犬が食べてはいけないNG食材リスト【魚介類・肉類・飲料編】

健康で充実した日々を過ごすために、食事は大切な要素の一つです。それは私たちと共に暮らす犬にとっても同様です。しかし、普段私たちが口にする食材の中には、犬にとって害となる物があることをご存じでしょうか。

この記事では、犬にとって有害な魚介類や肉類、飲料について解説します。犬に与えてはいけない食材を学び、大切な愛犬の健康を守ってあげましょう。

犬が食べてはいけない魚介類

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魚介類には良質なタンパク質やDHAなどが含まれ、好んで食べる犬も多いでしょう。しかし、食材によっては犬の健康を害する恐れがあります。特に、生食に関しては十分な注意が必要です。

イカ

生のイカには「チアミナーゼ」という酵素が含まれ、ビタミンB1を破壊する可能性があります。また、寄生虫の「アニサキス」が寄生していることもあります。そのため、犬に与えてはいけません。

また、加熱したイカも消化しづらく、嘔吐や下痢の原因になるため、あまりおすすめできません。

タコ

イカと同じく生のタコも「チアミナーゼ」によるビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。

加熱したタコも消化に悪く、身の硬さから大きさによっては喉に詰まらせて窒息する恐れがあるため、注意が必要です。

エビ

生のエビも同じくビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。

加熱したエビも消化しづらいため、与えすぎないようにしましょう。また、甲殻類アレルギーを持つ犬には、絶対に与えてはいけません。

カニ

生のカニも同様にビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。また、エビと同じく甲殻類アレルギーを持つ犬には与えてはいけません。

さらに、落ちた甲羅を犬が食べてしまうケースもあります。硬い甲羅は、口や消化器官を傷つけるため、人間の食事中や調理中も注意しましょう。

貝類

生の貝類も「チアミナーゼ」を含んでいるため、大量に摂取するとビタミンB1欠乏症に陥る可能性があります。

また、春の時期である2月から5月にかけて、貝が毒素成分を体内に溜め込むため、毒性が高まります。この時期に摂取すると、皮膚炎などを引き起こす「光線過敏症」のリスクが増大します。そのため、未加熱・加熱済みに関わらず、犬には与えないようにしましょう。

ウニ

ウニもビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。また、犬の腎臓に負担がかかる「リン」を多く含んでいるため、犬に与えてはいけません。

犬が食べてはいけない肉類・卵

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犬は人との暮らしの中で肉食から雑食へ進化しました。とはいえ、人間よりもはるかに肉食傾向が強い動物ですので、多くの犬は肉類を好んで食べます。しかし、中には注意が必要な肉類や卵もあります

生の肉

サルモネラ菌や大腸菌などの食中毒を引き起こす原因となる菌が付着しているため、新鮮かつ安全が保障されているもの以外は、加熱してから与えましょう。特にサルモネラ菌は人間にも感染する可能性があるため、注意が必要です。

生の卵白

「アビジン」という成分が含まれ、ビタミンB群の一種である「ビオチン」の吸収を妨げることによって、ビオチン欠乏症が引き起こされ、皮膚炎や脱毛などの症状が現れる可能性があります。

ただし、アビジンは熱に弱いため、加熱すれば与えても問題ありません。

鶏の骨

成分的には全く問題はありませんが、鶏の骨は折れる際に縦に割け、折れ口が鋭くなります。それを犬が食べてしまうと、内臓が傷つく可能性があり、非常に危険です。

犬が飲んではいけない飲料

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犬の飲み物といえば、基本的に水でしょう。水以外の飲み物を常飲することはあまりないと思われますが、次のような飲み物は犬にとっては危険なので、誤って飲まないように気をつけましょう

アルコール

犬はアルコールに含まれる「エタノール」を分解する酵素を持っていません。そのため、ごく少量でもアルコールを摂取すると、急性アルコール中毒を発症し、命に関わる危険性があります。犬の体格により摂取量に差がありますが、小型犬であれば少量でも中毒になることがあります。

アルコール飲料に加え、アルコールを含むウエットティッシュや除菌スプレー、加工食品などの扱いにも注意しましょう。

※アルコールの危険性については、こちらの記事をご覧ください。

お正月に死の危険!?犬がアルコールを摂取したときの危険性
https://cheriee.jp/dogs/5300/

コーヒー・緑茶・紅茶

「カフェイン」を含む飲み物を摂ると、中毒により興奮などの神経症状が現れ、心臓に異常を引き起こす可能性があります。

犬は人間よりもカフェインに対する感受性が非常に高いため、わずかな量でも危険な状態に陥ります。最悪の場合、死に至る可能性もあるので、絶対に与えてはいけません。

また、飲み物以外にも、コーヒーや紅茶が使われているお菓子や茶葉にもカフェインが含まれているため、十分な注意が必要です。

※緑茶の危険性については、こちらの記事をご覧ください。

ペットが緑茶を飲んでしまった!その危険性とは?
https://cheriee.jp/cats/14618/

ココア

ココアの原料であるカカオに含まれる成分の「テオブロミン」が、中毒症状を引き起こす可能性があります。最悪の場合は死に至ることもありますので、犬には与えないようにしましょう。

牛乳

犬は牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」を分解する酵素が少ないため、人間用の牛乳を飲むと下痢や嘔吐といった消化器官のトラブルを起こすことがあります。

与える場合は、あらかじめ乳糖が分解された犬用の牛乳を選ぶようにしましょう。

犬に与えていい食材でも注意が必要

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ここまで、犬に与えてはいけない食べ物をご紹介しましたが、犬が食べても大丈夫な食材でも注意が必要です。

食材の大きさ

犬に食材を与える場合は、細かくカットするようにしましょう。

例えば、りんごは犬が食べても大丈夫な食材ですが、大きさによっては犬が丸呑みして喉に詰まらせ、窒息してしまう事例も多く報告されています。食いしん坊や早食いの癖がある犬の場合は、特に注意が必要です。

与える量

いくら食べても大丈夫な食材であっても、そればかり食べていては栄養バランスが崩れたり、肥満になったりする可能性があります。

栄養のバランスを考えた手作りの食事を与えるのであれば別ですが、おやつや食事のトッピングとして与える場合は全体の食事量の1割程度にとどめておくようにしましょう。

まとめ

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今回は、犬が食べてはいけない魚介類や肉類、飲料について解説しました。

愛犬の健康を守るために、食事は重要な要素の一つです。正しい知識を身につけておきましょう。

犬が食べてはいけないNG食材リスト【野菜・果物・菓子編】

犬は今や家族の一員として深く愛されていますが、ヒトとイヌという異なる種族であるため、その食性も異なります。人間が食べても問題ない食材でも、犬にとっては危険なものが存在します。

この記事では、犬にとって有害な野菜や果物、菓子類について解説します。正しい知識を身につけ、愛犬の食の安全と健康を守るために、学んでいきましょう。

犬が食べてはいけない野菜

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犬は基本的に肉が好きな動物であり、その食性は肉食性が強いと言えますが、野菜が好きな犬も世の中にはたくさんいます。ただし、野菜の中には犬にとって毒になる成分が含まれるものがあるため、注意が必要です。

玉ねぎ・ネギ・にら・にんにく

血液中の赤血球を破壊して、溶血性貧血を引き起こす「アリルプロピルジスルフィド」が含まれています。食べた量にもよりますが、最悪の場合は死に至ることもあります。

アボカド

果肉や皮に含まれる「ペルシン」という成分は、人間が食べても問題はありませんが、犬が食べると中毒症状を引き起こすことがあります。また、アボカドの種を丸呑みすると、のどに詰まらせて窒息する危険性もあります。

※アボカドの危険性については、こちらの記事をご覧ください。

犬にアボカドを与えてはダメ?丸呑みやアレルギーにも注意しよう!
https://cheriee.jp/dogs/37299/

ぎんなん

ぎんなんには、犬が中毒を起こす可能性のある「メチルピリドキシン」が含まれており、これが原因で痙攣や意識障害に陥る可能性があります。また、台所や食卓だけでなく、道端に落ちているぎんなんにも注意が必要です。散歩中などに拾い食いしないように気をつけましょう。

ゆり根

ネギ類のようなユリ科の植物は、犬が中毒症状を引き起こす有毒な植物ですが、その球根であるゆり根も犬が食べると危険な食材です。

ふきのとう

アクに含まれる「ペタシテニン」は、肝障害などを引き起こす可能性のある物質です。地域によっては自生している場所もありますので、拾い食いにも注意が必要です。

わさび・唐辛子・山椒

刺激が強い食材のため、嘔吐や下痢、胃のけいれんなどの症状を引き起こす可能性があります。

長いも・山芋

粘り気のあるいも類には、「シュウ酸カルシウム」が含まれています。この成分の結晶がかゆみやかぶれの原因となるため、与えないようにしましょう。

犬が食べてはいけない果物

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猫は甘味を感じませんが、犬は感じるため、甘いものが好きな犬も多くいます。フルーツを好む犬もいますが、次のような食材が犬にとって有害ですので、与えないようにしましょう。

ぶどう・干しぶどう

中毒の原因物質は解明されていませんが、腎臓に何らかの障害をきたす可能性が知られています。腎臓に持病がある犬の場合、重篤な症状を引き起こすこともあります。

プルーン

カリウムを豊富に含むため、「高カリウム血症」につながる恐れがあります。また、プルーンの毒性は乾燥する過程でより強くなるため、特にドライフルーツは危険です。

いちじく

皮や葉、果肉に中毒性のある「ソラレン」や「フィシン」といった成分を含んでいます。これらの成分は口内の炎症や嘔吐を引き起こす可能性があります。

柑橘類の外皮

グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類の外皮部分には、嘔吐や下痢の原因となる成分が含まれています。

※犬に柑橘類を食べさせる際の注意点は、こちらの記事をご覧ください。

犬はみかんを食べられる!ただし6つの注意点を絶対に守ろう
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ドライフルーツ

糖度が高く、豊富な食物繊維により軟便や下痢の原因となる可能性があるため、食べても大丈夫なフルーツであっても、ドライフルーツになっている場合は与えない方がよいでしょう。

マカダミアナッツ

中毒の原因物質は解明されていませんが、マカダミアナッツを摂取した犬が中毒症状を起こしたという報告は多数あります。万が一のことを考え、与えない方が安心です。

菓子類

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人間用の菓子類で犬に与えて良いものはありません。おねだりされても与えないようにしましょう。その中でも次の食材は命にかかわる危険性があるため、盗み食いなどには特に注意が必要です

チョコレート・ココア

チョコレートやココアに含まれる「テオブロミン」という成分は中毒性があります。死を招く危険があるため、絶対に与えてはいけません。

※チョコレートの危険性については、こちらの記事をご覧ください。

ペットがチョコレートを食べてしまった!致死量と対処法について
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キシリトール

急激な低血糖を発症し、意識の低下やけいれん、肝障害を起こす可能性があります。最悪の場合は、死に至ることもあります。

だんご・もち

上新粉や白玉粉などの原材料に中毒性はありませんが、のどに詰まりやすいため、与えない方がよいでしょう。

盗み食いや誤食してしまったら

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上記のような食材を犬に与えないように気を付けていても、盗み食いされたり、間違って与えてしまったりすることもあるかもしれません。そんな時は、まずかかりつけの動物病院に連絡しましょう。

その際、慌てずに「いつ」「何を」「どのくらい」食べたのか伝え、獣医師に判断を仰ぐようにしてください。

中毒症状が出てから病院へ行くというのでは、遅い場合があります。自己判断で様子見をせず、専門家に相談しましょう。

最後に

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読者の中には、「これまで愛犬に与えていた!」という食材があったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「これまで食べていたから大丈夫!」と食べさせ続けるのは避けましょう

その犬の体質や体格、食べた量などで症状が出ていなくても、今後中毒症状などが現れる可能性もあります。また、犬は体調が悪くても、それを隠す習性があるため、実際には具合が悪いのを飼い主が見落としているかもしれません。

基本的に飼い犬は飼い主が与えたものしか食べられません。大切な家族の一員である犬の健康は、飼い主が守る責任があることを心に留めておきましょう。

【犬図鑑】ゴールデン・レトリーバーの歴史や特徴、飼い方のポイント

ゴールデン・レトリーバーといえば、リビングで穏やかな表情を浮かべ優雅に横たわっているような、優しいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。世界的にも非常に人気があり、日本でも大型犬の中では一番の人気を誇る犬種です。

今回は、そんなゴールデン・レトリーバーの歴史や特徴、注意すべき病気について解説します。

ゴールデン・レトリーバーの歴史

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ゴールデン・レトリーバーの詳しい歴史はほとんどわかっていません。確実なことは、この犬種がイギリスで誕生したものであるということです。一説によれば、この犬種の祖先はセターやウェービーコーテッド・レトリーバー(フラットコーテッド・レトリーバーの先祖)などとの交配によるものだったとされています。

1913年以降、この犬種はイエロー・レトリーバーまたはゴールデン・レトリーバーと呼ばれていましたが、1920年になり、正式にゴールデン・レトリーバーという名前に統一されました。

性格や外見の特徴、イギリスで生まれたことから、しばしばラブラドール・レトリーバーの長毛タイプと思われがちですが、これらの犬種のルーツはまったく異なります

ゴールデン・レトリーバーの特徴

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身体的特徴

オスの体高は56~61cm、メスの体高は51~56cmが標準とされています。体重はオスが29~34kg、メスが24~29kg程度で、大型犬に分類されます。

被毛

被毛は分厚く、水をはじく撥水性のダブルコートで、1~2回の換毛期には大量の毛が抜け落ちることがあります。毛色はゴールドまたはクリームで、わずかに見られるホワイトは胸にのみ許容されます。

性格

基本的に人懐っこく、家族に対してはとても愛情深く、常に一緒にいたがる傾向があります。比較的穏やかな性格ですが、大型犬は力が強いため、はしゃいだり興奮したりするとコントロールが難しい場合もあります。

使役犬として活躍できるほど、賢く従順で洞察力があります。一方で、若齢期はイタズラ好きで物を壊してしまうこともあります。活発で遊び好きなため、普段から十分な運動や遊びが必要です。

アメリカ系とイギリス系

一般的に見られるゴールデン・レトリーバーは、アメリカ系の血統を持つ犬です。

イギリス系のゴールデン・レトリーバーはアメリカ系に比べると数が少なく、白やクリームなどの薄い毛色で、がっしりとした体型をしています。

アメリカ系には鼻が茶色に変色する子も見られますが、イギリス系は真っ黒な鼻をしていることも特徴です。

ゴールデン・レトリーバーの気をつけたい病気

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股関節形成不全

股関節の発育や形成に異常が見られ、お尻を振りながら歩くモンロー・ウォークや、座る際に横座りになることがあります。
股関節に違和感を覚え、症状が重度になると痛みを伴う場合があります。

悪性腫瘍

ゴールデン・レトリーバーは、悪性だけでなく良性の腫瘍もできやすい犬種です。体表の腫瘍は普段のスキンシップの際に十分にチェックし、体内の腫瘍は血液検査や超音波検査などを受けると早期発見につながります。

胃拡張・胃捻転

胃が拡張し、ねじれ(捻転)を起こすことで、命にかかわる可能性が高い病気です。早食いや一度に大量の食事を摂ること、食後すぐの運動を避けるようにしましょう。

外耳炎

垂れ耳の犬種であるため、湿気や異物、細菌、真菌、耳ダニなどの寄生虫、アレルギーなどが原因で外耳炎が発生することがあります。日頃から耳垢の量や色、耳の臭いをチェックし、異常が見られた場合は早めにかかりつけの動物病院で受診しましょう。

アトピー性皮膚炎

ハウスダストや花粉、カビなどのアレルゲンが皮膚に接触することが原因で皮膚炎が発症します。発症には遺伝的な素因が関係しているといわれており、生後6ヶ月から3歳くらいでの発症が多いようです。

熱中症

被毛が多いことや肥満になりやすい犬種であることから、暑さに弱く、熱中症にかかりやすい傾向があります。

ゴールデン・レトリーバーの飼い方のポイント

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十分に運動させる

穏やかなイメージがあるゴールデン・レトリーバーですが、若くて健康であれば、とても体力があり活発な犬種です。また、好奇心旺盛で遊び好きな犬種のため、毎日の散歩に加えて、おでかけや遊びを日常に取り入れてあげましょう。

「レトリーバー」とは、獲物を回収するタイプの鳥猟犬のことを指します。そのため、ゴールデン・レトリーバーには獲物を回収して飼い主のところに持ってくる習性があります。家庭犬のゴールデン・レトリーバーも、ボールやディスクを使ったモッテコイ遊びなどで作業欲求を満たしてあげましょう

元々水辺でも活躍する狩猟犬であったため、水を嫌がらず、泳ぎも得意です。機会があれば水遊びにも挑戦してみましょう。

早食いや肥満、誤食に注意

食欲旺盛な子が多い犬種ですので、早食いや一気食いが原因で胃拡張捻転症候群になる可能性があります。早食い防止の食器などを使用するようにしましょう。

また、太りやすい犬種とされており、肥満になると関節に負担がかかるだけでなく、心臓病などの様々な病気のリスクを高めてしまうので、注意が必要です。

ストレスや好奇心から、おもちゃなどを誤って飲み込んでしまうこともあります。飲み込みやすい大きさのものは、きちんと管理しておきましょう。

こまめなブラッシングを

被毛が多く、皮膚トラブルが多い犬種です。毛質も細く絡まりやすいため、こまめにブラッシングやシャンプーをすることをおすすめします。月に1~2回シャンプーし、週に数回はブラッシングしましょう。換毛期は毎日ブラッシングが必要です。カットは足の裏の毛を刈る程度で、通常は必要ありません。

イタズラ好きで物を壊すことも

好奇心が旺盛で力が強いため、若い犬は何でもかんでも持ってきたり、物を壊してしまうこともめずらしくありません。ストレスを発散させたり、きちんとしつけをすることで、徐々におさまっていきますので、地道に行ってください。

しつけがしやすい犬種ではありますが、大型犬で力が強いため、コントロールが難しい場合はドッグトレーナーなどに相談することをおすすめします。

最後に

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穏やかで優しいイメージのあるゴールデン・レトリーバーですが、意外にもヤンチャで遊び好き、イタズラ好きな一面もあります。ただし、賢く好奇心旺盛な犬種でもあるため、愛犬とのおでかけや遊びが好きな方にとっては、最高のパートナーとなるでしょう。

しっかりしつけられたゴールデン・レトリーバーは、最高の家庭犬といっても過言ではありません。適切な飼い方をしっかり学び、ゴールデン・レトリーバーの魅力を引き出してあげてください。

危険&違法行為に注意を!愛犬とのドライブを見直そう

皆さんは愛犬とのドライブの際、どのように犬を載せていますか。街を歩いていると、飼い主に抱っこされている犬や窓から顔を出している犬を見かけたことがあるかもしれませんね。

しかし、これらの行為は犬にとって非常に危険であり、法律違反にもなり得ます。この記事では、愛犬を車に乗せる時のNG行為を解説します。愛犬と安全に楽しいお出かけをするために、今一度ドライブの方法を見直してみましょう。

SNSで話題になった「クレートは愛犬の命を守る」

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2023年6月、SNS上である交通事故が話題になりました。投稿者は、後続の車に時速50キロ、ノーブレーキで追突され、頑丈な車として知られるフォレスターの後部が大破し、リアガラスがなくなってしまいました。このことから、事故の衝撃の大きさが分かります。

その車には3頭の犬が同乗していましたが、幸運にも彼らは全員無傷で助かったとのことです。これは、全ての犬がきちんとクレートに入っていたためでした。この事故を経て、ドッグトレーナーでもある投稿者は、車に乗る際のクレートの重要性を広めるため、「クレートは愛犬の命を守る」という言葉と共に大破した車の写真を投稿しています。

※詳しい事故の様子はこちらをご覧ください。

「クレートは愛犬の命を守る」 追突事故で大破した車の中、犬たちが無傷だった理由は…飼い主さんの注意喚起が話題に|まいどなニュース
https://maidonanews.jp/article/14944335

NG行為①犬をフリーにしたまま

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前述の事故の状況から、犬をクレートに入れることの重要性をご理解いただけたかと思います。しかしながら、街中では時折、フリーにした状態で車に乗せられている犬を見かけることがあります。これは冒頭でも触れた通り、非常に危険であり、法律違反にもなり得る行為です。なぜこれが危険なのか、どのような法律に違反するのかについて、詳しく見ていきましょう。

走行時の危険性

急ブレーキ、急ハンドル、急発進などをした際、人間はシートベルトやチャイルドシートによって体が固定されるため、危険が軽減されます。しかし、フリーにされている状態の犬は踏ん張ることができず、転倒して体を強く打ち、骨折したり、最悪の場合は命を落としたりする可能性があります。

法律に違反する可能性

犬を膝の上に乗せて運転するドライバーが見られますが、これは完全に道路交通法に違反しています

道路交通法第55条2項
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

要約すると、「車の運転手は、運転手の視野やハンドルなどの操作を妨げるような荷物を載せて車を運転してはいけない」となります。

犬を膝の上に乗せる行為はこれに該当し、実際に逮捕者も出ています。膝の上でなくても、車内で犬が自由に移動できる状態も、この規定に違反する可能性があります。

NG行為②助手席の人が抱っこ

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助手席の人が犬を抱っこして乗車する光景も、頻繁に目にします。しかしながら、こちらも危険な行為です。

走行時の危険性

急ブレーキ、急ハンドルなどは、予想以上に強い力がかかり、犬を抱いていても手を離してしまう可能性があります。その結果、犬が体を打ちつけるなどして、犬がケガをする危険性があります。また、事故が発生した際に、助手席のエアバッグが作動し、犬が圧迫されてケガをしたケースも報告されています。

法律に違反する可能性

助手席の人が犬を抱っこしてドライブする際、場合によっては法律違反になってしまうかもしれません。例えば、犬が興奮して運転手の視界を遮ったり、じゃれて運転の邪魔をしたりする場合、先に触れた「道路交通法第55条2項」に抵触する可能性があります。

NG行為③窓から顔を出しながら走行

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犬が車の窓から顔を出しながら走る車も、時折目にします。とても気持ちが良さそうに見えますが、こちらも危険な行為です。

走行時の危険性

フリーでの乗車や抱っこはもちろんですが、シートなどに固定されている状態でも、犬が窓から顔を出したまま車を走らせる行為は危険です。実際に、「他の犬を見つけて興奮し、窓から飛び出そうとした」「窓から顔を出した犬に、横を通り過ぎたバイクが驚いて転倒事故を起こした」といった事例が報告されています。

法律に違反する可能性

犬が窓から顔を出した状態で車を走行する行為も、道路交通法違反になります。

道路交通法第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

要約すると、「車の運転者は、車のハンドルやブレーキなどを確実に操作し、道路や交通状況、車の状態に合わせて、他人に危害を与えない速度と方法で運転しなければならない」となります。

NG行為④ウンチ袋をワイパーにかけて走行する

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愛犬とおでかけすれば、出かけた先で排泄することもあるでしょう。きちんと処理をするのは当然ですが、ウンチ袋を車内に入れるとニオイがするため、リアワイパーに引っ掛けて走行する車も見かけます。

法律に違反する可能性

こちらは犬には直接的な危険はありませんが、法律に違反する可能性があります。

道路交通法第55条
車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。(以下略)

要約すると、「車の運転者は、乗車や荷物のために指定された場所以外での乗車や積載をして車を運転してはならない」となります。ウンチ袋をリアワイパーに引っ掛けて走行する行為は「荷物のために指定された場所以外での積載」に該当します。

どうしても気になる場合は、車のボディにしっかりと固定できるグッズがありますので、こちらを利用しましょう。

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まとめ

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犬とのお出かけはお互いの絆を深め、素晴らしい思い出となることでしょう。しかしながら、愛犬が危険にさらされたり、トラブルに巻き込まれたりすると、楽しい経験も台無しになるかもしれません。

そうなる前に、愛犬とのドライブが安全かどうか、法的に問題ないかを再度確認してみてくださいね。

危険な目に遭うかも!犬の脱走パターンを知り防止対策をしよう

犬を飼ったことのある人の中には、愛犬に脱走されてしまった経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。愛犬が行方不明になると、心配や大きな不安が募ります。犬にとっても、事故などで命の危険にさらされる可能性があるため、非常に危険な状況です。

この記事では、犬が逃げやすい状況とそれを防ぐ対策について紹介します。

パターン①首輪やハーネスが外れた

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散歩中に犬の首輪やハーネスが外れてしまい、犬が脱走するケースはよく見受けられます。首輪やハーネスをきちんと装着していないと、犬が後ろ側に強い力で引っ張った時に体が抜けてしまいます。

対策①首輪やハーネスの緩みをチェック

首輪やハーネスの緩みは外れる原因になります。装着する際の目安として、首輪の場合は犬の首と首輪の間に指が2本入るくらい、ハーネスの場合はハーネスと体の間に指が1本入るくらいを目安に、調整しましょう。また、換毛期で大量に抜け毛が出る時や、トリミングの直後も毛量の差から首輪やハーネスが緩みやすくなりますので、注意しましょう。

対策②首輪やハーネスの劣化をチェック

プラスチック製のバックルが使われている製品の場合はプラスチック部分の劣化で破損したり、革製品の場合は使用するうちに革が伸びてきたりなど、製品によって様々な劣化が見られますので、こまめにチェックしましょう。

対策③ダブルリードにする

首輪とハーネスの両方にリードをつけて散歩している犬を見たことがある方も多いのではないでしょうか。これは、ダブルリードと言って、ペットシッターなど犬を預かっている場合や、信頼関係がまだ築かれていない保護犬などの場合によく使われます。首輪やハーネスが外れやすい子は試してみてください。

対策④首輪とハーネスをつなげるグッズを使う

ダブルリードを使用すると少し邪魔に感じることもあるかもしれません。そのような場合は、首輪とハーネスをつなげるグッズをおすすめします。首輪とハーネスがしっかりと連結され、外れる心配がほぼなくなります。

パターン②飼い主がリードを離してしまった

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飼い主が手からリードを離してしまい、犬が脱走してしまうケースも多く見られます。特に、排泄物の処理などで飼い主の注意が犬から逸れていたり、犬が他の犬に興奮して強く引っ張った時などに起こりやすくなります。

対策①リードをしっかり持つ

基本的に、リードの持ち手の輪の部分は手首に通し、紐の部分を握るようにしましょう。心配な場合は、さらに手にグルグルと巻くとリードを離しにくくなりますが、引っ張り癖のある犬の場合は手が痛くなる可能性もあります。そのような場合は、紐に結び目をつけることで握りやすくなりますので、試してみてください。

対策②ショルダーリードを使う

ショルダーリードは人間の体にリードが固定されているため、つい手を離してしまっても心配ありません。ペットシッターや多頭で散歩する人によく使われる製品です。両手を使えるという大きなメリットもあります。

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パターン③雷や花火などの大きな音で驚きパニックに

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雷や花火の音が苦手な犬は多くいます。慣れない閃光や破裂するような大きな音は、犬にとって本能的に命を脅かすような危険だと感じていることでしょう。パニックを起こすと普段より強い力を発揮するため、屋外では飼い主を振り切って逃げてしまったり、室内では網戸を破って脱走してしまうなどのケースが見られます。

対策①なるべく音や光を遮断する

外出している場合はすみやかに帰宅し、家の中でもなるべく音や光が入りにくい場所へ移動させます。窓やカーテンはなるべく閉め、犬が脱出できる場所がないかもチェックしましょう。

クレートに慣れている犬であればクレートの中の方が落ち着けるかもしれません。様子を見ながら、落ち着けるようであればクレートで過ごさせ、バスタオルなどを掛けて外からの刺激をなるべく遮断しましょう。

抱っこする場合は、強く撫でたり声をかけるなどの刺激はせず、静かにバスタオルなどで包むように抱っこしてあげてください。普段より若干力を入れて、軽くホールドするように抱いてあげると落ち着く子もいます。

ただし、雷や花火は夏に多い状況です。バスタオルを掛けたクレートや抱っこは熱がこもりやすいので、熱中症対策も同時に行ってください。

※雷対策についてはこちらの記事もご覧ください

犬が雷の音を怖がってパニックに!原因と7つの対策を解説
https://cheriee.jp/dogs/28332/

対策②普段から音に慣れさせる

根本的な対策としては、音に慣れさせることが重要になります。子犬の社会化期(生後3カ月半くらいまで)にトレーニングできれば一番良いのですが、成犬になっても根気強く続けることで改善されることが多いので、ぜひ慣らしてあげましょう。

YouTubeや市販のCDで雷や花火の音を、ほんの小さな音から流しながら、おやつをあげたり遊んだりして犬をリラックスさせます。平気そうであれば、少しずつ音を大きくして徐々に慣らしていきます。

※音慣れのトレーニングについてはこちらの記事もご覧ください

愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選
https://cheriee.jp/dogs/20273/

パターン④玄関のドアが開いた時にすり抜ける

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来客が玄関のドアを開けた隙に、犬がすり抜けて脱走してしまうことも珍しくありません。

対策①トレーニングで脱走を防止する

インターホンが鳴ったらクレートに入るように習慣づけたり、散歩などの普段の外出の際に飼い主が「ヨシ」と言うまで玄関を出ないように習慣づけたりと、トレーニングによって脱走を防止する方法があります。

対策②玄関に脱出防止の柵を設置する

最も簡単で確実な方法は、脱出防止の柵の設置です。置くだけのタイプや突っ張って固定するタイプ、伸縮が可能なタイプなど様々な商品がありますので、用途を考慮して犬のサイズに合ったものを選択してください。

まとめ

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今回は、犬の脱走が起こりやすい4つのパターンとその対策をご紹介しました。

愛犬が脱走してしまい、行方不明の日々が続くと心配から飼い主も精神的に参ってしまいます。犬も思わぬ事故に遭ってしまう可能性があるので、お互いのためにも脱走防止対策は定期的に見直しておきたいですね。

台風が怖い!愛犬の恐怖心を和らげる方法と事前の対策とは

台風は毎年多くの被害をもたらすため、台風の予報が出るたびに不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。犬にとっても台風は危険で、強烈な風雨や雷を怖がる犬も少なくありません。

そこで、この記事では犬が台風を怖がる時の対処法や、台風の前後で気をつけたいこと、事前にできる対策などをご紹介します。

なぜ犬は台風を怖がるのか

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動物は自己防衛のため、生命に危険を及ぼす対象を回避する本能があります。人間も犬も、雷に打たれたり、強風で飛ばされてきた物によって、命を失う可能性があります。そのため、雷や風が怖いと感じるのは、多くの動物にとって自然な反応です。

特に犬の場合は優れた聴覚により、人間が気づかないような遠くの雷の音や、悪天候での聞き慣れない音に不安を感じることがあります。また、犬は社会性の高い動物であるため、飼い主や家族が台風の影響で不安を感じていると、それに影響されやすくなります

台風予報が出たらすべきこと

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天気予報でお住まいの地域に台風が接近しそうな場合は、次の対策を取りましょう。

外飼いの犬は室内へ

頑丈な犬舎で飼っている場合は別ですが、一般的に犬小屋と呼ばれる場所を寝床にしているような犬の場合は、台風の間だけでも室内で過ごさせることをおすすめします。いくら犬小屋があっても台風による激しい風雨を防ぐことは難しく、小屋の倒壊や浸水、強風で物が飛ばされてくるなど、多くの危険があります。

犬が台風を怖がっている時の行動

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犬が台風を怖がっている場合は、次のような行動を取ります。

  • 震える
  • ハァハァと荒い呼吸をする
  • 尻尾を足に巻き込む
  • 飼い主の後ろをついてくる
  • 飼い主に抱っこを要求する
  • カーペットやトイレシーツを掘る
  • ソファやベッドの下に隠れる
  • 窓のない脱衣所や浴室などに避難する

適切な対策をとり、恐怖心を和らげてあげましょう。

犬が台風を怖がっている時の対処法

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犬が台風を怖がっている様子を見せたら、次のような方法で不安を軽減させてあげましょう。なお、この対処法は花火を怖がる犬の場合にも応用できます

1.窓とカーテンを閉める

犬が怖がる要因となる、光る稲妻、大きな雷鳴や風雨の音を、なるべく遮ってあげましょう。

2.テレビや音楽の音を流す

犬が雷や風の音を怖がっている場合は、それらが聞こえにくくなるような音を流して、気を紛らわせると効果的です。

3.タオルなどで包んでホールドする

犬には、ホールドされると気持ちが落ち着く習性があります。普段の抱っことは少々違い、タオルなどに包んで全体的に均等に、軽く圧力をかけるように抱くと落ち着くことがあります。

洋服を着慣れている子は、少しキツめの洋服を着せると同様の効果が得られる場合もあります。また、「サンダーシャツ」と呼ばれる、特に雷に対して恐怖を感じる犬に向けた商品もあり、犬によって反応は異なりますが、一定の効果はあるようです。

4.クレート慣れしている犬はクレートへ

怖がりの犬の中には、怖くてもクレートの中なら安心できる子もいます。ただし、不安な時は思考が安定しておらず、一旦クレートに入ってみたけれど、やはり飼い主の側がいいなどと犬が思い直すこともあるため、クレートの扉は開けっ放しにしておきましょう

5.脱走しないように十分な注意を

台風の音や雷による恐怖で犬がパニックに陥ると、脱走してしまう可能性があります。パニック状態で外に逃げ出すと、捕まえることが難しくなりますので、屋外に繋がるドアの開閉には十分に注意しましょう。

台風が過ぎ去った後も注意したいこと

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台風が過ぎ去った後、特に散歩の時には次のようなことに注意しましょう。

散乱した危険物

大きな台風の後は、風で様々な物が飛ばされ、散乱している場合があります。その中には、踏むとケガをするような危険な物も含まれている可能性がありますので、十分注意しましょう。

台風の後の水たまり

台風や洪水の後にできる「水たまり」は、人獣共通感染症の「レプトスピラ症」の感染源になりやすい場所です。レプトスピラ症はネズミなどの尿に汚染された水や土壌に接触することで、口や皮膚の小さな傷から感染します。

レプトスピラ症をワクチンで予防する方法もありますが、レプトスピラには多数の血清型があり、ワクチンで予防できるものは限られてしまいます。そのため、水たまりや台風により崩れた土壌、川などの感染リスクが高い場所には近づかないように注意しましょう。

事前の対策で台風に備えよう

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事前に対策を取ることで、愛犬の恐怖心を少しでも減らしてあげましょう。

音に慣れさせるトレーニング

恐怖の対象となる音に対する犬の反応を徐々に減らしていく方法があります。動画サイトやCDなどで暴風や雷の音の音源を用意し、小さな音で再生し、徐々にボリュームを上げていきます。犬が怖がらない程度の大きさで、少しずつ音を大きくしていくのがポイントです。これは「系統的脱感作」と呼ばれるトレーニング方法です。

さらに、音がしている間におやつやおもちゃを与えることで、トレーニングの効果を高められます。これは、犬が怖い音(不快)を聞いている時に、おやつ(快)を与えることで、音に対する不快感を和らげる効果がある方法です。「拮抗条件付」と呼ばれるトレーニング方法です。

※音に慣れさせるトレーニングについては、こちらの記事もご覧ください

愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選
https://cheriee.jp/dogs/20273/

恐怖心が強い場合は獣医師に相談を

次のような行動を取るようであれば、恐怖に対する反応が強いと言えるでしょう。

  • ヨダレを垂らす、泡をふく
  • 聞き慣れた生活音にも過剰に反応する
  • 破壊行動に出る
  • 自傷行為をする
  • 家族に対し、攻撃的になる
  • 失禁する

このような行動が見られる場合、医学的な緩和ケアが必要になります。かかりつけの獣医師に相談しましょう。

まとめ

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台風が来た時、幼少時の社会化や生まれながらの性質により平然としている犬もいますが、台風は犬にとって生命の危機を本能的に感じる対象ですので、怖がる犬も少なくないでしょう。

正しい対処法を講じることで、少しでも恐怖心を和らげてあげたいものです。愛犬のためにも事前のトレーニングや対処法を知ることは非常に大切ですね。

家の中はキケンがいっぱい?!本当にあった犬の事故事例と対策

現在、日本の家庭犬の約86%は室内で飼育されています。
室内飼育は屋外と比較すると、人間が暮らしやすい空間で過ごすため、犬には不向きな構造であることが多く、生活用品など事故の原因になりうる物の数が圧倒的に多いため、思わぬ危険につながる可能性が増えてしまいます。

そこで今回は、実際に起こった家庭内での犬の事故事例をご紹介していきます。多く発生している事例を取り上げていますので、既に対策済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、愛犬の安全のために再度確認してみてください。

一番事故が多いのは「リビング」

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犬が一日で過ごす時間が多いのはリビングではないでしょうか。そのため、家庭内の事故現場の割合はリビングが一番多く、39.1%を占めています。(アニコム損害保険株式会社、アンケート調査より)

リビングのキケン①フローリングの床

リビングでのケガで特に多いのが、フローリングの床で脚を滑らすことによる、ねんざなどのケガです。

また、日々の歩行では目立った症状が出ていなくても、長期的に何回も滑ったり、転んだりを繰り返すことで膝や腰を痛める原因にもなります。すぐに症状が出ないため、飼い主が気づきにくい点が、とても厄介です。

対策

  • じゅうたんやタイルカーペットに変える
  • フローリングに滑り止めワックスを塗る
  • 肉球の間の毛をカットする、肉球の乾燥を防ぐ

リビングのキケン②ソファ

特に小型犬は体に対するソファのサイズが大きいため、飛び降りた時に体を痛めてしまう可能性が高くなります。
また、普段ソファに登りなれている犬でも、聞き慣れない音や地震などでパニックを起こし、着地に失敗してしまう事例もありました。

対策

  • ソファ用の階段やスロープを使う
  • 高さがないソファ(ローソファ)に変える
  • ソファに登らせないしつけをする

リビングのキケン③おもちゃ遊び

飼い主に遊んでもらって楽しくなり、ついおもちゃを飲み込んでしまう事例もあります。遊び好きで興奮しやすい性格の犬は特に気をつけたいですね。

対策

  • おもちゃのサイズ選びに気をつける(やや大きめのサイズを選ぶ)
  • 遊びが終わったら犬が届かない場所に片付ける

リビングのキケン④誤食

ティッシュペーパーやクッションの綿などをイタズラで食べてしまう事例も多くあります。
子犬の場合は興味本位で食べてしまうことがほとんどでしょう。成犬で食べてはいけないものだとわかっているのに食べる場合は、何らかのストレスが隠れている場合も
留守番をさせる場合は特に注意が必要です。

対策

リビングのキケン⑤暖房器具

特に冬に気をつけたい事例として、暖房器具の近くで長時間過ごすことによる低温やけどや、犬には暑すぎる部屋の温度による熱中症があります。

対策

  • 暖房器具を使用している場合には、犬が近づき過ぎていないか注意する。
  • 留守番をさせる場合はエアコンのような、直接体に触れない暖房を使う。
  • 犬が暑くなったら涼しい場所に移動出来るように、涼しい窓際などの場所を犬用に確保しておく。

危険な物がたくさんある「キッチン」

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リビングに次いで家庭内での事故が多いのは、キッチンやダイニングです。特にキッチンは犬にとって危険な物がたくさんあり、要注意の場所です。

キッチンのキケン①誤食、盗み食い

犬が食べても大丈夫な食材であれば、行儀はともかく体に悪いわけではありませんが、チョコレートやネギ類、キシリトールなど食べると危険な食材もあります。
また、一度盗み食いが成功すると癖になってしまう場合も多くありますので、なるべく防止したいですね。

対策

  • 調理中、食事中は犬をクレートやサークルに入れ、近づけない
  • 人間の食事を犬にお裾分けしない
  • 「マテ」が得意な犬の場合は、人間が食事をしている間は「フセ」で待たせる

キッチンのキケン②調理中の落下物

床に包丁を落としてしまう、お皿を割って破片が飛び散ってしまう、熱湯がかかってしまうなど、キッチンならではの危険はいっぱいあります。

対策

  • 調理中は犬をクレートやサークルに入れておく
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

キッチンのキケン③コンロの火

中~大型犬くらいのサイズの犬になると、火が付いたコンロに近づくだけでも十分危ない行動ですが、コンロのボタンに飛びついたり鼻で押したりしているうちに火を点けてしまったという事例もあります。犬のケガだけではなく、火事の危険性もある、とても危険な行為です。

対策

  • コンロのチャイルドロックを利用する
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

その他の場所で

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家の中では「リビング」と「キッチン」が危険な場所のツートップですが、もちろん他の場所でも思わぬ事故は起こりえます。

玄関のキケン:外への飛び出し

ドアを開けた途端、外に飛び出してしまった事例です。
外に飛び出して交通事故に遭ってしまうこともあれば、散歩中の見知らぬ犬に咬みついてケガをさせてしまった例もあります。

対策

  • 玄関のガードを設置する
  • 外に出る前に「マテ」をすることを習慣化し、飼い主の許可が無く外に出ないようにしつけをする

階段のキケン:落下

階段の上から転げ落ちてしまう危険があります。
若い犬がはしゃいでいてうっかり落ちてしまうこともあれば、白内障などで目が見えにくくなったシニア犬が落下してしまう場合もあり、年齢に関わらず注意が必要です。

対策

  • 階段の一番上にはガードをつける
  • 生活する上で可能であれば、二階以上に犬を行かせない(階段を使わせない)

まとめ

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季節によって事故の内容も変わってきますが、冬の場合は人が集まる機会が多いため、犬が来客に興奮してケガに繋がったり、パーティなどの普段と違う食事スタイルからくる誤食が起きやすかったりと注意が必要です。また、暖房器具が原因となる事故も、冬は特に気を付けなければいけません。

事故対策を見直して、愛犬の安全な暮らしを守ってあげましょう。

飼うのは危険?!条例で指定されている「特定犬」とは

ペット先進国と言われるイギリスやアメリカの一部の州では、危険な性質を持つ犬種を飼育すること自体を禁止しています。
それでは、日本において「飼うことが出来ない犬種」はあるのでしょうか?

結論から言うと、日本で飼育が禁止されている犬種はありません。しかし、一部の自治体では条例で「特定犬」として定められている犬がおり、飼育するにあたって遵守事項が設けられています

今回は、そんな「特定犬」について、解説していきます。

特定犬とは

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特定犬とは、人に危害を与える恐れがある「特定の犬種」や、「一定以上の大きさの犬」を各自治体の条例で定めているものです。
日本では、以下の自治体が特定犬制度を導入しています(2022年10月現在)。

1.特定の犬種

共通して指定されている犬種は以下の通りですが、各自治体で異なる犬種を特定犬として指定していますので、気になる方は上記のリンクから詳細をご確認下さい。

  • 秋田犬
  • 土佐犬
  • ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • ドーベルマン
  • グレート・デーン
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)

2.一定以上の大きさの犬

一定の大きさ以上の犬も特定犬として指定している自治体があります。犬種は関係なく、雑種犬も含まれます。

  • 茨城県、水戸市:体高60センチメートルかつ体長70センチメートル以上の犬
  • 佐賀県:体高65cm以上の犬

「体高」や「体長」と言われても、ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
おおよその目安になりますが、一般的な大型犬の「ゴールデン・レトリーバー」は大きい個体は該当する可能性があり、それよりも大きい「秋田犬」くらいのサイズになると、多くの犬が上記の条件に該当します。

3.首長が指定する犬

各自治体共に、県知事や市長が危険性のある犬(咬傷事故の再発等)と判断した場合、特定犬として指定するとしています。

特定犬が指定された背景

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1979年、茨城県が全国に先駆けて特定犬制度を導入しました。きっかけは、前年に県内で人が大型犬に咬み殺される事故が2件発生したためです。

冒頭でもお話した通り、現在の日本には飼えない犬種はありません。好きな犬種を飼う自由があると捉えることも出来ますが、一方で犬の知識が無く、しつけせずに犬を放っておくような人でも、攻撃的な性質を持つ犬種を飼うことが出来てしまう点は、とても危険だと言えるでしょう。

特定犬制度を採用することによって、飼い主の飼育管理意識を向上させ、重大な咬傷事故を防ぐ狙いがあると思われます。

特定犬を飼育したい場合

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上記のように特定犬制度を採用している自治体にお住まいの場合は、遵守事項を確認して下さい。また、特定犬制度が採用されていない自治体でも特定の犬種の飼い方について注意喚起を行っている場合もありますので、今一度お住まいの自治体のホームページ等を確認していただくことをおすすめします

ここからは、茨城県の特定犬の遵守事項についてご紹介していきます。

特定犬の遵守事項①「おり」の中で飼育する

茨城県では、飼育する「おり」について、次のように定義されています。

  • 上下四方が囲まれていること
  • 十分な強度を持っていること
  • 人に危害を加えられない構造になっていること


(画像:茨城県公式ホームページ、特定犬リーフレットより)

特定犬の遵守事項②標識を掲示する

特定犬を飼育している旨の標識を、住居の出入り口等の見やすい場所に貼ることが定められています。

特定犬が必ずしも危険なわけではない

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2021年の環境省の調査によると、犬による咬傷事故が年間4000件以上起きています。その中で「特定犬」が起こした事故がどのくらいあるのかは、残念ながらわかっていません。

そして、特定犬だからといって必ずしも危険な犬とは限りません。例えば、特定犬に指定されているグレート・デーンは「優しい巨人」という別称が付けられるほど、温厚な性格で知られています。しかし、攻撃的な性格でなかったとしても、きちんとしつけをしなかった場合は、体の大きさから悪気なく人を傷つける可能性が高くなります。

「特定犬=危険」というわけではなく、一般的な小型犬や中型犬を飼うよりも、きちんとしたしつけや高い管理能力が飼い主に求められる犬種と言えるでしょう。

まとめ

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不幸な咬傷事故の再発を防ぐために制定された「特定犬制度」。わたし達に出来ることは、攻撃的な性質を持つ犬や扱いが難しいとされている犬種を安易に飼わないこと、犬種の特徴を知ってから飼うことなどではないでしょうか。

特に大型犬を飼う場合は、問題行動が起きる前の子犬の頃からドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

また、大型犬に限らず全ての犬に言えることですが、自分の愛犬が他人を傷つけないために、犬のしつけや飼育管理には十分に気を配っていきましょう。