ハムスターが手に噛み付いてきた!5つの原因と対処法
ハムスターを飼っていると、ハムスターが手に噛み付いてきて驚くことがあるかもしれません。
甘噛みのこともあれば、血が出るほど強く噛むこともありますが、噛み付く強さによって様々な理由が考えられます。
また、あまり気にしなくて良い理由のこともあれば、栄養不足やストレスなどのサインのこともあるため、慢性的な噛み付きは放置せず、食事や飼育環境を見直すことが重要です。
今回の記事では、ハムスターが噛み付く様々な理由と、その対処法をご紹介します。
ハムスターが手を噛む5つの理由
1. エサと勘違いした
ハムスターは視力が弱いため、エサを食べようとして一緒に飼い主さんの手を噛んでしまうことがあります。また、手にエサの匂いがついたままハムスターを触ろうとすると、飼い主さんの手をエサだと勘違いして食べようとしてしまうことも珍しくありません。
この場合は、甘噛みであることが多いです。
他にも、特にまだお家に来たばかりのハムスターは警戒心が強く、エサを急いで取ろうとして手を噛んでしまうことがあります。
2. 動物性タンパク質が不足している
野生のハムスターは、昆虫を食べて動物性タンパク質を補給しています。そのため、植物の種などの植物性タンパク質しか与えていないと、動物の肉を食べたい本能が働いて、飼い主さんの手に噛み付くことがあります。
この場合、指の皮や肉を食べようとしているため、結構な強さで噛んできます。
3. ストレスが溜まっている
飼育環境が合わなかったり、運動不足だったりしてストレスが溜まっていると、ハムスターはものを噛むことでストレスを解消しようとします。飼い主さんの手以外にも、金網のケージや家具などを噛んでストレス解消するハムスターもいます。
ストレスが溜まっていると、噛み癖以外にも、次のような行動が見られるようになります。
- 常にしっぽをピンと立てている
- 逃げたり隠れたりする
- 鳴き声を出す
- 身体を低くする
- 糞尿をもらす
- 楽しそうに遊ばなくなる
- 毛並みが悪くなる
4. 突然触られて驚いた
ハムスターは、突然触れられたり、予期せぬ方法で触られたりすると、驚いて手に噛み付くことがあります。
身を守るため必死に噛み付くので、指から血が出るほどの強い噛み付きになることが多いです。
5. 飼い主さんへの主張
ハムスターの中には、「手から降ろしてほしい」「ご飯が食べたい」など、飼い主さんにお願いがあるときに、手を噛んで伝えようとする子がいます。
この場合は、優しく甘噛みをすることが多いですが、手から降りたいのになかなか降ろしてもらえないときや、ものすごくお腹が空いている時などに、強く噛み付くことがあります。
ハムスターが噛み付いてくるときの対処法
1. 手を洗ってから触れる
手にエサの匂いがついていると、エサと勘違いして食べようとしてしまうので、エサを触った後は手をしっかり洗ってからハムスターに触れるようにしましょう。
2. 動物性タンパク質を与える
ごはんやおやつに動物性タンパク質を適度に取り入れることで、動物性タンパク質不足による噛み付きを解消することができます。
3日に1度ほど、チーズやミルワーム、煮干しなどを与えてみましょう。
3. 飼育環境を見直す
噛み癖が続くようであれば、ストレスが溜まっている可能性が高いです。今一度、飼育環境を見直してみましょう。
- ケージの近くに、テレビやラジオなど音の出る機械を置かない。
- 急に大声を出したり、怒鳴ったりしない。
- ハムスター以外のペットを飼っている場合は、ハムスターの視界に入らないよう部屋を分ける。
- 木箱の巣穴など、ハムスターが隠れられる環境を整える。
- 囓り木など、噛んでも良いものを与える。
4. 優しくそっと触れる
乱暴な触り方をしたり、背後から急に触ったりすると、ハムスターは驚いてしまいます。触るときは、ハムスターの視界に入る場所からゆっくりと、優しく声をかけながら触ってあげましょう。
また、眠っているときや食べているときは、無理に構おうとせず、そっとしておいてあげましょう。
5. ハムスターの主張を読み取る
ハムスターを手のひらに乗せているときに噛み付いてきたら、手から降りたいのではないか、ごはんの時間が近づいた頃に噛んできたら、ごはんを食べたいのではないかなど、ハムスターが噛んできたときは、何をお願いしているいるのか、気持ちを察してあげましょう。
ただし、噛まれるたびにお願いを叶えてしまうと、噛み癖が悪化してしまう可能性があります。また、ごはんやおやつをあげすぎると肥満になってしまうので、給餌量はしっかり調整してくださいね。
噛まれても怒らないで!
手を噛まれてしまうと、飼い主さんも驚いたり、痛かったりして、ハムスターに怒りたくなるかもしれません。しかし、根本的な原因を取り除かないと、怒っても噛み付きは治りません。
ハムスターも理由なく噛み付くことはありませんし、怒ると余計に怖がらせたり、ストレスをかけてしまって逆効果です。
ハムスターに噛み付かれたら、一度冷静になり、「なぜ噛み付かれたのか?」を考えることで、ハムスターとより良い関係を築くことができるでしょう。
また、もしひどく噛まれるようでしたら、手袋を使うこともオススメします。
まとめ
ハムスターが飼い主さんの手に噛み付く理由は様々ですが、甘噛みの場合はエサと勘違いしていたり、飼い主さんに何かをお願いしている可能性が高いです。
強く噛み付いてくる場合は、警戒やストレス、動物性タンパク質の不足のサインかもしれません。
ハムスターの噛み付きは放置せずに、原因を考え、適切な対処をしましょう。
フェレットの咬み(噛み)癖の原因とは?正しいしつけとNGなしつけ
フェレットを飼う際に必ず通る道の一つが、咬み癖(噛み癖)のしつけ。実際に今まさにフェレットの咬み癖について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
フェレットの歯はとても硬く鋭利なため、人が咬まれるととても痛いです。大人のフェレットに咬まれたら流血してしまうほどです。しかし、フェレットはとても賢い動物ですので、きちんとしつけをすれば、咬み癖を減らしたり、甘咬みにさせたりすることができます。
今回は、フェレットの咬み癖の原因としつけ方についてご紹介していきます。
「噛む」と「咬む」の使い分け
人を咬む場合は「咬む」と表記し、物等を噛む場合は「噛む」と表記し、使い分けをしています。
フェレットの咬み癖で知っておくべきこと
咬み癖はベビーのうちに直す
幼体の頃はかわいいし、痛くないからと放置しておくのは危険です。成長すると顎の力も強くなり、大怪我をしてしまう可能性もあります。これは犬や猫などにも共通して言えることです。
また、ずっと許されてきたことを急にやめろと言われてもフェレットは嫌がります。小さい頃から、咬んではいけないと教え、しっかりしつけることが重要です。
咬み癖を直すのに時間がかかる
品種や個体差はありますが、フェレットの咬み癖を直すには1年以上かかる場合もあります。そのため、しつけは根気よく続けることが大切です。
フェレットに咬まれるのが怖くて近づけないという場合は、咬まれても簡単に穴が開かない革の手袋などを利用するといいでしょう。
フェレットの咬み癖の5つの原因
フェレットの咬み癖を直すためには、なぜ咬むのかを知る必要があります。そして、その原因を取り除くことが咬み癖をなくすことに繋がります。
ここでは、よく見られるフェレットの咬み癖の原因をご紹介します。
原因①お迎えしたばかり
新しく家にきたばかりのフェレットは、新しい環境や見知らぬ人にまだ慣れていません。警戒心も強く、戸惑いや不安も感じているでしょう。
この場合の咬み癖は、警戒からくる自己防衛の一つでもあります。そのため、まずは一週間程度そっとしておき、環境に慣れさせてあげましょう。
原因②歯が痒い
生後6〜9週は歯が生え変わる時期です。フェレットも口の中に違和感を感じるのか痒いのか、ものを咬んだり、人を咬んだりしてしまうこともあります。
もし、歯が生え変わったばかりでフェレットが咬んでくる時には、噛めるおもちゃなどを与えて気を紛らわせてあげましょう。フェレットが誤飲しないよう、大きめで壊れにくいものがおすすめです。
原因③ストレスが溜まっている
1日のほとんどの時間をケージの中で過ごすフェレット。ですが、遊び好きなフェレットにとって狭いケージの中で過ごすことは非常にストレスです。あまりケージから出していない、一緒に遊んでいないなどの場合は、それが原因かもしれません。
1日に少なくとも1時間、できれば2時間前後遊んであげるとフェレットのストレスが解消されます。
また、家を留守にすることが多く、あまり構ってあげられない方は、ケージの中におもちゃを入れることでストレスを緩和させてあげてください。
原因④お腹が空いている
フェレットは1日に5、6回程度、少量のご飯を食べます。そのため、フードを多めにボウルに入れておき、いつでも食べられるようにする方法がすすめられています。
ですが、ボウルの中が空になっていたりすると、フェレットも空腹からストレスを感じ、咬んでくる場合があります。お腹が空いているサインですので、フードを追加してあげましょう。
原因⑤体調が悪い
体調が悪かったり病気の場合にも咬み癖が増えやすいです。具合が悪いとフェレットも気が立ってしまい、ちょっと触ろうとしただけで咬んできます。
もし、様子がおかしかったり、上記の他の原因に心当たりがなければ一度病院につれて行くことをおすすめします。
フェレットの咬み癖を直す効果的なしつけ方
フェレットが咬む原因を取り除いても、フェレット自身が咬んではいけないということを理解しないと咬み癖はなくなりません。では、どのようにしつければ、咬んではいけないと理解させることができるでしょうか。
その場ですぐに叱る
咬まれたらすぐに叱るようにしましょう。時間を置いてしまうとなぜ怒られているのかわからず、返って怒らせてしまうこともあります。
短く大きな声で叱る
「ダメ!」などの短い言葉を大きな声で叱ることが重要です。フェレットがその言葉を覚えられるよう、咬まれた時は一貫して同じ言葉、同じ口調で叱るようにしましょう。
ケージに戻す
叱った後はケージに戻し、構わないようにすることも有効です。咬むと叱られて遊んでもらえないと学習することで、咬み癖がなくなります。
指を押し込む
指を咬まれた際に、指の第一関節くらいまでをそのまま口の中に押し込みます。フェレットは指が喉に入ってくるのを嫌がるため、咬む=苦しい思いをすると学習し、咬み癖が減ります。
この方法は効果的ですが、咬まれた指が痛いことや、嘔吐などの原因になってしまう場合もあるため、一般の飼い主の方には少し難しいため、あまりおすすめしません。
苦味で学習させる
手や電気コードなど噛まれたくないところに、「ビターアップル」というスプレーを吹き付けます。ビターアップルには強い苦味があるため、フェレットがこの苦味を嫌がり、噛まなくなります。
しかし、使いすぎてしまうとフェレットも慣れてきて効果が薄くなるというデメリットもあります。
フェレットの咬み癖を直すのにNGなしつけ方
良かれと思って行ったしつけが、フェレットを傷つけたり、誤った学習をさせてしまう可能性があります。
以下の方法はおすすめできませんので注意しましょう。
鼻にデコピン
咬まれた時に、すぐに鼻にデコピンをすることで咬み癖をなくせるというものです。
この方法を推奨している人もいますが、フェレットに怪我、ひどい場合は骨折をさせてしまったり、逆上してさらに咬んできたりする場合がありますので、決してやってはいけません。
名前を呼んで叱る
名前を呼んで叱ってしまうと、その名前に苦手意識が芽生えてしまいます。名前を呼ばれる=叱られると誤って学習してしまうため、叱る際には「ダメ!」などの短い言葉を使用しましょう。
保定する
名前と同様に、保定して叱ることも避けた方がいいです。爪切りや歯磨きの際に使われる保定ですが、叱る際にも使ってしまうと、安定して保定できず、暴れてしまうようになります。
代わりにほっぺをつかみ口を開けさせるなど、別の持ち方で拘束する方が良いでしょう。
まとめ
今回は、フェレットを飼っている人なら誰しもが経験する咬み癖の原因と、しつけ方についてご紹介しました。
鋭い歯を持っているフェレットの咬み癖は無くさなけば、やがて大怪我へとも繋がります。また、咬まれるからとふれあいを疎かにすると、フェレットとの信頼関係も構築できず、ますます暴れん坊になってしまいます。
時間もかかり一筋縄ではいきませんが、一緒に楽しく遊ぶためにも、正しいやり方で咬み癖(噛み癖)を直してあげましょう。
撫ででいるとき突然、猫に噛まれた!原因と対処のポイント2つ
飼い猫が機嫌良さそうにすり寄ってきて、撫でてあげているとき。ゴロゴロと気持ち良さそうに喉を鳴らし、飼い主としても心安らぐ至福のひとときですよね。
しかし、目を細めてなすがままになっていた猫が、突然、撫でている手をガブリ!と噛んでくることがあります。猫飼いさんなら、この経験がある人も多いのではないでしょうか?甘噛みならよいのですが、結構本気でゴリゴリ噛まれることもあります。
それにしてもあの現象、一体なんなのでしょうか?この記事では、以下の2つをご紹介いたします。
- 突然噛んできたその時、猫が考えている事
- もしも噛まれた場合の対処法
怒っているわけではない?
突然噛まれてしまうと、飼い主としては「怒った?」と心配になってしまうかもしれません。
しかし、猫がもし本当に怒った場合には、いつもと違った声を出したり、毛を逆立てたりと、明らかに様子が変化します。
撫でて気持ち良さそうにしているのに、突然噛まれた時の事を思い返してみると、前兆という前兆もあまり見られないことが多いような気がしませんか?
もちろん撫で方に問題があったり、触れて欲しくない場所に触ってしまった場合には、本当に怒っている可能性はあります。しかし、そうではなさそうな場合には、「怒っているので突然噛んできた」とは考えにくいのではないでしょうか。
では、怒っているわけではないとしたら、なぜ噛んでしまうのでしょう?
「気持ちが良すぎるから、もうやめて!」のサインだった?!
この理由には、「あまりにも気持ちが良いので、もうやめて!」のサインという説があります。
さらに猫によっては、この「ガブリ!」に至るまで、微妙な変化があったりします。
例えば我が家の猫。最初は気持ち良さそうに鳴いているのですが、撫でるにつれて声が長く伸びるようになり、尻尾が不穏な動きをするようになります。
そのまま撫で続けると、こちらにお尻を向けた状態から、あるとき突然クルッとこちらを振り返ってガブリと噛まれてしまいます。
噛まれたときの対処方法
もしも噛まれたとき、どのような対処をすれば良いのでしょうか?
猫とのコミュニケーションは、人間同士のように言葉を交わすことができないため、猫の意図を読み違えてしまうことがあります。
「猫がいたずらをした」とこちらが思っていても、猫としては「悪いことをしている」というつもりはなく、ただ本能にしたがって「やりたいことをやっている」ということがよくあります。
噛まれると痛いので、反射的に叩いたり大声を出したりしてしまうかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、あえて無視をして離れるのが良いです。
噛まれる原因を取り除く、対処のポイント2つ
「猫には猫の習性がある」と認識した上で、噛まれないために、飼い主としてその習性に適応していく必要があります。
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①飼い猫が気持ちいいポイントを撫でてあげること
②飼い猫が噛んでくる直前のサインをよく観察すること
猫によっては以下のサインに当てはまらないこともありますが、撫でている最中よく観察していると、うちの猫にはこんな癖があるんだなというのが見えてきます。
撫でると喜ぶ部位
猫は、以下の部位を撫でられることが好きです。
- 顎や首まわり
- 頭や額
- 背中
- (猫によっては)尻尾の付け根
特に雌猫にとっては、「尻尾の付け根」を撫でられると喜ぶことが多いようです。
撫でると、猫が嫌がる部位
- 尻尾
- 手足
- お腹
- (猫によっては)尻尾の付け根
尻尾や手足などの末端部分は嫌がられることが多いようです。
猫にとってお腹は急所なので、基本的にはこちらから触るのは避けたほうが良いでしょう。心を許してくれた場合はゴロンと寝っ転がって触らせてくれるときもあるので、その場合には大丈夫でしょう。
噛んでくる直前のサインの例
以下のような変化が見られたら、撫でるのをやめてみましょう。だんだんとタイミングが分かってくるようになると思います。
- 鳴き声が変化する
- ゴロンとしてお腹を見せてくる(態勢を変える動きをする)
- 尻尾を左右に振り始める
スキンシップをより楽しく
筆者も猫を飼っていますが、この現象に長年悩まされていました。最近では、撫でながらも「そろそろ来るな…」と、その頃合いを察知できるようになり、タイミングを見計らって手を離しています。
当初は、「なぜこんなことをするのだろう?」と不思議に思うことが多々ありました。しかし、猫のことを知るにつれ、その謎が少しずつ解けていくことに楽しさを覚えていきました。なかでも、この「撫でている最中にガブリ!」と噛まれたときは、その豹変ぶりにびっくりをしてしまいました。一筋縄ではいかない猫ごころを、身を以て感じられた一件でした。
撫でても噛まれてしまい困っているという方も、慣れてくれば、餅つきの相方同士のように呼吸も合ってくるようになります。いいタイミングでさっと離せるようになれば、もう大丈夫です!
飼い猫とのスキンシップがより楽しいものになると良いですね。