【状況別】犬が震えるのはなぜ?考えられる5つの原因と対策

愛犬が震えている時、その震えの原因がわからないと心配になりますよね。

寒いのかもしれませんし、怖がっているのかもしれません。慢性的に震えが起こる場合は、病気の可能性も考えられます。

犬が震える理由はいろいろありますが、どれもあまり良いものではありません。状況や犬の様子から原因を的確に見極めることで、犬のストレス軽減や病気の早期発見に繋げられます。

今回の記事では、犬の震えの主な原因と、状況別の見極め方、それぞれの原因への対策をご紹介します。

犬の震えの原因①寒さ

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シベリアン・ハスキーや秋田犬など、寒い地域が原産の犬種は比較的寒さに強いですが、逆に暖かい地域が原産で短毛の犬種のほか、小型犬や子犬、老犬も寒さに弱いとされています。

比較的寒さに弱い犬種の例
トイ・プードル、ポメラニアン、チワワ、パピヨン、ブル・テリア、ミニチュア・ピンシャー、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア

人間は暖かい服を着れば快適に過ごせますが、寒さに弱い犬には辛いかもしれません。
室温が20度を下回っていたり、寒い時間帯に散歩に行って震えている場合は、寒さが原因の震えである可能性が高いです。

対策

震えの原因が寒さだと考えられる場合は、次のような対策をしてみましょう。

  • 冬場の室温は20度前後、湿度は40~60%を目安に保つ
  • 日の当たるところに毛布などをおいて日向ぼっこをさせてあげる
  • 散歩はできるだけ暖かい時間に、日当たりの良い道を選ぶ
  • 散歩の際は暖かい服を着せる

犬の震えの原因②ストレス、恐怖心

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初めての場所や、知らない人の多い場所に行くと、不安や恐怖から震えてしまうことがあります。

特に、社会化がうまくできていなくて、普段から知らない人や犬に吠えやすい犬や、工事やドライヤーの音などを怖がる犬は、恐怖が原因の震えを起こしやすいと考えられます。

また、例えば過去に動物病院で嫌な思いをしたことがあると、動物病院に来ただけでストレスで震えてしまうなど、過去の経験が震えに結びつくこともあります。

対策

ストレスや恐怖が原因の震えはなかなか対策が難しいですが、できるだけ犬が怖がったり不安になったりしない環境を作ることが重要です。

また、根本的な解決には、成犬になってからでもきちんと社会化をしてあげることが必要です。家に遊びに来た友達におやつをあげてもらうことで知らない人に慣れさせたり、家の中で工事音などさまざまな音の動画を流してみるなどの訓練をしてみましょう。

犬の震えの原因③トイレの我慢

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犬は、尿意や便意を催しているときに震えることがあります。

外でしかトイレをしない犬は、散歩に行く時間がずれるとトイレを我慢しなければならなくなってしまう可能性があります。
逆に、普段家の中でしかトイレをしない犬は、長時間の外出の際にトイレができなくて困ることもあります。

対策

外でしかトイレをしない犬の場合
家の中でもトイレができるようにトレーニングしておくと良いです。これは震えだけでなく、実は散歩のマナーの点からも求められていることです。
大雨の日に無理に散歩に連れていかなくて済みますし、病気や高齢で歩行困難になった時のことを考えても、やはり室内でトイレができることのメリットは大きいと言えます。

室内でしかトイレをしない犬の場合
自宅以外の場所でもトイレシーツを敷けばトイレができるようにしておくと良いでしょう。
新しいトイレシーツではなく、一度おしっこをしたトイレシーツを親戚の家や車の中などに敷いてみることで、トイレだと認識しやすくなります。

犬の震えの原因④怪我や病気の痛みに耐えている

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犬は、怪我やヘルニアなどの病気によって起こる痛みに耐えるために震えることもあります。
震えが一時的なものでなく慢性的に続く場合や、ほかにも気になる症状がある場合は、病気や怪我の可能性を疑いましょう。

身体を触ってみて、痛がるかどうかを確認してみることもおすすめです。

対策

怪我や病気が原因で震えている場合は、少しでも早く動物病院へ連れて行くことが最も重要です。
「もう少し様子を見てからでいいや」と後回しにしていると、どんどん症状が悪化していってしまいます。

犬は痛みがあっても、本能的にそれを隠して普段通り振る舞いがちです。震えは痛みに耐えていることがわかる重要なサインのひとつなので、見逃さないようにしましょう。

犬の震えの原因⑤病気や中毒の症状

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痛みがあるだけでなく、神経症状として体が勝手に震えてしまうこともあります。
中枢神経系(脳や脊髄)の異常や、中毒物質の摂取によって、自分の意志とは無関係に筋収縮が起こってしまうことがあります。

また、肝疾患やインスリノーマなどによって、血液中のグルコース濃度が低下すること(低血糖)でも震えが引き起こされます。

対策

こちらも、異変に気付いたらすぐに動物病院に連れて行くことが重要です。
その際、次のポイントを整理しておくと診察がスムーズに進みます。

・経過:止まっている時と動いている時の震えの違い、特定の動作時に起こるかなど
・予防歴:寄生虫、ウイルス疾患(犬ジステンパーなど)の可能性
・家族歴:遺伝性の可能性、犬種による好発疾患の推定など
・食事:栄養性、中毒性の可能性
・既往歴:代謝性、他臓器の疾患の可能性

まとめ

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愛犬が震えていると、不安になってしまいますよね。

寒さやストレスが原因の場合は、犬が過ごしやすい環境を整えることが大切ですし、病気が原因の場合は速やかに動物病院へ連れて行くことが重要です。トイレの我慢も犬にとって負担になりますから、適切なトイレトレーニングを始めることをおすすめします。

状況に応じて犬が震えている原因を判断して、適切な対策をしてあげましょう。

表現豊かでかわいい!!モルモットの鳴き声とその意味

モルモットはうさぎやハムスターのように、あまり鳴かないのかなと考える人も多いかもしれません。

しかし、モルモットはとても表情豊かに鳴きます。うれしいとき、嫌なとき、何かを要求しているときなど、さまざまな鳴き声で感情を表現します。鳴き声の意味がわかれば今まで以上にモルモットと仲良くなれるかもしれません。

この記事では、モルモットの鳴き声と、その意味について解説していきます。

モルモットの鳴く頻度と声の大きさは?

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動物園でもよく見る機会があるモルモットですが、鳴き声を聞いたことがあるという方は少ないかもしれません。
実際にはどのくらいの頻度で鳴き、どのくらいの声の大きさなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

鳴く頻度

モルモットはあまり鳴かないというイメージがあるかもしれませんが、実はとてもよく鳴きます

不快なときや機嫌のいいとき、何かを要求するときに鳴くため、鳴いている理由を理解してあげることが大切です。

しかし、寝ていることも多いため、常に鳴いているというわけではありません。モルモット同士でトラブルがあったときや、飼い主の気配を感じると鳴くことが多いです。

声の大きさ

モルモットの鳴き声の大きさは鳴き声によって異なります。
マンションやアパートでは隣人に聞こえてしまうような大きな鳴き声から、耳をすまさないと聞こえない鳴き声まで、音量はさまざまです。

なお、大きな鳴き声を出していても長時間鳴き続けることはなく、要求が満たされたり、興味を失えば静かになりますので、鳴き声がうるさいと感じることは少ないでしょう。

モルモットの鳴き声の種類と意味

モルモットの鳴き声にどのような意味があるかを知ることができれば、モルモットとの生活はさらに充実したものになるでしょう。

ここでは代表的なモルモットの鳴き声について解説していきます。

「キュイーキュイー」

モルモットの鳴き声のなかでも特に印象深いのがこの鳴き声です。
少し興奮気味で、大きく高い鳴き声で何かを求めます。意外にも声が大きく、警報機に例えられることもあります。

筆者が昔飼っていたモルモットは、冷蔵庫を開けたり、ビニール袋をカサカサしたりしたときに、「おやつをくれ」と、この声をよく響かせていました。

「プイプイ」

部屋の中をお散歩しているときによく聞く鳴き声で、鼻歌を歌うように鳴きます。機嫌が良かったり甘えたいときに、動きながらプイプイと鳴くことが多いです。

少し前に大流行したアニメの『PUI PUI モルカー』でも、モルカーたちがプイプイ鳴きながら歩いている姿が印象的でした。

「キュルキュル」

抱っこしているときになでてあげると、甘えて「キュルキュル」という声を出します。飼い主さんに心を許している証拠ですので、思う存分甘やかせてあげてください。

「グルルルル〜」

撫でたときなどに気持ちいいと感じるときに、喉を鳴らすように鳴きます。

また、求愛をしているときにもこのような鳴き声を発し、オスがメスのお尻のにおいをかいで追いかけ回します。あまりしつこいとメスが嫌がるので、様子を見て引き離してあげてください。

少し低めに「グルルル」と鳴いている場合は、警戒していることもあります。
状況や周囲の様子などから、怯えていたり、ストレスを感じているようなことがあれば、すぐにその場から逃がしてあげてください。

「キュー」

何かに恐怖を抱いている場合は、高く大きい声で「キュー」と鳴きます。
動物病院で体を固定させられたり、爪切りなどの嫌なことをされそうなときによく聞く鳴き声です。

明らかに嫌がっている素ぶりをしますので、極力原因となるものを取り除いてあげましょう。ただし、動物病院や爪切りなどは避けては通れないため、少しの間、我慢してもらうこともあります。

「カチカチカチ」

こちらは鳴き声ではありませんが、歯と歯をかみあわせてカチカチ鳴らします
仲間同士の喧嘩や、何かに威嚇しているときに耳にする音で、恐怖を感じていたり怒っていたりする際に発します。

初めて聞いたときは何故カチカチさせているのかわからないかもしれませんが、モルモットがストレスを感じている場合が多いので、この音を聞いた場合は速やかに原因を取り除いてあげてください。

最後に

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モルモットは意外にも感情豊かな鳴き声を発します。機嫌のいいとき、何かを要求しているとき、警戒したり恐怖を感じているときなど、なぜ鳴いているのかを理解してあげることで、モルモットとの生活はさらに素敵なものになるでしょう。

もちろん、今回ご紹介した鳴き声の意味がすべてのモルモットにも当てはまるというわけではありません。モルモットを飼っている方は、ぜひモルモットが何故鳴いているのか考えてあげましょう。

モルモットはとても臆病な性格をしていますが、飼い主にはよく懐き、愛情表現をします。ぜひ、モルモットから愛情表現を受け取り、飼い主さんもたくさんの愛情を注いであげてください。

猫がきゅうりを見てビックリ!その理由は?本当にやっていいの?

猫ときゅうり。一見特に何でもなさそうな組み合わせですが、実はある条件がそろうと、とっても大きな化学反応が!?

この一文だけで何のことを言っているのかわかった人は、おそらくその「猫にきゅうり」のイタズラの様子の動画を見たことがある人なのでしょう。

猫にイタズラをしようと思っている飼い主さん、ちょっと待ってください。そのイタズラが猫に大きなストレスをかけてしまうかもしれません。

きゅうりに驚く猫の動画

猫ときゅうり

一時期、動画投稿サイトや拡散型のSNS上で話題となった「猫ときゅうり」の動画。初めは海外でブームになったものでしたが、すぐに日本にも飛び火してきました。

その動画の内容は、食事に夢中になっている猫に飼い主さんがそーっと近づいて、その背後にきゅうりを置くというもの。

この動画を見たことがない人は「だからなんだ」と思うかもしれません。しかし、そのきゅうりに気づいたときの猫の反応は、決して素っ気ないものではありませんでした。

きゅうりを見た猫は飛び上がった

朝ごはんにひと段落をつけ、口元をぺろりとなめながらおもむろに後ろを振り返り、きゅうりを目にした猫は、弾かれたようにピョーンッと高く飛び上がったんです。

この動画は瞬く間に拡散され、国内外の猫飼いさんたちがこぞってマネをするようになりました。

なぜそんなにびっくりするの?

たくさんのはてな
この動画を見た多くの海外の専門家たちが、「猫にとってストレスとなり得る」として警鐘を鳴らしています。

猫とのスキンシップの一環でよくイタズラをする飼い主さんは、これぐらい何ともないだろうと思われるかもしれません。ですが、猫がきゅうりを見て飛び上がることには、それなりの理由があるのです。

ヘビと誤認することが理由

猫が不意に現れたきゅうりに驚く理由は、緑で細長くクネッと曲がっている形状のきゅうりをヘビと誤認するからだと考えられています。

猫の先祖は砂漠に住んでいたと言われています。砂漠での激しい生存競争を生き残ろうとするとき、とても厄介な敵となるのが砂の中に潜んで奇襲をかけてくるヘビです。

ヘビを警戒するような個体のみが生き残り、今の猫の遺伝子にも影響しているのだとしたら、ただのきゅうりをあれほど怖がることにも説明がつくのではないでしょうか。

やってみたくなるのはわかるけど…

人間も同じ?

もしも、新しい一日を始める優雅な朝食の最中に、ふと耳もとで蚊の羽音がしたら…と考えると、とても不快な気持ちになりませんか?寝ている時に、耳元であの羽音がしたら、イライラして眠れなくなることでしょう。誰もが、一度は経験があるのではないでしょうか?

それが、例えばあなたの友人がスピーカーを使って行ったイタズラだったとしても、あまり笑えないですよね?間違いなくその友人の神経を疑うはずです。

驚くことに、一番多くの人間を殺している動物は「蚊」であるそうです。人間の本能にも猫と同じように危険を察知する感覚が刷り込まれているのかもしれません。

信頼関係が崩れるかも

たとえ、それが気心の知れた仲である飼い猫に対して行うイタズラだったとしても、天敵に対する恐怖を利用したイタズラは避けるべきでしょう。

また、猫を驚かせすぎると飼い主に対して「攻撃行動」を起こすきっかけになってしまう場合もあります。

ちょっとしたイタズラが飼い主に不信感を抱かせる原因になったり、不仲の原因になってしまうようなことは望ましくないですよね。

ケガの原因になるかも

不意にびっくりして反射的に高く飛んだのなら、いつもは絶対に起きないような事故が起こる可能性も出てきます。着地に失敗して骨折してしまったり、どこかに体を強くぶつけてしまったりだとか。

それを承知の上でも、このイタズラをやりたいという場合は、必ず周囲の安全を確認しておきましょう。着地しそうな場所には柔らかい布類を置いて、頭がぶつからないように猫の上方にモノや出っ張りがないかを確かめましょう。

でも、愛猫が生命の危機を感じてビックリする姿、本当に見たいですか?

最後に

こけたっぽい猫
確かに、この動画は面白いものだったと思います。初めてその動画を見たときは、ついフフッと笑ってしまいました。

「何でそんなに驚くんだ?ただのきゅうりじゃないか」と思い、ちょっとだけやってみたくもなる気持ちもわかります。でも、その背景を知ると、何とも悲しい気持ちになります。

愛猫がとる行動の一つ一つに、私たちもまだ知らない理由があります。愛猫の気持ちも考えながら、愛猫と一緒に過ごす生活を楽しみたいですね。