猫の誤飲を予防しよう!日常生活に潜む食べ物以外の危険と対策
猫は、遊んでいるうちにひもやビニールを飲み込んでしまうことがあります。飲み込むとお腹の中で絡まったり、腸閉塞を起こしたりする恐れもあり大変危険です。
場合によっては開腹手術などで取り出すケースもあります。大切な猫を守るためにも、飼い主さんはしっかり対策をしましょう。
この記事では、食品や植物以外の猫の誤飲について解説します。
猫が誤飲しやすいもの(食品以外)
猫の舌はザラザラしているため、単になめているだけであっても口の中に入ってしまいやすいです。
猫が普段過ごしているスペースには、飲み込んでしまう恐れがあるものはたくさんあります。どんなものが危ないのかをしっかり把握し、部屋に放置しないように気をつけましょう。
1. ひも類
毛糸やリボン、猫のおもちゃについているひもなどです。「ひも」ならすべて誤飲の恐れがあります。じゃれているうちにそのまま飲み込んでしまうケースが多いようです。
毛糸にじゃれている猫の写真やイラストはほのぼのしていますが、危険な遊びをしていると考えたほうがいいでしょう。
2. ヘアゴム
ヘアゴムを咥えて遊んでいるうちに飲み込んでしまいます。
嘔吐が続く猫を診察したら、胃から大量のヘアゴムが出てきた例もあるため、テーブルなどに放置すると危険です。
3. 縫い針
縫い針に通っている糸に興味を示して、針ごと飲み込むケースもあります。
4. 布製品
クッションやお気に入りの毛布をなめているうちに、出ていた糸くずを飲み込んでしまいます。
5. ビニール製品
ビニール袋で遊んでいるうちに、破れたビニールのかけらを飲み込んでしまいます。薄手のビニールは破けやすいので注意しましょう。
6. スポンジ類
スポンジにかみついて遊びながら、ボロボロになったスポンジ片を食べてしまいます。
7. 猫のおもちゃや飾り
ネズミなどの小さなおもちゃは、飲み込みやすく危険です。また、おもちゃについた羽やリボンなどをかじりとって飲み込む場合もあります。
粗雑な作りのおもちゃには要注意です。
8. クリップや安全ピン、画びょうなど小さな文具
床に落としたまま気づきにくいクリップや安全ピンは、猫の恰好のおもちゃです。遊んでいる際に飲み込んでしまう恐れがあり危険です。壁に刺した画びょうを、前足で取り外してしまう猫もいます。特に画びょうは使わない方が安心です。
9. ティッシュペーパー
ティッシュケースからティッシュを出して遊んでいるうちに飲み込んでしまいます。
10. その他
他にも、人間の子どものおもちゃや、ピアスなどアクセサリー類、ボタンなども誤飲の原因になります。
誤飲したらどんな症状が出るの?
そのまま便に出てくる場合もあります。しかし、ひもの一方の先端が、消化管のどこかに引っかかると大変です。ひもが引っかかっているのに、胃腸は消化活動をするので蛇腹のようにくしゃくしゃになってしまいます。すると血液が行き届かなくなり壊死を起こすなど、命にかかわる状況になる可能性があります。
他にも、腸閉塞や嘔吐、食欲不振などもみられます。元気がなくなったり、苦しそうな様子を見せたりする場合もあるようです。状況によっては開腹手術で取り除きます。
誤飲したら飼い主さんはどうすればいい?
すぐ動物病院に連絡して、獣医師の指示に従いましょう。ウンチが出るまで待ってみるなどの自己判断は危険です。
また、肛門からひもが出ている場合は引っ張り出さないでください。引っ張ると腸が縮むなどして大変危険です。同様に、口からひもが見えている場合も引っ張り出さないようにしましょう。
確信がなく「もしかしたら何か飲み込んだかも?」という場合でも、一度受診することをおすすめします。
対策は「片付ける」
猫に誤飲させないために、飼い主さんにできることは「誤飲しそうなものから猫を遠ざける」です。
小さいものは引き出しやケースに
ボタンやヘアゴムなど小さなものは猫が開けられない引き出しや、しっかり蓋のついたケースに片付けましょう。棚の上に置くだけでは、猫は上って取ってしまいます。
引き戸や扉にはロックを
市販のロックをつけておけば、器用な猫も扉を開けられません。
裁縫や編み物は猫のいないところで
猫とは別の部屋で裁縫や編み物をします。ワンルームなどの場合は、猫をケージにいれましょう。だたし、ケージは猫を閉じ込める場所ではありません。とっておきのおやつを与えるなど「猫にとって嬉しい場所」にしてあげましょう。
ほつれた布製品は修繕するか処分
敷物やクッションカバーなど、ほつれが出たらハサミでカットしておきます。修復できないものは、処分したほうが安心です。
猫じゃらしは飼い主さんと遊ぶ
猫じゃらしなど、ひも状のおもちゃは飼い主さんと遊び、猫だけでは遊ばせないようにしましょう。遊び終わったら、猫が取れない場所に片付けてください。
退屈にさせない
猫の退屈を解消すると、糸で遊ぶなどの誤飲に繋がりやすい行動を予防できます。キャットタワーを設置したり、外が見えるくつろぎスペースを作ったりしてあげましょう。段ボールなどで隠れる場所を作るのもおすすめです。
飼い主さんと一緒に遊ぶことも、ストレス解消とコミュニケーションにも欠かせません。
布をなめる癖がある猫は受診
ストレスなどが原因で布をなめ続ける「ウールサッキング」をする猫もいます。一度ウールサッキングをしてしまうと、改善には時間がかかり再発する可能性が高いとされています。
このような行動を見かけたら、なるべく早く行動学にくわしい獣医師に相談しましょう。
まとめ
猫は遊んだり興味を示したりしているうちに、ひもやビニールなどを誤飲する恐れがあります。場合によっては腸閉塞を起こすこともあり、大変危険です。
もし飲み込んでしまった場合は、様子を見るのではなく動物病院を直ちに受診してください。自己判断をせず獣医師の指示に従いましょう。
飼い主さんは、猫が誤飲しないための対策も必要です。部屋をきちんと片付け、扉は開けられないようにするなど、猫を誤飲の危険から守ってあげましょう。
シニア犬に現れる6つの変化と、整えたい10の生活環境
「シニア犬」という言葉にははっきりとした定義はありませんが、概ね7才以上を指すことが多く、シニア期に入ると、これまでのよく動き、よく遊び、よく食べるといった様子から少しずつ変化が見られます。
また、体調にも変化が出ることも多く、それに合わせて愛犬の生活環境も整えてあげることが望ましいです。
今回は、愛犬がシニア期になったら注意したいことと、整えるべき生活環境についてご紹介します。
シニア期に現れる愛犬の6つの変化と注意点
シニア期によく見られる身体的変化を見ていきます。
ご自宅での対応も必要ですが、もし何か変化があり、心配な時は早めに信頼できる獣医師に診てもらいましょう。
①足腰が弱る
これまでは思い切り走り、坂道や階段もスタスタ歩けていたのが、坂道で止まったり、歩くスピードがゆっくりになったり、歩くのを好まなくなったりと変化が少しずつ出てきます。
また、フローリングで滑りやすくなる、立ち上がりにくくなるなど、動作の軽快さが減り、動作に時間がかかるといった変化が見られます。
特に、犬は普段から後脚を意識的に動かさないとされており、前脚と比較すると後脚を使うことが元々少なく、その分後脚から衰えていくことが多いです。
②目が見えにくくなる
加齢や白内障などの病気により、視力が衰えていきます。愛犬の目が白濁していたり、視力が一気に低下したなど、心配な時は獣医師に早めに診てもらいましょう。特に、急性の緑内障は発症から数時間〜数日で失明に至る非常に危険な病気です。目に異常が見られた場合はすぐにかかりつけの動物病院で診てもらった方が良いでしょう。
視力が低下することによって、物や壁にぶつかりやすくなる、つまづく、段差や階段から落下してしまうといった危険があります。
③耳が聞こえにくくなる
聴力も低下します。
これまで声で伝えていた指示に反応しにくくなったり、聞こえないことで飼い主が側にいることに気付かず、撫でたり抱っこした時に、驚くようになるといった変化もあります。
【聴力の確認方法】
愛犬がどれくらい聞こえているかは、以下の方法で確認できます。①ご飯が大好きな子の場合、普段ごはんをあげる時の袋のガサガサ音や、おやつの袋の音などにも反応するかどうかで、どのくらい聞こえているかを確認しましょう。
②普段からご飯の音に反応しない子の場合は、これまで愛犬が喜ぶ反応を示す音を出し、その時の反応で確かめることもできます。
④体温調整がしにくくなる
体温の調節機能も低下するため、暑さや寒さに弱くなります。飼い主基準ではなく、愛犬を基準にした温度・湿度管理が必要です。
⑤低い位置での食事が負担に
これまで床に置いてあったごはん皿や水飲みも、首や足腰の筋力の低下により、身体的辛さや、食べ辛さを感じるようになります。
また、飲み込む力も衰えていきますので、首が下を向いた状態は、口が食道よりも下になり、ごはんや水がうまく飲めません。そのため、誤嚥する可能性があります。そしてそのまま誤嚥性肺炎になってしまうこともあり、非常に危険です。
【食べやすさの確認方法】
愛犬の食べ付きが悪くなった、食べづらそう、飲みづらそうといった様子が見られたら、食器の高さの調整が必要です。
⑥不安や寂しさも増す
犬自身も自分のネガティブな体調の変化に不安を抱くようになります。そして、この体調の変化から来る不安によって、ひとりでいることにも不安や心配を抱くようになってきます。
【心配・不安の確認方法】
これまで鳴かなかったようなタイミグで鳴くようになったり、落ち着かなくなってきた時には不安や寂しさのサインかもしれません。
愛犬の居場所を移動させるなどが必要です。
10の整えたい生活環境
ご自宅で注意してあげたい点や、具体的にどのように生活環境や過ごし方を整えてあげるといいかを紹介します。
一部シニアに特化したものもありますが、多くはシニア期に関わらず、若いうちから行っていただきたいものですので、犬を飼う上でぜひ参考にしてください。
①段差をなくす
段差が見えずに転倒したり、つまづいてしまいケガをする恐れがあります。階段も落下事故に繋がります。
段差は緩やかで滑りにくい幅の広いスロープを付け、階段は柵をして行けないようにしましょう。階段の昇り降りはシニアにとっては負担が大きいです。階段を使わない、または、抱っこをするなどして、愛犬の負担を減らし安全を確保してあげましょう。
【スロープの注意点】
スロープはシニアになってから取り付けた場合、すぐに使えるとは限りません。できるだけ若いうちからスロープに慣れさせてあげましょう。
ただし、バランスが取りづらくなってくるとスロープから落下する可能性もありますので、注意が必要です。
②角や壁をガード
視力の低下により、壁や角にぶつかることも多くなります。当然ですが、ぶつかれば痛みを伴い、打ちどころによってはケガの恐れもあります。
角や壁には緩衝材を貼り、ケガをしないようにしましょう。
③隙間を作らない
足腰が弱ることで、自由に動けなくなり、狭い隙間に入ったまま出られなくなってしまうこともよくあります。
隙間は柵やクッションなどで埋めて、愛犬が入れる隙間をなくしましょう。
④これまで以上に温度管理はしっかりと
体温調整が苦手になる分、エアコンやサーキュレーター等を使っての温度管理が非常に大切です。室内の温度は、体の大きさによって多少の違いはあるものの、25℃前後、湿度は50~60%くらいが良いとされています。
短頭種や心臓・気管等の病気があったり、太り気味の子は、熱が体にこもりやすくなります。特に夏場は安静時にも常にハアハアしている場合は、少し室温を下げて様子を見ましょう。
なお、温度や湿度を計測する時は、愛犬が過ごす床に温度計を置くのがおすすめです。
夏場の対策
冷気は下にたまりやすく、寝ている時間が多いシニア犬には、冷えすぎてしまう可能性があります。そのため、サーキュレーターを使い、空気が部屋全体に循環するようにしてあげましょう。ただし、サーキュレーターや扇風機の風が犬に直接当たらないよう注意も必要です。
冬場の対策
日中は日向に寝床を移動させる、温かい毛布を敷くなどして温かくしてあげましょう。洋服や腹巻などで温めてあげるのもいいです。
⑤お散歩も体調最優先
今までは一日2~3回行っていたお散歩も、シニア期になったら愛犬の体調によっては回数を減らす、夏場は今まで以上に涼しい時間帯に行く、無理に歩かせないなど、臨機応変な対応も必要です。
ただし、外の空気に触れることはとても大切です。歩くのが辛そうであればカートに乗せて外に行くのもいいでしょう。歩けるところだけ歩いてもらい、他はカートに乗せたり抱っこしたりするのもおすすめです。
⑥ごはん皿や水入れの高さも調整
自力で食べられる場合、食器の高さは、愛犬が座るか、立った状態での犬の口の高さに合わせましょう。
台や脚がついた食器を利用したり、今までの食器の下に台を置いたりするのがおすすめです。
⑦滑らない床材を
足腰の筋力低下により、一般的な床材では踏ん張ることができずに滑りやすく、より足腰への負担が増してしまいます。
足が滑らないように、床にヨガマットやジョイントマットを敷いてあげましょう。どちらも汚れた際のお手入れもしやくおすすめです。
また、脚の裏の毛も定期的にカットしてあげましょう。
⑧寝床も整えよう
前述のとおり、室内の温度管理をしっかりと行い、さらには冷暖房の風が直接愛犬に当たらないようにします。
寝ている時間が長くなってきたら、床ずれを予防できるベッドも用意しましょう。 寝床用のベッドは表面の素材が柔らかく、体の圧力が分散されるものがおすすめです。
⑨抱っこや触る時はゆっくりと
聴力や視力の低下により、人の気配にも気づきにくくなります。そのため、愛犬を驚かせないよう、大き目の声で優しく声をかけ、抱っこもそっと、ゆっくりとしましょう。
⑩普段過ごす場所は人の側に
不安や寂しさをより感じやすくなるため、日中は愛犬が人の存在が感じられて安心できる場所に移動させてあげましょう。
この方が、人も愛犬の様子がわかり、安心できると思います。
また、お留守番時間も見直しが必要です。元々お留守番には不向きな犬ですが、シニア期も後半になると、いつ何が起きてもおかしくないという状態になっていきます。何かあった時にすぐに気付けるよう、お留守番時間は極力短くしましょう。
まとめ
犬も年を重ねると人と同じように、多くのことができなくなっていきます。もちろん寂しさや辛さも伴いますが、どんな状態になっても、大切な家族です。
様々な変化に都度対応し、愛犬にできるだけ負担なく、安全で安心して穏やかな日々が送れるようにしてあげてほしいと思います。
[子犬の甘噛み]叱る前に知ってほしい原因と対策
犬のお悩みでよく聞かれる甘噛み。噛まれると痛いこともあり、叩いたり、大きな声を出して叱ったりしていませんか?しかし、それでは逆効果です。
愛犬の甘噛みをやめさせるには、しっかりと原因を知り、正しい方法で対応する必要があります。
今回は、子犬の甘噛みの原因と対策について詳しく解説していきます。
甘噛みとは
甘噛みは子犬の頃よく見られる行動で、攻撃的で相手を傷つけることが目的ではなく、別の目的で人の手や足、物などをハムハムと噛む行動を指します。
犬としては相手を傷つけるつもりがなくても、月齢が上がるにつれて噛む力も強くなり、人からすると痛いと感じることも多々あります。
叱っても意味がない?
みなさんは甘噛みをどのように対処していますか。「痛い!」「いけない!」「ダメ!」などと言葉で叱っていますか?それとも口を強く掴んだり、身体を抑えつけたりたりして叱っていますか?
これらの対応はどれもオススメしません。なぜなら犬には人の言葉が理解できないからです。「𠮟っているのに全然やめないんです」という飼い主さんがいますが、これは残念ながら当然です。
また、身体的に圧をかけたり行動を制限をするのもやめましょう。
愛犬にとってそれが恐怖を感じるものとなれば、甘噛みの対処という範囲を越えて、飼い主さんとの関係性を壊しかねません。関係性を構築しなければいけない大切な時期に大きな悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
甘噛みをする4つの原因
甘噛みの主な目的や原因には何があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
1. 物を確かめるため
人が手で触って物を確かめるように、犬は噛むことでそれがどんな物かを確かめます。
噛むという行動は犬にとって当たり前で、生きていくうえで必要な行動であり、子犬の時期は特に頻繁に行います。
2. 歯の生え変わり時期でムズムズしているため
生後4~6ヶ月頃になると乳歯が抜けはじめる子が多いです。この時期になると歯がムズムズし、何かを噛みたくなります。
3. 有り余る体力を発散するため
子犬も体力は日に日に増していきます。そんな時に遊びや運動・刺激が足りないと、発散不足となり、噛むことで発散をしようとします。
4. 人の手や足が動いていて面白いため
動くものを追いかける習性を持つ犬には、自分の目の前で俊敏に動く人の手や足は楽しいおもちゃになりやすく、追いかけたり噛んだりして、遊ぼうとします。
甘噛みをやめさせるのは難しい
噛む行動は犬にとっては必要な行動で、その行動をやめさせることは難しく、かつ酷です。人で考えれば、手を使うのは基本的に禁止で、物を食べる時のみ手を使って良いと言っているようなものです。
ですので、噛むことを辞めさせるのではなく、噛んでも良い適切なものを用意するとともに、しっかりと噛む以外に欲求を発散する機会を毎日作ることが大切です。
人の手を噛む場合は、愛犬の前では手をゆっくりと動かし素早く動く楽しいものという印象を与えないようにします。
また、手を噛もうとする仕草がみられたら、噛めないように手を上げたり後ろにしたりして、手を噛むことが癖にならないようにすることも大切です。
噛みたい欲求を発散させる方法
①おもちゃ遊び
引っ張りっこやもってこい遊びなど、愛犬がしっかり体を動かせるように一緒に遊んであげてください。
おもちゃを愛犬に渡しただけでは体を動かさないことが多いため、飼い主さんも一緒に楽しみながら遊んであげましょう。
②知育玩具を使う
知育玩具におやつやフードを入れ、噛んだり転がしたりして中身のフードを取ることで、ストレスを発散したり噛みたい欲求を満たしたりすることができます。
中に入っているおやつをどうすれば食べられるかを考えなければいけないため、体力を使う遊びとは違った刺激を得られます。
③ノーズワーク
ノーズワークとは、犬が鼻を使って食べ物を探し当てるゲームです。隠されたおやつやフードを、嗅覚を使って探し当てることで良い刺激・疲れとなります。手軽にできるものとして「ノーズワークマット」なども販売されています。
④お散歩
外の空気を吸い、外でしか聞けない音を聞き、人・犬・物を見ることで家にいると感じられない刺激や疲れを得られます。
お散歩も毎日同じような道でなく、色々な道を歩くことも大切です。ワクチンの関係で外を歩けない場合は、抱っこ散歩をしてあげるだけでも十分な刺激となり、様々な慣れにも繋がります。
まとめ
甘噛みはお悩みになりやすいですが、原因を考え、適切な対策をしてあげることが大切です。
体力を十分に発散し、噛みたいという欲求をしっかり満たすことは、愛犬の生活の質をあげることにも繋がります。叱られてばかりでは、愛犬は萎縮するばかりで飼い主さんとの日々を楽しめず、辛い日々となってしまいます。
飼い主さんも愛犬も幸せに暮らせるよう、愛犬をしっかりと理解し、飼い主さんが愛犬が生活しやすい環境や機会を提供してあげましょう。
猫は留守番上手って本当?安全に過ごすためのコツ注意点を解説
猫は単独行動をする独立心の強い動物で、水とフードを十分用意すれば長時間の留守番も可能だと言われています。しかし、人の目の届かないところでは、思いがけないトラブルが起こる可能性もあるのです。
今回は、猫の留守番についてコツや注意点を解説します。しっかり対策をして、安心してお出かけできるようにしましょう。
猫はどのくらい留守番できる?
何時間留守番ができるかは、猫の年齢や健康状態によって異なります。
健康な猫で最長「一泊二日」
健康な大人の猫なら、最長で一泊二日程度は留守番が可能です。朝から夜まで1日中の留守番もできるでしょう。ただし丸々2日以上は留守番させないでください。フードが傷み、飲み水がなくなる恐れがあります。
不安ならペットシッターを
どうしても長時間の外出や旅行をしなければいけない場合は、ペットシッターに家に来てもらうと安心です。猫が慣れているペットホテルや動物病院があれば預けてもいいですね。
長時間の留守番が適さない猫
丸1日など長時間の留守番が向いていない猫は、子猫やシニア猫、病中病後の猫などです。飼い主さんと離れると強いストレスを感じる「分離不安」の猫も留守番は苦手でしょう。
生後3ヵ月以内の子猫
生後3ヵ月以内の子猫は、長時間の留守番ができません。1日複数回フードを与えるなど、こまめな世話が必要なので、長くて3時間程度にとどめます。
1歳未満の子猫
手がかからなくなっても、1歳未満の子猫は丸1日の留守番はさせないほうがいいでしょう。好奇心旺盛のため、いたずらをしたり、ケガをしたりする危険があります。
ただし猫用ケージを普段から寝床にしておけば、数時間の留守番はできるでしょう。ケージ内にベッドやトイレ、お水、ドライフードを置いておきます。3段のケージなら、寝床とトイレ、食事場所を分けられるのでおすすめです。
シニア猫や病中病後の猫
シニア猫や、病中病後の猫は、体調が急変する恐れがあります。またフードや水をうまく摂れない可能性もあるので、長時間の留守番はさせないようにしましょう。
分離不安症の猫
飼い主さんの姿が見えなくなると、不安や強いストレスを感じる分離不安の猫も長時間の留守番は避けてください。留守番が長いと体調を崩したり、家の中を破壊したりする恐れがあります。
かといって、飼い主さんもいつもべったり過ごすわけにもいきません。少しずつ距離を置く、留守番中だけ大好きなおやつを与えるなどの対策が必要です。猫の問題行動に詳しい動物病院に相談し、少しずつ改善しましょう。
家の中の安全チェック
猫を留守番させるときは、必ず家の中の安全をチェックしましょう。
猫が誤飲をしたり、窓を開けて出てしまったりなどトラブルが生じる恐れがあります。留守番中の猫が、キッチンのガスホースをかじった例もあるようです。
1. ひも状のものを片付ける
猫がひも状のものを飲み込むと腸閉塞などを起こす危険があります。ヘアゴムや糸、猫じゃらしのようなおもちゃは猫が届かない場所に片付けておきましょう。
2. 噛まれると不安なコード類はカバーを
電気コードやゴムホースなどをかじる心配がある場合は、市販のカバーを付けておくと安心です。カバーはホームセンターの他、Amazonなどでも購入できます。使わない電化製品は、コンセントを抜いておきましょう。
3. 窓は閉めて脱走予防
通気性を良くするためにと、ほんの少しでも窓を開けて出るのは危険です。わずかな隙間からも猫が出てしまう可能性がありますし、防犯上も不安です。必ず戸締りをしておきましょう。
4. お風呂のお湯は捨てる
猫が落下すると危険なので、残り湯は捨てたほうが安心です。夏は涼しく、冬はほんのりと温かいので、お風呂場を好む猫はたくさんいます。そのため、ふたに乗った際に落ちる危険があります。
災害に備えて残り湯をためる場合は、猫がお風呂場に入れないようにしておきましょう。
5. 家具やキャットタワーの転倒防止
外出中に大地震が来る可能性もあります。大型の家具は必ず転倒防止をしておきましょう。
キャットタワーもしっかり固定してください。天井に突っ張って設置するタイプのキャットタワーは、緩みなどがないかときどき確認しておきましょう。
快適に留守番する工夫
留守番中も快適に過ごせるように工夫すると、猫のストレスも少なくなります。ゆったり眠って待ってくれれば飼い主さんも安心ですね。
1. 水やフードは多めに
水とフードは、1日に必要な量より多めに置いておくと安心です。特に夏は水が蒸発する恐れもあるので、複数置いておきましょう。ウエットフードは腐る恐れがあるため、ドライフードを置くようにしてください。
部屋のいろいろな場所にフードを置いておくと、猫が探して食べるので退屈防止になっておすすめです。
2. 快適室温をキープ
夏や冬はエアコンを入れて、適温を保ち、室温が暑すぎたり寒すぎたりしないようにしましょう。ただし、冷房を好まない猫もいるので、他の部屋に移動できるようドアは開けて、ストッパーを付けておきます。
エアコンのリモコンスイッチを猫が踏まないよう、引き出しなどに入れておきましょう。夏は、窓辺にすだれやよしずをかけて置くと日差しが和らぎます。
3. トイレは複数設置
トイレは最低でも「猫の数+1個」置いておきましょう。排泄物が残ってトイレが汚れていると、猫は嫌がってトイレを使わないことがあるためです。
4. ペットカメラで見守り
ペットカメラを設置しておくのもおすすめです。留守番中の猫の様子がチェックでき、異変にも気付けます。
出かける前後に気をつけたいこと
出かける前に猫の居場所を確認
外出時は猫の居場所を確認してから出かけましょう。「着替え中、猫がクローゼットに入っていたのに気づかず閉めてしまった」「押し入れにいたのに気づかなかった」などのトラブルを防げます。
帰宅後は水やフード、排泄物を確認
体調を見るためにも、「フードを残していないか」「水はちゃんと飲んでいるか」などを必ず確認してください。排泄物も異常がないか必ずチェックしておきましょう。
帰宅したら猫と遊ぼう
飼い主さんがいない間は、ほとんど寝ていたはずです。運動不足を解消するためにも、帰宅後は10分程度で構わないので猫と遊びましょう。
猫とのコミュニケーションのためにも大切な時間です。ブラッシングをしたり、撫でたりするのもいいですね。
まとめ
猫は留守番が得意と言われていますが、何の対策もせずに留守番をさせるのは非常に危険です。紹介した対策や工夫を行い、安全で安心してお留守番できるようにしてみてください。
そしてお留守番前後の猫の心と身体のケアも忘れないでくださいね。
【本音レビュー】乳酸菌サプリKINS WITHを愛犬に試してみた
みなさんは、愛犬や愛猫の腸内環境について考えたことはありますか?人の健康と腸内環境が密接に関わっているのと同様に、犬や猫が健康に生きていくために腸内細菌を整えることがとても重要です。
そこで今回は、最近話題の「KINS WITH」という犬・猫用の乳酸菌サプリを、CHERIEE編集長の愛犬に実際に与えてみました。この機会にペットの「菌活」について一緒に考えていきましょう。
乳酸菌は何が良いの?
「乳酸菌は体に良い」とはよく耳にしますが、実際にはどのような利点があるかご存知でしょうか?
1. 腸内環境を整える
乳酸菌が腸内に入ることで糖質から乳酸を作り出すと、腸内は酸性になります。すると、酸に弱い性質をもつ悪玉菌の繁殖が抑えられ、腸の働きが活発になります。
悪玉菌が産生した毒素は、便秘や下痢、大腸がんなどの病気の原因になると考えられています。そのため、腸内から悪玉菌が減ることで、腸内環境が整い、便通の改善、健康の維持にもつながるのです。
2. 免疫力を高める
腸内の悪玉菌が減少し、腸内環境が整うことで、免疫力の向上も期待できます。
乳酸菌の中には、免疫細胞を活性化させる働きがあるものも確認されており、生活習慣病をはじめとしたさまざまな病気の予防に役立ちます。
3. コレステロール値を低下させる
乳酸菌には、悪玉コレステロールを低下させる機能もあるといわれています。
悪玉コレステロールが増えすぎると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の原因となるため、これらの病気を予防する効果があります。
<乳酸菌は生きていなくても問題ない?>
多くの乳酸菌は胃酸や胆汁酸で消化されてしまうため、生きて腸まで届きません。しかし、免疫の強化を刺激するのは乳酸菌の構成成分ですので、生きていなくても効果があると考えられています。
また、死んでいる乳酸菌は、善玉菌のエサになるため腸内環境の改善にも役立ちます。
KINS WITHの特徴
今回、CHERIEE編集部で試したのは、株式会社KINSが販売する「WITH SUPPLEMENTS(定期)」という商品です。
乳酸菌産生物質が含まれたサプリメントと、腸内細菌のケアを楽しく続けられるようなフレーバー5種類が同梱されています。また、LINEを使って相談できるコンシェルジュサービスもあります。
届いたもの
1. ORIGINAL(サプリメント)
「乳酸菌生産物質」が主成分のサプリメント。21種類の乳酸菌やビフィズス菌を発酵してつくりだされた400種類以上の成分をそのままギュッと凝縮したものを粉末にしています。
本来なら腸内で善玉菌が生み出す成分そのものを摂取することができ、すこやかな腸内フローラを維持します。
原材料:乳酸菌生産物質(国内製造)、サイクロデキストリン(一部に大豆を含む)
2. フレーバー
初回は”まぐろ・ささみ・かぼちゃ・バナナ・ヤギミルク”の5種類をすべてお届け。食物繊維やオメガ3脂肪酸、オリゴ糖などを摂取することで菌ケアの後押しします。
食材をそのまま粉末にしただけなので食べやすくヘルシー。香料・着色料・保存料・酸化防止剤などの添加物も使っていません。
原材料:各フレーバーの食材(まぐろ・ささみ・バナナ・かぼちゃ・ヤギミルク)のみを原材料として使用
KINSはもともと人間用のサプリメントでしたが、獣医師監修のもとで犬や猫用に応用しているため、安心してペットに与えることができます。
パッケージもとてもおしゃれで、インテリアとして飾ってもかわいいですし、SNSに載せても素敵ですね。
与えた後の変化
KINS WITHを与えた愛犬の情報
- 【名前】えん
- 【性別】男の子
- 【犬種】トイ・プードル
- 【年齢】2022年2月時点で推定10歳(元保護犬のため、年齢は推定)
与える前の悩み
- 口臭
- 食糞
- 軟便、下痢気味
1回分(約1ヶ月)を試用した後
口臭
口臭はとくに変わりませんでした。
これは腸内環境の問題ではないと思いますので、歯磨きで改善します(現在トレーニング中)。
食糞
こちらも腸内環境の問題ではありませんが、食糞もとくに変わりませんでした。
うんちをしたらビターアップルを吹きかけて食べさせないようにしていますが、気づかないうちにしたうんちは食べてしまっているときがあります。
軟便、下痢気味
少し改善したような気がします。
ドッグフードが合わなかった時は一週間のうち5日くらいは軟便でした。その後、ドッグフードの変更で改善しましたが、一週間のうち2日程度は軟便が見られました。
サプリ摂取後は、軟便の頻度が週に1日程度になり、下痢になる頻度も減ったように感じました。
※ これらはあくまで個人的な感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
5種類のフレーバーがうれしい
今回レビューした「KINS WITH BOX」は、初回のみ5種類のすべてのフレーバーが送られてきます。
- まぐろ
- ささみ
- かぼちゃ
- バナナ
- ヤギミルク
与え方
日頃のご飯に「KINS WITH」のサプリメントとフレーバーをふりかけて、混ぜるだけであげられます。
錠剤ですと、食べてくれなかったり口から出してしまうこともありますが、「KINS WITH」のサプリメントやフレーバーは全て粉末ですので、とくに戸惑うことなく食べてくれます。
なお、粉末のまま与えるとそれを吸い込んでむせてしまう場合があるため、今回はいつものドッグフードに少量の水を混ぜて、「KINS WITH」とフレーバーを水に溶かして与えています。
どのフレーバーも香りがとても良く、特に「まぐろ」が気に入ったようで、ドッグフードをとても美味しそうに食べてくれました。
犬用のヨーグルトにバナナやヤギミルクのフレーバーを混ぜ、ペロペロ舐めさせておやつ代わりに与えてもいいかもしれませんね。
2回目以降は1種類
フレーバーは初回に5種類届き、量も十分なため、愛犬も満足してくれるでしょう。しかし、2回目以降は1種類しか届きませんので、最初と同じように贅沢に使いすぎてしまうと足りなくなってしまうかもしれません。
それぞれ好みがあると思いますので、2回目以降は愛犬や愛猫のお気に入りのフレーバーを選んであげてください。
人間も食べられる
食材そのものを粉末にしただけのフレーバーは、とても美味しそうだったので、飼い主も食べてみました。実際に、サラダやスナックのトッピングとして用いてもいいようです。
【まぐろ】
まぐろの香りがすごく感じられます。うちの子のお気に入りはまぐろで、食事に混ぜてあげると犬でも猫でも間違いなく喜んでくれると思います。人間のおつまみのまぐろキューブの香りに似ていますが、食べてみるともちろんしょっぱくなく、まぐろの旨味と香りが感じられました。
【ささみ】
まぐろほど風味は強くありませんが、食べてみるとほのかにささみを感じられます。人間用に塩分を足せば、ポテトにふりかけても美味しいかもしれませんね。
【かぼちゃ】
ほんのりとかぼちゃの風味を感じられ、美味しいです。これに甘みを足せば人間用のケーキができそうだと感じました。
【バナナ】
嗅いでみるとバナナの匂いがあるので、犬も喜んで食べてくれます。犬用のヨーグルトに混ぜると喜ぶかもしれません。
【ヤギミルク】
ミルクの風味とほのかな甘みを感じられるので、人間が食べても美味しいです。赤ちゃんミルクの粉末やミルキーの甘さをなくしたものに近いと感じました。
もちろん、人が食べて美味しいと感じるものが、犬や猫にとって美味しいかはわかりませんが、人も食べられるものを愛犬に与えられるのは安心できますね。
その他のサービスにも注目
腸内フローラ検査
「KINS WITH BOX(定期)ORIGINAL」には、腸内フローラの検査キットが同梱されています。
キットで便を採取して返送することで、愛犬や愛猫の善玉菌や悪玉菌の数、バランスなどがわかり、改善の仕方や食生活をはじめとした日常的なアドバイスをもらえます。
LINEでコンシェルジュに相談ができる
「KINS WITH」の定期コースに申し込むと、LINEを利用したコンシェルジュという機能を利用できます。
これは、健康相談や商品の使い方などの疑問があった際、いくつかの選択肢から質問をタップするとその場で相談・解決できるサービスです。
また、選択肢をタップするだけではなく、自分でメッセージを打って商品に関係ない愛犬や愛猫の食生活や生活習慣についても相談することも可能です。
私も実際に利用してみましたが、わかりやすく丁寧に教えていただけて、とてもうれしくなりました。
応答も即日、遅くとも翌日にはあるようなので、気軽に相談ができますね。
まとめ
今回は一ヶ月という短い期間だったため、目に見える大きな変化は感じられませんでしたが、気になっていた軟便が改善したようにも感じます。
粉末状のサプリメントは与えやすく、食材をそのまま粉末にしただけのフレーバーは、愛犬や愛猫にも喜んでもらえるでしょう。KINS WITHで菌ケアを長く続けられる工夫がそこにありました。
愛犬や愛猫の体調に不安を感じていたり、菌ケアで健康を維持したいと考えているなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
会社概要
株式会社KINS
https://yourkins.com/shop/pages/with
ドッグフードの酸化に要注意!病気のリスクと対策方法とは
1度開封したドッグフードは、食べ切るまでに何日間かかっていますか?
2週間以内という方もいれば、1ヶ月以内、中には4ヶ月以上かかるという方もいるかもしれません。
大容量のドッグフードは割安なのが魅力的ですが、その反面、「酸化が進んでしまう」というデメリットがあります。
酸化したドッグフードを与え続けてしまうと、下痢や嘔吐の原因や、時には大きな病気の原因になってしまうこともあり、侮れません。
今回の記事では、ドッグフードが酸化しやすい理由や、病気のリスク、酸化を防ぐ方法などをご紹介します。
そもそも食品の「酸化」とは
一般的に「酸化」とは、「電子を失う反応」と説明されます。
いまいちピンとこないかもしれませんが、クギやコインが錆びるのも酸化の一例で、結構身近にあるものです。
食品の酸化は、食品に含まれる油分やフレーバー成分などと空気中の酸素が反応することで起こり、風味が落ちるだけでなく、健康に悪影響を及ぼすこともあります。
ドッグフードが酸化しやすい理由
ドッグフードの成分
ドッグフードには、特に酸化しやすい油分が多く含まれています。また、種類にもよりますが、ドッグフードに含まれることが多いタンパク質やフレーバー成分も酸化しやすいため、全体的にドッグフードは酸化しやすいものと考えましょう。
特に、トウモロコシなどの原料を使用したフードは価格が安い反面、酸化しやすいです。
また、健康に配慮してオメガ3脂肪酸を含んだドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いようですが、サーモンオイルなどの脂肪酸も酸化しやすい成分です。
酸化防止剤は危険?
ドッグフードの酸化を抑えるため、酸化防止剤を使用しているものもありますが、化学合成酸化防止剤は継続的に摂取すると「がん」になりやすいとされているので、注意が必要です。
ローズマリー、トコフェロール(ビタミンE)、アスコルビン酸(ビタミンC)などの天然酸化防止剤であれば安心ですが、特にトコフェロールは酸化を防ぐ効果が弱いことに留意しましょう。
また、特に素材にこだわった高級ドッグフードでは、酸化防止剤を使用していないものもあるため、保存方法等に十分配慮する必要があります。
海外製のドッグフードに注意
素材の品質や栄養面を考慮して、海外製のドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いでしょう。
もちろん、フードそのものの品質は良いものも多いでしょうが、湿度の高い日本の気候を配慮したパッケージでないと、すぐに酸化が進んでしまう恐れがあります。
海外製のドッグフードを与える場合は、開封後は密閉容器に移し替えるなどの工夫をした方が良いかもしれません。
酸化したドッグフードが愛犬の健康に及ぼす影響
酸化したドッグフードを食べ続けると
酸化が進んだドッグフードを継続的に与えてしまうと、嘔吐や下痢、腹痛、食欲不振など、消化器系の症状が現れることがあります。
さらに症状が進むと、肝機能低下や膵炎、腎泌尿器障害、動脈硬化、アトピー性皮膚炎などの病気のリスクが高まります。
酸化によって栄養が損なわれる
「総合栄養食」と書いてあるドッグフードは、ドッグフードと水を与えていれば、それで必要な栄養が基本的には全て補うことができます。
しかし、ドッグフードの酸化が進むと、栄養素が損なわれてしまい、犬が栄養不足に陥ってしまう恐れがあります。
ドッグフードの酸化を防ぐ方法
1. 長くても1ヶ月で食べきれる量を購入する
ドッグフードは、大容量のものを選ぶと割安ですが、何ヶ月間も開け閉めを繰り返すとどんどん酸化していってしまいます。
少し高く感じてしまうかもしれませんが、ドッグフードはできれば2週間以内、長くても1ヶ月以内で食べ切れるサイズのものを選びましょう。
少しずつ小分けになっているドッグフードを選ぶのもおすすめです。
2. 冷暗所で保管する
ドッグフードは、直射日光の当たらない冷暗所で保管するのが鉄則です。
ただし、たとえ夏場であっても、冷蔵庫にドッグフードを入れておくのはNGです。これは、冷蔵庫内と外の温度差が大きいために保存容器に結露が発生しやすく、カビが生えたり、フードが劣化しやすくなるからです。
なお、ウェットフードの場合は、開封後は冷蔵庫で保管し、数日以内に使い切る必要があります。
3. 容器はしっかり密閉する
ドッグフードは、密閉容器に入れたり、小分けにしたりして、空気に触れる時間を極力減らすことが重要です。
ドッグフード専用の保存容器でも、中には密閉性が低いものもあります。
ゴムパッキング付いているものや、真空保存ができるものなど、密閉性の高いものを選びましょう。
まとめ
愛犬の健康のために、品質の高いドッグフードを選ぶ飼い主さんは増えています。
その一方で、ドッグフードの酸化にも気をつけないと、せっかくこだわって選んでも結果的に愛犬の健康を害してしまうリスクが高まってしまいます。
できるだけすぐに食べ切れるサイズのドッグフードを選び、保管方法を工夫することで、ドッグフードの酸化を防ぎ、愛犬の健康を守っていきましょう。
犬が散歩中に草を食べる理由とは?注意点と対処法も解説!
愛犬が散歩中に草を食べてしまうことに悩んでいる飼い主さんは、実は意外と多いです。
やめさせるべきなのか、それとも食べさせても大丈夫なのか、一体どちらが正解なのでしょうか。
今回の記事では、散歩中に犬が草を食べてしまう問題について、原因や注意点、対処法をご紹介します。
犬が草を食べる理由
犬が草を食べる理由は様々あると考えられます。
①胃の中のものを吐き出すため
犬は脂っこいものを食べて胸焼けを起こしてしまった時に、胃の中のものを吐き出そうとしてあえて草を食べることがあります。
人間も、脂ものを食べた後は気分が悪くなってしまうことがありますよね。
そんな時に草を食べれば、犬はその刺激で余分な胃酸を吐き出すことができるのです。
実際、筆者の祖父が昔飼っていた犬も、少し脂っこいものを食べてしまった翌朝の散歩で、草を食べて吐いていたことがありました。
胃の調子が悪い時にたまに草を食べて吐いてしまうのは、特に問題ないので心配しなくて大丈夫です。
ただし、吐いたものを道端に放置するのはマナー違反ですから、しっかり処理してください。
②ストレス解消のため
運動不足や飼い主さんとのコミュニケーション不足など、ストレスが溜まった時にも草を食べると言われています。
飼い主さんが呼びかけても無視して一心不乱に草を食べ続ける場合は、ストレスが原因かもしれません。
胃の調子が悪い時にたまに吐く程度であれば問題ありませんが、ストレスで草を食べて吐く頻度が高くなってしまうと、脱水になってしまうこともあるので注意しましょう。
③美味しいから
犬が食べる雑草は、イネ科のものが多いです。
ただし、犬によって好みの草は違うようで、筆者が飼っていた先代の犬は、オドリコソウというシソによく似た形の草が好きでした。現在飼っている犬2匹は、葉先が尖っている、イネ科の植物を好んで食べます。
サラダバーのような感覚で、好きな野菜が食べられるという感覚の犬もいるようです。
④拾い食いの延長
散歩中に拾い食いをしてしまう癖がある犬は、道端に生えている雑草も食べてしまうことが多いようです。
何かを食べたいと思うのは本能的なものなので、試しに口に入れてみて、違和感や不快感がなければそのまま食べてしまいます。
⑤ビタミン補給
犬は人間と違って、自分自身で食事をコントロールすることは基本的にできません。
犬は、ビタミンの一種である葉酸が足りないと感じているときに、それを補うために草を食べることがあるようです。
病気の可能性はある?
草を食べて吐くという行為があまりにも多い場合には、なんらかの病気が隠れている可能性があります。
早めに動物病院に連れて行きましょう。
栄養不足の可能性はある
草を食べるだけで吐かなければ、病気の心配はしなくて良いでしょう。
しかし、食物繊維やビタミンなどの栄養が足りていないために草を食べている可能性はあります。
高頻度で草を食べるなら、食事を見直す必要があるかもしれません。
基本的に、総合栄養食と呼ばれるドッグフードを与えていれば栄養の問題はありませんが、もし草をよく食べるようであれば、ニンジンやキャベツ、レタス、さつまいも、かぼちゃなどの野菜を与えてみて、様子を見ましょう。
食べてはいけない草もある!
食べてはいけない植物
植物の中には、犬が食べると中毒症状を起こす危険な植物もあります。
ガーデニングなどで人気のある植物も多く、散歩コースに生えている可能性も高いので注意しましょう。
【犬が食べると危険な植物の例】
アロエ、パンジー、シャクナゲ、ツツジ、スズラン、ヒガンバナ、チューリップ、ユリ、菊
詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
寄生虫が潜んでいる可能性も
草むらには、ノミやマダニなどの寄生虫が潜んでいる可能性があります。
そのため、散歩中に草むらに近づくのはできれば避けたほうがいいでしょう。
殺虫剤がついているかも
植物には、殺虫剤などが撒かれている可能性があります。
自分の家の庭であれば、犬に害のないものを選ぶことができますが、他人の家の植物には何がついているかわかりません。
そもそも他人の家の植物を食べてはいけない
食べたら危険な植物や寄生虫、殺虫剤の可能性ももちろんありますが、そもそも他人の家の植物を勝手に食べさせるのはマナー違反です。
空き地の雑草ならまだしも、草を食べてしまう癖がある犬は、なるべく他人の家の植物に近づかないように注意しましょう。
家で草を育てることもできる!
散歩中に生えている草を食べさせるのは色々なリスクが伴うので、「ペットグラス」とも呼ばれる「えん麦」を自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
我が家にも置いてあった時期があるのですが、美味しいのかバクバク食べていました。自分の家で無農薬で育てるなら、安心して与えることができますよね。
まとめ
犬が散歩中に草を食べる理由は様々ですが、草を食べて吐く行為が常習化している場合は、ストレスや病気の可能性があるので注意が必要です。
また、外の草を食べさせるのは、中毒症状やご近所トラブルの原因になりかねないので、どうしても草を食べたがる場合は、自宅でペット用の草を育てて与えてみましょう。
犬に服を着せる6つのメリットとは?注意点も解説!
みなさんは、犬に服を着せることについてどう考えますか?
「飼い主のエゴ」だとして反対する人もいる一方で、実は、服を着せるのは犬にとってもいくつかメリットがあります。反対に、注意すべきポイントがあるのも事実です。
そこで、今回の記事では、犬に服を着せることのメリットと注意点をまとめました。
犬に服を着せる6つのメリット
1. 寒さ対策になる
犬種によって、暑さに弱い犬・寒さに弱い犬がいます。これは、主に被毛の生え方によって異なります。
犬の被毛の生え方には、「ダブルコート(二重毛)」と「シングルコート(単毛)」の2種類があります。
<ダブルコートとシングルコート>
ダブルコートは、太くて固めで長めの「オーバーコート(上毛)」と、細くて柔らかく短めの「アンダーコート(下毛)」の二層構造になっています。シングルコートは、アンダーコートがなく、オーバーコートのみ生えています。
ダブルコートの犬は寒い地域が原産の犬が多いため、寒さには強いとされています。一方、シングルコートの犬は寒さに弱いため、日本の寒い冬には服を着せてあげた方が快適に過ごせる場合があります。
ダブルコートでも寒さに弱かったり、シングルコートでも寒さに強い場合もあるので一概には言えませんが、冬の散歩の時に震えてしまうような場合は、暖かい素材の服を着せてあげた方が良いかもしれません。
2. アレルギー、寄生虫対策
犬によっては、特定の植物などにアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
また、ノミやマダニなどの寄生虫は草むらに潜んでいますが、散歩中に犬を完全に草むらから遠ざけるのは容易ではありません。
服を着せてあげることで、これらのアレルギーや寄生虫から犬を守ることができます。
3. 抜け毛に対するマナー
犬の抜け毛は飼い主さんにとっても厄介なものですが、特に犬を飼っていない人からしたら、他人の犬の毛が飛んでくるのはかなり不快でしょう。
近所には、犬アレルギーの人もいるかもしれません。
散歩中に服を着せることで、抜け毛が飛んでいってしまうのをある程度防ぐことができます。
4. どうしても着なくてはいけない時に備えられる
病院で手術をした後など、傷跡にウイルスが入らないようにエリザベスウェア等の服を着せなくてはならないことがあります。
しかし、そんな時に服を着慣れていないと、嫌がってストレスになってしまいます。
犬は、ただでさえ病院通いや手術でストレスを感じています。服を着ることに抵抗がないように日頃から慣れさせておけば、いざという時に困ることがないでしょう。
5. 雨の日に、汚れから守ってくれる
犬にも、「雨の日用のレインコート」があります。
外でしかトイレをしない犬の場合、大雨でも外に出ないといけないこともあるでしょう。
そんな時、レインコートを着せてあげれば犬は体がずぶ濡れにならなくて済みますし、飼い主さんもお手入れの手間が省けます。
6. 日焼け防止効果がある
犬も、紫外線に当たりすぎると皮膚にダメージを受けてしまいます。特に、被毛の密度が小さい犬は注意が必要です。
そんな時、UVカット機能のついた薄手の服を着せてあげれば、日焼けをある程度防止することができます。
犬に服を着せる際の注意点
1. 素材を考えよう
犬の服は様々な素材のものが売られています。
特に、夏場に通気性の悪いものを着せてしまうと、熱中症になってしまいます。
また、化学繊維でできたものは、静電気の発生源になってしまうので、なるべくやめましょう。
2. 装飾品は食べてしまうかも
飾りの多い服は誤食の原因となってしまうことがありますので気をつけましょう。
3. 毛玉に注意
毛が長い犬に洋服を着せると、摩擦で毛玉ができてしまいがちです。
洋服を脱いだ後のお手入れを怠らないようにし、きちんと処理してあげましょう。
4. 汚れが溜まる
ずっと服を着ていると、フケが溜まってしまう原因になります。
そこから皮膚トラブルが起きてしまうこともあるので、服を着せるのは散歩中のみにし、定期的に洗濯をすると良いでしょう。
5. 痛がるような着せ方はしない
犬が服嫌いになってしまう原因として、飼い主さんの着せ方がうまくない可能性があります。
犬の関節は、前後には動きますが、左右には動かないつくりをしています。つまり、横方向に開いてしまうような着せ方をしていると、痛みを感じてしまうのです。
犬の服は、手足を通すタイプのものではなく、上からかぶせてお腹の部分でマジックテープを止めるタイプのものを選ぶとストレスなく着せられます。
まとめ
犬が服を着ているだけで「かわいそう」と言う方もいます。
ですが、今回ご紹介したように、犬によっては服を着ることで大きなメリットを受けられることもあります。
愛犬が服を嫌がらないのであれば、服を着なければいけない状況に備えて、散歩中にのみ服を着せることを検討してみても良いかもしれません。