飼い主さん必見!猫がおみやげを持ってくる理由とその対処法
猫を飼っている皆さんの中には、愛猫が外から死んだ昆虫や小動物を持って帰ってくる姿を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「猫のおみやげ」とも呼ばれるこの行為ですが、実はその裏には大きな理由があるのです。
今回は、猫の習性の一つである猫のおみやげについて解説していきます。
そもそも猫のおみやげとは?
もともと猫は、狩りをして生きてきた肉食動物です。
その本能は現代でも変わらず受け継がれており、外で狩りをする家猫も少なくありません。そうして外で仕留めてきた獲物を家へと持ち帰ってくるのが、猫のおみやげです。
猫が持ち帰ってくるおみやげとしては、下記のものが挙げられます。
- ネズミ
- すずめなどの小鳥
- ヘビやトカゲなどの爬虫類
- セミやバッタ
- 魚
基本的に、口で咥えられるサイズのものが多いですが、中にはカラスや鳩などといった大きめの鳥を捕らえてくる場合もあります。
おみやげの種類も季節や地域によって異なり、例えばセミなどは夏特有のおみやげだといえます。
猫がおみやげを持ち帰る5つの理由
猫がおみやげをわざわざ家へと持ち帰ってくるのには、どのような理由があるのでしょうか。
実は、飼い主さんへの嫌がらせなどではなく、むしろ飼い主さんへの愛が詰まった理由があるのです。
1.飼い主さんのご飯として
狩りをしない飼い主さんのことを「狩りができない存在」と認識し、お腹を空かせないようにとご飯を持ってきている可能性があります。
飼い主さんのことを心から考えた結果の行動ですので、嫌がらせなどと思わず、その気持ちだけでも受け取ってあげましょう。
2.飼い主さんに自慢したい
自身が獲った獲物を飼い主さんに見せるために持ち帰っているという理由です。
成果を見せることで、狩りの能力の成長を誇示し、飼い主さんに褒められようとしているのです。
3.狩りの仕方を教えようとして
狩りができない飼い主さんに、狩りの仕方を教えようとしているという説もあります。
避妊手術をしたメス猫によく見られるもので、子猫に狩りを教えるように、飼い主さんが一人で獲物を捕らえられるように教育しているのです。
もし、持ち帰ってくるおみやげがまだ生きていたり、元気に動いていたら、飼い主さんの狩りの練習のために連れてきているのかもしれません。
4.安全な場所に保管するため
捕まえた獲物を安全な場所に保管するために持ち帰っている可能性もあります。
これはつまり、自分が住んでいる場所を安全だと認識しているということです。
そのため、飼い主さんのことを信頼している、もしくは無害だと思っている証しであるともいえます。
5.おもちゃとして遊ぶため
人間の家庭で育った猫にも狩猟本能はありますが、狩った獲物を食事にすることはしません。
これは、捕らえた獲物を食べるという行為は本来、母猫から教えられるためです。
本能に従い獲物を狩ったはいいものの、その後どうすればいいのかわからず、遊んでしまうという場合があります。
もし、おみやげにひっきりなしにちょっかいを出している場合、おもちゃとして遊ぶために持ち帰ってきたという理由が考えられるでしょう。
どうやって対処すればいい?
このように、可愛らしい理由からおみやげを持ち帰っている猫ですが、飼い主さんからすると迷惑なことでもあります。
おみやげを持ち帰ってしまった場合、あるいはあらかじめ持ち込ませないためにはどうすれば良いのでしょうか。
おみやげをそっと片付ける
家猫は獲物の食べ方を知らず、狩りをして捕らえるだけなので、獲った後は執着しません。
実際、おみやげとして持ち帰ってくる獲物は、実際に外で狩った獲物の1/3程度でしかなく、残りはその場に放置しているといわれています。
大きなリアクションをしていると、飼い主さんのためにしたのに怒られたと思い込んでしまったり、喜んでいると勘違いしてしまう場合もあるため、猫がいない間にこっそり片付けてしまいましょう。
完全室内飼いにする
そもそも外に出さず、ずっと家の中で飼っていれば、おみやげを持ち帰ってくる可能性は下がります。
もちろん、家の中に小動物や昆虫がいる場合やベランダに出る場合、稀に持ってくることもあるので、絶対におみやげがなくなるとは言い切れません。
ですが、狩りをするのは本能であり、それをやめさせることは容易ではありません。
そのため、外に出さず、室内で飼育することが直接的な解決策となるでしょう。
おみやげを食べてしまっている可能性も
母猫から獲物の食べ方を習っていない家猫ですが、狩りの最中に食べてしまう場合もあります。
獲物の中には、ネズミのように寄生虫や病原菌を持つものもおり、それを食べた猫が病気になったり、体調を崩してしまう可能性もあります。
感染する可能性のある病気
- エキノコックス
- トキソプラズマ
- 回虫症
- ネコ条虫
また、エキノコックスやトキソプラズマは人間に感染する可能性もあります。猫の場合は自然治癒できますが、人間に感染すると症状が重篤化してしまうため、注意が必要です。
高齢者や妊婦、子どもがいる場合、猫を外出させるのは避けた方が良いでしょう。このあたりが、一般的にも完全室内飼いにした方が良いと言われる所以です。
また、猫の様子に異常を感じた場合、すぐに動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回は、猫がおみやげを持って帰ってくる理由と対処法、そしておみやげを食べてしまっている場合の危険性について解説しました。
飼い主さんからすると迷惑にも感じるおみやげですが、その裏側には愛猫からの愛情が込められているのです。そのため、猫の気持ちを受け取り、気づかれないように処分するのがいいでしょう。
また、本能である以上、猫に狩りをやめさせることはとても難しいため、外出させず完全室内飼育にするなど工夫が必要です。
猫の健康のためにも、適切に対応してあげてください。
飼い犬がストレスを抱えているときに見られる行動と原因、対処法を紹介!
飼い犬が延々と自分のしっぽを追いかけ回している、長いことずっと伏せている、ときどき何もない空中をにらんで何かを追いかけるようなしぐさをする、なんてことはありませんか?
飼い主が「まあそんなこともあるか」と見落としがちなしぐさ、実は飼い犬がストレスを抱えているサインなのかもしれません。
今回の記事では、犬がストレスを抱えたときに見せるしぐさや、ストレスの原因、そしてその解消方法を紹介していきます。
犬がストレスを感じたときの変化
犬がストレスを感じている時、さまざまな行動の変化が見られます。必ずしもこの行動が出るからといって、全ての原因がストレスだと決めつけることはできません。しかし、重要なシグナルであることは間違いありませんので、いつもと違う行動が多く見られる場合の参考にしてください。
行動の変化
犬が緊張しているとき、ストレスを感じているとき、不安がっているときのサインには、以下のようなものがあります。
- 眠くなさそうなのにあくびをしている
- 鼻や口をなめる頻度が極端に多い
- 指示していないのにずっと座っていたり伏せていたりする
- 頻繁に頭を振る
- からだの一部をなめ続けている
- 自分のしっぽを延々と追いかけ回す
- 同じ場所を行ったり来たりする
- ずっと吠えつづける
- 前脚を宙に浮かせている
- 留守番中に破壊行動を行う
- 何もない空中にかみつくしぐさをする
これらの行動は、犬がストレスを感じていることが原因であることがあります。
人見知りの犬が来客に怯えているときや、他の犬や動物に威嚇されているときなど、一時的で原因がはっきりしているときであれば、過度に心配する必要はないでしょう。
しかし、平常時にこのような行動がよく見られるのであれば、犬が何かが原因でストレスを抱えている可能性があります。以下の記事では犬のボディーランゲージについて詳しく紹介しています。どうぞあわせてご覧ください。
脱毛が見られる
大きなストレスを抱えた人間が円形脱毛症になることがあるのと同じように、犬もストレスによって毛が抜け落ちることがあります。
季節の変わり目の換毛期であれば、全身の毛が均等に抜け落ちてすぐに生え変わるのですが、ストレスによる脱毛であれば一部分にだけ脱毛が見られたり、まだら模様の脱毛が見られたりとその症状も程度もさまざまです。
この症状は心因性脱毛と呼ばれます。ただ、脱毛の原因はさまざまで、病気が原因で毛が抜け落ちていることも十分に考えられるため、すぐにストレスのせいだとは判断せず、一度かかりつけの病院に相談してみましょう。
食欲不振・下痢・嘔吐
犬が重度のストレスを抱えると、食事の量が極端に減ったり、食器のプレートに見向きもしないようになってしまうことがあります。
また、さらにストレスの度合いが重くなれば、下痢や嘔吐が見られることもあります。早めに気づいて、ストレスの原因を取り除いてあげましょう。
ストレスの原因と解消方法
犬がストレスを感じている場合、その原因をなるべく早く取り除いてあげる必要があります。しかし、原因となることは1つとは限らず、多角的な視点から捉える必要があります。実際にストレスが原因と思われる場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談してみると良いでしょう。ここでは、その一例をご紹介します。
家族との関係
家族でケンカして、犬を板挟みの状態にしてしまったりすると、犬は心理的なストレスを感じてしまいます。家族どうしでケンカすることがあっても、決して犬まで巻き込んでしまうことのないようにしましょう。
また、家族が増えたり、減ったりすることも犬にとっては大きなストレスになりえます。
飼い主に子供ができたり、同棲する人ができたり、新しくペットを迎え入れたりすることで、周りの環境が大きく変化したり、その犬との付き合い方が急に変わるような場合は、犬にとって大きなストレスとなってしまう可能性があります。家族が別居してしまったときも同じことが言えます。
引っ越し
引っ越しは猫や人間にとって大きなストレスになりがちですが、犬も同じようにストレスを抱えてしまうことがあります。
自分の匂いのするものやいつも身を落ち着けていたスペースが突然消え、見るもの嗅ぐもの全てが変わってしまうからです。
新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、その間は不安を抱え続けてしまいます。そのため、すべての家具やおもちゃを買い換えたりはせずに、お気に入りのおもちゃや毛布などは持って行ってあげるようにしましょう。
散歩
犬は健康維持のために散歩を必要とします。毎日、毎朝、毎晩のように散歩に連れ出してあげる飼い主さんもいることでしょう。
ですが、散歩のしすぎも犬にとってストレスになる可能性があります。人見知りで、飼い主以外の人間や動物に会うのを怖がる犬の場合、外に出ることが苦になっていることがあります。
外に出ると、車やバイク、工事現場の音、電車の音など、家の中では触れることのなかったものに出会います。この時、社会化されておらず、人間の生活環境に慣れないまま成犬になってしまっていると、ここに大きなストレスを感じてしまうことがあります。社会化については、下記の記事でも取り上げていますので、参考にしてみてください。
飼育環境
夏に室内が暑すぎたり、冬に寒すぎたりすることは犬の心身にとって大きな負担になりえます。それだけではなく、夏は熱中症の危険もありますし、脱水の危険もあり、生命の危険も。
寒冷地を出自とする犬や、熱帯地域が原産地の犬は特に室温に注意してあげるようにしましょう。犬種によって特徴が大きく異なるため、愛犬の特徴を良く知っておくと良いでしょう。
また、ベッドスペースやトイレは綺麗にしておき、余計な芳香剤は置かないなど、犬の反応を見ながら改善を重ねてください。時間をかけて徐々に慣らしていくこともできるので、「どうしてもこうしたい!」というものがあれば、ドッグトレーナーに相談して、一緒に生活を改善していくことも選択肢として考えても良いと思います。
最後に
犬は比較的にストレスを抱えにくい動物だと思われがちですが、そんなことはありません。どの種類の動物にも言えるように、やはり個体差があります。ストレスに強い犬もいれば、そうではない犬もいます。同じ犬種であっても性格も全然違ってきます。
神経質な子だったり、人見知りの子だったりするときは、環境や日々の行動に細かく気を配ってあげることが必要です。特に、臆病な子は、自信を付けられるように、そのままにしておくのではなく、克服できるように少しずつトレーニングしていくことも必要です。
飼い犬が何を嫌っていて、何を不安に思うのかということをよく把握しておき、日頃から目立った行動の変化や体調不良などがないかを観察するようにしましょう。
猫飼いさんライフハック!お家のメンテナンスに便利なグッズ7選
筆者は実家で猫を飼い始めて、4年ほど経ちました。家にいる時、なんだか家の中があちこちボロボロ…と、ふと感じるような状態です。猫を飼うのは家族全員始めてだったので、飼うにあたって最低限のアイテムは揃えたものの、トラブル対策が甘かったのですね。
今回は、自身のそんな経験も踏まえて、猫飼いさんのお家メンテナンスという面に絞り、便利なグッズを7つ紹介していきたいと思います。
既に傷ついてしまった箇所の補修に
対処が遅れて既にボロボロ!という方に、次の張り替えや買い替えまでの応急処置に最適なグッズを2つ紹介します。
小さな穴に合わせて補修「網戸補修シート」
猫が網戸に爪をひっかけて登ったりして、破れてしまったところはありませんか?
網戸補修シートは、まだ張り替えれるほどじゃないけれど、応急処置として小さな範囲の破れや穴を塞ぎたいときに使えます。
貼るだけで大丈夫?と最初は心配ですが、粘着が割としっかりしているので、それほど気にすることもないようです。
定番!障子紙補修シール
定番中の定番、障子紙補修シール。桜のシルエットが可愛く、糊付けが不要です。さらに切り抜きなしのシールも入っているので、アレンジして別の形に切り抜くこともできます。
今綺麗な状態を保ちたい、トラブル予防に
猫を飼い始める前や、障子を張り替えるタイミングなど、これからなるべく綺麗な状態で長持ちさせるために役立ちそうなものをピックアップしてみました。
破れない障子紙!?プラスチック障子
破れない障子…そんな猫飼いさんにとっては夢のような商品が、このプラスチック障子紙です。
薄いプラスチックのシートを紙で挟む構造になっており、見た目には普通の障子と変わらず、風情を失うこともありません。
接着は両面テープ式、アイロン式などがありますが、どちらも貼り付けるときに普通の障子紙を貼るのとは違ったコツがいるようです。
障子に窓ガラスシートで、ガラス窓風アレンジ
障子紙の代わりに窓ガラスシート(フィルム)を貼るのも良いでしょう。
タイル模様入りのものや曇りガラス風のものから、しっかりと色がついていてあまり透けないものまであります。
もちろん紙より破れにくいし、部屋のインテリアとしても映えますね。シートの裏紙を剥がさずに使用するのがポイントです。
貼り方はこちらのリンク先で紹介されています。
http://shibu-kawa.jp/feature/f000052.html
壁対策も!爪とぎ対策「ペット壁保護シート」
爪とぎで壁が傷つくのを防ぐペット壁保護シート。
元の壁紙ともマッチしやすいつや消しの半透明タイプです。あまり光沢がない分、「ここだけいかにも貼ってます」という感じを軽減してくれます。
粘着の弱いもの、貼ってはがせるタイプであれば、賃貸物件にも向いているアイテムです。
床対策の記事はこちら。
ニオイのトラブルに!役立つ小物3アイテム
部屋がどことなく臭うのは、飼い猫のトイレ周りが原因かもしれません。ここでは、トイレのニオイに役立つ小物を3点、ご紹介します。
密閉ゴミ箱・消臭袋ダブル対策
猫の排泄物のゴミ、どうやってまとめていますか?
猫の排泄物は独特の強烈なニオイがあります。「徹底的にニオイを断ちたい!」という方には密閉ゴミ箱・消臭袋のダブル対策がおすすめです。
ゴミ箱選びのポイントは、蓋つきで、密閉性が高いこと。上に紹介したゴミ箱は、蓋のフチの部分にゴムパッキンが付いているため、より隙間なくピッタリ閉まるようになっています。
消臭袋は一回の掃除ごとに一袋では消費量が激しいので、クリップイットで一旦止めておくなどして有効活用すると良いかもしれません。
トイレ周りのお掃除には除菌も兼ねた消臭剤で!
飼い猫の粗相のお掃除には、ペット消臭剤・除菌剤カンファペットがおすすめです。
ペットが舐めても無害な成分で作られており、消臭剤にも除菌剤にもなります。部屋全体の気になるニオイには、脱臭機もおすすめです。
諦めないで!猫のいる生活をもっと快適に
「猫と暮らす」って、食事やトイレなど基本的なお世話以外にも、気にしなければいけないことが案外あるものです。
猫との生活の中で、お互いに嫌な思いをしないよう飼い主自身で工夫していくことが、猫と心地よく生活するための秘訣かもしれません。
お家の中で気になるところがあったら、ぜひ試してみてください。
撫ででいるとき突然、猫に噛まれた!原因と対処のポイント2つ
飼い猫が機嫌良さそうにすり寄ってきて、撫でてあげているとき。ゴロゴロと気持ち良さそうに喉を鳴らし、飼い主としても心安らぐ至福のひとときですよね。
しかし、目を細めてなすがままになっていた猫が、突然、撫でている手をガブリ!と噛んでくることがあります。猫飼いさんなら、この経験がある人も多いのではないでしょうか?甘噛みならよいのですが、結構本気でゴリゴリ噛まれることもあります。
それにしてもあの現象、一体なんなのでしょうか?この記事では、以下の2つをご紹介いたします。
- 突然噛んできたその時、猫が考えている事
- もしも噛まれた場合の対処法
怒っているわけではない?
突然噛まれてしまうと、飼い主としては「怒った?」と心配になってしまうかもしれません。
しかし、猫がもし本当に怒った場合には、いつもと違った声を出したり、毛を逆立てたりと、明らかに様子が変化します。
撫でて気持ち良さそうにしているのに、突然噛まれた時の事を思い返してみると、前兆という前兆もあまり見られないことが多いような気がしませんか?
もちろん撫で方に問題があったり、触れて欲しくない場所に触ってしまった場合には、本当に怒っている可能性はあります。しかし、そうではなさそうな場合には、「怒っているので突然噛んできた」とは考えにくいのではないでしょうか。
では、怒っているわけではないとしたら、なぜ噛んでしまうのでしょう?
「気持ちが良すぎるから、もうやめて!」のサインだった?!
この理由には、「あまりにも気持ちが良いので、もうやめて!」のサインという説があります。
さらに猫によっては、この「ガブリ!」に至るまで、微妙な変化があったりします。
例えば我が家の猫。最初は気持ち良さそうに鳴いているのですが、撫でるにつれて声が長く伸びるようになり、尻尾が不穏な動きをするようになります。
そのまま撫で続けると、こちらにお尻を向けた状態から、あるとき突然クルッとこちらを振り返ってガブリと噛まれてしまいます。
噛まれたときの対処方法
もしも噛まれたとき、どのような対処をすれば良いのでしょうか?
猫とのコミュニケーションは、人間同士のように言葉を交わすことができないため、猫の意図を読み違えてしまうことがあります。
「猫がいたずらをした」とこちらが思っていても、猫としては「悪いことをしている」というつもりはなく、ただ本能にしたがって「やりたいことをやっている」ということがよくあります。
噛まれると痛いので、反射的に叩いたり大声を出したりしてしまうかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、あえて無視をして離れるのが良いです。
噛まれる原因を取り除く、対処のポイント2つ
「猫には猫の習性がある」と認識した上で、噛まれないために、飼い主としてその習性に適応していく必要があります。
-
①飼い猫が気持ちいいポイントを撫でてあげること
②飼い猫が噛んでくる直前のサインをよく観察すること
猫によっては以下のサインに当てはまらないこともありますが、撫でている最中よく観察していると、うちの猫にはこんな癖があるんだなというのが見えてきます。
撫でると喜ぶ部位
猫は、以下の部位を撫でられることが好きです。
- 顎や首まわり
- 頭や額
- 背中
- (猫によっては)尻尾の付け根
特に雌猫にとっては、「尻尾の付け根」を撫でられると喜ぶことが多いようです。
撫でると、猫が嫌がる部位
- 尻尾
- 手足
- お腹
- (猫によっては)尻尾の付け根
尻尾や手足などの末端部分は嫌がられることが多いようです。
猫にとってお腹は急所なので、基本的にはこちらから触るのは避けたほうが良いでしょう。心を許してくれた場合はゴロンと寝っ転がって触らせてくれるときもあるので、その場合には大丈夫でしょう。
噛んでくる直前のサインの例
以下のような変化が見られたら、撫でるのをやめてみましょう。だんだんとタイミングが分かってくるようになると思います。
- 鳴き声が変化する
- ゴロンとしてお腹を見せてくる(態勢を変える動きをする)
- 尻尾を左右に振り始める
スキンシップをより楽しく
筆者も猫を飼っていますが、この現象に長年悩まされていました。最近では、撫でながらも「そろそろ来るな…」と、その頃合いを察知できるようになり、タイミングを見計らって手を離しています。
当初は、「なぜこんなことをするのだろう?」と不思議に思うことが多々ありました。しかし、猫のことを知るにつれ、その謎が少しずつ解けていくことに楽しさを覚えていきました。なかでも、この「撫でている最中にガブリ!」と噛まれたときは、その豹変ぶりにびっくりをしてしまいました。一筋縄ではいかない猫ごころを、身を以て感じられた一件でした。
撫でても噛まれてしまい困っているという方も、慣れてくれば、餅つきの相方同士のように呼吸も合ってくるようになります。いいタイミングでさっと離せるようになれば、もう大丈夫です!
飼い猫とのスキンシップがより楽しいものになると良いですね。
猫がごはんを食べない!年齢別、限界の時間と対処方法。
猫がごはんを食べない…
「愛猫がごはんを食べない!」 というのは、心配でなりませんよね。しかし「食べたくないだけなのかもしれない」とも考えられるから、余計に分からない…。
この記事では、「○時間以上食べないのであれば、病院に連れて行こう」「こういう症状が現れていたら、危険かも」といった明白な基準を作ることができます。
もう、右往左往する心配はありません!
24時間が様子見の限界
猫の成長は早いので、年齢によって待って大丈夫な時間が異なります。成猫であれば、24時間を限界として考えましょう。
月齢 | 限界時間 |
---|---|
1-2ヶ月 | 8時間以内 |
2-3ヶ月 | 12時間以内 |
3-4ヶ月 | 16時間以内 |
1歳以上 | 24時間以内 |
これは、何も食べない(絶食)時の、限界時間になります。
1日待っても(年齢ごとに時間は異なりますが)食べる気配がない場合には、次のアクションを起こしましょう。病気を疑うなどの「理由探し」と、病院へ行くなどの「行動」です。
病院へ連れて行く
猫がご飯を食べない(食欲不振)ことの恐ろしさは、「様々な病気のサインとなっていることが多い」ということです。そのため、簡単に考えずに、しっかりと対処することが必要です。
また、ご飯を食べないことと同時に
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
- 震え
- 黄疸
(黄疸とは、目や粘膜が黄色く見えること)
など、体の不調が伴っている場合には、すぐに病院へ連れていきましょう。血液検査やレントゲンなど、適切な検査を獣医にしてもらいます。
少しは食べるけど、明らかに少ない場合
「全く食べないというわけではないけれど、目に見えて食べる時間が減ったな」という場合でも、とりあえず24時間を限界として見ましょう。
それでも改善されずに、3日ほど経つようであれば、やはり病院へ連れていきましょう。
「24時間」を覚えておけばOK
猫がごはんを食べようとしない場合、不安になってしまいますよね。でも、これからは大丈夫。年齢別の基準を知ったので、危ないなと思ったら病院に連れて行くことができます。
猫ちゃんの健康管理をしっかり行って、健康で長生きをしてもらいましょう!
猫が水をあまり飲んでいない場合には、こちらも参考になります。