【犬の雑学】知って納得!犬種名の由来12選
犬には多くの種類が存在し、長い名前の犬種から短い名前の犬種まで様々です。ところで、それぞれの犬種名にはどんな意味や由来があるかはご存知でしょうか。犬種名の由来を知ると、その犬種の歴史を知ることができるとともに、「なるほど!」と思うことも多くとても興味深いです。
今回は、犬種名はどのように付けられているか、具体的な犬種名の由来について解説していきます。
犬種名の由来はどこから
2020年3月時点でジャパンケンネルクラブでは、約200種を犬種として登録しています。その犬種名の多くは、以下の3つの由来で命名されていることが多いとされています。
- 地名
- 容姿
- 役割
地名にはその犬種が生まれた場所や多く生息していた場所を示していることが多く、犬種を作った人の個人名がついている犬種もあります。
さらに、容姿+役割や地名+役割など複数の情報が犬種名に使われているものもあります。
具体的に犬種名をご紹介しながら、その犬種名にはどのような意味や由来があるかを見ていきましょう。
地名由来の4犬種
まずは、その犬種が生み出された地名が付いている犬種についてご紹介します。
1. チワワ
チワワは、原産国であるメキシコのチワワ州に由来します。
メキシコのチワワ州からアメリカに渡った際、現地の人々から「チワワ州の犬」と呼ばれたことをきっかけに、チワワと名付けられたとされています。
2. ヨークシャテリア
ヨークシャテリアのヨークシャーは、イングランドの北部にある地方の名前です。ヨークシャー地方の工員や炭鉱夫たちがネズミ捕りのために生み出したことがはじまりと考えられています。
また、テリアはラテン語で「土を掘るもの」という意味があります。モグラ、ネズミ、イタチ等の小動物の巣穴に潜り、捕まえる役割を与えられていたことから、テリアと呼ばれるようになったようです。現在、テリアという言葉が付く犬種は、50種近く存在します。
3. ウェルシュ・コーギー
ウェルシュコーギーは、ペンブローグとカーディガンが良く知られています。フラッフィーという長毛の種類もありますが、ここでは割愛します。
ウェルシュという名からもわかるように、どちらもイギリスのウェールズが原産です。ペンブローグは、主にウェールズのペンブロックシャー地方で飼育されていました。一方のカーディガンは、中央ヨーロッパからウェールズに入ってきたとされ、その後、ウェールズのカーディガンシャー州で飼育されていました。
コーギーの意味は諸説考えられており、
①ウェールズ語の「COR(集める)」と「GI(犬)」に由来している
②ウェールズ語で「小さい犬」という意味に由来している
といったような説があるようです。
4. ボーダーコリー
ボーダーコリーは具体的な地名ではありませんが、原産地が関係しています。
ボーダー(border)には「国境」という意味があり、ボーダーコリーの原産地がイングランドとスコットランドの国境近くであったことが由来と考えられています。また、コリーはスコットランドの方言で「牧羊犬」を意味します。
容姿由来の5犬種
続いて、容姿などの身体的特徴や動作、声などの特徴に由来している犬種を見ていきます。
1. プードル
原産地はフランス、欧州と考えられており、古くからヨーロッパ大陸の各地にいたとされています。
プードルの語源は諸説あるものの、ドイツから移入された水辺の猟を得意とする犬が祖先と言われていることから、ドイツ語で「水をバチャバチャさせる」という意味のプーデルンであるという説が有力とされています。
また、プードルの中でも日本で最もメジャーなトイ・プードルのトイは「小さい」という意味があります。
2. パピヨン
原産地はフランス、ベルギーと考えられています。
パピヨンはフランス語で「蝶」を意味します。パピヨンの最大の特徴とも言える立ち耳が、蝶の羽に見えることから名付けられました。
ちなみに、垂れ耳のパピヨンは「蛾」を意味するファレーヌと呼ばれます。
3. ビーグル
原産地はイギリスと言われています。
ビーグルは、狩猟を行うハウンドグループの犬種の中でも最も小さく、また、当時のイギリスには同じタイプで大きさの異なるハウンドドッグが2種類存在し、そのうちの小さい方のハウンドドッグであったことから、「小さい」という意味のフランス語が語源となったという説が有力視されています。
4. 柴犬
原産地は日本です。
シバは古い日本の言葉で「小さなもの」「小さな犬」を意味します。元は小動物や鳥の猟犬として、人に使われていました。
5. ウィペット
原産地はイギリスです。
かつては競争犬として活躍し、走る姿勢が馬を鞭で打って駆けるように見えることから、英語で「鞭を打つ」を意味するウィペットと名付けられたとされています。
役割由来の3犬種
最後に、人から与えられていた役割や仕事が名前に付いている犬種を見ていきます。
1. ラブラドール・レトリバー
原産地はイギリスと言われており、カナダで見出された後に、イギリスで発展した鳥猟犬です。
ラブラドールは、出身地とされるカナダ東部のラブラドル地方に由来し、当時、同時期にカナダで水中作業犬として活躍していたニューファンドランドと区別するためにこのように呼ばれるようになったとされています。
レトリバーは「獲物を回収する狩猟犬」という意味があり、水鳥猟の狩猟犬として活躍した犬種に多く付けられています。
2. ダックスフンド
原産地はドイツとされており、アナグマなどの狩りに用いられていました。
ダックスはドイツ語で「アナグマ」、フントは「犬」という意味があります。
3. ブルドッグ
原産地はイギリスです。
ブルドッグの「ブル」は「オス牛」を意味します。当時、イギリスで人気だった「ブルベインティング」という競技において、牛と戦う犬として人気を博したことからこの名が付けられたとされています。
(※1815年にこの競技は法律で禁止されました)
まとめ
犬種の由来を聞くと、新たな発見や、かつてその犬種が人とどのように過ごしていたかが、なんとなく想像つくのではないでしょうか。由来には諸説あるようですが、色々な説を見るのもまた楽しいですね。
愛犬の犬種がどんな役割を持って生み出されたかを知ると、愛犬の普段の行動も納得できるものがあるかもしれません。愛犬の犬種名の由来を知ると同時に、その犬種特有の得意・不得意を把握し、普段の生活にいかしていくのもおすすめです。
【犬種クイズ】犬の品種名の語源や意味って知ってる?
今回は犬種名の語源について、クイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬種の語源クイズにチャレンジしてみましょう!
プードルはドイツ語の「水中でバシャバシャ水を立てる」という意味のpudelに由来します。これは、泳ぎが得意で、水鳥の猟に用いられたプードルの性質を表しています。
ブルドッグのブルは、イギリスでかつて犬を雄牛と戦わせていたことから「雄牛」という意味があります。
マルチーズは、原産国である地中海に浮かぶ島国のマルタに由来します。
ダックスフンド(独:ダックスフント)はドイツ語で「アナグマ」という意味です。
ボーダーコリーとシェットランドシープドッグはどちらも牧羊犬ですが、ボーダーコリーはイングランドとスコットランドの境界付近(ボーダー)原産であること、シェットランドシープドッグはスコットランドのシェトランド諸島に由来します。
ライカはロシア語で「吠える」という意味のラヤートから派生しました。
ハスキーは、シベリアやアラスカに暮らしていたエスキモーのことを「ハスキー」と呼んでいたこと、サモエドはロシアの遊牧民であるサモエド族に由来します。
【犬種クイズ】ゴールデンやラブラドール以外も!レトリバーの雑学
今回は犬のレトリバーにスポットを当て、クイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、レトリバークイズにチャレンジしてみましょう!
・ゴールデン・レトリバーコーテッドは「毛並み」という意味があり、フラット(直毛)とカーリー(巻き毛)の2種類が存在します。
・ラブラドール・レトリバー
・フラット・コーテッド・レトリバー
・カーリー・コーテッド・レトリバー
・チェサピーク・ベイ・レトリバー
・ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバー
チェサピーク・ベイ・レトリバーは、アメリカにあるチェサピーク湾に名前を由来し、短くカールした被毛が特徴です。レトリバーの中では唯一アメリカ原産の犬種です。
ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバーは、カナダのノヴァスコシア半島が原産の犬種で、アヒル(ダック)をおびき寄せる(トーリング)役割をしていたことに由来します。レトリバーの中では最も小柄です。
なお、ラブラドール半島は、15世紀にこの地を探検したとされるポルトガルのジョアン・フェルナンデス・ラヴラドールにちなんでいます。
「レトリバー(retriever)」は「回収する(retrieve)者」という意味で、その名の通りハンターが撃った水鳥を回収して来る狩猟犬として活躍していました。
どの犬種も穏やかで賢く、愛情深い性格をしています。個体によっても性格は異なりますが、ラブラドール・レトリバーは毛色によって性格が異なるとも言われています。
Cherieeインスタ企画「ウチのペットの名前の由来」一挙公開!
Cherieeインスタ企画「ウチのペットの名前の由来」とは?
Cherieeインスタグラム企画、「ウチのペットの名前の由来」は、ペットを飼っているインスタグラムのユーザーからペットの名前の由来を募集し、紹介する企画です。 ペットを飼い始める上で、ペットの名前を真剣に考える飼い主さんも多いと思います。 だからこそ、ペットの名前には素敵な由来やエピソードがたくさんあります。 それでは早速、企画開始から2021年1月現在までに集まったペットの名前の由来を、1つずつ見ていきましょう!※名前の由来を見るには、ご紹介しているインスグラムの投稿を、記事上で左にスワイプするか、「>」ボタンを押してください。
編集長の愛犬!トイ・プードルの「縁くん」
トップバッターは、Cheriee編集長の愛犬、トイ・プードルの「縁くん」でした。 保護犬出身の縁くん、辛い過去もあったけど、名前の通り今度こそ素敵なご縁に巡り会えました。 編集長はドッグトレーナーの資格も持っているので、トレーニングで本気咬みの癖もだいぶ直ってフレンドリーなワンコになりました。
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続いて、Cheriee編集部の愛犬、カニヘン・ダックスフンドの「レオくん」です。 犬が飼えたのはお父さんの強烈なライオンズ愛のおかげ…!? もしも中日ファンだったら「ドアラ」、ヤクルトファンだったら「つば九郎」だったのかなと思うと、ライオンズファンでよかったのかな、と感じます(笑)
トイ・プードル「メルティちゃん」
こちらも、Cheriee編集部の愛犬、トイ・プードルの「メルティちゃん」です。 愛犬がとろけちゃうほどかわいいって、犬の飼い主ならなんだか分かる気がしますよね。
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続いて、シーズーとパピヨンのミックス犬、「小太郎くん」です! 本当に、とっても凛々しい眉毛が素敵な小太郎くん。イモトくんでも面白いお名前ですが、小太郎くんもカッコいいです。 それにしても、どうして「イモト」から「小太郎」が浮かんできたのか、お母様の心の中が気になります…。
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こちらは、黒猫の「ルナちゃん」です。 豪雨の時に保護されたというルナちゃん、月のようなきれいなお目目が名前の由来になったなんて、とっても素敵なエピソードですよね。 本当に月からやって来たのかと思ってしまうほどです。
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ミニウサギの「ぴっくん」、「鼻君」と書いてぴっくんと読むなんて、クリエイティブなセンスが光ります。 それにしても、たしかにとってもかわいいお鼻です。
マルチーズ×トイ・プードル「ジャスミンちゃん」
次は、トイ・プードルとマルチーズのミックス犬、いい香りのしそうな「ジャスミンちゃん」です。 ワンちゃんの毛色からお名前を決める飼い主さんは多いですが、インドの文化との結びつきや素敵な花言葉など、本当にぴったりなお名前が見つかったんですね!
保護猫「かけるくん」
続いては、保護された猫の「かけるくん」。 掛け布団の中にいたのは、かけるくんにとって決して喜ばしいことではなかったけど、かけるくんと飼い主さんの大切な出会いをずっと忘れずにいられそうな素敵なお名前ですね。
ミニチュア・ダックスフンド「クロちゃん」
最後は、ミニチュア・ダックスフンドの「クロちゃん」です。 前の名前から改名したとは、犬もびっくりですね(笑) でも、「クロちゃん」という名前の方が似合っている気がします!
「ウチのペットの名前の由来」まだまだ募集中!
Cherieeではまだまだ、インスタグラムにて「ウチのペットの名前の由来」を募集しています。 ご応募の際は、Cherieeのインスタグラムアカウントに、次の内容をDMにてお送りください!- ペットの名前(漢字表記の場合、読み方も教えてください)
- ペットの種類(例;犬、トイ・プードル)
- ペットの写真
- ペットの名前の由来、エピソード
- ペットの性格
【クイズ】見た目もざまざま!32種類いるテリアの雑学
今回はテリアという犬種について、クイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、テリアクイズにチャレンジしてみましょう!
ちなみに、「テリトリー(territory)」や「テラス(terrace)」も同じ語源です。
被毛は絹のように繊細で美しいことから「動く宝石」と称されています。
アイリッシュ・テリアはアイルランド原産のテリア犬です。テリアの中では比較的大型の部類に入り、全身が赤茶色一色なのが特徴です。性格は勇敢で闘争心も高いですが、人間に対しては忠実で穏やかなため、家庭犬としても人気が高い品種です。
オーストラリアン・テリアは、1880年頃にオーストラリアで複数のテリアを複雑に交配して作られました。地面に潜って獲物を捕らえるだけでなく、畑を荒らすの野ウサギや、毒ヘビを捕まえる作業犬としても人気が高く、日本でも密かに人気があります。