【犬図鑑】フレンチブルドッグの歴史や特徴、飼い方のポイントを紹介

フレンチブルドッグは、その明るい性格やかわいらしい外見から、日本を含めた世界中で多くの人から愛されています。

この記事では、ブルドッグの歴史や特徴、飼い方のポイントについてご紹介します。これから飼おうと思っている方だけでなく、現在飼っている方も改めて飼育環境の確認をしましょう。

フレンチブルドッグの歴史

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フレンチブルドッグの起源には諸説あります。
イギリスからフランスへの移住者がイングリッシュブルドッグを連れてきてきたという説と、ヨーロッパの南部に古くから存在したマスティフ系の犬を祖先とする説が強いですが、未だ解明されていません。

どちらの場合でも、パグやテリアなどとの交配を経て小型化されました。
パリで現在のような姿のフレンチブルドッグが誕生すると、当初はパリの労働者階級の人々に多く飼われていましたが、魅力的な外見や明るくて人懐っこい性格により上流社会に広がりました。

フレンチブルドッグの耳の形は?

フレンチブルドッグが生まれた当初は、ローズイヤー(ブルドッグでよく見られる、丸くねじれたような耳)とバットイヤーが混在しており、どちらが正しいフレンチブルドッグなのかという論争も起こりました。

その後、アメリカで行われたショーが決定打となり、立ち耳がフレンチブルドッグのスタンダードと定められました。

フレンチブルドッグの特徴

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身体的特徴

オスは体高が27〜35cmで、体重が9〜14kg、メスは体高が24〜32cm、体重が8〜13kgの中型犬です。コンパクトではあるものの、筋肉質で骨格はしっかりしています。

バットイヤー(コウモリ耳)と呼ばれる、直立した大きな耳が特徴的です。また、鼻の周りには深いシワがあります。

被毛

被毛はダブルコートで、換毛期には多くの毛が抜けます。
毛色は、フォーン(金色)、ブリンドル(地色に黒や茶などの色が縞模様になったもの)および、それぞれの毛色にホワイトのパイド(斑点)があるものが認められています。この中でもブリンドルがもっとも人気です。

性格

穏やかで人懐っこく、飼い主に対しては甘えん坊ですが、家族以外の人にすぐに懐くことは少ないです。明るく、遊ぶことも大好きなので、たくさん構ってあげましょう。

また、興奮しやすく、楽しいことや気に入らないことがあると、攻撃的になることもあるため、興奮させないようにコントロールすることが大切です。

フレンチブルドッグで気をつけたい病気

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フレンチブルドッグでは、深いシワ、大きい目、短頭犬種という特徴から、いくつか気をつけなければいけない病気があります。
特に、以下の疾患は注意し、異常が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。

  • 皮膚病…シワの間に汚れがたまり、雑菌が繁殖して皮膚に炎症が起こる。
  • 呼吸器障害…気道が狭くなり呼吸が困難になる。いびきや呼吸音が気になったら要注意。
  • 椎間板ヘルニア…激しい運動などにより神経が圧迫されて起こる。歩き方がおかしかったり、首を痛そうにする。
  • 角膜炎…黒目の表面を覆っている角膜が炎症を起こす。
  • 結膜炎…まぶたの裏と眼球の表面を覆っている角膜が炎症を起こし、赤く充血する。涙や目ヤニが出ることもある。
  • 熱中症…体温が上昇し、呼吸が速くなったり意識が混濁したりする。

また、フレンチブルドッグは、人工的に選択されたその特徴的な体つきから、自然分娩ができず帝王切開が行われることが多いです。もし、自宅で繁殖を考えている場合は、十分獣医師と相談してください。

フレンチブルドッグの飼い方のポイント

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フレンチブルドッグが健康的に生活していく上で、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

運動は適度に

20〜30分程度の散歩を1日2回行えば十分でしょう。必要な運動量はそこまで多くありませんが、犬が満足できていないようであれば、少し長めに散歩するなどして満足させてあげてください。

激しい運動を長時間してしまうと、体を痛める原因にもなりますので注意しましょう。
また、好奇心旺盛で興奮しやすいため、繁華街や他の犬がいる場所ではトラブルにならないように気をつけましょう。

シワのお手入れは定期的に

シワの部分は蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいことから、放置してしまうと皮膚病の原因になります。
濡れたタオルでしっかり汚れを落とし、キレイにしたあとは水分を拭き取ってあげましょう。

熱中症に気をつける

短頭犬種であるブルドッグは、熱中症になりやすいため、室内で飼いましょう。その際、室温だけでなく湿度にも注意することが大切です。

また、夏の散歩は暑い日中を避けて、なるべく早朝か夜の涼しい時間帯にするようにしましょう。

まとめ

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世界中で愛されているフレンチブルドッグ。しかし、可愛らしい見た目も、生きていく上では欠点となることもあります。

愛犬が健康に生きていくためにも、シワのお手入れや熱中症対策は欠かさずに行ってあげてくださいね。愛犬との生活がより豊かになりますように。

犬の乳歯はいつ生え変わる?家具をかじられないための対策もご紹介

人間と同じように、犬も子犬の時期に乳歯から永久歯に歯が生え変わることをご存知ですか?

歯の生え変わり時期には、犬のお口の健康を守ったり、お家の中の大切な家具を保護するために気をつけたいポイントがいくつかあります。

今回の記事では、犬の乳歯が生え変わる時期や、生え変わり時期の注意点のほか、お口のトラブルを予防するために知っておきたいことをご紹介します。

犬の乳歯はいつ生え変わる?

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欠歯などがなければ、犬の乳歯は通常全部で28本あります。これが子犬の頃に全て抜け、永久歯42本に生え変わります。

生え変わり時期

犬の乳歯が生え変わる時期は、犬種やそれぞれの成長速度にもよりますが、早くて生後4〜6ヶ月頃から抜け始めます
その後、生後7ヶ月〜12ヶ月頃には全ての歯が生え変わります

生え変わる歯の順番

乳歯が抜ける順番は、「切歯(前歯)→犬歯(牙)→前臼歯(側面の歯)→後臼歯(奥歯)」です。
出血は、ある場合とない場合があります。血が出てもすぐに止まるので心配しなくて大丈夫です。

28本も抜けた感覚がない!?

歯の生え変わり時期には、抜けた乳歯が床の上や毛布の中に落ちていることがあります。
ただし、抜け落ちた歯があまり見つからなかったからと言って、「しっかり抜けていないのでは?」と焦る必要はありません。

中には、抜けた歯をそのまま飲み込んでしまう犬もいるようです。飲み込んだ歯はフンと一緒に排泄されるので問題ありません。

歯の生え変わり時期に注意すること

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続いて、乳歯から永久歯に生え変わる時期に、飼い主のみなさんが注意したいポイントをご紹介します。

おもちゃや食事は硬すぎないものを

乳歯の生え変わり時期には、歯茎に負担がかかりやすくなるので、硬すぎるおもちゃはなるべく与えないようにしましょう。

食事については、そこまで神経質になる必要はありませんが、歯がグラグラして食べにくそうにしていたら、フードをふやかすなどの工夫をしてあげると食べやすく、消化もしやすくなります。

家具などを噛みたがるので注意

歯の生え変わり時期は、ムズムズしてとても痒くなり、いろいろなものを噛みたがります。
特に、椅子やテーブルの脚など、噛みやすい形状のものは、「気づいたらボロボロにされていた…」なんてこともことも珍しくありません。

実際、筆者の家でも、子犬の時期に椅子の脚をボロボロにされた形跡が今でも残っています。
なるべく家具を傷つけられないように、次のような工夫をしてみましょう。

椅子の脚には靴下のような専用のカバーをつける。

犬によっては、ビターアップルなど嫌な味のするスプレーを使うと効果的。

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存分に噛めるおもちゃを与える。

犬に噛まれて困るものや、噛んでしまうと危険なものは全て片付け、犬の生活圏内はスッキリさせておきましょう。

歯が抜けない場合は動物病院へ

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乳歯が残ったままになっている「乳歯遺残」という状態は、特に小型犬に多く見られます。そのままにしておくと、乳歯と永久歯の二枚刃になってしまい、歯垢や歯石がつきやすくなり、歯周病の原因になるので注意が必要です。

ただ、きちんと全て生え変わったのか確かめるのは素人には難しいでしょう。そのため、1歳になった頃に、検診等のついでに動物病院で歯をチェックしてもらうことをおすすめします。

乳歯遺残の対処法

残ってしまった乳歯はすぐに抜けることもありますが、全身麻酔をして抜歯をすることもあります。
去勢・避妊手術で麻酔をした際に一緒に抜けることもあるので、かかりつけの動物病院で相談しましょう。

子犬のときから歯磨きの習慣をつけよう!

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歯周病になる犬は多い

歯周病は人間でも馴染みのある病気ですが、実は犬でも歯周病になることはとても多いことをご存知でしょうか。
歯周病は、歯が抜け落ちるだけでなく、進行すると顎が溶けて全身性疾患を引き起こすこともあるとても怖い病気です。

子犬の頃からのケアが重要

歯周病を予防するには、子犬の頃から歯磨きをする習慣をつけることが重要です。

歯磨きは嫌がる犬は多く、特に成犬になってからトレーニングを始めるとなかなかうまくいきません
子犬のうちから、口を触られたり、歯ブラシを入れられることに少しずつ慣れさせていくことが重要です。

まとめ

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犬の乳歯は、通常1歳になる頃までに自然と生え変わります。
生え変わり期間は、歯がムズムズして家具などを噛んでしまいがちなので、カバーをつけたり、噛み心地の良いおもちゃを与えるなどの対策をしましょう。

乳歯が残ったまま放置したり、オーラルケアを怠ったりすると、歯周病のリスクが高まってしまうので注意が必要です。
時々獣医師さんに歯を診てもらい、子犬の頃から歯磨きの習慣をつけるようにしましょう。

【獣医師監修】ミニチュア・ピンシャーの好発疾患と飼い方のポイント

ミニチュア・ピンシャーは毛が短く、線の細い小型犬種です。
小顔で、守ってあげたくなるような表情も魅力の一つですよね。

そんなミニチュア・ピンシャーですが、いくつか好発する疾患があります。
今回の記事では、獣医師の視点から、動物病院でも目にすることの多いミニチュア・ピンシャーの疾患について解説していきます。

ミニチュア・ピンシャーの基本情報

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歴史

ミニチュア・ピンシャーは、ドーベルマンを小型化したような見た目をしていますが、その歴史はドーベルマンより長く、17~18世紀頃と推定されています。

中型のヘル・ピンシェルが祖先で、ジャーマン・ピンシャーや、ダックスフンド、イタリアングレーハウンドなどとの交配を経て、現在のミニチュア・ピンシャーの形になったと言われています。

身体的特徴

オス・メスともに、体高は26~32cm体重は4~6kgが理想とされています。
手足が細いながらも筋肉質な体をしています。
被毛は短毛で、色は赤系の単色か、ブラック&タンもしくはチョコレート&タンです。

性格

明るく活発な性格ですが、繊細で警戒心が強い面もあり、初めての人や犬には攻撃的になることがあります。
また、体が小さいながらもとても勇敢で、大きな犬にも臆することなく向かっていく子が多く、番犬としても最適です。

ミニチュア・ピンシャーの好発疾患

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ミニチュア・ピンシャーのかかりやすい病気は、皮膚と骨関節の疾患が多い傾向にあります。
聞いたことのある病気もあるかと思いますが、順番に紹介します。

アトピー性皮膚炎

【症状】
痒み、紅斑、丘疹、色素沈着(皮膚が黒っぽくなる)、苔癬化(たいせんか:皮膚が厚くなる)など。病変は四肢端、腋窩部(脇の下)、肘屈曲部、膝内側部、大腿部内側部、頸部に現れる。外耳炎を併発していることも多い。
【原因】
発症機序は完全には解明されていない。ハウスダスト、花粉、カビなどのアレルゲンに対する過剰な免疫反応が、痒みを伴う皮膚炎症状を引き起こすと考えられている。
【備考】
犬のアトピー性皮膚炎は人間と異なり、加齢とともに症状が悪化していく傾向にある。早期に診断と治療を行うことが重要。

アレルギー性皮膚炎

【症状】
痒みを伴う炎症性皮膚病変形成。
【原因】
食事、ノミによる刺咬などによる過剰な免疫反応による。
【備考】
食事アレルギーは眼および口の周囲、外耳道、四肢端、背部に、ノミアレルギーは尾根部、尾部、大腿部、鼠径部に見られることが多い。

カラーダイリューション脱毛

【症状】
薄い毛色部分に起こる脱毛や乏毛。皮疹やフケを伴うこともある。
【原因】
メラニンが不均等に毛に分布されることによると考えられている。
【備考】
生後数年以内に被毛の異常を認める先天性遅発性脱毛症の一つである。

膝蓋骨脱臼

【症状】
患肢の挙上(足を地面に着かない)、跛行(足を引きずる)、膝の周りを舐めるなど。
【原因】
外傷、先天的な解剖学的異常(膝蓋骨の嵌まっている大腿骨の溝が浅い、膝蓋骨に付着している筋肉の左右不均衡など)
【備考】
膝蓋骨が外れたり嵌まったりを繰り返すことで関節炎が進行し、前十字靭帯断裂や歩行不能に陥ることもある。膝蓋骨脱臼と診断されたら膝関節への配慮が必要。伸びをするように片足を伸ばす動作は、自分で膝蓋骨を嵌め直している可能性あり。

大腿骨頭壊死症

【症状】
進行する跛行(足を引きずる)、痛みなど
【原因】
骨端への血液供給が不十分となり、大腿骨の成長板などに梗塞を来たすことによる。高い遺伝率を有するので、親の既往歴は要チェック。
【備考】
数ヵ月~1歳齢までに、進行性の跛行を呈する。内科的治療で痛みをコントロールできない場合は外科による大腿骨頭切除を行うこともある。

ミニチュア・ピンシャーに適した飼育環境

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ミニチュア・ピンシャーとの暮らしの中で、これら好発疾患の早期発見や予防のために、どのようなことに注意して暮らせばよいのでしょうか?
愛犬との快適な生活のために注目するポイントを解説します。

1. 寒さ対策は必須

ミニチュア・ピンシャーは毛が短いので、寒さには弱い犬種です。
室内では暖房を活用し、毛布をおくなどして暖かくしてあげましょう。また、その際に乾燥によって皮膚が悪くなることもあるので、同時に加湿も行います
さらに、散歩などで外に出る際には、服を着せてあげるといいでしょう。

2. 運動量の確保

筋肉質な犬種であるミニチュア・ピンシャーは、散歩やその他の運動によって筋肉量を保つ必要があります。
散歩の時間は意識的に長めにとってあげる、一緒に走るなどの工夫が必要でしょう。

ただし、急激なダッシュは禁物です。前十字靭帯断裂や脱臼に繋がります。
運動によってストレスを解消する目的もあるので、一緒に暮らす際には運動のことを重点的に考える必要があります。

3. 皮膚の状態は常にチェック

ミニチュア・ピンシャーは皮膚疾患が多い犬種です。毛が短い分、皮膚の状態は比較的観察しやすいかと思います。また、痒みを伴う疾患も多いため、痒み行動がないかも要チェックです。

夏は涼しく除湿し、冬は暖かく加湿をしてあげて、皮膚への刺激をできるだけ少なくしてあげましょう。
さらに、ハウスダストや花粉などもアレルギーの原因になるため、部屋はこまめに掃除・換気しましょう。

4. 滑りにくい床に

皮膚疾患と同じように、ミニチュア・ピンシャーでは骨関節疾患が多く見られます。
特に、屋内で飼育する際には、床が滑りやすいと各関節に余計な負荷を与えることになります。
床は滑りにくいように、カーペットやマットを敷くなどの工夫をしてあげましょう。

まとめ

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ミニチュア・ピンシャーの好発疾患には、痒いものや痛いものが多いため、早くに異常に気付き、不快感を取り除いてあげることが大切です。
愛犬を毎日観察し、適切な飼育環境を整えることで、病気の予防や早期発見に繋げましょう。

【獣医師監修】シーズーがかかりやすい病気と4つの予防法

シーズーは、短い鼻と長い毛が特徴的で、日本でも人気の小型犬です。

そんなシーズーですが、身体的特徴や遺伝的背景から、犬種ならではのかかかりやすい病気がいくつかあることをご存知でしょうか?

今回の記事では、シーズーがかかりやすい病気と、病気を予防するために適切な飼育環境について、獣医師が詳しく解説します。

シーズーの基本情報

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シーズーの歴史

シーズーのルーツには様々な説がありますが、チベット原産で中国皇帝に献上された「ラサアプソ」と、中国原産の「ペキニーズ」を、中国の宮廷でかけ合わせて誕生したと考えられています。

ラサアプソもペキニーズも、中国の宮廷で門外不出の犬として大切に飼われていました。そんな2つの犬種を交配して生まれたのがシーズーなのです。

「シーズー」という呼び名は、中国で最も偉大な動物である獅子の名をとって、「獅子狗(シーズークゥ)」と呼ばれていたことに由来し、守り神として珍重されていたと考えられています。

シーズーの身体的特徴

鼻ぺちゃで垂れ耳が特徴の顔立ちをしており、長毛の豊かなダブルコートで、毛色は様々です。
体高は20cm~28cm、体重は4~8kg程度が標準です。

シーズーの性格

活発な面と穏やかな面を両方持ち合わせ、子供や知らない人、他の犬に対しても友好的です。
家族に対しても気遣いができる性格で、たっぷりと愛情を注いで育ててあげることでより深い絆を築くことができます。

シーズーの好発疾患

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シーズーは短頭種で、大きな眼をしているため、これらに関連した疾患にかかりやすいです。また、皮膚病や神経疾患も見られることがあります。

シーズーの好発疾患を理解し、日頃から健康観察をすることが重要です。

短頭種気道症候群

【症状】
呼吸困難、興奮、発熱、睡眠時の窒息など。
【原因】
外鼻腔狭窄、声門反転、軟口蓋過長、扁桃腺腫大、喉頭や気管の虚脱などの解剖学的異常。これらにより上部気道が狭くなる。
【備考】
重症例では外科的に異常を除去する。興奮により熱中症が起こることも多いので注意。

気管虚脱

【症状】
「ガーガー」という特徴的な咳、呼吸困難など。
【原因】
気管を構成する軟骨が生まれつき弱く、吸気時に気管が潰れる。そこを空気が通るときに咳が出る。
【備考】
肥満の防止や、室内の温度や湿度を適切に保つことも気管虚脱のコントロールには重要。

水頭症

【症状】
痙攣発作、意識障害、知覚障害、運動失調、視力障害など。
【原因】
脳脊髄液の産生増加・排出の低下により、脳室内に液体が貯留することによる。
【備考】
多くは先天性で、1歳以下で発症する。

脂漏性(しろうせい)皮膚炎

【症状】
過剰なフケ、面皰(ニキビ)、皮疹など。細菌の二次感染が起こると掻痒、脱毛、炎症など。
【原因】
先天性で多くは2歳齢までに発症し、加齢とともに悪化する傾向にある。
【備考】
膿皮症やマラセチア性皮膚炎を併発することが多い。

乾性角結膜炎

【症状】
結膜の腫れ、目の内側の第三の瞼の突出、目ヤニ、角膜潰瘍、眼瞼痙攣など。
【原因】
ほとんどは免疫介在性で、涙腺炎や瞬膜腺炎が原因となる。他にも神経性(頭部の打撲、咬傷、化学薬品による損傷など)、薬剤誘発性、全身性疾患、慢性結膜炎などが原因となる。
【備考】
涙の分泌量が減少することで角結膜炎が起こる。

環軸不安定症

【症状】
頸部の痛み、歩様異常、四肢の不全麻痺など。
【原因】
第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)の関節不安定や、靭帯の緩みなどにより、脊髄が圧迫されることによる。
【備考】
脊髄損傷が重度の症例では、呼吸筋麻痺などにより突然死することもある。首周りに圧力をかけることは止めた方がいい。

免疫介在性血小板減少症

【症状】
皮膚、歯肉、膣や包皮の粘膜などに出血、紫斑、出血が止まりにくいなど。他にも血便、血尿、鼻出血なども見られることがある。
【原因】
止血に関与する血小板が、自己免疫により破壊されることによる。
【備考】
急性の出血では貧血が見られることもある。

シーズーに最適な飼育環境

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シーズーとの生活で最も注意したいのは、やはり病気の早期発見と予防ではないでしょうか。
シーズーの好発疾患に基づいた、おすすめの飼育環境や注意して頂きたいことについて紹介します。

1. 熱中症に要注意

鼻腔狭窄などの短頭種気道に伴い、シーズーは呼吸による体温の調節が非常に苦手です。

体内に熱がこもりやすいため、夏場はエアコンによる室温の調整や保冷剤を首に巻くなど、体外からの冷却が必要となります。

また、散歩や動物病院の受診など、外出する際は夕方などの涼しい時間帯を選んでください。
散歩コースもアスファルトではなく、河川敷などの土の上を歩かせてあげるとより良いでしょう。

2. 首輪ではなくハーネスを使用する

シーズーには生まれつき気管が弱い、あるいは首の骨が弱い子がいます。
そんな子に首輪を使用して、強く首を引っ張ると良くないことは想像にかたくありませんよね。

動物福祉の観点からも現在は首を律する首輪よりも、ハーネスを使用することが推奨されます。もちろん、ハーネスを使うときにも、強く体を引っ張るのは避けてください。

3. 顔の周りを清潔にする

涙や目ヤニなどで顔周りが汚れていると、結膜炎や皮膚病の原因となることがあります。
また、眼の病気の徴候を見逃すことになるかもしれません。

体のトリミングと同様に顔周りの毛をカットし、清潔に保つように心がけましょう。

4. 皮膚や眼の状態は常にチェック

シーズーは皮膚や眼の異常が出やすい犬種ですので、日常生活の中でもこまめにチェックしましょう。
主なチェックポイントをまとめておきます。

  • 眼が赤くないか
  • 目ヤニや涙が普段より多くないか
  • 異常があるのは片眼か両眼か
  • 体を痒がっていないか
  • 脱毛や皮膚の赤みがないか

少しでも異常が見られたら、動物病院を受診してくださいね。

まとめ

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シーズーの好発疾患には、時に命を脅かすようなものもあります。

そういった病気を予防すること、病気の徴候を見逃さないことが長生きの秘訣です。
愛犬を毎日、丁寧に観察してあげてください。

【状況別】犬が震えるのはなぜ?考えられる5つの原因と対策

愛犬が震えている時、その震えの原因がわからないと心配になりますよね。

寒いのかもしれませんし、怖がっているのかもしれません。慢性的に震えが起こる場合は、病気の可能性も考えられます。

犬が震える理由はいろいろありますが、どれもあまり良いものではありません。状況や犬の様子から原因を的確に見極めることで、犬のストレス軽減や病気の早期発見に繋げられます。

今回の記事では、犬の震えの主な原因と、状況別の見極め方、それぞれの原因への対策をご紹介します。

犬の震えの原因①寒さ

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シベリアン・ハスキーや秋田犬など、寒い地域が原産の犬種は比較的寒さに強いですが、逆に暖かい地域が原産で短毛の犬種のほか、小型犬や子犬、老犬も寒さに弱いとされています。

比較的寒さに弱い犬種の例
トイ・プードル、ポメラニアン、チワワ、パピヨン、ブル・テリア、ミニチュア・ピンシャー、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア

人間は暖かい服を着れば快適に過ごせますが、寒さに弱い犬には辛いかもしれません。
室温が20度を下回っていたり、寒い時間帯に散歩に行って震えている場合は、寒さが原因の震えである可能性が高いです。

対策

震えの原因が寒さだと考えられる場合は、次のような対策をしてみましょう。

  • 冬場の室温は20度前後、湿度は40~60%を目安に保つ
  • 日の当たるところに毛布などをおいて日向ぼっこをさせてあげる
  • 散歩はできるだけ暖かい時間に、日当たりの良い道を選ぶ
  • 散歩の際は暖かい服を着せる

犬の震えの原因②ストレス、恐怖心

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初めての場所や、知らない人の多い場所に行くと、不安や恐怖から震えてしまうことがあります。

特に、社会化がうまくできていなくて、普段から知らない人や犬に吠えやすい犬や、工事やドライヤーの音などを怖がる犬は、恐怖が原因の震えを起こしやすいと考えられます。

また、例えば過去に動物病院で嫌な思いをしたことがあると、動物病院に来ただけでストレスで震えてしまうなど、過去の経験が震えに結びつくこともあります。

対策

ストレスや恐怖が原因の震えはなかなか対策が難しいですが、できるだけ犬が怖がったり不安になったりしない環境を作ることが重要です。

また、根本的な解決には、成犬になってからでもきちんと社会化をしてあげることが必要です。家に遊びに来た友達におやつをあげてもらうことで知らない人に慣れさせたり、家の中で工事音などさまざまな音の動画を流してみるなどの訓練をしてみましょう。

犬の震えの原因③トイレの我慢

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犬は、尿意や便意を催しているときに震えることがあります。

外でしかトイレをしない犬は、散歩に行く時間がずれるとトイレを我慢しなければならなくなってしまう可能性があります。
逆に、普段家の中でしかトイレをしない犬は、長時間の外出の際にトイレができなくて困ることもあります。

対策

外でしかトイレをしない犬の場合
家の中でもトイレができるようにトレーニングしておくと良いです。これは震えだけでなく、実は散歩のマナーの点からも求められていることです。
大雨の日に無理に散歩に連れていかなくて済みますし、病気や高齢で歩行困難になった時のことを考えても、やはり室内でトイレができることのメリットは大きいと言えます。

室内でしかトイレをしない犬の場合
自宅以外の場所でもトイレシーツを敷けばトイレができるようにしておくと良いでしょう。
新しいトイレシーツではなく、一度おしっこをしたトイレシーツを親戚の家や車の中などに敷いてみることで、トイレだと認識しやすくなります。

犬の震えの原因④怪我や病気の痛みに耐えている

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犬は、怪我やヘルニアなどの病気によって起こる痛みに耐えるために震えることもあります。
震えが一時的なものでなく慢性的に続く場合や、ほかにも気になる症状がある場合は、病気や怪我の可能性を疑いましょう。

身体を触ってみて、痛がるかどうかを確認してみることもおすすめです。

対策

怪我や病気が原因で震えている場合は、少しでも早く動物病院へ連れて行くことが最も重要です。
「もう少し様子を見てからでいいや」と後回しにしていると、どんどん症状が悪化していってしまいます。

犬は痛みがあっても、本能的にそれを隠して普段通り振る舞いがちです。震えは痛みに耐えていることがわかる重要なサインのひとつなので、見逃さないようにしましょう。

犬の震えの原因⑤病気や中毒の症状

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痛みがあるだけでなく、神経症状として体が勝手に震えてしまうこともあります。
中枢神経系(脳や脊髄)の異常や、中毒物質の摂取によって、自分の意志とは無関係に筋収縮が起こってしまうことがあります。

また、肝疾患やインスリノーマなどによって、血液中のグルコース濃度が低下すること(低血糖)でも震えが引き起こされます。

対策

こちらも、異変に気付いたらすぐに動物病院に連れて行くことが重要です。
その際、次のポイントを整理しておくと診察がスムーズに進みます。

・経過:止まっている時と動いている時の震えの違い、特定の動作時に起こるかなど
・予防歴:寄生虫、ウイルス疾患(犬ジステンパーなど)の可能性
・家族歴:遺伝性の可能性、犬種による好発疾患の推定など
・食事:栄養性、中毒性の可能性
・既往歴:代謝性、他臓器の疾患の可能性

まとめ

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愛犬が震えていると、不安になってしまいますよね。

寒さやストレスが原因の場合は、犬が過ごしやすい環境を整えることが大切ですし、病気が原因の場合は速やかに動物病院へ連れて行くことが重要です。トイレの我慢も犬にとって負担になりますから、適切なトイレトレーニングを始めることをおすすめします。

状況に応じて犬が震えている原因を判断して、適切な対策をしてあげましょう。

犬の糞尿の放置は法律違反!放置させないためにできることとは

外でトイレをする犬を飼っている方は、犬の糞尿の後始末をしっかりとしていますか?
犬の糞尿を処理することは飼い主の義務とされており、これを放棄すると法律に違反します。

また、家の前に糞尿を放置されて困っている方は、どのような対策を取っていますか?
警察に相談してもうまくいかないこともあるので、自分で対策を取ることが重要です。

今回の記事では、犬の糞尿に関する法律や、自分でできる糞尿対策についてご紹介します。

ペット人気の高まりと犬の飼育に関するトラブル

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近年、日本でもペットを飼う人が増えており、特に新型コロナウイルスの流行が始まってからは、おうち時間のお供としてペットの人気がさらに高まりました。

一方、ペットを飼う人が増えると、ペットに関するご近所トラブルが増えることもあります。具体的には、どのようなことがトラブルの原因となるのでしょうか?

吠え声がうるさい

特に、早朝や夜中の時間帯に犬が吠えたり鳴いたりしてしまうと、「うるさくて眠れない」と苦情が入ることが多いです。
昼間でも、最近では在宅勤務をする人が増えているため、トラブルの原因になりやすいです。

他人に咬み付いてしまう

しつけができていないと、ほかの犬や人に咬み付いてしまうことがあります。
特に、子供に咬み付いてしまうと重症化しやすく、最悪の場合、死に至ることもあるので、飼い主は咬傷事故を絶対に起こさないようにしなければなりません。

糞尿の放置

自分の家の前に犬の糞を放置されたら、ニオイも気になりますし、嫌な気分になりますよね。
また、糞だけでなく、最近では尿をしたらキレイに洗い流すのがマナーとなってきており、知らないでそのままにしてしまうとトラブルの原因になります。

さらに、都市部や住宅地では、そもそも外でトイレをさせること自体がマナー違反だと考える人も増えているため、トイレは家の中でできるようにしつけておくと良いでしょう。

犬の糞尿に関する法律

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軽犯罪法

軽犯罪法第一条二十七では、罰則対象になるものを以下のように規定しています。



公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てたものを拘留または科料で処罰できる。



犬の糞は、軽犯罪法が定める「その他の汚物」とみなされるため、放置している場合、罰則が課せられるケースがあります。

廃棄物処理法

犬の糞尿は、廃棄物処理法が定義する「廃棄物」にも該当します。
廃棄物処理法第二条では、廃棄物を以下のように定義しています。



ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの


犬の「糞尿」をみだりに廃棄することは違法とされ、違反者には「5年以下の懲役または1000万円以下の罰金」が課せられる場合があります。


地方自治体による条例

自治体によっては、条例で犬の糞害に関する規定を設けているところもあります。
各自治体には、公園や道路などの公共の場の衛生環境を保つ責任がありますが、犬の糞尿の放置は環境美化の妨げになるとみなしている場合が多いです。

糞尿を放置した場合の飼い主に対する対応は自治体によって異なり、罰金などの罰則が定められているところもあれば、指導や勧告までとしているところもあります。

ここに例を見てみましょう。

自治体名 条例名 犬の糞尿に関する内容 対応
東京都渋谷区 「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」 飼い主等の責務(犬のふんの放置禁止) 罰則(2万円以下の罰金)
東京都小金井市 「小金井市まちをきれいにする条例」 犬・猫のふん害防止
新潟県長岡市 「長岡市生活環境の保全及び美化に関する条例」 犬等のふんの適正処理 助言及び指導、勧告及び命令、公表、立入調査、罰則

自分の自治体がどのような規定を定めているのかは、環境省のサイトや、自治体のサイトなどを確認してみましょう。

「ふん害等防止条例の概要(環境省)」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/prevent.pdf

犬の糞害に困ったらどうする?

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犬の糞尿の放置で迷惑をしている場合、「法律に違反するのなら、訴えることもできるのでは?」と思うでしょう。しかし、実際には糞害の相談を警察にしても、取り合ってもらえないケースが多いです。

犯人を特定できていて、その人から継続的な被害を受けていることを証明できなければ、訴えることは難しいのが現実です。

警察に頼る前に、まずは自分でできる工夫をしてみましょう。

1. 犬の糞尿禁止警告の看板を立てる

無難ですが、「犬の糞尿放置禁止」と書いた看板を立てるのは一つの手です。

単に「禁止」と書くだけでなく、犯人が特定できた際には警察に通報することや、防犯カメラを設置していることなどを付け加えるとより効果的です。

2. 犬の嫌がる成分が入った薬剤を撒く

「飼い主が糞尿を処理してくれないなら、そもそも犬に糞尿をさせない」という考えです。
犬が嫌うニオイのする薬剤を撒いたり置いたりすることで、犬が近寄りにくくなります。

専用のものもありますが、木酢液や竹酢液など、害虫忌避用の薬剤も有効です。

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当然ながら、犬や猫が口にした時にすぐに体調不良になるような有毒性の強いものを置くのはやめましょう。それはそれで、トラブルのもとです。

まとめ

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犬の糞尿の放置は、日本中のさまざまな地域で問題となっています。
しかし、法律や条例に違反する場合でも、実際には訴えるのが難しい現状もあります。

犬を飼っている方には、最低限のルールを守ることが求められますが、それでも糞尿の放置に悩んでいる方は、看板や薬剤などを使って対策をしてみてくださいね。

愛犬が散歩を嫌がるのには理由があった!4つの原因と対処法

散歩に行くと言っても喜ばない。散歩に出かけてもなかなか歩こうとしない。

犬は散歩好きなイメージがありますが、散歩を嫌がる愛犬に困っている飼い主さんは意外と多いもの。でも、犬は散歩そのものが嫌いなのではなく、何かワケがあって散歩を嫌がっているのかもしれません。

今回の記事では、犬が散歩を嫌がる理由と対処法をご紹介します。

犬が散歩を嫌がる理由①外が怖い

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多くの犬は、散歩が大好きです。外に出れば、たくさんの刺激が受けられ、他の犬とのコミュニケーションをとることもできます。飼い主さんと外を歩くことは、ストレス解消になり、楽しい時間になるでしょう。

しかし、それを嫌がるということは、散歩中の刺激を怖いものだと感じている可能性があります。
では、なぜ外の世界を怖いと感じてしまうのでしょうか?

社会化がうまくいかなかった

犬にとって、生後1ヶ月〜4ヶ月は「社会化期」と呼ばれる重要な時期で、他の犬や人など、様々な刺激に触れさせることが重要です。
この時期に社会化がうまくいかないと、成犬になってからも初めてのものや慣れないものに対して必要以上に警戒するようになり、「怖い」と感じるようになってしまいます。

対処法
犬の社会化は、社会化期に行うことが理想ですが、成犬になってからでも不可能ではありません。時間はかかりますが、少しずつ他の犬や人に慣れさせていきましょう
車の音や工事の音を嫌がる場合は、家で小さな音の動画を流すことから始めてみましょう。

外の世界にトラウマがある

散歩中に他の犬に追いかけまわされたり、知らない人に嫌なことをされた経験などがあると、それがトラウマとなって散歩を嫌がるようになることがあります。

対処法
トラウマの原因が分かっている場合は、その対象物が危険ではないことを犬に学習させることが重要です。
例えば、他の犬がトラウマになっているのなら、「他の犬と出会ったらおやつをあげる」「触れ合えたら褒めちぎる」など、他の犬と会うと良いことがあると学習させてみましょう。

犬が散歩を嫌がる理由②お散歩アイテムが苦手

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首輪が嫌いだという犬は結構多いです。特に、小型犬に多いと言われています。

首輪のサイズが合っていない

首輪のサイズが大きすぎると散歩中に抜けてしまって危険ですが、小さすぎると苦しく感じてしまいます。

首輪の素材があっていない

首輪には色々な素材がありますが、特に鎖の首輪は締め付け感が強いために嫌がる犬が多いです。
また、金属アレルギーを持っている犬は、金属素材の首輪をすると痒みなどを起こしてしまいます。

関節が変形している

場合によっては、なんらかの病気によって関節が変形し、首輪やハーネスにぶつかって痛い、ということもあります。

対処法
犬に合った首輪やハーネスを選ぶことが重要です。サイズが分からない場合は、犬をお店に連れて行って、店員さんに測ってもらいましょう
素材は、サイズ調整ができるナイロンベルトのものがおすすめです。
関節の病気などがある場合は、どのような首輪・ハーネスを選んだら良いのか、獣医師さんに相談してみましょう。

犬が散歩を嫌がる理由③体調が悪い

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これまで散歩が好きだった犬が、急に散歩を嫌がるようになった場合は、体のどこかに痛みを感じている可能性が高いです。
筆者が飼っている犬も、椎間板ヘルニアになった際、歩き方に特に異常は見られませんでしたが、だんだんと散歩を嫌がるようになりました。

老化のことも

病気以外にも、老化によって体力が衰えたり、暑さや寒さに適応できなくなることで、散歩を嫌がることもあります。

対処法
散歩を急に嫌がるようになったら、見た目に異常がなくても、体調不良のサインだと考えて動物病院に連れて行きましょう。
病気や高齢が原因で散歩を嫌がる犬は、無理に散歩に連れ出そうとはせず、庭やベランダで日向ぼっこをさせたり、犬用のカートに乗せて家の周りを歩くなどしてあげることをおすすめします。

犬が散歩を嫌がる理由④飼い主さんに甘えている

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散歩には行きたがるのに、いざ歩こうとすると、飼い主さんに抱っこを要求してくる犬もいます。
体調が優れなくて歩きたくない可能性も考えられますが、単に飼い主さんに甘えようとしているのかもしれません。

ここで犬の要求を聞き入れてしまうと、犬は「頼めば抱っこしてもらえる」と学習してしまいます。

対処法
抱っこを要求されても、すぐには抱っこせず、犬が歩き始めるのを待ちましょう。
どうしても歩かない場合も、散歩コース全てを抱っこしてしまっては運動不足になってしまいます。途中まで抱っこをして、すぐに下ろすようにしましょう。

まとめ

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犬が散歩を嫌がる理由は様々ですが、今回の記事では、「外の世界を怖いと感じている」「お散歩グッズが嫌い」「病気や老化」「飼い主さんに甘えている」といった原因を考えました。

もともと運動をすること自体が嫌いな犬はあまりいないはずですから、散歩を嫌がるのにはそれなりの理由があるでしょう。特に、急に散歩に行きたくなくなった場合は、病気の可能性も考え獣医さんに相談しましょう。

犬が何を考えているのかを見極めることで、犬にとっても快適なお散歩ができるようになると良いですね。

犬の健康は腸から!腸内フローラのバランスを整える方法とは?

「お腹の調子を良くするには、腸内フローラのバランスを整えることが大事だ」ということは、聞いたことがある方も多いでしょう。

では、犬の飼い主のみなさんは、愛犬の腸内フローラについて考えたことがありますか?実は、犬の健康を保つ上でも、腸内フローラのバランスを整えることは非常に重要なのです。

今回の記事では、犬の腸内フローラのバランスを整えるために飼い主さんができることや、腸の状態を知るチェックポイントなどをご紹介します。

腸内フローラとは?

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腸の中にはたくさんの細菌が棲んでおり、種類ごとの塊が腸の壁にびっしりと張り付いています。
その様子が、品種ごとに植えられているお花畑(flora)に似ていることから、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。

腸内フローラの正式名称は、「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と言います。

腸内細菌はバランスが大事!

ヒトの腸内には、約500~1,000種類、約1000兆個の微生物が棲んでいると言われており、犬の腸内細菌もおおよそ同じくらいだと考えられています。

腸内細菌には、良い働きをする「善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)」、悪い働きをする「悪玉菌(ウェルシュ菌など)」と、良い働きをすることもあれば悪い働きをすることもある「日和見菌」の3つのグループに分けられます。

これらの腸内細菌のバランスが崩れると、肥満や糖尿病、大腸がん、アトピーなど、様々な病気の原因となります。

腸内環境は犬によって違う

腸内に生息している細菌の種類や数は、ヒトによって、犬によって、それぞれ異なります。
食事内容や生活習慣、年齢、ストレス、運動量などによっても変化するため、個々に合わせたバランスの取り方が必要です。

善玉菌を増やす食事とは

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健康な犬の腸内は善玉菌が優勢

健康な犬の腸内では、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が優勢に維持されています。

逆に、なんらかの原因で悪玉菌が優勢になると、腸内腐敗が進み、下痢、便秘、排便やオナラの異臭などの原因となります。アレルギー、皮膚疾患、糖尿病、肥満などにもつながるため、善玉菌を優勢に保つことは非常に重要です。

善玉菌を増やす食事法①

1つ目は、発酵食品やサプリメントなどから直接的に善玉菌(プロバイオティクス)を摂取する方法です。

犬の胃はヒトよりも強い酸性なので、善玉菌を生きたまま腸内に届けることは簡単ではありませんが、死んでしまった善玉菌にも腸内環境を整えたり、免疫を高めたりする効果があることがわかっています。

また、生きた善玉菌を摂取しても腸には定着しないため、定期的に摂取することが推奨されています。これでは善玉菌を摂取しても意味ないと思うかもしれませんが、生きた乳酸菌が腸を通過しながら乳酸をつくることで、腸内を酸性に傾け、善玉菌が増えやすい環境にします。

善玉菌を増やす食事法②

2つ目は、腸内に存在する善玉菌を増やす作用のある「プレバイオティクス」を摂取する方法です。
野菜、果物、豆などに多く含まれる食物繊維、オリゴ糖、ムチレージなどは、腸内に棲んでいる善玉菌のエサとなり、善玉菌の数を増やすことができます。

善玉菌が作る成分を直接摂る方法も

善玉菌を増やす方法ではありませんが、善玉菌が作り出す体に良い成分(バイオジェニックス)を摂取する方法もあります。体に良い成分は、必ずしも善玉菌に作ってもう必要はありません。

バイオジェニックスの例
・ペプチド
・β-カロチン
・DHA
・EPA

腸内フローラのバランスを整えるのは食事だけではない!

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腸内フローラの改善といえば、やはり食事を第一に思い浮かべますが、実は、気をつけなければならないのは食事だけではありません。

ストレスのケア

運動不足、飼い主さんとのコミュニケーション不足、不適切な室温、不潔な生活環境など、日常生活で様々なことが犬のストレスとなり得ます。そして、ストレスが強いと腸内細菌のバランスが崩れてしまいます

この機会に今一度、犬の生活環境を見直し、できる限りストレスの少ない生活を送らせてあげましょう。

加齢のケア

善玉菌の数は、加齢によっても減少します。年を取るのは自然なことですが、適度な運動を続けることや、年齢に適したドッグフードを与えることで、腸のアンチエイジングをしていきましょう。

先ほどご紹介した、プロバイオティクスやプレバイオティクス、バイオジェニックスなどが含まれたドッグフードも市販されていますので、検討してみてはいかがでしょうか。

腸内フローラの状態をチェックする方法

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犬の腸内フローラの健康状態を確認する上でもっとも簡単な方法は、便の観察です。
理想の便には、次のような特徴があります。毎日チェックしてあげましょう。

  • バナナのような柔らかさ
  • バナナのような形状
  • 匂いはあっても臭くはない
  • 色は茶褐色

まとめ

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腸内フローラのバランスが乱れると、肥満や病気になりやすくなります。

毎日の排便をチェックする中で、気になることがあれば、腸内フローラのバランスが乱れている可能性が考えられます。愛犬の健康を維持するためにも、善玉菌に良い食事法や、適切なストレスケアにより腸内環境を整えてあげましょう。

対策をとっても改善しない場合は、動物病院で相談してみてください。