猫がニャンモナイトで眠る3つの理由と飼い主さんにできること
猫は様々な寝相をしますが、そのひとつに「ニャンモナイト」というものがあります。その姿がアンモナイトに似ていることから「ニャンモナイト」と呼ばれおり、SNSでもとても人気があります。
そんなかわらしい寝姿ですが、猫はどうしてニャンモナイトで眠るのでしょうか?また、飼い主さんが気をつけてあげるべきことはあるのでしょうか?
今回の記事では、猫がニャンモナイト姿で寝る理由や、ニャンモナイトを見たときに飼い主さんが確認してあげたいポイントをご紹介します。
そもそも「ニャンモナイト」とは?
「ニャンモナイト」とは、猫が頭とおしりを近づけて、丸まった格好で眠っている様子のことを言います。
渦巻き状に丸くなって眠る姿が、上から見るとアンモナイトのように見えることから、「ニャン」と「アンモナイト」を掛け合わせて「ニャンモナイト」と呼ばれています。
しましまや単色、ぶちなどの模様の違いのほか、被毛の色の違いによって、ニャンモナイトの見た目は猫それぞれです。
Instagramでも人気!
Instagramでも、「#ニャンモナイト」で検索すると、色々な猫のニャンモナイト姿が見られます。
中には数匹が同時にニャンモナイトで寝ている写真もあってとてもかわいいので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Instagram「#ニャンモナイト」
https://www.instagram.com/explore/tags/%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88/
猫がニャンモナイトになる3つの理由
1. 寒さから身を守るため
「猫はこたつで丸くなる」という歌がありますが、実際、寒くなると猫は丸くなることが知られています。
これは、冷えやすい鼻やお腹、手足を身体の内側に入れることで、身体の熱を逃さないようにするためです。
猫は一般的に、気温が15度以下になると、丸くなって眠ることが多くなるようです。
2. 大事なお腹を守るため
猫にとって、お腹は急所です。丸くなってお腹を内側に入れるのは、寒さ対策だけでなく、寝ている間に敵からお腹を襲われないようにするためでもあります。
完全にリラックスした状態であれば、お腹を上に向けてぐっすりと眠りますが、少し警戒心が残っていたり、臆病な性格の猫はお腹を隠して眠ります。
ただし、さらに警戒しているときは、お腹を下にして手足を地面につけ、いつでもに逃げられる状態で眠るので、ニャンモナイトはそこまで警戒が強い状態でもありません。
3. ベッドが丸いから
丸い形の猫用のベッドの中で丸くなっている場合は、容器の形に沿うようにして自然とニャンモナイトの状態になっていると考えられます。
逆に言えば、愛猫のニャンモナイトが見たければ丸型のベッドを置いてみると良いかもしれません。
猫がニャンモナイトをしているときの対応
1. 部屋が寒すぎないか確認する
ニャンモナイトになっているからと言って過度に心配する必要はありませんが、「寒い」と感じているサインの可能性があるので、部屋の温度が下がりすぎている場合は温めてあげましょう。
猫が心地よいと感じる温度は、約20~25度だと言われています。
2. 猫が安心しきれる環境を作る
ニャンモナイトはすごく警戒した状態ではありませんが、もしかしたら完全に安心しきった状態でもないかもしれません。
猫が完全にリラックスできるように、部屋の環境を少し見直してみましょう。
- テレビの音や話し声などにより、猫の寝床が常にうるさい状態になっていないか見直そう。
- 蛍光灯は猫にとってチカチカ点滅して見えるので、灯りはLEDにし、猫の寝床付近では消してあげよう。
- 猫は狭くて暗い場所を好むので、部屋の隅に寝床を作ったり、寝床の四方を囲ってあげよう。
3. ベッドは季節に合った形・素材を選ぶ
ニャンモナイトは確かにかわいいですが、だからと言って一年中小さくて丸いベッドを使っていると、猫は少し暑くて寝づらいと感じるかもしれません。
夏場は手足をしっかりと伸ばせるように、広めのベッドを選んであげると良いでしょう。また、冬場は裏起毛、夏場は麻素材など、素材にも注意して選ぶことをおすすめします。
冬にオススメのベッドはこちら
夏にオススメのベッドはこちら
まとめ
今回の記事では、猫の寝相のひとつである「ニャンモナイト」について、その理由や対応の仕方をご紹介しました。
猫のニャンモナイトは寒くなる冬場によく見られますが、ベッドが丸型だったり、少し警戒心がある場合にも見られます。
猫の寝相を見て、ただ「かわいいな」と思うだけでなく、なぜそのような姿で寝ているのかを考えてあげることで、さらに猫への理解が深まるでしょう。
いくつ知っていますか?猫の可愛らしい座り方と寝姿全9選!
のんびりと寝転がったり座ったりして毎日を過ごしている猫ですが、皆さんはその座り方や寝転がり方に様々な名称があることをご存知でしょうか。
座法などとも呼ばれるものですが、特徴的なものが多く、SNSでも多くの注目を集めています。
今回は、そんなとても可愛らしい猫の座り方、寝転がり方を紹介していきます。皆さんはいくつご存知ですか?
猫の座り方6選!
その体の柔らかさから、猫は様々な座り方をします。
中にはとてもかわいいものもありますが、実は猫がとっている姿勢から、猫の警戒度やリラックス度が判断できるのです。
ここでは、特によく見られる6つの座り方をご紹介していきます。
猫の座り方①エジプト座り
猫の座り方としては、最もスタンダードでよく見られるものです。
後ろ足を折り畳み、上半身を起こして前足を揃える座り方で、犬のおすわりとも似ています。エジプト神話の女神「バステト」の座り方と同じことから、この名前がつけられました。
この座り方をしている時、猫はやや警戒しています。前足を揃え、上体を起こすことで、周囲の状況に気を配っており、すぐに動ける姿勢です。野良猫などにもよく見られます。
猫の座り方②尻尾巻き座り
エジプト座りの変化形として、尻尾巻き座りがあります。その姿勢はエジプト座りとほぼ同じですが、尻尾を体に巻き付けているのが特徴です。
猫は周囲を警戒している時に、尻尾を体に巻き付けます。これは、尻尾を使って急所である腹部を外敵から守っているのです。
ほかにも、寒い時に体を温めるため、尻尾で熱を逃さないよう保温するという役割もあります。
猫の座り方③スフィンクス座り
前足を前方へ伸ばしたままお腹を地面につけ、後ろ足は体の下にしまう座り方です。その名前の通り、スフィンクスに似ていることからその名前がつけられました。
この姿勢をしている猫は比較的落ち着いています。お尻を下ろし、お腹を地面につけているため、気持ちに余裕があります。
ですが、前足を伸ばし、すぐに動ける姿勢でもあることから、少し警戒する気持ちもあると言えます。
猫の座り方④香箱座り(こうばこずわり)
猫の座り方で最も有名とも言える座り方です。前足と後ろ足の両方をお腹の下にしまい込み、そのきれいな長方形の姿が香箱に見えることから名付けられました。
香箱とは、香木や薫香料を収納するための箱のことで、茶道や香道などに用いられます。また、英語圏ではパンの塊に似ていることから、「catloaf」(猫のパン)とも呼ばれます。
香箱座りをしている猫は、後ろ足と前足の両方を折り畳んで座っており、とてもリラックスしています。
足を折り畳み、お尻をつけている姿勢からでは、すぐに次の動きに移れません。そのため、周囲に外敵がなく、また、飼い主さんのことを信頼している証でもあります。
猫の座り方⑤スコ座り
お尻を地面につけ後ろ足を前へ投げ出し、お腹を露わにした座り方です。スコティッシュフォールドによく見られる姿勢なため、このような名前がつけられました。スコティッシュフォールド以外の猫にも見られ、「おじさん座り」「おっさん座り」などとも呼ばれます。
両足を投げ出し、お腹を無防備に出している姿勢なため、非常にリラックスしている状態です。また、お腹や股をグルーミングしているときにも見ることができる姿勢です。
なお、関節などに痛みがある場合もこの座り方をする場合があります。歩き方に異常が見られたり、足をかばうようなことがあれば、獣医さんに診てもらいましょう。
猫の座り方⑥横座り
前足は地面につけたまま、後ろ足を横へと投げ出し、お腹を見せている姿勢です。女性が足を崩して座っている様子に似ているため、「女座り」や「お姉さん座り」と呼ばれることもあります。
お腹をさらけ出し、足も伸ばしているため、リラックスしている姿勢だといえます。ですが、実はその前足の状態でそのリラックスの度合いが異なります。
前足を地面につけたり、少し立てている場合には、何かあったときに動けるようにやや警戒心がある状態です。一方で、前足も後ろ足と同様に横へと投げ出していたら、かなりリラックスしており、やや眠たげな様子も見られるでしょう。
猫の可愛らしい寝姿3種類をご紹介!
座り方だけでなく、猫の寝姿にも可愛らしいものがたくさんあります。
そこで、SNSなどでもよく見られる寝姿を一挙にご紹介していきます。
猫の寝姿①アンモニャイト
くるりと丸くなり、頭とお尻をくっつけて寝る状態のことです。そのまんまるな姿がアンモナイトにそっくりであるため、アンモニャイトと呼ばれるようになりました。
きれいな丸であればあるほど、完成度の高いアンモニャイトとされ、SNSなどではとてもかわいらしいアンモニャイトを見ることができます。SNSで「#アンモニャイト」のハッシュタグを検索すると、多数ヒットするほど、知名度の高い寝姿です。
猫は、手足やお腹、尻尾、顔が冷えやすいため、このように丸くなることで体の熱が逃げるのを防いでいるとされています。そのため、冬などによく見られる寝姿です。
猫の寝姿②へそ天
お腹を上に向け、まるで人間のように仰向けで寝ている姿のことです。その名前の通り、おへそを天へと向けていることが由来で、無防備な姿に魅了される飼い主さんも少なくないでしょう。
猫の急所であるお腹を、あろうことか天へと向ける様子からも、非常にリラックスしていることがわかります。これは同時に、自分のテリトリーや飼い主さんのことを信頼している証だとも言えます。
また、体の熱を外へと放出し、体温調節をする際にも、このようにお腹をさらけ出して寝ます。
猫の寝姿③ごめん寝
香箱座りやスフィンクス座りの状態で、顔を地面へと埋めたまま寝る姿のことを「ごめん寝」と呼びます。他にも「すまん寝」や「土下座寝」とも呼ばれており、SNSでもたくさん見つけられるでしょう。
この寝方をする猫の理由としては、まず、眩しいことがあげられます。
猫は夜行性なため、夜でも目が見えるように、周囲から光を取り入れる能力がとても優れています。そのため、日光や家の中の電気が眩しく感じてしまう場合があるのです。
そういった際に、できるだけ光を遮れるよう、ごめん寝の姿で顔を埋めているとされています。
また、他にも、香箱座りやスフィンクス座りの状態から寝落ちしてしまったという可愛らしい理由もあるようです。
まとめ
今回は、猫の可愛らしい特徴的な座り方、寝姿をご紹介しました。
飼い主さんの中にも「見たことはあるけど名前は知らなかった」という方がいるのではないでしょうか。
座り方や寝ている姿に着目してみると、猫が警戒しているのか、リラックスしているのかを理解できます。
愛猫との信頼関係を深める手段として、ぜひ、観察してみてください。
猫が寝る場所と寝相から分かる!飼い主さんへの信頼度と猫の性格
猫を飼っている皆さんは、猫の寝る場所やその姿を気にしてみたことがありますか?
実は、猫の寝る様子は、猫が飼い主さんをどの程度信頼しているのかや、猫の性格を知るヒントになります。
そこで、今回は、猫の寝る場所と寝相を、愛猫からの信頼度や性格と紐付けながら解説していきます。
猫が寝る場所から分かる!信頼度や猫の性格
家で飼われている猫は野生の猫とは異なり、いつまで経っても甘えん坊なことが多いです。
これは、飼い主さんのことを自分の保護者と認識しているためです。
特に、避妊・去勢手術を行った猫は、飼い主さんに甘えたがる傾向があります。
親猫のような存在の飼い主さんと一緒に寝るために、布団に潜り込んで来ることもあります。
そして、猫が飼い主さんをどれほど信頼しているのかは、寝る場所や寝相を観察することである程度判断できるのです。
1. 顔の周りで寝る
猫が顔の周りを近づけるのは信頼の証です。猫同士でも鼻やおでこをくっつけたりすることがあります。
特に、子猫にはこの傾向がよく見られ、飼い主さんの顔に近づいたりくっついたりしてきます。
また、成猫であっても、飼い主さんを信頼している場合には枕元で寝る姿が見られます。
2. 布団の中で寝る
布団の中に潜り込んでくる猫は、顔の周りで寝るほど甘えん坊ではないですが、それでも「飼い主さんのことが好きで近くにいたい」という場合が多いです。
3. 布団の上で寝る
布団の上や股のあたりなどで寝ている猫は、クールな性格なのかもしれません。
「飼い主さんを信頼していて側で寝たいけれど、あまり触って欲しくはない」と思っている場合が多いです。
4. 足元で眠る
猫が足元で寝ている場合、やや警戒されているのかもしれません。
「布団のような暖かい場所で寝たいけれど、なにかあったらすぐに逃げられるよう準備している」とも言えます。
5. 離れた場所で寝る
お迎えしたばかりで警戒している場合、離れた場所で寝る猫が多いです。
他にも、大人びた性格で、「寝るときはひとりでゆっくり寝たい」という猫も、離れた場所で寝ます。
そのため、離れた場所で寝ているからといって必ずしも信頼関係がないわけではありません。
どこにいるかわかる距離で寝ている場合は、ある程度の信頼関係は構築できていると言えるでしょう。
猫の寝相からも信頼度が分かる?
猫の寝る場所以外にも、猫の寝相からも飼い主さんへの信頼度を知ることができます。
次のような格好で寝ている場合は、飼い主さんを信頼している証拠です。
1. 仰向けで寝る
猫がお腹をさらけ出し、仰向けで寝ている場合、猫はとても安心しています。
急所であるお腹を隠さず無防備に見せているということは、危険が存在しないと考えている証拠です。
そのため、飼い主さんを信頼しており、縄張りの中が安全だと認識している状態だと言えます。
2. お尻をむける
動物にとって背後は死角であり、警戒すべき場所です。
そんな背後、お尻を飼い主さんに向けるということは、飼い主さんのことを信頼しているサインです。
自分では警戒できない背後を、信頼できる相手に守ってもらいたいという心理もあるかもしれません。
猫と一緒に寝るときの注意点は?
布団に潜り込んでくる猫は非常に可愛らしいものです。
それほどまでに甘えてくれる猫とは一緒に寝たい、という飼い主さんも多いことでしょう。
では、猫と一緒に寝る際には、どんなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか。
十分なスペースをとる
寝てる間に、猫を押しつぶしてしまう可能性があります。
また、寝返りをした際にベッドから落ちてしまい、怪我をしてしまう場合もあります。
そのため、添い寝する際にはできるだけスペースを確保しましょう。
子猫との添い寝は控える
特に子猫の場合、押しつぶされた際に逃げきれなかったり、転落すると大怪我をする危険もあります。
そのため、子猫のうちは添い寝は控えるようにしましょう。
生後5、6ヶ月を迎えた頃からであれば、十分に成長しており、押しつぶされる前に逃げ切れるので、それ以降であれば問題ないでしょう。
充電スペースを枕元から変える
就寝時、枕元などでスマホを充電する方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、飼い主さんが寝ている間に猫がケーブルにじゃれついてしまうと、気づかないうちに感電してしまう危険性があります。
そのため、スマホは枕元以外の場所で充電するか、あらかじめ充電を済ませておきましょう。
ただし、枕元でなくとも、猫がケーブルで遊んでしまう場合は保護カバーなどをつける必要があります。
感染症に注意する
添い寝する場合、ベッドには猫の毛や皮脂、体液などが溜まり、人間が吸い込んでしまう危険性があります。
すると、ペットと人間の両方に感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」に罹患してしまうかもしれません。
ペットには症状が見られていなくとも、感染している危険があります。
猫を完全屋内飼育にしたり、子どもや高齢者は猫と添い寝させないなど、工夫が必要です。
まとめ
今回は、猫が寝る場所や寝相が示す意味と、猫と添い寝する際の注意点をご紹介しました。
猫がどこで寝ているか、どんな格好なのかに着目してみると、猫の性格や飼い主さんへの信頼度がわかるため、ぜひ観察してみてください。
また、猫との添い寝は幸せなものですが、注意することもいくつかあります。
ペットと飼い主さんの健康のためにも、気を付けつつ、添い寝するようにしてください。