飼い主のモチベーションアップに!犬の散歩を楽しくする12の方法
多くの犬にとって「散歩」は、ゴハンと同じくらい楽しみにしている一日の中の大イベントではないでしょうか。
ただ、飼い主にとっては毎日行かなければならないので、マンネリ化しやすく「今日はちょっと行きたくない…」なんて日も、あるかもしれません。
今回は、そんな「散歩が面倒になってしまう時」に飼い主のモチベーションがアップする犬の散歩方法をご紹介していきます。
愛犬と一緒にアクティブに
飼い主の元気がある時や愛犬の元気が有り余っている場合は、アクティブなお散歩をしてみましょう。
①トレーニングをやってみる
「オスワリ」、「フセ」、「マテ」などの基本的なトレーニングを散歩中にやってみましょう。散歩ルートの別々の場所で試せば、どういった場所や状況で出来るのか、または出来ないのかを知ることができ、今後のトレーニングの参考になります。
②お気に入りのおもちゃで遊ぶ
車が来ない、少し広さのある場所があれば、家で遊んでいるお気に入りのおもちゃで遊んでみましょう。「おもちゃ=家で遊ぶ」と思っている犬であれば、外で遊ぶ意外性を楽しんでくれるかもしれません。
③歩き方を変えてみる
ジグザグに歩いたり、いきなりUターンやダッシュしてみたりと歩き方を変えてみましょう。飼い主の急な変化に犬が戸惑うのか、喜んでテンションが上がるのか、愛犬の性格を知ることが出来ます。
④散歩の長さや回数を変えてみる
例えば、毎日30分の散歩を2回している犬の場合、「60分を1回にしてみる」、「20分を3回にしてみる」と変化をつけて、マンネリを解消してみましょう。
長時間の散歩場合は、普段行かない場所にも行けるため、知らない場所を散策したい犬には合っているかもしれませんし、飼い主にとってもリフレッシュ出来る時間になるかもしれません。
短い時間で回数を増やした場合は、犬にとっては楽しみが増えますし、飼い主にとってもちょっとしたスキマ時間を散歩に使うことが出来ます。
愛犬と一緒にのんびりと
ちょっとお疲れ気味の時は、のんびりしたお散歩をしてみてはいかがでしょうか。散歩になると興奮気味になってしまう犬にもオススメです。
⑤散歩の途中でナデナデタイムを入れる
愛犬と散歩をしている時、犬は外の刺激や匂いを嗅ぐことに夢中になって、飼い主のことを忘れている時間も多いのではないでしょうか。少し立ち止まって、愛犬をゆっくり撫でてみましょう。忘れていた飼い主を思い出すかもしれません。
⑥公園のベンチなどでリラックスする
犬の立ち入りが許されていて、のんびり出来る公園があれば、愛犬と共にリラックスタイムを設けてみましょう。他の犬がいなければ、愛犬にはガムなどの長く噛めるおやつを与え、飼い主はお気に入りの飲み物を飲んで、一緒にのんびりとした時間を満喫してみてはいかがでしょうか。
季節や地元の風景を楽しもう
移ろいゆく季節や、知っているはずの地元の意外な一面など、犬の散歩をしていると新たな発見も多いと思います。日常の風景の小さな変化を楽しんではいかがでしょうか。
⑦季節感がある愛犬の写真を撮る
季節の植物や風景と共に愛犬の写真を撮るのも楽しいものです。SNSにアップして、いろいろな人に愛犬を見てもらうことも、散歩のモチベーションアップに繋がるでしょう。
⑧毎日違う場所へ行き、近所を散策する
毎日同じお散歩ルートを好む犬もいますが、犬に新たな刺激を与えたり、散歩のマンネリを解消したりするには、いつもとは違う場所へ行くのもオススメです。近所でも知らない場所や小道があることも多く、新たな発見があるでしょう。
地域の人とのコミュニケーションを取ろう
犬を連れていると自然と会話のきっかけができ、地域の人との交流が増えます。人と会話をするのが苦痛でなければ、良いストレス解消になるでしょう。
⑨犬友、犬好きの人との会話楽しむ
よく顔を合わせる仲の良い犬がいれば、愛犬も飼い主も散歩の楽しみが一段と増します。また、犬を連れていなくても犬が好きで声を掛けてくれる方も多くいるので、顔見知りの人が増えるのも、人によっては楽しめるでしょう。
⑩学校の登下校時間に合わせて散歩し、見回り隊をする
地域によっては、犬の散歩をしながら防犯に繋げるパトロールを行う自治体があります。そういった活動に参加するのも一つの方法ですが、人の目があるところで罪は犯しにくいので、学校の登下校時間に合わせて犬の散歩をするだけでも防犯活動の一翼を担うことが出来ます。
ただし、子供の中には犬が苦手だったり、アレルギーがあったりする子もいるので、近すぎない距離で見守ることをおすすめします。
飼い主の健康維持に
犬を飼っていて一緒に散歩に出かける人と、飼っていない人を比べたところ、男性では0.44歳、女性では2.8歳も健康寿命が延びることがわかっています。毎日散歩することで、運動が習慣化されることが影響していると考えられています。
⑪万歩計で歩数を測ってみる
愛犬と散歩する時に、万歩計で歩数を測ってみるのも飼い主の健康維持に良い効果があります。数値で出てくれるので、結果がわかりやすく、飼い主のモチベーションアップに繋がるでしょう。
最近ではスマートフォンで歩数を測定できるものもあり、毎日の歩数を手軽に管理できます。
⑫日光を浴びてうつ病予防に
うつ病の予防には運動が良いとされていますが、特に朝の日光を浴びながら行うウォーキングは最も有効だと言われています。朝の犬との散歩で健康なメンタルを維持していきましょう。
まとめ
毎日の犬の散歩が義務になってしまうと、辛くなってしまう時があるかもしれません。しかし、今回ご紹介したような方法を取り入れ、少しでも楽しみが増えていただければ幸いです。
本当に辛い時はペットシッターなどに依頼して、自分を休ませてあげるのも、犬と楽しく暮らしていくための一つの方法です。
無理せず、そして楽しく犬との生活をお過ごし下さい。
愛犬が散歩を嫌がるのには理由があった!4つの原因と対処法
散歩に行くと言っても喜ばない。散歩に出かけてもなかなか歩こうとしない。
犬は散歩好きなイメージがありますが、散歩を嫌がる愛犬に困っている飼い主さんは意外と多いもの。でも、犬は散歩そのものが嫌いなのではなく、何かワケがあって散歩を嫌がっているのかもしれません。
今回の記事では、犬が散歩を嫌がる理由と対処法をご紹介します。
犬が散歩を嫌がる理由①外が怖い
多くの犬は、散歩が大好きです。外に出れば、たくさんの刺激が受けられ、他の犬とのコミュニケーションをとることもできます。飼い主さんと外を歩くことは、ストレス解消になり、楽しい時間になるでしょう。
しかし、それを嫌がるということは、散歩中の刺激を怖いものだと感じている可能性があります。
では、なぜ外の世界を怖いと感じてしまうのでしょうか?
社会化がうまくいかなかった
犬にとって、生後1ヶ月〜4ヶ月は「社会化期」と呼ばれる重要な時期で、他の犬や人など、様々な刺激に触れさせることが重要です。
この時期に社会化がうまくいかないと、成犬になってからも初めてのものや慣れないものに対して必要以上に警戒するようになり、「怖い」と感じるようになってしまいます。
対処法
犬の社会化は、社会化期に行うことが理想ですが、成犬になってからでも不可能ではありません。時間はかかりますが、少しずつ他の犬や人に慣れさせていきましょう。
車の音や工事の音を嫌がる場合は、家で小さな音の動画を流すことから始めてみましょう。
外の世界にトラウマがある
散歩中に他の犬に追いかけまわされたり、知らない人に嫌なことをされた経験などがあると、それがトラウマとなって散歩を嫌がるようになることがあります。
対処法
トラウマの原因が分かっている場合は、その対象物が危険ではないことを犬に学習させることが重要です。
例えば、他の犬がトラウマになっているのなら、「他の犬と出会ったらおやつをあげる」「触れ合えたら褒めちぎる」など、他の犬と会うと良いことがあると学習させてみましょう。
犬が散歩を嫌がる理由②お散歩アイテムが苦手
首輪が嫌いだという犬は結構多いです。特に、小型犬に多いと言われています。
首輪のサイズが合っていない
首輪のサイズが大きすぎると散歩中に抜けてしまって危険ですが、小さすぎると苦しく感じてしまいます。
首輪の素材があっていない
首輪には色々な素材がありますが、特に鎖の首輪は締め付け感が強いために嫌がる犬が多いです。
また、金属アレルギーを持っている犬は、金属素材の首輪をすると痒みなどを起こしてしまいます。
関節が変形している
場合によっては、なんらかの病気によって関節が変形し、首輪やハーネスにぶつかって痛い、ということもあります。
対処法
犬に合った首輪やハーネスを選ぶことが重要です。サイズが分からない場合は、犬をお店に連れて行って、店員さんに測ってもらいましょう。
素材は、サイズ調整ができるナイロンベルトのものがおすすめです。
関節の病気などがある場合は、どのような首輪・ハーネスを選んだら良いのか、獣医師さんに相談してみましょう。
犬が散歩を嫌がる理由③体調が悪い
これまで散歩が好きだった犬が、急に散歩を嫌がるようになった場合は、体のどこかに痛みを感じている可能性が高いです。
筆者が飼っている犬も、椎間板ヘルニアになった際、歩き方に特に異常は見られませんでしたが、だんだんと散歩を嫌がるようになりました。
老化のことも
病気以外にも、老化によって体力が衰えたり、暑さや寒さに適応できなくなることで、散歩を嫌がることもあります。
対処法
散歩を急に嫌がるようになったら、見た目に異常がなくても、体調不良のサインだと考えて動物病院に連れて行きましょう。
病気や高齢が原因で散歩を嫌がる犬は、無理に散歩に連れ出そうとはせず、庭やベランダで日向ぼっこをさせたり、犬用のカートに乗せて家の周りを歩くなどしてあげることをおすすめします。
犬が散歩を嫌がる理由④飼い主さんに甘えている
散歩には行きたがるのに、いざ歩こうとすると、飼い主さんに抱っこを要求してくる犬もいます。
体調が優れなくて歩きたくない可能性も考えられますが、単に飼い主さんに甘えようとしているのかもしれません。
ここで犬の要求を聞き入れてしまうと、犬は「頼めば抱っこしてもらえる」と学習してしまいます。
対処法
抱っこを要求されても、すぐには抱っこせず、犬が歩き始めるのを待ちましょう。
どうしても歩かない場合も、散歩コース全てを抱っこしてしまっては運動不足になってしまいます。途中まで抱っこをして、すぐに下ろすようにしましょう。
まとめ
犬が散歩を嫌がる理由は様々ですが、今回の記事では、「外の世界を怖いと感じている」「お散歩グッズが嫌い」「病気や老化」「飼い主さんに甘えている」といった原因を考えました。
もともと運動をすること自体が嫌いな犬はあまりいないはずですから、散歩を嫌がるのにはそれなりの理由があるでしょう。特に、急に散歩に行きたくなくなった場合は、病気の可能性も考え獣医さんに相談しましょう。
犬が何を考えているのかを見極めることで、犬にとっても快適なお散歩ができるようになると良いですね。
散歩中、犬に触られるのは嫌?適切な対話でトラブルを防ごう!
犬を連れて散歩をしていると、「かわいい〜」などと声をかけられる経験がある方も多いのではないでしょうか。「かわいい」と言われるだけでばあれば飼い主としてもうれしいですが、突然犬を触られてドキッとすることもあると思います。
また、「触ってもいいですか?」と聞かれると、本当は嫌だけどなかなか断れなくて困っているという方もいるかもしれません。
今回の記事では、愛犬を触りたい人の声の掛け方と、触られたくない場合の断り方、上手に触ってもらう方法について解説していきます。犬を飼っている人も、他人の犬を触りたいと思うことがある人も、ぜひご一読ください!
触ってほしくない飼い主さんの意見
飼い主さんが愛犬を触ってほしくないと考えているのは、嫌がらせやケチだからという理由ではありません。
犬が人を傷つけてしまうかもしれない
ほとんどの飼い主さんは、愛犬が人や他の動物を傷つけてしまわないよう細心の注意を払っています。
どんなに穏やかな犬であっても、犬が絶対に人を傷つけないとは言い切れません。その時にたまたま機嫌が悪かったり、触り方が悪くて攻撃的になることも考えられます。
特に小さい子どもは、力の加減ができなかったり、予測不能な動きをしたりするため、犬がびっくりしてしまうことから、触ってほしくないという飼い主さんは多いのです。
咬傷事故は飼い主の責任
日本国内では、報告されているだけでも咬傷事故が毎年4,000件以上起こっており、その多くは散歩中に発生しています。
もし相手が勝手に犬を触ってきても、ケガを負わせてしまったら、その責任は飼い主さんにあります。場合によっては愛犬が殺処分されてしまうかもしれません。そのようなことを未然に防ぐためにも、触らせないようにするのが安心です。
犬のストレスになるかもしれない
何かしらの理由で人が苦手だったり、人見知りする犬は、知らない人に触られるのを嫌がったり、怖がったりします。
攻撃的にならないとしても、触られるだけでストレスになってしまいますし、ヘルニアなどの病気を抱えている場合は肉体的負担になることもあります。
単純に接触したくない
最近では特に、新型コロナウイルスの影響で、愛犬を触られたくないという人が増えています。
触っても良い飼い主さんの意見
そうは言っても、愛犬が「かわいい」と言われるのはうれしく、一声かけてくれれば触っても良いと考える飼い主さんも少なくありません。
人が好きで喜ぶ
犬にも性格は個体差があり、人のことが好きで、触られたりするのも大好きだという子もいます。
いろいろな人と触れ合うと社会性も身につけられ、犬にとってプラスになることもあります。
人同士の交流にもなる
犬の飼い主にとって、散歩の時間は他人との大切な交流の時間でもあります。飼い主さん自身が人との交流を楽しみにしているという場合もあります。
触る側の声の掛け方、触られる側の答え方
犬を触りたい側の声の掛け方
かわいいと思っても、人の犬を勝手に触るのはマナー違反です。
「かわいいですね。撫でても大丈夫ですか?怖がりませんか?」と一言声をかけるようにしましょう。また、触られて嫌がる部位があるかなどを聞いておき、少しずつ優しく撫でてあげることで、咬傷事故のリスクをできるだけ押さえましょう。
犬を触りたいと言われた側の答え方(OKの場合)
「別に触るくらいなら大丈夫」と思う場合は、「大丈夫ですよ」と答えた上で、次の章でご紹介する「上手に触ってもらう方法」を参考にして、ゆっくりと犬との距離を縮めてもらいましょう。
また、噛み癖のある犬の場合はむやみに触らせないようし、きちんと断ることも大切な責任です。
犬を触りたいと言われた側の答え方(NGの場合)
本当は断りたいけど断れないという方のために、断りやすい理由を考えてみました。普段から悩んでいるという方は参考にしてみてください。
- 「人に慣れていなくて、びっくりしてしまうので」
- 「怖がりで、ケガをさせてしまうかもしれないので」
- 「病気の治療中なので」
もし、それでも触ろうとする人がいる場合は、愛犬を引き寄せたり抱き上げたりして触らせないようにしましょう。
上手に触る/触ってもらう方法
犬に上手に触る、あるいは触ってもらう方法を知っておくことで、お互いが嫌な思いをしたり、犬がストレスを感じないように心がけましょう。
1. しゃがんで犬と同じ目線になるようにする
上から覆いかぶさるように見られると、私たち人間でもびっくりすることがありますよね。犬も同様ですので、しゃがんで犬と同じ目線の高さになるようにしましょう。
この際、正面からじっと見つめると敵意があるとみなされてしまうため、横に回り込むようにしゃがみ、視線を少しずらすことが大切です。
また、飼い主さんはリードを短く持ち、愛犬のそばにいて安心させてあげてください。
2. 匂いを嗅がせる
手を犬の前に出して匂いを嗅いでもらいましょう。手を「パー」にして出す人が多いですが、「グー」の方が警戒心を与えないとされています。
3. 下の方からそっと触る
つい頭を撫でてしまいがちですが、やはり上から来られると犬はびっくりしてしまいます。まずは犬の体の側面や首元をそっと触るようにしましょう。
飼い主さんは、犬が触られると嫌がるところがあればあらかじめ伝えるか、「ここを触ってね」と場所を指定すると良いでしょう。触る側は、尻尾や後ろ足など、多くの犬が触られるのを嫌がる場所を知っておくことも大切です。
4. 犬の気持ちも読み取る
愛犬の尻尾が下がっていたり、耳が後ろに倒れている場合は恐怖を感じていたり緊張したりしていることが考えられます。危険ですので、そんな時はきっぱりと断りましょう。
ジャーキーテロにも気をつける
ジャーキーテロとは、飼い主に許可をとらずに勝手に餌やおやつを与えてしまう行為です。
良かれと思ってやっている場合がほとんどですが、アレルギーやカロリー管理の面からも良いことではありません。
他人に食べ物を与えられそうになった場合は、「ダイエット中なんです」などと言って断るか、自分で持ってきたおやつをあげてもらうようにしましょう。
まとめ
愛犬を触らせる・触らせないの判断は飼い主が決めるべきことであり、どちらが正しいということはありません。
「ちょっとくらいいいじゃない」「触らせてくれないなんてケチ!」なんて思われることを避けたくて、渋々承諾している飼い主さんは勇気を持って断りましょう。それが飼い主さんや愛犬の幸せだけでなく、相手の安全にも繋がります。触ってもいいと考えている方は、愛犬から目を離すことなく一緒にいてあげてくださいね。
触りたい側の方も、許可なく勝手に触ったり、犬が嫌がる触り方をするのはマナー違反です。
お互いが気持ちよく生活できるように、適切な対話を心がけましょう。