海外の場合は要注意!犬に咬まれた時にすべきこととは

愛犬と遊んでいたら、興奮した犬に咬まれてしまったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。甘噛み程度であれば問題ありませんが、血が出るほどのケガをした場合、きちんと対処しないと病気に感染してしまうかもしれません。

特に、海外で犬に咬まれた場合は、ワクチン接種をしなければ命に関わる可能性もあります。

そこで今回は、犬に咬まれてしまった時にやるべきことについてご紹介します。犬を飼っている方だけでなく、犬と接する機会のある方はぜひご一読ください。

犬に咬まれた時に注意したい病気

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犬に咬まれた場合、単純にケガをしてしまうだけでなく、さまざまな病気に感染してしまう可能性があります。場合によっては命に関わるため、「少し血が出ただけから大丈夫」と自己判断せず、必ず病院を受診しましょう。

犬に咬まれた場合、特に注意したいのが以下の疾患です。

狂犬病

狂犬病は、犬だけでなくすべての哺乳類に感染し、発症すると有効な治療法がないため、ほぼ確実に死亡してしまう人獣共通感染症です。

日本では狂犬病予防法によりワクチン接種が義務づけられており、1956年を最後に国内での感染例はありません(海外での感染は除く)。しかし、年々ワクチン接種率が低下しており、狂犬病の危険がまったくないとは言い切れません。

破傷風

破傷風菌は犬などのペットだけでなく、世界中の土壌に含まれ、死に至る可能性が非常に高い感染症です。

傷口から破傷風菌が入り込むことで感染し、体内で発生した毒素によりさまざまな神経に作用します。口が開きづらい、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって息ができなくなり、亡くなることもあります。

パスツレラ症

パスツレラ菌に感染している犬に咬まれたり引っ掻かれたりすると、傷口から感染します。また、過剰なスキンシップで感染することもあります。

パスツレラ症を発症すると、腫れや痛み、発熱が見られ髄膜炎を起こすこともあります。また、免疫機能が低下している人は、重症化して死亡することもあります。

ケース①飼い犬に咬まれた

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どんなにおとなしい犬であっても、何かのきっかけで人を咬んでしまうことも珍しくありません。

愛犬に咬まれてびっくりしてパニックになってしまうかもしれませんが、よっぽどの大ケガでない限りは、以下のように順を追って冷静に対処していきましょう。

なお、人を咬んだ直後の犬は興奮しているため、二次被害を出さないためにも、手を出したりせずに少し離れた場所に繋ぎ止めておくと安心です。

1. 水で洗い流す

咬まれた箇所から病原菌やウイルスが体内に侵入してしまうため、石鹸を使い、流水で5分以上かけてしっかり洗い流します

2. 止血する

出血している場合は、清潔なガーゼやハンカチなどを当てて圧迫し、止血します。

3. 病院を受診する

ケガの程度によっては病院を受診しない方もいるかもしれません。しかし、病原菌やウイルスは目に見えず、自己判断するのは危険です。特に、出血を伴うケガを負った場合は、必ず専門家に診てもらい指示を仰ぎましょう

病院の診療科は、外科か皮膚科がおすすめです。なお、深い傷を負ってしまった場合は、大きめな病院の救急外来を受診しましょう。

ケース②他の家の犬に咬まれた

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自宅の犬に咬まれた場合は、家庭内で完結しますが、他の人が関わってくる場合は気をつけなければいけないことがあります。

ワクチン接種の有無の確認や、治療費・慰謝料の請求なども発生するため、手間はかかりますが、自身のためにも泣き寝入りにならないようにしましょう。

1.傷口の洗浄と止血、病院の受診

犬に咬まれた際は、自宅の犬に咬まれた場合と同様に傷口の洗浄をし、病院を受診します。

2.連絡先を交換する

治療費の請求や検査結果を伝えるためにも、連絡先は必ず交換しましょう。

もし、飼い主が逃げてしまった場合は、すぐに警察に連絡し相談しましょう。犬が人を傷つけたのにもかかわらず、飼い主が適切な対応をせずに逃げてしまうのは法律違反になります。

人を咬んだ犬の飼い主が行うべきこと

飼い犬が他人を咬んだりケガをさせてしまった場合、保健所に届け出たり、狂犬病の疑いがないか検査する必要があります。以下は東京都の例ですが、他の自治体も同様ですので、誠意をもって対応しましょう。

  1. 被害者の救護と再発防止措置を行う。
  2. 24時間以内に、最寄りの保健所または動物愛護センターに事故発生届出書を提出する。
  3. 48時間以内に狂犬病の疑いがないか、獣医師に検診してもらう。

事故発生届出書(東京都)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/douso//kansen/kousyou.files/jiko-hassei7.pdf

ケース③海外で犬に咬まれた

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狂犬病ワクチンが普及している日本は、狂犬病清浄国とされており、犬に咬まれても狂犬病に感染することはまずありません。しかし、日本以外のほとんど国では狂犬病による死亡者が毎年出ています。

そのため、海外で犬に咬まれた場合、日本とは異なる対応が必要になります。

1. 傷口を洗う

狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれてしまった場合、すぐに石鹸を使って水洗いします。この際、傷口を舐めたり、血を口で吸い出すようなことをしてはいけません

2. 現地の医療機関を受診する

なるべく早く現地の医療機関に行きましょう。咬んだ犬が狂犬病に感染していないことが確認できない限りは、発症予防のためのワクチンを接種する必要があります。

咬まれたあとに接種する暴露後ワクチンは、事前の接種の有無により異なる場合もありますが、初回のワクチン接種日を0日として、3日、7日、14日、30日及び90日の計6回皮下に接種します。

帰国のタイミングなどの事情で、現地で接種を完了できない場合は、帰国後に必ず医療機関でワクチンを接種しなければなりません。

3. 帰国時に検疫所で相談

現地での医療機関への受診の有無に関わらず、帰国時には検疫所に相談することが推奨されています。

咬まれても慌てない

各国の日本大使館・総領事館では、日本人がよく利用する病院や日本語の通じる医者など現地の医療機関を紹介してくれますので、困ったことがあれば相談するようにしましょう。

狂犬病は大変恐ろしい感染症ですが、傷口を徹底して洗浄し、発症前にワクチン接種を完了させることで95%以上の防御効果が得られるとされています。慌てず冷静に対処しましょう。

最後に

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犬を飼っている人はもちろん、飼っていない人も犬に咬まれる可能性はゼロではありません。ケガをするだけでなく、病気に感染したり、場合によっては命に関わることもあります。

正しい知識を身につけて、自分の命を守る行動を取れるようにしましょう。

【獣医師監修】消化器疾患だけじゃない!猫の下痢で考えられる病気

猫と一緒に生活をする上で、毎日顔を合わせなければならないのが排泄物です。言葉を話せない猫において便や尿は、その子の健康状態をありのままに写す貴重なデータです。

もし、いつもより愛猫の便が柔らかい、あるいはもうほとんど形を有していないとしたら、あなたはどうしますか。もちろん、それは一時的な下痢かもしれません。しかし、そこには放置してはならない病気が隠れているかもしれないと、常に考えなくてはなりません。

今回は猫の下痢で考えられる疾患について解説します。

消化器などの内臓疾患

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下痢という症状について、まず考えられるのは消化器など内臓の異常です。わかりやすいのは腸炎でしょうか。

では、その下痢は腸に原因があるのか、それとも他の箇所に原因があって結果的に腸に影響が出ているのかは見た目ではわかりません。そこはしっかりと検査を行う必要があります。

まずは代表的な疾患をいくつか紹介します。

炎症性腸疾患(IBD)

【症状】
3週間以上続くような慢性的な嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失など。低タンパク血症による腹水貯留が見られることもある。
【原因】
遺伝的素因、感染症、食物などによるアレルギー、腸内細菌の乱れ、免疫異常などが複合的に関与していると考えられるが、はっきりとした原因は不明。
【備考】
他の下痢を起こす疾患を鑑別・除外しながら、確定診断は内視鏡下での組織生検が必要となる。しかしこれには全身麻酔が必須であり、猫の状態などを慎重に見極める必要がある。

リンパ腫

【症状】
猫で多いとされる消化器型リンパ腫では嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失が見られる。他には発生部位によって症状は様々で、縦隔型では胸水貯留、鼻腔ではくしゃみ、鼻汁、鼻出血、顔面の変形、腎臓では多飲多尿や血尿、中枢神経では発作が認められる。
【原因】
直接的な原因は不明だが、猫免疫不全ウイルス(FIV)や猫白血病ウイルス(FeLV)の感染や受動喫煙、慢性炎症の関与が示されている。
【備考】
FeLV陽性猫では若齢(3歳齢前後)、FeLV陰性猫では高齢(13歳齢以上)でのリンパ腫の発生が多いとされている。

肝リピドーシス

【症状】
元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸、脱水など。
【原因】
太った猫において、他疾患などによる食欲不振から体内で蛋白質の不足が起こり、その結果、脂質代謝異常で肝臓に脂肪が蓄積するケースが多い。他にも栄養障害、ホルモン異常、ストレスが関わっているとされている。
【備考】
適切な体重管理によって猫を肥満にさせないことが、肝リピドーシスの発生予防に繋がるかもしれない。

胆管肝炎

【症状】
嘔吐、下痢、発熱、脱水、腹痛、黄疸など。
【原因】
消化管からの細菌の逆行(化膿性胆管肝炎)、炎症性腸疾患や膵炎などの関連(非化膿性胆管肝炎)による。
【備考】
胆管肝炎は猫の慢性肝疾患では最も多く見られる。化膿性か非化膿性かで治療方針も異なるので鑑別は重要。

内分泌疾患

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猫では内分泌系の疾患も比較的よく見られます。内分泌系とは、ホルモンを分泌する器官のことで、全身状態の維持に大きく関与しています。

何らかの原因でこの内分泌系に異常が起こると、下痢を始めとする様々な症状が現れます。

甲状腺機能亢進症

【症状】
嘔吐、下痢、食欲増加、体重減少、攻撃性増加、多飲多尿、脱毛など。
【原因】
頚部にある甲状腺の過形成や腫瘍によって、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって引き起こされる。
【備考】
シニア期(7歳齢以上)では、半年に一度くらいは健康診断として血液検査で甲状腺ホルモンを測定することが早期発見に繋がる。

糖尿病

【症状】
多飲多尿、嘔吐、下痢、脱水、便秘、低体温、体重減少など。皮膚感染症、膀胱炎といった感染症や白内障を引き起こすこともある。
【原因】
猫は蛋白質からグルコースを産生する代謝系が活発で、容易に血糖値が上昇する。インスリン分泌も低く、肥満、ストレス、感染症などの血糖値を下げられない因子が関わると糖尿病状態になりやすい。
【備考】
雄は雌の1.5倍発症しやすい。過体重、老齢、膵炎、腫瘍、感染症も危険因子となる。

感染症

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屋外に出ることのある猫は、他の猫から病原体をもらうこともあります。

以下の感染症は、日本でも注意するべきものです。中にはワクチンで予防できるものもあるので、生活環境によっては接種を検討してもいいかもしれません。

猫汎白血球減少症

【症状】
軽症例では軽度発熱、食欲不振。重症例では40℃以上の高熱、食欲廃絶、嘔吐、下痢。子猫での発症が多い。
【原因】
猫パルボウイルスの感染による。
【備考】
定期的なワクチンの接種によって予防する。アメリカのガイドラインでは3年に1回が推奨されている。

猫免疫不全ウイルス感染症

【症状】
感染後の時期によって症状は異なる。急性期では発熱、貧血、下痢など。その後症状がない時期が数カ月~数年続き、徐々に口内炎、歯肉炎、上部気道炎、皮膚症状、重度削痩、腫瘍(特にリンパ腫)、日和見感染などが現れる。
【原因】
猫免疫不全ウイルス(FIV)は、感染猫からの咬傷から感染する。
【備考】
外に出る習慣のある猫は感染のリスクを伴うので、室内飼いが推奨される。また多頭飼育の場合にも新しく猫を迎える際には、ウイルスを保持していないかを検査する必要がある。

トキソプラズマ症

【症状】
一般的には下痢を認め、成猫より子猫で見られる。これは原虫が腸管で発育することによるが、腸管外発育の場合には発熱、ぶどう膜炎、痙攣、黄疸、下痢、膵炎などを起こす。
【原因】
感染猫の糞便中のトキソプラズマ原虫を経口摂取することによって感染する。
【備考】
ヒトにも感染することがあり、特に妊娠中の女性は流産や胎児の視覚障害、脳障害なども起こるため注意が必要。

まとめ

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一言で下痢と言っても、その原因は様々です。早い段階で原因を突き止め、適切な処置をしてあげることが愛猫にとって一番なのではないでしょうか。

そのためには糞便検査や、便を写真に撮るなども有効となることがあります。何か気になることがあれば、気軽に動物病院にご相談ください。

【獣医師監修】アレルギーか感染症かも。犬の痒みがみられる疾患とは

耳が痒い、足が痒いなどの症状は遭遇する可能性が非常に高い徴候です。
痒みがあるからと言って直接命に関わることは少ないかもしれませんが、生活においては大きなストレスになることは間違いないでしょう。

また、強い痒みは食欲不振や寝不足などの悪影響をもたらすことも考えられるため、愛犬の病的な痒みは一刻も早く取り除いてあげる必要があります。

今回は犬の痒みについて解説します。

犬の痒みの原因

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犬の痒みの原因を大きく2つに分けると、アレルギー性皮膚炎と感染症が挙げられます。

アレルギー性皮膚炎が原因の痒み

  • アトピー性皮膚炎
  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • 食物アレルギー

感染症が原因の痒み

  • 膿皮症
  • マラセチア性皮膚炎
  • 疥癬
  • 耳ヒゼンダニ症
  • 肢端舐性皮膚炎

それぞれ、何が原因でどのような症状があるのか、詳しくみていきましょう。

アレルギー性皮膚炎

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痒みの原因として、最初にアレルギーによるものを想像する方もいるのではないでしょうか。人間も花粉症で眼が痒くなったりしますよね。犬でもやはりアレルギーによる痒みは少なくありません。

まずは、動物病院でもよく見るアレルギー性皮膚炎を紹介します。

アトピー性皮膚炎

【症状】
初期に痒みが現れ、慢性経過により発赤、脱毛、苔癬化(たいせんか:皮膚が厚く硬くなる)を呈する。これらの症状は頭部(眼周囲、口周囲、耳)、頚部、腋窩、腹部、四肢、肛門周囲に見られやすい。
【原因】
遺伝的素因、皮膚バリア機能の異常、免疫学的要因、環境要因(多頭飼育、環境微生物など)などの複数の要因が関与していると考えられている。
【備考】
6カ月齢~3歳齢で発症し、生涯にわたる管理が必要となる。日本における好発犬種は柴、パグ、シーズー、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバー、ヨークシャーテリア、ウエストハイランドホワイトテリアと言われている。

ノミアレルギー性皮膚炎

【症状】
強い痒み、発疹などが季節性(夏~晩秋)に現れる。腰部、胸背部、側腹部、尾部、会陰部に分布する傾向があり、吸血部位から離れた箇所でも症状が現れることがある。
【原因】
主にネコノミによる吸血が原因となる。少数寄生でも発症する。
【備考】
草むらや土への接触、公園やドッグランの利用、定期的・適切なノミ予防を行っていない、旅行後、湿度や温度の高い室内、屋外飼育などの環境ではノミとの接触に注意する。

食物アレルギー

【症状】
痒み、皮疹、脱毛、苔癬化の他に、外耳炎や膿皮症、消化器症状(嘔吐、下痢)を伴うこともある。
【原因】
食物中の成分に対する過剰な免疫反応が原因となる。
【備考】
皮疹は顔面、耳介、肢端部、腋窩部、鼠径部に好発する。

感染症

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皮膚に微生物が感染し、痒みを生じることもあります。

皮膚には元々、微生物に対するバリア機能が備わっていますが、免疫力の低下やその子の体質(垂れ耳で耳道の通気性が悪いなど)によって、感染が成立することがあります。

感染する微生物は皮膚に常在する細菌や真菌などが多く、実際に動物病院での症例でも、海外などの遠くから持ち込まれた微生物よりも、どこにでもいるありふれた微生物によるものが多いように思います。

膿皮症

【症状】
痒み、表皮小環(微生物の感染部位を中心に同心円状に広がるカサブタ)、鱗屑(フケ)、紅斑、脱毛など。
【原因】
常在するブドウ球菌の感染による。通常の免疫状態では感染は成立しないが、内分泌疾患、アレルギー、皮膚炎、他の感染症が背景にあると感染が起こると考えられている。
【備考】
近年では薬剤耐性を持ったブドウ球菌が問題となっている。また、再発を繰り返しやすい疾患である。

マラセチア性皮膚炎

【症状】
皮膚の紅斑、痒み、脱毛、脂漏、鱗屑(フケ)、苔癬化(皮膚が厚く硬くなる)など。
【原因】
マラセチアという酵母菌が原因となる。これは皮膚や外耳道周囲に常在している。
【備考】
好発部位は外耳、口唇、鼻、四肢、眼周囲、趾間、腋窩、内股、会陰部、肛門周囲など。

疥癬

【症状】
強い痒み、紅斑、丘疹、鱗屑、厚い痂皮など。
【原因】
ヒゼンダニの寄生による。公園、ドッグランなどが感染の機会となる。
【備考】
ヒゼンダニはヒトにも感染することがあるので注意が必要。

耳ヒゼンダニ症

【症状】
耳道の激しい痒み(頭を振る、耳介を倒しているなどの素振り)、黒色の耳垢、疼痛(耳付近を触ると怒るなど)、耳孔周囲の紅斑、腫脹。強い痒みによって睡眠不足になることもある。
【原因】
ミミヒゼンダニの寄生による。
【備考】
ペットショップから迎え入れた子犬に多い。

肢端舐性皮膚炎

【症状】
初期はよだれやけ、脱毛など。慢性化すると潰瘍、硬化などが見られる。
【原因】
肢端の感染症や常同行動(ストレスや暇つぶし)、飼い主の興味を引こうとする心理が起因となり、肢端を持続的に舐めたり咬むことによって発症する。
【備考】
腫瘍、関節炎、異物なども考えられるため、早期診断のためにも早めに動物病院へ。

まとめ

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愛犬が身体を掻きむしっていても、それが生理的なものなのか病的なものなのかの判断は難しいかもしれません。

普段から掻く頻度や皮膚の状態などをよく観察しておき、おかしいと思ったらすぐに動物病院まで相談してください。

猫を完全室内飼いするメリットと安心快適に暮らすためのコツとは?

猫は外に出さない「完全室内飼い」がおすすめです。元気で長生きしてほしいと願うなら、なおのこと室内で飼うようにしましょう。

閉じ込めて自由を奪っているようで、可哀そうだと思うかもしれません。しかし、室内を猫に合った環境にすれば猫は室内を自分のテリトリーととらえ安心します。外は交通事故や虐待などに遭遇する恐れや、感染症にかかるリスクがあります。猫にとって、外は危険だらけの過酷な環境なのです。

今回は、猫の完全室内飼いのメリットのほか、猫と飼い主さんが安心快適に暮らすポイントについて解説します。

猫を室内で飼うメリット

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外は猫にとってたくさんのリスクがあり、室内で飼うことでさまざまな危険から猫を守れます。猫の室内飼育は、環境省も推奨しているのです。

完全室内飼いの猫は、外猫に比べて寿命が長い傾向があります。社団法人日本ペットフード協会2021年のデータによると、室内飼いの猫の寿命は16.22歳、外に出る猫の平均寿命は13.75 歳です。

一般社団法人 日本ペットフード協会2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査結果
https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf

それでは、具体的にはどのようなメリットがあるのかを見てきましょう。

1. 交通事故に遭う危険がない

外に出なければ、交通事故でケガをしたり命を落とす危険はありません。

もともと猫には狩猟本能があるため、獲物を見かけると追いかけます。そのときは車道あろうと、車が横切ろうと関係ありません。発情中はメスを追いかけて、飛び出すケースもあります。

2. 虐待や連れ去りの危険がなくなる

残念なことに、虐待目的や、単に「かわいいから」といって猫を連れ去ってしまう人もいます。
室内で飼っていれば、このような人から猫を守れます。

3. 感染症のリスクが少なくなる

猫エイズや伝染性腹膜炎など、感染症にかかるリスクがかなり少なくなります。
外では、猫エイズなどに感染している野良猫とケンカするなどして簡単に感染してしまうのです。とくにワクチン未接種の猫や免疫力の低下している猫は、重症化する恐れがあります。

また、感染症を媒介するノミやダニに寄生される機会が減るのもメリットです。ノミやダニは人にも有害であるため、これらの対策は人の健康という観点からもとても大切です。

4. 他の猫や動物とのトラブルがなくなる

外では猫同士のケンカで咬まれたりひっかかれたりなどで、ケガをする可能性が高く危険です。子猫の場合はカラスに襲われる可能性もあります。
室内で飼っていれば、夜中にノーリードで散歩している犬などに追いかけられる危険もありません。

5. ご近所トラブルが減る

他人の庭に排泄をする、花壇を荒らす、勝手に家に入り込むなどの心配がありません。猫を飼うときは、猫を嫌う人にも配慮しましょう。

6. 迷子にならない

迷子になるリスクが減るのも、室内飼いの大きなメリットです。
猫は、大きな物音などでパニックになったり、強い野良猫に追われたりしているうちに、家から遠くまで行ってしまう場合もあるでしょう。

室内飼いを快適にする10のポイント

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猫も人も快適に暮らすためには、いくつかのコツがあります。室内飼いは、ただ単に猫を家に入れておけばいいわけではありません。

猫が安心して過ごせるスペースがある、高いところに登れるなどは重要なポイントです。快適な住環境を整えることで、猫は家をテリトリーとみなし、室内での生活を満喫します。

1. トイレは複数用意

トイレは猫1匹に対して2個は用意しましょう。猫はきれい好きでトイレにもこだわりを持ちます。トイレが汚れていると、排泄を我慢する場合もあるのです。

室内のトイレで排泄するようになると、排泄物から体調不良などにもすぐ気づきやすくなります

2. 寝床も複数置いておく

猫が好みそうなベッドをあちこちに置いておきます。ドームタイプや、かごタイプなどさまざまな種類を用意してあげましょう。段ボールを利用するのもおすすめです。

3. 水飲み場も2ヵ所以上

水は食器とは離し、最低でも2ヵ所以上置いてあげましょう。どちらから汚れたりなくなったりしても安心です。猫は水をあまり飲みませんが、通り道などにあるとついでに飲む傾向があります。

4. キャットタワーを設置する

猫が思う存分、上下運動ができるようにキャットタワーを置きます。設置するスペースがない場合、家具や出窓に上れるようにしてもいいでしょう。

5. 爪とぎを設置する

猫が体を伸ばしてとげるタイプの爪とぎや、床に置くタイプの爪とぎを複数用意します。素材も麻や段ボールでできたものなどさまざまありますので、猫の好みの爪とぎを置いてください。

6. ケージを用意しておく

家の中にもケージを用意しましょう。ケージは猫にとっての縄張りになります。特にそれまで野良猫だった子には、慣れるまでの落ち着いて過ごせる生活の場にもなるでしょう。

猫が苦手な来客のときなどにもケージがあると便利です。ただしずっと閉じ込めないでください。ケージに無理に入れるのも禁物です。扉は開けておいて、自由に出入りできるようにするのがおすすめです。

7. 一緒に遊ぶ時間を取る

1日10分でいいので、おもちゃで遊ぶなどのコミュニケーションをしっかり取りましょう。マッサージやブラッシングタイムも大切です。

8. 脱走予防をする

窓やドアの開けっ放しに注意します。網戸は簡単に開ける猫もいるので、カギなどを取り付けておきましょう。ドアを開けた瞬間の脱走にも十分注意してください。

9. 猫を怒鳴らない

猫は静かな環境を好みます。思い通りにならない猫を怒鳴ったり、音を立てて脅したりしないようにします。ドスドスと歩く足音なども嫌がるので、猫のためにも少し静かに暮らしてあげましょう

10. 迷子対策は必要

たまたま開いていた窓から猫が出てしまう可能性もありますし、災害などではぐれてしまう恐れがあります。猫の首輪はすぐ外れるタイプが多いので、自分の愛猫であることを証明するためにもマイクロチップを装着しておきましょう。

なお、2022年6月から現在飼育しているペットへのマイクロチップの装着は努力義務となっています。万が一の時のために、なるべく早く動物病院で相談してみましょう。

まとめ

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外は、猫にとって交通事故や虐待、感染症などたくさんの危険があります。感情的に「狭いところに閉じ込めてかわいそう」と思うのではなく、リスクやメリットをしっかり考慮し、猫にとって何が幸せかを考えること大切です。

たくさんの危険から猫を守り、トイレを複数置いてキャットタワーを設置するなどして、猫が暮らしやすい部屋にしてあげましょう。

【クイズ】愛猫が健康でいるために、予防すべき病気を知ろう!

猫の飼い主さんは、愛する猫が少しでも長生きしてほしいと考えているでしょう。しかし、そのためにきちんとやるべきことは行えているでしょうか。猫が健康でいるためにできることを、改めて確認してみましょう!

本記事では、猫の予防すべき病気や予防方法についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、猫の病気予防にチャレンジしてみましょう!
Q.1 猫の三種混合ワクチンで予防できる病気として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「猫白血病」です。
猫の三種混合ワクチンで予防できる病気は、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の3つで、これらは「コアウイルス」と呼ばれます。

猫白血病は四種または五種混合ワクチンで予防できます。

また、猫エイズとも呼ばれる猫免疫不全ウイルス感染症は猫同士の喧嘩やグルーミングによって簡単に感染するため、ワクチンの接種が推奨されています。
Q.2 内部寄生虫と外部寄生虫の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「フィラリア予防薬は蚊がいる6月から9月まで投与する」です。
フィラリア予防は、蚊が出始める5月頃から蚊がいなくなってから1ヶ月後の12月頃まで薬を投与する必要があるため注意しましょう。

ノミやマダニをはじめとした、体の表面に寄生する寄生虫を「外部寄生虫」といいます。また、体内に寄生する寄生虫を「内部寄生虫」といい、これらをまとめて予防できる薬もあります。

寄生虫はヒトにも感染することがあります。中には死に至る病気もあるため、家族の健康を守るためにも、しっかり予防しましょう。
Q.3 猫の病気予防として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「室内で飼っている猫にワクチン接種は不要」です。
猫にワクチン接種の義務はなく、室内で飼育していれば予防は不要と考える人もいるかもしれません。しかし、脱走や災害などで外に出ざるを得ないときもありますし、飼い主さんが感染源となることもあるため、予防はしっかり行いましょう。

猫は腎臓病になりやすいことが知られていますが、その原因のひとつが塩分の過剰摂取だと言われています。塩分の摂取には十分気を付けましょう。

また、猫種によってかかりやすい病気は異なります。愛猫がかかりやすい病気をしっかり把握し、環境を整備したり、定期的に健康診断を受けるようにしてくださいね。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【猫編】ワクチン・駆虫薬で予防できる病気と、その他の病気の予防法
結果発表
問正解/ 問中
友達に教えてあげましょう!

子供や高齢者は特に注意!カメを飼うならサルモネラ菌に気をつけて

「サルモネラ菌」は、食中毒の原因になる細菌として有名なので、聞いたことがある方も多いでしょう。 しかし、ハ虫類からサルモネラ症に感染する可能性があることは、意外と知らない方も多いのではないでしょうか? 特に、子供や高齢者、持病持ちの人など、免疫力が弱い人は感染しやすいため、注意が必要です。 今回の記事では、ハ虫類が原因のサルモネラ菌の感染経路や症状、予防方法などをご紹介します。

ハ虫類が原因のサルモネラ症は珍しくない

カメ,サルモネラ菌,ハ虫類 ハ虫類が原因となったサルモネラ症の事例は、日本でも毎年のように発生しています。 カメ類が感染源であった事例がほとんどであり、感染者のほとんどが子どもや高齢者です。 また、海外でも多くの感染事例が見られますが、カメ類以外にも、イグアナやヘビが原因となっている場合もあります。 胃腸炎症状を主として、敗血症や髄膜炎を引き起こすこともあり、死亡例も報告されています。

サルモネラ菌の感染経路や症状

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サルモネラ症とは?

「サルモネラ」という細菌が原因の感染症です。 サルモネラ菌のついた食品を食べて食中毒を引き起こすことが多いですが、ハ虫類などの動物と接触することで感染する場合もあります。 カメ等のハ虫類のサルモネラ菌の保菌率は、約50~90%だと考えられています。

ハ虫類からヒトへの感染経路

ハ虫類を触ったり、飼育箱を洗浄したりしたときに手指にサルモネラ菌が付着し、その手で口を触ったり食べ物を食べたりすることで体内に細菌が入ります。 特に子供は、無意識のうちに指を口に入れることが多いため注意が必要です。

サルモネラ症の症状

サルモネラ症を発症すると、主に急性胃腸炎が見られることが多いです。潜伏期間は通常8~48時間とされます。 まれに、小児で意識障害、けいれん、菌血症など、高齢者で急性脱水症状や菌血症を引き起こすことがあり、重症化のリスクがあります。

治療方法

胃腸炎症状の場合、下痢止めなどの市販薬を服用したくなるかもしれませんが、排泄を止めてしまうと体内からサルモネラ菌が排出されず、かえって治りが悪くなる恐れがあるため、自己判断は禁物です。 必ず医療機関を受診し、ハ虫類と接触があった時間や状況を明確に伝えた上で、医師の指示に従いましょう。 症状が重い場合には、抗菌薬による除菌が必要と判断される場合があります。

ハ虫類を飼育する際の注意点

カメ,サルモネラ菌,ハ虫類

1. 接触後は必ず手を洗う

ペットのハ虫類を触った後は、石鹸で手を洗うようにしてください。 長年飼育を続けていて愛着が湧いてくると、ペットに対して「菌を持っている生き物」という感覚が薄れてきがちですが、必ず「触ったら手を洗う」ことを習慣づけてください。

2. 飼育水は台所で扱わない

ハ虫類の多くはサルモネラ菌を保有しており、糞便にはサルモネラ菌が含まれている可能性が高いです。 そのため、飼育水には多量のサルモネラ菌が潜んでいる恐れがあり、扱いに注意しなければなりません。 飼育水の交換や水槽の掃除は、台所の流し台などの食品を扱うような場所は避け、庭やベランダなどで行うようにしましょう。

3. 家の中を歩きまわらせない

ペットに愛着が湧いてくると、ついつい飼育槽から出して家の中を自由に歩き回らせたくなるかもしれません。 しかし、ハ虫類が歩き回ったり、粗相をしてしまうことで、思わぬところにサルモネラ菌が撒き散らされてしまう可能性があるため注意が必要です。 どうしても飼育槽から出したい場合は、庭やベランダにシートを敷いて歩かせたり、台所やダイニングにバリケードを作って通れないようにするなどの工夫をしましょう。

ハ虫類はサルモネラ菌を持っているものと考えよう

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ハ虫類の感染の有無は見分けられない

サルモネラ菌に感染していても、ミドリガメなどのハ虫類は症状を示さないため、外見上は感染しているかどうかわかりません。 アメリカでは、サルモネラ症を防ぐため、1975年から小さなミドリガメを含むカメの販売を禁止しています。 ハ虫類はサルモネラ菌を保有しているものと考え、次のようなポイントをおさえて飼育は慎重に検討しましょう。
  • 家に小さな子供や高齢者、持病がある人など、免疫機能が低い人がいないか
  • ペットを触った後は必ず手を洗うことを、家族全員が守れるか
  • 台所や食卓などから十分距離を保ったところで飼育できるか

ハ虫類から菌を除去することはできない

「ペットからサルモネラ菌を除去できれば問題ないのでは?」と思うかもしれません。 しかし、実際にサルモネラ菌に感染したカメに抗生物質を投与した実験では、一時的にサルモネラ菌が減ったように見えたものの、体内から完全に除菌することはできませんでした。 基本的に、爬虫類からサルモネラを除菌することはできないものと考えましょう。

まとめ

カメ,サルモネラ菌,ハ虫類 カメなどのハ虫類は、初めからサルモネラ菌を保有しているものと考えて接することが重要です。 ただし、感染を過度に恐れてペットを逃すのは、生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるため絶対に避けなければなりません。 基本的に、手洗いを徹底し、飼育水や飼育槽の管理を適切に行えば、感染のリスクはかなり低く抑えることができます。 適切な知識を持って、適切な飼育を行うようにしましょう。

【クイズ】定期的に予防を!猫に寄生するノミとは?

ノミは世界中で一般的に見られる寄生虫ですが、衛生状態が良い日本では寄生されることは少ないと思っていませんか?しかし、草むらだけでなく家の中にもノミは潜んでおり、繁殖を繰り返していることもあります。

本記事では、猫のノミの特徴や症状、ノミが媒介する感染症についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、猫のノミクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 猫に寄生するネコノミの説明として「誤っている」ものはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「吸血するのはメスのみ」です。
ノミの成虫はオス・メスともに吸血をします。

ネコノミの体長は1.2~2.0ミリほどで、注意深く観察すれば肉眼で見つけられます。ただし、メスの場合は卵が入っている場合があり、潰すと卵が部屋中に飛び散ってしまう可能性があるため注意しましょう。

ノミの予防は、駆除にも用いる薬剤を定期的に投与することで可能です。
Q.2 ノミに寄生されたときの症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「失明」です。
ノミによる直接的な病害として、「ノミアレルギー性皮膚炎」があります。これは、吸血の際に注入されるノミの唾液によって引き起こされる皮膚炎です。

ノミがよく寄生するのは、背中、下腹部、脇、内股部で、皮膚炎を起こした箇所は激しいかゆみを引き起こします。これによって、寄生部位を咬んだり引っ掻いたりする他、精神不安定、体重減少などが見られることもあります。

そして、引っ掻き傷から被毛の破損、脱毛が生じることもあります。
Q.3 ノミが媒介する感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「エキノコックス症」です。
エキノコックス症は、キツネや犬などの糞便中にある虫卵を経口摂取することで感染します。おもに肝臓に寄生・増殖し、肝臓機能障害に伴う疲労感や黄疸などが見られます。その後、肺や脳にも障害を与え、死に至ります。

ペストは、ノミの胃の中で増殖したペスト菌が、吸血の際に逆流して感染します。日本では、1926年の横浜での発生を最後に国内でのペスト患者は認められていませんが、世界では今でも散発的に発生が見られます。

猫引っ掻き病は、ヒトが猫に引っ掻かれることで発熱したりリンパ節が腫れたりする感染症で、ノミ体内やノミ糞に存在する細菌が傷口から侵入することで感染します。高齢者では心筋炎を起こすこともあります。

瓜実条虫症は、瓜実条虫の幼虫が潜んでいるノミを体内に取り込むことで感染します。猫での症状はほとんどなく、肛門の不快感程度ですが、ヒト、特に幼児に感染すると腹痛や下痢を引き起こすため、注意が必要です。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】猫に寄生するノミに注意!治療と予防法
結果発表
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【猫クイズ】適切に予防しよう。猫に寄生するマダニとは?

ヒトにおけるマダニ媒介性の感染症が問題となった影響もあり、猫へのマダニ寄生も注目されるようになりました。しかし、実際に生活している中でマダニの存在を感じることは少ないかもしれません。

本記事では、猫がマダニに寄生された際の症状や、マダニ寄生されないための予防法についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、猫のマダニクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 猫がマダニに吸血されたときに見られる症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「下痢」です。
マダニは宿主から吸血する際に、血液が固まらないようにするため、抗凝固成分が含まれる唾液を注入します。この唾液がアレルギー反応を引き起こすことがあり、激しい痒みによる情緒不安定や体力消耗、食欲不振が現れます。

また、多数のマダニに吸血されると、貧血が起こることもあります。さらに、ダニの種類によってはダニの唾液中の「末梢神経毒」による「ダニ麻痺」と呼ばれる症状が現れ、運動失調や呼吸麻痺などが認められます。
Q.2 マダニについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「猫の体に付着していたらすぐにマダニをつまんで引っ張る」です。
マダニは吸血するときに宿主から落ちないよう、口先の顎体部と呼ばれる部位を皮膚の奥に刺入します。無理に引っ張ると顎体部が宿主の体内に残り、化膿することがあるため注意しましょう

動物病院ではピンセットを用いて慎重に取り外しますが、吸血が終わるのを待って自然に皮膚から離れるのを待つのも手です。

「虫卵→幼虫→若ダニ→成ダニ」という順に成長するマダニは、虫卵を除く全ての段階で吸血を行います。一度で限界まで吸血するため、吸血後のマダニは吸血前と比較して20倍ほど大きくなり、500円玉くらいの大きさになるものもいます。
Q.3 マダニの予防について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「毎年1回予防薬の投与が必要」です。
マダニは、年に1度ではなく、月に1度予防薬を投与する必要があります。

多く予防薬は、回虫や猫鉤虫、ノミ、フィラリアといった他の寄生虫の予防効果も持っているので、愛猫が使用している薬剤が何に効果があるのかを把握しておきましょう。

一般に市販されている外部寄生虫の予防薬は「医薬部外品」で、動物病院で処方される「動物用医薬品」とは異なります。そのため、市販薬は効果が弱い、あるいは効果の持続期間が短い場合があります。
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今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】屋外猫が絶対に気をつけたいマダニ由来の疾患と予防法
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