シニア猫との暮らし方とは?元気で長生きするためにできること

シニア猫との暮らしは、若いときとは異なる工夫やケアが必要になってきます。元気で長生きできるように、そして飼い主さんも楽しく暮らせるようにシニア猫との暮らし方を知っておきましょう。

今回は、筆者が19歳の猫との暮らしで実践していることも併せてご紹介します。

7歳頃からがシニア

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個体差があるものの、一般的に猫は7歳になるとシニア期に入るといわれています。近年では寿命が延びており、20歳を超える猫もいるほどです。

人間が加齢とともに体力が低下したり病気にかかりやすくなったりするように、猫もさまざまな変化が生じます。

いつまでもかわいらしさが残っているため、なかなか変化に気づかないこともあります。飼い主さんは変化がないか注意して観察しましょう。

シニア期に入る頃の変化

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猫の7歳は、個体差や種差はありますが人間では44歳頃に該当します。

44歳はいわゆる「中年期」。体にさまざまな変化が起きる人が多いのではないでしょうか。太りだしたり、人間ドックで何かに引っかかったりという方もいるでしょう。猫も同じように、次のような体に変化が生じやすくなります。

  • 毛につやがなくなってくる
  • お腹の肉が垂れてくる
  • 高いところにあまり上りたがらない
  • 寝ている時間が増える
  • 太りやすい
  • ご飯を食べるのに時間がかかる
  • 腎臓疾患など病気を発症しやすい

10歳を超えるとさまざまな心配事も

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10歳以上になると、毛のつやがさらになくなりパサついてきます。毛繕いもほとんどしなくなるので、全体的にボソボソに。寝ている時間が増え、好奇心も減ってくるため、遊ぶ時間が減るのも高齢になった特徴です。

さらに年を重ねると、猫によっては「トイレに間に合わない」「寝ながらもらす」など排泄の問題も出てきます。

シニア猫との暮らしで大切なこと

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猫が高齢になったら、食事やケアなどを見直してきましょう。まずは動物病院で健康診断をしてもらうことをおすすめします。

動物病院を定期的に受診する

子猫の頃や飼い始めから定期的に受診し、健康診断も受けておくと安心です。今まで受けた経験がない猫は、シニアになってからでもいいので、まずは体のチェックをしてもらいます。健康診断の頻度は、獣医師に相談するといいでしょう。腎臓病や心臓病などが見つかった場合も、獣医師の指示に従います。

定期的に受診しておくと、過去との比較ができる点がメリットです。「データが少し悪くなっている」「5月には熱中症になっていたから気を付けて」など、ケアの注意点も把握できます。

食事内容を見直す

高齢になると消化機能も低下していくので、シニア用のフードに変えていきましょう。ただし、フードは一気に変更しないでください。猫のお腹の負担を減らすためにも、少しずつ新しいフードを混ぜていくようにしましょう。

突然好みが変わるときもあるので、複数種類のフードに慣れさせておくと安心です。


フードについては、動物病院で相談するのもおすすめです。療法食を処方された場合は、獣医師の指示に従ってください。

食べやすくする工夫を

ドライフードが好きなのに歯が弱って食べられない子は、フードをふやかしたり砕いたりすると食べやすくなります

筆者のシニア猫(2023年の時点で19歳)には、ドライフードを粉々にして舐めて食べられるようにしています。現在は、歯が弱っていてウエットフードしか食べられません。ただ、外出時はウエットフードを置いて出かけるのは難しいため、ドライフードを食べさせる必要があるのです。

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このペット用フードクラッシャーは、自分の手で押してカットする必要がありますがフードの状態を確認しながら砕ける点が便利です。粉状に近い状態まで細かくできるので、猫がそのまま舐めて食べられます。

安価ですが、砕く際は多少の力は必要です。力を入れるのが大変な方は、電動のクラッシャーを使うことをおすすめします。

家の中はシニア猫仕様に

1. キャットタワーをチェック

シニアになっても、高いところには登りたがる猫もいます。これまでのキャットタワーにステップを付けたり、低めのタワーにしたりなど安全に配慮します

2. トイレもシニア仕様に

関節の痛みなどでトイレのふちをまたげなかったり、うまくふんばれなかったりするようになります。トイレの脇にステップを置いてあげると楽になるようです。筆者は頑丈な空き箱を置いて対応しています。

トイレの数を増やし、寝床からアクセスのいいところに置いてあげるとトイレに間に合わないといったトラブルが減らせます。

3. 滑りにくい床に

フローリングでは足腰に力が入らず、滑る恐れがあります。猫が歩くところや階段は滑り止めマットなどを敷いておきます。洗えるマットなら、粗相などをしても安心です

少しでも遊ぶ

高齢になって好奇心がなくなったからといって、遊ばないままだと体力も落ちていきます。シニア猫は、昼は寝てばかりで夜中に起きて騒ぐようになりやすいので、刺激を与えるのも効果的です。

たとえ遊ばなくてもおもちゃを見せたり、外の様子を見せたりするといいでしょう。実際昼に5分でも遊ぶと、夜はよく寝ると実感しています。

こまめに体をチェック

皮膚にできものができていないかなど、こまめに体を触ってチェックします。毛繕いをしなくなるので、ブラッシングも必須です。耳が遠くなっていて不安感が強いのか、つきまとってくる日があります。そんな日は特に念入りに体に触るようにしています。

爪とぎもしなくなるため、爪のチェックも必要です。丸く伸びていくため、肉球に刺さりやすいのでこまめな確認をおすすめします。筆者の猫は頻繁に鳴いていたときがあったのですが、歩くたびに爪の先が肉球に当たっているのが原因でした。丸く伸びた爪は太く、切るのが難しいので動物病院でのカットをおすすめします。

いつか訪れるその日のために

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「縁起でもない」と思われるかもしれませんが、すでに数年前からペットの葬儀屋さんは決めています。かかりつけの動物病院で紹介してもらった葬儀屋さんです。

いつ別れが来るかわからないので覚悟はできていますが、いざその日が来たら気が動転するのは間違いないはず。慌ててネットで検索などをしていると、愛猫との別れの時間も減ってしまいます。動転して不本意な葬儀をするかもしれません。最後に後悔しないためにも、事前に決めておくことにしました。

まとめ

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シニア猫が元気に長生きできるようにするためにも、猫の状況に対応していく必要があります。まずは動物病院を受診して、健康状態を確認してもらうと安心です。

食事やトイレなども見直していきましょう。こまめな体のチェックやブラッシングも必要です。コミュニケーションを増やすことで、猫の不安感の解消にもつながります。

シニア猫との暮らしを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。

【獣医師監修】猫の便秘を放置するのは良くない!原因を突き止めよう

皆さんは愛猫の排便回数を気にしていますか?外に出る習慣がある子は、なかなか把握が難しいですよね。猫もヒトと同じように便秘になります。便秘の解消には、下剤の服用や直腸からの便掻き出しを行いますが、いずれも愛猫にとって負担の大きなものです。

では、便秘はどんな原因で起こるのでしょうか。便秘を「まあいいか」と放置せず、問題となっている原因を突き止めて、根本的な処置を行う必要があります。

今回は猫の便秘で考えられる疾患について解説します。

病気による便秘

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腸、肛門、骨盤など排便には様々な臓器や器官が関与しており、便秘の場合、これらのどこかに異常が起こっている可能性があります。

意外なところに原因が隠れていることもあるので、どんな病気が関連しているのかを頭に入れておきましょう。

巨大結腸症

【症状】
便秘、トイレに何度も行くなど。便秘が進行すると食欲不振、嘔吐、脱水などが現れる。
【原因】
繊維質の少ない食事の継続、結腸の神経異常、消化管内異物、腫瘍、外傷などが原因となる。また原因不明の特発性巨大結腸症の報告もある。
【備考】
一度発症すると繰り返しやすいとされており、バランスの取れた食事や十分な飲水量の確保によって発症させないことが望ましい。

栄養性二次性上皮小体亢進症

【症状】
元気消失、食欲不振、多飲多尿、嘔吐、便秘、歩様異常、痙攣など。
【原因】
カルシウム不足によって上皮小体からホルモンが分泌され、骨からカルシウムを補おうとする。
【備考】
現在はフードの質の向上によって本疾患の発生は稀となっているが、手作り食の場合には栄養バランスには十分に配慮する。

骨盤骨折

【症状】
歩様異常、起立困難、激しい痛み、排便困難、排尿困難など。
【原因】
交通事故、高い所からの落下事故などの外傷。
【備考】
猫の骨折において骨盤骨折は意外に多い。治療は外科手術となるが、術後も便秘が続く可能性もある。

肛門嚢炎

【症状】
肛門周囲の不快感(肛門付近を舐める、お尻を擦り付けるなどの行動)、肛門周囲からの出血など。
【原因】
肛門腺分泌物が正常に排泄されずに貯留し、そこに細菌感染などが加わることで起こる。
【備考】
通常、肛門腺分泌物は便の排泄時に一緒に排泄され、過度に貯留はしない。何らかの原因で肛門腺の出口が閉塞したり、先天的に出口が狭い子は分泌物が溜まりやすいので、絞り出してあげる必要がある。

腎不全

【症状】
多飲多尿(飲水量と尿量の増加)、尿色が薄い、嘔吐、食欲不振、脱水、貧血、発作など。
【原因】
腎臓の炎症、感染、免疫異常、結石などによる尿管や尿道の閉塞などが原因となる。便秘は脱水や、消化管運動の減少によって起こることがある。
【備考】
多発性嚢胞腎が遺伝的に発生しやすい猫種(ヒマラヤン、ペルシャ、スコティッシュフォールドなど)では、若齢でも腎不全に陥ることがあるので注意が必要。

消化管内異物

【症状】
嘔吐、食欲不振、元気消失など。便秘の症状は異物が腸閉塞を起こしている場合に認められる。
【原因】
おもちゃ、ビニールなどを始めとする異物の誤飲。
【備考】
異物の形状によっては腸穿孔から腹膜炎を起こすこともあり危険。家の中でなくなっているものがないかを確認することで、異物誤飲を疑うキッカケになることもある。

病気ではない便秘

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他にも、生活環境によって便秘が起こっていることもあります。猫はすごく繊細な動物です。「おや?」と思ったら一度、環境を見直してみるのもいいかもしれません。

しかし、引き際も肝心ですので、あまり長く様子を見ずに動物病院を受診するのも一つです。

食事性

繊維質が少ないフードを与え続けると便が硬くなり、排便に苦労します。これが続くと先述の巨大結腸症を発症し、慢性的な便秘になることもあります。

便を外へ送り出す力が弱くなるため、定期的に便の掻き出しを行わないといけなくなる可能性もあります。

フードを選ぶ際は繊維質、特に可溶性繊維に着目しましょう。可溶性繊維には便をフワフワにする効果があり、便秘の予防や改善に有効です。

環境の変化

引っ越しや人の出入りの激しい場所では、猫は安心して排泄できなくなることがあります。長期にわたって便を我慢し続けることは、体に良くないですよね。人の目につかない場所にトイレを設置する、猫にとって安心できる部屋や場所を作ってあげるなどの対策が必要です。

また、成長とともにトイレをいつもと違うものに変える、新しい猫を一緒に飼い始めるといったことも環境の変化に含まれます。

小さなことから大きな変化まで、しっかりと愛猫目線で考えてあげましょう。最近排便や排尿が少ないかなと思ったら、何か変化がないか考えてみるのもいいかもしれません。

まとめ

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ヒトの便秘は食生活を始めとする生活習慣の乱れや、体質のせいだと捉えられがちです。もちろん猫にも当てはまることはありますが、やはり病気が原因でないかをしっかりと確認する必要があります。

便秘は思っている以上に苦しいものです。ささいなことでも何か気になることがあれば気軽に動物病院までご相談ください。

犬が排泄後に地面を蹴るのはどんな意味がある?やめさせるべき?

愛犬がトイレをした後に、地面を蹴るようなしぐさをするのを見たことはありますか?犬によってはトイレのたびに行う子もいれば、たまにしか行わない子、まったく行わない子もいるでしょう。

では、この行為は一体何のために行われるのでしょうか?また、犬が頻繁に行っている場合はやめさせるべきなのでしょうか。

この記事では、トイレの後に犬が地面を蹴るようなしぐさをする理由について解説していきます。

犬がトイレ後に地面を蹴る理由

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トイレを済ませた後、犬が地面を蹴る行為は、多くの犬の飼い主が目撃したことがあるでしょう。では、この行為は一体何のために行われるのでしょうか。

犬の祖先であるオオカミは、自分の縄張りを示すために地面を蹴る行動をします。これには、視覚的に目で見てわかる跡を残す意味と、においによる嗅覚的な意味があると考えられています。

後ろ足で土を蹴り上げることによって、排泄物のにおいを周囲に広げる効果があります。さらに、肉球に存在する汗腺から分泌液が出ており、土を蹴り上げると同時に自分のにおいをより強く拡散し、縄張りを主張しています。

排泄物に土などをかけていることから、「自身のにおいを隠すため」だと誤解されることもありますが、実際には自分の縄張りを示すために行われています。犬やオオカミに限らず、同様の行動はライオンやコヨーテなどでも見られるようです。

よく行うのはどんな犬?

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犬のこのような行動を目撃したことがない方もいるでしょう。犬によって毎回必ず行う子もいれば、特定の場所でのみ行ったり、まったく行わない子もいます。

去勢していないオス

この行動は縄張り意識の強い犬がよく行う傾向があり、メスよりもオスの方がよく行うようです。さらに、去勢していない犬の方が去勢している犬よりも、より頻繁にこの行動をするとされています。

もちろん、メスでもよく行う子もいれば、オスでもまったく行わない子もいます。

神経質な犬

神経質な性格をしている犬や他の犬が苦手な犬は、地面を蹴る行動をよく行う傾向があります。この行動をとる全ての子が不安を感じているというわけではありませんが、普段から神経質であったり不安になりがちな子は、自分のテリトリーを確保しようとして行っている可能性があります。

飼い主が気をつけたいこと

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犬が地面を蹴る行動は去勢の有無や犬の性格が大きく影響しますが、基本的にはやっていてもやらなくても特に問題はありません。本能による行動でもあるため、特別なことがない限りは気にする必要はないでしょう。

ただし、トラブルを防ぐためにも、以下の点に注意する必要があります。

周りの人や犬に迷惑をかけない

犬の健康にとっては問題がなくても、場合によっては他人に迷惑をかけてしまうこともあります。

例えば、土や草などを蹴り上げてしまうと、周囲にいる人や犬にかかってしまうかもしれません。また、地面に穴が空いてしまうこともあるでしょう。このようなことが何度も続くとご近所トラブルにも進展しがちですので、飼い主が気をつけるようにしましょう。

また、余計なトラブルを防止するためにも、土が飛び散ったり穴ができたりした場合は、できる限り元に戻しておきましょう。

ケガにも注意

あまりに激しく地面を蹴ってしまう場合、ケガの原因となる可能性もあります。散歩から帰宅したら、足の裏や爪にケガや割れなどがないか確認しましょう。硬い地面やアスファルトで行った際はよくチェックしてあげてください。

肉球や爪がやわらかい子犬や、乾燥しやすいシニア犬は特に注意しましょう。

肉球のお手入れについては以下の記事も参考にしてください。

【検証】ガサガサの肉球におすすめ!肉球クリーム6つを徹底比較
https://cheriee.jp/dogs/24777/

不安があれば地面を蹴る行為をやめさせる

もし、事情があったり、犬の体に負担がかかるようであれば、トイレ後の地面ひっかきをやめさせる必要があるかもしれません。その際は以下の要領で少しずつ改善していきましょう。

  • 排泄物を片付けている間に地面ひっかき行為をしないように、排泄が終わったらすぐにおやつなどで誘導し、「マテ」や「オスワリ」の指示を出して待っていてもらう
  • 排泄物を片付けたらすぐにその場から立ち去る

習慣になっていることをやめさせるのはなかなか難しいですが、愛犬のためにも根気良く続けてください。

まとめ

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犬がトイレ後に行う地面を蹴る行動は、マーキングの一環とされており、土や草を蹴り上げることで自身のにおいを広め、縄張りを主張する意味があると考えられています。

縄張り意識の強い犬の方が地面を蹴る行動をよく行う傾向があり、メスよりもオス、去勢済みのオスより未去勢のオスの方がより行いやすい傾向が見られます。

この行動自体に大きな問題はありませんが、他人に迷惑をかける可能性や、爪が傷つくおそれがある場合は、地面を蹴る行動を抑制するようにしつけることが望ましいでしょう。

愛犬が外でしかトイレをしない!その問題点とトレーニング方法

「室内飼いだけれど、トイレは散歩の時しかしない」という犬は意外と多くいます。

台風や大雪の日にも散歩に行かなければいけなかったり、愛犬に我慢をさせてしまったり、外でしかトイレをしないと困ることがありますよね。

今回は、犬が外でしかトイレをしない理由と問題点、そして家の中でもトイレができるようになるトレーニング方法をご紹介します。

愛犬が外でしかトイレをしない理由

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室内でトイレをしてはいけないと思っている

おうちに迎えたばかりの時のトイレトレーニングが上手く行かないと、その後も室内でトイレをすることが出来なくなってしまうことがあります。

特に、過去にトイレを失敗した際にひどく叱りつけられた犬は、「室内でトイレをすると怒られてしまう」と覚えてしまい、室内でトイレができなくなっている可能性があります。

習慣化してしまっている

毎日1日2回の散歩がトイレの時間であると習慣化してしまっていることがあります。

個体差やその日の状況によりますが、犬はかなり長い時間トイレを我慢することができます。そして、お散歩で歩くと内臓が動き排泄が促されるという面もあります。

このことから、「お散歩の時間までトイレは我慢しよう」と身体が覚えているのかもしれません。

愛犬が外でしかトイレをしない3つの問題点

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愛犬が外でしかトイレをしないと、愛犬にとっても飼い主にとっても問題になることがあります。

1. 天気が悪い日も散歩しなければならない

外でしかトイレをしないと、台風、雪の日など天候が悪い日や、とても暑い/寒い状況でも散歩に行かなければいけません。

これは、飼い主さんの負担となるだけでなく、犬にとっても雨に濡れてしまうなどして体調を崩す原因となることがあります。

2. シニア犬や病気のある犬はトイレの我慢が出来なくなる

老犬になると、1日のトイレの回数が増えることがあります。老化によって、膀胱周りの筋肉が低下したり、残尿感があったりするからです。

また、腎不全、膀胱炎、糖尿病、クッシング症候群などの病気を患っている犬は、多飲多尿や残尿感という症状によって、トイレが近くなります。

早朝や夜中にも愛犬のトイレのために散歩に出かけることは大変ですよね。
体調の悪い時や老化で、愛犬が頻繁にお散歩に出かけることが出来なくなった時のために、我慢せずおうちでトイレができるようにしておくことはとても大切です。

3. 災害時やホテルに預けた時に安心

災害時に避難所で過ごす間ペットホテルに預けた際に、室内でのトイレの習慣をつけておくことは安心につながります。

災害時は自由に外に散歩に連れて行くことができないかもしれませんし、ペットホテルの散歩の時間は愛犬のトイレの時間と合わないかもしれません。

室内でトイレができれば、イレギュラーな状況下でも、飼い主、周りの人、そして愛犬が快適に過ごすことができるでしょう。

トイレトレーニング前の注意事項

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室内のトイレトレーニングをする前に、確認すべき注意事項を2つご紹介します。事前に必ずチェックするようにしましょう。

1.泌尿器系の病気などがないか、獣医師に確認する

「室内でトイレをしてから散歩にいく」というトレーニングを繰り返すため、最初は上手くできずに、ある程度トイレを我慢してもらうことになるかもしれません。

ただし、病気がある場合には我慢をさせてはいけません。事前に動物病院で確認をし、病気がある場合にはまずは治療に専念しましょう。

2.時間と心のゆとりを持つ

トイレの習慣は簡単に変えられるものではなく、時間根気が必要です。

飼い主が忙しい時にトレーニングを行ってしまうと、焦ったりイライラしたりしてかえって逆効果になることもあります。また、愛犬が怖がり室内でのトイレをしなくなってしまいますので、トレーニング中に絶対に怒ってはいけません

「焦らず、気長に、できなくても怒らない」を心に留め、愛犬とのトレーニングを行ってくださいね。

室内でのトイレトレーニング方法

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上記の注意事項を確認した後は、早速トレーニングの方法を見ていきましょう。

【ステップ1】

ベランダや庭、玄関の前などの半屋外にトイレを設置します。

いつもトイレをしている環境に似せるため、トイレシートの上に土や芝などを乗せます。トイレと認識させるために、愛犬のおしっこを吸い取ったシートを下に敷くことも有効です。

【ステップ2】

普段のトイレ時間である散歩に行く前に、トイレスペースに連れていき、排泄を促します。この際、「トイレ、トイレ…」「ワンツー、ワンツー…」など決まった言葉をかけてあげましょう。

そこで排泄をするまでお散歩に行かずに我慢させることになります。愛犬が排泄したくなるのを待つため、時間に余裕のある時に行うと良いです。

トイレができたらおやつなどを使ってたくさん褒めてあげ、その後に散歩に行くようにしましょう。これを繰り返し、徐々にトイレシートのみでできるようにしていきます。

【ステップ3】

次はトイレシートの場所を、ベランダや庭から家の中に近づけます。ここでのポイントは、急に違う場所に置くのではなく少しずつ移動させることです。

犬にも上手くできる時と失敗してしまう時があるかと思います。これらのステップを何度も繰り返して、トイレを覚えさせていきましょう。

まとめ

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今回は、愛犬が外でしかトイレをしない理由と問題点、そして室内でもトイレができるようになるためのトレーニング方法をご紹介しました。

トレーニングは大変ですが、飼い主さんも焦らずにやることが大切です。できるまでに時間がかかっても大丈夫です。飼い主さんにも愛犬にもストレスがかからないよう、ゆとりを持って接してあげましょう。

【獣医師監修】きちんと守れてる?動物病院でのマナーや注意点

ペットを飼っている方なら、必ず一度は動物病院を受診しますよね。

動物病院は、様々なペットとその飼い主さんが訪れ、ペットにとっては公共の場です。そして、まれにではありますが、そこで何かしらのトラブルが発生することもあります。

今回は実際に動物病院で働いている身として、飼い主のみなさんにお願いしたいことをまとめました。

中には「当たり前」と思われることもあるかもしれませんが、動物病院に来るペットや飼い主さんみんなが気持ちよく過ごせるよう、今一度動物病院でのマナーを確認しておきましょう。

待合室では他のペットや飼い主への配慮を忘れずに

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動物病院は、残念ながらペットにとってはあまり楽しい場所ではありません。
ただでさえ具合が悪いのに、慣れない場所で知らない人や動物がたくさんいる空間は非常にストレスです。

極度の緊張が、攻撃行動に繋がる場合があります。普段は大人しい子でも、不慮の事故を起こさないとは限りません。

他のペットや飼い主さんのためにも、「うちの子はいい子だから」と油断しないことが大切です。

犬の自由は猫へのストレス!

特に犬の飼い主さんは、待合室には猫もいることを忘れないでください。

犬を自由にさせることは、猫にとってはストレスです。神経質な猫ですと、恐怖による攻撃行動への転嫁によって検査や治療にも支障が出ることもあります。

性格に合わせて外で待つことも考えよう

そうは言っても、犬も緊張します。病院は怖い場所なのです。その緊張が吠える行動や、周りのニオイを嗅ぐ行動として現れることもあります。

そのため、飼い主は愛犬の性格に合った待ち方を考える必要があります。

動物病院によっては、病院の外や車の中で待つことを伝えると、順番が来たら携帯電話に連絡をくれることもあります。ただし、真夏は無理に外で待つと熱中症になる可能性があるので、臨機応変に対応しましょう。

猫は頑丈なキャリーケースの中に入れておこう

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待合室で待っている間、猫はキャリーケースの中に入れておきましょう。
たまに、洗濯ネットや段ボールで猫を連れてくる方がいますが、ふとした音や、犬の鳴き声に驚いて猫が脱走してしまうことも考えられます。

キャリーケースに工夫をしよう

キャリーケースは床より少し高い位置に置いてあげるといいでしょう。床に置くと猫には床しか見えず、不安な気持ちが強くなります。

さらに、キャリーケースには、使い慣れているタオルなどで目隠しをしてあげると、猫が落ち着きます。

他人のキャリーケースを覗き込まないで

他の人がどんな猫を飼っているのか気になる気持ちもわかります。
しかし、知らない人にキャリーケースを覗き込まれるのは、猫にとっては非常に怖いものです。

キャリーの隙間から思わぬ攻撃を受けることもありますので、覗き込みたい気持ちはグッと堪えてください。

排泄してしまった時はどうすれば良い?

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犬も猫も動物ですから、待合室などで排泄してしまうこともあります。そんな時は、必ず動物病院のスタッフに声をかけましょう

万が一、動物に感染症があった場合、自身で処理をすると病原体がそこに残るかもしれません。

排泄物は速やかに片づけ、床などの消毒もスタッフがしっかり行います。忙しそうでも、万が一の院内感染を防ぐためにご協力をお願いします。

下痢や膀胱炎などは検査できるかも

もし、消化器疾患や泌尿器疾患を抱えている時には、その排泄物で検査ができるかもしれません。ピンチはチャンスです。

いずれにしても、排泄をしたら動物病院のスタッフに指示を仰ぐことが大事です。

キャリー内での排泄も、スタッフに声をかけて

小型犬や猫がキャリーの中で排泄した時、排泄物と隣り合わせのまま帰宅しますか?ペットからしたら、すごく嫌ですよね。

ペットシーツの交換やオムツの交換などをして、清潔な状態で過ごさせてあげましょう。

こんな時は事前に連絡をしよう

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薬の処方のみの場合

慢性疾患を抱えている子は、毎日内服をしていると思います。
場合によっては、一日にたくさんの薬を飲んでいる子もいるのではないでしょうか。

常服薬や予防薬を取りに行く際には、事前に連絡をするとスムーズです。

例えば、心臓薬などは、調剤に時間がかかるものもあります。事前に連絡をもらっていれば、調剤の待ち時間を減らすことができますよね。

入院中のペットに面会をしたい場合

入院中の子に会いたい時に、面会ができる動物病院もあります。面会の際にも、事前に連絡をしておくと良いでしょう。

たくさんの入院患者がいる場合、面会が一度に集中するとかなりの待ち時間が発生してしまいます。

獣医師である筆者自身も、飼い主のみなさんの貴重な時間を無駄にしないためにも、面会前には事前連絡をしてもらい、他の人と時間がかぶらないようにしていきたいと考えています。

できれば混雑しない時間帯を狙って来院しよう

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季節や地域によっては、一日のうちで病院が混み合う時間帯があります。
例えば、夏は涼しい夕方の時間帯が混むかもしれませんし、仕事をする人がたくさん住んでいる地域では夜の時間帯に集中するかもしれません。

筆者の勤めている動物病院では、午前中の来院が多い傾向にあります。待ち時間の短縮や動物のストレス緩和のためにも、余裕があれば来院の時間帯を考えてみませんか?

緊急時や予防接種の際はその限りではない

もちろん、家で何か異常が見つかった場合には、すぐに動物病院を受診して欲しいです。

来院の時間帯を考えるのは、あくまで動物の健康状態に余裕がある時にお願い致します。

予防接種は午前中の受診が望ましい

予防接種の際は、アナフィラキシー反応の可能性を考えて午前中の接種を推奨しています。

午後の時間が空いているからといって、ワクチンを午後に摂取することはなるべく避けましょう。

まとめ

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今回ご紹介したものは、動物病院を受診する際の「お願い」であって「強制」ではありません。また、各動物病院のルールもあると思うので、そちらに従うようにお願い致します。

診察する側も診察される側も、ともに気持ちのいい環境づくりを目指していきたいと思っています。