猫を完全室内飼いするメリットと安心快適に暮らすためのコツとは?
猫は外に出さない「完全室内飼い」がおすすめです。元気で長生きしてほしいと願うなら、なおのこと室内で飼うようにしましょう。
閉じ込めて自由を奪っているようで、可哀そうだと思うかもしれません。しかし、室内を猫に合った環境にすれば猫は室内を自分のテリトリーととらえ安心します。外は交通事故や虐待などに遭遇する恐れや、感染症にかかるリスクがあります。猫にとって、外は危険だらけの過酷な環境なのです。
今回は、猫の完全室内飼いのメリットのほか、猫と飼い主さんが安心快適に暮らすポイントについて解説します。
猫を室内で飼うメリット
外は猫にとってたくさんのリスクがあり、室内で飼うことでさまざまな危険から猫を守れます。猫の室内飼育は、環境省も推奨しているのです。
完全室内飼いの猫は、外猫に比べて寿命が長い傾向があります。社団法人日本ペットフード協会2021年のデータによると、室内飼いの猫の寿命は16.22歳、外に出る猫の平均寿命は13.75 歳です。
一般社団法人 日本ペットフード協会2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査結果
https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf
それでは、具体的にはどのようなメリットがあるのかを見てきましょう。
1. 交通事故に遭う危険がない
外に出なければ、交通事故でケガをしたり命を落とす危険はありません。
もともと猫には狩猟本能があるため、獲物を見かけると追いかけます。そのときは車道あろうと、車が横切ろうと関係ありません。発情中はメスを追いかけて、飛び出すケースもあります。
2. 虐待や連れ去りの危険がなくなる
残念なことに、虐待目的や、単に「かわいいから」といって猫を連れ去ってしまう人もいます。
室内で飼っていれば、このような人から猫を守れます。
3. 感染症のリスクが少なくなる
猫エイズや伝染性腹膜炎など、感染症にかかるリスクがかなり少なくなります。
外では、猫エイズなどに感染している野良猫とケンカするなどして簡単に感染してしまうのです。とくにワクチン未接種の猫や免疫力の低下している猫は、重症化する恐れがあります。
また、感染症を媒介するノミやダニに寄生される機会が減るのもメリットです。ノミやダニは人にも有害であるため、これらの対策は人の健康という観点からもとても大切です。
4. 他の猫や動物とのトラブルがなくなる
外では猫同士のケンカで咬まれたりひっかかれたりなどで、ケガをする可能性が高く危険です。子猫の場合はカラスに襲われる可能性もあります。
室内で飼っていれば、夜中にノーリードで散歩している犬などに追いかけられる危険もありません。
5. ご近所トラブルが減る
他人の庭に排泄をする、花壇を荒らす、勝手に家に入り込むなどの心配がありません。猫を飼うときは、猫を嫌う人にも配慮しましょう。
6. 迷子にならない
迷子になるリスクが減るのも、室内飼いの大きなメリットです。
猫は、大きな物音などでパニックになったり、強い野良猫に追われたりしているうちに、家から遠くまで行ってしまう場合もあるでしょう。
室内飼いを快適にする10のポイント
猫も人も快適に暮らすためには、いくつかのコツがあります。室内飼いは、ただ単に猫を家に入れておけばいいわけではありません。
猫が安心して過ごせるスペースがある、高いところに登れるなどは重要なポイントです。快適な住環境を整えることで、猫は家をテリトリーとみなし、室内での生活を満喫します。
1. トイレは複数用意
トイレは猫1匹に対して2個は用意しましょう。猫はきれい好きでトイレにもこだわりを持ちます。トイレが汚れていると、排泄を我慢する場合もあるのです。
室内のトイレで排泄するようになると、排泄物から体調不良などにもすぐ気づきやすくなります。
2. 寝床も複数置いておく
猫が好みそうなベッドをあちこちに置いておきます。ドームタイプや、かごタイプなどさまざまな種類を用意してあげましょう。段ボールを利用するのもおすすめです。
3. 水飲み場も2ヵ所以上
水は食器とは離し、最低でも2ヵ所以上置いてあげましょう。どちらから汚れたりなくなったりしても安心です。猫は水をあまり飲みませんが、通り道などにあるとついでに飲む傾向があります。
4. キャットタワーを設置する
猫が思う存分、上下運動ができるようにキャットタワーを置きます。設置するスペースがない場合、家具や出窓に上れるようにしてもいいでしょう。
5. 爪とぎを設置する
猫が体を伸ばしてとげるタイプの爪とぎや、床に置くタイプの爪とぎを複数用意します。素材も麻や段ボールでできたものなどさまざまありますので、猫の好みの爪とぎを置いてください。
6. ケージを用意しておく
家の中にもケージを用意しましょう。ケージは猫にとっての縄張りになります。特にそれまで野良猫だった子には、慣れるまでの落ち着いて過ごせる生活の場にもなるでしょう。
猫が苦手な来客のときなどにもケージがあると便利です。ただしずっと閉じ込めないでください。ケージに無理に入れるのも禁物です。扉は開けておいて、自由に出入りできるようにするのがおすすめです。
7. 一緒に遊ぶ時間を取る
1日10分でいいので、おもちゃで遊ぶなどのコミュニケーションをしっかり取りましょう。マッサージやブラッシングタイムも大切です。
8. 脱走予防をする
窓やドアの開けっ放しに注意します。網戸は簡単に開ける猫もいるので、カギなどを取り付けておきましょう。ドアを開けた瞬間の脱走にも十分注意してください。
9. 猫を怒鳴らない
猫は静かな環境を好みます。思い通りにならない猫を怒鳴ったり、音を立てて脅したりしないようにします。ドスドスと歩く足音なども嫌がるので、猫のためにも少し静かに暮らしてあげましょう。
10. 迷子対策は必要
たまたま開いていた窓から猫が出てしまう可能性もありますし、災害などではぐれてしまう恐れがあります。猫の首輪はすぐ外れるタイプが多いので、自分の愛猫であることを証明するためにもマイクロチップを装着しておきましょう。
なお、2022年6月から現在飼育しているペットへのマイクロチップの装着は努力義務となっています。万が一の時のために、なるべく早く動物病院で相談してみましょう。
まとめ
外は、猫にとって交通事故や虐待、感染症などたくさんの危険があります。感情的に「狭いところに閉じ込めてかわいそう」と思うのではなく、リスクやメリットをしっかり考慮し、猫にとって何が幸せかを考えること大切です。
たくさんの危険から猫を守り、トイレを複数置いてキャットタワーを設置するなどして、猫が暮らしやすい部屋にしてあげましょう。
外に出してあげたほうが良いの?猫が窓から外を見る3つの理由
猫が窓から外を見ていることって多いですよね。
完全室内飼いにしていると、「ストレスなのでは…?」「ほんとは外に出たいのかな」と不安になってしまう飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
でも、猫が窓から外を眺めているのには、実は違う理由があったのです。
今回は、そんな猫が窓から外をみる理由について解説していきます。
窓から外を見ている理由① 縄張りを監視している
猫が外を見ている理由は諸説ありますが、最もよく言われているのが「縄張りを監視している」ということ。
私たちが考えているよりずっと、猫は縄張りを意識しています。
完全室内飼いをしている場合、家の中が猫の縄張りです。窓の外から、敵が侵入してこないか、異常はないかと確認しています。
そのため、知らない人や見知らぬ生き物が近づいてくると、警戒度を上げじっと見つめる様子が見られると思います。
それらがテリトリーへ侵入してこないことが分かると安心し、それだけでストレスの発散になると言われています。
SNS上でも「にゃるそっく」などと呼ばれ、じっと窓の外を見つめる可愛らしい猫の姿を見る事ができるかと思います。
窓から外を見ている理由② 動くものを見ている
猫の動体視力・聴覚はとても優れています。
外を見ていると、たくさんの動くものや物音による刺激が得られます。
猫にとっては、こういった刺激を受け取るだけでストレス解消になります。感覚を刺激されることは大切な事です。
また、もともと狩りをして生きてきた猫にとって、これらの刺激はとても好奇心をくすぐられるものです。
窓際でじっとしながら鳥や昆虫などの小動物を目で追っている時は、狩猟本能が働いているのかもしれません。
「カカカッ」っとクラッキングをすることも
特に、猫が窓の外を見ながら、「カカカッ」「ケケケッ」と鳴いていたら、それは視野の中で動く小動物に興奮している証拠です。
クラッキングと呼ばれるこの鳴き声ですが、「獲物が見えているのに、獲れないストレス」から鳴いていると言われています。
クラッキングをしながら窓を見つめている時は、獲物に集中し夢中になっているため、そっと見守ってあげましょう。
窓から外を見ている理由③ 窓辺で日向ぼっこしている
猫が窓辺にいる様子はよく見かけますよね。猫にとって太陽光を浴びることは、様々なメリットが期待でき、重要な習慣だとされています。
毛の水分を蒸発させて、皮膚病を予防したり、血流を促進させて体温を一定に保っているとも言われています。
また、猫は日光浴で紫外線を浴びることでビタミンDを作っており、健康のためにも必要不可欠な行為なのです。
このように、猫は陽に当たることで、内側も外側も健康を保つことができます。
もし外に出してしまうとストレスに!
「外に出られないのはかわいそう!」と言って外に出してしまうと、猫にとって負担をかけることになってしまう可能性があります。
なぜなら、外の世界を知ってしまうからです。
猫は一度外に出てしまうと、テリトリーの範囲が広がります。ですが、室内飼いされている猫は頻繁に家から出ることはありません。
そのため、猫にとっては、縄張りを確認できないことがストレスになってしまうのです。
家の中だけという狭い縄張りだけであれば、「今日もパトロール終了!」と安心でき、猫にとってもストレスなく生活できるのです。
そのため、猫が外を眺めていても、「外に出たいんだわきっと…」と言って窓を開けないであげてください。
自分の縄張りがきちんと確認できていることが、猫にとってはストレスの少ない快適な生活です。
猫が快適に過ごせる環境を作ろう!
猫が窓辺で外を見ながら過ごすことはとても大事なことなので、過ごしやすい環境を整えてあげるのも良いでしょう。
1.静かで落ち着いた環境
猫にとって、窓の外から得られる刺激はストレスを解消するために重要なものです。
しかし、交通量が多かったり、大きな音がひっきりなしに聞こえたりすると、それはむしろ、ストレスの原因となってしまいます。
そのため、猫が使う窓際は、人や車の通りが少なく静かな場所が最適です。
2.日光浴がしやすい環境
猫にとって日光浴は大事な習慣なので、日当たりのいい窓を猫に開放してあげると愛猫も喜んでくれます。
いくつか方角の異なる窓を過ごしやすいように整えてあげることで、太陽の動きに合わせて日光浴する場所を変えられるようにしてあげると良いでしょう。
また、夏は日差しを和らげるためにレースのカーテンを使ったり、冬は窓際が寒くないように暖房を使ったりなど、猫がのんびり過ごせる環境づくりが大事です。
まとめ
今回は、猫が外を見たがる理由について解説しました。
猫にとって、外を眺めることはストレスを発散させる上でも重要なことです。
また、日光浴は猫を内外から健康にしてくれるので、快適に日光浴できる環境を整えてあげることが重要です。
「ずっと外を見ているから」という理由で外へ出してしまうと、逆に猫にストレスを与えてしまうことになります。
外には危険も多く、事故などに遭う可能性もあるため、外には出さず、家の中で快適に過ごせるよう工夫を凝らしてあげましょう。
筆者が実践!保護猫が外に出たがる原因と4つの対策方法
保護猫を飼い始めたばかりの頃は、家の外に出たがって鳴いてしまうことがあります。
筆者の保護猫も、飼い始めたばかりの頃は外に出ようと鳴きっぱなしで、落ち着いてくれるまで数週間かかって大変でした。
外に出たがる保護猫に対して、飼い主さんはどのように接することがベストなのでしょうか?
今回は、保護猫が外に出ようとする原因と、実際に保護猫が外に出ようとした時に試した4つの対処法をご紹介します。
保護猫が外に出たがる3つの原因
1. 初めての環境で不安
「猫は家につく」という言葉もあるように、猫は住処に重きを置いているので環境の変化を嫌います。
急に知らないところに連れてこられた保護猫は、新しい環境に警戒しているのかもしれません。
そのため、保護猫を家に連れてきてはじめのうちは、「前に住んでいた場所に戻りたい」と思って外に出たがることがあります。
2. 初めての人と暮らすのが不安
住環境の変化を嫌うのは、保護猫に限った話ではありません。子猫の時から飼っている猫でも、引っ越しが苦手な猫はたくさんいます。
保護猫の場合はそんな住環境の変化に加え、初対面の人と急に一緒に暮らすことになるため、より大きな不安を感じやすくなります。これも、保護猫が外へ出たがる原因の一つです。
3. 外にいる異性の猫を求めている
メス猫には発情期があり、一般的には日照時間が14時間以上になる季節に発情します。
一方、オス猫には特定の発情期がなく、発情したメス猫のフェロモンに反応して発情する仕組みです。
発情した室内飼いの猫は、外にいる異性の猫に出会うために外に出ようとして鳴くことがあります。
保護猫はいつまで外に出たがるの?
保護猫が窓の外を見つめながらずっと鳴いていると、「一体いつまで外に出たがるのだろう」「いつになったら我が家に慣れてくれるのだろう」と気になりますよね。
通常、数週間〜数ヶ月で家に慣れる
家に慣れるまでの期間は猫の性格や年齢によっても変わるため、短いと1週間ほど、長いと数ヶ月かかる場合もあります。
筆者が飼っている保護猫は1〜2週間かけてだんだんと慣れていきました。
「お外より家の中の方が良いんだよ」と早く保護猫に気づいてもらえるように、住みやすい環境を飼い主さんが作ってあげましょう。
保護猫を家に慣れさせる4つの方法
1. 室内が安全で快適だと気づかせてあげる
室内が快適だと保護猫に気づかせてあげましょう。
具体的には、次のような環境を整えてあげると、猫がだんだんと安心して家に慣れてきます。
- 清潔な水やおいしいごはん、おやつをあげる
- 構いすぎず、ゆっくり過ごせる環境を作る
- キャットタワーやおもちゃを使って適度に運動させる
また、保護猫と接する際の距離感も大切です。
構いすぎず、猫から近づいてきたら撫でてあげる程度の距離感を意識しましょう。
無理に触ろうとしたり、近づこうとすると、猫を怖がらせてしまいます。猫の方から近づいてきた時だけ、構ってあげることが大事です。
2. ケージの外を自由に歩ける時間を作る
保護猫をケージに入れて飼っている場合は、室内を自由に歩ける時間を少しずつ長くしてあげましょう。
繰り返しになりますが「猫は家につく」ので、猫が住む環境を早く把握できるように、なるべくケージの外を歩かせてあげる必要があります。
もちろん、保護猫が自分からからケージの外に出るようになるまで、無理やり出してはいけません。
保護猫のペースに合わせて、ゆっくり家に慣れさせてあげてください。
3. 家の中を全て見せてあげる
猫は縄張り意識が強いので、家中の全ての部屋を把握したがります。
また、自分の縄張りの中に知らない場所があると、その不安から夜鳴きしてしまいます。
実際に、筆者が飼っている保護猫も、家中の部屋をくまなく見せてあげたら鳴き声の回数や大きさが急に少なくなりました。
そのため、家中を探検させてあげることで、猫は自分の縄張りが安全だと認識し、安心して過ごすことができるようになります。
「この部屋はあまり自由に出入りして欲しくないな」と思う場合は、探検の時間だけ飼い主さんが猫のそばについていてあげても良いでしょう。
4. 不妊手術をする
不妊手術をすると、発情期に異性の猫を求めて外に出たがることが少なくなります。
また、不妊手術は生殖器系の病気を予防したり、繁殖できないことへのストレスを減らすこともできます。
飼い猫の性別に関わらず、繁殖の予定がないのであれば不妊手術を考えましょう。
保護猫が外に出たがっても出してはいけない
もし、保護猫が外に出ようとしても、絶対に出してはいけません。
一度外に出たら、猫は縄張りを外にも作ってしまい、自分のテリトリーを確認するため頻繁に外に出たがるようになります。
そして外に出るということは、「病気や怪我」「事故」などの危険性を高めることにも繋がります。
猫の様子を見ていると外に出してあげたくなりますが、リスクを考えると心を鬼にして室内飼いをすることをおすすめします。
まとめ
保護猫が外に出ようとしてしまうことは仕方がありません。
猫が早く家を気に入って慣れてもらえるように住みやすい環境づくりをしっかりしましょう。
家が住みやすい場所だと分かってくれれば、時間はかかってもいずれは慣れてくれるはずです。
保護猫のペースに合わせて接し方や距離感なども気を配ってあげましょう。
室内飼い猫に散歩は必要?猫の散歩のメリット・デメリットと注意点
猫飼いの皆さんの中には、「猫は一生家の中だけで過ごしていていいの?」「外の世界や外の空気に触れなくて大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いと思います。
犬と違って散歩は必要ないと言われる猫ですが、ときどき猫を散歩させている姿を見かけることがありますよね。
そもそも猫は室内飼育が推奨されていますが、そんな猫を散歩させる必要性はあるのでしょうか?
今回は猫を散歩させるメリットとデメリット、そして注意すべき点についてご紹介します。
猫は室内飼育が推奨される
環境省や多くの獣医師は「猫を外に出さない完全室内飼い」を推奨しています。
環境省が紹介している、室内飼育のメリット/デメリットを以下にまとめました。
室内飼育のメリット
- 交通事故に遭う危険がない
- 感染症にかかる危険が少ない
- ご近所トラブルが少なくなる
- 虐待などの被害に遭うことがない
室内飼育のデメリット
- 環境によっては猫が退屈しやすい
デメリットである退屈しやすいという点については、室内空間を整え、飼い主が毎日コミュニケーションをとることで改善できます。整った環境下では、猫は室内飼育で十分幸せに暮らせるでしょう。
猫がストレスを溜めることがないように工夫をすれば、室内飼いのデメリットはほとんどありません。
猫に散歩は必要か?
猫は室内飼いで満足に暮らすことができます。
そんな猫に散歩が必要かどうかは、専門家の間でも賛否両論で意見が分かれているようです。
そもそも「猫にも散歩をさせる」という考え方は「環境エンリッチメント」という概念が由来といわれています。動物福祉の立場から「猫にとって、その動物本来の暮らし、心身ともに豊かな生活をできる環境を整えよう」というものです。
ですので猫にとって散歩が必要かどうかは、一概に断言はできません。飼い主の考え方とそれぞれの猫の性格や様子次第と言えるでしょう。
猫を散歩に連れて行くメリット
気分転換やストレス発散になる
室内飼育の場合は、狭い部屋の中で変化が少ない退屈な環境になりがちです。もちろん、室内でも十分な環境を整えることは可能です。
しかし、外に出ることは猫にとって新たな刺激となり、自然と触れ合うことでストレス発散や気分転換の効果があります。
運動不足の解消
室内飼育の猫は肥満になるリスクが高くなりますが、散歩で運動をすることで、運動不足解消に繋がる場合もあります。
災害対策
外の世界に慣らしておくという意味で、散歩が災害時に役に立つことがあります。
普段は室内で過ごす猫を、災害時にどうしても外に連れ出さなければならなくなった場合を想定してみてください。
日頃から散歩やハーネス、リードをつけることに慣れていれば、いざという時に猫にストレスをかけずにスムーズに外に連れ出すことができるかもしれません。
猫を散歩に連れて行くデメリット
外の世界の危険に晒されやすくなる
外飼いの猫の平均寿命が、室内飼いの猫より3〜4年も短いという報告があるように、猫は外で過ごすことで様々なリスクに晒されます。
他猫との喧嘩、脱走、交通事故、虐待、植物中毒、化学物質中毒、感染症(細菌、ウィルス、ダニ、ノミなど)など、外の世界には猫にとっての危険がたくさんあるのです。そのため、猫を外に出すこと自体が不適切であると考える人もいます。
外に出ることでストレスを感じる
縄張り意識の強い猫は、家の中にいても定期的にパトロールをしています。
猫を外に連れ出すと、他の猫の縄張りを歩くことになり、ストレスを感じてしまいます。さらに、外の世界を知ってしまった猫は、家の外の縄張りをチェックできないことがストレスになります。
猫を散歩する場合の注意点
ここまでご紹介してきたように、猫の散歩にはメリットだけではなく、リスクも伴います。
もし猫を散歩させたい場合は、これらのリスクを最小限に留めなければいけません。そのため、飼い主が行うべき事前準備と注意点をご紹介します。
1.首輪ではなくハーネスを
散歩をする際は、首輪ではなく、腕を通すハーネスを使用しましょう。
猫は体が柔らかく頭が小さいため、きつめに首輪を調節したつもりでも抜けることがあります。腕に通すハーネスの方が猫の体に負担もかかりにくく安全です。ハーネスは体に合ったサイズを選び、絶対に抜けることがないか確かめてから外へ出るようにしましょう。
猫がハーネスに慣れるには時間がかかることがあります。しばらく家で練習し、猫が慣れたこと、ハーネスが外れないことを確認してから外に出ましょう。
2.ワクチンやノミダニ予防は入念に
猫を散歩に出すのであれば、猫の3種混合ワクチンに加え、猫白血病ウイルスやクラミジア感染症も予防できる4種あるいは5種混合のワクチンを打つことも考えましょう。
散歩中に思いがけず他の猫と接触することがあると、これらの病気への感染リスクが高まります。猫を散歩に連れ出す前に、どのワクチンを打つべきか、動物病院に相談することをお勧めします。
ワクチンに加えて、ノミ、ダニ、フィラリアの予防もしっかり行いましょう。
3.最初は様子見。無理に連れ出さない
最初は家のベランダや庭先などに出して、猫の様子を伺いましょう。
興味を持って歩く猫もいれば、出たがらない猫もいます。あくまで猫のペースに合わせ、飼い主は見守るだけにしましょう。
散歩に行く際は、まずは短い距離から始め、怖がって動きたがらない場合はそこで諦めることも肝心です。
その後は愛猫のペースに合わせながら、徐々に散歩の流れを作っていくことが大切です。
4.散歩コースを見極める
散歩コースは車や人通り、外猫が少ない場所を選びましょう。
その際、意外な植物でも猫に毒性があることが多いので注意する必要があります。
5.「歩かせる」ことを目的にしない
猫は歩きたいというよりも、外の様子や縄張りの確認のために外に出ることが多いようです。そのため、無理に引っ張るのではなく、猫の好きなように歩かせることが大切です。
リュックやカートで草むらがある場所に連れていき、そこで遊ばせるという方法もあるようです。
まとめ
犬と違って、猫の散歩は必ず必要というわけではありません。
外の世界に興味を持っている猫にとっては良い刺激になることがありますが、事前の準備とトレーニングが必須です。猫の体調や様子を観察しながら進めましょう。
外の空気に触れるだけでも充分ですので、猫に負荷のかからない程度に散歩を楽しんでください。
また、神経質な猫の場合はストレスになるので無理に散歩させることのないように注意です。
散歩をしても、しなくても、猫にとって豊かな環境を整えることが大切ですね。
【鳴き声がひどい】元野良猫が鳴き止まないときの4つの対処法
「室内飼いを始めてから鳴き声が止まらない…。」元野良猫を飼ってから鳴き声に悩まされている飼い主さんは多いでしょう。
室内で飼い始めたばかりの元野良猫は、不安から鳴いてしまうことがよくあります。筆者自身、元野良猫を飼い始めたときに数週間も猫の鳴き声に悩まされました。
今回は、室内飼いを始めた元野良猫の鳴き声を止める方法と、鳴き声が落ち着くまでの期間を筆者の実体験を元にご紹介します。
室内飼いを始めたばかりの鳴き声は当たり前
元野良猫が鳴くのはよくあること
室内で生活を始めたばかりの元野良猫が鳴いてしまうのは仕方がないことです。
「アオーン」「ノウーン」などの鳴き声は、猫のマイナスの感情から来ています。猫はもともと環境の変化に敏感な生き物です。外で生きてきた元野良猫にとって、室内での生活は不安や強いストレスを感じています。
鳴き叫ぶような声だからこそ、「このままで大丈夫かな?」と不安に感じるかもしれませんが、室内の環境に慣れていくと次第に鳴き声は落ち着いていきますので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
鳴き声が落ち着くまで数週間かかる
室内飼いを始めて、鳴き声が落ち着くまでにかかる期間は数週間以上です。もちろん、猫の性格によって数日で落ち着く場合もあります。
筆者が保護した元野良猫も、飼い始めた時は毎晩窓の外に向かって鳴いてましたが、だんだんと緊張が解け、2〜3週間ほどで鳴き声が落ち着くようになりました。
元野良猫の室内飼いで鳴き声がひどいときの対処法4つ
元野良猫の鳴き声がひどい時の対処法4つを、実際に筆者が試した方法もふまえてご紹介します。
1.猫を閉じ込めない
元野良猫をケージや部屋に閉じ込めると、かえって鳴き声が悪化することがあります。
猫は縄張り意識が強い生き物なので、家の中を探検して自分のテリトリーを確認したくて鳴く場合があります。筆者が保護した元野良猫の鳴き声がひどい時に、家中のドアを開けて猫を自由に歩けるようにしたら、猫の鳴く頻度が減りました。
夜はケージに入れず、家の中を探検させてあげてみましょう。その際、誤食すると危険なものは、猫が届かない冷蔵庫や棚などにしまってください。
2.猫の鳴き声に反応し過ぎない
猫が鳴いているとつい反応したくなります。しかし、「外に出して!」「1人にしないで!」と鳴いている場合、鳴き声に反応すると「鳴けば要求が通る」と鳴き声が悪化してします。
このように、飼い主さんの様子を伺うために声を出していることも少なくないので、心を鬼にして反応しないようにしましょう。どうしても猫の鳴き声が気になる時は、鳴き始めてから3〜4分経過後に構ってあげてください。
3.避妊・去勢手術を早めにする
保護した元野良猫が避妊や去勢をしていない場合は、早めに手術を受けましょう。
発情期はオスもメスもパートナーを見つけるために大声で鳴きます。しかし、室内飼いでは、パートナーに出会えないため発情した猫はストレスを感じます。
避妊・去勢手術により、猫が発情期に鳴くことを抑えられ、ストレスも軽減できます。
4.猫を安心させてあげる
猫が夜鳴きをするのは、環境の変化による不安やストレスが原因である場合が多いです。そのため、猫が少しでも安心して夜を過ごせるよう、いろいろ試してみましょう。
以下は、筆者自身が実際に試して効果があった方法です。
- 寝る前の5分間、「1人でも寝られるよ、大丈夫」「良い子だね」と撫でながらひたすら声をかける
- 昼間に十分に遊んであげて、猫が夜にぐっすり眠れるようにする
- 外を見られるように窓際に移動させてあげる
- 布団に連れていって撫でながら一緒に眠る
- 夜の間はご飯を出しっぱなしにする
上記の方法の中でも、1は特に寂しがり屋で甘えん坊な猫を安心させる効果があります。
猫の性格や時期によってうまくいくときもいかないときもあります。筆者が室内飼いしている元野良猫は、最初は効果があった方法も急に効果がなくなったり、効果がなかった方法も急に効果が出たため、根気よく続けましょう。
近所へのフォローは早めに
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合、猫の鳴き声はご近所トラブルを招きかねません。
鳴き声は、窓など厚さがないところから漏れてしまうため、防音カーテンや吸音材(音を吸ってくれる板)を窓に設置しましょう。
筆者自身は防音カーテンではあまり効果がなかったので、吸音材を購入して窓に置いて防音していました。
また、ご近所さんに野良猫を保護したこと、夜鳴きするかもしれないことを事前に伝えるようにするとトラブルを抑えやすくなります。
まとめ
室内飼いを始めた元野良猫が鳴いてしまうのは、環境が変わり不安になっていることが原因です。鳴き声が落ち着くまでにかかる時間は猫によって異なりますが、環境に慣れていくと数週間で落ち着いていくでしょう。
「いつまで続くんだろう…」と不安に思う飼い主さんも多いでしょうが、徐々に鳴く頻度が減りますので安心してください。
もし、時間が経っても鳴き声が落ち着かない場合は、病気などが原因の場合もあるため、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
犬に自由を与える義務と犬が自分の空間を持つ権利について考える
私は、東京都八王子市でペットホテル、ペットシッター、ドッグトレーニングのサービスを提供している「犬と人の学び場ポケット(以下、ポケットと言います)」を運営しています。ポケットではペットホテルの運営を行っているので、オーナー様からお話を伺う機会がたくさんあります。
愛犬の生活環境をお聞きすると、「愛犬はお部屋の中、あるいはおうちの中を自由に行き来して過ごしています」とおっしゃる方が最近になって非常に多くなりました。ひと昔前は「犬は外で飼うもの」と言われていたことを考えると、飼育環境が大きく変化してきていることがわかります。
しかし、飼育環境が変わっていくにつれて新たな問題も出てきています。今回は犬に自由を与える義務と部屋を持つことの権利について考えていきましょう。
犬の飼育環境の変化
今と昔では、犬の飼育環境はずいぶん変わってきました。どのように変わり、どのような問題が顕在化してきたのか見ていきましょう。
犬の屋外飼育は向かない?
規模の大小には諸説ありますが、もともと犬は群れをつくって過ごす動物だったと言われています。この事実を踏まえると、外でポツンと一頭だけを鎖につないで飼育するという昔の飼育スタイルはあまり適していないことがわかるでしょう。
犬は外で飼うものだとされていた頃、犬はご飯の残りを与えれば、家を守る番犬として働いてくれる都合のよいパートナーとして扱われていました。これは、人と犬が共生し始めた起源にも近い関係性だと思われます。
外で飼うことで、犬の独立心が育つこと、室内への汚れや抜け毛の飛散を防げることは飼い主にとって大きなメリットかもしれません。しかし、住宅街などで屋外飼育をした場合には、ほえ声や抜け毛の飛散、鎖の金属音などが近隣トラブルを招いてしまう可能性があります。
室内飼いで顕在化してきている問題
それでは、家の中で飼うようにすれば、あとは自由で良いのかというと、そういうわけでもありません。
ネオテニー(幼形成熟)な犬たちの中には自我があまり強く出ず、人にとって飼いやすい子もいます。しかし、それは一部の例外で、ほとんどの犬は家自体を縄張りと捉えるようになり、そこで起きる「気に入らないこと」を排除しようとするでしょう。
例えば、チャイムが鳴るとほえる。人のソファー、ベッドなどを占領し、自分の場所だと言わんばかりにオシッコでにおい付けをする。窓から往来する人や車を追い払うかのように興奮してほえながら走り回るなどが代表的な例です。
自由すぎることの弊害
こういった犬の問題行動が起こるきっかけは、自由すぎることが要因のひとつであると考えられます。広すぎる縄張りを与えることは、家そのものを守らせることになり、犬にとってストレスになりかねません。
また、同じ屋根の下で生活をすることで、お互いの気持ちを理解しやすく絆は深まりますが、過度に溺愛してしまうと分離不安という問題を招きます。自由の度合い、愛情の度合いを適切なものにするために、飼い犬にはパーソナルスペースを用意してあげる必要があります。
犬が安心して過ごせる環境とは
自由に家の中を過ごさせてあげる上で忘れてはいけないのは、飼い犬だけのパーソナルスペースとなるハウスを必ず用意してあげるということです。自分だけのパーソナルスペース、落ち着けるハウスを持つことは犬にとって当然の権利と言えます。
サークル型のハウス
室内犬のハウスとして一般的なものは、柵に囲まれたような形のサークルと呼ばれるものでしょう。
このタイプのハウスは多種多様で、屋根があるものや、トイレスペースと寝床を離して設置する広いものなどがあります。
バリケン型のハウス
もうひとつ考えられるのは、バリケンと呼ばれる形状のものです。これは犬を飛行機で空輸する場合にも使われます。バリケンは商品名のため、このようなタイプのハウスのことをクレートと呼んだり、キャリーと呼ぶこともあります。
出入口は1カ所でまわりには小さな柵状の窓があり、中は暗くなるようにできています。
おすすめはどっち?
おすすめしたいのは、後者のバリケンタイプです。薄暗く視界が広すぎないので、飼い犬にとって落ち着ける空間となるでしょう。広すぎないのでトイレのしつけもしやすいです。また、車で移動するときや万一の災害のときにも役立ちます。
ちなみに、車の中で愛犬をフリーにしていると場合によっては道路交通法違反ですのでご注意ください。車で移動する場合は、愛犬の安全面も考慮して必ずハウスに入れるべきです。ハウスの中でおとなしくできるように、普段からトレーニングしておきましょう。
もし、バリケンの扉を閉めることに抵抗があれば、開けたまま使用してもかまいません。いざという時に閉められれば問題ありません。今、サークル型のハウスを使っているという方でも、万一のときのために飼い犬がバリケンに入れるように練習しておくことをおすすめします。
むすびに
室内犬は、人の生活環境になじむことを余儀なくされています。異なる種である人間と犬が同じ環境で生活していくためには、人が犬に歩み寄る必要があります。飼い主は愛犬の気持ちを考えて、暮らしやすい環境を整えてあげましょう。
世界的に、犬に自由を与えるのは飼い主の義務になりつつあります。しかし、自由なら何でも良いというわけではないと思っています。また、人間がパーソナルスペースを持つのと同じように、犬にもパーソナルスペースを持つ権利があると思います。
お気に入りのハウスに住んでいる犬は、何らかの事情で動物病院やペットホテルなどに預けられる場面でも、落ち着くよりどころがあるため、ストレスが軽減されます。これも持ち運びができ、どの施設でも設置してもらいやすいバリケンをおすすめする理由のひとつです。
一人暮らしでも猫は飼える?必要な対策とは
一人暮らしでも、猫を飼いたい!
でも、猫に負担をかけてしまわないだろうか?どんなことに気をつけたらいいのか?色々心配事が出てきますね。
これからお迎えする猫ちゃんのためにも、飼い主さんに必要な心構えや具体的な対策について、まとめてみました。
最適な部屋とは?
ペット可の物件を探そう
まず大事なことは、そもそもペットを飼っても良い物件かどうかということです。
動物を飼うということは、自分だけの都合で決めていいことではありません。
ペット不可のところでこっそり飼って、トラブルを起こすことは、人間のみならず猫にとっても不幸なことになりかねません。
相談によっては可というところもあるため、まず猫を飼い始める前に、よく確認しておくことが重要です。
広さよりも、猫が上下移動できる工夫をしよう
一人暮らしとなると、猫を飼うには部屋が狭すぎるのでは?と心配されることがあるかもしれません。
間取りは最低2部屋あることが望ましいでしょう。
しかし、猫の暮らしにとって重要なのは広さだけではありません。
猫は高いところに登るのが好きです。
猫が思う存分遊べるように、上下移動できるような工夫をしてあげると良いですね。
キャットタワーを設置するスペースが確保できない場合、本棚やタンスの上を空けておくだけでも十分です。基本的に落ちたら危ないものなどを置かないようにしてあげましょう。
室内飼いだからこそ増える、猫の事故リスク!
- 電気コードによる感電
- ヒーターなどによる低音やけど
- お風呂の水による事故
- 高層階からの転落
一人暮らしとなると、心配なのは留守中の事故。
室内飼いだから大丈夫…と油断はできません。人間の生活の中では、うっかりすると猫を危険な目に合わせてしまうものが意外とたくさんあります。
しっかり対策をしてあげることで、外出時の心配を少なくしておきましょう!
電気コードにはカバーをしよう
猫からすれば、電気コードは格好のおもちゃになってしまうことがあります。
コンセントに繋がれた電気コードにじゃれたり、噛んだりすることで、口の中を火傷をしたり、酷いときは感電してしまいます。
事故を防ぐためにも、電気コードにはガードをつけましょう。
使わないものは外出時こまめに抜いておくのも良いと思います。
太さも数種類あるため、コードを数本まとめて覆うことも可能。
必要な分だけカットできるチューブもあります。
ヒーターや電気カーペットは、人間がいる時だけON
冬は毛皮に覆われた猫だって寒い!
ヒーターやストーブが着いているときに、ついつい近づきすぎて火傷をしてしまうことがあります。
熱源に直に触れないようなものを使うか、ストーブガードをつけてあげましょう。
猫が寒いだろうと外出時にカーペットなどを付けっ放しにしておくのも危険です。その上で長時間眠って低温やけどを引き起こすこともあります。
暖房器具などは、スイッチオフにしてから外出しましょう。
お風呂の水は抜いておく
人間にとってはなんでもない場所でも、猫にとっては危険になり得る場所というのが、お風呂場です。
お風呂にたまった水を飲もうとして、浴槽に落ちてしまうことも…。
お風呂の水は不要時は抜いておく、蓋をきちんと閉めるなどの対策をしましょう。
転落に注意
物件探しの段階で、できれば1階の部屋を選んだ方が良いでしょう。
2階以上の部屋で飼う場合、窓を開ける際は必ず網戸を閉める、窓の開いた部屋に入らせないようにするなどの工夫が必要です。
ベランダの手すりに「網カーテン」を取り付けることで、二段構えで脱走や転落を防止すると、さらに安心です。
網カーテンの取り付け方は、YouTube等を使えば動画で簡単に見ることができます。
いざという時の預け先の確保
何かの用事で長期間家を留守にするときなどに、猫を預かってくれる人を予め確保しておきましょう。
緊急の用事の場合、猫のことまで手が回らない可能性もあります。
普段から話を通しておけば、預ける方も預かる方も、お互いに無理なく協力し合えるはずです。
外出から帰ってきたら
一人暮らしの飼猫は、寂しく過ごす時間が長いです。
猫がストレスを溜めないように、仕事や学校で疲れていても、家にいる間はできるだけかまってあげてください。
飼猫が無邪気にじゃれている愛らしい姿を見れば、あなたの疲れも吹っ飛んでしまうことでしょう。
最後に
猫と過ごすなかで大変な思いをすることもあるかもしれませんが、正しい知識と猫への愛があれば、一人暮らしでも猫を飼うことはできます。
ぜひ、参考にしてみてください。
猫を飼いたい気持ちはあるけれど、決心がつかない…という方には、「猫付きマンション」もおすすめです。
https://cheriee.jp/life/knowledge/1788/
気になる方は
これから猫を飼う方必見の情報もあります!こちらも、併せてご覧ください。
犬は家の中と外どっちで飼う?室内飼いのススメ!
犬を外で飼うべきか、室内で飼うべきか悩んでいませんか?いざ犬を飼おうというとき、どこで飼うか悩みますよね。
最近は番犬のように外で飼われている犬を見かけなくなりました。実は、愛玩犬として犬を飼う人が増えている今、室内で飼う方が断然良いのです。
室内飼いで愛犬との楽しい生活を叶える!
これから家にやって来る新しい家族を迎える場所は、屋内がオススメです!
人間は生活の多くを屋内で過ごすので、犬とたくさんコミュニケーションが取れる室内飼いはメリットがたくさんあります。
信頼関係を築きやすい
まず、犬は飼い主と多くの時間を共有することで、人間との付き合い方を学びます。自分の飼い犬とたくさんの時間を過ごせば過ごすほど、その犬との信頼関係が築きやすくなります。
犬の健康維持
天候などによって大きく環境が変化しないので、身体的にも精神的にも健康を維持しやすくなり、万が一病気や怪我をしてもすぐに気づくことができます。
また、マダニや蚊などの虫に接する機会も屋外に比べると減らすことができるので、病気の予防という観点でもメリットがあります。
愛犬と楽しい生活を送る上でたくさんのコミュニケーションは必要不可欠なのです。
屋外飼いはリスクが大きい?!
屋外で犬を飼うと、室内飼いとは反対にコミュニケーション不足から生じる不利益が多くあります。先ほど挙げた室内飼いのメリットが得られなくなりますし、寂しさから吠えたり脱走されてしまうなんてこともあるかもしれません。
犬にとって 屋外=ストレス
「屋外でもコミュニケーションを取ればいいんじゃないの?」そう思うかもしれません。
もちろんそうすれば良いのですが、私たちの都合のいい時にばかり可愛がるのは犬にとって良いこととは言えません。これから犬を飼う人は犬を可愛がり、そして楽しい生活を送りたいはず!屋外で飼うことは、それを叶えてくれないかもしれません。
なぜなら、犬は犬の祖先である狼の習性を持っているため、群れでの行動を好みます。そのため、屋外で飼っていると飼い主に懐かない上、犬にとっても大きなストレスになってしまいます。
室内飼いの注意点
室内飼いをする上でももちろん注意点があります。ここでは特に気をつけてほしいことを3つ挙げます。
異物の誤飲
家の中には小さなものでも大事なものが多くありますし、体内に入れると危ないものもあります。人間は判別できても、犬にはできませんし、何でもおもちゃにしてしまいます。犬が異物を誤飲してしまう可能性があるようなものは、高いところや引き出しに収納しましょう。犬も取扱い方法は赤ちゃんと同じなのです。
トイレのしつけ
家の中で放し飼いする場合、トイレのしつけをしっかり行わなければ、家のいたるところで排泄してしまいます。飼い主にとってもストレスの原因になってしまうので、注意しましょう。
トイレのしつけ方法については、以下をご覧ください。
食事
犬の食事は特に気をつけなればなりません。
人間が食事をしている時は、なるべく犬を寄せ付けないようにしましょう。人間の食べこぼしを食べてしまったり、人間が可愛がりすぎて人間のおかずをついついあげたりしますが、これは犬にとって良いこととは言えません。多様な食事を与えた場合、アレルギー性皮膚炎が出やすい傾向があるそうです。
犬が食べてはいけない食べ物については、以下を参考にしてください。
楽しいペットライフを!
室内で飼うと、良いことがたくさんあります。もちろん屋外でも飼うことはできますが、もし迷っているなら、これから飼う犬のためにも、室内で飼うことをオススメします。たくさんのコミュニケーションで、愛犬との生活を楽しんでくださいね!