「犬が飼いたい!」子供への5つの質問と保護者へのアドバイス
お子様がいる方の中には「犬が飼いたい」と子供にねだられた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に小学生くらいになるとペットを飼いたがる子供が増えるように思います。
そこで今回は、前半のパートでお子様向けに、どの程度犬が飼いたいのか質問を用意しました。お子様の回答を聞いた上で、犬を飼うかどうかを決める参考にしてみて下さい。
後半は保護者向けに、子育て家庭で犬を飼うメリット、デメリットと注意点を解説しています。
【子供向け】犬がかいたいあなたへ!5つのしつもん
これから5つのしつもんをします。じしんをもって「はい!」と答えられるかかくにんしてみましょう。1つでも「いいえ」があったら、本当に犬をかえるかもういちどかんがえてみましょう。
しつもん①
犬はしつけをしないと、かんだり、とびついたりするので、あなたがケガをするかもしれません。それでも犬をキライにならないで、しつけをすることができますか?
しつもん②
犬はおさんぽに行けないとストレスがたまって、つらい思いをします。冬のさむい日も、ゲームをしたい時も、犬のためにおさんぽに行ってあげることはできますか?
しつもん③
犬も人間と同じように、オシッコやウンチをします。オシッコやウンチは、くさくて、きたないです。それでもかたづけや、おそうじをすることはできますか?
しつもん④
犬といっしょにくらしていると、言うことをきかなかったり、イタズラをしたり、うるさくほえたりします。きちんとしつけをして、ずっといっしょにくらしてあげられますか?
しつもん⑤
犬はあなたよりずっと早く年をとります。あなたが大人になる前に死んでしまうかもしれません。悲しいわかれをする日がくることを、りかいしていますか?
【保護者向け】子供がいる家庭で犬を飼うメリット
子育て家庭で犬を飼うには、次のようなメリットが期待できます。
メリット①情操教育になる
情操教育とは、相手を思いやる気持ちや命の大切さ、知的好奇心などを自ら育むための教育です。 犬は人間と行動が違うので、「今、どんな気持ちでこの行動をしているんだろう?」と想像力が働きます。
また、家族のように一緒に暮らし、最期をみとることで命の大切さを実感できます。
メリット②子供の幸福度が向上する
東京大学などが実施したプロジェクトと麻布大学との共同研究により、犬を飼うことで思春期の児童の幸福度が向上することが判明しています。
また、子供だけでなく大人も犬と見つめ合うことでオキシトシンが分泌され、飼い主の心身に良い影響を与えることが科学的に証明されています。
メリット③責任感が芽生える
子供全般に言えますが、特に一人っ子や一番年下の子供は、「お世話はしてもらうもの」、「危険からは守ってもらうもの」という状況で育ちます。
しかし、犬がいる場合はお世話をしなければいけないですし、危ないことをしていたら叱るなどして守ってあげなければなりません。そのため、自然と責任感が身につくと言われています。
【保護者向け】子供がいる家庭で犬を飼うデメリット
子育て家庭で犬を飼うには、次のようなデメリットを考慮しなければなりません。
デメリット①成長と共に世話をしなくなる
子供に犬が飼いたいと言われ飼い始めたご家庭の方からよく聞くのは、子供が大きくなるにつれ、勉強や部活動で忙しくなり、結局保護者が世話をしているという話です。
最終的には保護者が面倒を見ることも視野に入れながら、時間がかからないゴハンの準備や週末の空き時間での散歩など、なるべく犬と関われるようにしてあげて下さい。
デメリット②子育て並みに手がかかる
犬の性格やしつけの状態にもよりますが、子犬から飼った場合、生後1~2年くらいは子供並みに手がかかる場合があります。
仕事や子育てで手一杯の場合は、今は飼う時期ではないかもしれません。
デメリット③子供は犬が嫌がる行動をする
子供の落ち着きのない行動や、急に出す大きな声を苦手とする犬は多くいます。特に神経質な性格の犬や、人間に対してトラウマを抱えている保護犬などは、子供と相性が悪い可能性もあり、実際に犬が怖がって咬んでしまった事例もあります。
犬に対する接し方をきちんと教えてあげることや、心配な場合はドッグトレーナーを頼るなどの対応が必要です。
【保護者向け】子育て家庭で犬と暮らす際に注意すること
子供がいる家庭で犬を飼うメリット・デメリットを踏まえた上で、どういったことに注意して暮らしていけば良いのでしょうか。
- 家族の中に犬のアレルギーを持っている人がいないか検査をしてから飼う
- お世話は家族全員で協力して行う
- 犬種によって特徴があるので事前によく調べ、家庭に合った犬種を選ぶ
- 犬との触れ合い方を子供にきちんと教える
- 保護者は子供に教えられるように、犬の飼い方の知識をつける
まとめ
犬を飼うことは子供にとって良い情操教育になるのは確かですが、教育上一番良くない行為は、飼ったけれど面倒を見ることが出来ずに、犬を放置したり、手放したりと保護者が無責任な行為を取ることです。
子供の気持ちももちろん大切ですが、それ以前に保護者が犬を可愛がり、責任を持って飼える覚悟があるか、今一度ご自身に問いかけてみてください。
犬との暮らしが上手くいけば子供にとって、かけがえのない学びがありますし、幸せな思い出を作ってあげることができます。子供のため、犬のため、そして自分のために何が一番良い選択なのか、じっくり考えてみてください。
家の中はキケンがいっぱい?!本当にあった犬の事故事例と対策
現在、日本の家庭犬の約86%は室内で飼育されています。
室内飼育は屋外と比較すると、人間が暮らしやすい空間で過ごすため、犬には不向きな構造であることが多く、生活用品など事故の原因になりうる物の数が圧倒的に多いため、思わぬ危険につながる可能性が増えてしまいます。
そこで今回は、実際に起こった家庭内での犬の事故事例をご紹介していきます。多く発生している事例を取り上げていますので、既に対策済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、愛犬の安全のために再度確認してみてください。
一番事故が多いのは「リビング」
犬が一日で過ごす時間が多いのはリビングではないでしょうか。そのため、家庭内の事故現場の割合はリビングが一番多く、39.1%を占めています。(アニコム損害保険株式会社、アンケート調査より)
リビングのキケン①フローリングの床
リビングでのケガで特に多いのが、フローリングの床で脚を滑らすことによる、ねんざなどのケガです。
また、日々の歩行では目立った症状が出ていなくても、長期的に何回も滑ったり、転んだりを繰り返すことで膝や腰を痛める原因にもなります。すぐに症状が出ないため、飼い主が気づきにくい点が、とても厄介です。
対策
- じゅうたんやタイルカーペットに変える
- フローリングに滑り止めワックスを塗る
- 肉球の間の毛をカットする、肉球の乾燥を防ぐ
リビングのキケン②ソファ
特に小型犬は体に対するソファのサイズが大きいため、飛び降りた時に体を痛めてしまう可能性が高くなります。
また、普段ソファに登りなれている犬でも、聞き慣れない音や地震などでパニックを起こし、着地に失敗してしまう事例もありました。
対策
- ソファ用の階段やスロープを使う
- 高さがないソファ(ローソファ)に変える
- ソファに登らせないしつけをする
リビングのキケン③おもちゃ遊び
飼い主に遊んでもらって楽しくなり、ついおもちゃを飲み込んでしまう事例もあります。遊び好きで興奮しやすい性格の犬は特に気をつけたいですね。
対策
- おもちゃのサイズ選びに気をつける(やや大きめのサイズを選ぶ)
- 遊びが終わったら犬が届かない場所に片付ける
リビングのキケン④誤食
ティッシュペーパーやクッションの綿などをイタズラで食べてしまう事例も多くあります。
子犬の場合は興味本位で食べてしまうことがほとんどでしょう。成犬で食べてはいけないものだとわかっているのに食べる場合は、何らかのストレスが隠れている場合も。
留守番をさせる場合は特に注意が必要です。
対策
- 子犬の場合、自由にさせている間は目を離さない
- 極力物を出しておかないインテリアにする
- ストレスをためないように、散歩や遊びで発散させてあげる
(ストレスの発散方法はこちらの記事をご参照下さい:愛犬のエネルギー発散足りてる?手軽にできるおすすめの発散方法4選)
リビングのキケン⑤暖房器具
特に冬に気をつけたい事例として、暖房器具の近くで長時間過ごすことによる低温やけどや、犬には暑すぎる部屋の温度による熱中症があります。
対策
- 暖房器具を使用している場合には、犬が近づき過ぎていないか注意する。
- 留守番をさせる場合はエアコンのような、直接体に触れない暖房を使う。
- 犬が暑くなったら涼しい場所に移動出来るように、涼しい窓際などの場所を犬用に確保しておく。
危険な物がたくさんある「キッチン」
リビングに次いで家庭内での事故が多いのは、キッチンやダイニングです。特にキッチンは犬にとって危険な物がたくさんあり、要注意の場所です。
キッチンのキケン①誤食、盗み食い
犬が食べても大丈夫な食材であれば、行儀はともかく体に悪いわけではありませんが、チョコレートやネギ類、キシリトールなど食べると危険な食材もあります。
また、一度盗み食いが成功すると癖になってしまう場合も多くありますので、なるべく防止したいですね。
対策
- 調理中、食事中は犬をクレートやサークルに入れ、近づけない
- 人間の食事を犬にお裾分けしない
- 「マテ」が得意な犬の場合は、人間が食事をしている間は「フセ」で待たせる
キッチンのキケン②調理中の落下物
床に包丁を落としてしまう、お皿を割って破片が飛び散ってしまう、熱湯がかかってしまうなど、キッチンならではの危険はいっぱいあります。
対策
- 調理中は犬をクレートやサークルに入れておく
- キッチンに立ち入れないようにガードをする
キッチンのキケン③コンロの火
中~大型犬くらいのサイズの犬になると、火が付いたコンロに近づくだけでも十分危ない行動ですが、コンロのボタンに飛びついたり鼻で押したりしているうちに火を点けてしまったという事例もあります。犬のケガだけではなく、火事の危険性もある、とても危険な行為です。
対策
- コンロのチャイルドロックを利用する
- キッチンに立ち入れないようにガードをする
その他の場所で
家の中では「リビング」と「キッチン」が危険な場所のツートップですが、もちろん他の場所でも思わぬ事故は起こりえます。
玄関のキケン:外への飛び出し
ドアを開けた途端、外に飛び出してしまった事例です。
外に飛び出して交通事故に遭ってしまうこともあれば、散歩中の見知らぬ犬に咬みついてケガをさせてしまった例もあります。
対策
- 玄関のガードを設置する
- 外に出る前に「マテ」をすることを習慣化し、飼い主の許可が無く外に出ないようにしつけをする
階段のキケン:落下
階段の上から転げ落ちてしまう危険があります。
若い犬がはしゃいでいてうっかり落ちてしまうこともあれば、白内障などで目が見えにくくなったシニア犬が落下してしまう場合もあり、年齢に関わらず注意が必要です。
対策
- 階段の一番上にはガードをつける
- 生活する上で可能であれば、二階以上に犬を行かせない(階段を使わせない)
まとめ
季節によって事故の内容も変わってきますが、冬の場合は人が集まる機会が多いため、犬が来客に興奮してケガに繋がったり、パーティなどの普段と違う食事スタイルからくる誤食が起きやすかったりと注意が必要です。また、暖房器具が原因となる事故も、冬は特に気を付けなければいけません。
事故対策を見直して、愛犬の安全な暮らしを守ってあげましょう。
読書の秋に!シェリー編集部オススメ動物の書籍6選
肌寒い日が続き、だんだん外に出るのが億劫な季節になってきました。そんな時は暖かい室内でのんびり「動物の本」を読んでみてはいかがでしょうか。
今回は、シェリー編集部がオススメする「動物に関連する本」をご紹介していきます。気軽に読める漫画や絵本から、ちょっと専門的な犬や猫の本を6冊集めましたので、気になった本がありましたらぜひ読んでみてください。
ただただ癒やされる漫画『こんにちは、いぬです』
本の内容
犬とその飼い主の暮らしが、犬目線で描かれています。シンプルで丸みを帯びた可愛いイラストが特徴。
多くの犬たちが登場しますが、それぞれのキャラクターの違いがしっかり描き分けられており、この漫画を楽しめる理由の一つでもあります。飼い主の家族構成やライフステージも様々で、多くの人の共感を呼ぶでしょう。
犬たちの日常にほっこり笑い、犬が飼い主を想う気持ちにちょっと泣ける、日常に疲れた時に読みたくなる作品です。
著者:じゅん
イラストレーター。SNSやLINEスタンプで話題に。Twitterに投稿した『犬の十戒』という漫画をきっかけに、さらに注目されるようになり、書籍『こんにちは、いぬです』を出版。人気沸騰でシリーズは3作(2022年9月現在)制作。
ロングセラーの絵本『100万回生きたねこ』
本の内容
主人公のオス猫は、一国の王、船乗り、サーカスの手品つかいなど、さまざまな飼い主のもとで、何度も生まれ変わっては死んでいきます。どの飼い主も猫が死ぬたびに悲しみましたが、猫はどの飼い主のことも大嫌いで、自分のことだけが大好きでした。
そんな猫はある時、野良猫となりました。そこで猫は初めて自分以外で気になる存在ができ、家族もできました。そして最後は……。
絵本ではありますが、大人が読んでも考えさせられる本で、さまざまな解釈が考えられる奥の深さが人気の理由です。
著者:佐野洋子
絵本作家、エッセイスト。武蔵野美術大学デザイン科卒業。1974年に刊行された絵本『おじさんのかさ』で注目を集める。
絵本『おれはねこだぜ』やエッセイ『私の猫たち許してほしい』『猫ばっか 佐野洋子の世界』など、猫に関する書籍も多く残している。
犬の常識をくつがえす『犬にウケる飼い方』
本の内容
犬のしつけの本やインターネットの情報の中には科学的な裏付けが乏しい通説や、現在では否定されている古い常識や誤った定説をそのまま載せていることが多くあります。しかし、この本では科学的なエビエンスに基づいた、犬が本当に喜んでくれる「犬にウケる飼い方」が紹介されています。
挿絵や図解などはほとんどなく文章がメインですが、テーマに対して1~2ページ程度の長すぎない解説があるので、楽に読み進めることができるでしょう。
著者:鹿野正顕
ドッグトレーナー(国際資格CPDT-KA取得)。麻布大学大学院獣医学研究科卒、学術博士。
犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」校長。テレビ出演や「スタディ・ドッグ・スクール」としてYouTube配信を行うなど、幅広く活躍。
オオカミやイヌ科の動物を学べる『オオカミと野生のイヌ』
本の内容
オオカミや野生のイヌの美しい写真が満載。写真の迫力を際立たせる大判サイズの本です。
本文では動物たちの生態やルーツが詳しく書かれており、深い学びを得られる内容になっています。わたし達の身近にいる犬とは全く違う、ワイルドで凛々しい野生の動物たちが多く登場しますが、本の中ではオオカミに遺伝的に一番近い犬として、日本人には身近な柴犬も紹介されています。
写真集として鑑賞するも良し、オオカミやイヌを学ぶにも良い一冊です。
監修:菊水健史
麻布大学獣医学部介在動物学研究室教授。東京大学獣医学科卒。獣医学博士。専門は行動神経科学。主な著書は『犬のココロをよむ 伴侶動物学からわかること』、『愛と分子』など。
本文:近藤雄生
東京大学大学院工学系研究科修了後、5年半世界各地を旅しつつルポルタージュなどを執筆。大谷大学非常勤講師。「遊牧夫婦」シリーズ、『旅に出よう』、『わらういきもの』など多数執筆。
写真解説:澤井聖一
株式会社エクスナレッジ代表取締役社長、月刊『建築知識』編集兼発行人。近藤雄生と共に『家のネコと野生のネコ』も制作。
楽しい解剖学『ぼくとチョビの体のちがい』
本の内容
イヌとヒトのカラダの違いがイラストで、わかりやすく解説されています。純粋なイヌとヒトのカラダの構造の違いのみならず、動かし方などについても細かく解説がされており、興味深く読み進めることができます。
また、「イヌがヒトの顔を舐める理由」や「イヌがお互いのお尻のニオイを嗅ぎ合う理由」など、犬を飼っている方なら一度は疑問に思いそうなこともわかりやすく説明がされていて、犬の飼い主なら読んでおいて損はない一冊です。さらに、漢字にはふりがなも振られており、お子さんも楽しめるものになっています。
著者:佐々木文彦
大阪府立大学名誉教授。医学博士。獣医師。主な著書は『楽しい解剖学 猫の体は不思議がいっぱい!』、『やさしいシニアドッグライフ』など。
猫との快適な暮らしを解説『猫と住まいの解剖図鑑』
本の内容
基本的な猫の飼い方や、共に快適に暮らすための解説、困った行動に対するアドバイスなど、初心者からベテランまで参考になる内容が掲載されています。絵による解説が多いため、わかりやすく読みやすい点もポイント。
また、爪とぎやキャットステップなどをDIYする方法や、基本的なDIYのやり方も解説されているため、愛猫のためにDIYにチャレンジしてみたい方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
著者:いしまるあきこ
一級建築士・猫シッター。一級建築士事務所ねこのいえ設計室主宰。猫シッター「ねこのいえ」、猫と暮らせる賃貸住宅「ねこのいえ」シリーズ、猫と暮らせる住まい探し「ねこのいえ不動産」を展開。
監修:今泉忠明
哺乳動物学者。「ねこの博物館」館長。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。国立科学博物館で哺乳類の分類学、生態学を学ぶ。
大ヒットシリーズ「ざんねんないきもの事典」の監修も手掛ける。
最後に
ストレスの多い現代ですが、たった6分の読書でストレス解消の効果があると言われています。
秋の夜長に好きな動物の本を読み、リラックスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
シニアの猫の快適な暮らし!8つの「高さ」への配慮をおさえよう
猫もシニアになると、少しずつ筋肉量や運動能力が低下します。若いときの環境のままでは、シニア猫は暮らしにくくなるでしょう。
特に、キャットタワーなどの高い場所からの転落には注意が必要です。
そのほかにも、トイレの縁も高いままだと跨ぎにくくなってしまいますし、また逆に、食器が低すぎると、かがまなくてはいけないので大変食べにくくなります。
近年、猫は寿命が延びてきています。長いシニア期を少しでも快適に過ごせるように、飼い主さんは配慮してあげる必要があります。
今回は、シニア猫が暮らしやすくするための「高さ」の対策をご紹介します。
「高さ」を見直すタイミング
シニア猫が次のようなしぐさを見せたら、「高さ」を見直す時期です。
- キャットタワーや家具の上り下りをためらう
- キャットタワーのてっぺんに上らなくなった
- 飛び降りるのを失敗した
- 歩行が不安定になった
- トイレの縁をまたぐのに時間がかかる
- ごはんが食べにくそう、途中で食べるのをやめてしまう
シニア期に入った愛猫の様子は普段からよく観察し、異変にはすぐに気がついてあげることが大切でです。
見直したい5つの「高さ」
猫はもともと高いところが大好きです。それはシニアになっても変わりません。
しかし、筋力が低下して足腰が弱っている猫は、落下する危険性が高いのです。
今までは落下してもうまく着地できたかもしれませんが、それもできなくなってしまいます。
そこで、高いところへ上る欲求を満たしつつ、高さの危険を取り除く対策をしましょう。
1. キャットタワーは低いタイプに
キャットタワーは、高さが50センチ程度のものに変更するといいでしょう。低めのステップがいくつか付いていて、上りやすいタイプがいいですね。
天井に届くような高さのあるキャットタワーを設置している飼い主さんは多いと思います。てっぺんに上るのが猫は大好きです。
しかし、シニア猫は筋力や俊敏性も低下しているため、転落したり、着地を失敗したりする恐れがあり、ケガの危険も高まります。
だからと言って、キャットタワーを取り去ってしまうと、それも猫にとってはストレスです。
低いキャットタワーなら、落下の危険も少なくなりますし、高いところに上りたい気持ちも満たされるでしょう。窓辺に置いて景色が見えるようにすると、退屈も解消されて刺激になるのでおすすめです。
2. 背の高い家具には上らせない
猫によっては、食器棚やタンスなどの高い家具のてっぺんが好きな子もいます。しかし、家具はキャットタワーのようなステップもないため、落ちると大変危険です。
食器棚やタンスの上などシニア猫が上れないように、背の高い家具の上は箱などを置いておきましょう。
天井との間に隙間ができないよう、ぴったりサイズの箱がおすすめです。
3. 出窓やソファへのアクセスを配慮
出窓やソファなど、ほどほどの高さならストレス解消のためにも上らせてあげましょう。
上り降りしやすいように、ステップになる台をいくつか置いてあげると安心です。滑りにくい素材の椅子や階段などがいいでしょう。
4. トイレは低いタイプに変更する
トイレは縁が低いタイプにするかスロープを付けましょう。
年を取ってくると、猫はトイレの縁を今までのようにまたげなくなってきます。
すると排泄がだんだん面倒になってしまうのです。その結果、排泄を我慢したり、トイレ以外で粗相したりするようになる可能性があります。
スロープを上るのもつらくなってきたら、犬用のトイレトレーに変更してもいいでしょう。ペットシーツを敷いて、その上に今まで使っていたトイレ砂を置いておくと猫も排泄しやすくなるでしょう。
5. 食器は高さをつける
シニア猫の食事タイムにも「高さ」が関わってきます。
高さのある食器に変えるか、安定した台の上に食器を置いてあげましょう。ほどよい高さがあると、食べやすくなります。
シニアになると高いところに上るのが大変になるだけではありません。首を下にしてかがむのも辛くなってしまいます。すると、お腹が空いていても食べるのをやめてしまうのです。
高さをつけると、食べ物も逆流しにくく吐きにくくなるのもメリット。食べやすくなるので、食事を途中でやめてしまうトラブルもなくなるでしょう。
「高さ」の危険を和らげる3つの方法
「高さ」を直接見直す以外にも、高さによる危険を少しでも和らげる方法があります。
1. 床は滑りにくく
キャットタワー、出窓、ソファなどの周囲には滑らないようにカーペットを敷いておきます。
フローリングは、着地したときに滑ってケガをする恐れがあります。クッションなどを置いておくのもいいですね。
2. 階段はゲートをつける
階段からの転落を防止するためにも、階段の前にはゲートやフェンスを付けて、猫が入らないようにする方法もあります。
間をすり抜ける猫もいるので、ネットなどを貼っておくと安心です。
3. 動物病院を受診しよう
高いところから落ちそうになる、うまく上れないのは年齢だから仕方ないと思わずに、積極的に動物病院を受診しましょう。
筋力の衰えだけでなく、関節の痛みがある場合もあるのです。猫は苦痛を隠す傾向があるので、飼い主さんは気づかないケースもあります。
シニア猫が暮らしやすい環境を整えると同時に、少しでも異変を感じたら動物病院を受診してくださいね。
まとめ
シニアになると、機敏だった猫もだんだん高い場所からうまく降りられなくなってきます。同時に、低くかがむのも苦手になってきます。
高所からは転落の恐れもあるので、背の低いキャットタワーに替え、高い家具の上には箱を置くなど対策をしましょう。出窓やソファなどへは、いくつかステップになる台を置くと安心です。
トイレはまたぎやすいタイプにするか、スロープを付けてあげましょう。
食器は逆に高さを付けてあげると、食べやすくなります。
筋力の衰えだけでなく、関節の痛みがあるかもしれません。愛猫がシニアになったら、定期的に動物病院を受診してくださいね。
意外と表現が豊か?フェレットの鳴き声と意味を徹底解説!
突然ですが、フェレットはどのような鳴き声で鳴くかご存じですか?犬や猫などと違い、あまり鳴いている姿を想像できない方も多いかもしれませんが、実はとてもかわいい声で鳴くのです。
また、意外にも表現が豊かで、その時に置かれた状況や自分の感情などによってさまざまな鳴き声を発します。つまり、フェレットの鳴き声を理解することができれば、フェレットが何を思っているのか、どうしてほしいかなどを理解できるようになるのです。
今回はフェレットの鳴き声やさまざまな鳴き方の理由についてご紹介します。
フェレットの鳴く頻度と声の大きさは?
鳴き声があまりイメージできないフェレットですが、実際にはどのくらいの頻度で鳴き、どのくらいの声の大きさなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
鳴く頻度
フェレットはイメージ通り、あまり鳴かない動物です。一緒に過ごしている飼い主さんですら、フェレットの鳴き声を聞く機会はあまりないということからも、その少なさがわかるでしょう。
ただし、小さい頃は母親を恋しく思うのか、頻繁に鳴く場合も多いです。もし、幼いフェレットをお迎えしたいと考えている方は、あらかじめ心の準備をしておくと良いでしょう。
鳴き声の大きさ
フェレットの鳴き声はあまり大きくありません。低い声で「クックック」などと、喉の奥を鳴らすような声で鳴くため、静かな場所でないと聞き逃してしまうこともあります。
そのため、鳴き声によるトラブルは起こりにくく、マンションやアパートなどに住んでいる人にも人気が高い動物です。
フェレットの鳴き声の意味を解説!
フェレットの鳴き声は小さいながらも、的確に感情を表します。普段鳴かないフェレットだからこそ、どのようなことを訴えているのか、しっかり耳をすませて聞いてあげましょう。ここでは代表的な鳴き方とその意味を、動画とともにご紹介します。
「グゥグゥ」「ギャアギャア」
「グゥグゥ」や「ギャアギャア」といった鳴き声は「ベビ鳴き」とも呼ばれ、生後数ヶ月の間にしか聞けない特有の鳴き声です。寂しかったり甘えたりしたいときに発し、ケージから出して一緒に遊んであげると鳴き止みます。
成長すると聞けなくなってしまうので、このとても愛くるしい声を堪能しつつ、フェレットに愛情をたくさん注いであげてください。
「クックック」「コッコッコ」
遊んでいる時などに低く小さい声で「クックック」、「コッコッコ」と鳴くことがあります。これは嬉しい時、楽しい時に出す声で、フェレットが興奮している証拠です。
注意して聞かないと聞き逃してしまうくらい小さな鳴き声ですが、フェレットのご機嫌な様子を見るだけで飼い主もうれしくなってしまいますね。
「シャーシャー」「シュー」
まるで蛇のように「シャーシャー」と鳴いている時は、怒っているか威嚇していることを意味します。これらの鳴き声を発している時にフェレットに近づくと、噛まれてケガをしてしまうこともあるので注意が必要です。
また、おもちゃで遊んでいる時にもこの声で鳴くことがあります。かまってあげるべきか様子を見守るべきかを判断が難しいこともあるかもしれませんが、フェレットの様子を見ながら適切に対応してあげてください。
「キャンキャン」「キュンキュン」
いつもとは違う高い声で鳴いている時は注意が必要です。「キャンキャン」や「キュンキュン」という鳴き声は、痛がっていたり怖がっている時のサインです。すぐに様子を見てあげてください。
特に、触ったり、抱き上げたりしたときに声を上げるようなことがあれば、どこかケガをしている可能性もあります。まずは動物病院へ連れて行くことをオススメします。
鳴き声ではなく歯ぎしりのことがある
突然、普段聞き慣れないような「ギシギシ」や「ゴリゴリ」といった音が聞こえたら、それは歯ぎしりかもしれません。初めて聞いた時は歯ぎしりとは分からず「何の音?」と疑問に思ってしまう飼い主さんも多いようです。
もしフェレットが歯ぎしりをしていたら、まずは体調不良を疑いましょう。原因はさまざまですが、強い痛みがあったり、気持ち悪かったりするときによく歯ぎしりをします。
その後、一気に体調が悪化することもありますので、フェレットの歯ぎしりに気づいたら、なるべく早く動物病院を受診してください。
まとめ
このように、フェレットはさまざまな鳴き声で自分の気持ちを表現します。決して大きい声ではありませんが、その鳴き声を聞き取り、理解してあげることでフェレットとの信頼関係も深まります。
また、鳴き方次第では、ケガをしていたり、体調が悪い場合もあります。いつもと様子が違ったり、なかなか鳴き止まないといったことがあれば、なるべく早めに動物病院に連れて行ってあげてください。
普段はあまり鳴かない静かな動物だからこそ、その鳴き声に注目し、フェレットへの理解がより深まるといいですね。
猫も夢を見るって本当?睡眠中に分かる病気のサインも!
猫を飼っているみなさんは、猫が寝ている時、寝言を言ったり体をビクッと動かしているのを見たことがありませんか?もしかすると、猫は夢を見ているのかもしれません。
実は人間と同じように、「猫も夢を見るかもしれない」という研究結果が出されたのです。
今回は、猫が夢を見ている時の行動と、睡眠中に見せる病気のサインをご紹介します。
猫の夢って?
1日の約14時間を寝て過ごす猫ですが、その睡眠は大きく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類に分けられます。
私たち人間も、この2種類の睡眠を毎晩繰り返しています。
レム睡眠
レム睡眠とは、「Rapid Eye Movement」の頭文字(REM)をとってつけられた名称です。その名の通り、睡眠中でも、まぶたの裏で眼球が激しく動いている状態のことを指しています。
レム睡眠の間は体が眠っていても脳は活発に活動しているため、夢を見やすいと言われています。
ノンレム睡眠
レム睡眠とは反対に眼球が動かないのが「ノンレム睡眠」で、夢を見ずに深く眠ります。
猫の睡眠も人間と同じように、このレム睡眠とノンレム睡眠の2つが交互に繰り返されており、基本的にはレム睡眠の間に夢を見ます。
猫はどんな夢を見るの?
では猫はどのような夢を見るのでしょうか?
狩りの夢を見ているのかも?
猫は言葉を喋ることができないため、具体的にどのような夢を見ているのかは知る由もありません。
しかし、レム睡眠時の猫の脳波を調べたある研究によると、獲物を追いかけている時とほぼ同じ形の脳波が計測されたという結果が出ました。
そのため、猫は夢の中で狩りの練習やシミュレーションをしていると言われています。手足がビクッと動いたり、ウーとうなったり、鳴いたりするときは、まさに狩りの夢を見ているところかもしれません。
猫の「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の見分け方
では、猫が夢を見るレム睡眠はどのように判別することができるのでしょうか。
猫のレム睡眠とノンレム睡眠は、その眼球の動きだけでなく、他にも異なる特徴があるのです。そこに着目することで、果たして猫は今、レム睡眠なのか、それともノンレム睡眠なのかを見分けることができます。
レム睡眠の特徴
眼球の動き以外にも、レム睡眠にはたくさんの特徴があります。
- 全身が脱力している
- お腹をみせて眠っている
- 口元が動く
- ヒゲや肉球がピクピクしている
- しっぽが揺れている
- 寝言を言う
レム睡眠中の猫の体が脱力して見えるのは、非常にアクティブな夢を見ている猫自身が、体の動きを制御しているためと言われています。
夢のように体が動いてしまうと、怪我をしてしまったり体を休息させることができないため、筋肉を弛緩させているのです。
ノンレム睡眠の特徴
ノンレム睡眠の特徴は、レム睡眠とは正反対のものが多いです。
- ちょっとの刺激には反応しない
- 伏せの状態で寝ている
- 微動だにしない
深く眠っているため、少しの物音などではなかなか起きないことが多いです。
また、1日の大半を寝て過ごす猫ですが、ノンレム睡眠で熟睡する時間は約2割程度であり、なかなかその様子を見る機会がない飼い主さんもいるかもしれません。
猫のこんな睡眠中の行動は要注意!
猫がレム睡眠中に夢を見ている時、体をピクピク動かしたり、小さな寝言を言う姿はとても愛らしいものがあります。ですが、中には気をつけなければいけない行動もいくつか存在するのです。
いびきをかく
猫がいびきをかいている場合は、呼吸器官に異常がある可能性があります。鼻が詰まっていたり、咳を頻繁にする場合は鼻炎や気管支炎かもしれません。
他にも、肥満により気道が潰されてしまっていたり、毛繕いで抜けた毛が気道を塞いでいる可能性もあります。
低く大きな音であったり、一定でないリズムのいびきの場合は特に危険ですので、早急に動物病院へ受診してください。
痙攣を繰り返す
もし、体がビクビクと痙攣を繰り返していたり、よだれを垂らしている場合、もしかしたらそれは「てんかん」かもしれません。
てんかんは脳疾患の一つで、体全身の痙攣以外にも一部分だけの痙攣や、顔面の痙攣によるよだれなど、場合によってはてんかんと判断しにくい症状もあります。
夢を見ているだけだと誤解してしまうかもしれませんが、痙攣が5分以上続いたり、異常行動やよだれ、瞳孔の拡大などが見られたら、てんかんを疑いましょう。
猫の様子が少しでもおかしいと感じたら、動画に撮り、病院で確認してもらうことをおすすめします。
まとめ
今回は、猫の睡眠と夢についてご紹介しました。
のんびりと寝ている猫が寝言を言ったり、体をピクピクさせる様子はいつ見ても愛らしいものです。その姿に癒される飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、「夢を見ているのかと思ったら病気だった」という場合もあります。もし、日常生活でも様子がおかしかったり、具合が悪そうであれば、動物病院で相談してみてはいかがでしょうか。
猫にも利き手があるって本当?その見分け方とは
みなさんは、猫に利き手があることをご存知でしょうか?
私たち人間が、ご飯を食べたり、ものをもったりする際に使う「利き手」ですが、四本足で歩く猫にも、私たち人間と同じように遊んだり顔を洗ったりする際に使いやすい「利き手」があるというのです。
この記事では、猫の利き手とはどういうことなのか、また右利きと左利きでどういった違いがあるのか説明していきます。
記事の最後では利き手の見分け方もご紹介するので、ぜひみなさんの愛猫が右利きなのか、左利きなのか、調べてみてください。
猫の利き手の研究
猫はそもそも四足歩行であり、私たち人間のように道具を使ったりしません。そのため、猫の飼い主さんであっても、利き手の存在を知らなかった方も多いのではないでしょうか。
猫の利き手の研究が行われたのは、アイルランドのクイーンズ大学。
猫が生活の中で右手と左手のどちらを主に使っているのかについて観察を行いました。
具体的には、ものを取ろうとするときや、トイレに入ろうとするとき、階段を上り下りするとき、そしてものを飛び越えるときなどに、どちらの手を先に使うかを記録し、データから統計解析を行う研究でした。
<論文はこちら>
筆者:Louise J.McDowell & Deborah L.Wells & Peter G.Hepper
タイトル:Lateralization of spontaneous behaviours in the domestic cat, Felis silvestris
掲載学術誌:Animal Behaviour(2018年)
リンク:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0003347217303640#!
猫の利き手は性別で違う?
研究の結果、約75%もの猫に利き手があることがわかりました。
さらに、猫の性別によって利き手の左右に偏りがあり、オスは左手、メスは右手を使う傾向があることが判明したのです。
どうして性差があるの?
詳しい理由は不明ですが、この違いは脳の性差にあるという仮説が有力です。
これは人間や他の動物でも同じですが、男性ホルモンは右手をコントロールする左脳の発達を遅らせるため、左利きが多いと言われています。
言い換えると、右利きの猫は左脳が、そして左利きの猫は右脳の方が発達していると言えるのです。
猫の利き手は性格にも関係している!
この猫の利き手と脳の関係は、猫の性格にも関係しているとされます。
右脳は苦悩やストレス、左脳は幸福やポジティブな感情を処理します。
そのため、左利きの猫は、右利きの猫よりも怖がりでストレスに弱いという研究結果も出ているのです。
もし、自分の愛猫が左利きだとしたら、ストレスを感じやすい傾向にあるかもしれません。
猫の利き手の見分け方は?
自分の猫の利き手はどちらなのか、気になりますよね。
猫の利き手を見分ける方法はとてもシンプルです。
クイーンズ大学の研究で行われたように、生活の中でどちらの手を先に使うか、先に出すかを観察し、記録に取るのです。
具体的な方法としては、次のような行動に注目してみましょう。
- 狭いところのものを取ろうとするとき
- トイレに入ろうとするとき
- 階段を上り下りするとき
- ものを飛び越える時
- おもちゃで遊ぶ時
このように、日々の行動に着目してみることで、愛猫の利き手がどちらなのかを判別できるでしょう。もちろん、性別からも大まかに絞りこむことができます。
複雑な動作ほど利き手を使う
単純な行動ではどちらが利き手かまで判断できないため、観察を行う際には前足を複雑に使う動作などを選ぶのが良いでしょう。
例えば、瓶の中におやつを入れ、猫がどちらの手で取ろうとするかを観察するなどといった方法がおすすめです。
できるだけ多くのデータを取ることで、利き手がどちらかをより明確に判断することができるので、1週間から1ヶ月ほど猫の行動に着目してみましょう。
利き手のない猫もいる
一生懸命観察しても、中には利き手のない猫もいます。
また、これらの観察から得られた結果も正確なものではないため、参考にする程度にしましょう。
幼少期はわかりにくい
人間と同じように、猫の利き手は成長するにつれて決定されます。
そのため、幼少期には判断できないことも多いです。子猫を飼っている方は、ある程度成長した後に試してみてください。
まとめ
今回は、猫の利き手についてご紹介しました。
猫に利き手はあるという研究結果でしたが、注意深く観察しないと気づくのも難しいでしょう。
猫の利き手を知ることで、愛猫がストレスを感じやすいかなどを調べられます。
愛猫が過ごしやすい環境を作る上でも、ストレスの感じ易さは一つの目安となるため、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん性格には個体差があるので、利き手だけで全てを判断してはいけません。
さらには、オスかメスかという性別だけで利き手が決まってしまう部分もあるため、観察する際には、あくまで飼われている愛猫のことを深く知る一環として行うことをおすすめします。
これでフェレット臭とおさらば!フェレットのにおい対策6選
フェレットは、散歩も要らず、一人暮らしの方でも飼いやすいペットとして知られています。
一方で、フェレットを飼おうと思った時、におい問題が気になる方も多いかもしれません。
また、フェレットをすでに飼っている方の中にも、そのにおいをどうすれば軽減できるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、フェレットのにおいの原因と対策方法などについてご紹介していきます。
フェレットのにおいの原因とは?
そもそも、フェレットのにおいは一体どこからきているのでしょうか。
マーキングに使う「臭腺」のにおい
イタチの仲間であるフェレットには、「臭腺」という器官があります。
これはマーキングの際に使われるもので、激しいにおいを発生させます。
皮脂のにおい
加えて、フェレットの皮脂自体も独特なにおいをしており、よく「じゃこう」などに例えられます。
ちなみに、じゃこうとは、ジャコウジカから得られる分泌物を加工したものであり、香料などに使用されていました。加工前のにおいは強烈で苦手な人も多いでしょう。
フェレットも、加工前のじゃこうに近い獣臭がしており、特に発情期にそのにおいが強くなります。
ペットショップのフェレットはにおい対策済み?
一般的にペットショップで購入できるフェレットは、ほぼ全てが臭腺を摘出されています。
また、去勢、避妊手術も施されており発情期がなくなっているため、皮脂のにおいも抑えられています。
臭腺の除去、去勢・避妊手術はお早めに
臭腺が除去されていない、もしくは去勢・避妊手術がされていないフェレットを迎えることになったら、早めに病院に連れていき、手術を行いましょう。
成長するとにおいがさらに強くなってしまうほか、交配できないのに発情期に入ってしまうと、フェレットが病気にかかりやすくなってしまうので、早めの手術が必要です。
フェレットのにおい対策
基本的に、ショップで買ったフェレットは、臭腺摘出手術や去勢、避妊手術がされているため、比較的においは弱いです。しかし、それでも独特のにおいはします。
そこで、具体的なにおい対策についてご紹介していきます。
1.お風呂に入れる
フェレットの体を洗ってあげることで、フェレット自身のにおいを軽減することができます。
2週間に1回程度の頻度で入れてあげましょう。濡れタオルなどで体を拭いてあげるのも効果的です。
ただし、あまり頻繁にお風呂に入れてしまうと、体の皮脂が落ちすぎてしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。
洗い過ぎによって、かえって皮脂が増えてしまうこともあるため、においが気にならないうちはお風呂に入れずに、体を軽く拭くだけでもよいでしょう。
2.耳かきをする
耳垢がたまるとにおいの原因になります。
週に1回ほど、専用のイヤークリーナーと細い綿棒を使い、傷つけないよう丁寧に掃除してあげることでにおいを軽減できます。
3.ケージの掃除
フェレットが1日の大半を過ごすケージは、においの原因の一つです。
おしっこやフンが飛び散っていたり、ご飯の食べ残しが落ちていたりするので、できれば毎日、ケージ内の掃き掃除・拭き掃除をしてあげましょう。
ケージ内の環境が悪いと病気の原因にもなってしまうため、少なくとも週に1回はしてあげる必要があります。
4.ハンモックの交換
フェレットの寝床でもあるハンモックには、フェレットのにおいが染み付いています。
部屋の中全体をフェレット臭にする最大の要因の一つでもあるので、週に1回程度ハンモックを洗濯し、交換してあげましょう。
複数枚あると、交換の際に便利です。
5.消臭剤
あまりにもにおいがきつい時や来客があり、においを軽減したい時には消臭剤もおすすめです。
フェレット用の消臭剤もあり、比較的安心して使用できます。
ただし、芳香剤などのにおいが強いものは使わないようにしましょう。フェレットがストレスを感じてしまい、病気や体臭の原因ともなってしまいます。
6.脱臭機
空気中に浮遊している、目には見えない毛などのにおいの原因対策に有効です。空気清浄機も合わせるとさらに良いでしょう。
しかし、ものによっては音がうるさかったりするため、フェレットにストレスを与えない場所に置くなどの工夫が必要です。
フェレットのにおいは賃貸でも大丈夫?
ペット可の賃貸住宅に住んでいる方の中にも、フェレットを飼いたいと思っている方はいるのではないでしょうか。しかし、その独特なにおいが部屋に染み付いてしまわないか、という懸念もあるかと思います。
結論から言うと、賃貸住宅で飼うことは可能です。
ペットを飼っている以上引っ越しの際に原状回復として消臭費はかかってしまいますが、しっかりと上記の対策をすることで、フェレットだから高額、などといったことから免れることができます。
むしろ、爪研ぎもせず、鳴き声も小さいため、賃貸でもとても飼いやすいペットだと言えます。
もちろん、ペット不可の賃貸住宅ではフェレットでも飼育は不可です。お住まいの賃貸住宅の規約が不明な場合は必ず管理会社や大家さんに確認をしましょう。
まとめ
今回は、フェレットの代名詞とも言えるその独特なにおいが、一体どのようなものなのか、そして、どのように対策できるのか、についてご紹介しました。
フェレットを飼う以上、ある程度のにおいは仕方ないところもありますが、きちんと対策をすれば、そのにおいもかなり軽減できると思います。
また、これから飼おうと思っている方の中で、フェレットのにおいがどれほどのものなのか不安だ、という方は、ぜひ一度、フェレット専門店に足を向けてみてください。ショップに売られているフェレットは手術によりにおいも軽減されているため、想像していたよりもにおいが弱かった、などということもあるかもしれません。