になってしまう可能性もあります。
首輪の場合には指1本が入るか入らないくらいに調整し、リードを付けて犬が引っ張っても本当に抜けないかを事前に確かめておくと安心です。
ハーネスにも様々な種類があり、試着OKなお店もあるので、サイズ確認を店員さんに手伝ってもらうと良いでしょう。

⑤熱中症・脱水

犬には、人のように全身から汗をかいて体温調節する機能がありません。
「パンティング」といって、口からハァハァと呼吸をすることで体の熱を逃します。しかし、パンティングでは体温調節機能が不十分です。

さらに、犬は人よりも地面に近いところを素足で歩くため、人間よりも暑さを感じやすく、脱水や熱中症になりやすいです。
人が心地よいと感じる気温20度くらいから熱中症の発症率が上がるというデータもあります。

<対策>
20度を越える時期になったら、特にこまめな水分補給と涼しい場所での休憩、過度な運動を避けるなど、体温が上がりすぎないように注意してあげましょう。
暑い時期の散歩は、朝晩の涼しい時間帯に行きましょう。

散歩時に役立つ6つのトレーニング

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散歩時に危険を免れたり、より楽しく快適にお外の時間を過ごすためのオススメトレーニングを紹介していきます。

1. アイコンタクト

名前を呼ばれたら飼い主さんの方に意識を向けるトレーニングです。
拾い食いや無駄吠え防止に役立ちます。

2. 離して/オフ

口に咥えたものを離してもらうトレーニングです。
物を拾って口に入れてしまった時、飲み込む前に離させることで誤飲を防ぎます

3. 社会化

社会化とは人・物・環境・音・犬などに慣れることで、どんな状況下でも気にすることなく、落ちついていられる状態を目指すトレーニングです。
社会化がしっかりとできていると、犬自身が自信を持つことができ、安心して様々な状況下に身を置くことができます。
この社会化は子犬のうちに行っておくことが推奨されていますが、何才になっても様々な刺激に触れ、慣れることは大切で社会化トレーニングは一生継続していくものです。

4. まて/ステイ (刺激が多い中での)

車が走っていたり、人、犬などがいる刺激が多い外でも待てることを目指しましょう。
排泄物を処理する際や信号待ちなど、止まっていてほしいときに役立ちます。

5. 呼び戻し

「まて」同様、刺激が多い外でも飼い主さんから呼び戻しの指示が入ったら飼い主さんの元に戻ってこられるレベルを目指しましょう。
首輪が外れたり、リードを離してしまった際にも役立ちます。

6. 横について歩く

飼い主さんの横を、飼い主さんのスピードに合わせて歩くトレーニングです。
散歩時の引っ張り、拾い食い、無駄吠えを回避しやすくなります。

まとめ


愛犬の安全を守るのは飼い主さんです。愛犬が何にどんな反応をしているのかをを把握する「観察力」や、愛犬がこの状況だったらどんな行動にでやすいかを「予測して先回りして対応する力」も非常に重要です。

また、その時の様子と過去の様子を比較することで、これまでとの違いなども把握することができます。

その時によって愛犬の様子も変わりますので、今現在の愛犬をしっかりと把握し、安全に散歩するにはどうしてたらいいかを日頃から考えてあげましょう。

散歩中、犬に触られるのは嫌?適切な対話でトラブルを防ごう!

犬を連れて散歩をしていると、「かわいい〜」などと声をかけられる経験がある方も多いのではないでしょうか。「かわいい」と言われるだけでばあれば飼い主としてもうれしいですが、突然犬を触られてドキッとすることもあると思います。

また、「触ってもいいですか?」と聞かれると、本当は嫌だけどなかなか断れなくて困っているという方もいるかもしれません。

今回の記事では、愛犬を触りたい人の声の掛け方と、触られたくない場合の断り方、上手に触ってもらう方法について解説していきます。犬を飼っている人も、他人の犬を触りたいと思うことがある人も、ぜひご一読ください!

触ってほしくない飼い主さんの意見

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飼い主さんが愛犬を触ってほしくないと考えているのは、嫌がらせやケチだからという理由ではありません。

犬が人を傷つけてしまうかもしれない

ほとんどの飼い主さんは、愛犬が人や他の動物を傷つけてしまわないよう細心の注意を払っています。

どんなに穏やかな犬であっても、犬が絶対に人を傷つけないとは言い切れません。その時にたまたま機嫌が悪かったり、触り方が悪くて攻撃的になることも考えられます。

特に小さい子どもは、力の加減ができなかったり、予測不能な動きをしたりするため、犬がびっくりしてしまうことから、触ってほしくないという飼い主さんは多いのです。

咬傷事故は飼い主の責任
日本国内では、報告されているだけでも咬傷事故が毎年4,000件以上起こっており、その多くは散歩中に発生しています。
もし相手が勝手に犬を触ってきても、ケガを負わせてしまったら、その責任は飼い主さんにあります。場合によっては愛犬が殺処分されてしまうかもしれません。そのようなことを未然に防ぐためにも、触らせないようにするのが安心です。

犬のストレスになるかもしれない

何かしらの理由で人が苦手だったり、人見知りする犬は、知らない人に触られるのを嫌がったり、怖がったりします。

攻撃的にならないとしても、触られるだけでストレスになってしまいますし、ヘルニアなどの病気を抱えている場合は肉体的負担になることもあります。

単純に接触したくない

最近では特に、新型コロナウイルスの影響で、愛犬を触られたくないという人が増えています。

触っても良い飼い主さんの意見

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そうは言っても、愛犬が「かわいい」と言われるのはうれしく、一声かけてくれれば触っても良いと考える飼い主さんも少なくありません。

人が好きで喜ぶ

犬にも性格は個体差があり、人のことが好きで、触られたりするのも大好きだという子もいます。
いろいろな人と触れ合うと社会性も身につけられ、犬にとってプラスになることもあります。

人同士の交流にもなる

犬の飼い主にとって、散歩の時間は他人との大切な交流の時間でもあります。飼い主さん自身が人との交流を楽しみにしているという場合もあります。

触る側の声の掛け方、触られる側の答え方

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犬を触りたい側の声の掛け方

かわいいと思っても、人の犬を勝手に触るのはマナー違反です。
「かわいいですね。撫でても大丈夫ですか?怖がりませんか?」と一言声をかけるようにしましょう。また、触られて嫌がる部位があるかなどを聞いておき、少しずつ優しく撫でてあげることで、咬傷事故のリスクをできるだけ押さえましょう。

犬を触りたいと言われた側の答え方(OKの場合)

「別に触るくらいなら大丈夫」と思う場合は、「大丈夫ですよ」と答えた上で、次の章でご紹介する「上手に触ってもらう方法」を参考にして、ゆっくりと犬との距離を縮めてもらいましょう。
また、噛み癖のある犬の場合はむやみに触らせないようし、きちんと断ることも大切な責任です。

犬を触りたいと言われた側の答え方(NGの場合)

本当は断りたいけど断れないという方のために、断りやすい理由を考えてみました。普段から悩んでいるという方は参考にしてみてください。

  • 「人に慣れていなくて、びっくりしてしまうので」
  • 「怖がりで、ケガをさせてしまうかもしれないので」
  • 「病気の治療中なので」

もし、それでも触ろうとする人がいる場合は、愛犬を引き寄せたり抱き上げたりして触らせないようにしましょう。

上手に触る/触ってもらう方法

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犬に上手に触る、あるいは触ってもらう方法を知っておくことで、お互いが嫌な思いをしたり、犬がストレスを感じないように心がけましょう。

1. しゃがんで犬と同じ目線になるようにする

上から覆いかぶさるように見られると、私たち人間でもびっくりすることがありますよね。犬も同様ですので、しゃがんで犬と同じ目線の高さになるようにしましょう。

この際、正面からじっと見つめると敵意があるとみなされてしまうため、横に回り込むようにしゃがみ、視線を少しずらすことが大切です。
また、飼い主さんはリードを短く持ち、愛犬のそばにいて安心させてあげてください

2. 匂いを嗅がせる

手を犬の前に出して匂いを嗅いでもらいましょう。手を「パー」にして出す人が多いですが、「グー」の方が警戒心を与えないとされています。

3. 下の方からそっと触る

つい頭を撫でてしまいがちですが、やはり上から来られると犬はびっくりしてしまいます。まずは犬の体の側面や首元をそっと触るようにしましょう。

飼い主さんは、犬が触られると嫌がるところがあればあらかじめ伝えるか、「ここを触ってね」と場所を指定すると良いでしょう。触る側は、尻尾や後ろ足など、多くの犬が触られるのを嫌がる場所を知っておくことも大切です。

4. 犬の気持ちも読み取る

愛犬の尻尾が下がっていたり、耳が後ろに倒れている場合は恐怖を感じていたり緊張したりしていることが考えられます。危険ですので、そんな時はきっぱりと断りましょう。

ジャーキーテロにも気をつける

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ジャーキーテロとは、飼い主に許可をとらずに勝手に餌やおやつを与えてしまう行為です。

良かれと思ってやっている場合がほとんどですが、アレルギーやカロリー管理の面からも良いことではありません。
他人に食べ物を与えられそうになった場合は、「ダイエット中なんです」などと言って断るか、自分で持ってきたおやつをあげてもらうようにしましょう。

まとめ

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愛犬を触らせる・触らせないの判断は飼い主が決めるべきことであり、どちらが正しいということはありません。

「ちょっとくらいいいじゃない」「触らせてくれないなんてケチ!」なんて思われることを避けたくて、渋々承諾している飼い主さんは勇気を持って断りましょう。それが飼い主さんや愛犬の幸せだけでなく、相手の安全にも繋がります。触ってもいいと考えている方は、愛犬から目を離すことなく一緒にいてあげてくださいね。

触りたい側の方も、許可なく勝手に触ったり、犬が嫌がる触り方をするのはマナー違反です。

お互いが気持ちよく生活できるように、適切な対話を心がけましょう。

愛犬のキスで感染症にかかるかも?犬が飼い主を舐める理由とは?

愛犬に顔や手を舐められると、「かわいい!」「懐かれている!」と感じるかもしれません。

しかし、犬が飼い主を舐める理由は、飼い主に甘えたいからだけではありません。また、犬に舐められることで細菌が体内に侵入し、感染症にかかることがあります。

今回は、犬が飼い主を舐める理由と、注意したい感染症およびその対策についてご説明します。

犬が飼い主にキスする理由

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ごはんのおねだり

犬の先祖であるオオカミは、子供の離乳食として、胃で半分消化した肉を吐き出して与えます。
そのため、お腹が空いた子供のオオカミは、狩りから帰ってきた親の口から早くごはんをもらおうとして親の口周りをぺろぺろ舐めるのです。

この習性が犬にも残り、「早くごはんちょうだい!」という意味で口周りをぺろぺろ舐めることがあります。

愛情表現、コミュニケーション

犬は、飼い主に愛情を表現するときにも顔を舐めることがあります。

また、飼い主を舐めたときに何か反応を示してもらえたり、かまってもらえたりすると、犬は「舐めると褒めてもらえる、かまってもらえる。」と学習し、舐めるという行為を繰り返すようになります。この場合、たとえ飼い主が嫌がっていたとしても、何らかの反応をしてもらえればそれだけで「かまってもらえている」と感じて喜んでしまいます。

不安の表れ

愛情以外にも、犬自身が不安やストレスを感じているとき、飼い主を舐めることで心を落ち着かせようとしている可能性があります。
そわそわして落ち着きのない様子が続いたら、何かストレスを抱えているかもしれないので注意してみましょう。

また、初めて会う人に対して舐めるのも、歓迎の意味の他に、不安や警戒心から「嫌なことしないで!」という意味で舐めていることがあります。

匂いへの反応

犬はとても嗅覚が優れているので、飼い主が食べたもののちょっとした残りカスを嗅ぎつけて、「おいしそうな匂いがするぞ!」と感じて口周りを舐めることもあります。特に、飼い主が甘いものを食べたあとは、口の周りに甘い匂いと甘い食べ物のカスがついているでしょう。

また、食べ物だけでなく、日焼け止めや保湿クリーム、ハンドクリームなどの匂いに反応して舐める場合もあるようです。

人間と犬では口内細菌がこんなに違う

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ヒトにも犬にも、口の中にはたくさんの「口内細菌」が住んでいます。その数は、見つかっているだけで400~500種類程度。
細菌の数としてはヒトも犬も同じ程度ですが、ここで注意したいのが、ヒトと犬で共通する細菌はわずか15%ということです。

犬に舐められると、ヒトの体にはなじみのない細菌が数百万も付着してしまう可能性があります。

犬のキスから感染する病気

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犬に舐められることで病気を引き起こす細菌として、次のようなものが挙げられます。

パスツレラ菌

パスツレラ菌は、約70%の犬の口腔内に住み着く菌で、犬に口の周りを舐められたり、咬まれたり、犬の唾液などが飛んだりすることで感染します。

主な症状
皮膚の化膿、呼吸器系疾患、骨髄炎、敗血症

カプノサイトファーガ菌

こちらも約70%の犬の口腔内にいる細菌で、「カニモルサス」「カニス」「サイノデグミ」という3種類があります。
カプノサイトファーガ菌は、犬に咬まれたり、引っかかれたりすることで感染します。

主な症状
発熱、倦怠感、頭痛、敗血症、髄膜炎、播種性血管内凝固症候群

カプノサイトファーガ菌による感染症を発症することは少ないですが、日本でも実際に93件(1993年~2017年末)の感染が確認されています。
2019年には、アメリカ・オハイオ州に住む女性が、傷口を愛犬に舐められたことで「カプノサイトファーガ・カニモルサス」に感染し、両手両足を切断するという出来事もありました。

重篤化すると死に至る恐れもありますから、油断はできません。

犬のキスから感染症にかからないために

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傷口は絶対に舐めさせない

ケガをしたとき、「唾を付けておけば治る」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。動物も、怪我をしたときに傷口を舐める習性があります。

しかし、先ほどもご説明した通り、犬の口腔内には人体に馴染みのない細菌がたくさんいます

飼い主の傷口を積極的に探し、それを舐めに来ることはあまりありませんが、触れ合っている最中にたまたま飼い主の傷口を舐めてしまい、開いた傷口から細菌が侵入すれば、感染症にかかるリスクが高くなってしまいます。

怪我をしたときは、絆創膏やガーゼをあてるなどの工夫をし、傷口は絶対に舐めさせないようにしましょう。

咬まれた場合も同じ

飼い犬に咬まれてしまったり、他の犬に咬まれてしまった場合もこれは当てはまります。

咬まれることでできた飼い主の傷口から細菌が侵入する可能性がありますが、舐められたときよりも咬まれた時のほうが皮膚の内部に細菌が付着した歯が食い込んでいるため、細菌の侵入リスクは高くなります

そのため、咬まれてしまった場合は必ず病院に行き、その事を説明して医師の診察を受けてください。一般的には、形成外科で診察を受けます。

注意
一般的に、犬や猫に咬まれた場合は形成外科にかかりますが、一部医療機関では整形外科でも診てもらえる場合があるようです。事前にお近くの医療機関に電話等で問い合わせると確実です。

免疫力が低下している人は特に注意して

標準的な免疫力を持っている人が、犬に顔や手を舐められたりしても、感染症にかかるリスクは高くないと考えられます。

しかし、何らかの理由で免疫力が低くなっているような場合があるため、注意が必要です。

特に注意が必要な人
高齢者、妊婦、持病がある人、アルコールをたくさん飲む人、乳幼児

これらの条件に自身が当てはならなくても、周りに免疫力が低い人がいる場合は、ペットと接した後に手をよく洗うなどの対策をとるとよいでしょう。

まとめ

犬 キス 舐める 感染症 理由

今回は、犬のキスの裏にあるさまざまな理由と、注意したい感染症をご紹介しました。

ヒトと犬では口内細菌の種類が異なるため、怪我をしたときや、免疫力が低下している人は、犬のキスからの感染症に特に注意する必要があります。
また、ヒトから犬に感染症がうつる可能性もありますので、口移しで食べ物をあげるなどの行為はしないようにしましょう。

「かわいいから」と油断せず、自分自身だけでなく、愛犬や家族の健康も守れるよう、愛犬のキスには注意を払いたいですね。

生死に関わることも?ペットが原因の3大ご近所トラブルを回避する

最近ではペット可のマンションも増え、都内の繁華街でも犬の散歩をしている人たちをよく見かけるようになってきました。

住居の密集した地域でペットを飼うにあたって、頻発しているのがご近所さんとのトラブル。鳴き声などによる騒音問題、未処理の糞尿、咬みグセが治らずご近所さんに危害を加えてしまった、なんてことも。

起こりがちなペットトラブルは、対策を行い、未然に防がなければ、とりかえしのつかないことになってしまいます。

この記事では、代表的なペットトラブルを実際にあった事件をもとに、どうすれば防ぐことができたのか考えていきたいと思います。

騒音トラブル

隣人を悩ませる騒音トラブル
ペットにまつわるご近所トラブルのなかでも、騒音問題はとても起こりやすいものです。

猫よりも犬を飼っている場合に多く、その理由は吠えてしまうから。飼い犬の吠えグセは、ご近所トラブルに直結します。

事例

2015年11月、栃木県宇都宮市内の民家で飼われていたビーグル犬が、隣のアパートに住んでいた男性によって、金属バットで滅多打ちにされるという事件が起こりました。

その後、器物損壊罪で逮捕された男は「鳴き声がうるさくて頭にきた」と話しています。

1カ月ほど前に飼い主のもとに「犬がうるさく大変迷惑しております。室内で飼う、使用されていない自動車内で飼う、保健所に預けるなど対策のほど宜しくお願いいたします。住民一同」という手紙が届いており、その後も見覚えのないエサや毒入りのシュークリームが置かれるなどの嫌がらせがあり、最後にこの事件が起こりました。

予防

何よりも重要なことは、犬が吠えないようにきちんとしつけておくことです。

また、ビーグル犬はウサギ狩りの狩猟犬で、獲物を追いたてる大きな鳴き声から「森のトランペッター」と呼ばれています。もちろん、これから迎え入れる犬がどのような特性を持っているのかを勉強することも重要です。

とは言え、初めての飼い主さんにとって、ビーグル犬のようにもともと吠える習性を持っている犬をしつけるのはとても難しいというのが実情。そのため、これから飼おうと考えている方には、プロによってしつけが済んでいる犬を購入するべきです。

「飼っている犬に吠えグセがあり、どうしても治らない」という方は、自分や飼い犬に合うプロのトレーナーを見つけて、しつけをお願いするべきです。

プロのトレーナーにお願いしても、このように犬種ごとにある特性を治すことは時間もかかります。そして、まだおかしな癖がついていない子犬の頃からしつけをしなければ、治す時間はもっとかかります。上記のような事件も起こりうることを考えれば、安い出費なのではないでしょうか。

 

糞尿トラブル

ご近所を困らせる糞尿トラブル
犬のお散歩マナーとして最低限守らなければならないのが、糞を持ち帰ることと、尿を水で流すこと(理想的には、住宅地の場合は外で排尿もさせないこと)。

とても簡単な2カ条なのに、面倒なのかそのまま放置する飼い主も多いようです。未だに住宅街にはペットの糞尿を処理するようキツく注意するポスターが散見されます。このために、監視カメラを設置しているような家もあります。

事例

2005年、韓国の地下鉄車内で犬が糞をしたにも関わらず、飼い主の女性は処理せずに立ち去りました。

一見、不快な出来事という程度で、ニュースにもならなさそうですが、同じ車両に乗っていた乗客が人気ウェブサイトに投稿したことをきっかけに、火がついたように大きな騒動となります。

一部のインターネットユーザーにより彼女の個人情報が特定されて、広くさらされしまったのです。その結果、彼女は大学退学にまで追い込まれています。

これら一連の出来事は各国のメディアによって報道され、大きな議論を呼びました。

予防

犬の散歩に行くときに、水の入ったペットボトルとビニール袋を忘れずに持参し、必ず後片付けをしましょう。

仮にキチンと後片付けをしたとしても、犬を飼っていない人にとっては不快に感じます。家の塀や玄関先、公園などでトイレをさせると、トラブルのもとになりやすいので、特に注意が必要です。

ご近所とのトラブルを少しでも避けるために、おうちでトイレができるようにトレーニングすることも考えましょう。地方や田園地帯にお住まいの方は、これは行き過ぎではないか?と思われるかもしれませんが、もはや都市部や住宅街では当たり前のこととなりつつあります。

ネットが発達した今のご時世、小さなマナー違反でも拡散されれば、一生消えない烙印が押されます。過剰な社会的制裁を避けるためにも、しっかりトレーニングして予防すべきトラブルと言えます。

咬傷トラブル

命に関わる咬傷トラブル
咬傷事故は、ペットトラブルのなかでは最も注意すべきものです。

当然のことですが、相手が小さな子どもだった場合、命に関わるケースが非常に多いため、咬みグセのある大型犬を飼っている場合はいますぐにでも対処しなければなりません。

事例

2019年8月19日、米ミシガン州デトロイトの住宅地で、外遊びをしていた女児が犬に襲われて死亡するという事件が起こりました。

女児を襲ったのは闘犬種であるピットブル三頭。複数の通行人が銃を持ち出し発砲して応戦したものの、結果的に首の咬傷が原因となって女児は亡くなってしまいました。

予防

咬みグセが治らず危険だと判断した場合、プロのトレーナーに頼ることが一番です。変に飼い主が治そうとしても、悪化する恐れもありますし、飼い主自身が大怪我をすることもあります。

また、子供だけで散歩させないこと、ドッグランで目を離さないこと、リードを頑丈なものにすることなどが予防法として挙げられます。

とはいえ、咬みグセも小さな頃から物を噛ませないように地道にトレーニングするしかありません。一度、咬む快感を覚えてしまってからでは、治すことは難しくなり、とてつもない時間がかかるようになります。

万一、飼い犬が人を咬んでしまった場合、菌やウイルスの感染を防ぐために傷口を水で洗い流してから、すぐに病院に連れていきましょう。

これは飼い主として言語道断ですが、もし咬んだ犬が狂犬病のワクチンを毎年接種していない場合、また野良犬などでそのことがわからない場合は、必ず医師にそのことを伝えてください。咬まれてから早い段階であれば、狂犬病にも対処できますが、遅れてしまっては生死に関わることになります。

まとめ

ご近所トラブルは未然に防ごう!
多頭飼育崩壊を起こしている飼い主さんや、悪質ブリーダーに限らず、善良な飼い主さんでも、ペットが原因でご近所さんとトラブルになってしまうことが多々あります。

今回は最もご近所トラブルになりやすい「騒音」「糞尿」「咬傷」の3つを取り上げましたが、いずれも愛犬が幼い頃にきちんとトレーニングをすることで予防できるトラブルでもあります。

もちろん、成犬になってからでもトレーニングすることはできますが、幼犬に比べると何倍もの時間がかかってしまうということは覚えておきましょう。犬を迎えたら、必ずトレーニングをする。犬を迎えるということは、そのくらいの覚悟が必要なことなのです。

こういったトラブルは、自分で気付くのが難しく、近所の反感を買ってしまうとなかなか穏便な方法では解決できません。騒音・糞尿・咬傷によるトラブルは、誰にでも起きうることです。ペットを飼育する以上は責任を持って未然に防ぐ努力をしましょう。

【ニュース】飼い犬が我が子を殺害。悲しい事故を起こさないために。

今年3月、自宅の庭で放し飼いされていた飼い犬が、生後11カ月の男の子の命を奪ってしまうというとても悲しい事故が起こりました。

犬の飼い主さんにとっては決して他人事ではない咬傷事故。どのような状況で起こってしまった事故なのかを知ることで、危険なシチュエーションを少しでも避け、事故の防止に取り組みましょう。

飼い犬に咬まれて死亡した事故

飼い犬に咬まれ乳児が亡くなってしまった事故は、残念ながら今回だけではありません。その時の状況を詳しく見ていきましょう。

2020年3月の富山の事故

富山県で発生した咬傷事故
自宅の庭で生後11カ月の男の子が、飼い犬の2頭のグレートデンに咬まれて亡くなりました。

2頭はそれぞれ体長120cm、体重80kg程度の6歳のオスで、柵で囲った自宅の庭で放し飼いにされていたそうです。祖父が男の子を抱っこしながら犬のエサ皿を取りに行った際、男の子が襲われました。

2017年3月の八王子の事故

八王子で発生した咬傷事故
祖父母の家で生後10カ月の女の子が飼い犬のゴールンレトリバーに咬まれて亡くなりました。

ゴールンレトリバーは4歳のオスで体重は約37kg、屋内で放し飼いにされていたそうです。女の子はお母さんの実家におり、祖父母と居間で遊んでいた際に突然咬みつかれました。

この2つの事故以外にも、アメリカで49歳の女性が飼い犬のグレートデンに襲われて亡くなっています。我が家の犬は大丈夫だと思わず、危険は常に隣り合わせだということを意識しましょう。

事故の共通点

飼い犬に噛まれて死亡した事故の共通点とは
2つの事故とも詳細な状況がわからないため、確実なことは言えませんが、共通点としては、以下の3点が挙げられます。

1. 一緒に暮らしている犬ではない

どちらの事故も祖父母宅で起きており、自宅ではありません。アメリカの例は異なる状況ですが、日本の事例において共通しているのは、襲われてしまった子供とは常に一緒に暮らしているわけではないため、いつもより警戒心が強まっていた(信頼関係ができていなかった)可能性があります。

また、犬が本能的に守ろうとする「餌」や「おもちゃ」が近くにあった場合、より警戒心が強まっていた可能性があります。

2. 放し飼い

どちらの事故においても、犬が放し飼いにされていたということです。さまざまな事情で小さい子供を祖父母に預けることもあると思いますが、そのようなときは、犬は放し飼いにせず、子供を犬に近づかせないように気を付けなければいけません。

3. 大型なオスの成犬

オス犬はメス犬と比較して、体が大きく縄張り意識が強いため特に注意しましょう。ただ、去勢手術をしている場合や性格による違いが出てきますので、必ずしもそうとは言い切れない部分もあります。

危険犬種に指定されている犬がいる

今回事故を起こしてしまったグレートデンは、国や自治体によっては危険犬種に指定されています。なお、詳しくは後述しますが、危険犬種だから危ない、そうではないから大丈夫とは言えません。八王子のケースは、ゴールデン・レトリーバーであり、どの国でも危険犬種に指定されてはいないことからも、このことはわかります。

他にどのような犬が危険犬種に指定されているか、日本とイギリスを例に見ていきましょう。

日本

伏せる紀州犬
日本は法律で危険な犬種を飼育することを禁止していません。これは動物福祉だけでなく、規制の面でも日本が遅れている事を示しています。誰でも扱いの難しい闘犬や戦闘力の高い狩猟犬を飼うことができてしまうのですから。しかし、飼育の制限をしている自治体もあります。

例えば、茨城県では人に危害を加えるおそれがあるとして、以下の8犬種および体高60センチメートルかつ体長70センチメートル以上の犬を「特定犬」として指定しています。

  • 秋田犬
  • 紀州犬
  • 土佐犬
  • ジャーマン・シェパード
  • ドーベルマン
  • グレートデン
  • セントバーナード
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)

これらの特定犬はおりの中で飼うことと、特定犬である旨の標識を掲示することが義務付けられています。

茨城県 犬の咬傷事故・特定犬について
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/doshise/hogo/kousyoutotokuteiken.html

イギリス


イギリスでは1991年に危険犬種法が制定され、以下の4犬種を危険犬種に指定しました。

  • アメリカン・ピット・ブル・テリア
  • 土佐犬
  • ドゴ・アルヘンティーノ
  • フィラ・ブラジレイロ

闘犬として知られる日本の土佐犬も、イギリスでは危険な犬として挙げられています。
イギリスではこれら4種について、繁殖、販売、交換等を禁じ、例外を除いては所有することも禁じています

危険犬種だから悪というわけではない

ドッグトレーナーによる考察
日本においては、特定犬に指定されているからといって、その犬種だけが危険というわけではありません。指定されていない犬、例えば柴犬やトイプードルでも、今回の事故と同様に人に危害を加えることはありますし、特定犬であってもその全てが危険というわけでもありません。

例えば、グレートデンは巨体であり、大人の男性であっても、本気で引っ張られると抑えきれない力があります。その意味では注意が必要ですが、グレートデンは基本的にはおっとりとした性格でおとなしい犬です。

逆に、イギリスで危険犬種に指定されている犬種はいずれも闘犬や対象を追いかけて殺すことを目的とした狩猟犬であり、戦闘意欲がむき出しの犬種です。これは遺伝的にその性格が強化されてきたため、根本的に素人による飼育が難しいことを示しています。

つまり、決してグレートデンだから危ない、柴犬やトイプードルだから大丈夫、と言うことはできないのです。なぜ、その犬種が危険犬種や特定犬に指定されているのか、また指定される特徴を持っているのか、その背景を知ることが重要です。

事故を起こさないために飼い主が気をつけること

事故を起こさないために飼い主が気をつけること
どんなに大人しく穏やかな犬でもその時の状況次第では人を襲い、命を奪ってしまう可能性があります。取り返しのつかないことにならないように、以下のことを徹底しましょう。

小さい子供と犬だけにしない

犬にとって小さい子供は、予測不能な行動をすることから恐怖を感じたりすることがあります。また、何も知らない子供は好奇心から犬を叩いたり、毛を引っ張ったりすることがあり、大人であってもその行動を予測することは難しいでしょう。

決して、犬が子供の面倒を見てくれることはありません。絶対に、放し飼いにした犬と子供を二人っきりにせず、犬と子供から目を離さないようにしましょう。

避妊・去勢手術をする

発情期になると犬は興奮しがちになります。避妊・去勢手術をすることで、過剰な興奮を抑え、攻撃的になることを予防できます。

また、普段の生活の中でも興奮を癖づけないようにすることが重要です。興奮させるまで遊ぶようなことを何度も繰り返していると、興奮するのが癖になっていきます。犬が興奮してきたら、一度ヒートダウンさせるように気をつけましょう。

咬傷事故を他人ごとと思わない

最新の平成28年度の情報によると、咬傷事故は4000件以上起こっています。飼い主が咬まれてしまった場合など、届けを出さない人やケースもあるため、実際にはさらに多くの咬傷事故が起こっているだろうことは推測に難くありません。犬を飼う以上は、責任を持って咬傷事故の防止に取り組まなければいけません。

咬傷事故についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

愛犬が人にかみついてしまった!咬傷事故を起こさないために知っておきたいこと

不幸な事故を起こさないために

不幸な事故を起こさないために
犬による死亡事故はほぼ毎年起こっています。多くの飼い主さんは「まさかうちの子が…」と思うでしょう。しかし、今回の事故も少しの気の緩みが原因で起こってしまいました。

今回のような事故は、犬にとっても被害者やその家族にとっても非常に悲しい出来事です。場合によっては犬は殺処分されるかもしれませんし、被害を受けた子供は最悪の場合は死亡、そうでなくても一生消えない精神的、肉体的な傷を背負っていくことになります。

うちの子は大丈夫と思っていませんか?グレートデンだから、ゴールデン・レトリーバーだから、アメリカン・ピット・ブル・テリアだから危ないのではありません。どんなに大人しい犬であっても、100%咬まないということは誰にも言えません。

この悲しい事故をきっかけに、今一度、飼育環境を見直してみてはいかがでしょうか。

犬による咬傷事故のこと、ちゃんと知ってますか?咬傷事故クイズ

ドッグランや散歩中などに、少し目を離した隙に愛犬が他人にかみついてしまった!そんな咬傷事故は犬の飼い主さんなら他人事ではないでしょう。
お互いに加害者、被害者にならないためにも咬傷事故について知っておきましょう! それではさっそく、問題にチャレンジしてみましょう!
Q.1 平成28年度に起こった咬傷事故の件数は何件でしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「約4,000件」です。
平成28年度は咬傷事故の件数は4,341件でした。同年の咬傷犬数は4,353頭で、その内訳は、飼い主判明4,038頭、飼い主不明271頭、野犬44頭です。ほとんどの場合は飼い主が判明していますが、飼い主が不明であったり野犬による被害も少なくありません。
Q.2 犬による咬傷事故の被害者のうち、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「飼い主・家族以外の人」です。
犬による咬傷事故の被害者のほとんどは「飼い主・家族以外の人」の人でした。自分や家族ならまだよかったのに、と考える方も多いかもしれませんが、残念ながら多くの場合は他人をケガさせてしまったという結果です。外出の際、人と関わるような場面があったときは気を引き締めなければいけませんね。
Q.3 咬傷事故発生時における犬の状況について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「けい留して運動中」です。
咬傷事故発生時における犬の状況は、「けい留して運動中」に起こる咬傷事故が最も多いことが分かりました。
けい留とは、リードなどにつなぎとめておくことを指します。日本ではノーリードで散歩等をすることは禁止されています。そのため、外出時には自然と「けい留」します。運動中の詳細はわかりませんが、日本での犬の飼い方から判断すると、「散歩中」に咬傷事故を起こしている可能性が最も高いと言えるでしょう。
Q.4 咬傷事故発生時における被害者の状況について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「通行中」です。
咬傷事故発生時における被害者の状況を見てみると、「通行中」が圧倒的に多いことが分かります。被害者側は特に犬に刺激を与えるようなことをしていなくても、何らかの外的要因により咬傷事故を起こしているということです。

トラブルを避けるためにも、なるべく人の多いところは避け、愛犬がのびのびできる場所で散歩させてあげてください。止むを得ず人の多い場所に行く必要がある場合は、手綱を短く強く持ち、常にコントロールできる状況にしておきましょう。
Q.5 咬傷事故発生場所について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「公共の場所」です。
咬傷事故発生場所は、犬舎等の周辺と比べて公共の場所が二倍近い数値を示しました。やはり、普段とは異なる環境であり、刺激になるものが多い公共の場所は犬にとってもストレスなのでしょう。一方で、犬は縄張り意識もあるため、犬舎周辺での事故も決して少なくありません。咬傷事故の可能性は常につきまとっていると考えておいたほうがいいでしょう。
問正解/ 問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 記事には加害者にならないための対策や、被害者にならない為にできることなども紹介しているのでぜひ見てみてください!
愛犬が人にかみついてしまった!咬傷事故を起こさないために知っておきたいこと
結果発表
問正解/ 問中
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愛犬が人にかみついてしまった!咬傷事故を起こさないために知っておきたいこと

ドッグランや散歩中などに、少し目を離した隙に愛犬が他人にかみついてしまった!そんな咬傷事故は犬の飼い主さんなら他人事ではないでしょう。 突然加害者になってしまったときに何をしなければならないのか。また、被害者にならないためにも咬傷事故について知っておきましょう。

統計から見る犬による咬傷事故

統計 犬を飼っている人も飼っていない人も実は身近に起こりうる咬傷事故。実際に日本ではどのくらい起こっているのでしょうか? 平成28年度は咬傷事故の件数は4,341件でした。同年の咬傷犬数は4,353頭で、その内訳は、飼い主判明4,038頭、飼い主不明271頭、野犬44頭です。ほとんどの場合は飼い主が判明していますが、飼い主が不明であったり野犬による被害も少なくありません。

被害者数

被害者数 犬による咬傷事故の被害者のほとんどは「飼い主・家族以外」の人でした。自分や家族ならまだよかったのに、と考える方も多いかもしれませんが、残念ながら多くの場合は他人をケガさせてしまったという結果です。外出の際、人と関わるような場面があったときは気を引き締めなければいけませんね。 ただし、これらはあくまで届出があった件数であり、飼い主やその家族の場合は、咬まれてしまっても届けを出さなかったであろうことは想像に難くありません。よって、この調査結果だけを見て、飼い主や家族の方が咬傷事故に遭っていないということは言えません。

咬傷事故発生時における犬の状況

咬傷事故発生時における犬の状況 咬傷事故発生時における犬の状況は、「けい留して運動中」に起こる咬傷事故が最も多いことが分かりました。けい留とは、リードなどにつなぎとめておくことを指します。日本ではノーリードで散歩等をすることは禁止されています。そのため、外出時には自然と「けい留」します。運動中の詳細はわかりませんが、日本での犬の飼い方から判断すると、「散歩中」に咬傷事故を起こしている可能性が最も高いと言えるでしょう。 犬舎等にけい留中の事故は、飼い主に対して興奮状態になった可能性が考えられますが、犬を屋外で飼育している場合、目の届かないところで近所の子どもが近づき、犬を怖がらせてしまったことが原因で咬傷事故につながるケースもあります。

咬傷事故発生時における被害者の状況

咬傷事故発生時における被害者の状況 咬傷事故発生時における被害者の状況を見てみると、「通行中」が圧倒的に多いことが分かります。被害者側は特に犬に刺激を与えるようなことをしていなくても、何らかの外的要因により咬傷事故を起こしているということです。 トラブルを避けるためにも、なるべく人の多いところは避け、愛犬がのびのびできる場所で散歩させてあげてください。止むを得ず人の多い場所に行く必要がある場合は、手綱を短く強く持ち、常にコントロールできる状況にしておきましょう。 また、「犬に手を出した」という数値も高く、犬舎に繋がれている犬や散歩中の犬に手を出したことが要因で咬傷事故が発生していることも分かります。飼い主さんとしてはなかなか防ぐのが難しい状況ではありますが、それでも事故が起これば加害者になってしまいます。散歩中であれば「犬が怖がるから」と触らないようにしてもらい、犬舎に気軽に近づけないようにするなどして、自己防衛をしていきましょう。

咬傷事故発生場所

咬傷事故発生場所 咬傷事故発生場所は、犬舎等の周辺と比べて公共の場所が二倍近い数値を示しました。やはり、普段とは異なる環境であり、刺激になるものが多い公共の場所は犬にとってもストレスなのでしょう。一方で、犬は縄張り意識もあるため、犬舎周辺での事故も決して少なくありません。咬傷事故の可能性は常につきまとっていると考えておいたほうがいいでしょう。 出典:環境省 犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成28年度)

咬傷事故が起きてしまったら

犬 咬傷事故は起きないのはもちろん一番ですが、もし起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。 東京都では条例により以下のように定められています。
東京都動物の愛護及び管理に関する条例 第二十九条 飼い主は、その飼養し、又は保管する動物が人の生命又は身体に危害を加えたときは、適切な応急処置及び新たな事故の発生を防止する措置をとるとともに、その事故及びその後の措置について、事故発生の時から二十四時間以内に、知事に届け出なければならない。 2 犬の飼い主は、その犬が人をかんだときは、事故発生の時から四十八時間以内に、その犬の狂犬病の疑いの有無について獣医師に検診させなければならない。
要約すると以下の通りです。
  1. 被害者の救護と新たな事故を防止する措置を行う
  2. 24時間以内に事故発生届出書を提出する
  3. 48時間以内に狂犬病の疑いがないか、獣医師に検診してもらう
今回は東京都の条例を掲載しましたが、ほとんどの地域で同様のことが定められています。 もし咬傷事故を起こしてしまった時は、その地域の情報を調べ、落ち着いて対応しましょう。 また、一般的には加害側が治療費を全額負担し、傷の程度にもよりますが10万円程度の慰謝料を支払うケースもあります。しかし、状況によっては数千万円以上の支払いが命じられた判例もありますので、不安な方はペット保険に入っておくのもいいかもしれません。

咬傷事故を起こさないために

犬 誰だって咬傷事故を起こしたくありませんし、被害に遭いたくもありません。 以下は、咬傷事故の起こりやすい状況の一覧です。咬傷事故の起こりやすい状況を把握して、そのような状況にならないように心がけましょう。
  1. 放し飼い(あるいは逃走中)
  2. 犬にさわろうとした
  3. 犬のけんかを止めようとして、飼い犬をかばった
  4. 誤って犬に接触した
  5. 散歩中に犬を制御できなくなった
  6. 引き綱が長すぎた
  7. 食事中の犬に手を出した
  8. 玄関近くにつないでいた
  9. 出産後の警戒状態であった
  10. 引き綱をつけないで散歩
参考:茨城県 犬の咬傷事故について

咬傷事故に遭わないために

犬 咬傷事故の原因は犬や飼い主さんだけでなく、近寄っていく人に原因があることがあります。お互いが不幸にならないためにも、犬と出会ったときは以下のことを気をつけて、自己防衛をするようにしましょう。
  1. 急にかけださない
  2. 食事中や犬舎の中には手を出さない
  3. 見知らぬ犬には手を出さない
  4. 仔犬がいるところに近寄らない
  5. しっぽを持ったり、いたずらをしない
  6. 目を合わせない
  7. 大声を出したり、いじめない
参考:茨城県 犬の咬傷事故について

最後に

犬 これらの結果(事故が起きた状況が、リードを付けた運動中に、公共の場で、通行中の人であること)を見ると、多くの咬傷事故は犬を散歩中に起こっていると言えるでしょう。いくら普段はおとなしい犬であっても、突然の不安や恐怖で凶暴になってしまうこともあるでしょう。そんな時、飼い主さんがコントロールできるのが理想ですが、今の日本では、全ての飼い主がそれができるかというと何とも言えません。 万が一、愛犬が人を傷つけてしまった場合は、誠意を込めて被害を受けた方に謝罪し、しっかり対応してください。場合によっては慰謝料の支払いも必要です。そして、そういう事態になることが不安な場合は、ペット保険等に加入するなどし、万一の備えをしておくのも良いでしょう。 咬傷事故は関係者の全員が辛く悲しい気持ちになってしまう事故です。犬の飼い主さんはもちろん、犬と遭遇する可能性のある人も事故に合わないように双方で気をつけるようにしたいですね。