【ひっかく・かみつく】猫が突然攻撃的になるのはなぜ?理由と対策を解説
猫が、突然攻撃的になって驚いた経験はありませんか?「いつもはおだやかな子なのにどうして?」「撫でていただけなのに」と飼い主さんはショックを受けますよね。
実は猫の攻撃行動には、いくつか理由があります。猫の攻撃で飼い主さんがケガをする恐れもあるので、放置せずに対策をしましょう。今回は、猫が突然攻撃してくる理由と対策を解説します。
攻撃行動をする4つの理由
突然の攻撃にみえても、猫には猫なりの理由があります。飼い主さんにとってはいきなり攻撃されたと思うかもしれません。いくつか攻撃理由を知っておきましょう。
1. 「もう撫でないで!」愛撫誘発性攻撃行動
猫が撫でてほしいと膝に乗ってきたのに、撫でていたらいきなりガブリと噛まれた経験は多いのではないでしょうか。「もう撫でなくていい、勘弁して」の攻撃です。触ってほしくないところに触れられたのかもしれません。実は、猫は攻撃前にサインを出しています。
尾を振る、耳を倒す(いわゆる「イカ耳」)などがサインです。気付かないまま撫でていると、いらいらした猫に攻撃されてしまいます。
2. 「怖い!」防御性攻撃行動
猫が何かに恐怖を感じて、攻撃してくるのを「防御性攻撃行動」といいます。例えば、見知らぬ来客が猫を無理やり抱っこしようとした、動物病院で注射をされそうになったなどです。
また、大きな音を怖がる猫も多くいます。猫を抱っこしながら大きなくしゃみをしたら噛まれた、大声で笑ったら噛まれたなどもあるのです。
3. 「獲物発見」捕食性攻撃行動
飼い主さんを「獲物」だと思って攻撃してくる「捕食性攻撃行動」もあります。手や足にじゃれさせて猫と遊んでいて、いきなりガブリと噛まれるのです。血が出るほど噛まれたり、押さえつけられて噛まれたりする場合は、猫に「獲物」だと思われているでしょう。
歩くたびに猫がどこからともなく飛び掛かってくる、ドアで待ち伏せされるケースもあります。
4. 「とばっちり」転嫁性攻撃行動
「転嫁性攻撃行動」は、八つ当たりのような攻撃行動といえばわかりやすいでしょう。
例えば、庭にいきなり野良猫がやってきて威嚇された不満を、飼い主さんに噛みついて解消するのです。多頭飼いの場合では、猫同士のケンカのうっ憤を飼い主さんにぶつけるケースもあります。
攻撃されないための対策
猫の状況を観察し、気持ちを読み取って対策をとりましょう。対応や環境を整えるだけで、攻撃行動が減る可能性があります。
1. 叱らない
猫を叱るのは禁物です。特に体罰は絶対にやめましょう。とっさのことで、大声を出したり、叩いたりしたくなるかもしれません。しかし、猫を叱りつけると、ますます攻撃行動が増えたり飼い主さんとの関係が悪くなる恐れがあります。
2. 猫の嫌がるサインを知っておく
尻尾を振ったり、イカ耳になったりしたら「もうやめて」のサインです。身をよじるようなら限界が来ています。撫でたりブラッシングしたりは中止しましょう。一定の場所を触ると怒る場合は、痛みがある可能性があるので念のため動物病院を受診してください。
3. お客さんに説明する
来客には、猫をしつこくかまわないように説明しておきましょう。猫好きのお客さんは猫を触りたがるかもしれませんが、我慢してもらいます。背中を向けて知らんぷりしているほうが、猫が近づいてくる可能性があると教えてあげるといいですね。
4. 捕食行動を満たすおもちゃで遊ぶ
転がすとフードが出てくるおもちゃなどで、猫の捕食行動を満たしてあげましょう。同時に人の手や足で遊ばせるのは中止します。たとえ可愛い子猫だとしても、狩りの練習をするのです。
5. 飼い主さんともしっかり遊ぶ
10分でもいいので、猫じゃらしなどで猫と遊ぶ時間を設けてストレスを解消させます。ただし、猫が乗り気でないときは、無理強いは禁物です。
6. 多頭飼いの場合は猫たちの居場所を確保
猫それぞれのお気に入りの場所や物をしっかり確保してあげましょう。猫には、家の中にも「縄張り」があります。ベッド、爪とぎ、トイレ、食器、水入れなどは猫の数だけ用意してください。
7. 大声や大きな音を出さない
猫は大きな音が苦手です。大変かもしれませんが、突然の大きなクシャミなどは出さないようにしましょう。ドスドスと歩くのも控えめに。
8. 野良猫が見えないようにする
野良猫に興奮する場合は、窓にブラインドをつけるなどして見えないようにします。猫にとって、見慣れない野良猫は大変なストレスになります。
9. 治らない、制御できないときは動物病院へ
攻撃行動には、病気が隠れている場合もあります。いろいろ対策をしても突然の攻撃行動が治らない、エスカレートして制御できないときは、動物病院を受診しましょう。
まとめ
日頃はおだやかな猫なのに、突然攻撃されるとショックですよね。突然の攻撃行動には、理由があります。撫でられるのが嫌になった、野良猫に威嚇されたなど理由はさまざま。場合によっては、飼い主さんを獲物と捉えているときもあります。
いずれの場合も叱るのは禁物です。対策を取って、猫の突然の攻撃を予防しましょう。なかなか治らないときは、なんらかの病気が隠れている場合もあるので、動物病院を受診してください。
愛犬に噛まれた!噛み癖を定着させない暮らし方とは?
あなたは愛犬に噛まれたことがありますか?実は、犬の噛みは、お悩みトップ3に入るくらい多くの飼い主さんが困っている問題行動なんです。自分の愛犬に噛まれたなんて恥ずかしくてなかなか相談できないと思っているかもしれませんが、そんなことはないんです。今回は、その噛みの中でも特に難しい本気噛みと、その予防法について見ていきましょう。
なぜ噛むのか?そのサインは?
犬が噛むという場合、それは犬が嫌がっている、怯えているのにどうしようもなく行われる行為だと言われています。窮地に立たされた犬が今の状況から逃れたいという一心で噛んでくるのです。
犬は、噛むという行為に至る前に、いくつかのサインを出してきます。犬の攻撃行動は既にこの時から始まっています。
- 「うー」と低い声で唸る
- 唸りながら歯(牙)を見せてくる
- 見を低くして、攻撃体勢に入る
- 噛む
犬によっては、一瞬だけ唸ってすぐに飛びかかるようなケースもありますが、上記のうち、噛む前の行為が見られたら、すぐに今している行動を止めてください。事が起きてしまってからでは遅いのです。
原因を探る
愛犬はどういう時に、噛んできましたか?寝ている時でしょうか?それとも、ブラッシングをしている時でしょうか?それとも食事中?
噛むシチュエーションはその犬によって異なります。怯えたり怖がる対象が違うからです。まずは、どういった状況に攻撃行動をとるのかよく観察してみてください。もし、特定のパターンがあるのであれば、治していくことも必要ですが、まずはそういった状況を作らないようにしましょう。
以下は、一般的に聞くことが多い噛まれる状況です。
寝ている時に噛んでくる
もし、一緒に寝ている時に、何かにびっくりして噛むようであれば、一緒に寝るのをやめましょう。例えば、犬をクレートに入れて寝かしつけることで、犬が噛むという行為は絶対にできない環境になります。
ブラッシングをしている時に噛んでくる
ブラッシングが嫌いな可能性が高いです。ブラシも種類によっては難しく、犬が嫌いになってしまうものがあります。その時は、以下の記事を参考に、犬が嫌がらない段階から徐々に慣らしていく必要があります。
犬の食事中に近寄ると噛んでくる
食事を取られると思っている可能性があります。自分の物に対する執着心が強いのかもしれません。食事が終わったら、すぐに食器を片付けてしまうこともそうですし、食事している時には近寄らないようにしましょう。根本治療としては、玩具を使って執着心を無くしていく(人が来ても、あなたの物を奪わないよ)トレーニングが効果的です。
なるべく早くトレーナーに相談
犬が噛むという行為を放置していると、それは徐々にエスカレートしていく可能性があります。人を噛むことで、犬が嫌がる行為や怯える行為がなくなったことにより、噛めば止めてもらえると学習してしまうためです。
大惨事に至る前に、ドッグトレーナーさんに相談して、どのようにトレーニングしていけば良いのか一緒に考えましょう。ドッグトレーナーは、飼い主さんのお悩みを一緒に解決してくれる良き相談相手であり、良きパートナーです。大怪我をしてしまったり、他人を怪我させてしまう前に、是非相談してくださいね。