【クイズ】日本犬だけじゃない?!日本原産の犬たち
そこで今回は、日本原産の犬種について、クイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、日本の犬のクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 日本犬の説明として、次のうち正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「紀州犬には白以外の毛色の犬もいる」です。
紀州犬は白い毛色が特徴的で全体の約95%を占めますが、赤や胡麻といった毛色の犬も存在します。
柴犬の「柴」とは、小さなものを表す古語であり、日本犬の中では最も小さい犬種です。
渋谷駅の銅像で有名な忠犬ハチ公は、「ハチ」という名前のオスの秋田犬です。
甲斐犬は他の日本犬種よりもルーツが古いと言われています。
柴犬の「柴」とは、小さなものを表す古語であり、日本犬の中では最も小さい犬種です。
渋谷駅の銅像で有名な忠犬ハチ公は、「ハチ」という名前のオスの秋田犬です。
甲斐犬は他の日本犬種よりもルーツが古いと言われています。
Q.2 次の犬種のうち、日本原産の犬ではないのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「珍島犬」です。
珍島犬は、コリア・ジンドー・ドッグとも呼ばれる韓国原産の犬種で、日本犬に近い見た目をしています。
日本スピッツは、かつての日本では大変な人気犬種で、最盛期の1950年後半には登録犬種の4割を占めていた日本原産の犬種です。
アメリカン・アキタは、第二次世界大戦後にアメリカの進駐兵が日本の秋田犬を本国へ持ち帰り、シェパードなどとの交配によって作り出された犬種です。
狆は、日本では珍しく室内で飼育されてきた愛玩犬で、生類憐れみの令で有名な徳川綱吉の愛犬だったとされています。
日本スピッツは、かつての日本では大変な人気犬種で、最盛期の1950年後半には登録犬種の4割を占めていた日本原産の犬種です。
アメリカン・アキタは、第二次世界大戦後にアメリカの進駐兵が日本の秋田犬を本国へ持ち帰り、シェパードなどとの交配によって作り出された犬種です。
狆は、日本では珍しく室内で飼育されてきた愛玩犬で、生類憐れみの令で有名な徳川綱吉の愛犬だったとされています。
Q.3 日本の特定の地域のみに古くから生息する犬を何と呼ぶ?
正解です!
不正解です!
正解は「地犬(じいぬ)」です。
地犬とは、その土地で代々繁殖されてきた犬たちのことで、地域の特色を濃く受け継いでいるのが特徴です。長野県の川上犬や沖縄県の琉球犬は、県の天然記念物に指定されています。
古代犬とは、「バセンジー」や「ファラオ・ハウンド」など、世界的に歴史が古い犬種を指す言葉です。
山岳犬とは、山での遭難者の捜索や救助活動を行う犬のことで、山岳救助犬とも呼ばれます。
地域犬とは、地域で管理されている飼い主のいない犬を指します。日本には存在しませんが、タイやインド、ギリシャなどでは地域犬として暮らしている犬たちがいます。
古代犬とは、「バセンジー」や「ファラオ・ハウンド」など、世界的に歴史が古い犬種を指す言葉です。
山岳犬とは、山での遭難者の捜索や救助活動を行う犬のことで、山岳救助犬とも呼ばれます。
地域犬とは、地域で管理されている飼い主のいない犬を指します。日本には存在しませんが、タイやインド、ギリシャなどでは地域犬として暮らしている犬たちがいます。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【犬図鑑】あまり知られていない犬種も?!日本原産の犬たちをご紹介
結果発表
問正解/
問中
明治時代には「うさぎ税」があった?!日本のペットの歴史を学ぼう
ペットが庶民に広まった江戸時代

庶民の間で金魚が人気に
金魚は室町時代の末期には日本に渡来し、「こがねうを」という名の高級品で一部の貴族の間で人気がありました。 庶民が金魚を飼うようになったのは江戸時代の中期頃からになります。藩士が副業として金魚の養殖を始めたことをきっかけに大量生産され、金魚が格安で手に入るようになり、庶民の間にも金魚ブームが到来しました。 寛延元年(1748年)には「金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)」という金魚の飼育の指南書も出版されています。すでに終生飼育を訴えかける動きも
江戸時代の読本作家で絵師の暁鐘成(あかつきのかねなり)は犬の飼育書「犬狗養蓄傳(いぬくようちくでん)」の中で、世界に先駆け、次のように飼い主に終生飼育を訴えました。「狗(いぬ)は則ち人間の小児と心得べし。その養い方悪しくして狂犬病犬と成り、人を咬むがゆえに遠き山野に捨てること不憫ならずや」つまり「犬は人間の子供と同じように思うこと。飼い方が悪いと狂犬病に罹り、咬むからといって遠くの山に捨てることはとても可哀想なことだ。」と主張しています。
西洋文化の影響を受けた明治時代

人気が加熱し「うさぎ税」が課される
西洋文化の到来と共に、西洋のうさぎも人気に火が付きました。当初は華族や士族などの富裕層を中心に人気を博していましたが、新聞や風刺画などのメディアで盛んに取り上げられるようになり、庶民の間でも人気になります。 明治5年(1872年)には「うさぎ税」が導入され、当時の公務員の初任給が1ヶ月で8~9円の時代に、うさぎ1羽につき1円もの高額な税金が課されました。ペットの役割が大きく変化した昭和

「日本犬」が天然記念物に指定される
明治以降、欧米から洋犬が積極的に輸入されるようになり、日本犬の飼育は急激に減少します。山間の僻地以外では日本犬がほとんど見られなくなり、昭和初期には純血の日本犬はほとんど姿を消すことになりました。 この現状に危機感を抱いた斎藤弘吉は、日本犬の復興を呼びかけ、「日本犬保存会」が昭和3年(1928年)に創立します。 そして、秋田犬が昭和6年(1931年)7月に国の天然記念物に指定されたのを皮切りに、昭和6年~12年にかけて日本犬の6犬種(柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、北海道犬、四国犬)が次々と天然記念物に指定されました。犬は番犬、猫はネズミ捕りをしていた
1950~60年代は、まだ犬には番犬の役割が求められ、外飼いが主流でした。中でも「日本スピッツ」は、よく吠える習性や真っ白で可愛らしい見た目から人気があり、一時期は純血種として登録される犬種の4割が日本スピッツだったとされています。 一方で、猫はネズミ捕りに重宝され、屋内外を自由に行き来して暮らしていました。 しかし、どちらも半分ペット、半分益獣のような扱いであり、食事についてもペットにとっての栄養バランスは考慮されておらず、人間の残り物を与えられていました。たびたび起こる熱帯魚ブーム
熱帯魚の最初のブームは1960年代に起こりました。それ以前にも熱帯魚の愛好家はいましたが、熱帯魚の販売価格や維持費がかなり高額で、一部の富裕層の趣味であったようです。しかし、60年代に入ると、生体の販売価格が抑えられ、飼育用品の普及も相まって、最初の熱帯魚ブームが起こりました。 1980年代後半~90年代前半のバブル期には「グッピー」が人気を博し、2000年代にはアニメ映画の影響で「カクレクマノミ」が人気になりました。住宅事情と小鳥ブーム
1950年代後半~70年代にかけて、小鳥ブームが起こり、多くの家庭で飼育されるようになりました。特に、「セキセイインコ」や「文鳥」などが人気であったようです。 この時代は、集合住宅や団地が増えてきたため、犬や猫のようなペットを飼うことが難しくなっていたことが背景にありました。また、インコや文鳥は手乗りができ、鳴き声が可愛らしく、飼育が容易であることから、多くの人々に愛されました。犬の飼い方に変化が見える70年代
1968年~84年までの16年間は「マルチーズ」が登録犬種の第一位を独占していました。マルチーズに加え、「ポメラニアン」や「ヨークシャー・テリア」といった小型の室内犬が人気を博し、この3犬種を表した「マル・ポメ・ヨーキー」という言葉が出来たほどです。 この頃から犬の放し飼いが減少し、ペットフードや動物病院などのペットを飼う環境が整備されていきました。ペットから家族の一員になった平成・令和

バブル時代には大型犬が人気に
バブル期以前の大型犬は、映画やアニメの影響で「ラフ・コリー」が根強い人気を博していました。 その後、バブル期の80年代後半~90年代半ばになると、「ラブラドール・レトリーバー」や「ゴールデン・レトリーバー」などの大型の洋犬が豊かさの象徴として飼われるようになりました。また、人気漫画の影響で「シベリアン・ハスキー」も大人気となりました。根強いハムスター人気
昭和から平成へ移りゆく頃、漫画の影響でハムスターブームが起こりました。その後、2000年頃には、アニメの影響で子どもたちを中心に再びハムスターの人気が高まり、関連アイテムも多数販売されました。ケージのカスタマイズを楽しめることも人気の一つの要素だったようです。 近年は、一人暮らしでも飼えるペットとして注目を集め、再び静かに人気が再燃しつつあります。今も続く小型犬の時代へ
90年代後半は、現在も続く小型犬人気の始まりでした。短い脚で独特の可愛らしさがある「ミニチュア・ダックスフンド」が人気を集め、2000年代に入るとCMの影響で「チワワ」人気が爆発しました。 これら2犬種に加え、「トイ・プードル」も非常に人気があり、2003年から20年近く、この3犬種が人気犬種ランキングのトップ3を独占しています(ジャパン・ケネル・クラブ「犬種別犬籍登録頭数」より)。まとめ

【犬図鑑】あまり知られていない犬種も?!日本原産の犬たちをご紹介
カッコ内は2021年におけるジャパン・ケネル・クラブ(JKC)の登録頭数と順位を表します。
国の天然記念物「日本犬」とは

柴犬(7位、9,958頭)

秋田犬(32位、519頭)

甲斐犬(67位、91頭)

紀州犬(107位、9頭)

北海道犬(86位、35頭)
通信会社のCMの「お父さん」として有名になった北海道犬。 北海道の先住民族であるアイヌ人に狩猟犬として飼育されていた犬種です。アイヌ犬とも呼ばれています。四国犬(82位、41頭)
高知県を中心に、四国山脈の山間部で狩猟犬として飼育されていた四国犬。ワイルドな風貌で、日本犬のなかでは最もオオカミに外見が似ていると言われています。 かつては「土佐犬」と呼ばれていましたが、土佐闘犬と混同してしまうため「四国犬」と改称されました。日本犬以外の日本原産の犬種とは

狆(45位、259頭)

日本スピッツ(27位、1,314頭)

アメリカン・アキタ(2021年は登録0頭)

日本テリア(74位、69頭)
日本原産の犬種では唯一のテリア種。日本が鎖国をしていた18世紀に、オランダから長崎へ持ち込まれたスムース・フォックス・テリアと小型の在来犬を交配して作られました。 テリア(小動物を狩る猟犬)と名前がついていますが、日本では「抱き犬」として繁殖されており、甘えん坊で穏やかな性格と言われています。土佐犬・土佐闘犬(2021年は登録0頭)
「四国犬」をルーツに持ち、闘犬用に獰猛な大型の洋犬と交配され作られました。 日本では「特定犬」として飼育に注意喚起をしている自治体があり、イギリスでは「危険犬種」として指定され、特別な事情がない限り繁殖や飼育が禁止されています。このことから、ペットとして飼うのはおすすめできない犬種と言えるでしょう。地犬(じいぬ)とは

県の天然記念物として指定されている地犬
- 川上犬(長野県)
- 琉球犬(沖縄県)
その他現存している地犬
- 十石犬(群馬県、長野県)
- 美濃柴犬(岐阜県)
- 山陰柴犬(鳥取県、島根県)
- 肥後狼犬(熊本県)
- 岩手犬(岩手県)
- 三河犬(愛知県) など
最後に

【犬種クイズ】犬好きなら知っておきたい!日本犬の雑学
今回は日本犬にスポットを当て、日本犬の雑学についてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、日本犬クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 次のうち、日本の天然記念物に「指定されていない」犬種はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「土佐闘犬」です。
国の天然記念物に指定されている日本犬種は次の6犬種です。
・秋田犬(秋田県)なお、四国犬は土佐犬とも呼ばれますが、同様の呼び名を持つ、いわゆる「土佐闘犬」とは別の犬種です。
・甲斐犬(山梨県)
・紀州犬(三重県・和歌山県)
・柴犬
・四国犬(四国地方)
・北海道犬(北海道)
Q.2 天然記念物に指定されている日本犬の中で最も小さい犬はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「柴犬」です。
ジャパン・ケネル・クラブ(JKC)による理想体高は以下の通りです。
【柴犬】オス:39.5cm、メス:36.5cm(上下それぞれ1.5cmまで)「シバ」とはもともと「小さなもの」や「小さな犬」を意味しており、柴犬は天然記念物に指定されている日本犬の中ではもっとも小さい犬種です。
【北海道犬】オス:48.5~51.5cm、メス:45.5~48.5cm
【秋田犬】オス:67cm、メス:61cm(上下それぞれ3cmまで)
【甲斐犬】オス:50cm、メス:45cm(上下それぞれ3cmまで)
Q.3 次のうち、日本原産の犬ではないのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「チャウチャウ」です。
チャウチャウは中国原産の犬です。チャウチャウの生い立ちにはいくつか説がありますが、サモエドとチベタン・マスティフの交雑種に由来するというのが最も有力だとされています。
狆、日本テリア、アメリカン・アキタは外来の犬種をもとにしたり、交配したりして作られた、日本原産の犬種です。
狆、日本テリア、アメリカン・アキタは外来の犬種をもとにしたり、交配したりして作られた、日本原産の犬種です。
問正解/
問中
結果発表
問正解/
問中
日本犬のルーツはいつ、どこから?縄文犬と弥生犬について
日本犬のルーツとは?

縄文犬

考古学的証拠

縄文犬の役割
縄文時代は、狩猟や木の実採取が盛んな時代だったので、縄文犬は縄文人に大変重宝されました。 当時の主な狩猟獣はシカやイノシシで、縄文犬はそれらの動物の追跡、捕獲に従事していました。 犬はとても優秀な嗅覚を持っているので、追跡にはもってこいの動物です。 また、縄文人は身を守るために、危険な仕事、つまり捕獲を縄文犬に任せていました。つまり、飼い主に変わって、危険な捕獲作業を行なっていたと言うことです。縄文犬と人々の関わり
そんな危険な仕事を任されていたのですから、当然怪我は付き物です。狩猟によって骨折や怪我をした犬は、一体縄文人にどのような扱いを受けていたのでしょうか。 縄文犬の場合には、食べられることはなかったと言われており、それについては考古学的な証拠があり、それを物語っています。 発掘された縄文犬の骨の一部を見ると、骨折が治癒された形跡がありました。骨折した骨は手当をしないと、一生折れたままです。しかし、この発掘された縄文犬の骨は繋がっていました。 当然、犬は自ら骨折の手当をすることはできませんから、人間が何らかの治療を行ったと考えるのが妥当ということになります。 従って、縄文犬は狩猟犬として、縄文人に大切に扱われていたと考えられているのです。弥生犬

縄文犬から弥生犬へ

弥生犬の役割
渡来人は、現在の地図で、中国大陸や朝鮮半島の辺りから来た人たちを指します。 中国大陸や朝鮮半島には、犬を食べるという風習がありました。そのため、犬を日本に連れて来た理由も、犬を食料として繁殖させるためでした。 犬の肉は人間にとって大切なタンパク源となるので、当時の穀物中心の食生活には欠かせない食料だったと考えられます。 考古的な発掘物によると、推定時期弥生時代の犬の骨に、かぶりついた痕や、骨がバラバラにされている形跡があります。このことから、弥生人によって食用にされていた可能性が非常に高いということが言えます。ペットとしても扱われていた

縄文犬と弥生犬の現在

最後に

質問にお答えしました!
「大変、興味深い内容でよくわかりました。外観の特徴が詳しくわかれば、なお嬉しく思います。」コメントありがとうございます。 縄文犬は、外見は柴犬に似ていますが、つり目で、顔の幅が狭く、オオカミのように鼻がとがっていたようです。 また弥生犬は、四国犬に似ており、やや大型で脚も長く、彫りの深い顔つきだったと言われています。 参考になりましたでしょうか? これからもぜひご意見をお聞かせいただけたら幸いです!