【2023年版】おしゃれで可愛い猫の名前おすすめリスト!
猫を飼い始めることが決まったみなさん、名前はもう決まりましたか?
これから何年も一緒に暮らす猫だからこそ、名前を決めるのに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おすすめの猫の名前をご紹介します。
【猫】人気の名前ランキング【2023】
ペット保険のアニコム損害保険株式会社は、毎年ペットの名前をランキングで発表しています。
2023年の結果は次のようになりました。
ランキング | 総合 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|---|
1位 | ムギ | レオ | ルナ |
2位 | ソラ | ソラ | ムギ |
3位 | レオ | ムギ | モモ |
4位 | ルナ | マル | ココ |
5位 | ココ | フク | ベル |
6位 | モモ | テン | リン |
7位 | キナコ | コハク | モカ |
8位 | マル | マロン | キナコ |
9位 | モカ | コテツ | メイ |
10位 | ベル | ルイ | ハナ |
総合ランキングでは、「ムギ」が4年連続1位を獲得しており、人気の高さがうかがえますね。
アニコム損害保険株式会社「猫の名前ランキング2023」より
https://www.anicom-sompo.co.jp/special/name_cat/cat_2023/
毛色別の名前
毛色で名前を決める飼い主さんもとても多くいらっしゃいます。毛の色と同じ色の食べ物の名前というのもかわいらしいですね。
茶色・クリーム色の猫におすすめの名前
名前 | スペル |
---|---|
茶太郎 | – |
ココ | Coco |
ココア | Cocoa |
チョコ | Choco |
ショコラ | Chocolat |
ジンジャー | Ginger |
マロン | Marron |
カプチーノ | Cappuccino |
ハニー | Honey |
シナモン | Cinnamon |
ナッツ | Nut |
オータム | Autumn |
キャメル | Camel |
コッパー(銅) | Copper |
ブルーノ(茶色毛) | Bruno |
白色の猫におすすめの名前
名前 | スペル |
---|---|
真白 | – |
雪 | – |
大福 | – |
白玉 | – |
シュガー | Sugar |
バニラ | Vanilla |
ミルク | Milk |
ミルキー | Milky |
ラテ | Latté |
パンナ | Panna |
ビアンカ(白) | Bianco |
ジェニファー(白波) | Jennifer |
黒色の猫におすすめの名前
名前 | スペル |
---|---|
宇宙 | – |
ひじき | – |
ごま | – |
黒豆 | – |
レイラ(夜の) | Leila |
ノワール(ノア)(黒) | Noir |
和風の名前
漢字表記をすると、より和風の雰囲気になります。
名前 | 漢字 |
---|---|
フク | 福 |
コハク | 琥珀 |
コハル | 小春 |
コウメ | 小梅 |
コテツ | 虎徹 |
ハナビ | 花火 |
モミジ | 紅葉/椛 |
ユキ | 雪 |
カンナ | 神無月 |
サクラ | 桜 |
カエデ | 楓 |
クルミ | 胡桃 |
アンズ | 杏 |
マメ | 豆 |
アズキ | 小豆 |
モナカ | 最中 |
ヒヨリ | 日和 |
外国語の名前
海外のお名前は、どことなくおしゃれで上品な雰囲気を感じさせますよね。どのような意味があるのか調べて、猫ちゃんへの思いや願いを込めるというのもおすすめです。
フランス語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
エール | Ailes | 翼 |
アンジュ | Ange | 天使 |
アミ | Amie | 友達 |
シエル | Ciel | 空 |
フルール | Fleur | 花 |
オリヴィエ | Olivier | オリーブ |
ミエル | Miel | はちみつ |
プティ | Petit | 小さい |
ルージュ | Rouge | 口紅 |
プランタン | Printemps | 春 |
ノエル | Noel | クリスマス |
イタリア語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
モナ | Mona | 平和的な |
セレーナ | Serena | 穏やかな、晴れ晴れとした |
ティノ | Tino | 小さい |
カラ | Cara | 最愛の |
ルチア | Lucia | 栄光の光 |
エルモ | Elmo | 愛すべき |
ドイツ語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
ベン | Ben | 幸福な子 |
エマ | Emma | 全てを抱擁する |
ソフィア | Sophia | 知性 |
ミラ | Mila | 心地よい |
アリス | Alice | 高貴な |
ニーナ | Nina | 小さい女の子 |
ロルフ | Rolf | 名高い狼 |
スペイン語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
ボニータ | Bonita | 可愛い |
リンダ | Linda | 可愛い・美しい |
エステラ | Estela | 星 |
ロコ | Loco | ワイルド |
ノチェ | Noche | 夜 |
ラテン語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
エミィ | Emily | 賞賛する |
ロサ | Rosa | バラ |
テア | Thea | 紅茶 |
韓国語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
ピョル | 별 | 星 |
テヤン | 태양 | 太陽 |
クルム | 구름 | 雲 |
ハヌル | 하늘 | 空 |
チャンミ | 장미 | バラ |
ヘブライ語
読み方 | スペル | 意味 |
---|---|---|
アンナ/ハンナ | Anna/Hannah | 恩恵 |
サラ | Sarah | 王女 |
ジュリア | Julia | 若々しい、優しい |
リリー | Lily | ユリ |
オリヴィア | Olivia | オリーブの樹、平和 |
ソフィア | Sophie | 知性、叡智 |
人気作品のキャラクターの名前
人気のアニメーションや童話、映画に登場するキャラクターの名前には、ユニークで可愛らしいアイデアが満載。呼びやすい名前も多いので、猫の名前のアイデアにもなります。
スタジオ・ジブリのキャラクター
キャラクターの名前 | 登場する作品 | 動物の種類 |
---|---|---|
ジジ | 魔女の宅急便 | 猫 |
テト | 風の谷のナウシカ | キツネリス |
ハイジ | アルプスの少女ハイジ | ヒト |
ハク | 千と千尋の神隠し | ヒト(白竜) |
セン | 千と千尋の神隠し | ヒト |
バロン | 耳をすませば | 猫の人形 |
ルイーゼ | 耳をすませば | 猫の人形 |
シータ | 天空の城ラピュタ | ヒト |
ディズニーのキャラクター
キャラクターの名前 | 登場する作品 | 動物の種類 |
---|---|---|
デイジー | (ミッキー&フレンズ) | アヒル |
ジェラトーニ | (ダッフィー&フレンズ) | 猫 |
ティガー | クマのプーさん | トラ |
ベル | 美女と野獣 | ヒト |
ダイナ | 不思議の国のアリス | 猫 |
オラフ | アナと雪の女王 | 雪だるま |
とんすけ | バンビ | うさぎ |
シンバ | ライオンキング | ライオン |
ジャスミン | アラジン | ヒト |
マリー | おしゃれキャット | 猫 |
ジュディ | ズートピア | うさぎ |
その他
キャラクターの名前 | 登場する作品 | 動物の種類 |
---|---|---|
ギジェット | ペット | 猫 |
ノーマン | ペット | モルモット |
スノーボール | ペット | ウサギ |
ピーター | ピーター・ラビット | ウサギ |
フロプシー | ピーター・ラビット | ウサギ |
モプシー | ピーター・ラビット | ウサギ |
名前をつける上でのヒント
何かと結びつけた名前は、愛着がわきやすくなります。以下のようなヒントから、名付けてみるのもおすすめです。
- 顔つき
- 見た目の色
- 猫種の名称
- 生まれた日/迎えた日に関連する事
- 食べ物/植物
- 飼い主さんの願い/想い
まとめ
迎える猫ちゃんの名前は、これから先ずっと呼び続ける大切なものです。しかし、名前の可能性は無限大。慎重になって迷ってしまいますよね。
ご家族の皆さんで、素敵なお名前を決めて、迎えてあげてください!
猫に服を着せる必要があるのはどんな時?注意点も解説!
「猫に服を着せるのはかわいそう」と思う人もいれば、「猫にもおしゃれさせたい」と愛猫に積極的に服を着せる飼い主さんもいるでしょう。
猫には服を着る習性がありませんから、基本的には服を着せる必要はありません。
しかし、寒さが厳しいときや手術後など、服を着せたほうが良い場合もあります。
今回の記事では、猫に服を着せるとメリットのあるケースや、服選びの注意点などをご紹介します。
猫に服を着せるのはどんなとき?
1. 寒さ対策が必要なとき
猫は、寒い季節になると自分で暖かいところを探したり、体を丸めて体温が逃げないようにしたりします。
一方、特に寒さに弱い猫種や、子猫やシニア猫などでは、体温調節がなかなかうまくできないことがあります。
そんな猫には、毛布を用意してあげたり、暖かい素材の服を着せてあげると良いでしょう。
さらに、日本の冬は乾燥しがちなので、服を着せることで皮膚を乾燥から守る効果もあります。
2. 手術の後の「術後服」として
避妊・去勢手術や、ケガや病気の治療を受けた後は、何もしなければ猫が傷口を気にして舐めてしまいます。
それを防ぐために、首元に「エリザベスカラー」をつけることもありますが、猫によってはかなりストレスになります。
エリザベスカラーに比べれば、服を着せるほうが猫にとって負担が小さく、日常生活にも支障が少なく済みます。
ただし、普段から服を着る習慣が全くないと、ただでさえ手術後でストレスが溜まっているのに、さらに「術後服」を着るとなると猫にとってはやはり辛いものです。日頃から、少しでも服を着る練習をしておくと良いでしょう。
3. 皮膚トラブルを悪化させないために
アレルギーや湿疹など、皮膚になんらかの異常がある猫は、気になって掻きむしってしまったり、塗り薬を舐めてしまうことがあります。
術後と同様に、エリザベスカラーをつけるのも一つの選択肢ではありますが、こちらもやはり服を着せるほうが猫にとってストレスが小さいのでおすすめです。
4. 毛づくろいが激しすぎるとき
猫は、皮膚トラブルがあるときだけでなく、ストレスを感じた際にも激しくグルーミングをすることがあります。
時には、被毛がハゲてしまうほど激しくグルーミングをし、そのまま放っておくと皮膚トラブルを起こします。
もちろん、ストレスが原因でグルーミングをしている場合は、ストレスを取り除く必要がありますが、皮膚を保護する一時的な対処法として服を着せることは有効です。
5. 抜け毛が気になるとき
猫の換毛期は、春と秋の年に2回訪れます。
猫が嫌がっているのに無理やり着せるのは良くありませんが、嫌がらないのであれば、この時期に服を着せることで抜け毛があちこちに落ちるのを防げるので便利です。
猫に服を着せる際の注意点
1. ストレスをかけないように注意
猫には本来服を着る習慣はないので、服を着ること自体がストレスになり得ます。
いきなり長時間着せるのではなく、最初は服を見せるだけ、続いて体に少し触れさせ、数分着せたらおやつをあげる、というように、徐々に慣れさせていくことが重要です。
2. 適度なグルーミングができるように
猫はグルーミングをすることで、体を清潔に保ち、皮膚病を予防したり、気持ちをリラックスさせています。
しかし、服を長時間着せてしまうと、グルーミングができなくなってしまい、猫にとっては非常に不都合です。
先述したように、グルーミングのしすぎを防ぐために服を着せるのは効果的ですが、かといって全くグルーミングができないのも問題です。
術後など、特別な理由がない限り、服を長時間着せ続けるのは控えましょう。
3. どんな服でも良いわけではない
サイズが合えばどんな服でも良いというわけではありません。
例えば、犬と猫では体格が異なるので、犬用の服を着せると違和感を感じることがあります。
さらに、フリルやビーズなどの装飾がついたものは、猫が気になって噛んでしまい、誤飲してしまう恐れがあるので注意が必要です。
なるべくシンプルで、伸縮性があり、猫のサイズにマッチした服を選んでください。
4. 服が引っかかってしまわないように注意
キャットタワーで遊んでいるときや、部屋の中で走り回っているとき、服が何かに引っかかってしまうことがあります。
猫が気づいて動きを止めたり、すぐに外れれば問題ありませんが、引っかかったまま暴れて怪我をしてしまう危険性もあります。
やはり、引っかかりやすい素材や装飾のついた服は避けるのが無難でしょう。
まとめ
猫が寒さに弱い場合や、手術後の傷口やトラブルのあった皮膚を保護する意味で、猫に服を着せることにはメリットがあります。その際、事前に服に慣らしてあげておきましょう。
ただし、猫にストレスがかからないように、着せ方や服選びには十分注意し、適度なグルーミングができるようにしてあげてください。
【獣医師監修】ラグドールの好発疾患と健康管理のポイント
ラグドールはモフモフの毛が特徴的な、ぬいぐるみのような猫種です。実際に、「ラグ・ドール(rag doll)」は英語で「ぬいぐるみ」という意味があります。
日本でも飼育している方が多い猫種ですが、いくつか発生しやすい病気が存在するのをご存知でしょうか?
今回の記事では、ラグドールの好発疾患や、日常生活での飼い方のポイントについて獣医師が詳しく解説します。
ラグドールの基本情報
歴史
ラグドールは、1960年代、アメリカ・カリフォルニア州に住んでいたブリーダーの手によって誕生しました。ペルシャやバーマン、バーミーズなどとの交配によって生まれた子猫が基礎だと考えられています。
ラグドール(ragdoll)という名前は、英語で「(布製の)ぬいぐるみ」を意味し、「大人しく抱かれる姿が、まるでぬいぐるみのようだ」として、この名前がつけられました。
身体的特徴
被毛の各部分にある「ポイント」と呼ばれるまだら模様が特徴です。
大きめの頭に、ややつり上がった青い瞳、低めの鼻が真ん中についた丸顔をしており、被毛の長さはミディアムロングです。
体格は大きめでがっしりとしていて、中には体重が10kgを超える場合もありますが、オスで約7〜9kg、メスで約5〜7kgが平均とされます。
性格
おおらかでおっとりとしており、知らない人にもよく懐きます。鳴き声は小さく、成猫になるとあまり激しい運動をしなくなる子も多いようです。
ただし、帰巣本能が強いため、譲渡や引っ越しの際には脱走やストレスに注意しましょう。
ラグドールの好発疾患
まずは、ラグドールに発生しやすい遺伝的疾患や、身体的特徴からかかりやすい病気をいくつか紹介します。
聞きなれない疾患もいくつかあると思いますが、どんな病気があって、どんな症状が現れるのか、しっかりと理解しましょう。
肥大型心筋症
【症状】
運動不耐性(疲れやすい)、胸水や腹水貯留、呼吸困難、食欲不振、嘔吐など。
【原因】
心臓の筋肉が肥厚することで心臓が膨らみにくくなり、循環障害を呈する。
【備考】
左心房に血栓が形成されやすく、それが大動脈に詰まり大動脈塞栓症を引き起こすことがある。塞栓を起こしやすいのは腹大動脈遠位端(太ももの付け根)や腎動脈で、それぞれ四肢の麻痺や尿産生停止が認められる。
進行性網膜萎縮
【症状】
昼盲や夜盲、徐々に進行する視覚障害、失明。
【原因】
網膜に存在する光を感じる細胞が変性することによる。この変性は遺伝的に起こる。
【備考】
猫の視覚機能を正確に評価することは難しいが、物を目で追いにくくなった、家具によくぶつかるようになったなどの症状が現れたら要注意。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
【症状】
貧血、運動不耐性(疲れやすい)、頻脈など。
【原因】
酵素であるピルビン酸キナーゼの遺伝的欠損によって溶血性貧血が起こる。常染色体劣性遺伝によって伝達されるので、両親に本疾患の素因があるかどうかは要チェック。
【備考】
健康診断では赤血球数やヘマトクリット値などの貧血を評価する項目に注意する。
ムコ多糖症
【症状】
顔面骨の形成異常、関節の運動機能障害、後肢麻痺、角膜混濁など。
【原因】
ムコ多糖を分解する酵素の欠損によって全身臓器(骨、軟骨、角膜、心臓など)にムコ多糖が蓄積し、症状が現れる。
【備考】
検査会社によっては遺伝子検査が可能。
毛球症
【症状】
嘔吐、便秘、腸閉塞など。
【原因】
グルーミング(毛づくろい)の際に口から入った被毛が消化管に詰まる。
【備考】
毛玉を溶解するフードやサプリメント用いて予防することもできる。上手に毛玉を吐けない子は利用も検討。
ラグドールの健康管理
ラグドールの好発疾患には、先天的な遺伝子異常に基づくものもあります。遺伝疾患の予防は難しいかもしれませんが、発見を早く行い、迅速に対応することが肝心です。
また、毛球症などについては、日々の生活環境を見直すことで発生を少なくできるかもしれません。
ラグドールと一緒に生活する上でどんなことに注意すべきか、見ていきましょう。
1. 定期的なブラッシング
猫はキレイ好きな動物なので、ある程度は自身で毛づくろい(グルーミング)をして被毛や皮膚を清潔に保っています。
しかし、加齢とともにグルーミングの頻度は減ってきますし、ラグドールは元々毛が長いので毛が絡まって毛玉ができやすい猫種です。
毛玉を放置すると皮膚が引っ張られ、そこに炎症が起きます。
また、グルーミングによって口から被毛が体内に入り、消化管に毛玉が詰まることもあります。
長毛のラグドールには、定期的なブラッシングを心がけましょう。
2. 尿の状態を毎日チェック
尿の状態を日頃から観察することで、病気の早期発見に繋がります。
腎泌尿器系の疾患はラグドールに限らず、猫で非常に多い疾患です。
健康な状態の尿量や尿の色を把握しておくことで、異常にいち早く気づきましょう。
3. 季節に合わせた温度管理
長毛のラグドールは、夏の暑さには弱い猫種です。
猫は犬のようにパンティング(口でハーハーしながら行う体温調節)もしませんので、熱中症には十分に注意しなければなりません。
夏場はクーラーを適切に使い、涼しい環境を作りましょう。27度前後を目安に、人間が快適だと感じる温度で大丈夫です。
ちなみに猫が安静時に口呼吸をしていたら、心臓病や呼吸器疾患の疑いがあるため動物病院を受診してください。
4. 定期的に健康診断を受けよう
外見では判断しにくい病気もたくさんあります。
血液検査や画像検査など、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
7歳までの若い時期は年に1回、7歳以上のシニアは半年に1回くらいを目安に受けておくと安心です。
猫にとっての半年は人間の年齢で換算すると2年程になりますので、決して短い期間ではありません。
病気は早期に発見し、適切な治療を受けることが望まれます。ぜひ健康診断は検討してみてください。
まとめ
本記事では、ラグドールの好発疾患と、日常生活でできる健康管理をご紹介しました。
病気になってしまったときに十分な対応ができるような環境が大切です。
愛猫との生活がより良いものとなるように願っています。
【獣医師監修】ベンガルの好発疾患と飼い方のポイント
ベンガルは、野性味のある模様が特徴的な猫種です。
ペットショップなどでも人気がありますが、実際に見ると「うわ、きれい」と思わず言ってしまうほどです。
しかし、ベンガルには、その性格や遺伝的背景からいくつか好発疾患が存在します。
今回の記事では、ベンガルがかかりやすい病気や日常生活で気をつけたいポイントについて、獣医師が詳しく解説します。
ベンガルの基本情報
歴史
ベンガルは、イエネコとヤマネコの交配によって誕生しました。
1970〜80年代にかけ、カリフォルニア大学では猫の白血病を研究するため、「アジアン・レオパード・キャット」というヤマネコと、イエネコの交配を行っていました。この時生まれた子猫はブリーダーに手渡され、そのインディアン・マウなどと交配し、ベンガルの基礎が築かれました。
1985年に初めてキャットショーに出場すると、ベンガルの美しさは多くの愛猫家たちから大絶賛され、一躍人気となりました。
その後、ブリーダーたちが次々と、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウ、シャムなどと品種の交配を行い、現在のベンガルに至ります。
身体的特徴
ヤマネコの血が入ったベンガルは、野生的でがっしりとした筋肉質の体が特徴的で、中型〜やや大きめの短毛種です。
つり目気味のアーモンド形の目を、「マスカラ」と呼ばれるアイラインがふちどっています。
被毛の模様は、「ロゼット」と呼ばれる豹柄以外にも、タビーやマーブルがあります。
性格
見た目が野生的ですが、性格は温厚で飼い主によく懐きます。
また、運動量が多くハンティング遊びも大好きで、猫としては珍しく水遊びも好むようです。
ベンガルの好発疾患
ベンガルには好発する遺伝疾患と、性格や性質ゆえに注意したい病気があります。
好発疾患を知っておくことで、日常生活の中で愛猫を見る目が何かしら変わるかもしれません。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
【症状】
貧血、疲れやすい、頻脈、頻呼吸など。
【原因】
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠損することで溶血性貧血が起こる。
【備考】
遺伝性疾患であるため、素因がある子は繁殖させるべきではない。
骨折
【症状】
患肢の疼痛、挙上(地面に足を着けない)、動かせないなど。
【原因】
外からの大きな衝撃、高所からの落下、交通事故など。
【備考】
外飼いの子はケンカや事故に遭う可能性があるので、帰って来たら健康状態を確認する。室内飼いでも棚などからの着地失敗などでけがをすることもあるので油断は禁物
ベンガル網膜症(進行性網膜萎縮)
【症状】
初期症状として夜盲、進行すると視覚障害、失明。
【原因】
遺伝的な背景が報告されている。
【備考】
常染色体劣性遺伝で伝達されるため、遺伝子変異のある子は繁殖に供するべきではない。
特発性膀胱炎
【症状】
頻尿、血尿、トイレに行くが排尿しない、排尿痛、腹痛など。
【原因】
原因は不明だが、ストレスが関与していると考えられている。細菌、結石、腫瘍などの他の膀胱炎の原因となるものが検査で検出されないことによって診断される。
【備考】
性格や環境によっては再発を繰り返すことも多い。
肥大型心筋症
【症状】
運動不耐性(疲れやすい)、胸水や腹水貯留、呼吸困難、嘔吐、食欲不振など。
血栓塞栓症を随伴した場合は、塞栓部位によって様々な症状が見られる。
特に多いのは「腹大動脈遠位端」で、両後肢の不全麻痺または完全麻痺。
【原因】
心筋が厚くなることによって心臓が膨らみにくくなり、循環障害を呈する。
【備考】
血栓塞栓症は速やかに治療を行う必要がある。
ベンガルに適した飼育環境
一般的に猫と生活する上で注意する点の他に、ベンガルという猫種だからこそもっと注目すべきところがあります。
性格がその子によって異なるように、愛猫に合った生活環境を考えてみてください。
1. 適度にストレスを発散させる
ベンガルは、ストレスを溜め込みやすい猫種です。
そのため、ストレスが原因で起こると言われている神経障害や特発性膀胱炎などの疾患を発症しやすい傾向がみられます。
毎日短時間でもいいのでしっかり遊んであげる、猫が安心できる居場所を作るなどの対策が必要でしょう。
2. 十分な運動量の確保
ストレス発散のために最も効果的なのは、運動です。肥満予防のためにも運動はとても重要です。
室内での生活ではどうしても運動不足に陥りやすいため、運動しやすい環境を整えてあげる必要があります。
例えば、キャットタワーなどで、上下の動きができるような工夫が望ましいです。
3. ストレスの原因を取り除く
溜まったストレスを発散させるだけでなく、ストレスの原因そのものを除去する努力も必要でしょう。
しかし、猫にとってどんなものがストレスの元になっているのかを正確に知ることは難しいです。
人間にとっては些細なことでも、猫にとっては大きな問題であることも少なくありません。愛猫の行動などを注意深く観察し、ストレスの原因を探ってみてください。
以下に、猫がよく遭遇するストレス源の例を挙げます。
- 生活音:掃除機、洗濯機、外の工事、犬の鳴き声など。
- トイレ:清潔でない、設置場所が気に入らない、狭いなど。
- 居場所:隠れる場所、落ち着ける場所がない。
4. ケガに注意
ベンガルは好奇心旺盛で活発な性格の子が多く、棚などの高いところにもよく登ります。
通常、猫はある程度高い場所からも安全に着地することができます。
しかし、滑り落ちたり、家具の隙間に足を挟んだりした場合はケガをしてしまうこともあります。
実際に、「外出先から帰ってきたら、愛猫が棚の間に挟まっていて手を骨折していた」という事例もありました。
猫が登れる場所は広く確保し、家具の隙間を無くすなどの対応が必要です。
5. 異物誤飲にも注意
好奇心旺盛なベンガルでは、異物の誤飲にも注意してください。
特に、ひも状のものは、猫としても遊ぶのに楽しく、うっかり飲み込んでしまうことがあります。
留守にする際などには、あらゆるものを愛猫の手の届かない場所にしまうのがいいでしょう。
その代わりに、留守中は愛猫が退屈しないように、飲み込むリスクの低いおもちゃや、運動できるスペースを用意してあげましょう。
まとめ
ベンガルは本当に美しい猫種で、一目惚れしてしまう方も多いと思います。
猫を家に迎え入れる前に病気などについてもしっかりと考えていただき、予防に努めることで、猫の健康を守ってあげましょう。
猫の爪とぎトラブルは最初が肝心!爪とぎのしつけ方法をご紹介
猫飼いさんにとって、猫の爪とぎは悩みのタネになりがちなのではないでしょうか。
猫の爪とぎで部屋をボロボロにされないためには、できるだけ子猫のうちにきちんとしつけをしておくことが重要です。ただし、成猫になってからでもしつけは可能なので、諦める必要はありません。
今回の記事では、猫が爪とぎをする理由や対策について詳しく解説します。
猫が爪とぎをする理由
爪とぎは、猫にとって本能的な行動なので、爪とぎを完全にやめさせようとするのは難しいですし、猫のストレスになってしまいます。
猫が爪とぎをする理由には、次のようなものがあります。
1. 爪のお手入れ
猫は爪を使って狩りをするため、常に爪を尖らせておく習性がります。
爪とぎをすることで古くなった層を剥がし、常に新しい爪で狩りに備えているのです。
2. ストレス解消
適度に爪をとぐことで、猫はストレスを解消し、リラックスできると言われています。
3. マーキング
猫は爪とぎをするときに、肉球から自分のにおいを出しています。爪とぎには、自分の縄張りをアピールするためのマーキングの意味もあるのです。
猫の爪とぎのしつけ
爪とぎのしつけは、「爪とぎはダメ」ではなく、「そこではやっちゃダメだけど、ここならいいよ」と、爪とぎをしていい場所を教えるようにします。
できれば子猫のうちに
爪とぎのしつけは、できれば子猫のうちに行いましょう。成猫から飼い始める場合も、家に迎え入れてすぐにしつけをするのがポイントです。
これは、子猫や家に来たばかりの猫であれば、爪とぎをしていい場所とダメな場所のしつけをすんなりと受け入れてくれやすいからです。
時間が経つとしつけのハードルが上がる
しつけをしないまま時間が経ってしまうと、どこでも自由に爪とぎをするようになってしまいます。そうなってからしつけをしても、今まで自由に爪とぎをしていたのに突然「ここはダメ」と言われた猫は混乱してしまいます。
ただし、時間はかかるかもしれませんが、根気よくトレーニングを続ければ、いつからでもしつけをすることは可能です。
爪とぎのしつけの手順
それでは、具体的に猫の爪とぎのしつけの方法を見ていきましょう。
ステップ1. 爪とぎ器を設置する
爪とぎ器は、できれば家の中に複数箇所設置しましょう。
猫が「爪とぎがしたい!」と思ったとき、すぐにできる場所に爪とぎ器がないと、近くの壁や家具に爪とぎをしてしまう可能性が高まります。
また、猫にとっても爪とぎをしたいお気に入りの場所と、そうでない場所があります。複数箇所に設置してあげることで、そのうちのどこかしらにお気に入りの場所を見つけてくれるでしょう。
ステップ2. 猫の前足を持って、爪とぎの動きをさせる
次に、猫を爪とぎ器を設置した場所まで連れて行き、爪とぎをする場所だと教えましょう。
そして、猫の前足をもち、爪とぎの動きを一緒にさせます。何度か繰り返すうちに、爪とぎをして良い場所を認識してくれるようになるでしょう。
ステップ3. 猫が正しい場所で爪とぎをしたら褒める
猫が自ら爪とぎ器を設置した場所に行き、爪をとぐことができたら、褒めたりご褒美をあげたりしましょう。
これも、何度か繰り返していると、猫は次第に「ここで爪とぎをするといいことがある」と学習するようになります。
逆に、間違ったところで爪とぎをしても、叱ってはいけません。その場合の対策については、次の章でご紹介します。
間違ったところで爪とぎをする猫への対処法
1. 爪とぎ器でガードする
猫が壁や家具に爪とぎを始めたら、すかさず爪とぎ器をあてがい、壁などをガードします。
そうすることで、壁などで爪とぎをする癖をつけさせないことが重要です。
また、何度も同じ場所で爪とぎをしてしまうようなら、その場所にあらかじめ爪とぎ器を設置し、カバーしておくと良いでしょう。
2. 障害物を置く
「壁に爪とぎをしてしまうけど、爪とぎ器をつけるのは嫌だ」という場合には、そこに行けないように観葉植物などの障害物を置いておきましょう。
物理的に道が遮断されれば、猫はそこで爪とぎをするのを諦めざるを得ません。
3. 爪とぎ器の種類を変えてみる
爪とぎ器には、段ボールや麻など、様々な種類があります。
爪とぎ器を設置したのになかなかそこで爪とぎをしてくれないのなら、素材が猫の好みに合っていないのかもしれません。
色々な種類の爪とぎ器を試してみて、お気に入りのものを見つけてもらいましょう。
4. 爪とぎ器は定期的に交換を
爪とぎ器は消耗品です。使い古してボロボロになると、とぎ心地が悪くなって他のところで爪をとぐようになってしまうかもしれません。
爪とぎ器は、定期的に交換してあげるようにしましょう。
まとめ
猫にとって爪とぎは本能的な行動なので、基本的にやめさせることはできません。
「なんでこの壁紙をボロボロにしちゃうの!」と思うかもしれませんが、決して怒らずに決まった場所で爪とぎをするよう根気よくしつけをしましょう。
猫にはおもちゃや遊びが必要!狩猟本能を刺激してストレス解消を
「うちの猫はあまり遊ぶのが好きではない」と感じている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、猫には遊びやおもちゃが必要です。
猫はもともと狩りをする動物。飼い猫にも、狩猟本能が備わっています。
狩りたい気持ちが満たされないままだと、粗相など問題行動が発生する可能性もあるのです。
今回の記事では、猫におすすめのおもちゃや遊び、注意点について解説します。
猫におもちゃや遊びが必要な理由
猫にとって遊びは、狩猟本能を満たし、ストレスを解消するものです。運動不足を解消するメリットもあります。
1. 狩猟本能を満たしてストレス解消
猫には狩猟本能があります。子猫も「狩りをしたい」と思っているのです。愛らしくじゃれついているように見えますが、実は狩りの練習をしています。
とはいえ、本物の動物で狩りをさせるのは困難ですから、遊びやおもちゃで本能を満たす必要があるのです。
狩りたい本能が満たされないままだとストレスがたまっていき、人の手を咬む、粗相をするなど問題行動の原因にもなりかねません。
2. 運動不足の解消
家の中で過ごす飼い猫は、どうしても運動不足になりがちです。要求すればフードを好きなだけもらえる生活をしていると、太ってしまう猫もいます。
肥満は、心臓病や糖尿病など、様々な病気の元になります。さらに、肥満になると足腰に負担がかかるので、さらに運動不足になってしまいます。
日頃から、遊びで猫の運動不足を解消しましょう。
3. 脳への刺激
高齢になると猫も人間と同じように、認知症(高齢性認知機能不全症候群)になる可能性があります。15歳以上の猫の50%に、認知症のような行動変化がみられるという報告もあるほどです。
遊びによる刺激で、認知症の進行を緩やかにする効果が期待できます。猫が何歳になっても、遊びは必要です。
4. 飼い主さんとのコミュニケーション
猫は飼い主さんが大好きで、「一緒に遊んでほしい」「相手をしてほしい」と思っています。5分でもいいので、一緒に遊んであげると猫は満足するでしょう。
毎日コミュニケーションを取っていると、「元気がない」「いつもと様子が違う」など、猫の体調の異変にも気付きやすいのもメリットです。
猫の遊びにおすすめおもちゃ
猫の遊びにおすすめのおもちゃや遊び方を解説します。猫それぞれ好みがあるので、いくつか用意して様子を見てください。わざわざ買いにいかなくても、紙袋や段ボールで作れるおもちゃもあります。
トンネル
トンネルは猫が隠れて遊んだり、おもちゃを隠して探させる場所としても使えます。
紙袋の底を切って、つなげたり、段ボールをつなぎ合わせたりしてもいいでしょう。ボロボロになったら、すぐに捨てられます。
猫じゃらし
定番のおもちゃです。しなる棒の先に、羽など猫が興味を持ちそうな飾りが付いています。
揺らすだけでも猫は興奮して飛びついてくるでしょう。
猫じゃらしを箱やトンネルに隠しつつ動かすと、狩りの臨場感が出て猫は一層喜びます。飼い主さんとの楽しいコミュニケーションにもなりますね。
蹴りぐるみ
猫が抱きかかえて、後ろ足でキックするおもちゃです。咬みながらキックする猫もいます。
かさかさと音がするタイプは、猫の興味を引くでしょう。飼い主さんは、蹴りぐるみを生きているように動かしてあげるといいですね。
釣り竿おもちゃ
釣り竿のような棒に紐が取り付けてあり、紐の先に羽やネズミの人形などが付いているおもちゃです。
ゆらゆら揺らして遊ばせます。猫じゃらしと同様、コミュニケーションにも役立ちます。
ボールや小さな人形
飼い主さんが転がしたり、投げたりしたおもちゃを猫が捕まえて遊びます。ボールなら、猫が自分で転がして遊ぶのも可能です。
おすすめのひとり遊び
飼い主さんが忙しいときや、仕事で留守番させるときも、ひとり遊びができるようにしておきましょう。フードやおやつが入れられるものを利用するとよく遊んでくれます。
宝物探し
小さなお皿にフードを入れて、部屋のあちこちに置いておきます。キャットタワーの上や、段ボールの中に入れてみてください。
獲物を探すような気分で遊べるでしょう。高いところに置く場合は、安全なプラスチックのお皿などにしてください。
ペットボトルで狩り気分
いらないペットボトルのサイドに、ドライフードが出るくらいの穴をあけます。フードを何粒か入れたら、しっかりふたをして転がしてください。猫はフードが食べたくて、ペットボトルを転がします。狩った獲物を食べるような気分が味わえるでしょう。
筆者が17歳の猫に与えた動画です。ペットボトルを転がしてフードを食べています。
猫の遊びのコツ
楽しく遊ぶには、ちょっとしたコツも必要です。
1. 無理強いはしない
猫と遊びたいからといって、かまいすぎてしまっては多くの猫が嫌がります。
しつこく名前を呼んだり、追いかけたりしないようにしましょう。
あえて猫の顔を見ず、しらんぷりしつつ後ろ手で猫じゃらしを振ってみるのもおすすめです。
2. 夕暮れから夜に遊ぶ
猫が薄明薄暮に活動する動物なので、活発な時間は明け方と夕方です。明け方は飼い主さんが大変なので、夕暮れから夜にかけて遊びに誘ってみてください。
3. フードを与えて達成感
猫じゃらしなど、フードを使わないおもちゃで遊んだあとは、少しフードやおやつを与えましょう。
狩りが成功した達成感を味わえて、遊びを催促する猫もいます。
4. 目で追ってくれただけでもよしとする
おもちゃを目で追うだけでも、猫は十分遊んでいるようです。特に高齢の猫にとっては、十分な刺激になります。
積極的に遊ばなかったとしても、「猫は楽しんでくれた」と納得しましょう。
猫と遊ぶときの注意点
猫が楽しく安全に遊ぶためにも、いくつか注意点があります。
1. 猫専用のおもちゃを選ぶ
市販のおもちゃを利用する際は、猫向けに作られたおもちゃを選んでください。誤飲などの危険があるので、人間の子どものおもちゃなどは与えないようにしましょう。
2. 終わったらおもちゃは片付ける
遊び終わったら、おもちゃは猫の届かない引き出しなどに片付ける習慣をつけてください。
紐やおもちゃのパーツを誤って食べてしまうと、腸閉塞などを起こす恐れがあります。命に関わるケースもあるので、注意が必要です。
また、留守番中のおもちゃには紐状タイプを使わないようにします。どんなに猫が好きなおもちゃでも、ほころびや傷ができたら捨ててください。
3. 人の手をおもちゃにしない
おもちゃがないからといって、人間の手をおもちゃにするのはやめましょう。人間が狩りの対象になってしまうため、咬まれる恐れもあり大変危険です。
まとめ
猫の狩猟本能を満たすためにも、遊びやおもちゃは大切です。ストレスや運動不足を解消し、脳を刺激するメリットもあります。飼い主さんとのコミュニケーションにも役立ちます
猫じゃらしや釣り竿タイプ、蹴りぐるみなど、数種類のおもちゃを用意して、猫を遊ばせてください。段ボールやペットボトルでも猫のおもちゃが作れます。飼い主さんと一緒に遊ぶのはもちろん、ひとり遊びも欠かせません。
おもちゃの誤飲には十分注意して、遊びで猫の心を満たしてあげましょう。
猫の甘咬み・じゃれつきは放置しないで!落ち着かせる方法を解説
猫の甘咬みや、激しいじゃれつきに悩んでいませんか?
甘咬みやじゃれつきそのものは、捕食本能がある猫にとっては正常な行動。
しかし、「痛いけどかわいいからまあいいか」と思って放置していると、エスカレートして飼い主さんがケガをする恐れもあります。
今回の記事では、猫の捕食本能を満たしながら、人への甘咬みやじゃれつきを落ち着かせる方法を解説します。
猫が人に甘咬みやじゃれつきをする理由
ずばり、猫が「人を獲物」だと思っているからです。原因の多くは、人の何気ない行動。
知らず知らずのうちに、人が猫の獲物になって甘咬みやじゃれつきを誘導しています。
1. 手をひらひらさせる、手にじゃれつかせる
猫の反応が面白くて、手を猫の前でひらひらさせていませんか?寝っ転がって、足をわざと動かす人もいるでしょう。
ひらひら動いているものは、猫にとって目の前に獲物が現れたも同然。捕食本能を刺激します。
とくに子猫は、必死にじゃれついてくるはずです。咬もうとする子猫もいますが、その姿がかわいいため多くの人がやってしまいます。
咬まれまいと、手足をさっと引っ込める場合もあるでしょう。このとき、猫は「取り逃がしてしまった、今度はうまく狩るぞ」と思っているはずです。
2. 追いかけさせる
「おいで!」といいながら、猫に自分を追いかけさせた経験はありませんか?追いかけさせる行動も、狩猟行動を誘発しています。
ちょこちょこ走ってついてくる猫はかわいいですよね。足にじゃれついてくるかもしれません。一生懸命飛び掛かっている姿も愛らしいもの。
しかし、猫にとっては獲物を追いかけているつもりなので、激しくなって飼い主さんがケガをしてしまう恐れがあります。
3. 大声で騒ぐ
甘咬みをされて「キャー」「痛い」など大声で騒ぐのも、猫の狩猟本能を刺激します。猫は声を聞いて「獲物に手ごたえがあった」と感じるのです。
4. 上から撫でる
猫を撫でようとして猫の頭の上で手を動かす行動も、「顔の近くで何かが動いた」と、狩猟本能にスイッチを入れる原因です。
甘咬みやじゃれつきをやめさせた方が良い理由
人に対する甘咬みやじゃれつきは、人が狩りの対象になるのを避け、ケガを予防するためにやめさせた方が良いです。
子猫のうちは弱くても、成猫になれば力もあります。猫が本気で仕留めようとすれば、大ケガをする可能性もあるのです。
また、触ろうとするたびに咬まれると、動物病院に連れて行って診察をしたり、災害時に避難したりが困難になる恐れもあります。
撫でたり抱っこしたりも恐る恐るでは、寂しいですよね。猫とのコミュニケーションをしっかり取るためにも、甘咬みやじゃれつきはやめさせましょう。
人への甘咬みやじゃれつきを落ち着かせるには?
猫を変えるのではなく人が変わる必要があります。ケガをしないためにも、猫と良好な関係を築くためにも徹底しましょう。
1. 自分から挑発行動をしない
頭を上から撫でる、猫の前で手足をひらひらさせるなど、猫の狩猟本能を刺激する行動はやめましょう。
意図せずに猫がじゃれついてきても、相手にしません。大声も出さず、静かに立ち去りましょう。
撫でる際は、猫の背後から手を出しましょう。
2. 猫の挑発に乗らない
人が誘発行動をやめると、今度は猫の方から仕掛けてくる場合があります。物陰に隠れて待ち伏せをし、人が通ると足をひっかくなどの行動です。大騒ぎすると、猫の思うつぼ。待ち伏せできないように、物を置くなどして対処します。
待ち伏せしている猫を見つけたら、おもちゃなどで気をそらしましょう。
3. おもちゃを用意してたっぷり遊ぶ
おもちゃでたっぷり遊ばせます。猫の関心をおもちゃに向かせて、狩りの対象を変えるのです。
手足でじゃれつかせるのでなければ、一緒に遊んでも問題ありません。むしろ一緒に遊んで、コミュニケーションを取りましょう。大好きな飼い主さんが相手をしてくれるのは、猫にとってうれしいものです。
猫じゃらしや蹴りぐるみなど、複数用意して好みを探りましょう。フードを入れたおもちゃは、「狩って食べる」が満たされるのでおすすめです。おもちゃはペットボトルでも簡単に作れます。
4. 叱らない、怒鳴らない
「コラ!」などと大きな声で叱るのは絶対にやめましょう。叩くのは論外です。
叱ってしつけをするのは難しく、タイミングが少しでも違うと猫はなぜ叱られたのかわからず、恐怖を感じるだけ。信頼関係も崩れてしまうでしょう。
そうなると、ますます攻撃的になったり、粗相などの問題行動を起こしたりする原因にもなります。
まとめ
猫の人への甘咬みやじゃれつきを、放置してはいけません。飼い主さんや家族が、ケガをする可能性が高くなります。
人が猫の狩りの対象になるのは、そもそも人の行動が原因です。まずは、猫の目の前で手をひらひらする、大騒ぎするなど誘発行動をやめます。
甘咬みやじゃれつきは猫の狩猟本能からくるもので、正常な行動です。狩猟本能を満たすためにも、猫と遊ぶときは、おもちゃを使用しましょう。
どうしてもうまくいかない、治らない場合は専門の獣医師への受診を検討してください。
猫を叱らないしつけ「クリッカートレーニング」の方法と注意点
猫を飼っているみなさんは、「クリッカートレーニング」というトレーニング方法をご存知でしょうか?
クリッカートレーニングとは、クリック音とおやつを上手に使うことで、猫のしつけや芸を教えるためのトレーニングです。犬のトレーニングで使われるため、犬の世界ではよく知られています。
元気がよすぎる猫を落ち着かせたり、寝てばかりの高齢猫に刺激を与える効果も期待できます。ハイタッチやおすわりができるようになるかもしれません。
クリッカーを使い、1日10分程度のトレーニングで、猫と楽しくコミュニケーションを取ってみませんか?
クリッカートレーニングとは?
クリッカートレーニングとは、「カチッ」というクリック音とおやつなどの報酬を結び付け、望ましい行動を教えるトレーニングです。
どんなしつけができるの?
例えば、クリッカートレーニングで、飼い主さんの元へ来る「おいで」を教えたとします。家具で爪とぎをしようとしている猫でも、クリック音と「おいで」を認識すると、おやつをもらえると思って家具から離れてくれます。猫を叱らずに爪とぎをやめさせられるのです。
このように、トレーニングを行うことで猫は「クリック音」と「おやつ」を関連付けて覚えるようになり、うまくいけばハイタッチやおすわり、障害物ジャンプなどもできるようになります。
クリッカートレーニングの魅力
クリッカートレーニングは猫を支配するものではなく、楽しくコミュニケーションを取りながら、猫の好奇心を刺激するものです。
叱ってしつける必要もないので、お互いにストレスもたまりにくいでしょう。
クリッカートレーニングの参考動画
実際にクリッカートレーニングをしている様子を動画で見ることで、まずはイメージをつけましょう。
引用:YouTube
“Cat Agility, CASHMERE TRICKS AND TARGET TRAINING !!!”by Daniel King
クリッカートレーニングのメリット
1. トレーニングはどんな猫もできる
クリッカートレーニングは、子猫はもちろん、成猫や高齢猫にもできます。元気がよすぎる猫や、攻撃的な猫など、どんな性格の猫に対してもできるトレーニングです。
2. 叱らなくてすむ
「望ましい行動」を音とおやつで強化するトレーニングなので、飼い主さんは叱る必要がなく、お互いにストレスがたまりにくい方法です。例えば、パソコンのキーボードで寝そべるなど猫の困った行動も、叱らずにケージに入るように誘導すればいいのです。
さらに、トレーニングを通して猫とコミュニケーションをとる機会も増やすことができます。
3. 猫の知的好奇心を刺激する
猫はいつも寝てばかりで、刺激がなくても大丈夫と思うかもしれません。しかし、猫は狩りをしたい本能もありますし、好奇心も旺盛です。
クリッカートレーニングをすることで、どうしたらおやつが手に入るのかを自ら考えるようになるため、猫への適度な刺激となるでしょう。
4. 運動不足を解消する
クリッカートレーニングをすると、おやつをもらうために必然的に体を動かすようになります。
部屋を移動したり、ジャンプをしたりすれば運動不足も解消できます。
クリッカートレーニングで用意するもの
クリッカー
インターネットやペットショップで購入できます。
棒
猫を誘導する際に使います。菜箸やペンなどでかまいません。指でもできますが、棒があると咬まれる心配がありません。攻撃性のある猫は棒を使うと安全です。
おやつ
猫の好きなおやつやフードを用意します。一口で食べられる小さめのおやつがおすすめです。おやつで太らないように、ご飯の量を調整し、1日に与える量をあらかじめタッパー等に入れておくと与え過ぎを防げます。
おやつを入れるウエストポーチ
クリック音と同時におやつを与える必要があるので、すぐ取り出せるウエストポーチがあると便利です。
落ち着ける環境
猫と飼い主さんが1対1になれる静かな場所でトレーニングをしましょう。
他の動物やお客さんがいる、テレビが点けっぱなしなどでは気が散ってしまいます。お皿に入ったままのフードも片付けてください。
クリッカートレーニングの手順
まずはクリッカーに慣れさせる
まずは、「クリッカーを鳴らしたらおやつを与える」を何度か繰り返して、クリッカーに慣れさせましょう。
①慣れてきたら棒を使う
慣れてきたら、指や棒を猫の前に出してみて、指や棒の匂いを嗅いだり、鼻を付けたりした瞬間にクリッカーを鳴らしましょう。そして、鳴らした直後に猫にすかさずおやつを与えます。
②離れた場所で棒を見せる
①を繰り返すと、猫は指や棒を見せるだけで近づいてくるようになります。
今度は、離れた場所で指や棒を猫に見せ、近づいて鼻を付けたらすかさずクリッカーを鳴らしておやつを与えてください。
③声かけ合図も混ぜる
②までできるようになったら、「おいで」と声をかけて指や棒を見せます。
テーブルに乗った猫も、指や棒の誘導で移動するようになり、「おいで」の声かけで飼い主さんの方に来るようになるでしょう。
④「お手」を教えてみよう
猫はおやつが欲しくて、指や棒に前足で触ろうとするようになります。
飼い主さんは指や棒を、片方の手のひらに付けて猫に見せます。そして、猫が前足を出した瞬間にクリッカーを鳴らしておやつを与えます。
何度か繰り返したら、「お手」と声で合図もし、クリッカーを鳴らしておやつを与えましょう。うまくいくと、猫は声掛けだけで「お手」ができるようになります。
クリッカートレーニングの注意点
1. 空腹時に行う
空腹時に行えば、おやつが欲しくて猫は一生懸命トレーニングに参加してくれます。
2. トレーニングは短時間
猫の集中力はそれほど長くありません。5~10分程度が適切です。
3. ゆったりした気持ちで
焦ったりイライラしたりすると、猫に伝わります。ゆったりした気持ちで楽しみながらトレーニングをしてください。
4. 無理強いしない
誰でも気乗りしない日はあります。猫が乗ってこないときは、休憩しましょう。
5. クリック音が苦手な猫もいる
クリック音を嫌がる猫には、「いいこ」など声かけで代用します。その場合は、猫を驚かさないように小さな声でトレーニングしましょう。
6. おやつに乗ってこない猫もいる
猫のなかには、それほどおやつに執着しない子もいます。その場合は、大好きなおもちゃなどで代用してみてください。
7. トレーニングが終わったら片付ける
トレーニングが終わったら、クリッカーや棒、おやつは片付けてください。放置してある棒に鼻を付けて、おやつが出てこないとトレーニング効果が薄まってしまいます。
まとめ
クリッカートレーニングは、クリック音とおやつを関連付けて、猫に望ましい行動や芸を覚えさせるトレーニングです。猫の知的好奇心を刺激し、運動不足も解消します。
飼い主さんとコミュニケーションも取れ、絆も深まるでしょう。猫と楽しみながら、クリッカートレーニングにチャレンジしてみてください。