子犬が夜鳴きする5つの理由とそれぞれの対策をご紹介!

子犬を新しく家族として迎えたとき、一番初めに直面する問題は、もしかしたら「夜鳴き」かもしれません。犬は理由があれば昼夜問わず鳴きますが、特に夜鳴きが続くと困ってしまいますよね。

しかし、子犬はクンクンと鳴くことで、あなたに何かを必死に伝えているのです。夜鳴きを止めるためにも、なぜ鳴いているのか、一緒に原因を突き止めていきましょう。

今回は、子犬が夜鳴きをする5つの理由とその対策をご紹介します。

子犬の夜鳴きの理由①不安や寂しさ

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子犬の立場から考えると、今までいた環境から急に違う環境に身を置かれたことになります。いつもと違う場所で寝ることに、子犬は寂しさや不安を感じてクンクンと鳴いているのかもしれません。

今までは母犬や兄弟姉妹たちと一緒だったのに、急にケージの中で一人ぼっちでは寂しいと感じるのは当たり前のことですよね。

そのため、決して叱らないようにし、新しい環境に慣れるまで子犬を安心させてあげる工夫をしましょう。

対策1.犬の視界に飼い主が入るようにする

飼い主さんの寝室の扉を開けておいたり、ケージの場所を飼い主さんの姿が見える位置に置いたりしましょう。

ただし、あまりに近くで寝ると逆にストレスを与えたり、成犬になってからも一人で寝ることができなくなる可能性があるため、適度な距離感を見極めることが大切です。

対策2.人間の気配を感じられるようにする

音楽やラジオを小さな音量でつけたままにしたり、微かな明かりをつけたままにしたりすると、人の気配を感じて安心するかもしれません。しかし、逆に音や光をストレスに感じる子もいるため、夜鳴きの様子を見ながら調整しましょう。

子犬の夜鳴きの理由②空腹や暑いなど、生理的な不快感の訴え

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空腹、喉の渇き、暑い、寒い、運動不足やストレスで目が冴えるなど生理的な不快感を訴えている可能性があります。

対策1.生理的な欲求を満たしてあげる

食事やおやつの量は適切か、新鮮な水がいつでも飲めるようになっているか、部屋の温度や湿度は適切かを見直してみましょう。

排泄は寝る前に済ませる、あるいはケージの中にトイレを設置するなどして、我慢をさせないようにします。この時、トイレと寝る場所があまりに近すぎると落ち着かない子もいるため、少し離れた場所に設置すると良いでしょう。

対策2.適度に疲れさせる

夜寝るまでに十分に運動をさせてあげて、適度に疲れさせることも必要です。

子犬のワクチンプログラムが終了していないならば、家の中でのおもちゃ遊びの時間を増やしましょう。飼い主さんとのコミュニケーションにもなり、ストレス解消にも繋がります。

子犬の夜鳴きの理由③落ち着いて寝られない環境的な原因がある

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音や光が気になる、慣れない匂いに戸惑う、寝床が合わないなどの環境的な原因により、子犬が落ち着いて眠れなくなっている可能性があります。

対策1.音や匂いに気をつける

静かで落ち着ける環境を整えるため、電気の点滅物音を抑え、アロマや食べ物などの強い匂いがあるものを近くに置くことは避けましょう。また、ケージに布でカバーをしてあげると、気になるものから遮断されて落ち着くことがあります。

対策2.安心できる環境を整える

犬は自身の体がぴったりと入り、四方を囲まれた場所を好んで寝ます。そのようなベッドやクレートを用意してあげると良いでしょう。前にいた環境で使っていたおもちゃなど、犬自身の匂いがついているものを一緒に置いてあげるとより安心して眠ることができます。

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子犬の夜鳴きの理由④体調が悪い・どこかが痛む

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体調が悪く、どこかが痛むために鳴いているのかもしれません。この場合は、夜だけでなく昼間にも何かしらの症状が出ている可能性が高いです。

対策 獣医師に相談する

体を触ると痛がる様子を見せる、昼間も元気がない、あるいは外傷がみられる場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

環境の変化に慣れていない時期は免疫力が低下します。日頃から犬の様子を観察し、変化を見逃さないようにしましょう。

子犬の夜鳴きの理由⑤鳴くと構ってくれることを学習している

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以上4つの原因を取り除いても夜鳴きが治らない場合は、鳴けば飼い主が構ってくれると学習しているのかもしれません。

夜鳴きするたびに様子を見に行っていると、子犬はそれを「構ってくれている」と感じてしまいます。

これが続くと、成犬になった時に要求吠えをする可能性が高くなるため、早めに対策を取ることが必要です。

対策1.夜鳴き中はとにかく無視をする

子犬が鳴いても、近くに行ったり、話しかけたり、撫でたりしないようにしましょう。視線を向けることも、構ってくれていると思う可能性があるため控えてください。

対策2.鳴いていないときに構ってあげる

構ってあげるのは鳴いていない時にします。そうすることで「鳴くより静かにしているといいことがある」と教えることができます。

鳴いている子犬を無視するのは可哀想に感じるかもしれませんが、子犬の頃から、して良いこと・悪いことを教えることで、成犬になってからも飼い主と良い関係を築くことができます。

対策3.日頃から一人で過ごすことに慣れさせる

愛犬が一人で過ごせるように訓練しましょう。
部屋にワンちゃんを一人にして、飼い主さんは少しの間別の部屋に行きます。静かに待つことができたら、おやつをあげるなどして褒めてあげます。

鳴いてしまっても、そこで戻ってしまっては「鳴けば戻ってくれる」と学習させてしまうためNGです。鳴き止むまで待ち、諦めたところで褒めてあげましょう。

まとめ

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子犬の夜鳴きには、必ず理由があります。犬も家族も、夜にしっかり睡眠を取れるように、鳴いている理由を汲み取って対策を考えましょう。

対策には相反することもあるため、きちんと鳴く原因を特定しなければ、逆効果になってしまうこともあります。

また、夜鳴きの対策は、健康への配慮しつけにも繋がります。
子犬の時の対応がその後にも影響するため、夜鳴きに対しては適切に対処してあげてください。

そして、1秒2秒でも1人になれないような子を鳴き止むまで待つことは恐らくできないでしょう。このような子を鳴かなくすることは恐らく一般の方には難しいでしょう。
どうしても夜鳴きが直らない場合は、一人で抱え込まず、ドッグトレーナー等の専門家に相談することをお勧めします。

猫にとって春はストレスを受けやすい。注意したいポイントまとめ

季節の変わり目は、私たち人間も体調を崩しやすくなったり、心も不安定な日々が続いたりしますよね。それは猫も同じです。

人間にとって春といえば、桜が思い浮かびますが、同時に花粉症も襲ってくる嫌な季節でもあり、鼻づまりに悩まされる方にとってストレスでもあります。猫にとっては春のどんな出来事がストレスになるのでしょうか。

この記事では、そんな春に気をつけたいポイントや対処法をご紹介いたします。

春は落ち着かない

環境の変化が苦手な猫にとって、春はストレスを受ける要素が多くあります。実際、春の時期は、猫の脱走率も高まると言われており、飼い主さんとしても心穏やかではありません。

一体、春のどんなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。

気温差

桜
私たち人間も、気温差がある日々が続くと体調を崩しやすいですよね。猫も同様です。

特に、春は昼と夜の気温差もあり、体調を管理することが難しいです。ぐったりしているなど何か猫ちゃんの異変を見かけたら、すぐに獣医師さんに診てもらいましょう。

環境の変化

芝生の上で
春になると、さまざまな環境が変化します。環境の変化に弱い猫にとって、その1つ1つがストレスになる場合があります。

例えば、春になり進学や就職の関係で、家庭環境が変わるかもしれません。大切な家族が突然居なくなってしまうのは、大きな変化と言えるでしょう。また、冬に使っていた家具や電化製品(こたつなど)を片付けて、模様替えをする方も多いと思います。ある日突然、毎日愛用していたこたつがなくなるという状況に、猫が驚き悲しんでしまうかもしれません。

しかし、陽のあたる場所も増え、猫にとって心地の良い場所も出てきます。そのような場所に居心地の良い場所を作ってあげるのも良いでしょう。猫の様子や日々の行動を観察し、気にかけてあげることが大事です。

引っ越し

白猫
春になって新居に引っ越す、という方も多いのではないでしょうか。猫は、引っ越しが苦手な動物だと言われています。引っ越しがきっかけとなって体調を崩してしまう猫もいます。

引っ越し当日を迎えるよりも前に、どういった対策や準備をするべきなのか学んでおきましょう。具体的な工夫もさまざまあります。例えば、以前使っていたおもちゃやタオル、猫砂などを捨てずにとっておくといったことが挙げられます。

以下の記事には、猫がいる家庭での引っ越しについて詳細に書かれていますので、参考にしてみてください。

【猫】引っ越しのストレスを軽減させる方法とコツを大公開!

発情期

ベッドに可愛く寝てる猫
冬から夏にかけては猫の発情期にあたるため、スプレー行為や大きな声で鳴くなど、猫ちゃんがいつもと違う行動をすることも増えるでしょう。「他の猫と接触させないよう戸締りを厳重にする」といった日々の注意から、かかりつけの獣医師と相談のうえ、不妊手術を行うなどの対応も考えましょう。

もし、外を出歩かせている場合、いつの間にか妊娠してしまっているかもしれません。その場合は、必ず不妊手術を受けさせましょう。望まれない命が生まれてしまうことは、飼い主にとっても母猫にとっても、何よりその猫自身にとって最も不幸なことです。

花粉症などのアレルギー

菜の花
花粉症に悩まされているのは人間だけではありません。猫でも花粉症でつらい思いをしている子もいます。くしゃみや鼻水といった、人間と同様の症状もありますが、猫の場合は皮膚に症状が現れることも多いようです。

成猫になってから発症をする子もいるので、「春先から様子がおかしい」と思ったら、動物病院を受診することをおすすめします。

猫も花粉症になる?これからくる春に備えよう!

抜け毛

布団に埋もれる猫
猫にとって毛の抜ける時期は、春から夏に変わる時期(3月頃〜)、そして秋から冬に変わる時期(11月頃〜)と言われています。つまり、春先は猫にとって抜け毛の時期です。

猫はキレイ好きなので、グルーミングをよく行います。この際、ブラッシングをあまりしてあげられていないと、多くの抜け毛を飲み込んでしまいます。冬毛を多く飲み込んでしまうと、毛が消化器官にたまってしまったり、喉に詰まってしまいます。

また、ブラッシングをしないと毛玉ができてしまい、そこから皮膚炎を招いてしまうこともあります。飼い主の皆さんはこまめにブラッシングをしてあげるように心がけましょう。

体重管理

体重計
野生の動物たちが冬にそなえて体脂肪をたくわえるのと同様に、猫も太ることで寒さにそなえると言われています。この時10~20%程度太るのですが、この状態のまま春になってはしゃいでしまうと、体に負担をかけてしまうことがあります。体がいつもよりも重い状態で元気に活動をすると、足や関節にダメージを与えてしまう場合もあります。

体調の管理だけでなく、春に向けて体重の管理も行ってあげるようにしましょう。ペットは、「ちょっと太りすぎたから、食事制限をしようかな」と自発的に管理できません。飼い主さんが食事や運動量を調節してあげることで、猫が健康的な体系になれるようにサポートしてあげましょう。

猫が太ってきた!ご飯の回数と量が原因かも?【デブ猫対策】


 

猫のストレスサインは?

猫と猫じゃらし
環境変化などで猫がストレスを感じた場合、猫はどのような行動をするようになるのでしょうか。これが分かっていれば、猫のSOSサインに気が付いてあげやすくなります。

  • 過度なグルーミング
  • トイレの粗相
  • 問題行動の増加
  • ひきこもる
  • 体調不良

必要以上に自分の毛をなめることも、ストレスの現れです。ときには脱毛をするまでなめ続けてしまうこともあります。なめやすい前脚やおなかに脱毛の症状を見つけたら、動物病院を受診して相談をしてください。

最後に

桜と春
冬が終わり、気温も徐々に上がり、楽しい春がやってきます。しかし、同時にさまざまな環境の変化もあり、心身ともに体調を悪くしやすいのもこの季節です。飼い主さんもこの時期に体調を崩す方は多いのではないでしょうか。

愛する猫ちゃんと元気よく一緒に暮らしていけるように、春特有のことにも気を遣っていきましょう。

黒猫を可愛く撮りたい!上手く写真に写す8つのポイントをご紹介。

黒猫ちゃんは、全身が黒い毛で覆われています。そのため、工夫して写真を撮らないとただの黒い塊になってしまいかねません。

せっかくの可愛い猫ちゃんなのに、どこが顔でどこが足なのかよく分からないという写真では、ちょっと悲しくなってしまいますよね…。

中には、「黒猫は写真を撮っても映えないから、飼うのはやめておこうかな」と考える方もいらっしゃるようです。

今回の記事では、写真に撮るのが難しいと言われている黒猫を、上手く写真におさめる方法をご紹介いたします。

黒猫を上手く撮れる環境とは?

全身が真っ黒の黒猫を上手く撮るには、環境が大きな鍵となってきます。黒猫を上手く写すことのできる環境とは、一体どのようなものなのでしょうか。

1.背景は白く

黒猫の色を活かすためには、背景を工夫することが大切です。

黒猫の背景が、なるべく白くなるようにしましょう。具体的には、白い物を設置したり、白い背景の場所を選ぶようにしましょう。

白色は光が反射しやすいので、黒猫の毛並みが分かりやすくなり、はっきり見えやすくなります。

2.明るい環境

黒猫の写真を室内で撮るときは、明るい環境を作るようにしましょう。

暗い部屋で撮ってしまうと、ただの黒い塊のように写ってしまいかねません。

明るいお部屋で、はっきりと猫ちゃんが綺麗に見えるように撮れると良いです。

綺麗に映る黒猫の状態

続いては、写真を撮るときに気をつけたい、黒猫ちゃん自身や周囲の状態についてご紹介していきます。

3.黒猫以外の猫はなるべく映さない

他の種類の猫が写っていると、明暗の差によって、黒猫の方がどうしても目立たなくなってしまいがちです。

また、黒猫がクッキリと映るように設定を調節すると、他の種類の猫にとっては設定が明るすぎる場合があります。

黒猫をメインに写真を撮りたいときは、他の猫はなるべく写さないようにしましょう。

4.起きているときに撮る

寝ているときは目を閉じているため、黒猫を写真で見ると、顔のパーツが分かりにくくなってしまいます。

寝ている状態の猫ちゃんはとっても可愛いのですが、撮るのが難しいと言われています。

写真を撮るのに慣れていないうちは、まずは起きている状態で撮る練習をしましょう。

5.瞳孔が開いているところを撮る

猫の瞳は、光の量で瞳孔が小さくなったり大きくなったりします。

黒猫は特に黒目が大きい状態の方が、より可愛く撮ることが出来ます

黒猫の背中側から照明を当てるなど工夫をすると、明るい環境下でも黒目の大きい猫ちゃんを撮れます。

6.アップより少し引いて

可愛い猫ちゃんのドアップ写真も良いのですが、体全体を撮ってみるのも素敵です。

黒猫の体全体を入れてシルエットを撮ると、より美しい写真になります。

上手に撮るためのカメラ設定

7.露出補正

明るい写真を撮りたいときは、通常、露出補正をプラスする方が多いと思います。

黒い被写体を写すときは、カメラが勝手に明るく撮ろうとするので露出補正をマイナスに設定すると良いでしょう。

8.手ブレ防止

黒猫を撮ろうとすると、画面が全体的に暗くなってしまいます。

暗いと手ブレをしやすくなってしまうので、シャッタースピードを上げましょう

絞り(F値)を小さくし、ISO感度を上げることでシャッタースピードをあげることができます。

最後に

黒猫の素晴らしさを多くの人に伝えたいけれど、写真でその素晴らしさを伝えるのは難しいと感じることもありますよね。

今回の記事では黒猫を写真に撮るときのコツをご紹介いたしました。

猫を飼っていない人という人でも、ご近所の猫ちゃんやご友人の猫ちゃんを撮影するときなどにもお役立てくださいね。

ペットを写真に撮るときのコツや加工方法などは、こちらも参考になるかと思います。

【最新2019年版】犬・猫の写真加工アプリ【ペットの写真をおしゃれに】

【犬・猫】写真の上手な撮り方。スマホ撮影のコツとテクニック。

ハリネズミを飼いたい!知っておくべき知識【飼い方編】

愛くるしい姿に魅了され、大人気となっているハリネズミ。SNSで多く見かけることからも、その人気ぶりが伺えます。

しかし、ハリネズミはその可愛さからブームが起きている一方で、予想していた飼育とのギャップを感じる方も多いようです。ハリネズミと一緒に暮らすためには、様々なことに注意しなければなりません。

この記事を含めた「ハリネズミの事前知識シリーズ」では、ハリネズミを飼う際に知っておくべき情報をまとめています。

ハリネズミを飼いたい!知っておくべき知識【選び方編】

この記事では、ハリネズミを迎え入れる際に必要な、飼い方についてご紹介しています。

お世話について


日常的なお世話はハリネズミのストレスや体調に直結します。きちんとしたお世話ができるよう、しっかりとお世話の仕方を覚えておきましょう。

毎日のお世話


ハリネズミは夜行性ですので、お世話やふれあいは基本的に夕方以降となります。

  • 起床前に排泄物のチェック
  • 起床後、汚れた床材を捨て、ケージ内を清掃
  • 食事を与える
  • 給水ボトルに水を入れ替える
  • 次の日食事の食べ残しを清掃

そのほかにも毎日食欲があるか、目やにがないかなどハリネズミの健康状態をチェックしてください。

定期的なお世話


毎日のお世話の他に、定期的に必要なお世話があります。

  • 二週間に一度、床材を全て交換する。
  • 汚れ具合を見て、飼育ケージ内を殺菌消毒する

このとき、一度に全部消毒せず、飼育ケージ内にハリネズミの匂いが残るように注意しましょう。

飼育環境


ハリネズミは気温の変化や湿度、その他の環境要因に敏感に反応しやすい生物です。それぞれのチェック項目を満たした場所で飼育するようにしましょう。

温度・湿度

西洋医学の聴診器

  • 温度は24-29度となるように調節する
  • 湿度は40%前後になるように管理する
  • 風通しの良い場所にケージをおく
  • エアコンの送風が直接当たらないようにする

明るさ

手の平を太陽に

  • 直射日光が当たらないようにする
  • 1日中暗い部屋に置いたりしない

その他の要因

ストレスを感じている女性

  • ケージは壁際などに置く
  • 静かな場所に設置する
  • 振動がない場所にケージを置く
  • 他の動物の近くに置かない
  • 上から物が落ちてこない場所
  • 強い匂いがしない場所

慣らし方


ハリネズミはとても臆病な生き物です。

ハリネズミの性質や気質をきちんと理解した上で、一緒に生活することが大切です。

また、慣れることは

慣らす時の心構え


ハリネズミも人間と同じように、様々な性格の個体がいます。ですので、どのハリネズミも同じように人間に慣れるというわけではありません。

ハリネズミにも個体差があるということを理解した上で、正しい方法で根気強く慣らすということが大切になります。

お迎えしてすぐの接し方


飼い始めの時期は、ハリネズミは新しい環境にまだ慣れておらず、とても神経質になっています。この時期に、無理に触ってしまうと、飼い主さんに怯えるようになってしまいます。

必ず一週間程度の時間を空けて、ハリネズミが新しい環境に慣れてきてから、人に慣らし始めるようにしましょう。

ハリネズミは新しい環境にくると、まず最初に隠れ家となるものを探します。隠れ家に適しているのは、暗くて狭い四方を覆われた場所です。

ケージの中には、隠れ家となる小屋以外の遊具などは入れないようにし、小屋の中には飼い主の匂いが強くするものをあらかじめ入れて置いてください。そうするとハリネズミは新しい移住環境に慣れると同時に、飼い主の匂いにも慣れることができます。

また、あらかじめ水と餌をケージ内に入れて置くようにしましょう。餌は、入手先で与えられていたものがベストです。

慣らす方法

1.慣らす時間は夜にすること

ハリネズミは夜行性です。昼間に刺激を与えるとストレスになりかねないため、ふれあいの時間は必ず夜に設けましょう。また、食事の後などのリラックスした状態の時に優しく接するのがベストです。

2.匂いをうまく利用する

ハリネズミの嗅覚はとても優れていて、外敵や餌を匂いで嗅ぎ分けます。ですので、飼い主さんの匂いがころころ変わってしまうと混乱しかねません香水や消臭剤などの使用を控え、きちんと覚えてもらえるようにしましょう。

また、おやつや餌をあげる前に手の匂いを嗅がせてあげると、飼い主さんの匂いをプラスのイメージで記憶してくれます。

3.そーっと接する

ハリネズミはとっても臆病で神経質な生き物です。急に近づいたり脅かしたりせずに、そっと壊れ物に触れるように扱いましょう。

また、持ち上げるときは前方下から両手ですくい上げるようにし、あまり高くまで持ち上げないようにしましょう。

最後に


ハリネズミはを飼うためにはいくつも気をつけなければならないことがあります。きちんと事前知識を蓄えた上で、飼い始めるようにしましょう。

また、飼い始める前にはしっかりと、「最後まで責任を持って飼えるのかどうか」を考えてから迎えるようにしましょう。

ハリネズミを飼いたい!知っておくべき知識【選び方編】

室内で気軽に飼えるペットとして、近年人気急上昇中のハリネズミ。丸っこい胴体に短くて細い手足、ヒクヒク小さい鼻、そしてつぶらな瞳がとっても愛くるしいですよね!

ですが、実はこのハリネズミ、ペットとしては飼うことの難しい部類に入るんです。今回の記事ではハリネズミを飼育したい方のために、ハリネズミを迎え入れる時の選び方を詳しくまとめました。

また、この記事を含んだハリネズミの事前知識シリーズでは、飼うために知っておくべき情報をまとめていきます。「ハリネズミを買おうか迷っている」と言う方は、参考にしてみてください。

ハリネズミを飼いたい!知っておくべき知識【飼い方編】

国内産か外国産か


外国産のハリネズミは過密な繁殖場や、小さなスペースなどの劣悪な環境で育てられていることも多いと言われています。病気もちだったり、怪我を抱えていたりすることもしばしばあります。

人件費などのコストを最小化するために人に慣らすなどのしつけは行われていませんし、サイズの小さな子の方が売れるという理由で満足に餌を与えられていないケースも多々あります。

国内の繁殖業者にも、劣悪な環境で飼育・繁殖を行っている業者はあります。しかし、外国産と比較すると、国産のハリネズミの方が、管理の行き届いた清潔な環境で育てられていることが多いようです。

入手手段の良し悪し

春のハリネズミ
ハリネズミは大きなペットショップなどで一般的に販売されているので、入手に苦労するなどということはあまりないでしょう。しかし、ハリネズミが販売される時期は成長期のまっただ中です。

様々な入手先の中でも飼育管理のしっかりしているものを選ぶことが重要となります。

ペットショップ


最も一般的な入手方法で、大きなチェーンの店舗から小さな個人経営の店舗まで、ハリネズミは多くの店舗で扱われています。しかし、一概にペットショップといっても悪質な飼育環境で育てているところもあれば、綺麗で理想的な飼育環境で育てているところもあります。

ハウスとベッドが設置されているか、湿度が高くジメジメした環境ではないか、生後6週未満の個体を扱っていたりはしないか等をよく確認するようにしましょう

ブリーダー

ハリネズミ、女性が持っている
商業的にハリネズミを繁殖・飼育・販売している国内のブリーダーから直接購入する方法です。ですが、ペットショップと同じようにブリーダーもピンからキリまであります。

飼育環境やブリーダーの知識などをチェックしてから購入するようにしてください。

里親募集サイト


インターネット上のサイトから、ハリネズミを入手する方法で、事情があって飼えない個人から譲り受ける方法です。

中には飼育放棄や虐待の末、引き取り手を探しているケースもあるので、過去の飼育環境やハリネズミの現在の状態、食べていた餌などについてもよく確認しましょう。

健康状態


ハリネズミを入手する際には、外的環境の他にも個体の状態をよく確認する必要があります。

以下のチェック項目をしっかり確認するようにしてください。

  • 目やにがないか
  • 目の周りに傷や腫れがないか
  • 鼻水が垂れていないか
  • 耳の中が汚れていないか
  • 歯や爪が欠けていないか
  • 針の抜け落ち、皮膚に赤みやフケがないか
  • 下痢をしていないか
  • 食欲があるか
  • 足元がふらついていないか
  • 食欲があるか

ハリネズミは夜行性のため、夕方以降に様子を見るのがいいでしょう。

また、メス・オスを同じケージで飼育している場合、生後二ヶ月以降のメスは妊娠している可能性があるので注意しましょう。

ハリネズミの個体差

ハリネズミにも大きく個体差があり、買うときの個体選びには慎重さを要します。以下の情報をきちんと知っておいた上で選ぶようにしてください。

値段


ハリネズミの値段は、場所や店によって大きく変動します。流通しやすい都会では安く手に入り、流通しにくい地方ではそれなりの値段がすることが多いです。

しかし、値段を決める要因はそれだけではなく、繁殖業者が手間をかけているか、良質な餌を与えているかなども大きく関わるので安価な子を選ぶのがベストな選択というわけではありません。

性別


ハリネズミを選ぶときに性別はあまり関係しませんが、二匹目以降を同じケージで買うときは繁殖を考量した選び方をしたほうがいいでしょう。

年齢


ハリネズミを入手するのは、生後8週目~生後3ヶ月が理想です。理由は、早いうちの方が人間に慣れやすいからです。

しかし、生後6週未満の個体だと、母親との接触が不十分だったり、きちんと離乳できていないケースがあるためストレスを抱えて病気になってしまうことがあります。また生後三ヶ月以降だと、人間に慣れてもらうために少々手間がかかってしまうと言われています。

最後に

女性がホテルに1人
知識も持たずにハリネズミを飼ってしまうと、ストレスを与えてしまったり、または実は病気持ちの個体だったりすることがあります。

きちんと事前知識を持った状態で入手、飼育を行うようにしましょう。

ハリネズミについてもっと知りたい!という方は、こちらもどうぞ参考にしてみてください。

ハリネズミが飼いたい!知っておくべき7つの知識【生態編】

犬がストレスを感じやすいのは春だった?!5つの理由とその対処法。

様々な変化が訪れる春。飼い主さんの中にも、新たな環境で新生活を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新しい職場や新しい人間関係などは、とてもワクワクする反面ちょっと精神的に疲れを感じるときもありますよね。

実は、犬にとっても春はストレスを感じやすい季節なのです。その理由をしっかりと知り、愛犬の健康を守りましょう。

春における、ストレスの原因

では一体、春のどんなことが犬にとってストレスになるのでしょうか。愛犬のストレスを解消してあげたい!と思っても、その原因が分からなければ対策も立てられないですよね。

ここでは、代表的な5つのストレス原因をみていきます。

家族の変化

新しい一歩
春になると、家族の中で進学や就職、転職をされる方もいるのではないでしょうか。家族が増えたり減ったりするこの時期は、犬にとっても心が落ち着かない季節です。

大好きな家族が突然いなくなるというのは、犬にとっても大きなストレスになります。このショックから、食欲がなくなったり、元気をなくしてしまうわんちゃんもいます。

引越し

お引越し
1年の中で最も引越しが多くなるのは春ですよね。犬を連れて引越しをした場合、今まで普通に出来ていた排泄などが、突然出来なくなることがあります。

新しい環境に適応できるまでの間は、ストレスを感じやすい日々になるでしょう。

また、犬にとっては「引越し」ということが理解できません。引越しをする理由は事情、そのプロセスなどを犬は知らないのです。

人間は、心の準備をしておくことができますが、犬にとっては突然の理解不明な環境変化です。それを飼い主さんが理解してあげ、愛犬を気遣う必要があります。

気温の変化

青空に桜
人間と同じですが、気温の変化は体にも大きな負担をかけてしまいやすいです。犬は7℃前後の寒暖差があると、体調を崩しやすくなると言われています。

春になるこの時期は、短期的に見ても寒暖差が激しい日々が続きます。愛犬の体調にも気遣いをして、急激な気温の変化を感じないような対策が必要となるでしょう。

花粉症(アレルギー)

犬と猫
花粉症の人にとって、春は辛い季節だと思います。実は犬にも花粉症は存在します。犬の花粉症は、人間の症状と少し違い、皮膚に炎症が起こるといった形で現れます。

また、そう言った体の不調からストレスも感じるといえるでしょう。気になる場合には、動物病院に行くなどをして、ケアをすぐにしてあげるようにしましょう。

犬の花粉症について、その症状や理由、花粉の対策方法などが書かれています。

犬も花粉症になるの?症状と効果的な対策5つ!

発情期

待てをするビーグル
避妊をしていないメス犬は、1年に2度の発情期があり、春と秋に迎えるのが一般的です。(近年、季節とは関係なく、ある一定の周期で発情期を迎えるわんちゃんもいるようです)

この時期のメス犬は、心身ともに変化が起こる場合が多いです。「食欲がない」「落ち着かない」などの目に見える愛犬の変化を感じるかもしれません。また、ホルモンバランスが崩れているため、精神的もストレスを感じやすくなっています。

繁殖を望まない場合は、避妊を早めにしてあげるのも方法の1つです。そうすることで、発情期の不安定な時期を迎えなくて済むようになります。避妊によるデメリットも存在しますので、調べた上で納得のいく判断をするようにしましょう。

本当に去勢や不妊手術する必要あるの?メリデメと時期や費用は?

ストレスを受けるとどうなるの?

ポカポカの陽の中で眠る犬
犬がストレスを感じた場合、カーミングシグナルと言って、以下のような変化が現れることがあります。

  • 体を舐める
  • 体を掻く
  • あくびをする
  • 同じ場所を行ったり来たりする
  • 排泄など、今まで出来ていたことが出来なくなる

また、体調の変化として、以下のような症状が出ることもあります。

  • 食欲がなくなる
  • 食欲が急激に増える
  • 嘔吐する
  • 下痢になる
  • 攻撃的になる

ストレスサインを見逃さない!

ストレスを感じている女性
愛犬の問題行動や体調不良が起きた場合、その原因がストレスだと分からないことがあります。

特に、問題行動などは「しつけがきちんとできていないのかな?」と、むしろ愛犬に強く当たってしまうことがあります。

春は犬にとってもストレスを感じやすい季節であると理解し、すぐに対処することが大切です。ストレスサインを見かけたら、放っておくのではなく、適切な対応をしましょう。

ストレスを解消するためには?

犬によって、ストレスの原因も違ければ、その解消法にも個体差があるでしょう。 絶対に治る!という訳ではありませんが、良さそうなものを見つけたら早速試してみるのも良いでしょう。

運動、お散歩、遊び

dog girl
犬にとっても、運動は大切な時間です。そもそも、運動不足が問題行動を引き起こすこともあります。

飼い主さんと、楽しんでお散歩に行くことは愛犬にとって、とてもリフレッシュできる時間となるでしょう。知らない道を散歩したり、思いっきり走ったりと、愛犬の心ゆくまで運動ができると良いですね。

また、知育玩具などの頭を使う遊びも効果的です。あまり聞きなれない方も多いかもしれませんね。こちらに詳しく記載されていますので、よろしければ参考にして見てください。

上手にお留守番できない!そんな時に使える知育玩具とは?

犬と触れ合う

人間の相棒はいつも犬
春の忙しい時期には、愛犬とゆっくり過ごす時間がとれていないかもしれません。愛犬のためにも、また自分のためにも、愛犬とゆったり触れ合う時間を持ってみてください。

ブラッシングやマッサージなどを行い、愛犬と触れ合うことで、コミュニケーションをとってみましょう。お互いに日々のストレスで高まった緊張感がほぐれ、疲れが癒されることでしょう。

動物病院に行く

病院医者
愛犬の体調不良時には、動物病院で適切な判断と処置をしてもらうことが大切です。「病院に行くのはまだちょっと早いかな…」と思わず、困ったらすぐに相談をするのが基本です。

適切な処方により、愛犬の健康が少しでも早く回復できるように最善を尽くしましょう。

身も心も幸せな春に!

可愛い桜

人間同様、愛犬もストレスを感じやすい春。それを分かって、愛犬の健康を気遣える飼い主さんでありたいですよね。

飼い主さんにとっても、愛犬にとっても、幸せ満開な春となりますように。

【ペットロス】愛するペットが旅立った際に行いたい3つのこと

愛するペットが亡くなってしまった。これだけは、避けたくてもどうしても避けることのできないことです。
そんな時、重いペットロス症候群にならないようにするため、飼い主である私たちが行いたい3つのことをご紹介します。

ペットロス症候群にならないように、日頃から気を付けておきたいことは、こちらにまとめてありますので、もし興味がありましたら、併せてご覧ください。

【ペットロス】ペットロスを予防するために日頃から行う3つのこと

悲しみのプロセス

喪失のプロセス
まず始めに、悲しみのプロセスを理解するのが良いでしょう。自分がどの段階にあるのか、少しでも冷静になって考えることができれば、この重苦しい感情は何なのか、いつ抜け出せるのか、その先が見え、少し楽になるかもしれません。

この悲しみのプロセスですが、ドイツの精神科医である、エリザベス・キューブラー・ロスが悲しんでいる人の感情のプロセスを分析し、喪失の5段階というものを発表したことによります。これによると、悲しみは以下の5つのプロセスから成り立っています。

  • 否認
  • 怒り
  • 取引
  • 抑うつ
  • 受容

否認

最初は受け入れることができず、何が起きたのかわからず、ぼーっとするような状態が続きます。これは急に過度なストレスが自分にかからないようにする人間が持つ正常な作用です。これ以上、私たちの心が壊れてしまわないようにしているのです。

怒り

徐々に怒りがこみ上げてきます。それは第三者に対するものもあれば、自分に対するものもあります。時には、相手によるものもあります。一番強いのは、自責の感情かもしれません。「どうして、あの時こうしてあげられなかったのだろう?」そのような後悔の念もこの類のものです。

取引

その後、神との取引を考え始めます。「良い子にするから、あの子を戻してください」、「私の◯◯はどうなっても良いから、あの子を返してください」という感情です。特に、この感情から抜け出せない時に、霊感商法等の悪徳業者に騙されることがあるため、気をつける必要がありますが、このプロセスを経過することで、徐々に死というものを受け入れていくことができるようになってきます。

抑うつ

そして、愛するあの子が戻ってこないという事実を受け入れた時、最も辛いのがこの「抑うつ」のプロセスです。誰とも会いたくなく、何もやる気がしない。これは、亡くなったあの子を悼むプロセスですので、大切なあの子の死を嘆き悲しみ、思う存分涙を流し、悲しみ、そして苦しむことが抑うつから離れられる唯一の方法です。この最も辛いプロセスを乗り切るのは、思いっきり泣き、思いっきり悲しむ他にありません。

受容

死を受け入れざるを得ないことに気づき、愛するあの子がいない現実を受け入れ、新しい自分の人生を歩いていこうと決意する状態です。愛する子が自分に残してくれたこと気づき、どんなペットの人生だったか、あの子が自分をどれだけ愛してくれたのか、そして、これからもあの子との思い出はずっと胸の中にあることに気づきます。そして、その愛と共にこれから一緒に生きていこうと決意していくのです。

思いっきり泣き、悲しむこと

思いっきり悲しむ赤ちゃん
愛する我が子との別れで、最も辛いのが悲しみのプロセスでいう「抑うつ」の段階です。ここからうまく抜け出すための方法をご紹介します。残念ながら、この段階が最も辛く、悲しい、そして辛いプロセスです。そして、ここから抜け出すためには、それを思いっきり経験する他にないのです。

特に男性に多いのは、恥ずかしがって思いっきり泣くことができず、心の中のモヤモヤがずっと残ってしまうことです。悲しみの感情を自分で抑圧してしまい、これがペットロスを長引かせることになります。もし、どうしても人前で泣くことが恥ずかしい場合は、人目に付かないところで大声で泣けば良いのです。思いっきり泣く、思いっきり悲しむというプロセスはペットロス症候群の予防には必須なのです。

涙が止まらない場合は?

涙が止まらないことがあるかもしれませんが、無理に止める必要はありません。とにかく泣きましょう。あの子を愛していたその分だけ、涙を流すのが良いでしょう。無理に泣かないようにすると、悲しみの感情が内にこもってしまい、逆に辛くなります。悲しい時は思う存分泣くことが必要です。

思いっきり泣き、思いっきり悲しむことで、そして時間が経過することで、徐々に心の整理ができるようになってきます。できるだけ、ペットとの楽しい思い出を振り返ることで、自然と涙は止まるようになってきます

生活リズムを変える

生活リズムを変える
ペットと一緒に暮らしていると、いつのまにか固定されたルーティンができてしまうことがあります。例えば、「家に帰ってきたらすぐにペットと遊ぶ」とか、「毎朝、会社に行く前に30分散歩する」等です。こうした決まりきった行動パターンを繰り返してしまうと、ペットとの思い出を思い出して、また悲しみに暮れてしまうことがあります

これをずっと繰り返していると、悲しみが長引き、それが癖となってしまうため、日常の生活リズムを変えていく必要があります。まだ悲しみのプロセスから抜け出せていない場合は、一旦、ペットとの思い出の品を全て目の見えない所に隠してしまうことも大事です。また、生活リズムそのものを変えて、散歩していた時間をラジオ体操に変えてみたり、新しいことにチャレンジして、生活そのものを変化させていくことも有効です。

仲間と話す、思い出話をする

仲間と話する
自分と同じようにペットを失った経験がある人と会話をすることはとても有意義です。また、飼っていたペットのことを知っている友人たちと一緒に、思い出話をすることも良いでしょう。

仏教徒が多い日本では、お通夜や葬儀を通じ、たくさんの縁のある人達が集まり、思い出話をします。これはある意味で、悲しみのプロセスから抜け出すための良い手段だと思います。皆で集まり、思いっきり話しをして、思いっきり悲しむことで、抑うつ状態から抜け出すことができるからです。

また、ペットを失った人たちの集まりに出向き、「悲しんでいるのは自分一人だけでは無い」、「同じ経験をした人がいるんだ」という事実に気付くだけでも、ずいぶんと安心できます。インターネットで検索しても良いですが、この場合は、経験のない人の心無い発言を見て落ち込んでしまうこともあるため、あまりオススメはできません。同じような境遇の人達と一緒に話しをした方が、不用意な発言も少ないため良いでしょう。

自分も労ってあげて

希望の光
ペットも私たち人間と同じように家族です。家族を亡くしたのですから、その悲しみの深さは計り知れません。
ただ、残念ですが、これは事実で、受け入れるか受け入れないかは全て私たち飼い主自身にあります。

それほど大切な存在だったからこそ、じっくりと時間をかけて亡くなってしまったペットのことを悼んでください。そして、同時に、自分自身も労ってあげてください

世の中には予期せぬ出来事も起きます。でも、それはあなたのせいではないんですから。

【ペットロス】ペットロスを予防するために日頃から行う3つのこと

ペットを飼っている方がいずれ直面しなければならない悲しい事実、それはその子の死です。

人間でも同じですが、生物には遠かれ早かれ、必ず死がやってきます。とても悲しいことですが、これは避けられないことです。とは言え、ペットロスが怖いからということで、ペットを飼うことを諦めてしまうことは、ペットのいる素敵な生活を自ら手放してしまっており、とても勿体ないことでもあります。

今回は、ペットロス症候群を予防するため、日頃から注意すべきことについて、ご紹介します。

ペットロスとは?

ペットを失い悲しむ少年
「ペットロス」とは、自分が飼っているペットを亡くしてしまった後に感じる悲しみのことです。

人によって悲しみの期間は異なります。1ヶ月程度で元通りになる方がいる一方で、半年、一年経っても落ち込んだままの状態の方もいます。後者のように、悲しみが長引いてしまい、「うつ」状態になってしまうことをペットロス症候群と言います

世間一般でいう「ペットロス」という言葉は、「ペットロス症候群」のことを指していることが多いと考えられます。私たちがペットを飼っていて最も恐ろしいのが、このペットロス症候群に陥ってしまうことかもしれません。

それでは、ペットロス症候群にならないようにするため、日頃から気を付けておきたいポイントについて、解説していきます。

不慮の死を避ける

突然の訪れる死
最愛のペットが不慮の死を遂げた時、飼い主は自責の念に苦しめられることになります。

それは、飼い主の不注意による交通事故かもしれませんし、誤飲等によるものかもしれません。特に、飼い主の不注意で起きた場合は、寿命で亡くなった時に比べると、何倍も何十倍も自責の念にかられてしまうでしょう。

安全な生活を送れるように

これを予防するため、常日頃からペットが安全に生活できるように工夫しておくべきです。

例えば、万一、リードが離れてしまったとしても、いきなり飛び出していかないように2重リードにすることが考えられます。また、生活空間にある重たい落下物を事前に取り除いておいたり、薬などの絶対に口にしてはならないものは、ペットの手が届かないところに置くなど、環境面でも工夫できることはたくさんあります。

しつけを徹底する

犬の場合は、しつけを徹底しておくことで、安全な生活を送ることができます

例えば、いざと言う時に、きちんと「呼び戻し」ができるようにしつけを徹底しておくことは重要です。万一、リードが外れてしまったり、ドアや窓から飛び出てしまったとしても、すぐに戻って来させることができるからです。

健康面にも配慮する

肥満や病気等も飼い主の不注意により悪化させてしまった場合は、同じように自責の念にかられることがあります。

日頃からペットの体や動作を観察しておき、病気の兆候がないかを確認することも重要です。また、定期的な健康診断を受けさせるのも良いでしょう。ドッグフードなどに気を付け、ペットに会ったフードを探したり、手作り食を作ってみるなど、工夫するのも良いでしょう。

ペットに依存しすぎない

愛犬と愛犬が大好きな少女
犬や猫などのペットは、知能指数も高く、ずっと年を取ることがない小さな人間の子供のようです。だからと言って、ペットをわが子のように扱い、生きがいにしてしまうと、ペットロス症候群に陥る危険度が増します。生きがいを突然失うことになるからです。

24時間365日、何をするにも、どこへ行くにもペットを連れて行くというのは、ペットロスを予防するという観点からはあまり望ましいことではありません。また、趣味や楽しみがペットしかないというのも問題です。

ペット以外の趣味を持つことは、ペットロスの対策として有効です。どうしても、ペット以外に趣味を持てない場合は、もう1頭、別のペットを飼うのも有効な方法です。1匹に依存するよりも、2匹に依存したほうが、リスクが分散できるためです。

ペットの死に目に会う

モニタに映る私の愛犬
人間でも同じですが、ペットの死に目に会えなかった場合や、ペットの遺体を見ることができなかった場合は自責の念にかられてしまうことがあります。ペットを放置してしまい、その結果、死なせてしまったと思ってしまうからです。

ペットの死の瞬間には、なるべく立ち会った方が良いでしょう。ただ、お仕事をしているような場合、余程ペットの具合が悪く、今にも亡くなってしまいそうということでもない限り、死の瞬間に傍にいてあげるというのは難しいかもしれません。

それでも、ペットの遺体を見てあげることは、できることが多いので、すぐに火葬するのではなく、冷却剤を敷いた安置ボックスに入れて少し保管するなどして、ペットの遺体を見られるように工夫すると良いでしょう。こうすることで、家族の皆が、愛するペットの死を見て、受け入れることがしやすくなります。

まとめ

私が飼っている愛犬チワワ
いかがでしたか?少しお役に立つことができましたでしょうか?

今回は、飼い主の皆さんが重いペットロス症候群にならないようにするため、日頃から注意できるポイントについて整理しました。
次回は、愛するペットが亡くなってしまった時に、行うと良いポイントについて整理していきます。