外に出してあげたほうが良いの?猫が窓から外を見る3つの理由

猫が窓から外を見ていることって多いですよね。
完全室内飼いにしていると、「ストレスなのでは…?」「ほんとは外に出たいのかな」と不安になってしまう飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

でも、猫が窓から外を眺めているのには、実は違う理由があったのです。

今回は、そんな猫が窓から外をみる理由について解説していきます。

窓から外を見ている理由① 縄張りを監視している

どこかを見つめるベンガルキャット

猫が外を見ている理由は諸説ありますが、最もよく言われているのが「縄張りを監視している」ということ。
私たちが考えているよりずっと、猫は縄張りを意識しています。

完全室内飼いをしている場合、家の中が猫の縄張りです。窓の外から、敵が侵入してこないか、異常はないかと確認しています。

そのため、知らない人や見知らぬ生き物が近づいてくると、警戒度を上げじっと見つめる様子が見られると思います。

それらがテリトリーへ侵入してこないことが分かると安心し、それだけでストレスの発散になると言われています。

SNS上でも「にゃるそっく」などと呼ばれ、じっと窓の外を見つめる可愛らしい猫の姿を見る事ができるかと思います。

窓から外を見ている理由② 動くものを見ている

エキゾチックショートヘア

猫の動体視力・聴覚はとても優れています。
外を見ていると、たくさんの動くものや物音による刺激が得られます。

猫にとっては、こういった刺激を受け取るだけでストレス解消になります。感覚を刺激されることは大切な事です。

また、もともと狩りをして生きてきた猫にとって、これらの刺激はとても好奇心をくすぐられるものです。
窓際でじっとしながら鳥や昆虫などの小動物を目で追っている時は、狩猟本能が働いているのかもしれません。

「カカカッ」っとクラッキングをすることも

特に、猫が窓の外を見ながら、「カカカッ」「ケケケッ」と鳴いていたら、それは視野の中で動く小動物に興奮している証拠です。
クラッキングと呼ばれるこの鳴き声ですが、「獲物が見えているのに、獲れないストレス」から鳴いていると言われています。

クラッキングをしながら窓を見つめている時は、獲物に集中し夢中になっているため、そっと見守ってあげましょう。

窓から外を見ている理由③ 窓辺で日向ぼっこしている

寝てる猫
猫が窓辺にいる様子はよく見かけますよね。猫にとって太陽光を浴びることは、様々なメリットが期待でき、重要な習慣だとされています。

毛の水分を蒸発させて、皮膚病を予防したり、血流を促進させて体温を一定に保っているとも言われています。
また、猫は日光浴で紫外線を浴びることでビタミンDを作っており、健康のためにも必要不可欠な行為なのです。

このように、猫は陽に当たることで、内側も外側も健康を保つことができます。

もし外に出してしまうとストレスに!

ドラクエ風、猫と草むら
「外に出られないのはかわいそう!」と言って外に出してしまうと、猫にとって負担をかけることになってしまう可能性があります。
なぜなら、外の世界を知ってしまうからです。

猫は一度外に出てしまうと、テリトリーの範囲が広がります。ですが、室内飼いされている猫は頻繁に家から出ることはありません。
そのため、猫にとっては、縄張りを確認できないことがストレスになってしまうのです。

家の中だけという狭い縄張りだけであれば、「今日もパトロール終了!」と安心でき、猫にとってもストレスなく生活できるのです。

そのため、猫が外を眺めていても、「外に出たいんだわきっと…」と言って窓を開けないであげてください。
自分の縄張りがきちんと確認できていることが、猫にとってはストレスの少ない快適な生活です。

猫が快適に過ごせる環境を作ろう!

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猫が窓辺で外を見ながら過ごすことはとても大事なことなので、過ごしやすい環境を整えてあげるのも良いでしょう。

1.静かで落ち着いた環境

猫にとって、窓の外から得られる刺激はストレスを解消するために重要なものです。

しかし、交通量が多かったり、大きな音がひっきりなしに聞こえたりすると、それはむしろ、ストレスの原因となってしまいます。

そのため、猫が使う窓際は、人や車の通りが少なく静かな場所が最適です。

2.日光浴がしやすい環境

猫にとって日光浴は大事な習慣なので、日当たりのいい窓を猫に開放してあげると愛猫も喜んでくれます。

いくつか方角の異なる窓を過ごしやすいように整えてあげることで、太陽の動きに合わせて日光浴する場所を変えられるようにしてあげると良いでしょう。

また、夏は日差しを和らげるためにレースのカーテンを使ったり、冬は窓際が寒くないように暖房を使ったりなど、猫がのんびり過ごせる環境づくりが大事です。

まとめ

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今回は、猫が外を見たがる理由について解説しました。

猫にとって、外を眺めることはストレスを発散させる上でも重要なことです。
また、日光浴は猫を内外から健康にしてくれるので、快適に日光浴できる環境を整えてあげることが重要です。

「ずっと外を見ているから」という理由で外へ出してしまうと、逆に猫にストレスを与えてしまうことになります。
外には危険も多く、事故などに遭う可能性もあるため、外には出さず、家の中で快適に過ごせるよう工夫を凝らしてあげましょう。

犬も猫も、日向ぼっこが必要ってホント?日光浴がもたらす効果とは。

日光浴、できてますか?

隙間から手をだす猫
犬も猫も、日向ぼっこが好きですよね。暖かくてポカポカしている場所を好んで、スヤスヤ寝ているイメージがあります。でも、なぜあんなに日光浴をするのでしょうか。

実は、健康のために欠かせないものだったのです。

日光浴のもたらす効果4選

幸せホルモン「セロトニン」が出る

花の香りを嗅ぐ女性
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは、動物の精神系に大きく関わるホルモンです。心のバランスを整え、精神を安定に導くといわれています。

このセロトニン、なんと日光を浴びることで分泌が活性化されるんです。心身ともに健康でいるために、日光は必要不可欠なものです。

1日中家の中にいるわんちゃんは、日の光を浴びることができません。すると精神が不安定になってしまいます。きちんと日光浴をする機会を、意識的に作ってあげることが大切です。

皮膚病予防ができる

日向ぼっこをする猫
紫外線には殺菌効果があることはよく知られていますよね。犬が外に出て日光を浴びることで、殺菌効果から皮膚病予防が期待できます。

また、日光浴をよくする猫の毛は、美しく毛艶があるともいわれています。日光の殺菌・血行促進効果などのおかげでしょう。

長時間、紫外線にさらされるのはかえって逆効果になってしまいますので、適度な日光浴をさせるようにしましょう。

体内時計がリセットされる

腕時計を起動させる
日の光を浴びなければ、体内時計は狂ったまま時を進めてしまいます。人間の場合、朝に強い光を浴びることで、体内時計をリセットすることが推奨されていますよね。

犬や猫も同じで、日の光で体内時計をリセットさせてあげましょう。

ビタミンDが作られる

ぼやけている犬
シニア犬にとって、骨の健康はとても重要です。

日光の紫外線を浴びることで、ビタミンDが体内で合成されます。ビタミンDは、カルシウムのバランスを整える役割をしたり、丈夫な骨を維持するのに必要な栄養素です。

このビタミンD、もし不足してしまうと骨に関する病気にかかりやすくなってしまうのです。

    ただし人間と比べると、生成されるビタミンDは少ないと言われています。ビタミンD入りのドッグフードや、食べ物を摂取することで、さらに補うことができます。

日光を浴びて、元気100倍!

木の陰からこちらを見る猫
日光は本当にたくさんの効果をもたらしてくれます。私たちも、太陽の光を浴びてこそ元気になれますよね。

家にいる機会の多い犬・猫には、意識的に日光浴をする時間を作ってあげましょう。散歩の時に、思いっきり日の光を浴びるのも良いですね!