今日からトレーニングを始めよう!犬育てで後悔する5つの慣れ

犬と生活していてお悩みが増えたのはいつ頃でしょうか。子犬のうちは「かわいい」が先行していることや、力なども弱く、悩みはあるものの深い悩みには繋がらないことも多いかもしれません。

しかし、月齢、年齢を追うごとに悩みは深刻になり、どうにかしなければと焦る飼い主さんに多く出会ってきました。

飼い主さんが後悔することの多くは、様々なことへの慣れである社会化がメインですが、具体的にどんなことに慣れておけばよかったと感じるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。

自然に解決する悩みはない

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子犬の飼い主さんとお話をしていて、「これは成犬になれば自然に治りますか?」と聞かれることがありますが、基本的に年齢に関わらず、トレーニングなどをせずに人が困っている行動が無くなることはないと思っていいでしょう。

逆に吠え、咬み、興奮、散歩時の引っ張り、お手入れの拒否など、人が困ったと感じる行動は、経験を重ねれば重ねるほどその行動が定着し、行動を減らすのに多くの時間を要します

そのため、深い悩みにしないためには、1日も早くトレーニングを通じて愛犬に人が取って欲しい行動を覚えてもらったり、様々なものに慣れてもらう必要があります。

1. 来客慣れ

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来客時に激しく吠えて困るというお悩みは、多くの方が経験しているのではないでしょうか。来客時の吠えを予防するためには、様々なことに慣れ、来客時の行動を教えていくことが大切です。

来客の慣れ方

ご自宅のインターホンの音、鍵が開く音、ドアが開く音、人が入ってくること、人が家の中で話したり動いたりすることに慣らしてあげましょう。最後はそれら一連の流れで慣れることも必要です。

まずは、愛犬がどの段階で反応するかを把握し、反応せずにいられるように慣れをしっかりと行っていきましょう

また、吠える以外の行動を覚えてもらうのもおすすめです。インターホンが鳴ったら、ハウスやクレートに入って落ち着けるようになると、愛犬にも飼い主さんにも負担がなくなりおすすめです。

2. 歯磨き・ブラッシング

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飼い主さんを悩ませ、愛犬にもストレスがかかるのがお手入れではないでしょうか。特に歯磨きやブラッシングは基本的に毎日必要なものですが(ブラッシングは犬種による)、嫌がる子も多く、無理矢理行うと咬みに繋がったり飼い主さんと愛犬の関係性が悪化しかねません。

歯磨き・ブラッシングの慣れ方

歯磨きもブラッシングも段階を追って、少しずつ、愛犬が嫌がらないレベルで慣れていくことが大切です。愛犬が嫌がる素振りを見せるまでやってしまうとお手入れに対して嫌なイメージがどんどん付いてしまいます

もどかしいくらい少しずつ、おやつを使いながら愛犬が平気でいられる時間や強さ、触る場所を増やしていきます。お手入れを落ち着いてできるようになると、お手入れも飼い主さんとのスキンシップの時間に変わっていきます。

3. 散歩(お外慣れ)

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散歩で歩かない、引っ張る、人に吠える、犬に吠えるは、散歩に関するよくあるお悩みです。

日本では未だに3回の混合ワクチン接種を待ってから外を歩かせるという考えが主流ですが、それを待っていると社会化期(3~12週)は過ぎてしまいます。社会化を過ぎてから初めて見る自分よりはるかに大きい人間、音もしてスピードのある車やバイク、自転車や犬など様々なものを怖がり、歩けなくなってしまうのは無理もありません。

散歩の慣れ方

まずは外に慣れることが大切です。子犬をお迎えした場合、1日でも早く外を犬の足で歩かせることをおすすめします。感染症のリスクが上がる草むらや水回り、土を歩いたり、他の犬と交流はしなくて大丈夫ですので、アスファルトをまずは歩くところからスタートしてみるのがおすすめです。

また、人や犬など決まった対象物に吠えや引っ張りがある場合は、外でも人に意識を向ける練習からしましょう。おやつを使い、愛犬が飼い主さんを見てくれたらおやつをあげる、おやつを使いながら人の横を歩く練習から行うのがおすすめです。

※感染症のリスクはゼロではありませんので、どのタイミングで外を歩かせるかは獣医師と相談の上、飼い主さんがご判断ください。

4. 飼い主と離れる

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コロナでの外出自粛や在宅ワークへの移行などもあり、飼い主さんと離れる経験をあまりしておらず、家の中にいても離れられない、飼い主さんが動くと落ち着けないといったお悩みも耳にします。

飼い主との慣れ方

まずは5〜10秒くらい飼い主さんの姿を愛犬から見えないようにし、すぐに戻るところからスタートします。時間を伸ばす際は、知育玩具などを使い、愛犬が何かに夢中になっている間にひとりの空間にし、そのことに愛犬が気付かないうちにまた戻ってくるようにします。そして、愛犬の元に飼い主さんが必ず戻ってくるという安心感も与えてあげるようにします。

長時間の留守番になる場合は、留守番中に寝られるよう留守番前にお散歩やおもちゃ遊びなどで体力を十分に使い、良い疲れを感じられるよう事前準備も必要です。

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5. 犬慣れ

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愛犬が他の犬と遊ぶ姿を見たいというのは飼い主さんの多くが望むことだと思います。一方で、犬を見ると吠える、逃げる、固まるといったお悩みが多いのも事実です。

他の犬と遊べるようにさせたいという話を聞くこともありますが、愛犬にとってそれが最善の選択かを考える必要があります。

犬にも相性があったり、既に犬に対してネガティブなイメージがある犬にとって、犬のイメージを良くし、さらに一緒に遊べるようになるというのは難しい場合も多々あります。

犬の慣れ方

犬と触れ合う機会を子犬のうちから設け、かつ犬へ良いイメージがもてるような触れ合い方をさせることが大切です。

ただし、犬と遊べることだけを目指すのではなく、犬と遊ぶこともできるし、犬がいても落ち着くこともできる状態を目指すことをおすすめします。犬と安全に触れ合うには犬の保育園や幼稚園がいいでしょう。犬に慣れるには、周りの犬の対応がとても重要です。ドッグランでの犬慣れはネガティブなイメージが付くリスクがあります。

もし、現時点で犬に吠えてしまう場合は、決して無理に近付けたりせずに、まずは吠えずに通過したり、その場に落ち着いていられることを目標にトレーニングしていきましょう。

トレーニングにおやつは必要か

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トレーニング時にはおやつをしっかりあげることをおすすめします。せっかく愛犬がトレーニングを上手にできていても、「おやつをもらうためにやってるだけ」と冷たい飼い主さんの反応を見ることがあります。

しかし、おやつがあってできるのも十分すごいことではないでしょうか。ほとんどの人が無償では仕事をしないのと同じように、その行動を取ることで良いことがあるからモチベーションになり、再びその行動をとるようになります。

トレーニングのレベルが上がったらおやつをあげる頻度を減らしたり、おやつをあげることに抵抗がある場合には、一日にあげるフードの一部をトレーニング時に使うといいでしょう。しかし、そのフードが愛犬のモチベーションになっているかどうかを見る必要はあります。

おやつ選びのポイント

  • 愛犬が大好きなもの
  • ニオイがしっかりあるもの
  • 肉の比率が高いもの
  • ちぎれるけど、おやつの一部が崩れやすくないもの(ポロポロ落ちるものはトレーニングがやりにくくなります)

まとめ

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慣れやトレーニングには愛犬が大好きなおやつをしっかり使い、一日でも若い「今」から始めましょう。後悔しなくて済むか否かは飼い主さん次第です。愛犬頼みでは何も変わりません。

年齢、愛犬の具体的な行動によって、慣れ方やトレーニングの方法も変わってきますので、正しい方法で確実にトレーニングを進めるために、信頼できるプロのドッグトレーナーに愛犬を見てもらうのをおすすめします。

【クイズ】犬の何%が患っている?歯周病とデンタルケアの重要性

人間の歯周病対策の必要性はよく知られていますが、今や犬にとっても歯周病は一般的でよく見られる疾患です。犬の歯周病はどんな疾患で、どのようなケアをすればいいのでしょうか。

本記事では、犬のデンタルケアについてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、犬のデンタルケアクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬の歯周病について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「犬は人間と比較して虫歯になりやすい」です。
犬は人間と比較して虫歯になりにくいと言われています。これは犬の唾液が弱アルカリ性であるためですが、一方でこのアルカリ性の唾液によって速いスピードで歯垢が歯石に変化してしまうという欠点もあります。

3歳以上の犬の約80%が歯周病を患っているというデータもあり、犬のデンタルケアは欠かせません。歯周病は歯垢や歯石中に存在する細菌が原因です。
Q.2 犬の歯周病の症状について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「歯周炎が進行すると歯肉炎になる」です。
犬の歯周病は、歯肉が腫れる歯肉炎と、歯を支えている歯周組織の炎症である歯周炎に分けられます。歯肉炎が進行すると歯周炎となり、歯が抜けたり顎の骨が折れたりします。

歯周病は、呼吸器や循環器などの全身の状態に影響を及ぼします。
口と鼻は解剖学的に近い位置にあるため、口腔内の炎症が鼻の中に波及することはよくあります。また、口腔内の細菌が血液を循環し、心臓や腎臓で繁殖することで心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。
Q.3 犬のデンタルケアの仕方として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「子犬のときは歯磨きは不要」です。
犬の健康を維持する上でデンタルケアは欠かせません。成犬になってからも歯磨きを嫌がらないように、子犬の頃から歯磨きに慣れさせておきましょう。

最初は口の周りを触る程度にし、少しずつ時間をかけて歯ブラシに慣れさせてあげてください。どうしても歯ブラシを嫌がるようであれば、指にガーゼを巻いて歯磨きペーストをつけて拭いてあげるだけでも立派なデンタルケアになります。

歯磨きガムでは、一部分の偏った部位の歯垢しか除去できません。あくまでもメインは歯ブラシで行い、補助やストレス解消として歯磨きガムを使用することをおすすめします。
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今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり
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獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり

動物は食べることでエネルギーを摂取しますが、口腔内の環境が悪くなると食欲の低下に繋がり、健康を損なってしまいます。 人間のデンタルケアが大事なように、犬についても健康を維持する上でデンタルケアは欠かせません。しかし、成犬になってから歯磨きを始めるのは少し大変。できれば子犬の頃から歯磨きに慣れさせておきたいものです。 本記事では、犬にデンタルケアの必要性と、具体的な方法について解説していきます。

意外と多い犬の歯周病

人間と同様に犬の歯周病は非常に多い 人間の歯周病対策の必要性はよく知られていますが、今や犬にとっても歯周病は一般的な疾患。現在、3歳以上の犬の約80%が歯周病にかかっているというデータもあるのです。 では、そもそも犬の歯周病はどんなものでしょうか。 原因や症状について見てみましょう。

犬の歯周病の原因

犬の歯周病は歯肉が腫れる歯肉炎と、歯を支えている歯周組織の炎症である歯周炎に分けられますが、どちらも歯垢や歯石中の細菌によって引き起こされます。 犬は人間と比較して虫歯になりにくいと言われています。 これは犬の唾液が弱アルカリ性であるためですが、一方でこのアルカリ性の唾液によって速いスピードで歯垢が歯石に変化してしまいます。 歯石は通常の歯磨きでは除去が難しいため、歯石の細かい隙間に細菌が繁殖しやすい環境ができます。その細菌が原因で歯周病が発生するのです。 歯石を除去する処置は麻酔下で行うことが望ましいため、犬にとって大変な負担になります。愛犬のためにも毎日しっかり歯の汚れを落としてあげることが大切です。

歯周病の症状

犬の歯周病の具体的な症状

歯肉炎

まずは歯肉炎が起こります。 歯茎の炎症によって、口臭、食欲の低下、歯茎からの出血などが現れ、固いものを食べにくそうにします。

歯周炎

歯肉炎が進行すると歯周炎となり、歯が抜けたり顎の骨が折れたりします。 歯周炎まで進行するまでに動物病院を受診されることがほとんどですが、口腔内の異常になるべく早く気づけるよう、普段からデンタルケアの際に口の中の様子を確認しましょう。

歯周病と他疾患の原因にも

歯周病は口腔内の環境だけでなく、呼吸器や循環器などの全身の状態に影響を及ぼします。 口と鼻は解剖学的に近い位置にあるため、口腔内の炎症が鼻の中に波及することはよくあります。すると鼻炎の症状として、くしゃみ、鼻汁などが現れます。さらに進行すると根尖膿瘍(こんせんのうよう)となり、頬の皮膚に穴が空き、そこから膿が出ることもあります。 また、口腔内の細菌が血液を循環し、心臓や腎臓で繁殖することで心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。

歯周病を予防するためにもデンタルケアは重要!

これら歯周病の原因は、歯垢が歯石に変化すること、そこで細菌が異常繁殖することです。 つまり、日々のデンタルケアによって歯垢を除去していれば、歯周病は予防することが可能です。 大きな病気に進展する前に、デンタルケアの習慣をつけていきましょう。 子犬の時期に始めることが理想ですが、成犬でもゆっくりステップを踏めばできるようになりますので、これまでデンタルケアの習慣がなかった方もこれを機に始めてみることをおすすめします。

デンタルケア・歯磨きの仕方

日々のデンタルケアの方法を紹介 歯周病がどんなものかわかったところで、具体的にデンタルケアの方法を紹介します。 お家でも簡単にできるので、試してみてください。

ステップ1. 口の周りを触ってみる

まずは顔周り、特に口の周りを触らせてくれるようにしていきます。 犬は鼻先や口の中を触られることを嫌がりますので、いきなり顔ではなく、頭を撫でて褒めることを繰り返していき、徐々に口に近づけていきます。その際に、犬を飼い主さんの膝の上に乗せてあげて安心感を与えてあげるといいかもしれません。 口の周りを触れるようになったら、唇をめくって全ての歯を見せてもらえるようにします。 このステップが一番重要です。焦らずに、犬が嫌がらない程度に習慣づけていきましょう。

ステップ2. 指にガーゼを当ててみる

口の周りを触ることに慣れてきたら、指に市販のガーゼを巻いて歯に触ったり、歯茎をマッサージします。 この時、歯の内側も触れるといいですね。動物病院などにある歯みがきペーストを用いれば、これだけでも立派なデンタルケアとなります。 おすすめの歯みがきペーストはこちらです。
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ステップ3. 歯ブラシに慣れさせる

ガーゼだけでは歯の隙間の歯垢を除去することは困難なため、できれば歯ブラシを使用します。 まずは歯ブラシを好きになってもらいます。少しかじらせたりして、壊れてもよい歯ブラシをおもちゃ代わりに遊んであげましょう。 遊ぶ際は誤飲を防ぐために、絶対に目を離さないでください。

ステップ4. 歯磨きで歯を磨いてみる

歯ブラシに対する抵抗がなくなってきたら、実際に歯を磨いていきます。 力を入れすぎず、歯茎を傷つけないように歯ブラシで優しく歯を撫でてあげる感覚です。長時間我慢ができない子は、上の奥歯や犬歯といった歯垢が付着しやすい箇所を重点的に磨きます。 使用する歯ブラシは、毛先が固すぎないものが望ましいです。どうしても歯ブラシを嫌がってしまう場合は、無理をせずにガーゼを用いたデンタルケアに切り替えましょう。 こちらの歯ブラシがおすすめです。

歯みがきガムは有効?

犬のデンタルケアに歯みがきガムは有効か? 噛むことで歯垢を物理的に落とす効果が得られるガムがあります。 噛ませるだけで手軽なこともあり、利用する人も多いのではないかと思いますが、ガムでは一部分の偏った部位の歯垢しか除去できません。 あくまでもメインは歯みがきで、補助やストレス解消として歯みがきガムを使用することをおすすめします。 また、市販のガムより動物病院でのみ購入できるものが良いでしょう。こちらの歯みがきガムはおすすめできます。
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まとめ

日々のデンタルケアを欠かさず食べる喜びをいつまでも デンタルケアは日常でとても大切な習慣ですが、一方で「たかが歯周病」と考える人がいることも事実です。人間でもそう考えている方は多いのですから。 しかし、その結果、苦しむのは愛犬だということを忘れてはいけません。 現在、犬の寿命も延びてきています。健康に毎日を過ごすためにも、飼い主にできることをしてあげましょう。そして、愛犬の食べ物を食べる楽しみ、健康に生きる権利を守ってあげてください。

歯周病を防ぐ!犬の歯磨きの重要性とその方法

犬は人間に比べて虫歯になりにくいと言われています。 「それなら歯磨きはいらないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、歯磨きは虫歯予防の他にも重要な役割を担っています。 この記事では、犬にとって大切な歯磨きの重要性とその方法についてご紹介いたします。

歯磨きをしないと歯周病になる

バラと犬 歯磨きの重要な役割とは、ずばり「歯周病予防」です。 実は、3歳以上の犬のなんと8割が歯周病、または歯周病予備軍と言われています。 人間と同じように、犬も歯磨きをすることで歯周病の予防をする必要があるのです。

歯周病が引き起こす症状

歯周病を放置していると口臭が悪化したり、口内出血したり、悪化してしまった場合は、歯が抜け落ちたりします。 また、口の中だけではなく、歯の感染が鼻や目に広がり、さらに悪化すると心臓や腎臓、肝臓などの臓器にまで感染し、内臓疾患を起こすリスクもあります。 歯周病は口の中の問題だけでは済まない、怖い病気です。これは人間と同じなのです。

たまった歯垢が歯周病の原因に

歯周病の主な原因は、歯垢がたまることにあります。 歯垢がたまったままにしておくと歯肉炎になる危険性が高まり、さらに放置しておくと歯肉炎が悪化し、歯周病になってしまうのです。 そのため、日頃から歯磨きをすることで歯垢がたまらないようにすることが、歯周病を防ぐ上で重要です。

歯磨きに慣れさせる3ステップ

赤い歯ブラシ 歯周病を予防するために歯磨きが重要なことはわかりましたが、歯磨きが苦手な犬も多いようです。 では、犬を歯磨きに慣れさせるにはどのようなトレーニングをしたら良いのでしょうか。

ステップ1. 口を触ることに慣れさせよう

マズルは犬にとってとても敏感な部分なので、多くの犬が口周りを触られることを嫌がります。まずは、ここを触ることから慣らしていく必要があります。 はじめは優しく口元を触り、慣れてきたら徐々に触る時間・触る範囲を広げていきましょう。 さらに慣れてきたら、そっと唇をめくり、触れる範囲で優しく歯にタッチしてみましょう。 もし、噛みグセがある場合は危ないので、専門家に相談しましょう。

ステップ2. 歯ブラシに慣れさせよう

最初は歯ブラシのにおいを嗅がせたり、なめさせたりして歯ブラシ自体に慣れさせます。 お湯で薄めたハチミツを歯ブラシにつけて、それで慣らすのは効果的です。ただし、かなり薄くしてください。そして、慣れてきたら水に変えましょう。 次に、歯ブラシを口に入れることができたら褒めてあげます。最初は歯ブラシをかじってしまってうことがあるかもしれませんが、叱らずに褒めてあげましょう。 歯ブラシは犬用のものを使うか、人間の子供用歯ブラシを使用します。 愛犬の口のサイズに合った、柔らかめの歯ブラシを選びましょう。毛束も多い方が歯垢は除去しやすいでしょう。

ステップ3. 歯磨きは少しずつ

歯磨きは、力を入れずに優しく行うのがポイントです。 犬が嫌がるようでしたら、一度に全部の歯を磨こうとせず、「今日はこの歯」「明日はこの歯」と、少しずつ磨いて行きましょう。嫌がられてしまったら、次が大変になりますので、無理はしないようにしましょう。 なお、乾燥していると摩擦が大きくなってしまうので、歯ブラシは必ず濡らしてから磨くようにしましょう。 犬用の歯磨き粉もたくさん売られていますが、人間のように口をすすぐことができずに歯磨き粉が残ってしまうので、あまりおすすめできません。

歯ブラシの代替品について

近頃、ペットショップや通販サイトなどに、いろいろな種類の「歯磨きおもちゃ」「歯磨きガム」などが売られています。

歯磨きおもちゃ

これらのグッズは犬に食べさせたり遊ばせたりするだけ、という手軽さが魅力的ですが、実は歯磨き効果はあまり期待できません。 それだけでなく、ハードタイプの歯磨きおもちゃは歯が折れてしまう危険性もあります。

歯磨きガム

筆者も愛犬に歯磨きガムを与えることがあるのですが、歯石のような塊がごっそりと剥がれ落ちたことがあります。 ただし、こちらも基本的には犬のストレス解消用で、歯磨き効果は歯ブラシに劣ると考えましょう。 与えすぎると肥満になってしまうので注意してください。

歯磨きシート

「歯磨きシート」と呼ばれる飼い主さんの指に巻きつけて使用するシートタイプの歯磨きグッズも、たまりやすい歯と歯茎の間の歯垢が取りづらいので、あまりおすすめできません。 また、歯磨きシートを使う場合は、含まれている成分にも注意が必要です。 例え、大手メーカーが出しているものであっても、人間の歯磨き粉には使用しない界面活性剤が使用されていることもあります。 成分に注意しつつ、口の中を触られることに慣れさせる過程で使用するのは良いでしょう。

楽できる方法はない!

歯磨きは結局、歯ブラシを使っておこなうのが一番よく、歯磨きおもちゃなどの代替品では十分に歯を磨くことができないのです。 子犬の頃から歯ブラシを使った歯磨きに慣れさせておけば、その後も容易に歯磨きを行うことができます。何を覚えさせるにも子犬の頃から行うのが一番楽です。 そうでない場合は少し時間がかかってしまいますが、徐々に慣れさせていきましょう。決して無理せず、少しずつ時間をかけて行っていきましょう。

まとめ

サングラス犬 赤ちゃんの時はきれいだった犬の歯も、歯磨きをしないと歳を重ねるごとにどんどん汚れていってしまい、歯周病になるリスクが高まります。 また、歯周病になると口の中だけでなく、内臓機能などの病気にかかってしまう可能性があります。 犬に歯磨きを好きになってもらうためには、歯ブラシに慣れるトレーニングから始めましょう。 できれば子犬の頃から慣れさせておくのがベストですが、成犬になってからでも少しずつトレーニングを積み重ねれば、徐々に慣れていってくれるでしょう。

猫に歯磨きは必要だった!嫌がる猫の歯を綺麗にする方法。

愛猫に歯磨き、していますか。実は猫にも歯磨きは必要だったのです。 「そんなことしたら、嫌がられてしまうよ!」という方、コツを抑えれば大丈夫です。

猫は虫歯になりにくい?!

寝落ち気味にゃんこ 猫は、虫歯になりにくいと言われています。猫の歯は人間と違って、はさみのように切り裂いてごはんを食べます。人間はすり鉢状になっているので、食べかすが残りにくく、虫歯になりやすいです。 また、猫の口内はアルカリ性で、これも虫歯ができにくい理由の1つとされています。アルカリ性の環境では、虫歯菌が動けないのです。ちなみに人間はというと、弱酸性の口内です。

しかし猫の8割は◯◯に侵されている

エリザベスカラーをつけたまま眠る猫 「虫歯にならないんだったら、歯磨きしなくていいじゃん!」 そう思った方も多いのではないでしょうか。しかし、それは違います。 猫は歯周病によって悩まされているのです!!! なんと、ねこの8割は歯周病持ちとも言われています。歯周病が進行してしまうと、痛すぎてごはんが食べられない事態になってしまいます。

対策:歯磨き

仰向けの猫 歯周病の予防策は、歯磨きが最も効果的です。歯垢が溜まって放置してしまうと、「歯石」になります。こうなってしまうと病院で取り除いてもらわなければなりません。 そのままさらに放置されてしまうと、歯肉炎や歯周病へとなっていきます。 歯磨きは、できれば毎日行いましょう。難しければ、3日1日などにして、継続することが大切です。

歯磨きに慣れてもらう方法

歯磨きする子供 歯磨きが嫌いな猫ちゃんも多いのではないでしょうか。

1.口周りを触る

いきなり歯ブラシを口の中に入れてしまうと、びっくりして嫌いになってしまいます。まずは、口の周辺を触ることから始めましょう。 慣れたら、口の中を触ってみましょう。歯や歯茎に触れ、慣れてもらいます

2.歯ブラシに歯磨き粉を塗って、舐めてもらう

前足の毛づくろいペロペロ猫 猫用の歯磨き粉は、美味しい味がするようにできています。歯ブラシ・歯磨き粉と共に慣れてもらうために、ペロペロと舐めてもらいましょう。 「歯ブラシ=怖いもの」ではなく、「歯ブラシ=美味しいもの」と思ってもらうためです。

3.指or歯ブラシを口に含ませる

いきなり磨くというよりは、徐々に磨く動作に持っていきましょう。できれば、子猫のうちから歯磨きをはじめるのが一番です。成猫の場合は、徐々に焦らず慣れていってもらいましょう。

口内環境を整えて、長生きに!

上を見上げる猫 人間もそうですが、歯というものは長生きに欠かせないものです。健康な歯があってこそ、美味しくごはんが食べられます。 毎日の歯磨きを面倒と思わずに、綺麗にしてあげてくださいね!