そろそろシニア犬かも!?老化防止のために見直したい5つの習慣
犬を飼っている皆さんは、何歳からがシニア犬だと思いますか?一般的には、7歳からシニア期に入り、10~12歳以降はさらに老化が進んだハイシニア期とされています。
この記事では、シニア期前後の犬の老化を防止するために気をつけたい、5つの習慣について取り上げています。愛犬が若々しく、イキイキとした老後を送るためにも、生活習慣を見直していきましょう。
食事を見直そう
次のような変化が現れたら、毎日の食事を見直してみましょう。
- 体重に変化が出てきた(太った/痩せた)
- 食欲にムラが出てきた
人間と同様に、犬も年を取ると運動量が減り、筋肉量も減って基礎代謝が低下します。そのため、若い時と同じような食事を続けていると「肥満」になる可能性が高くなります。しかし、太ってきたからといって単純にフードの量を減らしたり、ダイエットフードに切り替えたりすると、シニア犬の場合は栄養不足に陥る可能性があります。
シニア犬の肥満対策
シニア犬が太ってきた場合は、量を減らすのではなく摂取する栄養分の内容を変える必要があります。具体的には、脂肪分の多い食品を控え、吸収性に優れたタンパク質の摂取が重要になります。そのためには、シニアフードに切り替えることが最も適しています。
シニアフードへの切り替え時期
肥満対策以外にも、小・中型犬は7歳、大型犬は5歳くらいになったらシニアフードに切り替えることを検討しておきましょう。毎年健康診断を受け、結果を見ながら、かかりつけの獣医師に相談しつつ切り替えることがベストです。
運動を見直そう
次のような変化が現れたら、運動について見直してみましょう。
- 背骨が目立つようになった
- おしりが小さくなってきた
- 立ったり座ったりするのに時間がかかるようになってきた
今まで活発だった犬もシニア期に入ると、活動量が減少します。しかし、あまり動かなくなってきたとはいえ運動をやめてしまうと、血液循環が悪くなったり関節や靭帯が固くなることで、さらに運動量が減り、日常生活に支障が出たり、寝たきりになってしまう可能性も考えられます。
さらなる老化を防ぐためにも、特別な病気がない限り、シニア犬には運動が欠かせません。筋力をキープするポイントは、無理のない散歩を続けることです。
散歩に行きたがらない時は
まず、動物病院を受診して、足腰の傷みや病気などの身体の不調がないか調べてもらいましょう。問題がなければ、若い頃のような意欲がなくなってしまっている可能性があります。おやつなどを使って誘い出してみましょう。
散歩前はウォーミングアップを
急に動き出すことで、心臓や関節に負担がかかる可能性があります。散歩を始める前に、飼い主が犬の関節を軽く曲げ伸ばしする屈伸運動や、「立つ → 座る」を繰り返すなどの軽い運動で、ウォーミングアップすることをおすすめします。
【動画】ウォーミングアップに最適な屈伸運動
長く歩けない場合は回数を増やす
例えば、以前は30分の散歩ができていた犬が、途中で動かなくなったり、明らかに疲れている様子であれば、「15分×2回」、「10分×3回」など、愛犬に適した時間と回数を見極めてあげましょう。
散歩に行けない日は室内遊びで運動を
散歩に行けない日でも、お家の中で遊びながら運動しましょう。ボール遊びなどは良い運動になりますが、その他にも飼い主を探す「かくれんぼ」や、部屋の中におやつを隠して探させる「宝物探し」などを取り入れてみてください。
刺激のない生活を見直そう
次のような変化が現れたら、日々の刺激について見直してみましょう。
- あまり遊ばなくなってきた
- 気力がなくなってきたように見える
- 散歩に行きたがらなくなった
犬の認知症を予防したり進行を遅らせたりする方法はまだ明らかになっていませんが、遊びや散歩などで脳に良い刺激を与えている犬は、そうでない犬に比べて認知症の発症が低い傾向があるという研究結果があります。愛犬の生活に程よい刺激を取り入れてあげましょう。
場所や臭いの刺激
散歩の場所を変えたり、少し遠出してみたりして刺激を与えてあげましょう。また、散歩中に臭いを嗅ぐ「クン活(クンクンと臭いを嗅ぐ活動)」をさせてあげることも、嗅覚の動物と言われる犬にとっては、非常に重要な刺激となります。
コミュニケーションの刺激
人が好きな犬であれば、散歩中や来客などの家族以外の人との接触も良い刺激となります。また、仲良くできるお友達の犬がいれば、とてもよい刺激になるので積極的に会いに行きましょう。
ただし、シニア犬で人や他の犬が苦手な場合は、無理して慣れさせる必要はありません。飼い主や家族とのコミュニケーションで十分です。
おもちゃや遊びの刺激
若い頃夢中になっていた遊びも、シニア犬になると興味を示さなくなることがあります。しかし、「ボール遊び」「引っ張りっこ」「知育玩具」「ノーズワーク」など、さまざまな遊びを取り入れて、刺激を与えてあげましょう。新しい遊びやおもちゃに対してワクワク感を持ち、自然に体が動くことで、若返りのきっかけになります。
日々のお手入れを見直そう
シニア期には、次のような変化が見られます。
- 白髪が目立つ
- 瞳の色が白く濁る
- 歯肉が腫れている
- 口臭がする
- 呼ばれても反応しないことがある
- 肉球がガサガサしている
- 毛量が減ってきた
- イボができる
- 段差を嫌がる
シニアになると関節などが固くなったり、若い頃より性格が頑固になったりするため、体を触られるのを嫌がることもあります。しかし、より年をとりハイシニア期に入ると介護が必要になることも多く、体を触らないわけにはいきません。嫌がらない程度におやつなどを使いながら、体を触られるのに慣れさせておきましょう。
また、以前は平気だったのに、特定の部位だけ触られるのを嫌がる場合は、その場所に何らかの病気やケガがある可能性があります。動物病院で診察を受けることをおすすめします。
シニア犬のボディケア&チェック
以下のポイントに注意しながら、シニア犬のボディケアと健康チェックをしましょう。
- ブラッシング:毛の流れや全身の血行を良くしつつ、いろいろな場所を触って、しこりや腫れがないかチェック
- 耳:汚れのチェックやお掃除をしつつ、普段の反応から聞こえているか観察
- 目:目ヤニや涙やけのケアをしつつ、瞳の色や充血をチェック
- 歯:歯磨きをしつつ、歯石、歯肉の色、口臭をチェック
- 肉球:お散歩後に足を拭きつつ、異物が挟まったりヒビが入ったりしていないかチェック&ワセリンなどで保湿
これらのケアとチェックを定期的に行うことで、シニア犬の健康状態を把握し、早期に異常を発見できる可能性が高まります。
ノートやアプリで健康を管理しよう
体調が悪くなり動物病院で受診する際、「いつから」「どのような症状」「排泄や嘔吐の回数や色」「元気の有無」など様々な問診が行われますが、はっきりと覚えていないこともあるのではないでしょうか。
今はペット用の健康管理アプリがあるので、日々の変化を記録することで、愛犬の異変に素早く気付けたり、病院での受診がスムーズになったりします。家族と共有できるアプリや多頭飼育に対応しているアプリもあり、愛犬の状態や誰がどんなお世話をしたのかがわかりやすいというメリットもあります。
ノート派の方は、ペット用の健康管理手帳も販売されています。毎日記録できなくても、異変を感じた時からメモを取っておくことで、受診時に非常に役立つでしょう。
まとめ
現在、成犬を飼っている方は、愛犬がシニア期に入るまで残り何年かを考えてみてください。今は若くても、数年でシニア犬になってしまうことに驚かれるかもしれません。
犬の一生は人間と比べると短いものです。後悔しないためにも、一緒に過ごせる今を大切にしてくださいね。
準備はできてますか?春に忘れてはいけない犬の病気予防
春は何かと忙しくなる時期ですが、犬を飼っている方であればなおさらかもしれません。しかし、忙しいからと愛犬の病気予防を後回しにしてしまうのは良くありません。愛犬の健康のためにも病気予防は計画的に行いましょう。
今回は、この時期に忘れてはいけない狂犬病ワクチン、フィラリア症やノミ・ダニの予防について解説していきます。いろいろな方法を紹介していますので、ご自身や愛犬に合った方法を、ぜひ見つけて下さい。
狂犬病ワクチン接種
狂犬病ワクチンは飼い犬の所有者が毎年一回受けさせなければならないと、法律で定められています。多くの自治体では3月頃に狂犬病予防注射の案内ハガキが届き、集合会場の場所や日程などが記載されています。
対象は生後91日齢以上の全ての犬で、接種できる場所は次の2つがあります。
接種場所①集合会場
近隣の多くの犬が集まり、順番に接種していきます。
集合会場で接種するメリット
- 犬の登録や住所変更などが同時にできる
- 案内ハガキを紛失してしまった場合でも注射を受けられる
犬を飼い始めた時は自治体に犬の登録をしなければなりません。また、引っ越して住所を変更した場合も変更手続きをしなければなりませんが、こちらは忘れてしまう場合もあるでしょう。多くの自治体の接種会場で、こういった手続きを注射と同時に行えます。(犬の登録申請手数料は、注射とは別に3,000円程度かかります。)
集合会場で接種するデメリット
- 咬傷事故などのトラブル
- 多くの犬を見たり、鳴き声を聞いたりして、自分の犬が過度に興奮したり怯えたりすることがある
特に費用の支払いをしたり手続きをしたりしている間は、犬から注意がそれてしまいトラブルの元になる可能性があります。
他の犬と十分に間隔を空けて並ぶ、二人がかりで連れていき一人は犬のトラブルを防ぐことに専念するなど、他の犬と接触しないような対策を取りましょう。キャリーケースやドッグストリングを使った方が安全な場合もあります。
接種場所②動物病院
かかりつけの動物病院でも狂犬病ワクチンは接種可能です。
動物病院で接種するメリット
- 混合ワクチンの接種が終わっていない子犬の場合、獣医師と相談しながら進められる
- 持病や老齢で健康に不安がある場合、ワクチン接種が免除されることもある
- 集合会場の場合とは違い、日時の指定がない
子犬の場合は、「狂犬病ワクチン」とは別に、様々な病気を予防する「混合ワクチン」も短い期間で数回接種しなければなりません。(成犬になってからの混合ワクチンは年に一回です。)どちらを先に接種すればよいのか、ワクチンの間隔をどのくらいあけるのかなどは、かかりつけの獣医師に相談しながら進めていきましょう。
また、重度のアレルギーを持つ犬や重い病気を患っている犬、高齢のために体力や免疫力の低下が著しい場合などは、獣医師から「狂犬病予防注射猶予証明書」を発行してもらえる場合があり、狂犬病のワクチン接種を免除されます。健康に不安がある犬の場合は、動物病院で獣医師に相談した方が良いでしょう。
「狂犬病予防注射猶予証明書」の注意点として、一度発行されれば一生免除されるものではありません。毎年獣医師が健康状態を診察した上で発行しますので、忘れずに受診しましょう。また、ワクチン接種の免除を判断できるのは獣医師に限られています。自己判断でワクチンの接種をしていないと法律に反しますので絶対にやめましょう。
動物病院で接種するデメリット
- 狂犬病ワクチンの案内ハガキがない場合は接種できない
- 自治体が委託していない動物病院の場合、自ら届け出をする必要がある
自治体が委託している動物病院の場合、注射後にその場で狂犬病予防注射済票の交付が受けられます。この場合は市の窓口で手続きする必要はありません。狂犬病予防注射済票の交付手数料も、動物病院での支払いが可能です。
自治体が委託していない動物病院の場合は、獣医師から「狂犬病予防注射済証」が交付されます。この証明書と、自治体から送られてきた案内ハガキに加え、必要な手数料(1件550円)をあわせて、自治体の窓口に持参し、狂犬病予防注射済票の交付を受ける必要があります。
自治体によっては、ホームページに委託している動物病院が掲載されていることがありますが、記載がない所も多いため、動物病院に問い合わせした方が確実です。
フィラリア症、ノミ・ダニの予防
春はフィラリア症の元となる蚊が出始める季節であり、春から秋にかけてはノミやダニの活動が活発になります。愛犬の健康のためにはこれらを予防しなければなりません。フィラリア症やノミ・ダニの予防は次のような方法があります。
錠剤を飲ませる
食物アレルギーがある犬や、皮膚がデリケートな犬でも安心して使え、比較的安価というメリットがあります。一方で、味覚が鋭く薬を吐き出してしまう犬や、薬を飲ませるのが苦手な飼い主には難易度が高いかもしれません。
チュアブル錠を食べさせる
口の中で噛んでから飲み込む錠剤で、薬剤が練り込まれていますが、おやつのように嗜好性が高い薬です。喜んで食べてくれる犬が多くいます。ただし、食物アレルギーがある犬や食餌療法を行っている場合は注意が必要です。かかりつけの獣医師に相談しましょう。
滴下薬を塗布する
首の後ろあたりに駆虫成分が入った液体を塗布して使用するタイプの薬です。薬を飲むのが苦手な犬や食物アレルギーがある場合でも安心して使用できます。
デメリットは、臭いに敏感で神経質な犬の場合、塗られた場所を布などにこすりつけて成分を取ろうとします。また、多頭飼いでペット同士が舐め合うことがある環境では、薬を舐めると危険なため滴下薬は向いていません。
注射で予防する(フィラリア症のみ)
動物病院での皮下注射でもフィラリア予防ができます。効果が12ヶ月間続くものもあるので、薬の飲み忘れを防止できるのが最大のメリットです。ただし、注射する際の体重によって薬の量が決まるため、体重が大きく変化する成長期の犬に使うことはできません。
オールインワンタイプの飲み薬もある
フィラリア症とノミ・マダニの両方の予防効果を持つ薬もあります。それに加えて、体内寄生虫(回虫・小回虫・鉤虫・鞭虫など)をまとめて駆除できるオールインワンタイプの薬もあります。いろいろな予防が一度に行えて便利な半面、薬自体の値段は高くなります。
まとめ
春は寒暖差が大きく、飼い主の生活環境の変化も起きやすい季節のため、犬にとってはストレスが溜まりやすく、体調を崩しがちになることもあるでしょう。
また、ダブルコートの犬は大量の抜け毛に困らされたりと、犬にいろいろと手がかかる時期でもあります。
しかし、暖かくなり犬の散歩やお出かけが楽しくなる時期でもありますので、病気予防やお世話をしつつも、犬との暮らしを楽しんでいきましょう。
【本音レビュー】乳酸菌サプリKINS WITHを愛犬に試してみた
みなさんは、愛犬や愛猫の腸内環境について考えたことはありますか?人の健康と腸内環境が密接に関わっているのと同様に、犬や猫が健康に生きていくために腸内細菌を整えることがとても重要です。
そこで今回は、最近話題の「KINS WITH」という犬・猫用の乳酸菌サプリを、CHERIEE編集長の愛犬に実際に与えてみました。この機会にペットの「菌活」について一緒に考えていきましょう。
乳酸菌は何が良いの?
「乳酸菌は体に良い」とはよく耳にしますが、実際にはどのような利点があるかご存知でしょうか?
1. 腸内環境を整える
乳酸菌が腸内に入ることで糖質から乳酸を作り出すと、腸内は酸性になります。すると、酸に弱い性質をもつ悪玉菌の繁殖が抑えられ、腸の働きが活発になります。
悪玉菌が産生した毒素は、便秘や下痢、大腸がんなどの病気の原因になると考えられています。そのため、腸内から悪玉菌が減ることで、腸内環境が整い、便通の改善、健康の維持にもつながるのです。
2. 免疫力を高める
腸内の悪玉菌が減少し、腸内環境が整うことで、免疫力の向上も期待できます。
乳酸菌の中には、免疫細胞を活性化させる働きがあるものも確認されており、生活習慣病をはじめとしたさまざまな病気の予防に役立ちます。
3. コレステロール値を低下させる
乳酸菌には、悪玉コレステロールを低下させる機能もあるといわれています。
悪玉コレステロールが増えすぎると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の原因となるため、これらの病気を予防する効果があります。
<乳酸菌は生きていなくても問題ない?>
多くの乳酸菌は胃酸や胆汁酸で消化されてしまうため、生きて腸まで届きません。しかし、免疫の強化を刺激するのは乳酸菌の構成成分ですので、生きていなくても効果があると考えられています。
また、死んでいる乳酸菌は、善玉菌のエサになるため腸内環境の改善にも役立ちます。
KINS WITHの特徴
今回、CHERIEE編集部で試したのは、株式会社KINSが販売する「WITH SUPPLEMENTS(定期)」という商品です。
乳酸菌産生物質が含まれたサプリメントと、腸内細菌のケアを楽しく続けられるようなフレーバー5種類が同梱されています。また、LINEを使って相談できるコンシェルジュサービスもあります。
届いたもの
1. ORIGINAL(サプリメント)
「乳酸菌生産物質」が主成分のサプリメント。21種類の乳酸菌やビフィズス菌を発酵してつくりだされた400種類以上の成分をそのままギュッと凝縮したものを粉末にしています。
本来なら腸内で善玉菌が生み出す成分そのものを摂取することができ、すこやかな腸内フローラを維持します。
原材料:乳酸菌生産物質(国内製造)、サイクロデキストリン(一部に大豆を含む)
2. フレーバー
初回は”まぐろ・ささみ・かぼちゃ・バナナ・ヤギミルク”の5種類をすべてお届け。食物繊維やオメガ3脂肪酸、オリゴ糖などを摂取することで菌ケアの後押しします。
食材をそのまま粉末にしただけなので食べやすくヘルシー。香料・着色料・保存料・酸化防止剤などの添加物も使っていません。
原材料:各フレーバーの食材(まぐろ・ささみ・バナナ・かぼちゃ・ヤギミルク)のみを原材料として使用
KINSはもともと人間用のサプリメントでしたが、獣医師監修のもとで犬や猫用に応用しているため、安心してペットに与えることができます。
パッケージもとてもおしゃれで、インテリアとして飾ってもかわいいですし、SNSに載せても素敵ですね。
与えた後の変化
KINS WITHを与えた愛犬の情報
- 【名前】えん
- 【性別】男の子
- 【犬種】トイ・プードル
- 【年齢】2022年2月時点で推定10歳(元保護犬のため、年齢は推定)
与える前の悩み
- 口臭
- 食糞
- 軟便、下痢気味
1回分(約1ヶ月)を試用した後
口臭
口臭はとくに変わりませんでした。
これは腸内環境の問題ではないと思いますので、歯磨きで改善します(現在トレーニング中)。
食糞
こちらも腸内環境の問題ではありませんが、食糞もとくに変わりませんでした。
うんちをしたらビターアップルを吹きかけて食べさせないようにしていますが、気づかないうちにしたうんちは食べてしまっているときがあります。
軟便、下痢気味
少し改善したような気がします。
ドッグフードが合わなかった時は一週間のうち5日くらいは軟便でした。その後、ドッグフードの変更で改善しましたが、一週間のうち2日程度は軟便が見られました。
サプリ摂取後は、軟便の頻度が週に1日程度になり、下痢になる頻度も減ったように感じました。
※ これらはあくまで個人的な感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
5種類のフレーバーがうれしい
今回レビューした「KINS WITH BOX」は、初回のみ5種類のすべてのフレーバーが送られてきます。
- まぐろ
- ささみ
- かぼちゃ
- バナナ
- ヤギミルク
与え方
日頃のご飯に「KINS WITH」のサプリメントとフレーバーをふりかけて、混ぜるだけであげられます。
錠剤ですと、食べてくれなかったり口から出してしまうこともありますが、「KINS WITH」のサプリメントやフレーバーは全て粉末ですので、とくに戸惑うことなく食べてくれます。
なお、粉末のまま与えるとそれを吸い込んでむせてしまう場合があるため、今回はいつものドッグフードに少量の水を混ぜて、「KINS WITH」とフレーバーを水に溶かして与えています。
どのフレーバーも香りがとても良く、特に「まぐろ」が気に入ったようで、ドッグフードをとても美味しそうに食べてくれました。
犬用のヨーグルトにバナナやヤギミルクのフレーバーを混ぜ、ペロペロ舐めさせておやつ代わりに与えてもいいかもしれませんね。
2回目以降は1種類
フレーバーは初回に5種類届き、量も十分なため、愛犬も満足してくれるでしょう。しかし、2回目以降は1種類しか届きませんので、最初と同じように贅沢に使いすぎてしまうと足りなくなってしまうかもしれません。
それぞれ好みがあると思いますので、2回目以降は愛犬や愛猫のお気に入りのフレーバーを選んであげてください。
人間も食べられる
食材そのものを粉末にしただけのフレーバーは、とても美味しそうだったので、飼い主も食べてみました。実際に、サラダやスナックのトッピングとして用いてもいいようです。
【まぐろ】
まぐろの香りがすごく感じられます。うちの子のお気に入りはまぐろで、食事に混ぜてあげると犬でも猫でも間違いなく喜んでくれると思います。人間のおつまみのまぐろキューブの香りに似ていますが、食べてみるともちろんしょっぱくなく、まぐろの旨味と香りが感じられました。
【ささみ】
まぐろほど風味は強くありませんが、食べてみるとほのかにささみを感じられます。人間用に塩分を足せば、ポテトにふりかけても美味しいかもしれませんね。
【かぼちゃ】
ほんのりとかぼちゃの風味を感じられ、美味しいです。これに甘みを足せば人間用のケーキができそうだと感じました。
【バナナ】
嗅いでみるとバナナの匂いがあるので、犬も喜んで食べてくれます。犬用のヨーグルトに混ぜると喜ぶかもしれません。
【ヤギミルク】
ミルクの風味とほのかな甘みを感じられるので、人間が食べても美味しいです。赤ちゃんミルクの粉末やミルキーの甘さをなくしたものに近いと感じました。
もちろん、人が食べて美味しいと感じるものが、犬や猫にとって美味しいかはわかりませんが、人も食べられるものを愛犬に与えられるのは安心できますね。
その他のサービスにも注目
腸内フローラ検査
「KINS WITH BOX(定期)ORIGINAL」には、腸内フローラの検査キットが同梱されています。
キットで便を採取して返送することで、愛犬や愛猫の善玉菌や悪玉菌の数、バランスなどがわかり、改善の仕方や食生活をはじめとした日常的なアドバイスをもらえます。
LINEでコンシェルジュに相談ができる
「KINS WITH」の定期コースに申し込むと、LINEを利用したコンシェルジュという機能を利用できます。
これは、健康相談や商品の使い方などの疑問があった際、いくつかの選択肢から質問をタップするとその場で相談・解決できるサービスです。
また、選択肢をタップするだけではなく、自分でメッセージを打って商品に関係ない愛犬や愛猫の食生活や生活習慣についても相談することも可能です。
私も実際に利用してみましたが、わかりやすく丁寧に教えていただけて、とてもうれしくなりました。
応答も即日、遅くとも翌日にはあるようなので、気軽に相談ができますね。
まとめ
今回は一ヶ月という短い期間だったため、目に見える大きな変化は感じられませんでしたが、気になっていた軟便が改善したようにも感じます。
粉末状のサプリメントは与えやすく、食材をそのまま粉末にしただけのフレーバーは、愛犬や愛猫にも喜んでもらえるでしょう。KINS WITHで菌ケアを長く続けられる工夫がそこにありました。
愛犬や愛猫の体調に不安を感じていたり、菌ケアで健康を維持したいと考えているなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
会社概要
株式会社KINS
https://yourkins.com/shop/pages/with
ドッグフードの酸化に要注意!病気のリスクと対策方法とは
1度開封したドッグフードは、食べ切るまでに何日間かかっていますか?
2週間以内という方もいれば、1ヶ月以内、中には4ヶ月以上かかるという方もいるかもしれません。
大容量のドッグフードは割安なのが魅力的ですが、その反面、「酸化が進んでしまう」というデメリットがあります。
酸化したドッグフードを与え続けてしまうと、下痢や嘔吐の原因や、時には大きな病気の原因になってしまうこともあり、侮れません。
今回の記事では、ドッグフードが酸化しやすい理由や、病気のリスク、酸化を防ぐ方法などをご紹介します。
そもそも食品の「酸化」とは
一般的に「酸化」とは、「電子を失う反応」と説明されます。
いまいちピンとこないかもしれませんが、クギやコインが錆びるのも酸化の一例で、結構身近にあるものです。
食品の酸化は、食品に含まれる油分やフレーバー成分などと空気中の酸素が反応することで起こり、風味が落ちるだけでなく、健康に悪影響を及ぼすこともあります。
ドッグフードが酸化しやすい理由
ドッグフードの成分
ドッグフードには、特に酸化しやすい油分が多く含まれています。また、種類にもよりますが、ドッグフードに含まれることが多いタンパク質やフレーバー成分も酸化しやすいため、全体的にドッグフードは酸化しやすいものと考えましょう。
特に、トウモロコシなどの原料を使用したフードは価格が安い反面、酸化しやすいです。
また、健康に配慮してオメガ3脂肪酸を含んだドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いようですが、サーモンオイルなどの脂肪酸も酸化しやすい成分です。
酸化防止剤は危険?
ドッグフードの酸化を抑えるため、酸化防止剤を使用しているものもありますが、化学合成酸化防止剤は継続的に摂取すると「がん」になりやすいとされているので、注意が必要です。
ローズマリー、トコフェロール(ビタミンE)、アスコルビン酸(ビタミンC)などの天然酸化防止剤であれば安心ですが、特にトコフェロールは酸化を防ぐ効果が弱いことに留意しましょう。
また、特に素材にこだわった高級ドッグフードでは、酸化防止剤を使用していないものもあるため、保存方法等に十分配慮する必要があります。
海外製のドッグフードに注意
素材の品質や栄養面を考慮して、海外製のドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いでしょう。
もちろん、フードそのものの品質は良いものも多いでしょうが、湿度の高い日本の気候を配慮したパッケージでないと、すぐに酸化が進んでしまう恐れがあります。
海外製のドッグフードを与える場合は、開封後は密閉容器に移し替えるなどの工夫をした方が良いかもしれません。
酸化したドッグフードが愛犬の健康に及ぼす影響
酸化したドッグフードを食べ続けると
酸化が進んだドッグフードを継続的に与えてしまうと、嘔吐や下痢、腹痛、食欲不振など、消化器系の症状が現れることがあります。
さらに症状が進むと、肝機能低下や膵炎、腎泌尿器障害、動脈硬化、アトピー性皮膚炎などの病気のリスクが高まります。
酸化によって栄養が損なわれる
「総合栄養食」と書いてあるドッグフードは、ドッグフードと水を与えていれば、それで必要な栄養が基本的には全て補うことができます。
しかし、ドッグフードの酸化が進むと、栄養素が損なわれてしまい、犬が栄養不足に陥ってしまう恐れがあります。
ドッグフードの酸化を防ぐ方法
1. 長くても1ヶ月で食べきれる量を購入する
ドッグフードは、大容量のものを選ぶと割安ですが、何ヶ月間も開け閉めを繰り返すとどんどん酸化していってしまいます。
少し高く感じてしまうかもしれませんが、ドッグフードはできれば2週間以内、長くても1ヶ月以内で食べ切れるサイズのものを選びましょう。
少しずつ小分けになっているドッグフードを選ぶのもおすすめです。
2. 冷暗所で保管する
ドッグフードは、直射日光の当たらない冷暗所で保管するのが鉄則です。
ただし、たとえ夏場であっても、冷蔵庫にドッグフードを入れておくのはNGです。これは、冷蔵庫内と外の温度差が大きいために保存容器に結露が発生しやすく、カビが生えたり、フードが劣化しやすくなるからです。
なお、ウェットフードの場合は、開封後は冷蔵庫で保管し、数日以内に使い切る必要があります。
3. 容器はしっかり密閉する
ドッグフードは、密閉容器に入れたり、小分けにしたりして、空気に触れる時間を極力減らすことが重要です。
ドッグフード専用の保存容器でも、中には密閉性が低いものもあります。
ゴムパッキング付いているものや、真空保存ができるものなど、密閉性の高いものを選びましょう。
まとめ
愛犬の健康のために、品質の高いドッグフードを選ぶ飼い主さんは増えています。
その一方で、ドッグフードの酸化にも気をつけないと、せっかくこだわって選んでも結果的に愛犬の健康を害してしまうリスクが高まってしまいます。
できるだけすぐに食べ切れるサイズのドッグフードを選び、保管方法を工夫することで、ドッグフードの酸化を防ぎ、愛犬の健康を守っていきましょう。
犬が散歩中に草を食べる理由とは?注意点と対処法も解説!
愛犬が散歩中に草を食べてしまうことに悩んでいる飼い主さんは、実は意外と多いです。
やめさせるべきなのか、それとも食べさせても大丈夫なのか、一体どちらが正解なのでしょうか。
今回の記事では、散歩中に犬が草を食べてしまう問題について、原因や注意点、対処法をご紹介します。
犬が草を食べる理由
犬が草を食べる理由は様々あると考えられます。
①胃の中のものを吐き出すため
犬は脂っこいものを食べて胸焼けを起こしてしまった時に、胃の中のものを吐き出そうとしてあえて草を食べることがあります。
人間も、脂ものを食べた後は気分が悪くなってしまうことがありますよね。
そんな時に草を食べれば、犬はその刺激で余分な胃酸を吐き出すことができるのです。
実際、筆者の祖父が昔飼っていた犬も、少し脂っこいものを食べてしまった翌朝の散歩で、草を食べて吐いていたことがありました。
胃の調子が悪い時にたまに草を食べて吐いてしまうのは、特に問題ないので心配しなくて大丈夫です。
ただし、吐いたものを道端に放置するのはマナー違反ですから、しっかり処理してください。
②ストレス解消のため
運動不足や飼い主さんとのコミュニケーション不足など、ストレスが溜まった時にも草を食べると言われています。
飼い主さんが呼びかけても無視して一心不乱に草を食べ続ける場合は、ストレスが原因かもしれません。
胃の調子が悪い時にたまに吐く程度であれば問題ありませんが、ストレスで草を食べて吐く頻度が高くなってしまうと、脱水になってしまうこともあるので注意しましょう。
③美味しいから
犬が食べる雑草は、イネ科のものが多いです。
ただし、犬によって好みの草は違うようで、筆者が飼っていた先代の犬は、オドリコソウというシソによく似た形の草が好きでした。現在飼っている犬2匹は、葉先が尖っている、イネ科の植物を好んで食べます。
サラダバーのような感覚で、好きな野菜が食べられるという感覚の犬もいるようです。
④拾い食いの延長
散歩中に拾い食いをしてしまう癖がある犬は、道端に生えている雑草も食べてしまうことが多いようです。
何かを食べたいと思うのは本能的なものなので、試しに口に入れてみて、違和感や不快感がなければそのまま食べてしまいます。
⑤ビタミン補給
犬は人間と違って、自分自身で食事をコントロールすることは基本的にできません。
犬は、ビタミンの一種である葉酸が足りないと感じているときに、それを補うために草を食べることがあるようです。
病気の可能性はある?
草を食べて吐くという行為があまりにも多い場合には、なんらかの病気が隠れている可能性があります。
早めに動物病院に連れて行きましょう。
栄養不足の可能性はある
草を食べるだけで吐かなければ、病気の心配はしなくて良いでしょう。
しかし、食物繊維やビタミンなどの栄養が足りていないために草を食べている可能性はあります。
高頻度で草を食べるなら、食事を見直す必要があるかもしれません。
基本的に、総合栄養食と呼ばれるドッグフードを与えていれば栄養の問題はありませんが、もし草をよく食べるようであれば、ニンジンやキャベツ、レタス、さつまいも、かぼちゃなどの野菜を与えてみて、様子を見ましょう。
食べてはいけない草もある!
食べてはいけない植物
植物の中には、犬が食べると中毒症状を起こす危険な植物もあります。
ガーデニングなどで人気のある植物も多く、散歩コースに生えている可能性も高いので注意しましょう。
【犬が食べると危険な植物の例】
アロエ、パンジー、シャクナゲ、ツツジ、スズラン、ヒガンバナ、チューリップ、ユリ、菊
詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
寄生虫が潜んでいる可能性も
草むらには、ノミやマダニなどの寄生虫が潜んでいる可能性があります。
そのため、散歩中に草むらに近づくのはできれば避けたほうがいいでしょう。
殺虫剤がついているかも
植物には、殺虫剤などが撒かれている可能性があります。
自分の家の庭であれば、犬に害のないものを選ぶことができますが、他人の家の植物には何がついているかわかりません。
そもそも他人の家の植物を食べてはいけない
食べたら危険な植物や寄生虫、殺虫剤の可能性ももちろんありますが、そもそも他人の家の植物を勝手に食べさせるのはマナー違反です。
空き地の雑草ならまだしも、草を食べてしまう癖がある犬は、なるべく他人の家の植物に近づかないように注意しましょう。
家で草を育てることもできる!
散歩中に生えている草を食べさせるのは色々なリスクが伴うので、「ペットグラス」とも呼ばれる「えん麦」を自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
我が家にも置いてあった時期があるのですが、美味しいのかバクバク食べていました。自分の家で無農薬で育てるなら、安心して与えることができますよね。
まとめ
犬が散歩中に草を食べる理由は様々ですが、草を食べて吐く行為が常習化している場合は、ストレスや病気の可能性があるので注意が必要です。
また、外の草を食べさせるのは、中毒症状やご近所トラブルの原因になりかねないので、どうしても草を食べたがる場合は、自宅でペット用の草を育てて与えてみましょう。
犬の乳歯はいつ生え変わる?家具をかじられないための対策もご紹介
人間と同じように、犬も子犬の時期に乳歯から永久歯に歯が生え変わることをご存知ですか?
歯の生え変わり時期には、犬のお口の健康を守ったり、お家の中の大切な家具を保護するために気をつけたいポイントがいくつかあります。
今回の記事では、犬の乳歯が生え変わる時期や、生え変わり時期の注意点のほか、お口のトラブルを予防するために知っておきたいことをご紹介します。
犬の乳歯はいつ生え変わる?
欠歯などがなければ、犬の乳歯は通常全部で28本あります。これが子犬の頃に全て抜け、永久歯42本に生え変わります。
生え変わり時期
犬の乳歯が生え変わる時期は、犬種やそれぞれの成長速度にもよりますが、早くて生後4〜6ヶ月頃から抜け始めます。
その後、生後7ヶ月〜12ヶ月頃には全ての歯が生え変わります。
生え変わる歯の順番
乳歯が抜ける順番は、「切歯(前歯)→犬歯(牙)→前臼歯(側面の歯)→後臼歯(奥歯)」です。
出血は、ある場合とない場合があります。血が出てもすぐに止まるので心配しなくて大丈夫です。
28本も抜けた感覚がない!?
歯の生え変わり時期には、抜けた乳歯が床の上や毛布の中に落ちていることがあります。
ただし、抜け落ちた歯があまり見つからなかったからと言って、「しっかり抜けていないのでは?」と焦る必要はありません。
中には、抜けた歯をそのまま飲み込んでしまう犬もいるようです。飲み込んだ歯はフンと一緒に排泄されるので問題ありません。
歯の生え変わり時期に注意すること
続いて、乳歯から永久歯に生え変わる時期に、飼い主のみなさんが注意したいポイントをご紹介します。
おもちゃや食事は硬すぎないものを
乳歯の生え変わり時期には、歯茎に負担がかかりやすくなるので、硬すぎるおもちゃはなるべく与えないようにしましょう。
食事については、そこまで神経質になる必要はありませんが、歯がグラグラして食べにくそうにしていたら、フードをふやかすなどの工夫をしてあげると食べやすく、消化もしやすくなります。
家具などを噛みたがるので注意
歯の生え変わり時期は、ムズムズしてとても痒くなり、いろいろなものを噛みたがります。
特に、椅子やテーブルの脚など、噛みやすい形状のものは、「気づいたらボロボロにされていた…」なんてこともことも珍しくありません。
実際、筆者の家でも、子犬の時期に椅子の脚をボロボロにされた形跡が今でも残っています。
なるべく家具を傷つけられないように、次のような工夫をしてみましょう。
椅子の脚には靴下のような専用のカバーをつける。
犬によっては、ビターアップルなど嫌な味のするスプレーを使うと効果的。
存分に噛めるおもちゃを与える。
犬に噛まれて困るものや、噛んでしまうと危険なものは全て片付け、犬の生活圏内はスッキリさせておきましょう。
歯が抜けない場合は動物病院へ
乳歯が残ったままになっている「乳歯遺残」という状態は、特に小型犬に多く見られます。そのままにしておくと、乳歯と永久歯の二枚刃になってしまい、歯垢や歯石がつきやすくなり、歯周病の原因になるので注意が必要です。
ただ、きちんと全て生え変わったのか確かめるのは素人には難しいでしょう。そのため、1歳になった頃に、検診等のついでに動物病院で歯をチェックしてもらうことをおすすめします。
乳歯遺残の対処法
残ってしまった乳歯はすぐに抜けることもありますが、全身麻酔をして抜歯をすることもあります。
去勢・避妊手術で麻酔をした際に一緒に抜けることもあるので、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
子犬のときから歯磨きの習慣をつけよう!
歯周病になる犬は多い
歯周病は人間でも馴染みのある病気ですが、実は犬でも歯周病になることはとても多いことをご存知でしょうか。
歯周病は、歯が抜け落ちるだけでなく、進行すると顎が溶けて全身性疾患を引き起こすこともあるとても怖い病気です。
子犬の頃からのケアが重要
歯周病を予防するには、子犬の頃から歯磨きをする習慣をつけることが重要です。
歯磨きは嫌がる犬は多く、特に成犬になってからトレーニングを始めるとなかなかうまくいきません。
子犬のうちから、口を触られたり、歯ブラシを入れられることに少しずつ慣れさせていくことが重要です。
まとめ
犬の乳歯は、通常1歳になる頃までに自然と生え変わります。
生え変わり期間は、歯がムズムズして家具などを噛んでしまいがちなので、カバーをつけたり、噛み心地の良いおもちゃを与えるなどの対策をしましょう。
乳歯が残ったまま放置したり、オーラルケアを怠ったりすると、歯周病のリスクが高まってしまうので注意が必要です。
時々獣医師さんに歯を診てもらい、子犬の頃から歯磨きの習慣をつけるようにしましょう。
被毛の種類によって違う!愛犬に合ったブラシの選び方を解説
犬を飼っている皆さんは、愛犬の種類に合ったブラシ、選べていますか?
被毛に合ったブラシを適切な方法で使わないと、犬の皮膚や被毛を傷めてしまうことがあります。
今回の記事では、たくさんある犬のブラシについて、その特徴や役割を説明したのち、被毛タイプに合ったブラシの選び方とブラッシングの仕方をご紹介します。
それぞれのブラシの特徴と役割
1. 獣毛ブラシ
牛や豚、馬などの被毛で作られたブラシで、被毛についた汚れを取り除くのに適しています。
獣毛ブラシでブラッシングをすると、被毛に艶がでます。
2. スリッカーブラシ
被毛が生え変わる「換毛期」におすすめのブラシです。
大きな毛玉も、少しずつほぐすことができます。
ただし、先端が尖っており、力を入れすぎてしまうと犬の皮膚を傷つけるので、力加減を考えて使用する必要があります。
3. ピンブラシ
ブラシの先端が丸くなっているため、スリッカーブラシに比べて犬の皮膚を傷つけにくいブラシです。
ブラッシングが苦手な犬にも受け入れてもらいやすいでしょう。
そうは言っても、やはり強くブラッシングをすると皮膚が傷ついてしまうので、ピンブラシであっても優しくブラッシングをしてあげましょう。
4. コーム
人間用のくしと同じような形をしています。
主に、長毛種の毛並みを整えるために使用します。軽い毛玉を取るのにも便利です。
ほかのブラシを掃除する際にも使えます。
5. ラバーブラシ
ゴムでできていて、短毛種におすすめのブラシです。
被毛のケアだけでなく、マッサージ効果も高いため、ブラッシングでリラックスができます。
犬の被毛タイプを把握しよう
被毛の種類
犬の被毛の分け方は、毛の長さ(長毛種・短毛種)と、アンダーコートの有無(シングルコート・ダブルコートか)に分けられます。
どの犬種にも「オーバーコート(上毛)」が生えていますが、それに加えて「アンダーコート(下毛)」が生えて二層になっている犬を「ダブルコート」と呼びます。
ダブルコートの犬には年に2回、毛の生え変わり時期(換毛期)があり、この時期に抜け毛が多くなります。
犬のブラッシングは被毛の長さだけでなく、「シングルコートかアンダーコートか」によってもお手入れ方法や使うブラシが異なるので、自分の犬がどの被毛タイプなのか把握しておきましょう。
被毛別、犬種一覧
【短毛種/シングルコート】
ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンド、ドーベルマン、ダルメシアン
【短毛種/ダブルコート】
柴犬、ジャックラッセルテリア、ミニチュアダックスフンド、ボストンテリア、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ビーグル、ラブラドールレトリバー、フレンチブルドッグ、パグ
【長毛種/シングルコート】
トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、アフガンハウンド
【長毛種/ダブルコート】
ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、ポメラニアン、シーズー、チワワ、ミニチュアシュナウザー、アメリカンコッカースパニエル、シェットランドシープドッグ、バーニーズ・マウンテン・ドッグ
短毛種におすすめのブラシ
短毛種のブラッシングの頻度は、およそ週に1回程度です。
皮膚の油分が多くなると皮膚病になりやすいので、皮膚への負荷が小さい「ラバーブラシ」を中心に使いましょう。
シングルコート(短毛種)
犬種
ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンド、ドーベルマン、ダルメシアン
短毛種は毛が短いため、皮膚が傷つくリスクがあるので、安全性の高いラバーブラシを使って、マッサージをするように優しくブラッシングし、できれば仕上げに濡れタオルなどで拭いてあげると良いでしょう。
ダブルコート(短毛種)
犬種
柴犬、ジャックラッセルテリア、ミニチュアダックスフンド、ボストンテリア、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ビーグル、ラブラドールレトリバー、フレンチブルドッグ、パグ
ダブルコートの場合は、まずスリッカーブラシやピンブラシでアンダーコートをブラッシングし、その後コームやラバーブラシを使って全体的な被毛を整えます。
長毛種におすすめのブラシ
長毛種は、基本的に毎日ブラッシングが必要だと考えましょう。
シングルコート(長毛種)
犬種
トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、アフガンハウンド
まず、スリッカーブラシで、首からお尻にかけて優しくブラッシングします。毛玉があれば、重点的に、ただし優しくほぐしてあげましょう。
頭の部分はデリケートなので、ラバーブラシを使ってあげると良いです。
最後の仕上げに、コームで全体的な流れを整えてあげれば完了です。
ダブルコート(長毛種)
犬種
ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、ポメラニアン、シーズー、チワワ、ミニチュアシュナウザー、アメリカンコッカースパニエル、シェットランドシープドッグ、バーニーズ・マウンテン・ドッグ
基本的にはシングルコートの長毛種と同じですが、ダブルコートは特に換毛期に抜け毛が多くなるため、スリッカーブラシを使って優しく時間をかけてブラッシングしてあげる必要があります。
まとめ
犬のブラシにはたくさんの種類がありますが、それぞれの特徴や役割を理解することで、愛犬に合った適切なブラシを選ぶことができます。
また、1度のブラッシングの中でも、「毛玉をほぐす」「仕上げをする」など、手順ごとにブラシを使い分けることで、より健康的な被毛を保つことができるでしょう。
ブラッシングは愛犬とのコミュニケーションをとる上でも重要なので、ぜひ愛犬に合ったブラシを選んであげてくださいね。
- 改訂履歴
- 2023/02/24 内容を修正
- 2022/02/16 初版公開
【獣医師監修】イタリアン・グレーハウンドの好発疾患と予防
イタリアン・グレーハウンドはシルバーの短毛がきれいな小型犬種です。
小顔で手足も細く、守ってあげたくなるような魅力があります。
そんなイタリアン・グレーハウンドですが、身体の構造や体質によっていくつか、かかりやすい病気が存在します。
今回の記事では、イタリアン・グレーハウンドの好発疾患と、それを踏まえた理想的な飼育環境について獣医師が詳しく解説します。
イタリアン・グレーハウンドの基本情報
歴史
イタリアン・グレーハウンドの祖先は、古代エジプトのファラオの宮廷で飼われていた小型のグレーハウンドだと考えられています。
その後、ギリシャを渡ったグレーハウンドは、紀元前5世紀頃にイタリアにたどり着いたと言われています。
ルネッサンス時代には、貴族の宮廷内で人気が高まったイタリアン・グレーハウンドは、イタリア国内外の絵画にも多く描かれました。
身体的特徴
小型犬に分類され、標準サイズは体高約32~38cm、体重は3〜5kgとされています。
手足が細く、首を伸ばして頭を上げて歩くその姿は、まるで小鹿が跳ねているように見えます。耳の横に垂れる形が標準とされますが、立ち耳の子もいるようです。
被毛は短毛です。毛色は、レッド、グレー、クリーム、ホワイト、ブラックなど様々で、白のマーキングが入ります。
性格
イタリアン・グレーハウンドは、穏やかで優しい性格ですが、繊細でストレスをためやすい面があります。嫌なことをされると、攻撃をせずに、距離を置くような行動をとります。
スタミナがあり、運動が好きですが、日本の厳しい暑さや寒さには弱いので注意が必要です。
イタリアン・グレーハウンドの好発疾患
イタリアン・グレーハウンドは細い手足ゆえの骨折や、皮膚の疾患が多い犬種です。
どんな病気にかかりやすいか、その病気がどんな症状を呈するのかを理解することで、迅速な対応ができるようになるかもしれません。
全てのイタリアングレーハウンドが以下のような病気になるわけではありませんが、わずかな徴候も見逃さないようにしましょう。
骨折
【症状】
患肢の痛みや腫れ、挙上(足が地面に着けない)
【原因】
外からの強い衝撃、ドアに挟まれる、高い所からの落下、自転車や自動車との事故など。
【備考】
骨折は病気ではなくケガであり、予防が可能。ケガをさせないような環境整備や、事故には十分注意すべき。
カラーダイリューション脱毛
【症状】
脱毛、丘疹、落屑など。
【原因】
遺伝性で、4〜18カ月齢で好発する。毛におけるメラニンの分布が不均等になることで被毛が弱くなり、ちぎれてしまう。
物理的刺激の多い部位に発生しやすい。
【備考】
痒みはないため、日常生活に支障は全くない。一方で、遺伝性疾患なので、発症犬は繁殖させるべきではない。
アトピー性皮膚炎
【症状】
強い痒み、外耳炎、脱毛、皮膚の色素沈着(皮膚が黒っぽくなる)など。
【原因】
機序は完全には解明されていないが、環境抗原(ハウスダスト、花粉、カビ)に対するアレルギー反応の獲得、およびそれに対する過剰な反応が皮膚に起こることによると考えられている。
【備考】
ヒトと異なるのは、犬の場合加齢とともに症状が悪化することである。早期に適切な治療を行うことが重要である。
アレルギー性皮膚炎
【症状】
痒みを伴う炎症性皮膚炎、外耳炎、皮疹、脱毛など。
【原因】
食餌に含まれるタンパクや、ノミに刺されたことによるアレルギー反応。
【備考】
食物アレルギーは眼および口の周囲、外耳道、四肢端、背部に、ノミアレルギーは尾根部、尾部、大腿部、鼠径部に認められることが多い。
膿皮症
【症状】
表皮小環(細菌感染部を中心に、同心円状にカサブタが広がる)、発赤、膿疱など。毛包炎の場合には痒みを伴う。
【原因】
表皮常在菌の感染による。通常はこれら細菌の感染は起こらないが、環境や栄養状態、その他の感染症、内分泌疾患、アレルギーなどに続発することが多い。
【備考】
広範囲に感染が起きている場合には抗菌薬が処方される。しかし、最近では耐性菌も多く、処方した抗菌薬が現在感染している細菌に有効かどうかをあらかじめ検査(感受性試験)することもある。
イタリアン・グレーハウンドに最適な飼育環境
では、イタリアン・グレーハウンドと一緒に生活していく上でどんなことに注意すればよいのでしょうか。
イタリアン・グレーハウンドという犬種に特徴的な性格や好発疾患に基づいて、最適な飼育環境を紹介していきます。
1. 段差には注意して
イタリアン・グレーハウンドは骨が細く、骨折をしやすい犬種です。
人間にとっては何でもないような小さな段差でも、勢いよく躓いたり、飛び降りたりすることでケガをする可能性があります。イスやソファなどには、飛び乗れないようにするか、犬用の階段をつけるなどの工夫が必要です。
2. 寒さ対策はしっかりと
被毛が短いイタリアングレーハウンドは、寒さに非常に弱いです。日本の冬は皆さんも寒いですよね。
室内では暖房などを使用する、散歩では服を着せてあげるなど防寒対策をしっかりと行いましょう。
一方で、湿気がこもりすぎると皮膚病のリスクとなるため、適度な温度と湿度を調整してあげましょう。
3. 皮膚の状態は観察を
皮膚炎や脱毛など、皮膚の異常を見逃してはいけません。被毛が短いので、皮膚の状態は直接観察しやすいはずです。
ブラッシングなどの際に、次のようなチェックをしましょう。
- 皮膚に赤みがないか
- 痒みがないか
- フケが多くないか
- 脱毛がないか
皮膚病は直接命に関わることは少ないですが、痒みなどによるストレスは計り知れないものがあります。異常にいち早く気付き、適切な処置を受けさせてあげることが重要です。
4. しつけをしっかり
イタリアングレーハウンドは、元々は猟犬として活躍していた犬種です。
そのため、「マテ」などのしつけがしっかりとできていないと、動くものを突然追いかけてしまうことがあります。
思わぬ事故を防止するためにも、子犬の時からしっかりとしつけましょう。
まとめ
イタリアン・グレーハウンドは日本でもファンの多い犬種です。実際に動物病院でもよく見ます。
愛犬を大事にするためにも、病気のこともしっかりと理解し、病気の予防や早期発見ができるような飼育環境を整えてあげてください。