骨折治療に効果も!?猫がゴロゴロと喉を鳴らす4つの理由

猫を撫でていると、「ゴロゴロ」と喉を鳴らすことがあります。嫌がったり逃げたりする素振りは見せないため、単に気持ちよくてゴロゴロしているのかなと思っている方も多いでしょう。

しかし、ゴロゴロと鳴らすのは何かを要求していたり、体調が悪かったりする場合もあるため、愛猫の様子をしっかり確認する必要があります。今回の記事では、猫が喉を鳴らす理由についてご紹介します。

どうやってゴロゴロ鳴らすの?

まずはこの動画をご覧ください。(音量が小さいためイヤホン推奨)

猫を飼っている人なら聞き馴染みのある音でしょう。しかし、実は、猫が喉をゴロゴロ鳴らすメカニズムはまだはっきりとわかっていません。かつては、ゴロゴロという音を鳴らす器官があるのではないかと考えられていましたが、そのようなものは見つかりませんでした。

現在では、以下の説が考えられています。

声帯説

人間の喉仏にあたる筋肉が収縮することにより、2枚の声帯の隙間を開閉させて、喉を通る空気を振動させることで音が発生しているという説です。
ゴロゴロ鳴っているときは、喉の筋肉が細かく伸縮を繰り返していることがわかっており、この声帯説が最有力視されています。

血流説

ゴロゴロの音と普通の鳴き声を同時に出せることから、大きな血管を流れる血流音ではないかという説もあります。

猫がゴロゴロと喉を鳴らす4つの理由

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猫から寄ってきたときや、撫でているときにゴロゴロ鳴ることが多く、直感的に「気持ちいいのかな」「機嫌がいいのかな」と考える人も多いでしょう。これらも間違いではありませんが、他にもいくつか理由がありました。

理由①機嫌が良い

多くの人が予想している通り、リラックスしているとき、機嫌がいいときに喉をゴロゴロ鳴らします

猫が好きな部分を撫でてあげると、目を少し閉じて気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らします。これは、猫が飼い主を信頼している証しでもありますので、愛情を込めて接してあげてください。

このときのゴロゴロ音の大きさはやや小さく、中低音です。

理由②コミュニケーション

母猫と子猫のコミュニケーションとして鳴らすことがあります。

生まれたばかりの子猫は視覚や聴覚が発達しておらず、母猫がゴロゴロと振動することで、自分が近くにいることを子猫に伝えようとします。特にミルクを与えようとするときに鳴らす場合が多いです。

なお、生まれた直後の子猫はゴロゴロと喉を鳴らせませんが、生後一週間ほどすると鳴らせるようになり、お互いに喉を鳴らし合うことでコミュニケーションを取っているようです。

理由③要求している

お腹が空いているとき、遊んで欲しいときにゴロゴロと喉を鳴らすこともあります。
機嫌が良いときのゴロゴロとは違い、少し高音に聞こえます。

理由④不快な思いをしている

体調が悪かったり、緊張したりしているときにもゴロゴロする場合があります。
機嫌がいいときよりも低音が出るのが特徴で、動物病院で診察中によく聞くことがあります。

もしいつもより低音のゴロゴロが聞こえた場合は、緊張していたり、どこか具合が悪い可能性があるため、原因を取り除いてあげましょう。

猫自身のケガの治療や人間へのリラックス効果も

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骨折の治療になる

猫は他の動物と比べて、ケガをしても3倍の回復力があると言われています。
これは、ゴロゴロの振動が、骨を強くしたり、骨折を治療したりする効果があるためだとされています。

この猫のゴロゴロの振動の原理をもとに、人間の骨折に対する超音波治療がすでに行われています。

2002年、サッカーのベッカム選手が骨折し、ワールドカップへの出場が絶望視されたことがありましたが、この超音波治療により劇的に回復し、ワールドカップでは大活躍したことからも注目を集めるようになりました。

リラックス効果も

猫のゴロゴロは25ヘルツ程度の低周波といわれており、低周波は副交感神経を優位にして体をリラックさせる効果があるとされています。

さらに、低周波には「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」を分泌する働きがあることがわかっています。セロトニンは脳内の神経伝達物質で、ドーパミンやノルアドレナリンをコントロールし、自律神経やホルモンバランスを整えてくれます

フランスでは実際に、猫のゴロゴロを用いた治療やリラクゼーションも行われています。ゴロゴロのことをフランスではロンロンということから、「ロンロンセラピー」と呼ばれています。

なお、猫のゴロゴロ音だけを集めたCDも販売されていますので、猫のゴロゴロ音に癒されたい方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

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猫のゴロゴロは、本来、母猫と子猫のコミュニケーションとして行われていました。機嫌が良いだけでなく、何かを要求していたり、体調が悪い場合もゴロゴロと鳴らすことがあります。いつもとちょっと様子が違うなと思ったら、愛猫が何を訴えているのか考え、要求を満たしてあげたり、不安や緊張を取り除いてあげたりしてください。

また、猫のゴロゴロは、精神的な癒し効果だけでなく、肉体的にも治療の効果があることがわかっています。普段何気なく聞いている猫のゴロゴロの意味を考えることで、より一層猫との信頼が高まるのではないでしょうか。