耳で分かるうさぎの気持ち!4つの感情表現パターンを知ろう
うさぎといえば大きくて可愛らしい耳を思い浮かべますよね。そんなトレードマークである耳から、うさぎの感情を読み取ることができることをご存知ですか?
うさぎの耳には体温調節や、優れた聴力によるレーダーの役割がありますが、それだけでなく、耳から気持ちを読み取ることもできるのです。
今回は、うさぎの耳がどんな気持ちを表しているか、4つのパターンをご紹介します。
うさぎの気持ちをもっと理解して絆を深めたい飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
うさぎの耳の役割
うさぎの耳には主に体温調節と危険を察知するレーダーの2つの役割があります。以下では1つずつ詳しくご紹介します。
体温調節
うさぎは暑さに弱い動物ですが、汗腺がないため汗をかいて体を冷やすことができません。
その代わりに、耳に張り巡らされた毛細血管を風に当てることで熱を放し、体温を調節しています。
うさぎが耳を前に向けて立てながら走るのはこのためです。
あえて耳を立てて走ったり、頭を振って耳を揺らしたりする様子が見られたら、暑いと感じている可能性があります。
逆に、体調が悪い際には体温が下がり耳が冷たくなることがあります。
飼い主さんが普段のうさぎの耳の温度を知っておくと、体調の変化に気がつきやすくなるでしょう。
レーダー
うさぎは、高音域を全方向から聞く能力に優れています。
可動域が広い左右の耳を別々に動かすことで、どこから音が発生しているかを把握します。そのため、うさぎは360度どこからでも音を拾うことができます。
また、うさぎは360ヘルツから4万2000ヘルツの高音域まで聞き取ることができるため、人間には聞こえない高音域の音に反応することができます。ちなみに人間が聞き取れる周波数は20ヘルツから2万ヘルツの間と言われています。
フクロウなどの天敵の音を素早く察知するための、レーダーの役割を果たしているのです。うさぎが野生で生き抜くために発達した器官なのですね。
うさぎの耳で気持ちがわかるの?
うさぎは鳴き声や歯を鳴らす音、動きなど全身を使って感情を表現し、飼い主とコミュニケーションを取ってくれます。
耳もうさぎの感情を読み取るための大切なサインの1つなのです。
うさぎは優れた聴力で様々な音を聞き取ります。そのため、聞こえる音に反応する様子が耳に表れ、そこから気持ちを推測することができます。
以下では、うさぎの耳の動きとその感情を4パターンに分けてご紹介します。
うさぎの耳で気持ちがわかる!①耳をピンと立てている
耳を上にピンと立てるのは、何か物音を察知し警戒している・不安な気持ちの表れです。
聞き慣れない音を感じ取ると、突然耳をピンと立てて情報を聞き取ろうと集中します。その際、後ろ足だけで立ち上がることも。
例えば、お家に迎えたばかりのとき、引っ越し等で環境が変わったとき、外から聞き慣れない音がするときなど、なかなかリラックスすることができずにこの仕草をすることが多いです。
また、飼い主さんが帰ってきたとき、おやつの袋を開ける音がするときなどの嬉しい場面でも、耳をピンと立てることがあります。
飼い主さんにできること
大きな物音を立てる、執拗にかまうなど、うさぎが嫌がることはしないようにしましょう。
うさぎ専用に、四方が囲われた、狭くて暗いスペースを作ってあげると落ち着きやすいです。
うさぎの耳で気持ちがわかる!②耳をピクピクと動かしている
耳を立てながらピクピクと動かしているときは、興味を持って小さな音を聞き取ろうとしている気持ちの表れです。
耳を立てて前に向けているときも、目の前にある物が気になっている可能性が高いです。
新しい環境に少しずつ慣れてきたときや、来客があるときに見られます。
好奇心を持ちながら、「何が起こっているの?」と一生懸命周囲の情報を集めているのでしょう。
飼い主さんにできること
何かに興味があるときだけでなく、「警戒・不安な気持ち」のときにも、耳をピンと立てながらピクピクと動かす場合があるので、状況に応じて気持ちを汲み取ってあげてください。
うさぎの耳で気持ちがわかる!③耳を後ろに寝かせている
耳を後ろに寝かせ頭にぴったりついているときは、リラックスしている状態です。
この状態で座ったり寝転がったりしていることが多いです。
飼い主さんの近くで耳を後ろに倒して寝ているならば、飼い主さんを信頼している証拠でしょう。
飼い主さんにできること
リラックスしているからといってむやみに触ることはせずに、そっとしておいてあげましょう。
うさぎの耳で気持ちがわかる!④耳を斜め後ろにピンとのばしている
耳を斜め後ろに少し倒しながら、お尻をあげて尻尾をピンと立てているときは、怯えている・攻撃的な気持ちの表れで、威嚇のサインでもあります。その際、体を硬直させる、体を震わす、後ずさりをすることも。
また、発情期には一時的に攻撃的になることがあります。
飼い主さんにできること
うさぎは神経質になっているため、突然手を差し出すと飛びついて噛みつかれる可能性があります。うさぎを刺激するようなことは避け、しばらくそっとしておきましょう。また、普段から過度にうさぎに干渉するなど、ストレスの原因となる行動をしてしまっていないか、今一度行動を見直しましょう。
原因がわからないまま威嚇サインが続く場合は、一度動物病院に相談することをおすすめします。
まとめ
今回はうさぎの耳が持つ役割と、耳が表すうさぎの感情についてご紹介しました。
うさぎの耳は野生でたくましく生きるために発達した大切な器官です。デリケートな部分でもあるので、優しく扱ってあげてください。
耳の動きだけではなく、うさぎの様子や周りの状況を合わせて考えながら、気持ちを読み取ってあげるようにしましょう。
うさぎと飼い主さんがより良い関係を築くための参考になりましたら幸いです。
猫のものぐさ感情表現?よく見られる尻尾のボディランゲージ7つ
猫を飼っている人なら経験があるかもしれませんが、猫が窓際などでじっとしている時に名前を呼ぶと、鳴き声の代わりに尻尾だけを動かして返事をしてくれることはありませんか?
筆者も猫を飼っているのですが、このいかにも猫らしい、ものぐさな返事にいつも癒されています。また猫の尻尾は、呼びかけに応じるためだけでなく、動かし方によって感情を表しているとも言われます。
今回はそんな猫の尻尾の役割と、感情表現の読み取り方を紹介していきたいと思います。
猫の尻尾の役割とは
猫の尻尾には、大きく分けて4つの役割があります。
1.感情を表現する
猫の耳・ヒゲ・目など、顔の表情以外に、尻尾もさまざまな感情表現の役割を担っています。
2.バランスを保つ
猫が高い所から低い所へ移動するときなどに、尻尾が意外と役立っています。素早く尻尾を振ることで骨盤の位置を安定させたり、足場の不安定な場所でバランスをとったりしています。
3.マーキング
猫の尻尾の付け根には臭腺と呼ばれる独特のニオイを分泌するところがあります。ニオイを自分のテリトリー(縄張り)内の物や人に擦り付けて、安心感を得ます。
4.保温
尻尾の長い猫は、尻尾を丸めて体に巻きつけ、マフラーのように体を温めるために使うことがあります。
猫の尻尾による感情表現
猫の尻尾による感情表現はさまざまです。
必ずしもこれに当てはまるわけではないパターンもありますが、代表的なものを7つ紹介いたします。
1.垂直にピンと立てている
尻尾が垂直にピンと立っているときは、うれしい気持ちや、好意を表しています。人間に対し尻尾をピンと立てた状態で近づいてきたら、甘えていると考えて良いでしょう。
猫同士では、挨拶としてお互いの好意を表現し合っていることもあります。
2.ゆっくり左右に振る
撫でてもらっているときや外の風景を眺めているときなどに、尻尾を大きく左右に振っている場合は、リラックスして気持ちがいいと感じています。
3.素早く左右に振る
小刻みに素早く左右に振っているときは、イライラしていたり、落ち着かない気持ちを表しています。
撫でている最中に急に尻尾を素早く振り始めたら、「もう十分です」のサインかもしれませんので、注意が必要です。
4.足と足の間に挟む
恐怖を感じ、気持ちが萎縮している状態です。怒られたときや自分が相手よりも立場が弱いと感じたときに、自分を小さく見せようとするため、このような仕草をするようです。
抱っこをしたとき、尻尾を足と足の間に挟んでいるようなら、猫は恐怖を感じているかもしれません。しつこくせず離してあげたほうが良さそうです。
5.先っぽだけ小さくパタパタと動かす
鳴き声を出さずに、呼びかけに応じるパターンです。じっと外を眺めている最中や、眠りかけているときに呼びかけると、この反応が見られることが多いようです。
6.ダランと下げている
落ち込んで元気がないという気持ちの表現です。または、病気などで元気が出ないために、ダランと下げている場合もあります。少し様子を見てあげてください。
7.膨らませている
攻撃態勢に入り威嚇をしている状態です。驚いたときにも膨らませます。毛を逆立たせ、自分を大きく見せようとしています。尻尾を膨らませる前に、尻尾を山形にすることもあります。
尻尾が短い猫の場合
- 嬉しい・・・お尻が上がり気味で、小刻みに震えている
- 落ち込む・萎縮・・・尻尾のあるあたりの毛が寝ているetc
猫種などによっては、尻尾が短く、大きな動きが読み取れないということもありますね。
尻尾の長い猫と基本的には動きは同じであるため、その振り幅が狭くなっただけと考えれば、読み取りやすくなります。
お尻全体の毛の具合なども気にしたり、尻尾以外のボディランゲージも組み合わせて、「今どんな気持ちなのかな」と分析してみると、だんだん分かってくることがあるかもしれません。
尻尾を触ったり引っ張るのはNG!
猫の尻尾には、尾骨神経が通っており、それによってしなやかな動きができるようになっています。
猫の腰や尻尾の付け根から骨盤神経、陰部神経、下腹神経、坐骨神経、など排泄や歩行に関わる大事な神経が集まっています。これらの神経が部分的に尾骨神経と繋がっています。
尾骨神経を損傷すると、これらの神経の束にまで影響が及び、排泄困難などに陥ることもあります。
猫の尻尾を引っ張ったりするのは絶対にNGです。
あくまで目安
以上、猫の尻尾の役割と、よく見られる尻尾の感情表現を7つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
日本のことわざでは「有っても無くても猫の尻尾」などと言われてしまっている猫の尻尾ですが、あったらあったで、きちんと役割があるのです。
尻尾だけで判断できないこともありますので、その他のボディランゲージも合わせて見てみることをおすすめします。
飼い猫とのコミュニケーションがよりスムーズになると良いですね。