犬を多頭飼いする家で「Levoit 空気清浄機」を使ってみた
長年犬を多頭飼いしており、常にニオイや抜け毛対策をしていた我が家ですが、空気清浄機は電気代やフィルター代が気になってしまい、使っていませんでした。
今回、アメリカでベストセラーを受賞している「Levoit Vital 100S」という空気清浄機を使う機会に恵まれたため、その効果や使い勝手などをレビューしていきたいと思います。
ペットを飼っている方で、空気清浄機の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Levoitの空気清浄機とは
Levoit(レボイト)とは、アメリカ発の小型家電メーカーVeSync(ウィーシンク)社のブランドの名称です。ブランド内でも「Levoit 空気清浄機」は非常に人気がある商品で、今回はその新製品の「Levoit Vital 100S 空気清浄機」を10日間使用してみました。
「Levoit Vital 100S 空気清浄機」の詳細はこちらの記事をご覧ください
アメリカにてベストセラーを受賞した空気清浄機 『Levoit Vital 100S 空気清浄機3月20日より販売開始!』~深呼吸できる空気を届ける~
ニオイが気になる和室で
まずは、普段犬のニオイが気になる和室で5日間使用してみました。我が家の和室は犬が出入りできるようにしてあるため、床にはカーペットが敷いてあり、こたつやクッションなどの布製品を多く使っています。また、犬たちが過ごす時間も比較的長いため、ニオイが気になる部屋です。
通常であれば消臭剤や換気で対策していますが、今年は特に黄砂が多く、窓を開けたくありませんでした。
使用条件
- 朝7時から夜10時までの15時間
- ペットモードで使用
最初の数十分の使用で、ニオイが全く気にならなくなりました。長年犬を飼っていたため、ニオイの変化には自信がありませんでしたが、すぐにわかるほどニオイが軽減されました。
抜け毛が気になるリビングで
次に、普段犬たちの抜け毛が気になるリビングで5日間使用してみました。使用条件は先述の和室の場合と同じです。
製品紹介には「U字型の空気吸い込み口デザインにより、あらゆる角度からペットの毛皮を効果的に捕獲する」と記載されていたので、掃除してもしばらくすると落ちているような抜け毛に効果があるか試してみました。
その結果がこちらの画像です。(3層フィルターの一番前面にある「プレフィルター」の画像)
こちらは本当に驚きでした。使用期間中も毎日掃除機をかけていたので、正直ここまで抜け毛やホコリが取れているとは思っていませんでした。
個人的な考察として、掃除機で舞い上げてしまった毛やホコリを吸い込んだほか、犬たちがワンプロやボール遊びなどで動き回った時に抜けた毛やホコリを吸い込んだ可能性もあります。普段は落ちている毛がほとんど無くなっているとは思っていましたが、本当に驚きでした。
「Levoit Vital 100S 空気清浄機」の良いところ
先に犬のニオイと抜け毛に対する効果をご紹介しましたが、その他に実際に使用してみて感じた「Levoit Vital 100S 空気清浄機」の良い点をご紹介します。
運転音の小ささ
おやすみモードでは、耳をそばだてないと聞こえないほど音が小さいため、就寝中だけでなく、仕事に集中したい時などにも役立ちました。
SMART機能
VeSync公式アプリを利用して、スマホでの設定や状況の確認が可能です。スマホを使用するため、操作がわかりやすく、取扱説明書もあまり必要ありませんでした。
オトクな電気代
最大風量モードのⅣで稼働させた場合でも、1時間あたりの電気代は0.86円。15時間使用しても、一日12.9円と非常に経済的です。(※新電力料金単価27円/kWh(税込)で計算しています。)
プレフィルターは水洗い可能
三層フィルターの一番前面にあるプレフィルターは、簡単に取り外しができ水洗いが可能なため、衛生的かつ環境やお財布にもやさしいのがうれしいポイントです。
「Levoit Vital 100S 空気清浄機」の気になった点
ペットがいる家で利用する場合、少し気になる点もありました。
最大風量モードの音の大きさ
自動モードやペットモードで利用した場合、状況に応じて自動で最大風量モードに切り替わることがあります。その場合は、風や音がかなり大きくなります。
我が家の犬たちは全く平気でしたが、神経質な犬や猫は気になるのではないかと感じました。 敏感なタイプの子は、音が一番小さいおやすみモードから慣らしていく方が良いかもしれません。
ペットがいる家に空気清浄機は必要?!
ここまでは飼い主の視点から空気清浄機の良かった点を語ってきましたが、ここからはペットの病気予防の観点から空気清浄機の有効性を見ていきましょう。
ペットにも花粉症がある
あまり知られていませんが、犬や猫にも花粉症はあります。ペットの花粉症は人間の症状と異なるため、飼い主が気付いていないことも考えられます。実際に花粉症にかかっているペットは意外に多いのかもしれません。
アンケートによるとペットにも花粉症があることを知っている人のうち、何かしらの対策をしていると回答したのは70.7%で、そのうちの45.7%が花粉症対策に空気清浄機を使用しています。そして、空気清浄機を購入した人のうち約9割が自身やペットの花粉症に対する効果を実感していることが明らかになりました。(VeSync社「ペットの花粉症に関する実態調査」より)
このことから、ペットの花粉症予防と対策のために空気清浄機を使用することは、有効な手段の一つであると言えます。
空気中の菌にペットの皮膚病のリスクがある
空気中にはペットの皮膚病の原因となる菌が浮遊していますが、一般的にはあまり知られていません。空気中の菌のリスクを知っている人にアンケートを取ったところ、多くはその対策を実施しており、「ブラッシングをする」(55.2%)、「シャンプーをする」(48.1%)、「空気清浄機を利用する」(44.8%)という結果になりました。(VeSync社「ペットの花粉症に関する実態調査」より)
リスクを知っている人の約半数が空気清浄機を利用しており、皮膚病対策に取り入れられていることがわかりました。
最後に
長年空気清浄機とは縁がない暮らしをしていましたが、実際に使ってみると部屋の空気がとても清々しく感じられ、とても心地よいと感じました。さらに、犬たちの花粉症や皮膚病予防にも役立ち、まさに一石二鳥です。
また、「Levoit Vital 100S 空気清浄機」は本体価格が手頃なのも嬉しい点です。
これを機に、犬にも人にも優しい空気清浄機を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 製品ページ:https://vesync.jp/products/levoit-airpurifier-vital-100s
- Amazon Levoit 公式店舗:https://www.amazon.co.jp/stores/page/FA0B1B30-0C0D-4864-8524-96F4B845F834
- 楽天 VeSync公式店舗:https://www.rakuten.ne.jp/gold/vesync/
- VeSync Store:https://jp.vesync.com/
飼う前に知っておきたい!モルモットの抜け毛事情とは
ペットを飼ったときに、思っていたより抜け毛が気になったということはありませんか?本当は抜け毛が多い品種なのに、「なんとなく」や「毛が抜けないイメージがあった」などの思い違いにより、ギャップが生じてしまう可能性もあります。
犬には換毛期があり、抜け毛が気になる犬種がいることは知っていても、モルモットの抜け毛事情については詳しく知らない方も多いかもしれません。
飼ってから想像と現実のギャップに苦労しないよう、モルモットの抜け毛について飼育を始める前にしっかり知っておきましょう。今回は、モルモットの抜け毛事情について詳しく解説していきます。
モルモットにも換毛期はある
モルモットは犬や猫と同じように、春と秋の年に2回の換毛期があります。
ただし、ペットとして飼われているモルモットの場合は、室温がほぼ一定に保たれていることが多く、野生のモルモットと比べると換毛期がない場合や、不定期に換毛する場合もあるようです。
モルモットの抜け毛は多い
では、部屋の温度を常に一定に保っておけば抜け毛は気にならないの?と考える方もいるかもしれません。しかし、換毛期以外の時期でもモルモットは抜け毛が多い動物です。
まずはこの動画をご覧ください。
モルモットを抱っこしただけで、こんなにも多くの毛が洋服についてしまっています。犬や猫に比べると体も小さく、抜け毛は少ない印象があるかもしれませんが、どちらかというとモルモットは抜け毛の多い動物と言えるでしょう。実際にモルモットの抜け毛に苦労している飼い主も少なくありません。
抜け毛が多いと毛球症になる危険も!
ここまで飼い主の視点からモルモットの抜け毛についてご紹介してきましたが、モルモットにとっても抜け毛が多いのは良いことではありません。
モルモットは、毛繕いをする際に、被毛を飲み込んでしまうことがありますが、猫のように被毛を吐き出すことはできません。少しならうんちと一緒に排泄されるため問題ありませんが、特に換毛期などは被毛を飲み込む量が増え、「毛球症(もうきゅうしょう)」という病気になってしまうこともあります。
毛球症は、消化管に被毛の塊が形成されることで起こり、急に食欲がなくなったり、元気がなくなったりします。重篤な場合は外科的な手術で毛球を取り出さなければいけないこともあります。
お手入れをしっかりしよう!
モルモットの健康のためにも、そして飼い主のためにも、モルモットの抜け毛対策にはブラッシングが重要です。
換毛期は2〜3日に1回、それ以外は1週間に1回程度のブラッシングが必要です。ただし、長毛種の場合は、換毛期関係なく、毎日ブラッシングをした方が良いでしょう。
ブラッシングのやり方
モルモットのブラッシングは以下の手順で行います。
時間をかけてしまうとモルモットが嫌がる可能性が高くなりますので、5分程度で素早く終わらせるようにしましょう。また、モルモットの皮膚は繊細なため、優しく撫でるように行ってあげてください。
- 安定した場所か膝の上で行う。
- お尻から頭にかけて毛並みに逆らうようにブラッシングする。
- 頭からお尻に沿ってブラッシングする。こうすることで、効率よく抜け毛を取り除ける。
- 終わったらご褒美の野菜を与える。
モルモットは臆病な性格なため、ブラッシングを怖がって怯えたり、その場から逃げ出したりすることもあります。その際は無理矢理行わず、日を置いて少しずつ慣れてもらいましょう。特に、お腹とお尻あたりは触られるのを嫌がる子も多いため、まずは頭や背中だけをブラッシングしてもいいかもしれません。
服を着せるのはNG
いくらモルモットの抜け毛が気になっても、抜け毛対策に服を着せるのはやめましょう。抜け毛が体に留まるのもよくありませんし、服を着ることに慣れていない子は大きなストレスがかかってしまいます。
抜け毛の量は品種によっても違う!
単に「モルモット」と言っても、実はたくさんの品種があり、毛の長さも品種によってまちまちです。
イングリッシュやクレステッドといった短毛種は、抜け毛やお手入れの観点から見ると比較的飼いやすい種類です。毛のないスキニーギニアピッグという品種もいます。
一方で、ペルビアンやテッセル、コロネットは長毛種で毛量が多いため、抜け毛が気になる場合はオススメしません。
しかし、毛の長さや量によって違いはあるものの、無毛種を除いてほとんどのモルモットは抜け毛が多い動物だという認識をしておくことが大切です。
まとめ
モルモットは体の大きさの割に抜け毛が多い動物です。飼ってから「こんなに毛が抜けるとは思わなかった」とならないように、どのような動物なのかしっかり理解した上で飼うようにしましょう。
また、モルモットのお手入れは毛の長さによって頻度が異なります。定期的なブラッシングは大変かもしれませんが、モルモットと過ごす、かけがえのないスキンシップの時間でもあります。
もし、モルモットを飼うことを決めたら、欠かさずにお手入れをしてあげてくださいね。
飼い主を困らせる犬の抜け毛!被毛の構造や犬種の特徴を知ろう
犬を飼っていて大変なことの一つに、被毛のお手入れの問題があります。ペットを飼っている人を対象にしたアンケートでは、ペットとの生活で困っていることの1位が「掃除が大変」、2位が「抜け毛」と大きな割合を占めている問題です。(2023年 株式会社TYL「ペットの健康と動物病院に関する実態調査」より)
多くの飼い主を困らせているペットの被毛の問題ですが、犬の場合は純血種であれば、ある程度どのくらい毛が抜けるか、犬を飼う前に想定出来ます。
そこで今回は、人気犬種の抜け毛の量やお手入れの頻度など、犬の毛についてお話していきます。
シングルコートとダブルコートについて
犬の抜け毛について知るため下の図を参考に、まずその構造を学んでいきましょう。
毛の種類①オーバーコート
体の表面に出ている太い毛。主に紫外線、雨や水、細菌などから皮膚を保護する役割があります。人間の髪の毛が抜けて生えるのと同じ様に、1年を通して徐々に生え替わります。
毛の種類②アンダーコート
オーバーコートの下に密集して生えている細く柔らかい毛。主に防寒、保温、保湿、防水といった役割があります。春と秋の換毛期に集中して抜け替わり、体温調整に役立てています。
毛の生え方①シングルコート
オーバーコートのみを持つ毛の生え方です。換毛期がないため抜け毛は少ないというメリットはありますが、こまめなブラッシングや、トリミングを必要とする犬種がいます。
毛の生え方②ダブルコート
オーバーコートとアンダーコートの両方を持つ毛の生え方です。換毛期には大量に毛(アンダーコート)が抜けるため、ブラッシングや掃除が大変ですが、トリミングは必要ない犬種が多くいます。
抜け毛の量の違い
アメリカン・ケネル・クラブでは、犬種ごとの抜け毛の量を5段階のスコアに分けています。そのデータを元に、犬種ごとにどの程度毛が抜けるのか見ていきましょう。
以下、対象となる犬種は日本の人気犬種トップ20です。
- スコア参考:Dog Breeds – American Kennel Club
- ランキング参考:2022年犬種別犬籍登録頭数 |ジャパンケネルクラブ
スコア1(抜け毛が少ない)
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ヨークシャー・テリア
- シー・ズー
- ビション・フリーゼ
スコア2(抜け毛は少なめ)
- チワワ
- ダックスフンド
- ポメラニアン
スコア3(標準的な抜け毛の量)
- ミニチュア・シュナウザー
- フレンチ・ブルドッグ
- 柴犬
- パピヨン
- ジャック・ラッセル・テリア
- ボーダー・コリー
- ペキニーズ
スコア4(抜け毛は多め)
- ゴールデン・レトリーバー
- パグ
- ラブラドール・レトリーバー
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- イタリアン・グレーハウンド
スコア5(抜け毛がかなり多い)
- 日本で人気の犬種には該当がありませんでした。
毛の手入れをする頻度の違い
どのくらいの頻度で毛の手入れが必要か、さきほどと同様にアメリカン・ケネル・クラブのスコアを見ていきましょう。こちらも5段階に分かれています。
スコア1(月に数回程度)
- チワワ
- フレンチ・ブルドッグ
- イタリアン・グレーハウンド
スコア2(1週間に1.2回程度)
- ダックスフンド
- 柴犬
- ゴールデン・レトリーバー
- パグ
- ラブラドール・レトリーバー
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- パピヨン
- ジャック・ラッセル・テリア
スコア3(2.3日に1回)
- ポメラニアン
- ボーダー・コリー
- ペキニーズ
スコア4(出来れば毎日)
- トイ・プードル
- ミニチュア・シュナウザー
- マルチーズ
- シー・ズー
スコア5(毎日必ず)
- ヨークシャー・テリア
- ビション・フリーゼ
被毛の種類とトリミングの要・不要
犬を飼う上でトリミングが必要な犬種かどうかは、飼い方に大きな差が生まれます。どの犬種がトリミングを必要とするのか、先述した被毛の種類と共にチェックしていきましょう。
トリミングが必要な犬種
シングルコート
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ヨークシャー・テリア
ダブルコート
- ミニチュア・シュナウザー
- シー・ズー
- ビション・フリーゼ
トリミングが不要な犬種
シングルコート
- パピヨン
- イタリアン・グレーハウンド
ダブルコート
- チワワ
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- フレンチ・ブルドッグ
- 柴犬
- ゴールデン・レトリーバー
- パグ
- ラブラドール・レトリーバー
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ジャック・ラッセル・テリア
- ボーダー・コリー
- ペキニーズ
「抜け毛が少ない犬」と「手入れが楽な犬」は違う
ここまで人気犬種の被毛の特徴を説明してきましたが、抜け毛が少なく、かつ手入れが楽な犬は、あまりいないことにお気付きでしょうか。
例えば、人気犬種のトイ・プードルの場合、抜け毛はほとんどありませんが、毛玉になりやすいため毎日のブラッシングや、毛が伸び続けるため月に一回程度のトリミングが必要になります。
逆にフレンチ・ブルドッグの場合は、短毛種なので毎日のブラッシングやトリミングは必要ありませんが、ダブルコートの犬種のため換毛期の抜け毛はかなり多く出ます。
もし、これから犬を飼おうと思っている方は、「トリミングの費用」、「手入れの頻度」、「換毛期の大量の抜け毛」など様々な面を考えて、検討してください。
まとめ
今回は、犬の毛の構造や犬種ごとの特徴を解説しました。
初めて犬を飼う方はシングルコートの犬の抜け毛でも、最初は気になることが多いようです。さらにダブルコートの犬種の場合は初めての方だけでなく、シングルコートの犬を飼ったことがある方でも、換毛期の抜け毛の多さに驚かれることがあります。
どちらにせよ「犬は毛が抜けるし、手入れが必要」と心構えをしてから、飼うことをおすすめします。
また、被毛の特徴は犬を選ぶポイントの一つですが、その他にも「体の大きさ」、「必要とする運動量」、「警戒心が強いかどうか」なども、ご自身やご家族のライフスタイルと合うかどうかチェックしましょう。
犬との幸せな生活のために、事前に飼い方を学ぶことはとても重要です。じっくりと時間をかけて行いましょう。
病気?ストレス?猫の抜け毛が多すぎる・脱毛の5つの原因
猫の毛が抜けるのは自然現象ですが、抜け毛が多すぎたり、体の一部だけが集中して脱毛している場合は、なんらかの異常があるかもしれません。
今回の記事では、猫の抜け毛が多いときに考えられる5つの原因と、その特徴や対策などについてご紹介します。
愛猫の健康をチェックする上で、脱毛は一つの重要な指標になるため、猫とのコミュニケーションの中で異常に気づいてあげられるようにしましょう。
猫の抜け毛が多い原因①換毛期
1年を通して毛の生え変わりはありますが、換毛期には特に抜け毛が多くなります。
猫の換毛期は、年に2回、3月頃と11月頃に起こります。ただし、完全室内飼いの猫では室温の変化が小さいため、換毛期がない場合もあります。
換毛期のお手入れ
換毛期に抜け毛が多くなるのは、自然現象なので問題ありません。
しかし、特に長毛種の猫では、放っておくとグルーミングなどで毛を飲み込みすぎてしまい、「毛球症」になってしまうことがあります。
適切にブラッシングをしてあげることが重要です。
猫の抜け毛が多い原因②感染症・寄生虫
猫の抜け毛は、単なる生え変わりであれば問題ありませんが、中には病気の可能性もあります。
細菌感染
発疹、かゆみ、引っかき傷などが見られ、まだらに脱毛する。
主に胴体で症状が現れる。
糸状菌感染
かゆみはほとんどなく、広範囲で毛が一気に抜け落ちる。抜け毛が多い部分では、フケが出やすくなる。
顔面や手足から始まり、症状が進行すると全身に広がる。
糸状菌感染は、一般的に子猫に多く、ヒトにも感染することがある「ズーノーシス(人獣共通感染症)」のひとつなので、飼い主さんも注意が必要。
膀胱炎や腎臓病など
皮膚にかゆみが出る病気だけでなく、膀胱炎や腎臓病など、患部を気にして外側から舐めてしまうこともある。
また、例えば関節が痛いのに、そのストレスから、全く関係のない部位を舐め続けることもある。
ノミの寄生
猫の被毛の間に黒いノミの糞が大量に付着し、500円玉くらいの大きさの発疹ができる。
ノミは肉眼でも見ることができる大きさなので、よく見ると猫の皮膚の上を動いているのが確認できる。
主に、後頭部、首、腰、後肢に見られる。
疥癬(かいせん)
「ヒゼンダニ」という寄生虫による感染症。ヒゼンダニが猫の皮膚の中にトンネルを掘るため、非常に強いかゆみを伴う。
そのため、体を掻きむしってしまい、脱毛や引っ掻き傷ができる。全身に発症するが、耳の端、肘、膝、腹部に多い。
なお、糸状菌感染と同じく、疥癬もヒトに感染するズーノーシスのひとつ。
猫の抜け毛が多い原因③アレルギーやアトピー
猫のアレルギーやアトピーは、食べ物や花粉、植物などが原因です。
発症すると、発疹ができて皮膚が赤くなり、掻きむしったり舐め続けたりするので、かさぶたができやすくなります。特に、顔や首の近くに多く見られます。
初めて食べるものには注意
猫が特定の食べ物を食べて具合が悪くなったことがある場合は、その食べ物はもう食べさせないでください。
また、初めて食べさせるものは少しずつ与え、食後しばらくは猫の様子を観察するようにしましょう。
猫の抜け毛が多い原因④過剰なグルーミング
猫はもともと、グルーミングに多くの時間を費やす動物です。しかし、中には、毛が抜けて禿げてしまうほど過剰にグルーミングをし続ける猫がいます。
神経質な性格であったり、環境の変化や運動不足などによるストレス、飼い主さんとの分離不安などが原因です。
このように、精神的な原因による脱毛は、「心因性脱毛症」と呼ばれます。
生活環境を見直そう
猫が、毛が抜けすぎてしまうほど過度なグルーミングをしている場合は、生活環境に問題がある可能性があります。
例えば、次のような点に注意し、生活環境を見直してみましょう。
- 猫の寝床近くでテレビや電気をつけっぱなしにしていないか
- 構いすぎ、または放ったらかしすぎていないか
- 猫が安心できる場所(暗くて狭いところ)を確保しているか
- 運動不足になっていないか
- トイレや食器周りなどが清潔に保たれているか
猫の抜け毛が多い原因⑤偏食による栄養不足
猫は好き嫌いが多い動物だと言われますが、猫が欲しがるものだけを与えていると栄養が偏ってしまい、ビタミン欠乏症に陥る恐れがあります。それにより、頭部の毛が抜け落ちることがあります。
猫のごはんは総合栄養食を
猫のごはんを手作りしている方は、猫の栄養についてきちんと学んでおく必要があります。
自信のない方は、「総合栄養食」と書かれた市販のキャットフードを与え、猫の嗜好に応じてトッピングなどをするようにしましょう。
猫の脱毛が気になる場合は動物病院へ
猫の脱毛の原因は様々ですが、体の一部だけに集中して脱毛があったり、症状が長引くようであれば動物病院を受診しましょう。
中には、放置すると重症化してしまったり、飼い主さんに感染してしまうことのある危険な病気が隠れている可能性もあるので、気になることがあったら早めに獣医師さんに相談することをおすすめします。
症状の経過を写真に撮っておくと良い
動物病院を受診する際は、症状の経過を写真に撮っておき、「いつ頃から、どの部位に症状が現れたか」や「他に症状はないか」などを整理しておくと診断がスムーズに進みます。
まとめ
猫の毛は常に生え変わるので、多少抜け毛があるくらいでは問題ありません。
しかし、抜け毛の量が多かったり、体の一部に集中して脱毛が見られる場合は、病気やストレスなどが原因となっていることが考えられます。
ストレスが原因の場合は、生活環境の見直しによって改善する可能性が高いです。
ただ、病気の危険性もあるので、少しでもおかしいと思ったらなるべく早めに動物病院を受診しましょう。
猫飼い家庭のカーペット・ラグの選び方!抜け毛、爪研ぎ、粗相対策に
カーペットやラグには、インテリア、冷え対策、フローリングの滑り対策など、さまざまなメリットがあります。好みのデザインのカーペットやラグで、素敵な生活を楽しみたいですよね。
しかし、そこで気になるのが猫のこと。カーペットで爪研ぎをしたり、抜け毛が絡まったり、嘔吐や粗相をしてしまったり…。買ったはいいけれどうちには合わなかった、ということが起こりかねません。
一方、上手に使えば、猫がフローリングで滑って足腰に負担が掛かるのを防いだり、鳴き声や走り回る音がご近所に響くことを防いだりと、猫飼い家庭にとってもカーペットは利点がたくさんあります。
今回は、愛猫が起こすかもしれないお悩みごとに沿った、あなたにぴったりのカーペットの選び方をご紹介します。
抜け毛の多い猫のためのカーペット選び
猫に抜け毛はつきもの。特に抜け毛が多い猫や長毛種の場合、カーペットを敷けばたちまち猫の抜け毛だらけになってしまいます。
そんな愛猫にぴったりなカーペットの特徴をご紹介します。
毛足の短いカーペット
「毛足が短いカーペット」というのは、猫飼い家庭では必須の条件かもしれません。
毛足の長いシャギーラグはおしゃれですが、猫の毛が絡まってしまうと掃除機をかけても取れなくなってしまいます。
その点、毛足が短いカーペットは抜け毛の掃除のしやすさが段違いです。
毛の色が目立たないカーペット
愛猫の毛と似た色のカーペットを選べば、多少の抜け毛であれば目立ちにくくなります。
また、無地よりも柄のあるものの方が目立ちにくいです。
掃除をしても残っている抜け毛がどうしても気になってしまう、という方は試してみてはいかがでしょうか?
爪研ぎ大好きな猫のためのカーペット選び
猫は、鋭い爪を維持したりリラックスしたりするために爪研ぎをします。思う存分爪研ぎをして欲しいですが、せっかく買ったカーペットを爪研ぎでボロボロにされたくはないですよね。
爪研ぎトラブルを防ぐためには、どのようなカーペットを選べば良いでしょうか?
毛足が輪になっていない「カットパイル」
カーペットには毛足が輪になっている「ループタイプ」と、毛先がカットされている「カットパイル」の2種類があります。
ループタイプだと猫の爪が引っ掛かって怪我をしたり、カーペットの毛先が切れたり飛び出したりしやすくなります。爪が引っ掛かる感覚が楽しくて、余計にカーペットで遊んでしまう猫もいます。
そのため、カットパイルのものがおすすめです。
万が一糸が飛び出してしまった際は、引っ張らずに切っておくと、それ以上飛び出すことはなくなりますよ。
好みに合った爪研ぎを用意してあげる
猫の好みに合った爪研ぎを複数箇所に用意して、猫に覚えてもらいましょう。カーペット以外の場所で猫の爪研ぎ欲を満たしてあげることができます。
もうすでにカーペットでの爪研ぎをしてしまう猫には、カーペット素材の爪研ぎを用意してあげましょう。
嘔吐や粗相をしてしまう猫のためのカーペット選び
嘔吐や粗相が多い猫には、汚れにくく洗いやすい機能性カーペットがおすすめです。
グルーミングをした後に毛玉を吐き出しやすい猫や、トイレの失敗をしてしまいがちな猫のいるご家庭に合うカーペットタイプを3つご紹介します。
1.洗えるタイプのカーペット
洗えるタイプのカーペットには「手洗いOK」「洗濯機で丸洗いOK」「クリーニングOK」など種類があります。
頻繁に気軽に洗いたい場合は、「洗濯機で丸洗いOK」のタイプが良いでしょう。
2.撥水性・防汚性の高いカーペット
撥水性・防汚性のあるカーペットは、表面をさっと拭き取るだけで綺麗になります。
3.汚れた部分だけを取り替えられるジョイントマット
汚れた部分だけを取り除いて、洗ったり取り替えたりすることができるジョイントマット。
水洗いできるものもあるため、気軽に掃除ができます。樹脂素材のものは、水や汚れが染み込みにくいです。
その他のカーペットタイプ
ジャンプの音を吸収するカーペット
猫がキャットタワーからジャンプすると、どうしても下階にドスンという音が響いてしまいます。ご近所への騒音が気になる場合は、ジャンプの衝撃を吸収する低反発のものや防音性のあるものを選ぶと良いでしょう。
滑り止め付きのカーペット
多頭飼いの場合や部屋中を走り回るような猫の場合、カーペットがぐちゃぐちゃになってしまい、周りの家具が倒れるなんてことも。
そんなときは、滑り止め機能がついているタイプや、部屋の床全面に敷き込むタイプのものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
猫飼いのご家庭が悩まされがちなカーペットトラブルと、愛猫に合ったカーペットの選び方をご紹しました。
猫飼いのご家庭では、デザイン性に加えて、猫にとっての快適性や掃除のしやすさなども考慮して選ぶ必要があるため大変ですよね。
本記事を参考にしながら、欲しい機能が合わさったカーペットをぜひ探してみてください。
【犬クイズ】秋は体調を崩しやすい?飼い主が注意すべきこと
秋をより一層楽しむため、そしてその先の冬を元気に乗り越えるためにも、秋に体調を崩す理由とその対策をクイズ形式で学び、愛犬の体調不良を未然に防ぎましょう。
それではさっそく、犬クイズにチャレンジしてみましょう!
一方で夏バテをそのまま引きずってしまう子は食欲不振に陥りがちです。そんなときは高たんぱくなフードに変えたり、ササミなどのお肉をトッピングするのがオススメです。また、夏場に外出が減り運動不足に陥りがちですが、涼しくなって急に無理な運動をすると関節を痛めてしまう危険性があります。
秋が深まってくると朝晩は冷え込み、一日の寒暖差が大きくなるので、老犬は特に注意しましょう。
換毛期は秋と春の年2回あり、抜け毛やフケが多く出ます。毎日こまめにブラッシングをして、抜け毛を取り除き、清潔に保ちましょう。また、ブラッシングは体の血行を良くして新陳代謝を良くしたり、愛犬との絆を深めたりする効果も期待できます。
犬がギンナンを摂取すると中毒症状に陥り、大量に食べてしまうと呼吸困難を引き起こします。また、ヒガンバナやシクラメンも秋によく見る草花ですが、犬が食べてしまうと大変危険です。お散歩中などに、犬が誤って食べてしまわないようによく注意しましょう。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
秋に犬が体調を崩しやすいのはなぜ?家や外出先で注意するべきこと
【簡単】ペットの抜け毛をキレイに取り去る洗濯方法【7ステップ】
洗濯のコツをステップごとに確認

簡単7ステップ① まずは洗濯物を分けて

A. 毛のついていない人の洗濯物 B. 毛のついた人の洗濯物 C. ペットの洗濯物以下のような縦型でカラーが複数あるランドリーボックスですと、省スペースで分別も分かりやすいですね。
簡単7ステップ② コロコロで毛を取る

簡単7ステップ③ 洗濯ネットで分類

簡単7ステップ④ 柔軟剤を入れて

簡単7ステップ⑤ 洗濯ボールを投入しよう

- 縦式洗濯機で使うことが望ましい
- 大量の洗濯物には向かない
- 百均のものはすぐ砕けてしまうためおすすめしない
簡単7ステップ⑥ 軽くパンパンして

簡単7ステップ⑦ あとはお片付け

おまけの対策
ブラッシング前にちょっと一手間

猫用ブラシってどれを選べばいいの?毛種別、おすすめブラシ
決定版!愛犬の抜け毛におすすめのブラシ、教えます。
洗濯機、選ぶなら縦式か二層式

その他にも対策いろいろ

抜け毛が服にもソファにも!お掃除を楽にしてくれる便利グッズ
猫の毛がつかない服はどれだ!抜け毛がつきにくい素材一覧!
猫の抜け毛対策におすすめなのは「自動掃除機」だった!【ルンバ】また、抜け毛が少ないと言われている犬種もいます。これから犬を飼う予定がある方はぜひ参考にしてみてください。
【犬の抜け毛】毛が抜けにくい犬種とその仕組みとは?
犬の毛が抜けて地肌が見えてしまった!?犬の脱毛3つの原因とは?
抜け毛を引き起こす病気

膿皮症
膿皮症とは、毛包に細菌が侵入し、毛包が破壊され徐々に脱毛と痒みを発症する病気です。主にブドウ球菌が原因となります。疥癬症
疥癬症は、疥癬に感染している他の動物から感染する病気で、この病気の原因は目に見えないくらいの小さなダニです。 ダニが犬の皮膚の中に潜って移動するときに皮膚中にフンなどをしますが、その排泄物に対して体が激しく炎症反応を起こして、その痒みに伴いフケや脱毛が生じてしまいます。ニキビダニ症
目に見えないくらい小さなニキビダニというダニが毛包に寄生し、それに伴い細菌感染が起きてしまうと起こる脱毛症です。 しかし、このニキビダニはほとんど全ての犬が元から持っているもので、普通はごく少数しか毛包には存在しません。真菌症
皮膚の角質や毛などに含まれるケラチンという成分を餌にする皮膚糸状菌が毛に侵入すると起こる病気で、侵入された皮膚は脆くなり、途中から切れるようになります。 人間の足によく現れる水虫を起こすものと同じ菌で、カビの皮膚病です。もし飼い主さんが水虫にかかってしまった場合は、犬にうつらないように清潔に保ってできるだけ早く治すようにしましょう。アレルギー性皮膚炎
人間だけでなく犬もアレルギーにかかります。ノミや花粉、そして食餌に含まれる成分などに対してアレルギーになってしまうと、それらの原因物質に触れたり口に含んだりすることでアレルギーの症状を発症します。 激しい痒みを伴うため、後ろ足でところかまわず引っ掻いたり、皮膚をどこかに擦り付けたりしているうちに毛が抜けたり切れたりしてしまいます。犬や猫のアレルギーについてはこちらの記事も参考にしてください。ペット好きのための、犬アレルギー/猫アレルギー対策とは?
内分泌疾患
毛を作る過程には各種のホルモンが関係しています。そのホルモンのバランスが崩れると毛の発育が止まり、そして新しい毛が生えるのもまちまちになってしまうので結果として脱毛症になります。 主に高齢犬によく見られる疾患で、副腎皮質機能や性ホルモンのバランスが変化することが原因とされています。痒みは少なく、左右対称に近い状態の脱毛が見られるのが特徴です。ストレス性の脱毛症

原因
人間は強いストレスを感じると円形脱毛症になったりしますが、同じような症状は犬にも起こり得ます。犬のストレス性脱毛症の原因としては、環境の変化や家族構成の変化、運動不足、去勢からくるホルモンバランスの変化、愛情不足などが考えられます。 ペットホテルや友人宅にお泊まりしたとき、引っ越しをしたり餌やトイレの場所を模様替えしたときなど、人間にとっては些細な出来事や日常の変化であっても、犬は強いストレスを感じてしまう場合があることを頭に留めておいてください。ストレスのサイン
犬が強いストレスを感じている時のサインとして、以下が挙げられます。ただし、これらのサインがあったらと言っても、必ず強いストレスを感じているとも限りません。他の症状なども含め、総合的に観察する必要があります。- 体の一部だけをずっと舐めている
- 自分の尻尾をぐるぐると延々追いかけている
- しっぽや足の間の毛が抜け落ちている
- 適温であるにも関わらず舌を出してハアハアと呼吸している
- 寒くもないのに体を震わせている
換毛期

ダブルコートとシングルコート
犬の被毛は大きく分けて2種類あり、「ダブルコート」というと上毛と下毛の2層構造になっている犬種と、「シングルコート」という上側の被毛のみの1層構造担っている犬種に分かれています。 犬の換毛期は春と秋の二回というのが一般的で、冬毛から夏毛へ、そして夏毛から冬毛へというようなサイクルで生え変わっていきます。異常なサイン
ここで注意したいのが、換毛期に生え変わりがあるのは、ダブルコートの犬種だけだということです。 シングルコートの犬種も、人間と同様日常的に毛が生え変わるため、抜け毛はありますが、ある一定の期間にたくさん毛が抜けることは通常ありません。もし、シングルコートの犬種のワンちゃんに大量の抜け毛が見られたときは何か異常があるかもしれないので、すぐに病院に連れていきましょう。 犬の換毛期にオススメのブラシはこちらの記事をご参照ください。決定版!愛犬の抜け毛におすすめのブラシ、教えます。
最後に
