【東京・多摩】鍼灸治療や東洋医学でペットへの負担を軽く!ペットと飼い主にとことん寄り添う「こうご動物病院」の魅力とは?
ペットを飼ったら必ずお世話になるであろう、獣医師。人間の病院と同様に、自分やペットに合った動物病院を見つけるのはなかなか大変なことでしょう。しかし、愛するペットのためであれば、少し遠出をしても良い獣医さんに診てもらいたいという人も多いと思います。
今回シェリー編集部は、多摩市にあるこうご動物病院の院長・向後(こうご)亜希先生にお話を伺ってきました。こうご動物病院では東洋医学を用いた鍼灸治療や、抗がん剤を使わないがん治療など、ほかの動物病院とは少し変わった治療を行っていることが特徴の動物病院です。患者さんから愛される魅力あふれる動物病院ができた経緯や、こうご動物病院で受けられる治療などについてご紹介していきます。
ペットに負担の少ない医療を提供する動物病院
体の小さな動物や年老いた動物にとって手術をすることは、体に大きな負担を与え、時には手術そのものが命を奪う行為になってしまうこともあります。手術がうまくいったとしても、そのストレスは計り知れません。
こうご動物病院では、投薬や手術などにより悪い部分を取り除く西洋医学の他に、鍼灸治療などの体の内側から治療したり、病気になる前に予防するため東洋医学も取り入れ、患者さんに多様な選択肢を提供しています。
こうご動物病院ができるまで
獣医師を目指したきっかけ
もともとはカウンセラーを目指し大学で心理学を学んでいたという向後先生。それまでは動物の飼育経験すらありませんでしたが、猫を預ったことをきっかけに動物に関わる仕事に就きたいと思うようになりました。大学卒業後に獣医学部のある大学に編入し獣医師資格を取得するという、ちょっと変わった経歴の持ち主でもあります。
たった一匹の猫との出会いが、向後先生を獣医学の道へと導いたわけです。
就職から独立、移転を経て現在の場所に
大学卒業後はいくつかの動物病院に務めたのち、東洋医学に興味があったことから、当時多摩市にあった「わんにゃんワールド」内の動物病院で勤務しました。
しかし、わんにゃんワールドの会社が倒産してしまったのをきっかけに、かかりつけのペットや飼い主さんたちを無責任に放っておくわけにはいかないと、2009年にこの多摩市で開業することを決心しました。
地域の方だけでなく遠方からも通いたくなるような魅力あふれるこうご動物病院には多くの患者さんが訪れ、2015年に現在の場所に移転しました。
サロンのようなセミナールーム
こうご動物病院には、動物病院としては珍しく、セミナールームが備わっています。
普段は待合室として使われているセミナールームですが、定期的に専門の先生を招いて患者さん向けのセミナーが行われています。しつけ教室はもちろん、歯磨き教室やドッグリフレ(足裏のリフレクソロジー)、先日シェリー編集部が取材させていただいた平端さんの老犬向けの整体やリンパケアなど、動物病院とは思えない興味深いセミナーがたくさん開催されています。
平端さんのインタビュー記事はこちらですので、老犬介護に興味のある方はぜひご覧ください。
動物病院の移転をきっかけに作られたこのセミナールームは、飼い主さん同士の交流の場としても活躍しています。新たな出会いや繋がりが生まれ、「人と動物を癒せるサロンのようなところを作りたい」との向後先生の想いがたくさん詰まったすてきな空間になっています。
寄付活動や獣医体験などの社会貢献
こうご動物病院では、保護犬・保護猫を減らす団体に協力する活動も行っています。
動物病院ならではの寄付金集め
患者さんが使わなかったフードや犬猫のおもちゃを集めてチャリティバザーで販売したり、「古本でワンコ・にゃんこを救おうプロジェクト」と称して病院で古本を集め、それらの売り上げを全額寄付しています。単にお金を寄付するのではなく、このようにペットの飼い主さんや患者さんを巻き込んでお金を集めることで、保護犬・保護猫の問題を考えるきっかけ作りにもなっているのではないでしょうか。
獣医体験・実習も
子ども向けの獣医さん体験や学生の実習も受け入れています。忙しい仕事の合間を縫って、未来を担う子どもたちが将来を考えるきっかけになって欲しいと、動物病院だからこそできる社会貢献を積極的に行っています。
鍼灸治療の効果とは
今回、向後先生にお会いし、ペットの鍼灸治療という馴染みのない言葉に大変興味を惹かれました。人間に対する鍼灸治療といえば肩こりや腰痛の治療が思い浮かびますが、ペットに対しても同じような効果があるのでしょうか?
体への負担が軽い治療法
椎間板ヘルニアを患ってしまった場合、他の病院では通常、ステロイドを用いた投薬や手術をすすめられます。しかし、こうご動物病院の患者さんの多くは、鍼灸治療を希望して来院するそうです。
気になる鍼灸治療の効果ですが、椎間板ヘルニアにより歩けなくなった犬でも、数ヶ月間鍼灸治療を続けることで症状が改善し、元のように走れるようになることが多いそうです。
もちろん、症状の進行度などによりかかる時間や改善度は異なりますが、投薬や手術ではない方法で愛犬が元気に走れるようになれば、体の負担も軽く、飼い主さんにとっては何よりうれしいことでしょう。
鍼灸技術の取得
人間の場合、 鍼灸治療を行うには「はり師」「きゅう師」の国家資格を取得しなければいけませんが、獣医師は新たに資格を取得する必要はありません。しかし、鍼灸の技術を取得するために向後先生は3年間かけて獣医向けの鍼灸治療の学校で学びました。
私たちにはちょっと馴染みのない「ペットの鍼灸治療」ですが、 数年前に比べたら鍼灸治療ができる動物病院は増えてきているそうです。今後、より多くの病院で受診できるようになり、治療の選択肢の幅が広がるといいですね。
ペットと飼い主の心に寄り添う動物病院
向後先生はご自身の動物病院を、単なる病気を治す場所としてではなく、動物を治療すると同時に飼い主さんの心を癒したり、犬や猫との暮らしを楽しめるお手伝いをする病院にしたいとおっしゃっています。
獣医療の進歩によりペットの寿命は大幅に伸びています。しかし、人間の医療に比べると東洋医学や老犬介護など、まだまだメジャーとは言えない分野もたくさんあります。こうご動物病院では、ペットへの負担をより少なく、そしてペットがより健康に長生きできるようにと、このような先端医療を積極的に取り入れています。
こうご動物病院はペットにとっても飼い主さんにとってもやさしい動物病院です。もし、愛犬や愛猫の病気で不安に思うことがあるなら、一度こうご動物病院で相談してみてはいかがでしょうか?
- こうご動物病院
- 住所
- 東京都多摩市落合3丁目14-1 ※多摩センター駅より徒歩12分
- 電話番号
- 042-400-7212
- ホームページ
- https://www.kougo-ah.com/acupuncture/
10月13日はペットの健康診断の日!キャンペーンも?診断内容や詳しい情報をご紹介
10月13日は何の日かご存じでしょうか。
「獣医さん」と読む語呂合わせから、10月13日は「ペットの健康診断の日」とTeam HOPEにより制定されました。
Team HOPEは全国の獣医師による団体で、ペットの予防医療の啓発および普及活動を行っています。
「Team HOPEウェルネスチェック」と「Team HOPE健康診断」を行うことを推奨しています。ペットの家族が常にペットの健康状態を把握している状態を作り、ペットの健康と病気の早期発見・早期治療を目指しています。
Team HOPEの健康診断キャンペーン
Team HOPEでは、10月13日のペットの健康診断の日にあわせて、健康診断キャンペーンを行なっています。
10月はペットフードがもらえるチャンス!
Team HOPEによる健康診断を10月中に受けると、その犬や猫に最適なペットフードのサンプルがもらえます。
Team HOPE健康診断は、ペットの健康状態を知ることができる上、あなたのペットにぴったりのペットフードをプロからアドバイスしてもらえるという一石二鳥の健康診断なのです。
全国でイベントも開催!
Team HOPEは全国8カ所で、2019年ペットの健康診断の日特別イベント「ペットとの大切な時間をいつまでも」を行います。
獣医師さんによるセミナーや体験会など盛りだくさんですので、ご都合が合えばお近くの会場へ足を運んでみてはいかがでしょう?
2019年ペットの健康診断の日特別イベント「ペットとの大切な時間をいつまでも」
北海道 (9月14日)
人とペットの暮らし広場2019」ブース出展
宮城県 (9月23日)
「どうぶつフェスタ in MIYAGI」ブース出展(※ペット同伴可)
東京都 (10月12日)
市民公開講座、動物のお医者さん体験会を実施(※ペット同伴可)
愛知県 (9月16日)
第7回中日健康フェア2019に参加
兵庫県 (10月6日)
どうぶつのお医者さん体験会を実施
岡山県 (10月13日)
「猫の祭典2019」に参加
福岡県 (10月14日)
市民公開講座、アニマルキッズスクールを実施
沖縄県 (10月19日)
獣医師による無料健康相談会や体験会を開催
ペットの健康診断の内容
もちろん、ペットの健康診断は、Team HOPE以外の動物病院でも受けることができます。
検査内容は病院や選ぶコースによって異なります。一般的な診断内容は、問診、聴診・触診・視診、尿検査・便検査、血液検査などがあります。
さらに、レントゲンや超音波検査も受けることができ、心臓などの臓器に不安がある場合は受けさせると良いでしょう。それぞれ、どのような内容であるかをご紹介します。
問診
ペットたちは自分で体調を伝えることができません。そのため、獣医さんが診断の手がかりを得るために一番参考になるのは、ペットの飼い主さんからの情報です。
普段から定期的にペットの健康状態をチェックし、違和感があれば小さなことでも獣医さんに伝えましょう。
視診・聴診・触診
目や耳、口やリンパ節など、ペットの全身を視て触って異常がないかを確かめます。また、心臓やおなか、肺の音を聴いて異常がないかを確認します。
尿検査・便検査
診断の3時間前以内に尿や便を採取して尿検査を行います。糖尿病・腎臓病・尿路疾患・尿結石などの異常、便検査で寄生虫がいないか・腸内細菌のバランス・便に出血がないかなどを確認します。
血液検査
肝臓、腎臓などの臓器が正常に機能しているかどうかや貧血や炎症の有無を診断できます。
レントゲン
レントゲンには、胸部レントゲンと腹部レントゲンの2種類があります。胸部レントゲンでは肺、心臓や血管、骨の位置や大きさなどに異常がないかを検査します。一方、腹部レントゲンでは臓器に異変がないかを検査します。
超音波検査
レントゲンでは判断しにくく、発見できない臓器の異常を見つけることができます。
ペットの健康診断の費用と頻度は?
次に、気になる健康診断の費用と、受けさせるべき頻度を見ていきましょう。
健康診断は保険適応外
人間が健康診断を受けるときも保険が効かないのと同様に、ペットの健康診断にも保険は適応しません。施設によって差はありますが、1~3万円くらいが平均金額でしょう。
定期的に受けるには高く感じてしまいますが、ペットの健康を守ることができ、実際に病気になって発見が遅れた時にかかる治療費のことを考えると安いのではないでしょうか。
1歳からは年に1度、シニアは半年に1度
犬・猫ともに、1歳からは年に1回、シニアは半年に1回受けると良いとされています。
私たち人間からすると頻度が高すぎるように思われますが、犬や猫の成長スピードは人間の約4倍とされています。つまり、人間にとっての半年に1回は、犬・猫の2年に1回なのです。
健康診断を受ける上で注意したいこと
予約をしよう
病院によっては、健康診断の前に獣医さんとどのような健康診断を受けさせるか打ち合わせが必要だったり、一時的に断食させなければならないこともあります。あらかじめ病院に連絡をいれ、余裕をもって予約しましょう。
ペットをよく観察しよう
ペットの普段の様子がわからないと、獣医さんも検査内容や結果を適切に判断することができません。そのため、普段の様子をちゃんと伝えられるように、日頃からペットの行動などをよく観察しておきましょう。
Team HOPEでは「Team HOPEウェルネスチェック」を行なっています。ウェルネスチェックシートの項目に当てはまる部分がある場合、動物病院に来院をオススメしています。
このチェックはセルフでできるので、とてもお手軽です。普段の様子を伝える際にこのウェルネスチェックの結果もあわせてお伝えすると、獣医さんもより健康状態を把握できるため、ぜひ活用しましょう。
油断大敵!ペットの健康管理は日頃から
ペットは体の不調を言葉にすることができないので、飼い主はペットが発するわずかなサインも読み取っていかなくてはなりません。ですが、獣医学の知識がないとそれもなかなか難しいですよね。
知らず知らずのうちに、実は病気で苦しんでいた…なんてことにならないように、ぜひペットに健康診断を受けさせましょう。10月13日は、「ペットの健康診断の日」。今が健康診断を受けさせる絶好のタイミングですよ!
健康と長生きのために!犬の「ダイエット」方法とそのポイント
毎日一緒にいる愛犬の体型変化にすぐ気づくことは、なかなか難しいですよね。気がついたら太っていることもあります。
「可愛いからこのままでいっか!」と思っているアナタ、ちょっと待ってください!肥満は「病気のリスク」が高まります。愛犬と長く共に生活するためには、飼い主さんの管理によるダイエットが必要なのです。
こちらの記事では、愛犬の健康的なダイエット方法とそのポイントをご紹介します。
愛犬が肥満かも?
「愛犬が少し太ったかも?」と感じても、肥満でない場合もあります。犬の場合、少し学ばなければ、具体的な数値で理想の体重を求めることが難しいです。
一般的に愛犬の体型管理で用いられるのは、BCS(ボディコンディションスコア)という指標です。
BCSは視覚と触覚で判断します。BCS3が理想的とされており、BCS4,5がやや肥満、肥満とされています。詳しくは以下の記事に載っていますので、気になる方は確認してみてください。
確認した結果「肥満だな」と思ったら、まずは獣医さんに相談することをオススメします。
体重測定のみで獣医さんにみてもらうことも可能です。太ってしまった事の背景に病気が隠れている事もあるので、自分の判断だけでダイエットを行ってしまうと危険だからです。
犬のダイエットは”少しずつ”!
まず、ダイエットを決意したら、目標を定めます。犬の場合も、少しずつダイエットしていくことが重要です。人間と同じで、短期間で急に体重を落とすダイエットは健康的とは言えません。
ここで、飼い主さんに知っておいていただきたいのが、「人との大きさの違い」です。人の体重は細い方でも40kg、犬は小型犬で3kg程度です。人間と犬における1kgは、全く異なります。
パーセンテージで考え、急に大きく体重を減らすことは絶対に避けなければなりません。獣医さんに適正体重を教えて貰ったら、その数字から今の体重を引いて、まずは減らす分の体重を明確にしましょう。
ダイエット①食の改善
わんちゃんが太ってしまう原因の1つとして挙げられるのが、”食べ物の与えすぎ”です。まずは、食を見直していきましょう。
ドッグフードの量を減らす
獣医さんと相談しながら、ドッグフードの量を調節しましょう。適正体重と同じように、ドッグフードの適切な量も、判断が難しいです。フードの袋の裏側に記載されている適正量も目安なので、愛犬に必ずしも適しているわけではないのです。
わんちゃんが気づかないように、1日に与える量を少しずつ減らしてみましょう。1日に与える量は減らしつつも、食事の回数は増やしてあげると、わんちゃんも喜びます。ここでのポイントは、量よりも回数です!
ダイエット用フードに移行する
ダイエット用のフードを与えることも有効です。パッケージに、用途が記載されているものがほとんどなので、そこから選びましょう。ダイエット用のものは、以下のような工夫がされています。
- 低脂質・低カロリー
- 食物繊維を配合(腹持ちが良く、消化に優しい)
- Lカルニチンの配合(脂肪の燃焼を助ける)
ここでのポイントは、フードを少しずつ変えていくことです。
今まで与えていたものと、ダイエットのフードを混ぜ、少しずつダイエットフードを増やしていきましょう。今まで与えていたものから急に変えてしまうと、わんちゃんがお腹を壊してしまうことがあります。わんちゃんの様子を見ながら移行しましょう。
おやつを見直す
おやつの与えすぎも、肥満の原因となります。おやつも、”1日にあげる量を少しずつ減らすこと”や、”少しずつ低カロリーなおやつに変えること”で、改善できます。
こちらに関しても、量ではなく、回数が重要になってきます。もし、今まで1回に1粒与えていたのであれば、回数は変えずに、1粒を半分にするのは効果的です。
ダイエット②運動の機会を増やす
運動も健康のためには必須です。食の改善で体重が減ってきたら、運動量も増やしていきます。愛犬とコミュニケーションをはかりながら、飼い主さんも楽しく運動しちゃいましょう!
散歩の時間を増やす
毎日のお散歩の時間を少しずつ増やしてみましょう。のんびり・ゆっくりのお散歩を、少しずつ長い時間できるようにしていきます。公園の芝生の上をウロウロしたり、緩やかな坂道をゆっくり上ったりと、工夫してみましょう。
しかし、肥満のわんちゃんに、急に長時間・長距離の散歩をさせるなどの激しい運動は控えましょう。なぜなら、わんちゃんに大きな負担がかかってしまうからです。特に、肥満のわんちゃんは、通常の状態でも足腰に負担がかかっています。そのため、急激な運動は足腰を弱らせてしまいます。まずは、焦らず、少しずつ、無理なく、楽しんで増やしましょう!
ハイドロセラピー
ハイドロセラピー(水中療法)とは、ドッグプール等で、水の力を使ってトレーニングをすることです。
陸上のトレーニングとは違った効果を得ることができ、わんちゃんのダイエットにも適しています。体重が重い状態で運動をすると、怪我を招く恐れがあるような場合に最適です。なんと、競走馬の調教でも、足腰に負担が少ない訓練方法としてプールは活用されているんですよ。
ドッグプールの効果やオススメ施設に興味のある方は、以下の記事をご参照ください。
犬の健康は飼い主さん次第。
わんちゃんの食生活や運動を管理できるのは飼い主さんだけです。
大好きなわんちゃんにせがまれて、ついつい多めにおやつをあげてしまう気持ちも、とてもわかります。しかし、その繰り返しがわんちゃんの健康を脅かしてしまうのも事実。
1日の食事量をこまめにあげる等の、ほんの少しの工夫で、わんちゃんの健康を守ることができます。わんちゃんと飼い主さんが、幸せな時間を長く共有できますように。
もしかして既に見逃してるかも?分かりにくい猫のストレスサインとは。
自分の気持ちを話すことができない猫たち。実は、日々の生活のなかでストレスを感じているかもしれません。
本当は猫ちゃんがが「助けて!」のサインを出しているのに、気がついてあげられていないとしたら、怖いですよね。
ここでは、猫がストレスを感じているときに出すサインをまとめています。ぜひ、愛猫がこのような行動をしていないか、確認してみてください。
ストレスの症状
猫はストレスを感じると、行動が変わったり、性格や体調が変化します。その変にいち早く気がついてあげられるかが重要、と言えるでしょう。
また、それぞれの猫によっても、何が変化するかが異なります。普段の生活を思い出しながら各項目を点検してみましょう。
おもちゃで遊ばなくなる
突然、今まで遊んでいた大好きなおもちゃに興味を示さなくなることがあります。これは、猫におけるストレスの初期症状の1つです。
私たち人間も、考え事やストレスがあると、今まで好きだったものに手がつかなくなることがあります。それと同様に、猫も好きだったおもちゃで遊ばなくなることがあります。
グルーミング(毛づくろい)が減った
猫は生きているうちの3分1をグルーミングに当てていると言われています。猫にとって、グルーミングは体を清潔に保ち、リラックス効果をもたらします。
猫にとって重要なグルーミングをしなくなるというのは、精神になんらかの変化があったと考えても良いでしょう。
グルーミングの時間が増えた
こちらは逆に、グルーミングが過剰である場合です。猫は、緊張やストレスからグルーミングの時間が増え、舐め続けてしまうことがあります。
同じ箇所を何度もグルーミングし続けてしまうと、そこだけ毛が抜けてしまい、結果的に炎症を起こしてしまうことにつながります。
部屋の隅などに隠れる
猫が見えない場所に隠れるようになるということは、人から避けていて、人と接したくないことを意味する場合があります。
もしかしたら、人と接するということにおいて、何かストレス原因があるのかもしれません。
トイレが定位置で出来なくなる
粗相をしてしまうことも、ストレスの初期症状と言われています。トイレ以外で排泄をする、部屋の至るところでトイレをするようになったなど、一見するとストレスからくる行動とは思えないですよね。
そのため、「なんでうまくできないの?」と猫に対して怒ってしまうことも。ストレスに気がついてあげられないどころか、むしろさらにストレスを与えてしまいかねません。
食欲がない・増えた
今まできちんと食事を取っていた猫が、急に食欲をなくした場合も、ストレスが考えられます。また逆に、今まで以上に食欲が旺盛になった場合にも、ストレスによる過食が考えられます。
日常的に猫がどれぐらいのごはんを食べるのかを、意識しておく必要があります。その上で、些細な変化に気がつくことが大切です。
他にもこんなストレス行動がある
さらにストレスが進行してしまうと、様々な変化が起こります。より気がつきにくいサインたちですので、些細な変化に気がついてあげられるようにしましょう。
突然真逆の行動をとる
こちらは、「転移行動」と呼ばれるもので、ストレスを感じた時に心を落ち着かせるために行う行動です。
猫は、失敗した時や嫌な事があった時に、あくびやグルーミングといった行動を取ることがあります。おもちゃで遊んでいたのに突然やめてしまったなどが例としてあげられるでしょう。
「飽きてしまったのかな?」と思いがちですが、心を鎮めるために取った行動の可能性があります。
また、この猫の転移行動は、人間で例えるなら「頭をかく」などがあげられます。頭をかく癖がある人は、心理状況として「ストレスを感じている」と分析できるそうです。
同じ行動をずっと続ける
こちらは、「常同行動」と言われており、同じ行動をずっと続けてしまう場合に使われます。例えば、同じ場所をずっとグルーミングし続け、地肌が見えるぐらいまで毛をむしってしまうなどがあげられます。
この常同行動はストレスが原因とされています。しかし適切な判断を素早くするのは、少し難しいかもしれません。
例えばグルーミングの常同行動の場合、それがストレスからくるものなのか、アレルギーからくるものなのかが分かりにくいのです。そのような場合には、すぐに獣医さんにみてもらうようにしましょう。
何もない場所に反応する
何もないのに、突然猫が飛びついたり攻撃をしようとしたりする事があります。これは、「真空行動」と呼ばれます。
夜中に運動会をするのも、この真空行動に当てはまります。運動不足や、日中のストレスなどが原因です。
八つ当たりをする
こちらは「転嫁行動」と呼ばれる、比較的大きなストレスを感じた場合に取る行動です。
その瞬間のストレスだけでなく、日々のストレス蓄積でも起こります。愛猫が突然噛み付いてきたり、他の猫を攻撃していたら、注意したほうがいいでしょう。
猫の心の健康を守ろう!
日々のストレスの中には、衛生面や他の猫ちゃんとの関係、生活環境などからもストレスを受けることがあります。放っておくと、そこから様々な病気を引き起こしてしまうので注意が必要です。
日々猫ちゃんの変化に敏感になって、ずっと健康でいてもらえるように心がけましょう!
良い動物病院の探し方・選び方
「信頼できる動物病院を探せるかどうかは、そのペットの人生を左右する」と言っても過言ではないでしょう。私たちは、愛するペットの健康に関して敏感な反面、知らないことがたくさんあります。そのため、どうしても獣医さんの言いなりになりがちです。
「本当は必要のなかった処置も加えられて、高額請求をされた」「入院・手術・通院が必要と言われたが、実は必要なかった」など、実際に多く聞かれます。ペットが健康な時から、信頼できる病院かどうかを見極めて置くことが、いざというときに重要となるはずです。
良い動物病院の探し方と、見極めるポイント
1、口コミやネットで情報を得て、病院をリストアップする
実際に行った人の意見ほど、信頼できるものはありません。確かに、その人の主観となりますが、実際の様子や雰囲気はやはり行った人でないとわからないものです。わんちゃんを飼っているお家でしたら、散歩の時に聞いてみるのも良いでしょう。
2、電話をかけてみる
電話で見極めるポイントは、実際に行く時とさほど変わりませんが、
- 受付の対応はどうか
受付の人がたまたまよくなかった、という場合もありえますが、獣医師の人当たりがよくない場合は、受付もそれと同じようになることが多いように思います - 料金をちゃんと話してくれるか
ここで、はぐらかすようだと要注意です。実際に電話のときに答えてもらえず、実際に診療してもらったら高額請求をされたという例もあります
の2点です。
3、実際に行ってみる
実際に行ってみなければ、獣医師やスタッフの態度(人だけでなく動物に向かう姿勢も)・雰囲気は本当にはわかりません。そのため、最終的には自ら行って、自分で判断するのが良いでしょう。中には、いくつもの病院を訪れて、最終的に決めた病院に長く通っている人もいます。
また、緊急時に焦って探して行ったのでは、見極めも何もありません。飼い始めたばかりの時に受けにいくワクチンや、ノミ・ダニの薬の受け取りなど、ペットが比較的健康な時に行って、その病院の良し悪しを判断するのが良いでしょう。
ペットを飼うと、定期的に動物病院に通うようになります。「いつ、なんのワクチンを受けなければならないか」は、飼い主さんが把握しておかなければなりません。そういったスケジュールはこちらから図解で見れます。
また、治療費はいくらぐらいかかるの?ワクチンの相場はいくら?といったことは、こちらの記事の中に記載されています。
見極めるべきポイント
チェックすべき項目は以下の5点です。
- 清潔かどうか
- 飼い方についても教えてくれるかどうか
- 説明がきちんとされているか
- 料金がきちんと説明されるか、安いか
- 獣医さんの対応、スタッフの対応はどうか
院内感染も十分にあり得ます。悪臭がしないか、毛が落ちていないかなども確認しましょう
日常の些細な疑問や不安点を、気軽に相談できてこそ獣医さんと良好な関係を築くことができます。そこで、適当にされたりするようなら要注意です
専門用語ばかり使っていないか、こちらがわからないまま進んでいないか、質問にきちんと答えてくれるかなどをみましょう
ペットの治療費は病院ごとに違います。ですが、日本獣医師会が出している診療料金の調査結果(平成27年)というもので、相場を知ることができます。こちらをみて、いくらが相場なのかを知った方が、比較もしやすいかもしれません
獣医さんの対応の良さはスタッフの対応の良さに関わりがあると考えられます。どちらも動物に対しても人に対してもどんな対応をとるのかをみておく必要があります
命に関わる、病院選び
以前飼っていたわんちゃんのお話ですが、体調を崩した際になってから、焦って動物病院を探した記憶があります。それから特に病院を変えることなく、同じ病院に通い続けていました。その後、ある病名を言われ、通院をし続けていました。しかし、それから健康が回復することはありませんでしたし、医療費もとても高額なものでした。
数年を経て、その病院の評判がとても良くないことを知ります。私たち家族は愕然としました。「もし違う病院に通っていたら、結末は違っていたのかもしれない」と思うと、やるせない気持ちになりました。
人間と同様、病院選びはとても重要です。もちろん、良い獣医さんはたくさんいます。ですが、色んな先生、色んな病院があるということは、知っておかなければならないと思いました。
みなさんが、良い病院に巡りあえますように。