猫に有害?!酸化したキャットフードの特徴、見分け方。

「袋のまま」だと、危険かも

豆が溢れるコーヒー
キャットフードの保存をきちんとしていないと、どんどん酸化をしてしまいます。酸化したキャットフードは美味しくないだけでなく、健康に悪影響が出てしまうかもしれません。

一体どんなキャットフードが酸化していると判断できるのか、その見分け方と酸化の及ぼす悪影響についてみていきます。

「酸化についてもう知っているよ!見分け方だけ教えて!」という人はこちらからワープできます。

酸化の何が危ないの?

どこかを見つめるベンガルキャット
酸化とは、ある物質が酸素と化合することです。つまり、開封したキャットフードは、空気に触れ続けていくので、どんどん酸化していきます。

キャットフードには脂肪分が含まれていますが、これが酸素に触れることで、変質をします。酸化した脂肪分は、なんと最終的に悪玉コレステロールとなってしまうのです。そしてこれは、動脈硬化やガンを引き起こすと言われています。

下痢や嘔吐などの症状として現れる場合もあり、猫の健康に悪影響を及ぼします。

酸化したキャットフードは、猫の健康も脅かす存在になってしまうのです。

酸化を見分ける方法【見た目】

シリアル
酸化したキャットフードを、大事な愛猫にあげたくないですよね。では、どういう状態になったら片付ければ良いのでしょうか?

実は、見た目にあまり変化が出ないのがキャットフードの酸化です。ドライフードですと、明らかなる変色や異臭という分かりやすい変化は起こりにくいです。

劇的な変化はあまりありませんが、以下のような状態になっていたら取り下げるようにしましょう。

  • 触ると、ベタベタした感じがする
  • なんか油っぽい
  • 半日以上、出しっ放しにしてた

もしこのような状態だったら、すぐに捨てるようにしましょう。

酸化を見分ける方法【時間】


キャットフードは開封して空気に触れると、そこから酸化が始まってしまいます。目安としては、以下の期間内に食べきるようにしましょう。

  • ドライフード:1ヶ月以内
  • ウェットフード:次の日まで

また、半日以上出しっ放しにしたドライフードは、捨てるようにしましょう。半日ほどで酸化してしまいますし、猫の唾液からも菌が繁殖してしまうので危険です。

買ってきて、袋のままにしてない?

斜め下を見ている猫ちゃん
一度にたくさん買ったほうが経済的なので、大袋でキャットフード買っている方も多いのではないでしょうか。買ってきた後の保存って、どうしてますか?

この時に、袋のまま雑に保存していた場合、酸化が進んでしまいます。一体どういう保存をすればいいの?という方は、こちらを参照してみてください。

袋のままはNG!キャットフードの保存方法、場所とは。

酸化防止!保存容器5選

コーヒーの袋
保存方法だけでなく、キャットフードの酸化を防ぐには「保存容器」も重要になってきます。密閉容器や真空にする機能付きの容器、おしゃれなディスペンサーなどがあります。

この機会に、保存容器を見直してみるのも良いのではないでしょうか。

キャットフードの保存容器、おすすめ5選!酸化を防ぐ効果的な方法。

キャットフードの保存容器、おすすめ5選!酸化を防ぐ効果的な方法。

袋のままの保存、危ないかも?

ひょっこり顔を出している猫
「キャットフードは買ってきた袋のまま」と言う方、実は猫にとって悪影響を及ぼしているかもしれません。

袋のまま保存をしていると、キャットフードが酸化してしまう可能性が高いからです。

その危険性については、「袋のままはNG!キャットフードの保存方法、場所とは。」にて解説されています。

そこで、保存におすすめの容器を5つ厳選いたしました。

【アイデア①】 楽ちんなフードストッカー

おそらく一番簡単な保存方法でしょう。袋のまま容器に入れ、蓋の裏側に乾燥剤を貼ります。


フードストッカーのメリットは、

  • 袋まま入れられるものはラク
  • 密閉できる
  • 袋の遮光効果などとダブル効果
  • 匂いが部屋に漏れない
  • 虫が来ない

などが挙げられます。

また、フードストッカーの中に乾燥剤を入れておくことで、密閉状態+乾燥によって、湿気を防ぐことができます。袋をそのままおいてある..という方は、ぜひフードストッカーを使ってみてください!

【アイデア②】 真空にできる容器

キャットフードを入れる缶
今は、真空にできる容器があり、簡単に空気を抜くことができます。キャットフード用の真空容器もあり、見た目もおしゃれです。

「そのままカリッとした状態をキープできた」という声も聞きますので、試す価値ありです。

【アイデア③】 小分けにして乾燥剤を入れる

どこかを見つめるベンガルキャット
一番手間がかかってしまいますが、一番良いとされている方法になります。

一日分(または一食分)ごとにジップロックへ小分けにし、空気を抜いて常温保存します。この時に、乾燥材も一緒に入れることで、さらに効果UPを狙います。


これが一番空気に触れず、酸化を防ぐことができます。しかしやはり小分けにするのは手間なので、そこは飼い主さんの考え次第といったところでしょう。

冷凍庫への保存はNGかも

小分けにしたキャットフードを、冷凍庫に保存する方もいますが、これには賛否両論があります。

確かに酸化を防ぐことはできますが、解凍に注意しなければなりません。余計に劣化をする危険性があるからです。

キャットフードは温度の変化に弱いとされています。また解凍時に結露が溶けることで、腐敗の原因になりかねません。

【アイデア④】 おしゃれなディスペンサー

ポップコーンを食べている女性

海外でシリアルやスナックを入れるのに使われるディスペンサー。これをキャットフード入れに使っちゃいましょう!

見た目がおしゃれなのはもちろんのこと、毎回お皿に取り出すときも楽チンです。

ディスペンサーに移した後は、ハンドルを回すだけで出て来るため、空気に触れる回数を減らすことができます。

【アイデア⑤】 便利な自動給餌機

おしゃれな朝食シリアル

自動給餌器はとても便利です。保存容器を買おうとするなら、自動給餌器の購入を検討するのもありかもしれません。特に、留守がちな飼い主さんにおすすめです。

そのままの使用では、今までご紹介してきたような方法よりも、酸化を止める効果は見込めないでしょう。

より効果を高めるために、自動給餌器の中に乾燥剤を貼り付けたり、クリップで挟んだ乾燥剤を中に吊り下げたりする方法があります。

こちらの動画(ティーバッグ方式で自動給餌器にシリカゲル(乾燥剤)を設置します!猫の餌を湿気や酸化から防ぐ方法!)で詳しく紹介されています。

こちらの記事(「猫をお留守番させるときに気をつけるべきこと3つ」)でも取り上げていますので、よかったら参考にして見てください。

保存容器までこだわってこそ、猫の健康を守れる!

ひょっこり顔を出す猫
恐ろしいキャットフードの劣化を防ぐためには、保存までこだわることが大切です。人間のご飯だって、1ヶ月も外に放置していたら美味しくないのは当たり前ですよね。

しっかり管理して、美味しくて安全なキャットフードをキープしましょう!