老犬のお散歩、どんなに短時間でも行くべき理由とは。

散歩には、老犬こそ必要な効果がたくさん!

女性犬2
老犬(シニア犬)になってきた愛犬。「あまりお散歩に行きたがらないから、今日もなしでいいか」と思うとき、ありませんか?実は老犬こそ、外に出かけたほうが良いのです。ここでは4つの効果を紹介しています。

1. 悪循環に陥ってしまうから

階段で寝ている犬
犬も歳をとり、老犬になってくると、人間と同様に動くのが前ほど容易ではなくなってくるでしょう。ですが、一度散歩に行かなくなってしまうと、

    昔ほど散歩に行きたがらなくなった。

    飼い主さん「行かなくていいかな」
    散歩に行かなくなる
    体力が衰える

    余計に行きたくなくなる
    さらに衰える

という悪循環をスタートさせてしまうことになります。継続して散歩に行っていたのものをやめてしまうと、体力が衰え、それによって益々行くのが億劫になってしまいます

「今日は行かなくてもいいかな」とやめることは簡単ですが、後先のことを考えて、短時間でも散歩に行くような習慣を持続させましょう。

2. 動かなくなってからの老化スピードは早いから

悲しそうなパグちゃん
「動かなく」なってから「動けなく」なってしまうのはあっという間、というのは皆さんもよくご存知なのではないでしょうか。筋肉を動かさないで数日間経過すると、そこから動かすのはとても大変ですよね。

犬も同様なんです。まだ動けるにもかかわらず、「動くのが大変そう」といって身の回りの世話を全部してしまうとします。すると、本当に動けなくなってしまうのです。

3. 外部の刺激を受けたほうがいいから

男性と犬走る
犬が散歩に行く理由は、運動不足の解消だけではありません。外の空気を吸い、家の中とは違う体験することは大切です。

外を歩くことで、たくさんの刺激を受けることができます。ずっと家の中にいて、感覚器官を動かす機会もなく、刺激のない生活を繰り返していたら、毎日がとても退屈です。そして、何より刺激がないことは、老化のスピードを早める原因になってしまいます。

また、特に嗅覚がとても優れており、様々な臭いを嗅ぐことが犬にとって喜びの時間です。犬の嗅覚は、視覚や聴覚よりも衰えるスピードが遅いと言われています。嗅覚を存分に使って楽しむためにも、外の散歩が必要なのです。

4. 日光による効果が多いから

朝日を見る女性
散歩に行くということは、外の空気を吸い、日の光を浴びるということです。ずっと家の中にこもりっきりのわんちゃんは、日光浴の機会がありません。人間でもそうですが、適度な日光浴は健康に不可欠です。

日光浴によって得られるメリットは、これらのものが挙げられます。

  • 幸せホルモンが出る
  • ビタミンDが作られる
  • 皮膚病予防ができる
  • 体内時計がリセットされる

それぞれのメリットについては、こちらの記事を参照ください。「日光浴をするだけで、なぜそんな効果があるの?」という疑問に答えてくれます。

犬も猫も、日向ぼっこが必要ってホント?日光浴がもたらす効果とは。

短時間でもいい。短距離でもいい。

散歩中、飼い主に撫でてもらう犬
「歩くのが困難なわんちゃんを、無理にでも長時間歩かせたほうがいい」という訳ではありません。体調を見つつ、その子のペースでゆっくりお散歩しましょう。少しでもいいので、続けて外に出ることが大切なのです。

老いる、というとマイナスなイメージに捉えられがちですが、これは【愛犬との新しい生活ステージ】です。ゆっくりと流れる時間を、共に楽しむのも良いのではないでしょうか。のんびりと日向を歩いたりするのも、以前とは違った楽しさがあるはずです。

犬も猫も、日向ぼっこが必要ってホント?日光浴がもたらす効果とは。

日光浴、できてますか?

隙間から手をだす猫
犬も猫も、日向ぼっこが好きですよね。暖かくてポカポカしている場所を好んで、スヤスヤ寝ているイメージがあります。でも、なぜあんなに日光浴をするのでしょうか。

実は、健康のために欠かせないものだったのです。

日光浴のもたらす効果4選

幸せホルモン「セロトニン」が出る

花の香りを嗅ぐ女性
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは、動物の精神系に大きく関わるホルモンです。心のバランスを整え、精神を安定に導くといわれています。

このセロトニン、なんと日光を浴びることで分泌が活性化されるんです。心身ともに健康でいるために、日光は必要不可欠なものです。

1日中家の中にいるわんちゃんは、日の光を浴びることができません。すると精神が不安定になってしまいます。きちんと日光浴をする機会を、意識的に作ってあげることが大切です。

皮膚病予防ができる

日向ぼっこをする猫
紫外線には殺菌効果があることはよく知られていますよね。犬が外に出て日光を浴びることで、殺菌効果から皮膚病予防が期待できます。

また、日光浴をよくする猫の毛は、美しく毛艶があるともいわれています。日光の殺菌・血行促進効果などのおかげでしょう。

長時間、紫外線にさらされるのはかえって逆効果になってしまいますので、適度な日光浴をさせるようにしましょう。

体内時計がリセットされる

腕時計を起動させる
日の光を浴びなければ、体内時計は狂ったまま時を進めてしまいます。人間の場合、朝に強い光を浴びることで、体内時計をリセットすることが推奨されていますよね。

犬や猫も同じで、日の光で体内時計をリセットさせてあげましょう。

ビタミンDが作られる

ぼやけている犬
シニア犬にとって、骨の健康はとても重要です。

日光の紫外線を浴びることで、ビタミンDが体内で合成されます。ビタミンDは、カルシウムのバランスを整える役割をしたり、丈夫な骨を維持するのに必要な栄養素です。

このビタミンD、もし不足してしまうと骨に関する病気にかかりやすくなってしまうのです。

    ただし人間と比べると、生成されるビタミンDは少ないと言われています。ビタミンD入りのドッグフードや、食べ物を摂取することで、さらに補うことができます。

日光を浴びて、元気100倍!

木の陰からこちらを見る猫
日光は本当にたくさんの効果をもたらしてくれます。私たちも、太陽の光を浴びてこそ元気になれますよね。

家にいる機会の多い犬・猫には、意識的に日光浴をする時間を作ってあげましょう。散歩の時に、思いっきり日の光を浴びるのも良いですね!