猫はどんな動物?習性や行動に合った飼い方をしているか確認しよう
猫は単独で狩りをする肉食動物で、縄張り意識や警戒心が強い動物でもあります。しかし、「一匹で寂しい?」「一緒にお出かけしたい」など、猫本来の習性を忘れて接してしまうときがあるのではないでしょうか。
飼い主さんがよかれと思った行動も、もしかしたら猫にとってストレスになっているかもしれません。
今回は、猫本来の習性や行動、飼い主さんとよりよい関係になれる飼い方の注意点を解説します。
猫は完全肉食動物「食事内容に注意」
猫は、ネズミなど小さな哺乳動物や小鳥などを狩って食べる完全肉食動物です。家で飼っている猫は狩りをしないので、猫専用の総合栄養食を与えます。総合栄養食は、猫の健康が維持できるために必要な栄養素が、バランスよく配合されているフードです。
野菜や果物などをわざわざフードに混ぜて、無理に与える必要はありません。白菜やキャベツを食べたがる猫もいますが、その場合はフードに少量混ぜる程度にします。貧血など中毒症状を起こす恐れがあるため、ネギ類やニンニクなどは絶対に与えないでください。
猫というと「魚好き」のイメージがありますが、食べ過ぎには注意が必要です。魚ばかり与えていると、黄色脂肪症などの病気になるリスクが高まります。特に、生の魚介類にはビタミンBの吸収を阻害する「チアミナーゼ」が含まれているので、お刺身を与えすぎないようにしましょう。
本来は単独行動をする動物「べったりに注意」
狩りをする際、猫は単独で行動します。群れや仲間で協力し合うこともないため、社会性はほとんどないのです。自立心が強く一匹での留守番もあまり負担になりません。
しかし、飼い主さんと離れることがストレスになる「分離不安」の猫もいます。かまい過ぎや加齢などさまざまなことが原因になるようです。コロナ禍で在宅勤務が増えたなど、飼い主さんのライフスタイルが変化したのも一因かもしれません。
分離不安になるとトイレでもお風呂でも常に飼い主さんにべったり付きまとい、留守番中は粗相などをしてしまうのです。そのような猫の様子に飼い主さんも不安が強くなり、外出できないなど悪循環に陥る恐れもあります。「猫が分離不安かも」と思ったら、まずは動物病院を受診しましょう。
警戒心が強い「環境の変化に配慮」
猫のような単独行動をする動物は、自分だけで身を守らなくてはいけないため、未知の環境や知らない人を警戒します。
そのため動物病院を怖がりますし、引っ越しやお出かけは猫にとってストレスです。動物病院に行く際は、普段からクレートに慣れさせる、外の景色を見せないなど配慮が必要です。
引っ越しも、新居に猫が慣れ親しんだものを持って行く、猫の匂いを付けておくなど対策を行いましょう。旅行に同伴させる必要はありません。留守番をさせてシッターさんに来てもらうか、慣れたペットホテルか動物病院に預けます。
縄張り意識がある「多頭飼いは慎重に」
単独行動をする猫は、強い縄張り意識があるのも特徴です。ほかの猫が縄張りに侵入するのを大変嫌がります。自分で自分の身を守る猫にとって、安心してくつろげて快適な縄張りは非常に大切な場所なのです。家で暮らす猫は、家の中が縄張りになっています。
それなのに、「一匹で寂しいだろう」と飼い主さんが知らない猫や犬をいきなり連れてきたら、困惑するのも当然です。多頭飼いがうまくいっているのは、それぞれの縄張りが確保されていてご飯の奪い合いなどがないケースでしょう。
また、親子や兄弟猫、子猫のころから一緒にいる猫(犬)などは、一緒にいてもそれほど負担にならないようです。
うまくいっているように見えても、強い猫にご飯を取られたり、お気に入りの場所を奪われたりしてストレスがたまっている猫がいることがあります。多頭飼いの猫の中に粗相など問題行動を起こす子がいる場合は、縄張りがちゃんとあるかチェックしましょう。ない場合は、キャットタワーなどを利用して縄張りを作ってあげてください。
きれい好き「シニアになったら飼い主さんがチェックを」
猫は大変きれい好きな動物です。毎日丁寧に舌でグルーミングをして、被毛の汚れやほこりをとっています。ただし、シニアになると首を曲げて舐めるのが苦痛になったり面倒になったりするようです。
毛が汚れたままでボサボサになるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。軽くマッサージをすると、血行も良くなって皮膚の異常や腫瘍なども見つけやすくなります。
トイレにこだわり「大きなトイレを用意してこまめに掃除を」
猫はトイレにもこだわりがあります。特に清潔さは重要で、トイレが汚れたままでニオイが強いと排泄を我慢してしまうほどです。下部尿路疾患を防ぐためにも、こまめに掃除をしましょう。留守中や就寝中など、すぐに掃除できない場合に備え一匹あたりトイレは2個用意します。
小さなトイレも苦手です。猫の体長の1.5倍以上ある大きさのトイレを選びましょう。
高いところが好き「周囲を見渡したい」
猫は高い場所で過ごすのも大好き。高いところから周囲を見渡していれば、敵に襲われる危険も減るので安心して過ごせます。キャットタワーを用意して、高いところが好きな猫の欲求を満たしてあげましょう。
聴覚がすぐれている「大きな音に注意」
猫の聴覚は犬の2倍と非常に優れています。猫は単独行動で狩りをするため、小動物の小さな足音やかすかな鳴き声を聞き取れます。さまざまな方向からの音を聞き取るため、左右の耳それぞれで別の動きができるほど、耳の周囲の筋肉も発達しています。
そのため猫は、雷や花火の音など大きな物音が苦手です。洗濯機や掃除機、ドライヤーの音も怖がります。大声を出す人、ドスドス音を立てて歩く人もあまり好きではないでしょう。
猫のベッドはテレビや洗濯機のそばから離し、大声を出したり、手を叩いたりするのは控えましょう。
嗅覚も鋭い「変な顔はニオイを嗅いでいるだけ」
猫は嗅覚も鋭い動物です。人が嗅ぎ取れないニオイも、第二の嗅覚と言われる鋤鼻(じょび)器官(ヤコブソン器官)で感じ取れます。口を開けて変な顔をするのは「フレーメン反応」と呼ばれます。ニオイを分析、確認するため口を開けて鋤鼻(じょび)器官にニオイを取り込もうとしています。
人間の足などを嗅いだあとにフレーメン反応があると「足が臭すぎて変な顔をしているんだ」と思われがちですが、単にニオイを取り込んでいるだけなのです。
嗅覚の鋭い猫はアロマや香水などを好みません。それだけでなく、アロマのような植物由来の精油は肝臓でうまく代謝できないので、注意が必要です。部屋でアロマを焚くのはやめましょう。
まとめ
猫は単独行動をする完全肉食動物です。さらに、縄張り意識があり警戒心も強いという特徴があります。かわいいしぐさや表情だけをみていると、猫がどんな動物だったか忘れがちですが、良かれと思った飼い主さんの行動が、猫にとって大きな負担になることもあります。
普段の生活の中で何かストレスになっていることはないか、定期的に猫の様子をチェックしてみてください。
【クイズ】先住猫との関係は?猫の多頭飼いで気を付けるべきこと
今回は、猫を多頭飼いする前に知っておきたいことをクイズ形式でお伝えします。猫同士の関係を悪化させないためにも、ぜひチェックしてみてください。
それではさっそく、猫の多頭飼いクイズにチャレンジしてみましょう!
鼻と鼻を付き合わせてあいさつをする、お互いに舐め合う、体の一部が触れあっている、一緒に過ごす時間が長いなどは、猫同士の相性が良いサインです。
感染症や寄生虫などは同居猫に感染しやすいため、先住猫がなんらかの感染症を抱えている場合は、新しい猫の迎え入れは見合わせたほうが良いでしょう。
猫が一匹増えるだけであっても、トイレやケージを買い足したり、フードや猫砂などの定期的な購入費も増加します。金銭的な負担は問題ないかしっかり確認しましょう。また、トイレは猫の数+1つあることが望ましいです。
2部屋以上か、ケージを猫の数だけ置けるスペースがあれば安心ですが、猫同士の相性が悪い場合はワンルームだと困るかもしれません。
まずは、猫を別々の部屋で過ごさせ、次にニオイのついたタオルを交換します。この際、嫌がるようでしたら一週間ほどニオイの交換を続けます。ニオイを嗅いでも気にするそぶりを見せず、平然と食事を摂ったり寝るようになれば対面して大丈夫でしょう。
つい新入りの猫を構いたくなりがちですが、ごはんや遊ぶ順番は先住猫を優先させましょう。先住猫の不満が溜まらないようにすることが同居をスムーズにするポイントです。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
猫の多頭飼いの注意点とは?仲良く暮らすためのコツを解説
楽しいけれど苦労もいっぱい!犬の多頭飼いの体験談
イタズラの犯人は?

対処法としてやったこと
- イタズラが出来ないように、極力物をしまう収納方法にする
- 噛みそうな家具に、犬が噛むのを嫌がるアルミホイルを巻きつける
- 噛んで良いおもちゃを与えたり、遊びや散歩の時間を増やしたりする
- 犬の苦手な味がするスプレーを使う
犬同士で遊んでくれる?

対処法としてやったこと
- 遊びの好みが違う場合は、その子に合った遊びをそれぞれやってあげる
- 遊びが長くなってきて、一方がすでに嫌がっていて、もう一方がしつこく遊ぼうとしている場合は、犬たちの間に入り「おやつタイム」や「なでなでタイム」に変更し、クールダウンをさせる
群れの習性で問題行動がつられやすい

対処法としてやったこと
- 先住犬に吠え癖がある場合は、吠え癖を直してから新しい犬を迎える
- 吠え癖のある犬とない犬の居住スペースをある程度分けて、吠え癖を直してから一緒に過ごさせる
- それぞれの犬に引っ張らずにきちんと歩くトレーニングをしてから、一緒に散歩に出る
先住犬がしつけてくれる?

社会的学習の天才犬
3頭のボーダーコリーと暮らしていた時のことですが、1頭だけトレーニングやアジリティを好まず、ボール遊びやフリスビーもしないという、とてもボーダーコリーらしくない子がいました。本来、ボーダーコリーはトレーニング向きで、アジリティやフリスビードッグとして活躍する犬も多い犬種です。 そのボーダーコリーらしくない子はトレーニングドッグとしては不向きでしたが、とても観察能力に優れていて、「どんなことをすれば褒められるのか、叱られるのか」を先住犬の振る舞いを見て、しっかり分析していたようです。 その結果、13年の生涯の中で「一度も叱られたことがない」という、とても稀有な才能を見せてくれました。やきもち犬がいると…

対処法としてやったこと
- 全員に「マテ」をさせて、それぞれ順番にじっくり撫でる
- 独占欲が強い犬にガムやコングなどの長く遊べるおもちゃを与え、他の子と気づかれないように別室に移動し、遊んだり、撫でたりする
- 独占欲の強い犬の散歩を他の人にまかせ、他の子と過ごす時間を作る
医療費、介護が大きな負担に

考えておいて欲しいこと
- 何頭かを同時に介護しなければいけない状態になった時、自分以外にも頼める人がいるか、家族で協力できるか
- 犬たちが病気やケガなどを同時に起こした場合の医療費の確保は出来ているか
最後に

【ひっかく・かみつく】猫が突然攻撃的になるのはなぜ?理由と対策を解説
攻撃行動をする4つの理由

1. 「もう撫でないで!」愛撫誘発性攻撃行動
猫が撫でてほしいと膝に乗ってきたのに、撫でていたらいきなりガブリと噛まれた経験は多いのではないでしょうか。「もう撫でなくていい、勘弁して」の攻撃です。触ってほしくないところに触れられたのかもしれません。実は、猫は攻撃前にサインを出しています。 尾を振る、耳を倒す(いわゆる「イカ耳」)などがサインです。気付かないまま撫でていると、いらいらした猫に攻撃されてしまいます。2. 「怖い!」防御性攻撃行動
猫が何かに恐怖を感じて、攻撃してくるのを「防御性攻撃行動」といいます。例えば、見知らぬ来客が猫を無理やり抱っこしようとした、動物病院で注射をされそうになったなどです。 また、大きな音を怖がる猫も多くいます。猫を抱っこしながら大きなくしゃみをしたら噛まれた、大声で笑ったら噛まれたなどもあるのです。3. 「獲物発見」捕食性攻撃行動
飼い主さんを「獲物」だと思って攻撃してくる「捕食性攻撃行動」もあります。手や足にじゃれさせて猫と遊んでいて、いきなりガブリと噛まれるのです。血が出るほど噛まれたり、押さえつけられて噛まれたりする場合は、猫に「獲物」だと思われているでしょう。 歩くたびに猫がどこからともなく飛び掛かってくる、ドアで待ち伏せされるケースもあります。4. 「とばっちり」転嫁性攻撃行動
「転嫁性攻撃行動」は、八つ当たりのような攻撃行動といえばわかりやすいでしょう。 例えば、庭にいきなり野良猫がやってきて威嚇された不満を、飼い主さんに噛みついて解消するのです。多頭飼いの場合では、猫同士のケンカのうっ憤を飼い主さんにぶつけるケースもあります。攻撃されないための対策

1. 叱らない
猫を叱るのは禁物です。特に体罰は絶対にやめましょう。とっさのことで、大声を出したり、叩いたりしたくなるかもしれません。しかし、猫を叱りつけると、ますます攻撃行動が増えたり飼い主さんとの関係が悪くなる恐れがあります。2. 猫の嫌がるサインを知っておく
尻尾を振ったり、イカ耳になったりしたら「もうやめて」のサインです。身をよじるようなら限界が来ています。撫でたりブラッシングしたりは中止しましょう。一定の場所を触ると怒る場合は、痛みがある可能性があるので念のため動物病院を受診してください。3. お客さんに説明する
来客には、猫をしつこくかまわないように説明しておきましょう。猫好きのお客さんは猫を触りたがるかもしれませんが、我慢してもらいます。背中を向けて知らんぷりしているほうが、猫が近づいてくる可能性があると教えてあげるといいですね。4. 捕食行動を満たすおもちゃで遊ぶ
転がすとフードが出てくるおもちゃなどで、猫の捕食行動を満たしてあげましょう。同時に人の手や足で遊ばせるのは中止します。たとえ可愛い子猫だとしても、狩りの練習をするのです。5. 飼い主さんともしっかり遊ぶ
10分でもいいので、猫じゃらしなどで猫と遊ぶ時間を設けてストレスを解消させます。ただし、猫が乗り気でないときは、無理強いは禁物です。6. 多頭飼いの場合は猫たちの居場所を確保
猫それぞれのお気に入りの場所や物をしっかり確保してあげましょう。猫には、家の中にも「縄張り」があります。ベッド、爪とぎ、トイレ、食器、水入れなどは猫の数だけ用意してください。7. 大声や大きな音を出さない
猫は大きな音が苦手です。大変かもしれませんが、突然の大きなクシャミなどは出さないようにしましょう。ドスドスと歩くのも控えめに。8. 野良猫が見えないようにする
野良猫に興奮する場合は、窓にブラインドをつけるなどして見えないようにします。猫にとって、見慣れない野良猫は大変なストレスになります。9. 治らない、制御できないときは動物病院へ
攻撃行動には、病気が隠れている場合もあります。いろいろ対策をしても突然の攻撃行動が治らない、エスカレートして制御できないときは、動物病院を受診しましょう。まとめ

[犬の多頭飼い]知っておきたい多頭飼いのメリット・デメリット
多頭飼いのメリット

飼い主さん視点
- 1頭飼いでは味わえない、かわいさや楽しさがある
- 先住犬の新たな一面が見られる可能性がある
- 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
- 犬同士が上手に遊んでくれると、犬同士で発散してくれる
- 1頭が亡くなってしまった場合でも、気が少し紛れる可能性がある
愛犬視点
- 人との生活では得られない刺激が得られる
- 一緒に遊べると退屈な時間が減る
- 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
- 犬同士の交流が存分にできる
- 生活の質が向上する
多頭飼いのデメリット

飼い主さん視点
- 犬にかかる費用が増す(フード、トイレシーツ、医療費、リード、ハーネス、トリミング、トレーニング代等)
- 毛の量が増えて汚れやすくなる
- 排泄の処理、散歩時間、お手入れ、トレーニングなど愛犬たちにかける時間が増える
- それぞれの空間が必要となり、部屋のスペースが取られる
- 散歩を別々で行く必要がある場合は、犬の数だけ時間がかかる
- 関係性が落ち着くまでは悩みや心配が増える
- 相性が良くない場合はすべて別々に行う必要があり、精神的、肉体的負担が増す
愛犬視点
- 飼い主さんが構ってくれる時間が減る
- 散歩を複数頭一緒に行く場合は、自分の意思通りに歩ける時間が減る
- 犬が苦手な場合、ストレスになる
- 片方の犬が攻撃的な場合、ケガをする可能性がある
- 関係性が落ち着くまではストレスが増す
多頭飼いをする前に知っておきたい8つの心構えと注意点

①先住犬は犬が得意?苦手?
必ずしも「犬は犬が好き」というわけではありません。愛犬がお散歩時などに他の犬を避ける、逃げる、恐くて吠えるといった様子が見られる場合は、犬が苦手な可能性が高いです。 後住犬がぐいぐい積極的な子の場合はもちろん、落ち着きのある子でも先住犬へ大きなストレスがかかります。 本当に2頭目を迎えることが先住犬にとって幸せか、しっかりと検討する必要があります。②先住犬と後住犬の距離感を保とう
①に関連しますが、犬への恐怖心から自分を守るために、攻撃行動へ出る可能性もあります。 後住犬がパピーの場合には、力が弱く、大けがをしてしまうかもしれません。保護犬の場合には、お互いに攻撃行動へ出て致命傷を負ってしまうかもしれません。 攻撃行動へ出るということは、恐怖心が限界まで達していることが多いです。そうならないために、距離感をしっかり保つことが大切です。 それぞれの空間を作り、まずはお互いの存在に慣れるところからはじめましょう。後住犬にとっては、おうちに慣れる必要もあり、焦らず、ゆっくりと、2頭のペースで距離を縮めていきましょう。③留守番時はそれぞれの空間で
留守番の時は同じ空間で過ごし、孤独を感じないようにしてあげることも大切です。ただし、慣れていないうちに人の見えないところで一緒に過ごすのは危険です。 攻撃行動によりケガをしてしまっても、留守番中はすぐに病院に連れていけないため、飼い主さんが帰宅した頃にはすでに手遅れになっているかもしれません。 留守番時に一緒に過ごすのは本当に慣れてからにしましょう。人が見ていないところで一緒に過ごす時間は少しずつ様子を見ながら延ばしていくことをオススメします。④保護犬の場合はより丁寧で長い時間を
保護犬の中には、過去の経験から環境・人・犬・音などに非常に敏感な子もいます。そのため、ペットショップやブリーダーから迎える場合以上に多くの時間と愛情をかけて、少しずつ、ゆっくりと慣れてもらうことが必要です。 先住犬の存在が慣れの助けになることもあります。保護犬の後住犬の様子も見つつ、うまく先住犬に慣れる時間も作ってあげましょう。⑤先住犬の遊び相手にならない可能性も
「先住犬の相手をする時間があまりないから、2頭目を迎えたい」という方がたまにいらっしゃいますが、その考えは要注意です。 実際、先住犬と後住犬の関係性に悩む飼い主さんも多くいらっしゃるのも事実です。 万一、相性が悪く遊び相手にならなかった場合、これまで以上に愛犬たちにかける時間を増やさななければなりません。 どんな状況になっても、しっかりと2頭分のお世話ができるのかよく考えましょう。⑥「先住犬はできるのに」は禁物
人同様、犬にも性格・個性・得意・不得意があり、それは犬によって異なります。 「先住犬はできたのに後住犬はできない」「先住犬と(ネガティブな意味で)全然違う」といった見方はオススメしません。それぞれの個性を理解し、受容できる心の余裕や対応が必要です。逆に、先住犬にはない魅力が後住犬にもあるはずです。⑦犬種の相性はあるか?
個体差ももちろんあります。しかし、個人的な見解にはなりますが、同じ犬種同士の方がうまくいくことが多いように感じます。逆に、洋犬と日本犬などは相性が合わないことが多いという話も聞きます。 もし2頭目をお迎えされる場合には、同じ犬種の方が無難かもしれません。⑧避妊・去勢は大丈夫?
先住犬と異なる性別の子を迎える場合は、望まない妊娠をしないよう、避妊・去勢手術がまだの場合は、手術をするかの検討も必要です。 先住犬の年齢や体調を含めて一度獣医師に相談の上、行うのが良いでしょう。プロの力を借りることも必要

まとめ

喜んでもらいたい!愛猫にオススメのキャットタワーの選び方
キャットタワーを設置するメリット

1. 上下運動ができる
猫は上下運動を活発に行う動物ですが、室内で生活している猫にはなかなか機会がありません。そのためキャットタワーを設置することで、上下運動を含めた十分な運動量を確保できます。2. ストレス解消になる
キャットタワーを設置すると、遊べる空間が広がり、ストレスを解消するのにとても効果的です。 高いところに登りたいという猫の本能を満たしてくれるでしょう。3. 落ち着ける場所を確保できる
もともと木に登って生活していた猫にとって、高いところの方が安心できます。 高くから下の世界を眺めることで、安全を確認できるため落ち着けるのでしょう。キャットタワーを設置する時期と場所

キャットタワーを設置する時期は?
キャットタワーを設置するのは何歳からという決まりはありませんが、子猫のころは転落のリスクもあります。 生後3ヶ月くらいまでは小さめなもののほうが安心でしょう。設置する場所は?
外がよく見える窓際がオススメです。景色だけでなく、外を通る人や動物なども見えるため、猫が退屈せずに過ごせます。 また、晴れた日には日向ぼっこもできるため、猫にとってくつろげる場所となるでしょう。キャットタワーの選び方

1. 素材で選ぶ
キャットタワーの素材は、木、麻縄、パイル地、段ボールなどさまざまです。柔らかくて実用性のあるものやおしゃれなものなど、何を重視したいか考えて選びましょう。 また、ポール部分に麻縄が巻かれて、爪とぎができるようになっているものもあるため、爪とぎが好きな猫におすすめです。2. 設置方法で選ぶ
キャットタワーには、据え置きタイプと突っ張りタイプがあります。①据え置きタイプ
頑丈に作られているものが多く、移動も比較的簡単です。 安定性を特に重視する場合は、底に厚みがあり、柱の数が多いものを選ぶようにしましょう。②突っ張りタイプ
天井まで届くため、高いとこが好きな猫には喜ばれるでしょう。場所もあまり取らないので、スペースをあまり確保できない部屋でもオススメです。 ただし、突っ張りが緩んで倒れてしまう可能性もあるので、週に一度程度はメンテナンスをしましょう。3. 付属品で選ぶ
ハンモック、おもちゃ、爪とぎ器などが付属しているキャットタワーもあります。猫が好きなものを用意してあげましょう。 また、狭いところが好きな猫には、小さな部屋がついたものも喜んでくれるかもしれませんね。4. 猫の数で選ぶ
1匹だけの場合と複数匹の場合では、キャットタワーに求める能力が異なります。 多頭飼いしている場合は、くつろげるスペースが複数あるものを選びましょう。また、一度に複数の猫が乗っても転倒しない頑丈さも重要です。5. 猫の年齢や体格で選ぶ
肥満防止やストレス発散のためにも、十分に上下運動ができる高さがあった方が良いでしょう。 しかし、子猫やシニア猫、ジャンプな苦手な子にとっては、高すぎると落下の危険や降りられなくなってしまう可能性もあります。年齢や体格などによっては、低めのキャットタワーや降りやすいようスロープがあるものを選んであげてください。人間目線では?

デザイン
インテリアにもなるキャットタワーは、デザインにも着目しましょう。形状や大きさ、素材など、飼い主さんが扱いやすさも考慮してください。 特に、狭い部屋で大きすぎるキャットタワーを設置してしまうと、あとで後悔することにもなりかねません組み立てやすさ
中には、組み立てるのが大変なキャットタワーもあります。女性一人では組み立てが難しい場合もありますので、口コミ等は事前にチェックしておきましょう。 特に、突っ張りタイプは2人以上で組み立てることを前提にすると安心です。お手入れのしやすさ
汚れがつきにくい素材か、取り外して洗えるかなどを確認しましょう。 猫はきれい好きですので、定期的にお手入れをしてあげてください。まとめ

ペットカートのメリットとは?愛犬に合った選び方と注意点もご紹介
ペットカートとは?

ペットカートを使う6つのメリット

1.混雑する場所でも安全に移動できる
混雑する場所で犬を歩かせると、踏まれたりリードが引っかかったりと危険が伴いますが、ペットカートを使えば安全に愛犬を移動できます。2.慣れない場所でも安心できる
初めてのお出かけ先や他の犬と交流する際にも、カートという慣れた居場所があることで愛犬を安心させてあげられます。3.多頭飼いのお出かけがスムーズに
一人の飼い主さんが複数の愛犬を一度に連れ出すのはとても大変でしょう。 病院やお出かけなどの際に多頭飼育用のカートを活用することで、複数の愛犬をスムーズに移動させることができます。4.シニア犬や歩行困難な犬の散歩に
老化や病気・怪我で歩くことが困難な愛犬でも、カートに入れながらのお散歩をすれば外の空気や匂いに触れてリフレッシュできます。5.子犬の散歩準備に
初めての散歩をさせる前やまだワクチンを打っていない場合に、カートを利用することで少しずつ外の環境に慣れさせてあげられます。6.災害時の備えになる
災害時、ペットカートがあれば愛犬を素早く避難させることができます。コット部分が取り外しできるタイプであれば、避難先での愛犬のケージとしても活用できるためとても便利です。 また、荷物入れに愛犬の避難グッズを入れておくのも良いでしょう。ペットカートを使う際の注意点

1.人混みでの利用マナー
ペットカートがあればお出かけ先の幅が広がります。しかし、混雑している場所では他人の迷惑とならないよう、顔が出ないようにする、カートが邪魔にならないようにするなどを気をつける必要があります。2.熱中症に注意
ペットカート内は気温が上がりやすいため、熱中症に気をつけましょう。 定期的に窓を開け空気を入れ替える、凍らせたペットボトルなどを入れておくなどの対策をしながら、常に様子を確認してあげてください。 人混みなどで犬が顔を出さないようカートの蓋を閉めてしまうと、夏場は特に熱中症になる可能性が高くとても危険です。 そのため、空いている時間に出かける、無闇に人混みに連れて行かないなどの対応をすることをおすすめします。3.利用できる公共交通機関が限られている
ペットカートのままでは乗車できない公共交通機関が多くあることを覚えておきましょう。 電車やバスは基本的に、キャリーバッグに入れている場合のみ乗車が可能です。 そのため、カートからコット部分を取り外し、カート部分は折りたたまなければいけません。4.カートから飛び出さないよう注意
何かの拍子で犬がカートから飛び出してしまうことがあります。 飛び出しによる事故や宙吊りになることを防ぐためにも、状況に応じて蓋を閉じたり落ち着かせたりしましょう。ペットカートを選ぶ際のポイント

1.愛犬のサイズ・重さに合うものを
愛犬のサイズに合うカートを選びましょう。 カートの内部が狭すぎると窮屈で通気性が悪く、逆に広すぎても落ち着けません。 大きすぎるものを購入してしまった場合は、タオルを入れてちょうど良い広さを作ってあげるなどの工夫をしてあげましょう。 また、耐荷重を確認することも大切です。複数の愛犬を入れる予定なら、合計のサイズ・体重で確認しましょう。2.必要な機能をチェック
ペットカートが持つ機能は商品によって異なるため、購入前にしっかりと確認しておきましょう。 ペットカートには、三輪タイプと四輪タイプがあります。- 三輪タイプ:小回りが効いて狭い場所でもスムーズに操作できます。タイヤの数が少ないため振動が伝わりにくく、段差も登りやすいです。
- 四輪タイプ:安定性が高いため倒れにくく、でこぼこした砂利道などでも押しやすいです。
3.利用する場所を想定
どんな場所へ行く際にペットカートを利用することが多いか、想定してから選ぶと良いでしょう。 以下に、お出かけパターンとおすすめのカートのタイプの一例をご紹介します。- 車で出かけることが多い → コット部分が取り外せてキャリーバッグになり、本体は折り畳み可能なタイプ
- 人通りの多い場所へ行くことが多い → コンパクトで小回りがきくタイプ、三輪タイヤ
- アウトドアのシーンで使う → タイヤやフレームがしっかりしたタイプ、四輪タイヤ
4.本体の大きさ・重さを確認
保管場所、持ち運びの際のことを考え、本体の大きさや重さもチェックしましょう。車のトランクに入るかどうか、折り畳んで楽に持ち運べるかなども重要です。 ペットカートは、愛犬と飼い主さんの負担を軽減することが大きな利点なので、大きさや重さもしっかり確認しましょう。まとめ

フェレットと一緒に飼える動物は?多頭飼いできるの?
フェレットと一緒に飼える動物①フェレット

フェレットと一緒に飼える動物②猫

フェレットと一緒に飼える動物③犬

フェレットと一緒に飼えない動物①小動物

フェレットと一緒に飼えない動物②爬虫類や魚、昆虫

多頭飼いするときに注意したいこと

最初は慎重に
どの動物にも言えることですが、新たに動物を迎える際は、時間をかけてゆっくり慣らせてあげましょう。早く仲良くなってほしいと思うがあまり、家の環境にも慣れていないのに会わせてしまうと、逆効果です。 フェレットは基本的にケージの中で飼う動物であるため、そこまで関わる機会が少ないように思えますが、先住の動物にとっては環境が大きく変わったように感じるものです。 まずは様子を見ながら、お互いのにおいのついた布を嗅がせたりなどして、徐々にお互いに慣れさせてあげましょう。遊ばせる時は目を離さない
フェレットを犬や猫と遊ばせると、体格差や習性などの違いから喧嘩や怪我、事故に繋がる可能性があります。 一方で、フェレットの爪にも注意が必要です。フェレットは猫とは違って爪研ぎをしないため、爪が伸びた状態でじゃれあってしまうと、誤って怪我をさせてしまうこともあります。他の動物と一緒に遊ばせる際には、爪が伸びていないかを確認してください。 また、フェレットは狭いところが好きなため、家具の裏や収納の中などに入り込んでしまうことがあります。犬や猫と遊ばせているからといって目を離さないようにしましょう。お迎え症候群に注意
お迎え症候群とは、新しくフェレットを迎えた時に、フェレットが環境の変化や嫉妬などからストレスを感じてしまい、体調を崩してしまう病気です。先住のフェレットに起こりやく、食欲不振や下痢などの症状が現れます。 また、フェレット同士で喧嘩をしてしまうこともあります。単なるじゃれあいであれば問題ありませんが、悲鳴をあげたり脱糞や失禁をしている場合にはすぐに止めましょう。 嫉妬が原因の場合もあるので、優先的にご飯をあげたり可愛がってあげることで、ストレスを緩和してあげることが大切です。 慣れてくるとこの症状もなくなるため、ゆっくりと時間をかけて、お互いが慣れるようにしてあげてください。まとめ
