飼い主さん必見!猫がおみやげを持ってくる理由とその対処法
猫を飼っている皆さんの中には、愛猫が外から死んだ昆虫や小動物を持って帰ってくる姿を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「猫のおみやげ」とも呼ばれるこの行為ですが、実はその裏には大きな理由があるのです。
今回は、猫の習性の一つである猫のおみやげについて解説していきます。
そもそも猫のおみやげとは?
もともと猫は、狩りをして生きてきた肉食動物です。
その本能は現代でも変わらず受け継がれており、外で狩りをする家猫も少なくありません。そうして外で仕留めてきた獲物を家へと持ち帰ってくるのが、猫のおみやげです。
猫が持ち帰ってくるおみやげとしては、下記のものが挙げられます。
- ネズミ
- すずめなどの小鳥
- ヘビやトカゲなどの爬虫類
- セミやバッタ
- 魚
基本的に、口で咥えられるサイズのものが多いですが、中にはカラスや鳩などといった大きめの鳥を捕らえてくる場合もあります。
おみやげの種類も季節や地域によって異なり、例えばセミなどは夏特有のおみやげだといえます。
猫がおみやげを持ち帰る5つの理由
猫がおみやげをわざわざ家へと持ち帰ってくるのには、どのような理由があるのでしょうか。
実は、飼い主さんへの嫌がらせなどではなく、むしろ飼い主さんへの愛が詰まった理由があるのです。
1.飼い主さんのご飯として
狩りをしない飼い主さんのことを「狩りができない存在」と認識し、お腹を空かせないようにとご飯を持ってきている可能性があります。
飼い主さんのことを心から考えた結果の行動ですので、嫌がらせなどと思わず、その気持ちだけでも受け取ってあげましょう。
2.飼い主さんに自慢したい
自身が獲った獲物を飼い主さんに見せるために持ち帰っているという理由です。
成果を見せることで、狩りの能力の成長を誇示し、飼い主さんに褒められようとしているのです。
3.狩りの仕方を教えようとして
狩りができない飼い主さんに、狩りの仕方を教えようとしているという説もあります。
避妊手術をしたメス猫によく見られるもので、子猫に狩りを教えるように、飼い主さんが一人で獲物を捕らえられるように教育しているのです。
もし、持ち帰ってくるおみやげがまだ生きていたり、元気に動いていたら、飼い主さんの狩りの練習のために連れてきているのかもしれません。
4.安全な場所に保管するため
捕まえた獲物を安全な場所に保管するために持ち帰っている可能性もあります。
これはつまり、自分が住んでいる場所を安全だと認識しているということです。
そのため、飼い主さんのことを信頼している、もしくは無害だと思っている証しであるともいえます。
5.おもちゃとして遊ぶため
人間の家庭で育った猫にも狩猟本能はありますが、狩った獲物を食事にすることはしません。
これは、捕らえた獲物を食べるという行為は本来、母猫から教えられるためです。
本能に従い獲物を狩ったはいいものの、その後どうすればいいのかわからず、遊んでしまうという場合があります。
もし、おみやげにひっきりなしにちょっかいを出している場合、おもちゃとして遊ぶために持ち帰ってきたという理由が考えられるでしょう。
どうやって対処すればいい?
このように、可愛らしい理由からおみやげを持ち帰っている猫ですが、飼い主さんからすると迷惑なことでもあります。
おみやげを持ち帰ってしまった場合、あるいはあらかじめ持ち込ませないためにはどうすれば良いのでしょうか。
おみやげをそっと片付ける
家猫は獲物の食べ方を知らず、狩りをして捕らえるだけなので、獲った後は執着しません。
実際、おみやげとして持ち帰ってくる獲物は、実際に外で狩った獲物の1/3程度でしかなく、残りはその場に放置しているといわれています。
大きなリアクションをしていると、飼い主さんのためにしたのに怒られたと思い込んでしまったり、喜んでいると勘違いしてしまう場合もあるため、猫がいない間にこっそり片付けてしまいましょう。
完全室内飼いにする
そもそも外に出さず、ずっと家の中で飼っていれば、おみやげを持ち帰ってくる可能性は下がります。
もちろん、家の中に小動物や昆虫がいる場合やベランダに出る場合、稀に持ってくることもあるので、絶対におみやげがなくなるとは言い切れません。
ですが、狩りをするのは本能であり、それをやめさせることは容易ではありません。
そのため、外に出さず、室内で飼育することが直接的な解決策となるでしょう。
おみやげを食べてしまっている可能性も
母猫から獲物の食べ方を習っていない家猫ですが、狩りの最中に食べてしまう場合もあります。
獲物の中には、ネズミのように寄生虫や病原菌を持つものもおり、それを食べた猫が病気になったり、体調を崩してしまう可能性もあります。
感染する可能性のある病気
- エキノコックス
- トキソプラズマ
- 回虫症
- ネコ条虫
また、エキノコックスやトキソプラズマは人間に感染する可能性もあります。猫の場合は自然治癒できますが、人間に感染すると症状が重篤化してしまうため、注意が必要です。
高齢者や妊婦、子どもがいる場合、猫を外出させるのは避けた方が良いでしょう。このあたりが、一般的にも完全室内飼いにした方が良いと言われる所以です。
また、猫の様子に異常を感じた場合、すぐに動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回は、猫がおみやげを持って帰ってくる理由と対処法、そしておみやげを食べてしまっている場合の危険性について解説しました。
飼い主さんからすると迷惑にも感じるおみやげですが、その裏側には愛猫からの愛情が込められているのです。そのため、猫の気持ちを受け取り、気づかれないように処分するのがいいでしょう。
また、本能である以上、猫に狩りをやめさせることはとても難しいため、外出させず完全室内飼育にするなど工夫が必要です。
猫の健康のためにも、適切に対応してあげてください。
これでフェレット臭とおさらば!フェレットのにおい対策6選
フェレットは、散歩も要らず、一人暮らしの方でも飼いやすいペットとして知られています。
一方で、フェレットを飼おうと思った時、におい問題が気になる方も多いかもしれません。
また、フェレットをすでに飼っている方の中にも、そのにおいをどうすれば軽減できるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、フェレットのにおいの原因と対策方法などについてご紹介していきます。
フェレットのにおいの原因とは?
そもそも、フェレットのにおいは一体どこからきているのでしょうか。
マーキングに使う「臭腺」のにおい
イタチの仲間であるフェレットには、「臭腺」という器官があります。
これはマーキングの際に使われるもので、激しいにおいを発生させます。
皮脂のにおい
加えて、フェレットの皮脂自体も独特なにおいをしており、よく「じゃこう」などに例えられます。
ちなみに、じゃこうとは、ジャコウジカから得られる分泌物を加工したものであり、香料などに使用されていました。加工前のにおいは強烈で苦手な人も多いでしょう。
フェレットも、加工前のじゃこうに近い獣臭がしており、特に発情期にそのにおいが強くなります。
ペットショップのフェレットはにおい対策済み?
一般的にペットショップで購入できるフェレットは、ほぼ全てが臭腺を摘出されています。
また、去勢、避妊手術も施されており発情期がなくなっているため、皮脂のにおいも抑えられています。
臭腺の除去、去勢・避妊手術はお早めに
臭腺が除去されていない、もしくは去勢・避妊手術がされていないフェレットを迎えることになったら、早めに病院に連れていき、手術を行いましょう。
成長するとにおいがさらに強くなってしまうほか、交配できないのに発情期に入ってしまうと、フェレットが病気にかかりやすくなってしまうので、早めの手術が必要です。
フェレットのにおい対策
基本的に、ショップで買ったフェレットは、臭腺摘出手術や去勢、避妊手術がされているため、比較的においは弱いです。しかし、それでも独特のにおいはします。
そこで、具体的なにおい対策についてご紹介していきます。
1.お風呂に入れる
フェレットの体を洗ってあげることで、フェレット自身のにおいを軽減することができます。
2週間に1回程度の頻度で入れてあげましょう。濡れタオルなどで体を拭いてあげるのも効果的です。
ただし、あまり頻繁にお風呂に入れてしまうと、体の皮脂が落ちすぎてしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。
洗い過ぎによって、かえって皮脂が増えてしまうこともあるため、においが気にならないうちはお風呂に入れずに、体を軽く拭くだけでもよいでしょう。
2.耳かきをする
耳垢がたまるとにおいの原因になります。
週に1回ほど、専用のイヤークリーナーと細い綿棒を使い、傷つけないよう丁寧に掃除してあげることでにおいを軽減できます。
3.ケージの掃除
フェレットが1日の大半を過ごすケージは、においの原因の一つです。
おしっこやフンが飛び散っていたり、ご飯の食べ残しが落ちていたりするので、できれば毎日、ケージ内の掃き掃除・拭き掃除をしてあげましょう。
ケージ内の環境が悪いと病気の原因にもなってしまうため、少なくとも週に1回はしてあげる必要があります。
4.ハンモックの交換
フェレットの寝床でもあるハンモックには、フェレットのにおいが染み付いています。
部屋の中全体をフェレット臭にする最大の要因の一つでもあるので、週に1回程度ハンモックを洗濯し、交換してあげましょう。
複数枚あると、交換の際に便利です。
5.消臭剤
あまりにもにおいがきつい時や来客があり、においを軽減したい時には消臭剤もおすすめです。
フェレット用の消臭剤もあり、比較的安心して使用できます。
ただし、芳香剤などのにおいが強いものは使わないようにしましょう。フェレットがストレスを感じてしまい、病気や体臭の原因ともなってしまいます。
6.脱臭機
空気中に浮遊している、目には見えない毛などのにおいの原因対策に有効です。空気清浄機も合わせるとさらに良いでしょう。
しかし、ものによっては音がうるさかったりするため、フェレットにストレスを与えない場所に置くなどの工夫が必要です。
フェレットのにおいは賃貸でも大丈夫?
ペット可の賃貸住宅に住んでいる方の中にも、フェレットを飼いたいと思っている方はいるのではないでしょうか。しかし、その独特なにおいが部屋に染み付いてしまわないか、という懸念もあるかと思います。
結論から言うと、賃貸住宅で飼うことは可能です。
ペットを飼っている以上引っ越しの際に原状回復として消臭費はかかってしまいますが、しっかりと上記の対策をすることで、フェレットだから高額、などといったことから免れることができます。
むしろ、爪研ぎもせず、鳴き声も小さいため、賃貸でもとても飼いやすいペットだと言えます。
もちろん、ペット不可の賃貸住宅ではフェレットでも飼育は不可です。お住まいの賃貸住宅の規約が不明な場合は必ず管理会社や大家さんに確認をしましょう。
まとめ
今回は、フェレットの代名詞とも言えるその独特なにおいが、一体どのようなものなのか、そして、どのように対策できるのか、についてご紹介しました。
フェレットを飼う以上、ある程度のにおいは仕方ないところもありますが、きちんと対策をすれば、そのにおいもかなり軽減できると思います。
また、これから飼おうと思っている方の中で、フェレットのにおいがどれほどのものなのか不安だ、という方は、ぜひ一度、フェレット専門店に足を向けてみてください。ショップに売られているフェレットは手術によりにおいも軽減されているため、想像していたよりもにおいが弱かった、などということもあるかもしれません。
犬のジャンプは病気のもと!?ジャンプ癖をやめさせる5つの方法
犬を飼っているみなさんは、犬がピョンピョンとジャンプをする姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか。
犬が嬉しそうにジャンプをする姿はとてもかわいいですが、実はそのジャンプ、癖になってしまうと病気の原因となるのをご存知ですか?
本記事では、犬がジャンプをする理由とその危険性、そして、ジャンプの癖をやめさせる方法を詳しく解説します。
犬はどんなときにジャンプする?
犬がジャンプをするのは、具体的にどのようなときでしょうか?
1.何かを要求するとき
犬は、ごはんが欲しいときや散歩に行きたいとき、抱っこをしてほしい時など、飼い主さんに何かを要求するときにジャンプをすることがあります。
要求の仕方は犬によって異なり、吠える犬や見つめる犬、おすわりをしていい子アピールをする犬など様々ですが、これらのアピールをしても要求を満たしてもらえない場合、ジャンプでの要求に発展する場合があります。
2.ソファの登り降り
ソファやベッドの上に、ジャンプをして乗ろうとする犬もいます。
ソファやベッドに高さがある場合、初めのうちは犬も登るのを躊躇するかもしれません。しかし、一度ジャンプで登れたという成功体験をすると、その後も積極的にジャンプで登るようになってしまいます。
3.ケージの外に出たいとき
犬がケージの中でジャンプをしているのは、「ケージの外に出たい」「かまってほしい」という気持ちでジャンプしていると考えられます。
ケージに天井がない場合、ジャンプによって、ケージの上から自力で外に出ようとしているのかもしれません。
ケージに天井がある場合は、単純に飼い主さんにアピールをしているのだと考えられます。
4.散歩中
散歩が大好きな犬は、散歩が嬉しすぎて興奮してしまい、ジャンプをすることがあります。
また、他の人や他の犬に会ったときに、一緒に遊びたくてジャンプをする犬もいるでしょう。
犬のジャンプが危険な理由
当然のことながら、犬がジャンプをしすぎると、次のような病気や怪我を誘発しやすくなります。
椎間板ヘルニア
椎間板とは、骨と骨の間でクッションのような役割を果たすものです。この椎間板が飛び出して、神経を圧迫する状態が椎間板ヘルニアです。
ジャンプをしすぎると腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになる危険性が高まります。
椎間板ヘルニアになると腰に痛みが出てきて、進行すると下半身が麻痺して歩行や排尿ができなくなります。
脱臼
脱臼とは、骨の関節が本来の位置からずれた状態のことです。
膝のお皿がずれる膝蓋骨脱臼や、大腿骨が股関節からずれる股関節脱臼などがあります。
ジャンプをすることで日常的に骨や関節に負担がかかると、脱臼の危険性が高まります。
犬のジャンプをやめさせる方法
犬のジャンプは病気の原因になりますから、できるだけ早めにやめさせたいものです。
では、犬のジャンプをやめさせるには、具体的にどのようなことをしたら良いのでしょうか?
1.ジャンプでの要求は無視する
ジャンプをした後でごはんをもらえたり、散歩に行けた場合、犬は「ジャンプをすれば要求を聞いてもらえる」と学習してしまいます。
犬がジャンプで何かを要求してきても無視を貫き、できればその場から離れると効果的です。そして、ジャンプをやめたらたくさん褒めてあげましょう。
なお、途中で一度でも要求に応えてしまうと全てがやり直しになるため、「絶対に要求には従わない」という強い意志が必要です。また、後述する「オスワリ」や「マテ」などのように別の行動をさせるなど、いくつかの方法を組み合わせて抑制していくのが良いでしょう。
2.「オスワリ」や「マテ」を教える
犬が興奮してジャンプをしているときに、「オスワリ」や「マテ」をさせると落ち着きやすいです。
特にご飯やおやつを与える際は、興奮からジャンプをしたり飛びついたりしてしまいやすいので、「ジャンプしそうだな」と思ったら、ジャンプを始める前に「オスワリ」をさせるのも効果的です。ジャンプする前に止めさせて、それを習慣づけることができればベストです。
3.ソファやベッドに階段をつける
特に小型犬や子犬、老犬の場合、高さのあるソファやベッドの登り降りは足腰に負担がかかります。
ソファやベッドの前に、犬用の階段をつけ、ジャンプをせずとの上り下りができるようにすると良いでしょう。
4.ケージは天井のあるものにする
天井がついていないケージだと、犬は自力で外に出ようとジャンプしてしまうことがあります。
天井つきのケージに変えたり、今あるケージの上に毛布をかぶせるなどして、「上からは外に出られないよ」と教えてあげましょう。
5.散歩中はリードを短く持つ
散歩中のジャンプは足腰の負担だけでなく、他の人や他の犬にも迷惑となる場合があります。中には犬が苦手な人もいますから、むやみにジャンプさせないように注意しましょう。
散歩中は、リードを短く持ち、犬が興奮し始めたら一度立ち止まって落ち着かせるようにしましょう。
まとめ
今回は、犬がジャンプをするシチュエーション別の理由や、ジャンプが原因で起こりやすい犬の病気、犬にジャンプをやめさせる方法をご紹介しました。
犬がジャンプをしている姿を見て、「元気だな」「かわいいな」と思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、犬にとってジャンプのしすぎは、椎間板ヘルニアや脱臼などの病気の原因になります。
ジャンプをしたことでかまってもらえたり、要求を満たしてもらえた犬は、余計にジャンプをするようになってしまいますから、ジャンプの癖は早めにやめさせるように工夫をしてあげましょう。
元野良猫のトイレのしつけは最初が肝心!初心者でも簡単な方法とは?
「元野良猫のトイレのしつけは必要なの…?」初めて野良猫を保護して飼うなら、飼い主さんが気になる問題ですよね。
結論から言うと、元野良猫は、飼い始めたら簡単なトイレのしつけが必要です。
野良猫に限らず、最初のトイレのしつけで失敗するとベットやソファなどに繰り返し粗相する癖が付いてしまいます。
今回は室内飼いを始めた元野良猫のトイレのしつけ方法やトイレをしない時の対処法をわかりやすくご紹介します。これから野良猫を飼う方や、野良猫を飼い始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
元野良猫でもトイレのしつけは簡単!
「元野良猫でずっと外にいたのにトイレを覚えられるのかな…?」そう心配する飼い主さんも多いでしょう。
しかし、猫は砂にトイレをする習性があるので、猫が好む砂と清潔なトイレを用意すれば、野良猫でも勝手にトイレを覚えてくれます。
猫の先祖は砂漠地帯で生活をしていたので、その名残があるのでしょう。
筆者自身、4〜5歳の元野良猫を保護して飼い始めましたが、最初のしつけから問題なくトイレが使えるようになりました。
それからというもの、今まで粗相をしたことは一度もありません。
それでは、実際に元野良猫のトイレのしつけ方法を見ていきましょう。
実際にどうやる?元野良猫のトイレのしつけ方法
実際に、筆者が成功している元野良猫のトイレのしつけ方法をご紹介します。
ケージの中にトイレを入れてそっとしておく
元野良猫を家に迎え入れたら、ケージの中にトイレを置いて猫をそっとしておきましょう。
実は、トイレのしつけに必要なことはこれだけです。
ケージを置く理由は、猫は狭い場所にいると落ち着けるからです。ケージの中にトイレがあることで、猫は落ち着いてトイレができます。
また、ケージの中は必然的に猫が気付きやすい場所なので、トイレを早く認識してくれます。
猫によっては、砂の質感に安心してケージ内のトイレにずっと居ることがありますが、環境に慣れるとトイレから出てくるので様子を見てあげてください。
猫は教えずとも環境が整っていれば勝手にトイレを覚えてくれます。まずは落ち着く環境を作って、そっと見守ってあげてください。
ケージの外にも数カ所設置すると良い
トイレは基本的にケージ内にあれば十分ですが、心配な方はケージ外にもトイレを置いておくとよいでしょう。
もし、元野良猫がケージから出ている時にトイレをしたくても、近くにないとベッドなどに粗相をする可能性があるからです。
筆者自身、トイレのしつけができているか心配だったので、初めはダンボールの中にペットシートと猫砂を敷いた簡易トイレを各部屋に置いていました。
元野良猫のトイレのしつけで知っておきたいこと
最初は警戒してトイレをしないことがある
元野良猫を家に迎え入れてすぐは、警戒・緊張して数日間トイレをしない場合があります。
筆者が飼い始めた元野良猫は、トイレをするまで2〜3日かかりました。
猫の緊張が解けるまで、構ったりせずにそっとしておいてあげてください。猫が危険な場所ではないと安心してくれれば、トイレをするようになります。
初めに粗相をする癖をつけないことが肝心
最初のうちは、すぐにはトイレでしてくれないかもしれません。
しかし、一度トイレを失敗すると、粗相をしたところに臭いがついたり、猫が気に入ってしまうことで、同じ場所で粗相を繰り返す可能性が高くなります。
同じ場所で粗相をしないように、粗相をした場所は臭いを分解する酵素洗剤やスプレーを使って、しっかりと後処理をしておきましょう。
また、猫がトイレを覚えるまでは、基本的にケージの中に入れておき、ケージ外で猫を部屋で遊ばせる場合は飼い主さんが見ているようにしましょう。
トイレで2回以上の排泄ができれば成功
元野良猫が、連続で2回以上トイレで排泄ができるようになれば、しつけは成功です。
もし、粗相をしても絶対に猫を叱ってはいけません。
猫は不安やストレスから粗相をする場合があり、怒ってしまうと逆効果になってしまいます。
粗相をした時は、猫を責めるのではなく、次のリストをチェックして、トイレ環境を見直しましょう。
- トイレの大きさが合っているか
- トイレが汚れていないか
- 砂の種類は適切か
- 砂に香料がついていないか
- うるさい場所に置いていないか(洗濯機の近くなど)
- ご飯の場所と隣り合っていないか
猫がトイレをしない時の対処法
元野良猫がトイレをしない場合、環境の変化による緊張やストレスが原因であることも多いです。
そんな時は、猫をそっとしておいてあげることが一番効果的ですが、早くトイレができるように飼い主さんができる対処法をご紹介します。
1.元野良猫が住んでいた場所の土を猫砂に混ぜる
元野良猫が元々いた場所の土や砂を猫砂に少しだけ混ぜる方法です。
猫砂は人工物なので外とはまるで臭いが違います。元々いた場所の臭いをつけることで環境に慣れやすくなります。
2.色々な猫砂を置いておく
色々な種類の猫砂を用いる方法です。
猫砂は、紙・鉱物・おから・木などさまざまな種類があります。猫によっても好みがあるので、違う種類の砂を置きます。
猫がトイレに近づいてもトイレをしない場合などは、試してみると良いでしょう。
3.しばらく待ってもトイレをしない場合は動物病院へ
猫にトイレのしつけをするには、猫が実際にトイレをするのを根気強く待つことが大切です。
しかし、病気が原因でトイレができない場合もあるので、数日間トイレをしない時は動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
元野良猫のトイレのしつけは、砂を好む猫の習性を利用するため比較的簡単にできます。
また、元野良猫が家にきてすぐは、環境の変化に戸惑ってなかなかトイレをしてくれないことも少なくありません。そんな時は、早く環境に慣れるように静かなところでそっとしておいてあげてください。
猫が好むトイレ環境を整えたら、あとは猫が環境やトイレに慣れるまで気長に待ちましょう。
猫の爪、どうやってお手入れするの?最適な爪切りの方法をレクチャー!
猫の爪が伸びているまま放置してしまうと、自分に引っかき傷がついてしまったり、床が傷ついてしまったりします。
人間の爪は自分でカットすればそれで済むのですが、猫の爪の手入れは一体どうやればすれば良いのでしょうか。
この記事では、爪切りの重要性から猫の爪切りの仕方まで、まとめてご紹介いたします。
爪切りの必要性
猫ひっかき病にかかってしまう
猫のお世話をしている時や、一緒に遊んでいる時に、猫の爪によって傷ができてしまったことはありませんか?
猫の爪が伸びたまま放置をしていると、知らぬ間に引っかき傷が出来てしまったりします。
そのまま何事もなく治ってしまえば良いのですが、猫の爪に潜む菌が傷口に入ってしまうと「猫ひっかき病」という疾患にかかってしまいます。
「猫ひっかき病」が発症すると、患部が腫れる他にもリンパ節が腫れたり、関節が痛くなる、全身に倦怠感を感じるといった症状が出ます。
気になる家具のキズ
猫の爪を切る習慣がなかったり爪とぎボードのしつけを行なっていなかったりすると、猫はそこらへんにあるもので爪の手入れを始めてしまいます。
ソファーやカーペット、床や木製の家具が爪とぎの標的になりやすく、いったん使われたならすぐにボロボロになってしまいます。
爪とぎのしつけについては、こちらでも扱っておりますので、参考にしてみてください。
怪我予防として
猫の爪の手入れを怠っていると、他の猫や犬と喧嘩になった時に相手を傷つけてしまいかねません。
猫の爪はとても鋭く、当たりどころが悪いと相手を失明させてしまったり、治らない傷をつけてしまうかもしれません。
また、猫や犬の傷は被毛に隠れてしまうことが多く、パッと見てもわかりにくく、とても見えにくいです。
傷口から細菌がはいってしまって病気に感染するなどのことも考えられますので、他の猫と戯れあったあとは猫を撫でるついでに傷がないかどうか確認すると良いでしょう。
猫の爪の構造
猫の爪は実は何層もの構造になっており、内側には神経と血管の通った「クイック」と呼ばれる部分があります。
何層も重なっている爪の外側の古い層は不必要となり、剥がす必要があります。これが、猫が爪とぎをする理由です。
飼い主が猫の爪切りをする際に切っていいのは、外側の古くなった部分のみです。
内側のクイックまで切ってしまうと鋭い痛みが生じますし、出血した場合はなかなか血が止まらなくなります。
自宅で爪を切る
準備するもの
猫の爪切りを行う際は必ず市販のギロチン型、もしくはニッパー型の猫専用爪切りを購入しましょう。
人の爪と猫の爪は構造から根本的に異なるので、絶対に人の爪切りで代用してはいけません。
ニッパー型の特徴は子猫から成猫まで幅広く使えること。ギロチン型の特徴は老猫などの硬い爪や巻き爪も楽にカットできることです。おうちのネコちゃんに合わせて選んであげてください。
また、切った後は爪やすりで切断した部分を滑らかにして、もし血が出てしまった場合には市販の止血剤を使うと良いでしょう。
手順は?
猫の爪を切る手順は以下のチャートを参考にしてください。
- 安定した場所に猫を寝かせ、前足を掴む
- 指の先端を上下から押して爪を出す
- クイックより外側の尖った部分を2ミリほど切る
- 親指もきちんと切ったか確認する
- 後ろ逢の爪も同様にカットする
飼い主が定期的に爪をカットしてあげないと、爪をガジガジ噛んでしまって炎症を起こしてしまうことがあります。
尖った爪を見つけたら放って置かず、すぐに切ってあげるようにしましょう。
暴れる時は
多くのネコは爪切りを嫌がり、暴れて逃げ出そうとします。そんな時には猫を洗濯ネットに入れて爪をカットしたり、協力者に押さえてもらう必要が出てきます
猫の場合も、犬と同様に月齢2〜3ヶ月の間の社会化期が重要になってきます。子猫の時から手を触ったり、爪を切った後にはご褒美のおやつをあげるなどして慣れさせておくのがベストと言えます。
どうしても難しい場合は、無理にしてしまうと怪我をさせてしまいますので、後述する動物病院でお願いするようにしましょう。
動物病院で切る
最初は動物病院で
飼い主が爪切りに慣れていなうちは、動物病院で切ってもらうのが良いです。
定期的な爪切りと一緒に、体重測定を行ってもらうのも良いでしょう。
料金は?
動物病院で猫の爪を切ってもらう際にかかる費用は、動物病院にもよりますが、およそ500円程度と言われています。高くても1000円ぐらいです。
また、健康診断やワクチン注射のついでにサービスとして切ってくれるところもあります。
爪とぎボードを使う
爪とぎボードの選び方
市販されている爪とぎボードには様々な種類があり、おうちの猫ちゃんの好みや習性に合ったものを選んであげる必要があります。
前足を伸ばして爪を研ぐ猫ちゃんには、立てかけるタイプのものや壁掛けタイプのものがおすすめです。また、低い位置や床で爪を研ぐ猫ちゃんには、床に寝かせておくものを選んであげましょう。
また、素材を選ぶときは日常的に猫ちゃんが爪とぎをするものと近い素材のものを選んで、いつも爪とぎをしている場所に置いてあげると良いでしょう。
爪とぎのしつけ
猫ちゃんがきちんと爪とぎボードで爪を研ぐようにするためには、マタタビなどの匂いを活用するのがオススメです!
また、爪とぎをしてほしくない場所には、ビニール素材やアルミ箔などの爪を研ぎにくい素材で覆ってしまうのが効果的です。
最後に
猫を飼うときに心配なことの1つは、家の壁や家具が爪とぎによってボロボロになってしまうことではないでしょうか。
飼い主さんも猫ちゃんも快適に暮らせるように、猫ちゃんに合った爪のお手入れを実践してみてくださいね。
なお、猫の爪とぎについては、こちらでもご紹介しています。こういったグッズを活用するのも良いですよ。
犬と猫の同居って可能なの?上手な同居方法と注意点を紹介!
猫好きだけど犬も好き、というような方もたくさんいるかと思います。
しかし、「犬も猫も飼ってみたい!」と思っても、本当に上手く同居が出来るのか心配ですよね。
そんな貴方のために、今記事では犬と猫が同居するために知っておくべき事柄をご紹介いたします。
知っておくべき犬と猫の違い
犬と猫の性格や生態は、全くと言っていいほど異なります。
犬と猫を同居させる場合、飼い主さんがその違いをしっかりと把握することが大切です。個性を理解した上で同居を始めることが、上手くいく秘訣となります。
また、どちらにも人間と同じように性格というものがあります。誤解を恐れずに言うなら、犬のような猫だったり、猫のような犬だったり。さらには少し変わった子だったり。性格は犬種や猫種によるものもありますが、それまでの生活環境による場合もあります。
元も子もないことを言っているかもしれませんが、あくまでも以下は一般的な場合です。必ずしも当てはまらないケースもありますので、先住犬や先住猫がいて、後から異種を迎える場合は、それぞれの性格を見極めてから判断することが重要になってきます。
犬の習性とは
- 群れで生活する
- 嫉妬心がある
- 飼い主に忠誠心を持つ
猫の習性とは
- 夜に活発になることが多い
- あまり群れたりはしない
- お気に入りの場所にこだわる
同居の仕方
犬が先住で猫を迎える
犬が先住で新しく猫を迎える場合、猫の月齢は生後2~3ヶ月が良いでしょう。
この時期の猫は「社会化期」と呼ばれ、周囲の様々な環境を受け入れていく時期です。
この時期から一緒に過ごさせることで、先住の犬を家族だと思い良い信頼関係を築くことができます。
しかし、このときに子猫ばっかりを構ってしまってはいけません。
犬は嫉妬しやすい生き物なので、ストレスが溜まり攻撃的になってしまうことがあります。ご飯を与えるときやおもちゃで遊ぶときは犬を優先してあげましょう。夫婦で飼っている犬が、赤ちゃんが生まれた途端に問題を起こすようになるケースがあります。それも、これと同じようなことが影響している可能性があります。
猫が先住で犬を迎える
この場合も、子猫を迎える時と同じで生後2~3ヶ月の子犬を迎えるのがオススメです。
犬にも「社会化期」があります。この時に猫と接しておくことで仲間意識が芽生え、良い信頼関係を築くことができます。犬も猫もですが、社会化期にたくさんの経験をさせることは、その後の生活に大きな良い影響を与えるのです。
このときに、犬が猫にちょっかいを出さないように気をつけてください。猫は神経質な生き物なので、猫にとってストレスになる場合があります。
犬が入れない場所に、トイレやご飯置き場を作ってあげ、一人で落ち着ける環境を作っておいてあげると良いでしょう。
犬と猫を同時に迎える
犬と猫を同時に迎える場合、どちらも生後2~3ヶ月のときに飼い始めるようにしましょう。
どちらも社会化期にあたりますので、この組み合わせがベストかもしれません。
なお、成猫と成犬を新しく同居させるのは難しいと言われており、なるべく避けることをオススメします。
万が一、相性が合わなかった場合は、別々のスペースを作ってあげる必要があります。いずれのケースにおいても、どうしても合わないという可能性もあります。人間だってそうですよね。多頭飼い、特に異種の多頭飼いをしようとする以上、飼い主には、その覚悟が求められます。
同居させる時の注意点
生活スペースを区分する
犬と猫の性格や生態は先述の通り、異なります。ですので、以下の点に注意して生活スペースを整えてあげましょう。
- 寝るスペースは出来るだけ離す
猫は夜に活発になることが多いです。猫と犬のベッドが近いと、犬の睡眠を邪魔してしまうかもしれませんし、逆の自体が起こることもあり得ます。
猫のくつろぐスペースは犬の届かないところに設け、ゆっくりとくつろげるようにしてあげましょう。
- それぞれに専用のおもちゃを
犬のおもちゃと猫のおもちゃはしっかり区別しましょう。犬は自分のものに対する所有意識が高い傾向にあります。
猫が犬のおもちゃで遊んでいたら、犬が怒ってしまい喧嘩になってしまうかもしれません。
- トイレの区別はしっかり
猫のトイレのしつけは比較的簡単で、何回か教えればすぐに覚えられることが大半です。
犬の場合もすぐに覚えられます。しかし、なかなか覚えてくれない場合もあるため、トレーニングが必要になってきます。
このとき、猫用のトイレに犬が間違って用を足してしまわないように気をつけてください。そこを自分のトイレだと思ってしまうかもしれません。
初めは目を離さない
猫も犬も互いの存在になれて、本当に安心できるようになるまで目を離さないようにしましょう。少しのことが互いに気に障って喧嘩になったり、仲良くじゃれていても爪や犬歯で相手を傷つけてしまう場合があります。
それぞれが相手を気にすることなく自然に生活できるようになるまで、飼い主は必ず側にいるようにしましょう。そして、万が一、喧嘩に発展しそうになったら、エキサイトする前に止める必要があります。
留守中は離しておく
コンビニに行くときや会社に出かける時など、少しでも留守にする場合は犬と猫を同じスペースに放置しないでください。
とっても仲がいい場合でも、事故や故意でなくても片方を傷つけてしまう場合があります。これは、赤ちゃんや小さな子どもと、犬や猫を一緒にしてはいけないことと似ています。
相手は動物です。どんなに大人しくても、そのときまで何が起こるかはわかりません。万が一の自体を避けるために、目を離さなければいけなくなるときは、必ずケージやハウスに入れたり、別の部屋に移したりするようにしましょう。
無理に仲良くさせようとしない
犬と猫が互いの存在を認めあい、自然に暮らせるようになるまでは時間がかかります。
初めのうちは別の空間で分けて過ごし、はじめはケージ越しに合わせるなどして少しずつ慣れてもらうのがいいでしょう。
飼い主が犬にも猫にもきちんと気を配って互いの様子をよく観察し、犬にも猫にもストレスを与えないようにするのが重要です。
最後に
猫も犬も人間のパートナーとして確立されてはいますが、その習性や生態は全く異なります。
その事を飼い主さんが理解せずに同居させ始めてしまうと、上手くいかなくなってしまうかもしれません。
今後、犬と猫の同居を考えている方は、それぞれの習性を分かった上で、同居生活をスタートさせることをオススメいたします。
猫のお散歩って実際どうなの?やり方や効果などを紹介!
最近、猫を散歩させている姿を見る機会が以前よりも増えたように思います。
猫ちゃんが飼い主さんと一緒に歩く姿を見ると、「うちの猫とお散歩したい!」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな方々のために、今日は猫の散歩について詳しく紹介していこうと思います。「本当に犬と同じように猫を散歩させることができるの?」などの疑問が解決されること、間違いなしです。
おうちの猫ちゃんを散歩させてみたい!と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
猫の散歩のメリット
ストレス解消
本来活発に運動している種類の猫や、おうちの猫が窓の外に興味を示していたりするときは、外の空気に触れさせてあげることがストレス発散になる場合があります。
猫も本来野生の生き物なので、外の風にあたったり、景色を眺めたり、お外で日向ぼっこをしたりすることが元々の暮らしに近いと言えます。
運動不足解消
少しぽっちゃり気味の猫や、運動不足の猫、本来多くの運動量を必要とする猫をずっと室内で飼っている場合は、猫にとって少し不健康的な生活となってしまっている可能性があります。
このような場合は、猫の健康のために試しに散歩させてみるのも良いかもしれません。
猫の散歩のデメリット
ノミやダニ、病気のリスク
猫を外に連れ出すことのリスクは、脱走や迷子だけではありません。
猫を外に連れ出すことにより、ノミやダニ、病気に感染するリスクが一気に高まってしまいます。
特にノミの感染率は高く、家と外を行き来する猫は、ノミの感染が100%であると言っても過言ではありません。
ノミやダニに感染し、かゆみなどの症状を訴える場合は、なるべく早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。また、事前に獣医師に相談し、予防策を講じることも良いでしょう。
ストレスになることも
猫の散歩のメリットとして「ストレス解消になる」と書きましたが、飼い猫の性格によってはかえってストレスになることがあります。
警戒心の強い猫や繊細な猫、長い間ずっと室内で暮らしてきた猫は、外に連れ出すことが大きな負担となることがあります。これは、縄張り意識が強い半面、自分が守ることができる縄張りの範囲が狭いため、その範囲から外に出たくない性格を持っていることによります。
お散歩の準備
お外は生後3ヶ月を超えてから
生後三ヶ月以内の猫は外に散歩に出さないほうがいいでしょう。子猫の場合、生後しばらくは親にぴったりと寄り添って過ごします。
この期間の運動不足や室内飼いによるストレスは気にする必要はありません。また、幼い頃に外に出して病気をもらってしまうと、重体になってしまう危険性が高いです。
ワクチンと予防をしっかり
前述の通り、猫のお散歩には危険がいっぱいです。予防と準備は入念に行うようにしましょう。
猫の3種ワクチン(猫ヘルペスウィルス、猫カリスウィルス、猫パルボウィルス)に加え、ノミ、ダニ、フィラリアの予防もしっかり行いましょう。また、咬傷時に感染する猫白血病ウィルスのワクチンについても、かかりつけの動物病院で相談してください。
リードではなくハーネスを使用
猫のお散歩のために買うのは首に巻くリードではなく、腕を通すハーネスにしましょう。
猫の頭はとても小さいので、リードだときつく締めたと思っていても、するっと抜けてしまう場合があります。
また、安易に通販などで買ってしまうのではなく、ペット用品の専門店などに行って、スタッフと相談して実際に猫の体格と見比べながら選ぶことをオススメします。
デザインや色に関しても、うっかり手を離してしまったときにすぐに見つかるように、蛍光色等の派手なものが望ましいです。
外に慣れよう
まずはハーネスから
外に出る前に、まずハーネスに慣れてもらう必要があります。
食事の前に装着する習慣をつけて、つけた直後はおもちゃで遊ぶなどをして、なるべくハーネスの違和感を感じないようにすると慣れてもらいやすいです。
最初の一歩
まずは窓を開けて、外の空気に触れさせてあげるのが良いでしょう。嫌がるそぶりを見せなかったら、ベランダに連れ出してみたり、抱っこして外を歩いてみたりすることから始めます。
このとき、過度に怯えたり怖がったりするそぶりを見せたときは、すぐに諦めて室内に戻りましょう。
外に出よう!
近場でゆっくり
前述した通り、縄張り範囲の狭い猫は、外出すること自体がストレスになる可能性があります。最初のうちはむやみに遠出や長時間の散歩をしないようにします。
家の周り等、近場をウロウロしたりするぐらいがちょうど良いです。
また、いきなり人の多い公園などに連れて行くのはやめましょう。車や人、他の動物などのいない場所で慣れることから始めると良いです。
疲れたら即帰宅
猫が疲れた様子を見せたり、怯えた様子を見せたりしたときはすぐに帰るようにしましょう。
猫のストレス解消のためにお散歩させているのに、逆にストレスを溜めるようなことになってしまっては本末転倒です。
最後に
猫のお散歩に関しては獣医師の間でも賛否両論があるようです。
おうちの猫は外の環境に適しているかを判断し、入念に準備を行ったうえで様子を見つつお散歩させてあげるのがいいでしょう。
長く一緒に暮らせて可愛いと話題!亀のススメ。
ペットショップなどで頻繁に見かける亀。爬虫類ですが、その見た目や動きに癒されるからと、一緒に暮らす方も少なくありません。また、吠えたり、部屋を汚したりといった心配がないので、ご近所の方とのトラブルにもなりにくいと言われています。
こちらの記事では、亀の特徴やオススメの種類をご紹介します。亀との生活を考える一助になれば幸いです!
亀との生活ってどんな生活?
亀との生活とは、どんな生活なのでしょうか?また、どのようなことに注意しながら育てる必要があるのでしょうか?一緒にみていきましょう!
亀が育つ環境は3タイプ
まず、亀の飼育環境をみてみましょう。
亀は世界に300種類いると言われています。様々な地域に適応しながら暮らしており、同じ亀でも姿形が似ていなかったり、育つ環境が全く異なったりします。
亀が暮らす環境は、以下に分けられます。
- 水の中
- 水と陸
- 陸
飼育環境を整えるにあたって、水槽の中に水をためるのか、ためないのか。陸地をどれくらい作るのか・・・等々。亀の種類によってかなり差があります。
より自然の環境に近い飼育環境を整えてあげると亀も暮らしやすいです。
飼う前に、共に暮らす亀のことをしっかり調べておく事は大切です。
中には、飼育環境を整える事が大変であったり、扱いが難しい亀もいます。初めての方は、比較的飼育しやすいと言われている種類の亀がオススメです。
初心者にオススメ「ヘルマンリクガメ」
おすすめポイントは、体が丈夫で、成長しても25センチ程度と大きくなりすぎないというところです。
日本と似た気候で生息しているので、適応力もあります。主食は、小松菜、大根の葉、タンポポの葉などの葉野菜です。また、おとなしい性格で、人懐っこいとも言われているので、初心者の方にもおすすめできる亀ちゃんです。
大きくなった時のことも見越して、幅120センチ程度の大きなケージが必要なので、その大きさのものが家の中に置けるという方におすすめです!
亀は長く一緒に暮らす家族
亀は他のペットと比べて、とても長生きする生き物です。ですから、しっかりとした飼育環境を整えれば、長く一緒にいることができます。
水棲の亀は20〜30年、陸棲の亀は50年〜100年も生きると言われています。共に暮らせる時間が長いことは嬉しいことですよね。
しかし、中には途中で飼育を投げ出してしまう飼い主さんもいます。長く生きるということもあり、年月を経て”体長”が大きくなります。そのため、最初に用意していたケージを大きく買い換える必要が出てくる場合もあります。そういった変化から、飼えないと判断してしまうようです。
種類によりますが、飼い始めでは5センチ程度の子亀も、大きくなれば20センチ程度にもなります。大きくなった後の生活のことも考えておくことが大切です。
温度の変化に気をつける
亀は変温動物ですから、周囲の温度に合わせて体温が変化します。四季によって温度・湿度が大きく変化する日本では、亀の飼育環境の温度に特に気を使わなくてはなりません。
亀の種類によって適切な温度は異なりますが、温度が高すぎても低すぎてもいけません。温度によっても、亀の動きは変わってきます。
健康のための甲羅干し
どんな亀も、丈夫な骨や甲羅を作るために甲羅干しをします。甲羅干しとは、日向ぼっこのようなものです。
亀がしっかり日向ぼっこできるように、太陽が半分当たる位置にケージを置いたり、一緒に外をお散歩したりといった時間が必要になります。
日光を浴びながら首を伸ばしたり、ゆっくり歩く亀の姿に癒される時間であることは間違いありません。
亀は何を食べるの?
亀は種類によって、食べ物が大きく異なります。
大きく分けて、肉食性・草食性・雑食性の亀がいます。間違ったエサを与えないよう気をつけなければなりません。
飼う前から、その亀が好む食べ物は何か”細かく”調べておく必要があります。以下は亀の食べ物の傾向をまとめたものです。
水棲カメ | 陸棲カメ | |
---|---|---|
肉食性 | 植ミミズ、コオロギ、カタツムリ、動物の腐肉、鶏肉 等 | ー |
雑食性 | 水中の水草、小魚、タニシ 等 | 植物や昆虫等。野菜や果物も必要。 |
草食性 | ー | 野草(タンポポ等)や野菜(大根、キャベツ等)が中心。たまに果物(バナナ、りんご等)。 |
動物性たんぱく質(鶏肉や砂肝等)は少量でOK。 |
亀との楽しい生活を。
一緒に暮らせば、亀が可愛らしい姿で私たちを癒してくれるでしょう。
しかし、飼い主さんの都合で捨てられてしまうことも少なくないのが現実です。一緒に生活することを選択するのであれば、「最後まで面倒をみるぞ!」という思いが必要です。
寿命が長い亀だからこそ、飼った後にこんなはずではなかったと後悔しないように、他の動物以上に、飼った後の具体的な生活のイメージを持つことが大切になってきます。
亀ちゃんとの癒しの日々で、皆さんの生活がより豊かなものになることを願っています。