初めて犬を飼う方必見!安全で快適な部屋づくりをしよう
犬を飼っている方の多くは、愛犬に家族の一員として、幸せな生涯を過ごしてほしいと願っていることでしょう。犬の幸せな暮らしには様々な要素がありますが、特に犬が長い時間を過ごす居住部屋の環境作りは重要です。
本記事では、犬にとって安全で快適な部屋づくりのポイントを紹介します。愛犬との暮らしをより充実させるために、ぜひ参考にしてみてください。
犬に優しい床材を選ぼう
現代では多くの家庭でフローリングの床が使用されていると思います。しかし、フローリングは犬にとって滑りやすいため止まる時にブレーキが効きにくく、膝関節や腰に大きな負担をかける可能性があります。
滑ることにより発症しやすい病気
- 大型犬に多く、股関節のゆるみが原因で引き起こされる「股関節形成不全」
- 小型犬に多く、膝の皿が脱臼して歩行障害を起こす「膝蓋骨脱臼(パテラ)」
- ダックスフンドなどに多く、背骨を繋いでいる椎間板が衝撃を受けて変性する「椎間板ヘルニア」など
こういった病気から愛犬を守るために、犬が過ごす場所の床材には注意しましょう。
犬に適した床材やフローリングの滑り対策には、以下のような種類があります。
- カーペット
- タイルカーペット
- ジョイントマット
- コルクマット
- クッションフロア
- フローリング用滑り止めコーティング剤
どの床材も一長一短がありますが、犬が走った時にフローリングと接している床材の裏面が滑らないかどうかや、賃貸住宅の場合は原状回復が可能かどうかなどをチェックしておく必要があります。
犬に危険が及ぶ場所はガードをしよう
犬に危険が及んだり、イタズラしやすい場所はあらかじめガードをしてトラブルを避けましょう。
危険がいっぱいな「台所」
台所は刃物や熱湯など危険な物を扱ったり、犬には有害な食材を扱う場合もあるため、犬が入れないようにゲートやフェンスを設置しましょう。これにより、盗み食いや拾い食いなどのイタズラも防げます。
飛び出すクセがある犬は「玄関」も注意
玄関を開けた瞬間に外に飛び出してしまう犬に対しては、先程のようなフェンスなどを設置するか、外に出る際には一旦座らせて待たせ、飼い主の「ヨシ」という合図で外に出る習慣をつけることが重要です。
ケガや病気を引き起こしやすい「階段」
階段は落下によるケガや、頻繁な上り下りによる椎間板ヘルニアなどの病気の発症が懸念される場所です。階段を使わせない場合はゲートを設置し、抱っこできる犬の場合は抱っこでの移動が良いでしょう。抱っこできない犬に階段を使用させる場合は、階段用の滑り止めの設置をおすすめします。
網戸があっても「窓」は危ない
窓には網戸がついているため、開けていても安全だと思われがちですが、犬が網戸を引っ掻いているうちに穴を開けたり、大きな犬の場合は飛びつくだけで網戸を外してしまうこともあります。その結果、落下すると非常に危険です。
換気などで窓を開けたい場合は、猫の脱走防止にも使われる窓のストッパーを利用して、犬の頭が出ない程度に窓を開けるように設置してみてください。
誤食、盗み食いの宝庫の「ゴミ箱」
台所のゴミ箱には食べ物が捨てられることが多いため、盗み食いの心配があります。また、リビングのゴミ箱ではティッシュの誤食が頻繁に起こり、最近ではマスクの誤食の事例も多く報告されています。できるだけ蓋付きのゴミ箱を使用するようにしましょう。
愛犬が快適に過ごせる環境を作ろう
いくら安全に暮らせる環境を作ってあげても、愛犬が快適でなければ意味がありません。愛犬のQOL(生活の質)を向上させるために、快適な環境を整えましょう。
「冷暖房器具」で不快な気温から犬を守る
一般的に犬にとって快適な室温は21~25℃程度、湿度は50%前後とされています。ただし、子犬や老犬、小型犬、短毛種などは寒さに弱く、成犬や大型犬、長毛種は暑さに弱い傾向があります。犬種によっても適温は異なるため、愛犬の様子を観察しながら適切な温度を見つけてあげましょう。
また、エアコンの設定温度と実際の室温が異なることも考慮しなければなりません。夏場の冷房では、冷たい空気が下に溜まるため、25℃の設定では子犬や老犬は寒さを感じる可能性があります。サーキュレーターを使用して空気を循環させたり、犬が通常過ごす場所の近くに温湿度計を設置して適切な温度を把握するなどの工夫してみてください。
エアコンでの調節と共に、犬が過ごすスペースに温度差をつける方法も有効です。例えば、夏の場合は犬が暑く感じた時に、さらに涼しく過ごせるように冷感シートを設置し、エアコンが寒すぎると感じた場合は丸まって眠れるベッドへ移動できるようにするなどの対策をしましょう。
冬の場合も、犬が寒さを感じた場合に温まれるように湯たんぽなどを設置したり、暑さを感じた場合には暖房の効きにくい部屋の隅に移動できるように工夫してみましょう。
安心できる隠れ家の「ハウス」
個体差はありますが、犬は一般的に狭くて暗い空間が落ち着くという習性があります。犬が一人きりで安心して過ごせる隠れ家を作ってあげましょう。
普段サークルで過ごす時間が多い犬の場合はサークル内に、部屋の中をフリーで過ごす時間が多い犬の場合はフリースペースのどこかに、クレートやベッドなどを設置します。
中には一人で過ごすことが苦手な犬もいます。そういった犬でも、入院時や災害時は一人で過ごさなければなりません。そのような時に大きなストレスにならないように、普段からクレートトレーニングをしておく必要があります。
犬も「トイレ」にはこだわりがある
トイレは犬によって様々なこだわりやクセがあります。設置場所は、その子が食事する場所や寝床から離れた場所が理想です。理由は人間と同じで、トイレの近くで食事したり休んだりするのは、犬にとっても不快なためです。とはいえ、サークル内にトイレを作らなければならない状況もあるでしょう。そういった場合は、できる限りベッドから離れた位置にトイレを設置してください。
トイレのサイズが狭いと、排泄しづらくなり、トイレの失敗の原因となることがあります。頻繁にトイレの失敗が見られる場合、トイレのサイズを大きくすると改善されることもあります。
また、トイレのはみ出し対策としては、囲いが付いているタイプのトイレがおすすめです。
健康な生活に欠かせない「食器台」と「水」
食器台を使用して食事や水を摂取することには、以下のようなメリットがあります。
- 床に置いた食事や水を摂取する場合、犬が下を向くことで食道が狭くなるため、誤嚥や吐き戻しの原因となる可能性があり、食器台の使用でそれらを防げる
- 首に痛みを抱える犬や老犬の場合、食器台を使用することで首への負担を軽減できる
- 巨大食道症や気管虚脱など、気管や食道に疾患を抱えている犬は、食器台を使用することで食事が摂りやすくなる
まだ使っていないという方は、ぜひ取り入れてみてください。
また、犬が健康な生活を送るために水は欠かせません。犬の居住場所に2箇所以上設置して、水切れを防ぎましょう。
まとめ
犬が安全で快適な生活を送るための部屋づくりのポイントをご紹介しました。既に犬を飼っている方は、住環境の見直しをしてみてください。また、これから犬を飼う方は、部屋づくりの参考になさってください。
皆さんの愛犬が幸せな生涯を送る一助となることを願っています。
猫が交通事故に遭いやすい3つの理由と予防法。事故の対処法もご紹介
犬と比べても、「猫は車に轢かれやすい」というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
実際、NPO法人「人と動物の共生センター」によると、交通事故で亡くなる猫は1年に30万匹以上に上るとされています。
では、なぜ猫は交通事故に遭いやすいのでしょうか?また、大切な愛猫が交通事故にあわないようにするには、どのような工夫ができるでしょうか。
今回の記事では、猫が交通事故に遭いやすい理由や、事故防止方法のほか、猫が轢かれた場面に遭遇した際の対処法についてもご紹介します。
猫が車に轢かれやすい3つの理由
1. 突然の危険回避ができない生態
京都大学の動物心理学研究チーム「CAMP」によると、猫は車と直面すると恐怖で固まってしまい、逃げられずに轢かれてしまうことが多いようです。
また、猫は体の構造上、素早く後ずさりすることができないと言われています。そのため、車が走ってくることに気づいても、後ろには戻れずにそのまま前進したり、立ち尽くしてしまいます。
いつもは機敏で動きの速い猫ですが、「突然迫り来る危険を避けられない」という特徴も持っているのです。
2. 発情中
発情期になると、猫は相手探しのために外に出ることも多くなり、相手を求めることに夢中になってしまうため、交通事故に遭いやすくなってしまいます。
猫の発情期は一般的に、日照時間が14時間を越えると始まるとされています。これは、暖かい時期の方が食べ物が豊富にあり、生まれた子猫の生存率が高まるからです。
また、日照時間によって発情期を迎えるのはメス猫だけで、オス猫は発情したメス猫の鳴き声やフェロモンに刺激されて発情します。
発情する時期は大体1月〜9月頃までですが、中でも1~3月は暗くなるのが早く、ドライバーも猫の存在に気づきにくいため、猫の交通事故が増えやすい時期です。
3. 狩りに夢中
お腹を空かせている野良猫は、獲物を見つけると捕まえるのに必死になってしまい、車がたくさん走る道路にも飛び出してしまいます。
また、家で飼われている猫の場合は、日頃狩りをしなくてもごはんがもらえるためエネルギーが溜まり過ぎてしまい、突然発作的に全力疾走を始めることがあります。
室内ではそこまで危険はありませんが、外でエネルギーを発散しようとしてしまうと、交通事故に遭いやすくなります。
愛猫の交通事故を防止する3つの方法
猫が交通事故に遭いやすい性質を持っていることはわかりましたが、では、愛猫を交通事故から守るには、どのような対策をとれば良いのでしょうか。3つの対策をご紹介します。
1. 完全室内飼いにする
キャットタワーを設置したり、毎日おもちゃで遊んだりしてあげれば、猫は室内だけでもストレスを溜め込まずに暮らせます。
猫にとって何が一番幸せかは私たちには分かりませんが、交通事故に遭ったり、他の猫と喧嘩してケガをしたり、病気をもらってきたりしてしまうリスクを考えれば、完全室内飼いの方が幸せに暮らせるとも考えられます。
2. 脱走防止の工夫をする
外に出したくないと思っていても、飼い主さんがドアを開けた拍子に猫が飛び出してしまうこともあります。そして、一度外に出てしまうと、縄張り意識を持ってしまったり、外の刺激がやみつきになってしまったりして、何度も外に出たがるようになります。
予期せぬ飛び出しを防止するため、窓を開けっ放しにしない、玄関のドアには脱走防止の柵を取り付けるなどの工夫をしましょう。
また、それでも脱走してしまったときに備えて、暗いところで光る、反射板付きの首輪を着けておくと良いかもしれません。
3. 去勢・避妊手術をする
先述した通り、猫は発情をすると相手探しに夢中になってしまい、車に轢かれやすくなります。
また、発情しているのに交尾ができないと猫にもストレスが溜まってしまい、体調不良や異常行動の原因になります。
猫は交尾をすると90%以上の確率で妊娠することからも、子猫が増えることを望んでいないのなら、去勢・避妊手術はやはりしておいた方が良いでしょう。
交通事故に遭った猫への対処法
注意していても、突然飛び出してきた小さな猫を避けられずに轢いてしまうことは誰にでも起こり得ることです。また、すでに轢かれてしまった猫を道端で発見することもあるかもしれません。
そんな時は、どのような対処をしたら良いのでしょうか?
猫がケガをしていたら
出血していたら止血をし、嘔吐していたら気道を確保してから、動物病院に連れて行きましょう。骨折している可能性もありますから、猫をむやみに動かそうとしないでください。
猫は身を守ろうと必死になっていますから、突然刺激してひっかかれないように、大きめの布や上着などでくるんで優しく持ち上げるようにしましょう。
すでに死んでしまっていたら
すでに猫が死んでしまっていたら、その道路の管轄の市町村の役所、清掃局、または保健所に連絡します。もしくは、「道路緊急ダイヤル(#9910)」に連絡すると、早めに対応してくれるようです。
対処中、自分が事故に遭わないように注意!
怪我した猫を保護しようとしたり、猫の遺体を道の端に寄せようとしたりするときに、自分が交通事故に遭ってしまわないように注意しなくてはなりません。
特に、暗い時間帯にしゃがみこんでいるとドライバーからも見えにくいので、くれぐれも周囲の安全を確保してから救助等を行うようにしてください。
まとめ
普段はすばしっこい猫ですが、迫り来る車を避けるのは難しく、さらに、発情中や狩りに夢中になっているときは尚更、交通事故に遭いやすくなってしまいます。
愛猫の交通事故防止には、外に出さないことが最も重要であり、加えて去勢・避妊手術をすることも効果的です。
猫の性質を理解した上で、事故のリスクから大切な愛猫を守ってあげたいですね。
【初心者必見】これだけは抑えておきたい6つの「犬の散歩マナー」
初めて犬を飼う方の中には、愛犬との散歩を楽しみにしている方も多いでしょう。愛犬の健康にとっても、愛犬と信頼関係を築く上でも、お散歩はとても大切です。
一方で、玄関から一歩外に出れば、様々な人が暮らしている社会があり、そこにはマナーやルールが存在します。
今回の記事では、初心者の飼い主さんが知っておきたい「散歩中のマナー」をご紹介します。他の人とのトラブルを防ぐためにも、マナーをしっかりと勉強してからお散歩に出かけましょう。
1. リードで犬をコントロールする
「ノーリード」は原則禁止
リードをつけずにお散歩することは、公道ではもちろん、人の少ない公園でもマナー違反です。
「うちの犬はリードなしでも大丈夫」と過信してはいけません。他の犬や急な物音に反応して、飼い主さんの側から突然走り去ってしまうことがあります。
また、ずっと飼い主さんの側を歩く犬でも、犬嫌いの人にとってはリードなしで歩いているだけで「怖い」と感じてしまいます。
「ノーリード」で犬を自由にさせて良いのは、基本的にはドッグランの中だけだと覚えておきましょう。
なお、リードをつけていても、砂場など、公園の敷地内には犬が入れないところも多いので、標識などをよく確認しましょう。
リードは短く持とう
リードは短めに持ち、犬には常に飼い主さんの横を歩かせるようにします。
犬が引っ張ると長く伸びるタイプのリードもありますが、犬が遠くに行き過ぎてしまうと危険なので注意が必要なため、きちんとコントロールできていない犬には使わないようにしましょう。
小さな子供の手を繋いで歩くのと同じように、リードを短く持って、犬の行動を臨機応変にコントロールできるようにしましょう。
2. 自転車に乗って散歩しない
自転車で犬の散歩は違法
自転車に乗って片手運転で犬の散歩をすることは、道路交通法違反です。
違反すると、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。
飼い主さんにも犬にも危険
違法でなかったとしても、自転車での散歩は飼い主さんにとっても犬にとっても危険です。
「大型犬だから、しっかり運動させたくて…」との思いから自転車で散歩に行く飼い主さんもいるようですが、ドッグランで運動をさせるなど、何か別の方法を考えましょう。
3. 公共の場を汚さないようにする
公共の道路や公園は、多くの人が利用する公共の場所です。犬を連れていようといまいと、汚すことはマナー違反ですよね。
犬の散歩で特に気をつけたいのは、「トイレ」と「被毛」です。住宅密集地である都市部にお住まいの方は特に注意する必要があります。
トイレを適切に処理しよう
最近では、犬のトイレはできれば室内でさせるのがマナーと考える人も増えているため、室内で済ませてから散歩に行くのがベストです。
外でトイレをさせる場合は、「うんちは必ず持ち帰る」、「おしっこは水で流す」ことを徹底し、汚物やにおいが残らないように気をつけましょう。
外でブラッシングしない
外でブラッシングをしてしまうと、被毛が風に乗って、他の家や公共施設にまで飛んで行ってしまう恐れがあります。
中には犬アレルギーの人もいるので、少量の被毛であっても外でのブラッシングは避けるのがマナーです。
4. 他の人や犬との接触に気をつけよう
相手の意思を確認するまで犬を近づけさせない
犬の散歩中には、様々な人とすれ違うものです。好奇心旺盛な犬の場合、他の犬や知らない人に近づきたがるかもしれません。
しかし、世の中には犬嫌いな人もたくさんいますし、他の犬を怖いと感じる犬もいます。
犬を近づける際には、相手の意思を確認してからにしましょう。
飼い主さんが他の犬に勝手に触るのもNG!
飼い主さん自身が、許可なく他の人の犬を触るのもマナー違反です。
特に、勝手に他の犬におやつをあげるのは絶対にやめましょう。
5. 散歩中の大きな話し声に注意
犬の散歩中に、「犬仲間」ができるかもしれません。
犬好き同士だからこそ、会話が弾んでしまう気持ちは分かります。しかし、あまり大きな声で長時間話していると、周囲の迷惑になってしまう可能性もあります。
もし、話しが長くなりそうなときは、ドッグカフェなどを利用してみると良いかもしれません。
6. 最低限のしつけをしておこう
散歩中に他の人に迷惑がかからないような配慮や、犬の安全を確保することは、飼い主さんの責任です。
最低限、犬に次のようなしつけをしておくことで、安心して散歩に出かけましょう。
①「マテ」
赤信号で立ち止まらせたり、拾い食いをやめさせたりする際、「マテ」を教えておくととても便利です。
②他の犬や人を噛まない
国内の犬の咬傷事故は、平成28年で4300件以上発生しており、決して少ない数字ではありません。
他人に怪我をさせてしまった場合、過失傷害罪で飼い主さんが訴えられてしまうことがあります。
普段から人や犬を噛んではいけないことをきちんと教えておくことが重要ですが、噛み癖がついてしまった場合は、手遅れになる前にドッグトレーナーさんに相談してみることをおすすめします。
③色々な刺激に慣れさせておく
他の犬や人、工事や台車の音などに慣れていないと、散歩中に犬が怖がってしまったり、吠えてしまったりすることがあります。
特に、生後1ヶ月〜1年程度の「社会化期」と呼ばれる期間に様々なものに徐々に慣れさせておくことで、その後の生活で無駄吠えや犬のストレスを減らすことができます。
知人に頼んで家に遊びに来てもらったり、YouTubeで工事の音を聞かせたりなど、少しずつ刺激を与えていきましょう。
まとめ
今回は、犬の散歩で守りたい6つの基本的なマナーをご紹介しました。
世の中には、犬嫌いな人や犬アレルギーの人、犬の排泄物を嫌がる人など、様々な人がいます。
そうした人たちが嫌な思いをしないために、犬の飼い主として気をつけるべきことを心得て、気持ちよくお散歩に出かけられると良いですね。
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!
近年、犬や猫を始めとする小動物の分野においてもマイクロチップが普及しています。動物愛護法の改正にもマイクロチップの項目があり、ニュースで耳にしたことのある方も多いと思います。
しかし、実際にはどんなものなのかよくわからない方もいるのではないでしょうか。マイクロチップによって何ができるのか、危険性はないのかなど、疑問に思うことは多いでしょう。
そこで本記事では、小動物におけるマイクロチップについて詳しく解説します。
そもそもマイクロチップって何?
マイクロチップは、直径2mm、長さは8〜12mm程度の円筒形をした電子タグです。それぞれに個体識別番号が割り振られており、注射器によって動物の皮下に埋め込みます。
迷子のペットが見つかったとき、この番号を動物保護センターや保健所、動物病院にあるリーダーで読み込み、登録情報から飼い主を特定します。
迷子札ではダメなの?
従来の迷子札は文字が消えてしまったり、首輪につけていたものが外れてしまったりといった問題がありました。
ところがマイクロチップは、体内に埋め込むので紛失の心配がなく、確実な身分証明になります。
海外に連れて行く際は要注意
また、海外渡航の際に到着空港の動物検疫所、および帰国の際に日本の動物検疫所で、マイクロチップの埋め込み証明書が必要になります。
手続きには時間がかかることもあるので、渡航先の検疫状況を予め確認しておきましょう。
マイクロチップのメリット
マイクロチップの埋め込みをすることには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
ひとつずつ確認していきます。
脱走や誘拐時の身分証明
予期せぬ脱走や、飼っている猫が外に出ている間に他の家に飼われてしまったらどうしますか?
体の模様や顔つき、呼びかけたときの反応などの全てが我が子だと示していても、相手がそれを聞き入れてくれなければ諦めるしかありません。
しかし、マイクロチップが入っていれば、「個体識別番号」を照会することで、確実に我が子という証明ができます。
災害時にはぐれても帰ってくる可能性
脱走時もそうですが、個体識別番号と飼い主の情報を登録しておくことで、はぐれてしまっても戻ってくる可能性が高まります。
東日本大震災のときに、迷子札がついていた犬や猫は100%飼い主の元に戻ったのに対し、迷子札が付いていない場合で飼い主が判明したのは犬で0.5%、猫で0%だったという報告もあります。
確実に無くさない迷子札であるマイクロチップであれば、安心かもしれません。ただし、GPS機能が付いている訳ではないので、今どこにいるかがわかるわけではありません。
飼い主としての自覚の向上
これは飼い主として当然のことではありますが、寿命を全うするまで面倒を見るという意識が高まるでしょう。我が子がどこに行っても、我が子であったと記録が残っているからです。これにより、犬猫の殺処分の減少に一役買う可能性があります。
平成30年度における日本全国の動物保護センターでの犬猫の引き取り数は約92,000頭でした。年々減少傾向ではありますが、まだ少ないとは言い難い数字です。マイクロチップの普及によって、引き取られる犬猫の数がゼロに近づくことに期待します。
マイクロチップの現状
マイクロチップのメリットを挙げましたが、現在の状況はどうなのでしょうか。普及の状況など、日本と世界のマイクロチップ事情を比較していきます。
世界の動物マイクロチップ事情
動物福祉先進国と言われているドイツやイギリスを始め、フランス、ベルギー、スイス、オーストラリアなどの国では、犬のマイクロチップの装着が義務化されています。また、アメリカの一部の州では、保護施設に入った犬猫全てにマイクロチップの埋め込みを行っています。
世界的に見てもマイクロチップ装着は当たり前のことのようになりつつあります。
動物愛護法による義務化
では、日本はどうでしょう。
2019年6月に動物愛護法の改正案が国会を通過し、2020年6月1日より施行されました。その中で動物虐待の罰則強化の他に、マイクロチップ義務化の項目があるのをご存じでしょうか。
これにより、ペットショップやブリーダーといった動物取扱業者は、販売する犬猫に対してマイクロチップの埋め込みが義務となりました。
すなわち、ペットショップなどから犬や猫を買ってきた場合は、その後に登録の変更が必要になります。
業者以外は「努力義務」
一方、現在犬や猫を飼っている方や、知人から譲り受けたり、野良猫を保護した場合は、マイクロチップの装着は努力義務となります。
努力義務とは、法律上やった方がいいけれど、やるかやらないかの最終判断は飼い主に任せるというものです。動物愛護法の改正によって知らないうちに罰せられることはありませんが、この機会に装着を検討してみましょう。
改正動物愛護法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
マイクロチップは安全なの?
マイクロチップの普及にあたり、飼い主の方がまず気になるのはその安全性でしょう。
マイクロチップには生体適合ガラスが使用されており、副作用はないとされています。
環境省によると、外部からの衝撃による破損事故も報告がないようなので、まず安全性は保障されていると言えるでしょう。
CT検査、MRI検査の障害になる可能性はある
しかし、マイクロチップ埋め込み部付近で、CTやMRI検査の画像が乱れることがあるそうです。マイクロチップは左右肩甲骨の間に埋め込むため、例えば頸部椎間板ヘルニアの際の頸部MRI検査時に障害になる可能性は否定できません。
そういった場合は、予め外科手術によってマイクロチップを取り除くこともできます。
マイクロチップ埋め込みは可哀想?
マイクロチップの埋め込みには痛みを伴うのではないか、と心配される方も多くいます。
注射器を使って埋め込むのですが、その針はやや太いと感じるかもしれません。これから埋め込みを検討している方は、避妊や去勢手術、歯石除去などで全身麻酔をかける際に一緒に行うことをおすすめします。
もちろん、麻酔無しでも処置は可能です。また、その際の痛みはワクチンや病気の治療で注射をする時と同程度だと考えられています。
住所が変わったら登録変更手続きを忘れずに
飼い主が変わったときや、ペットの住所が変わったときは、必ずマイクロチップの登録情報を更新しましょう。
せっかくマイクロチップが装着されていても、情報が古ければ意味がありません。
住所更新の重要性と手続きについては、こちらの記事をご参照ください。
まとめ
異物を体内に埋め込むことに抵抗がある方もいるかと思います。しかし、万が一、ペットと離れ離れになったらと考えてみてください。返還率を高めるため、殺処分数を減らすために、私たちが出来ることは何でしょうか。
すでにペットを飼っている場合や、知人からペットを譲り受けた場合のマイクロチップの装着は、現段階ではあくまで努力義務です。しかし、かけがえのない家族を失わないためにマイクロチップについて考えるきっかけにしていただければと思います。
ペットショップなどで、既にマイクロチップを装着済みの場合は、必ず住所や飼い主の情報を登録し、随時情報の更新も忘れないようにしましょう。
愛犬の足を守ろう!犬用の靴・靴下のすすめ。
いよいよ梅雨の時期が近くなってきましたが、雨の日のお散歩はわんちゃんの足がぐしょぐしょになってしまって、きれいにするのが大変ですよね。また、これからますます暑くなり、熱いアスファルトで肉球にやけどをしてしまうかもしれません。
今回は、そんなわんちゃんの肉球の心配に備えるべく、わんちゃん用の靴や靴下をご紹介します!靴や靴下を履かせることができれば、飼い主さんにもわんちゃんにもメリットが大きいですよ。
なお、これからの季節の散歩で気をつけたいことは、こちらでも紹介していますので、併せてご覧ください。
犬に靴や靴下を履かせるメリット・デメリット
「犬に靴を履かせるって、ちょっと違和感が…。」と思う方もいらっしゃると思います。まずは、犬に靴を履かせるメリットとデメリットを知ることから始めましょう。
メリット
- 肉球が傷つかない
- 足のケガを防げる
- やけど・しもやけ防止
- フローリングなどで足が滑るのを防ぐ
デメリット
- 履くことによるストレス(履くことを嫌がる)
- 爪や肉球で踏んばれないため、足を滑らせる
- 靴の中の蒸れや汚れで雑菌が繁殖したり、炎症がおこる
暑い季節にはなるべく涼しい時間帯にお散歩するのがベストですが、それでもアスファルトの温度は予想以上に熱いものです。また、地震などの災害で、地面に危険なものが散らばっている状態で避難をすることがあるかもしれません。犬用シューズを常備し、日頃から履かせる練習をしてみるてはいかがでしょうか。
犬に靴を履かせることに関しては、さまざまな意見があるとは思います。ただ、デリケートな部分である肉球を保護する役割を持つ靴や靴下ですので、状況に応じて使い分けられるようにしておくのは良いことではないでしょうか。履かせられるように準備しておき、履かない選択をするのは、何の問題もないでしょう。
足のサイズを確認しよう!
足に合わない靴や靴下を履かせてしまうと、脱げてしまったり、足をケガさせてしまう可能性があります。犬用シューズを購入する前に、まずはわんちゃんの足のサイズを測ってみましょう!ただし、正確に計測する必要があります。
測り方
愛犬を立たせて、もっとも足に体重をかけさせた状況で、足の地面についている部分の横幅の一番広いところを測ります。
ほとんどの商品は横幅が重要ですが、縦幅も必要な場合があるので、足のつま先から肉球の外側までの長さも測っておくと良いでしょう。
おすすめ犬用靴3選
さて、わんちゃんの足のサイズがわかったら、いよいよ購入です!おすすめの犬用シューズ3つをご紹介します。わんちゃんにぴったりの靴を見つけちゃいましょう!
ポウズ(PAWZ)ラバードッグブーツ
こちらは風船のようになっている靴で、ゴムになっているので脱げづらいのが特徴です。汚れてもゴム製なのできれいにしやすいです。かさばらないので、災害袋に念のため入れておくのもおすすめです。
Mud Monsters (マッドモンスターズ)
メッシュ素材で作られているのでムレにくく、靴底がゴム素材で足にフィットし、違和感が少なくなるのだとか。わんちゃんへのストレスが軽減できる靴です。
Grip Trex (グリップトレックス)
頑丈で分厚い靴底が特徴の靴で、アウトドアスポーツをしたり、山道や砂浜などを歩かせる時におすすめです。
洗濯機で選択できるのも便利ですね。
おすすめ犬用靴下3選
続いて、おすすめの犬用靴下3つをご紹介します。靴より、靴下のほうが柔らかいため、履かせやすいと言えるでしょう。いきなり靴を履かせるのではなく、靴下から徐々に慣らしていくことをおすすめします。
犬用靴下 Skitter
日本のメーカーが獣医師と共同開発した靴下として有名な Skitter です。足裏にはジグザクの滑り止めがついているため、床がフローリングであっても滑りにくくなっています。獣医師監修と言われると、安心感がありますよね。
犬用靴下 SPORT PAWKS
屋内・屋外ともに使用できる万能な靴下です。つま先上部から足裏にかけての幅広いシリコン加工の滑り止めで、フローリングや階段、畳の上での滑り予防アイテムとしておすすめです。
Loobani 犬用パッド
「靴下ではないじゃないか!」という意見はさておき。こちらの商品は、足の裏に貼り付ける形になっています。そのため、湿気がこもったり、雑菌が発生するかも、といった心配をする必要がありません。接着剤も低アレルギーのものを使用しているので安心です。
靴下にも慣れてくれない場合、全体を覆わないこういった商品から慣らしていくと良いかもしれません。
犬用シューズでわんちゃんを守ろう!
最近では、散歩中に靴を履いているわんちゃんを見かけることも増えてきました。しかし、靴や靴下の向き・不向きは、そのわんちゃんによって全く違います。紹介した商品以外にもたくさんの種類の靴・靴下があるので、わんちゃんにぴったりのものが見つかるまで、辛抱強く、いろいろな種類を試してみてくださいね。
人間の生活環境は、熱くなったアスファルトやゴミなど、わんちゃんの足にとって危険なものであふれています。また、室内飼いが増えたにも関わらず、フローリングの床が増えていることにより、何も対策をしていない場合は、足の関節にも負担をかけるようになっています。
犬用の靴や靴下でわんちゃんの足を危険から守ることができればうれしいですよね。靴や靴下に慣らすのは難しい場合もありますが、わんちゃんにとって敷居の低いものから始め、徐々に慣らしていくことができれば、足にかかる負担も減っていくかもしれません。これを機会に、犬用の靴や靴下にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ペットを飼う前に知っておきたい!飼い主が負う「責任」って?
私たちは社会の中で生きていますから、毎日責任を持って行動することが求められていますよね。
「飼い主になる」という決断にも、もちろん責任が伴います。
すでにペットを飼われている飼い主さんの多くが、この責任をしっかり理解して、かけがえのない日々をペットと過ごしています。
こちらの記事では、ペットと全ての人が暮らしやすい社会のための「飼い主さんが負う責任」についてご紹介します。
ペットと第3者に対する責任
今回は、「ペットに対する責任」と「第3者に対する責任」の2つについてご紹介したいと思います。
動物の愛護及び管理に関する法律の7条には以下のようにあります。
動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、
その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、
動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。
(動物の愛護及び管理に関する法律 7条)
飼育するペットを大切にし、そのペットが周りの人々に迷惑をかけないように努めることが求められています。
また、環境省は「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」という基準を告示しています。飼養、管理の基準が具体的に載っていますから、一度読んでみることをおすすめします。
このように、法律ではっきり明記されていますから、違反すれば刑罰が課せられることもあります。
それでは1つ1つみていきましょう。
ペットに対する責任
まず、飼い主さんが負う責任の1つが「ペットに対する責任」です。特に重要なのは、以下の3つです。
- 動物の種類に応じて、適正に飼養する
- ペットの健康と安全を確保する
- ペットを捨てない
適正に飼養する責任
動物の愛護及び管理に関する法律(略称:動物愛護法)には「命ある動物を、むやみやたらに殺したり、傷つけたり、苦しめたりしないように」とあります。
その動物に適した環境で飼育し、動物を苦しめないようにしなければなりません。
健康と安全を保持する責任
ペットの健康を維持し、安全を守る責任があります。
動物には人間にない特有の感染症があります。その病気に関する正しい知識を持ち、予防に努めましょう。
(例)犬は「狂犬病予防法」により、「犬の登録」と「狂犬病の予防注射」が飼い主に義務付けられています。
捨てない責任
「ペットを飼う」ということは、その生命を守り、共に生きるということです。大切な命を前に、お世話は大変だから放棄するなどといった無責任なことは、どんなことがあっても許されません。
動物の愛護及び管理に関する法律(略称:動物愛護法)では、ペットを捨てることを禁止しています。刑罰も設けられています。
さらに、捨てたペットが他人に危害を加えると、捨てたといっても、飼い主は刑法上の過失傷害罪に該当することになります。
近年、殺処分の問題が取りざたされるようになりましたが、そもそもペットを捨てることは倫理上の問題だけでなく、法律により禁止されている立派な犯罪なのです。
お別れの時まで責任をもって。
ペットが死んでしまう時まで、飼い主さんは責任を持たなければなりませんから、弔いをしてあげましょう。
むやみやたらに公共の場所に埋めると、罰せられます。
ペットとのお別れの時まで、飼い主としての責任をしっかり果たすことが大切なのですね。
第3者に対する責任
飼い主さんは「第3者に対する責任」も持たなければなりません。他人に迷惑をかけないためのマナーやルールをしっかり守ることができているかが大切です。
こちらは見落とされがちで、許されると思っていたことが許されず、トラブルに発展することもあります。
悪臭や鳴き声等のトラブル
特に鳴き声などの騒音トラブルや、糞や尿の不始末による悪臭、抜け毛や羽根については、周囲の人を思いやる心が必要です。
近隣の家の住民がこれらに悩まされ通院するようになると、民事上、治療費を請求することができます。
また、最近では、外で糞尿をさせることもマナー違反であると言われるようになりました。家の中の決められた場所のみで排泄をするようにするには、トレーニングが不可欠になってきます。私たち飼い主は、時代の変化とともに、こういった面までサポートすることが求められるようになってきています。
ペットが苦手な人への配慮を。
ペットはとてもかわいいですよね。気づかないうちに、ついつい甘くなってしまうこともあるかもしれません。そして知らぬ間に、動物が苦手な人に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
難しいかもしれませんが、一度飼い主として、動物が苦手な方の立場にも立って考えてみることをおすすめします。
筆者の身近に、動物が苦手な方がいるのですが、決してペットが嫌いだからと嫌がらせをしたり、いじめたい訳ではありません。苦手な方にもペットの理解が広がり、暮らしやすい社会になるよう、配慮を忘れないようにしましょう。
すべての人とペットが気持ちの良い社会に。
いかがでしたか?動物が大好きな皆さんにとっては、当たり前の内容も多かったかもしれませんね。
動物が好きな人も、苦手な人も、お互いのことを考えながら気持ちの良い生活を送れる社会を実現したいですよね。
また、人が気持ちよく暮らしている場所で、ペットも安心して暮らせる環境を与えてあげたいですね。
室内で楽しい時間を過ごそう!うさぎとの遊び方と注意点。
いつも愛くるしい姿を見せてくれるうさぎ。室内で一緒に遊びたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、室内での「うさぎとの遊び方と注意点」をご紹介します。
うさぎとの遊びは必要?
うさぎさんを必ずケージの外に出して遊ばせてあげなければならないという決まりはありません。
ただ、小さなケージの中にずっといれば、運動不足になり、その結果肥満になるケースもあります。
また、1度ケージ外で長時間自由に遊んだ場合、急に外に出られなくなると、ストレスがたまってしまいます。
最初だけ構ってあげるのではなく、しっかり継続して構ってあげることが大切です。
遊ばせる前に注意したいこと。
屋外に危険が潜んでいることは容易に想像できますが、室内にも危険が潜んでいることをご存知でしょうか?
うさぎさんが怪我をしてしまったり、粗相するというトラブルも考えられます。
このことを踏まえ、遊ばせる前のチェックリストを作成しました。
- 床は綺麗に掃除しましたか?
- おしっこ対策は万全ですか?
- かじられたら困るものは置いてませんか?
- かじるとうさぎの体に害のあるものは置いてませんか?
- 潜られたら困る場所はありませんか?
おしっこの対策
うさぎさんをケージの外に出して、お部屋で遊ばせる場合、粗相することが考えられます。
あらかじめうさぎさんを遊ばせる場所には、キルティングやフリースなど、毛足のない敷物を敷いておきましょう。
毛足があると、うさぎさんがかじったり、爪が引っかかったりする事があります。
また、フローリングは滑るので、うさぎの足に負担をかける場合がありますので、ご注意ください。
粗相しても、洗えば大丈夫だという状態にしておくと安心です。
「かじる」対策
うさぎには、なんでもかじってしまう習性があります。一度細いものをかじり始めると、最後までかじり続けてしまいます。
その習性を考えると、特に気をつけなければならないのは、「電源コード」です。かじれば、感電してしまったり、重金属中毒になってしまう恐れがあります。
また、観葉植物や衣類、ビニール袋等も注意が必要です。
かじって壁紙を剥がそうとするうさぎもいるので、気をつけましょう。
「潜る」対策
うさぎさんは、かじるだけでなく、潜る事も大好きな動物です。
潜られて困るものは、遊ぶスペースには置かないようにしましょう。
遊ぶスペースを作ろう!
うさぎさんを遊ばせる場所には、無駄なものは何も置かない方が安全であると分かりました。
しかし、部屋を丸ごとそのような環境にすることは難しいですよね。
そこで活躍するのが、サークルやペットゲートです。これらを駆使して、遊べる範囲を区切りましょう。
うさぎとの遊び方
うさぎさんとは、どのように遊んだら良いのでしょうか?ご紹介します。
(※うさぎさんが全く興味を示さないものもあります。皆さんが飼っているうさぎさんの性格に合わせて遊んであげましょう。)
追いかけっこする
うさぎさんの中には、広い場所で走り回る事が大好きな子もいます。
飼い主さんが追いかけるのではなく、追いかけられるようにする追いかけっこがおすすめです。
飼い主さんがおやつをもてば、追いかけてきてくれる事が多いです。
ボールで遊ぶ
安全なうさぎ専用のおもちゃで、遊ばせてあげるのも良いでしょう。
ボールは、鼻でツンツンと転がしたりして、遊んでくれる子も多いですよ。
トンネルで遊ぶ
うさぎさんは、夜行性で、暗い場所を好みます。そのため、トンネルのおもちゃに喜んでくれる事も。
飼い主さんの足で作ったトンネルでも、通ってくれる事がありますよ。
スキンシップを増やす
うさぎさんが撫でることを求めてくれたときや、嫌がらないときは、丁寧にゆっくり撫でてあげましょう。
触れ合いながら同じ時間を共有することによって、飼い主さんもうさぎさんも幸せな気持ちになれます。
齧らせる
うさぎさんは、かじる事が大好きです。
ミニコーンや、かじり木、専用のおもちゃなどの安全なものを、飼い主さんの手で持って、齧らせてあげると良いでしょう。
毎日のスキンシップを大切に。
いかがでしたか?
うさぎさんと遊ぶときは目を離さない事が最も安全です。
大好きなうさぎさんを守るために、遊ぶときはそばにいてあげてくださいね。
毎日のうさぎさんとの生活が、より充実したものになりますように。
夏の散歩は「肉球の火傷」に要注意!おすすめの時間帯や対策とは?
皆さん、夏のお散歩はどうしていますか?
夏の暑い日は、気温が35度を超えることもあります。暑い季節は、熱中症にならないように、飼い主さんも注意を払うと思います。
しかし、気をつけなければならないのは「熱中症」だけではありません。わんちゃんの夏のお散歩は「肉球の火傷」にも注意する必要があります。
肉球が火傷するとどうなる?
肉球が火傷をすると、ひどい場合は皮が剥け、真っ赤に爛れてしまいます。症状が軽い場合でも、痛いことに間違いありません。痛さを感じたわんちゃんは、以下のようなサインを出すと言われています。
- 歩くことを嫌がる
- 脚を引きずる
- 肉球が赤(黒)くなっている
- 肉球が腫れている
- 肉球に水疱ができている
- 過剰に足を舐める、かじる
このような症状が見られる場合は、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
60度超えのアスファルト?!
肉球が火傷してしまう原因は、熱いアスファルトの地面を歩いてしまうことです。特に熱くなってしまうのが、「日なたのアスファルト」です。
気温が30度の場合、アスファルトの温度は50度〜60度まで暑くなってしまいます。気温が31度の日には、60度を超えることもあります。日が当たっている箇所の場合、土の上でも熱くなります。
声に出して訴えられない愛犬は、実は辛い思いをしているのかもしれません。たとえ5秒でも熱いアスファルトの上にいれば、火傷をします。熱したフライパンの上を歩いているようなものです。人間は靴を履いているため、犬の感じる暑さに気がつかない場合が多いのです。
おすすめの道具
地面の温度は、赤外線温度計を使うことによって簡単に測ることができます。「愛犬が歩いている地面は、一体どれぐらい暑いのだろう?」と思った場合は、このような道具を使って測ることもできます。
簡単チェック方法
赤外線温度計を用意するのが難しい場合には、手を使って簡単チェックをすることをおすすめします。
散歩に出る前に1度、手の甲でアスファルトの温度チェックをします。人の手の甲で熱いと感じたら、わんちゃんはもっと熱さを感じていると考え、慎重に判断しましょう。
手の甲での温度チェックは、散歩の途中でもこまめにすることをおすすめします。特に、午前中の散歩は30分もすると、最初と最後で随分と気温が変わってしまっています。散歩中にも温度チェックしてあげることで、「危ないな」と思ったらすぐに散歩を中断することもできます。
おすすめの時間帯は「朝」
住んでいる地域にもよりますが、陽が昇ることとの関係により、早朝の5時〜6時がおすすめです。
まだ陽が昇りきっていない時間帯に散歩することで、まだ温められていない地面の上を散歩することができます。
夏は朝6時を過ぎると、どんどん暑くなってきますので、できればその前に済ませましょう。早い時間帯に散歩に行くことは、飼い主さんの熱中症対策にもなります。
お散歩は、地面が冷めた時間帯に、芝生の上や日陰などの熱くなりにくい場所を選ぶことをおすすめします。
夜ではダメなの?
「早朝は厳しいので、夜ではダメなの?」と思う飼い主さんもいるかもしれません。真夏の本当に暑い日は、20時になってもアスファルトが熱いことがあります。
22時以降であればだいぶ熱が冷めてきますが、防犯上危ないとも言えます。できれば朝早い時間の方が、犬へも飼い主さんへも負担は少ないと言えるでしょう。
真夏の散歩対策
わんちゃんの肉球を守る為の対策グッズをご紹介します。
犬用のブーツ・靴
嫌がるわんちゃんもいるかもしれませんが、犬用の靴は夏の散歩を安全にしてくれます。熱を緩和するだけでなく、わんちゃんの足を拭く手間も省けますし、何かを踏んでしまっておこる怪我も防ぐことができます。
こちら、Amazonでの人気ランキング上位の商品のようです。なお、犬用のブーツや靴等は、予め慣らしておく必要があります。「夏の散歩だから、明日から使おう!」と思っても、ワンちゃんが嫌がって履いてくれないケースが多いので、事前にトレーニングするようにしましょう。
クリーム
肉球を保護する、犬猫用のクリームがあります。アフターケアとしてのクリームではなく、保護する為のものなので、外出する前に塗ります。
しかし、あまりに暑い日の場合には、このクリームだけで防ぐことは難しいかもしれません。「そこまで暑くはないけれど、不安だ」という時に利用してみてはいかがでしょうか。
熱中症にも気をつけて!
わんちゃんも散歩中に熱中症になる場合があります。人間よりも、熱いアスファルトの近くにいるのは犬の方です。
夏のお散歩では、散歩の途中でバテてしまいやすいです。普段のお散歩グッズだけでなく、わんちゃんの熱中症対策グッズも持って出かけると良いでしょう。
熱中症予防には、わんちゃんが体に熱を溜め込まない為の工夫が効果的です。夏用の体を冷やす為の服や、首輪等々のグッズも販売されています。うまく活用して、わんちゃんの健康を守りましょう。
熱中症の詳しい症状や対策はこちらの記事でご紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。↓
わんちゃんとの楽しい夏に!
晴れた夏の日は、外で愛犬と遊びたい気持ちもあります。しかし、その想いで愛犬に痛く辛い思いはさせたくありません。
真夏の地面は熱したフライパンです。その上を裸足で歩かせてしまうことは、絶対に避けなくてはなりません。
近年は、暑さが早い時期から始まる傾向にあります。「まだ夏本番ではないから」と思わずに、早めに対策を取りましょう。わんちゃんの様子がおかしいなと感じたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。
わんちゃんの為にしっかり対策し、夏を満喫しましょう!