【獣医師監修】キャバリアの好発疾患と予防のための飼育ポイント

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、穏やかで優しい性格の小型犬種です。怒ることが少ないので、見ていて癒されますよね。

日本でも飼育している方が多い犬種ですが、いくつかかかりやすい病気があることをご存知でしょうか。
今回の記事では、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの好発疾患と、日常生活でできる予防方法について、獣医師が詳しく解説します。

なお、犬種の名前が長いので、以降は「キャバリア」と表記します。

キャバリアの基本情報

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歴史

古くから愛犬家が多かったイギリス王室ですが、チャールズ1世、2世に愛されたことで知られるのが「キング・チャールズ・スパニエル」です。

19世紀になると、パグなどと交配して鼻の短いキング・チャールズ・スパニエルが流行しますが、チャールズ王の肖像画を見た愛犬家が、当時のタイプの犬種を復活させました。それが、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」です。

「キャバリア」とは、中世の騎士のことで、チャールズ王に敬意を表して名付けられたと言われています。

身体的特徴

大きな目と大きな垂れ耳が特徴で、体重は5.4〜8.0kg程度、体高は30〜33cm程度です。
被毛は長く、色はブラック&タンルビートライカラー(赤褐色・黒・白の3色)、ブレンハイム(赤褐色・白)が代表的です。

性格 

温厚な性格で、他の人や犬に対してもフレンドリーです。
子犬の頃からお利口さんで、無駄吠えやかみ癖も少ないため、ペット初心者や子どものいる家庭にも適しています。

キャバリアの好発疾患

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では、キャバリアの好発疾患には何があるのでしょうか。
かかりやすい病気を知ることで、日頃からどんなことに注意すればいいのかがわかってくるかと思います。

僧帽弁閉鎖不全症

【症状】
咳、運動不耐性(疲れやすい、易疲労性)、興奮時の呼吸速迫など。
肺水腫になると呼吸困難、チアノーゼ(舌などの粘膜が青くなる)、安静時の呼吸速迫、運動時のふらつき、失神など。
【原因】
僧帽弁(左心房と左心室を隔てる弁)に異常が生じ、血液が逆流する。すると、心臓に負荷がかかり、心拡大や肺水腫が引き起こされる。
【備考】
他犬種では5歳齢以下ではまれだが、キャバリアでは4歳齢以上で42〜59%に心雑音が聴取される。

膵炎

【症状】
嘔吐、下痢、発熱、腹痛(上半身を下げてお尻を上げる「お祈りポーズ」)など。
【原因】
高脂肪食、高脂血症。心臓病による膵臓への血液供給の減少も原因となる。
【備考】
輸液も治療の一環となるが、心臓病があると慎重に水分を調整しなければならない。

腎不全

【症状】
嘔吐、流涎、多飲多尿、薄い尿、食欲不振、脱水など。
【原因】
心臓病によって腎臓への血液供給が減少することが原因。また、心臓病治療のために用いる利尿薬によっても医原性の腎不全が起こることがある。
【備考】
長期の心臓病コントロールには、腎臓への負担も同時に考えなければならない。

脊髄空洞症

【症状】
首の痛み、四肢の麻痺、抱っこした時に「キャン」と鳴くなど
【原因】
詳しい病態の病理発生は不明で、脳脊髄液の異常な貯留が原因と考えられている。
【備考】
水頭症やキアリ奇形(後頭骨の奇形)を併発していることが多く、また頸部での発生が多い。

白内障

【症状】
水晶体の白濁、視覚障害。
【原因】
加齢、外傷、代謝性(糖尿病など)、他の眼疾患(緑内障、水晶体脱臼、進行性網膜萎縮など)から続発などによる。
【備考】
キャバリアでは先天性の白内障の報告がある。

キャバリアに適した飼育環境

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キャバリアで注意したいのは、何と言っても心臓病に対するケアです。キャバリアと一緒に暮らしていく上で心臓病は避けては通れないものです。

今回は、心臓病に関するポイントを重点的にお話します。

1. 心臓病に対するケア

キャバリアは、加齢とともにほぼ確実に心臓病にかかります

しかし、だからと言って短命なわけではなく、きちんとコントロールし、心臓病と上手に付き合っていくことができれば良いのです。
心臓病が適切に管理されているかをチェックするポイントは、以下のようなものがあります。

食事

各フードメーカーで、ナトリウムを制限した心臓病食が販売されています。
手作り食を作る時も、塩分を抑える工夫が必要です。

運動

心機能が低下し、全身状態が悪くなると運動に対する意欲も落ちてしまいます。しかし、適度な運動は健康的な生活には欠かせないため、あまり長すぎない距離を散歩させてあげましょう。

投薬

心臓病のコントロールには外科的手術を行う場合を除いて、いくつかの内服薬が必要不可欠です。しかし、毎日何種類もの薬を飲ませるのは非常に大変で、中には途中で投薬に対して拒否反応を示す子もいます。

塩分の少ないおやつに紛れ込ませる、砕いて水に溶かして与える、フードに混ぜるなど、本人には負担のない投薬方法が求められます。

割ったり砕いたりしてはいけない薬もあるため、予め獣医師に相談してください。

呼吸数のチェック

心臓病、特にキャバリアでは僧帽弁閉鎖不全症が発生しますが、病態が悪化すると肺水腫になることがあります。

呼吸器の異常は、時に致命的になり、素早い対処が求められます。そんな時に確認していただきたいのが、安静時(主に睡眠時)の呼吸数です。具体的には1分間に40回を超えると、かなり苦しいと思われます。

15秒間の呼吸数を数え、4倍すると大体の呼吸数が算出できると思います。

舌の色のチェック

呼吸数と同様に確認して頂きたいのが舌粘膜の色で、青くなっていると非常に危険です。普段から色の状態をチェックしておき、異常が見られればすぐに動物病院を受診してください。

2. 肥満に注意

高血圧や過度の脂肪は心臓に負担をかけます。
また、肥満は膵炎や糖尿病といった他の病気のリスクになると同時に、ただでさえ心臓病で疲れやすい身体がさらに疲れやすくなる原因にもなります。

3. 爪切りや足裏の毛の処置を定期的に

キャバリアは足裏の毛が長くなりやすい犬種でもあります。
長い爪や足裏の毛によってブレーキが効きにくくなり、無駄な体力を使わせないためにも、これらの処置は定期的に行いましょう。

まとめ

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キャバリアとの生活には、素晴らしいことがたくさんあると思います。
たくさんの思い出を作るために、愛犬には長生きして欲しいものです。
たっぷりの愛情と、健康観察を毎日行ってあげてください。

【獣医師監修】パピヨンの好発疾患と予防のための5つのポイント

パピヨンは、蝶のような大きな耳が特徴の小型犬種です。

賢い子が多く、日本でも人気で、街を歩いていてもよく目にすることがあります。そんなパピヨンですが、特異的にかかりやすい病気がいくつかあります。

今回の記事では、パピヨンのかかりやすい病気と、おすすめの飼育環境について、獣医師が詳しく解説します。

パピヨンの基本情報

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歴史

パピヨンはフランスとべルギーが原産の犬種で、先祖はスパニエルの一種とされています。16世紀以降、マリー・アントワネットなどヨーロッパの貴族から愛されてきました。

当時は垂れ耳が多かったのですが、まれに立ち耳のパピヨンが生まれ、18世紀末頃からは立ち耳のパピヨンが選択的に繁殖されるようになります。その後、チワワなどとの交配によって小型化し、現在のような姿になりました。

名前の由来

パピヨン(papillon)はフランス語で「蝶」という意味があり、パピヨンの耳が蝶の羽を開いたような姿であることから名付けられました。

身体的特徴

体高は20〜28cm、体重は3.0〜4.5kgで、超小型犬に分類されます。
被毛はシングルコートで長めで、色は白を基本として黒、茶、レモン、セーブルなどの色の組み合わせです。

性格

人間が大好きで甘え上手なため、誰に対してもフレンドリーです。ただし、警戒心が強い一面もあります。
また、知能が高い犬種としても知られています。
さらに、パピヨンは小型犬でありながら運動能力に優れているため、動き回るのが大好きです。

パピヨンの好発疾患

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パピヨンには、その解剖学的特徴や遺伝的な背景から好発する傾向のある疾患があります。
どんな病気があるのか、どんな症状が現れるのかを理解しておけば病気の早期発見に繋がります。

僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症

【症状】
運動不耐性(疲れやすい、易疲労性)、咳、興奮時の呼吸速迫など。
病態が進行し肺水腫となると、呼吸困難、チアノーゼ、安静時の呼吸速迫、運動時のふらつき、失神など。
【原因】
僧帽弁(左心房と左心室の間にある弁)の異常により、心臓の収縮とともに血液が逆流する。これによって循環が悪くなり、心臓への持続的な負荷のために心拡大が引き起こされる。
【備考】
全身臓器への血液供給が減少することにより、膵炎や腎不全を併発することもある。

脱毛症X

【症状】
大腿部背側(お尻の少し下)や頸部、手足の先端以外の脱毛、育毛障害。
色素沈着(皮膚が黒っぽくなる)、面皰、フケなどが見られることも。
【原因】
病態は不明。(Xは不明の意味)
【備考】
3歳齢以下の未去勢雄に好発し、トリミング(特にサマーカット)の後に気付くことが多い。

進行性網膜萎縮

【症状】
初期症状は夜盲症で、徐々に視覚消失を起こす。
【原因】
光を感じる細胞(桿体細胞)の変性による。
【備考】
網膜が発達している間、または生後6週齢までの若い時期に発症することもある。

眼瞼内反症

【症状】
流涙、眼瞼痙攣、角膜周囲の充血、結膜充血など。
【原因】
眼瞼辺縁が内側に曲がっていることによって、眼瞼辺縁と角膜が接触することによる。
【備考】
痛みによって眼瞼は腫れ、さらに眼瞼内反症が悪化するという悪循環に陥ることもある。

白内障

【症状】
水晶体の白濁、視覚障害。
【原因】
加齢、外傷、代謝性(糖尿病、低カルシウム血症など)、他の眼疾患からの続発(水晶体脱臼、網膜異形成、進行性網膜萎縮など)による。
【備考】
老齢疾患のイメージが強いが、若齢(0〜6歳齢)でも発症することがある。

膝蓋骨脱臼

【症状】
足を引きずる、歩き方がおかしい、患肢が地面に着かないなど。
【原因】
外からの強い衝撃、生まれつき膝蓋骨が外れやすい体質など。
【備考】
膝蓋骨脱臼を放置すると重度の関節炎や前十字靭帯断裂を続発することもある。

パピヨンとの日常生活で注意したい5つのポイント

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パピヨンのかかりやすい病気に基づき、日常でどんなことに注意すればよいのかをまとめます。

1. 床を滑りにくくする

フローリングなどの滑りやすい床は、膝関節に対して負担がかかります。

膝への負荷は、膝蓋骨脱臼に繋がります。また、膝蓋骨脱臼を既に持っている子は、膝蓋骨がはまったり外れたりを繰り返すことで関節炎を併発することもあります。

愛犬が行動する部屋の床にはカーペットやマットを敷くなど、滑りにくくする必要があります。

2. 爪切りや足裏の毛の処置を定期的に行う

犬の肉球は、走っている時にブレーキの役割を果たします。
爪や足裏の毛が伸びていると、肉球が床と触れずブレーキが効きにくくなり、膝に余計な負担をかけることになります。

トリミングやブラッシングなどの際に、定期的に処置しましょう。

3. 段差にも注意

ソファや小さな椅子などの段差は、飛び乗りや着地の際に大きな衝撃が加わる場合があります。
膝や腰への衝撃は膝蓋骨脱臼や骨折などを引き起こすこともあり、危険です。

ソファやベッドには犬用の階段をつけ、抱っこから降ろす際にはできるだけ床に近づけてから降ろしてあげることが大切です。

4. 心臓病の徴候を見逃さない

パピヨンは僧帽弁閉鎖不全症の発生が多い犬種です。心臓の病気は発見が遅れたり放置したりすると命に関わる可能性があります。
日常生活で観察したいこととしては、以下のような項目があります。

  • 散歩に行きたがらなくなった
  • 散歩に行ってもすぐに帰りたがる
  • 咳をする
  • 安静時の呼吸が速い

動物病院が併設されているトリミング室を利用している場合は、定期的に聴診をしてもらうといいかもしれません。
半年に一度の健康診断も、早期発見には有用ですので検討してみてください。

5. 眼のチェックも忘れない

心臓病と同じように、パピヨンは眼の病気も多い犬種です。
眼のチェック項目についてもまとめておきます。

  • 涙が多くないか
  • 目ヤニが多くないか
  • 目ヤニの性状はどうか(色、粘度など)
  • 眼が赤くないか
  • 黒目が白く濁っていないか
  • まぶたが痙攣していないか

これらの異常が見られるようになった場合は、動物病院を受診してみましょう。

まとめ

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今回はパピヨンの好発疾患について解説しました。
病気は重くなる前に診断し、適切な処置をすることが非常に重要です。

愛犬が長生きできるよう、日頃から健康について意識し、異常があればすぐに動物病院を受診してくださいね。

【獣医師監修】ラブラドールレトリーバーの好発疾患と健康チェック

ラブラドールレトリーバーは、盲導犬としても活躍が見られる賢い犬種です。人間が大好きで、飼い主に従順なことも特徴として挙げられます。

今回は、ラブラドールレトリーバーのかかりやすい病気と、それを踏まえた予防や健康チェックの方法をご紹介します。ラブラドールレトリーバーを飼っている方も、これから飼おうと思っている方もぜひご一読ください。

ラブラドールレトリーバーの基本情報

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歴史

ラブラドールレトリーバーは、カナダ東部に位置するニューファンドランド島にいた「セントジョーンズレトリーバー」が祖先と考えられています。水中での作業が得意だったため、魚を回収する使役犬として活躍していました。

その後、能力の高さからイギリスに持ち込まれ、他のレトリバーと交配が行われて現在の姿になりました。

身体的特徴

体高は56〜57cm程度、体重は30~36kgで、大型犬に分類されます。

毛色はブラック、イエロー、チョコレートの3種類が公認されています。ダブルコートのため、抜け毛は多く、普段からのブラッシングが大切です。

性格

盲導犬としても活躍するラブラドールレトリーバーは、穏やかで、人に喜ばれることが大好きです。人懐っこいため番犬には向きませんが、飼い主には従順で賢く、自分で判断して行動することもできます。

一方で、うれしくなると興奮しすぎて、コントロールが効かなくなってしまうこともあります。大型犬ゆえ、攻撃性はなくとも他の犬や人に飛びかかるとケガをさせてしまうこともありますので注意しましょう。

ラブラドールレトリーバーの好発疾患

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ラブラドールレトリーバーはどんな病気にかかりやすいかを理解し、その兆候を見逃さないことが重要です。ここでは、ラブラドールレトリーバーの好発疾患について解説します。

拡張型心筋症

【症状】
運動不耐性(疲れやすい)、胸水貯留、腹水貯留、呼吸困難など
【原因】
遺伝の関与、L-カルニチンやタウリンの欠乏などが関与している。
【備考】
心腔の顕著な拡大と収縮力の低下が特徴的。心臓から血液を送り出す力が弱くなり、全身の循環量が低下する。さらに心臓が収縮した後に心臓内の血液が空にならず、少しずつ溜まっていき、それが胸腔や腹腔に漏れ出て胸水や腹水となる。

股関節形成不全

【症状】
腰を左右に振った独特の歩き方(モンローウォーク)、うさぎ跳びのような歩き方、疼痛など
【原因】
遺伝が関与。過剰な栄養と過剰な運動によって発症が増加する。
【備考】
関節のゆるみが長期間持続すると関節炎を併発する。子犬の時期にレントゲン撮影を行い、早期に診断する必要がある。

肥満細胞腫

【症状】
皮膚のしこり、嘔吐、下痢、痒みなど
【原因】
遺伝的要素が関与していると考えられている。
【備考】
肥満細胞は免疫に関与する細胞で、ヒスタミンなどを含有する。患部をいじったりすることでこのヒスタミンが分泌され、痒みや消化器症状が引き起こされる。肥満とは付くが、太っているから発生しやすいということはない

白内障

【症状】
水晶体の白濁、視力の低下、失明など
【原因】
ラブラドールレトリーバーでは先天性の白内障が報告されている。糖尿病や高コレステロールもリスク要因となる。また、緑内障、網膜剥離、ぶどう膜炎に続発することもある。
【備考】
出生時に見られるもの、生後6カ月齢まで、生後6ヵ月~1歳齢まで、1歳齢~3歳齢に見られるものに分類される。

進行性網膜萎縮

【症状】
夜盲、視覚消失、失明
【原因】
出生時には正常だが、数ヵ月を経て光を感じる細胞の傷害が起こる。
【備考】
夜盲症は初期症状である。

脂漏性皮膚炎

【症状】
過剰なフケ、タコ、ニキビのようなものが幼齢時から認められる。多くは2歳齢までに発症し、加齢とともに悪化する。
【原因】
先天的に表皮や脂腺の細胞増殖が速い、ターンオーバーが短いなど。
【備考】
好発部位は首、腋窩(ワキの下)、鼠径部、外耳。細菌や酵母の二次感染が起こると痒み、脱毛、炎症、悪臭を伴う。

病気の予防と健康チェック

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愛犬が長く元気でいられるためには、普段からの予防や健康チェックが重要です。
ラブラドールレトリーバーという犬種の一般的な性格を考慮した上で、どんな点に注意したらいいかをご紹介します。

十分なスキンシップをとる

ラブラドールレトリーバーは人間が大好きなので、構ってあげることでストレスが発散されます。時間をとってしっかりと遊んであげましょう。

大型犬は暇になると手や足を舐めるクセがある子が多いと言われています。肢端の舐めすぎは舐性皮膚炎の原因となるので、留守番のときも愛犬を飽きさせない工夫が必要かもしれません。

それが難しければ、帰宅後に愛情表現を忘れないようにしましょう。

肥満に注意

ラブラドールレトリーバーは太りやすい犬種です。
肥満は、ただでさえ重い体重を支えている大型犬にとって骨関節にさらに負担をかけるため、生まれつき股関節に不安がある子にとっても大きな問題です。

また、糖尿病などの病気のリスク要因にもなるので、食事管理などでしっかり体重のケアをしましょう。

皮膚の状態をチェック

ラブラドールレトリーバーは、皮膚肥満細胞腫や組織球肉腫などの皮膚腫瘍や皮膚炎など、皮膚の病気が多い犬種です。
スキンシップの際には以下の点をチェックしましょう。

  • 皮膚に赤みがないか
  • なでた時に痒がっていないか
  • 脱毛がないか
  • しこりみたいなものがないか
  • しこりがあるなら大きくなっていないか

子犬期にはレントゲンも

大型犬は、成長期にレントゲンを撮影し、股関節形成不全がないかをチェックした方がいいでしょう。レントゲン検査は麻酔の必要もなく、短時間で終わるため愛犬の負担も少なくて済みます。

また、子犬の時期に放射線を浴びることを心配される方も多くいますが、全く問題ありません。むしろ検査をせずに、関節疾患を見逃すことの方がリスクは高いと言えます。

まとめ

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病気の治療には早期発見と早期治療が重要です。犬は言葉が話せないので自分の不調を訴えることができませんが、愛犬の健康状態を毎日チェックすることで、いち早く異常に気づけるでしょう。

ラブラドールレトリーバーは飼い主と遊ぶことが大好きです。その想いに応えてあげ、愛犬との生活をより豊かなものにできるといいですね。

柴犬を飼うなら知っておきたい!柴犬の好発疾患と最適な飼育環境

柴犬は、昔から番犬として飼われている日本犬です。キリッとした目元とは裏腹に、飼い主の前では甘えた表情も見せてくれるところが魅力的ですよね。

柴犬は番犬という性質から、警戒心が強く、臆病な性格であると言われています。また、柴犬がかかりやすい病気もいくつか存在します。柴犬と一緒に生活するにあたって、飼い主さんはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?

今回の記事では、柴犬の好発疾患と、柴犬にとって最適な飼育環境について解説していきます。

なお、「豆柴」は正式な犬種名ではなく、小さめの柴犬のことを指して呼ぶことがあります。

柴犬の好発疾患

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柴犬は、皮膚疾患眼疾患が非常に多い犬種です。
特に、アトピー性皮膚炎は命に直接関わるものではありませんが、犬にとってはとても嫌な病気です。

柴犬に多い病気を把握しておき、いざという時に素早い対応ができるようにしておきましょう。

アトピー性皮膚炎

【症状】
強い痒み(顔面、四肢端、手足首、腋、膝、耳など)、発赤、脱毛、色素沈着(皮膚の色が黒くなる)
【原因】
はっきりした原因はわかっていないが、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質が関与していると考えられている。
【備考】
犬のアトピー性皮膚炎はヒトと異なり、年齢と共に症状が重くなる。診断や治療には時間がかかるが、放置すると愛犬は非常に苦しむ。

アレルギー性皮膚炎

【症状】
痒み(眼および口周り、耳、四肢端、背部)、発赤など
【原因】
食餌中に含まれるアレルゲン
【備考】
アトピー性皮膚炎の診断のためには食物アレルギーを除外しなければならない。臨床症状もアトピー性皮膚炎と似ているので、しっかりと鑑別する。

舐性(しせい)皮膚炎

【症状】
発赤、腫脹、二次感染による膿など
【原因】
身体の特定の部位を舐め続けることで、そこに皮膚炎が生じる。
【備考】
特に肢端に発生し、暇な時間に舐め続けていることが多い。

膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼

【症状】
跛行(足を引きずる)、挙上(患肢を上げる)、膝を舐めるなど
【原因】
先天的に膝蓋骨を納める溝が浅い、膝に強い衝撃を受けるなど
【備考】
体重の過度な増加は膝への負担を増大させる。またフローリングなどの踏ん張りが効きづらい床では膝に大きな負荷がかかる。

認知症

【症状】
夜鳴き、狭い場所に入りたがる、同じ所をグルグル回る、昼夜逆転など
【原因】
ヒトと異なり、犬の認知症の研究はあまり進んでいない。原因についてもよくわかっていない。
【備考】
柴犬だけでなく犬と一緒に生活を始める前に、犬も認知症になることを認識しておく必要がある。介護は精神的にも肉体的にも大変だが、かかりつけの動物病院にしっかり相談すること。

白内障

【症状】
視力の低下、水晶体の白濁など
【原因】
加齢によるもの、糖尿病などの代謝性疾患に関係するもの、緑内障など他の眼疾患に起因するものなど様々。
【備考】
緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離を続発することがある。

柴犬に最適な飼育環境

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柴犬がどんな病気にかかりやすいかの傾向がわかったところで、次に柴犬と一緒に暮らす上での注意点を紹介します。

ただし、どれも柴犬の体質や性格を考えて重要なこととなりますが、同じ柴犬でも個体差はあるので、最終的には自分の愛犬に一番合った飼育環境を見つけてあげてくださいね。

1. 被毛のお手入れ

柴犬は被毛の入れ替わりが激しい犬種です。
特に、冬毛が夏毛に生え換わるときは、もう一頭柴犬ができるのかと思うほどに毛が抜けます。

定期的にブラッシングを行い、抜け毛を除去してあげましょう。ただし、ブラッシングが苦手な子もいますので、ストレスにならないようにしてあげてください。
また、ブラッシングの際は皮膚の状態を確認し、皮膚疾患がないかもしっかりチェックしましょう。

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2. 床は滑りにくく

膝関節や腰への負担を軽減させるために、床は滑りにくい素材にすることをおすすめします。フローリングの場合は、愛犬の生活スペースだけでも滑りにくいマットを敷いてあげるなどしてみましょう。

また、定期的に爪切りや肉球周りの毛を刈ってあげることで、足元が滑りにくくなります。

3. 爪切りが困難なときは

柴犬の中には、鼻先や肢端に触れられることを極端に嫌がる子がいます。そんな子に無理矢理爪切りを行うと、愛犬との信頼関係を崩すことになりかねません。
無理をせず、動物病院などで足先の処置を頼みましょう

4. ストレスをしっかり発散させる

周囲の出来事に敏感で臆病な性格の柴犬には、極力ストレスのない環境が必要です。

とは言っても、生活の上でのストレスをゼロにすることは困難ですので、散歩などでしっかりとストレスを発散させてあげましょう
雨が続いて散歩に行けない時期は、家の中などでたくさん遊んであげましょう。

5. 柴犬は水が苦手?

柴犬はシャワーなどの水が苦手な子が多いように思います。定期的にシャンプーをしてあげたいところだと思いますが、水を怖がる子は無理をする必要はありません。

濡れタオルで身体を拭いてあげる程度にしておきましょう。
また、水を使わないドライシャンプーもあるので利用するのもいいでしょう。

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まとめ

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柴犬は日本ならではの犬種で、海外でも徐々に人気が出てきています。
しかし、一方で、柴犬ならではの厄介な病気も多く、日常的なケアが重要です。

しっかりと健康に気を付けて、病気の早期発見に努めましょう。

犬の視力低下のサインとは?視力が衰えたシニア犬のための6つの工夫

視力の低下は、シニア犬によく見られる身体の変化です。

視力が低下すると生活への影響も大きいですし、その背後に病気が隠れていることもあるため、特にシニア犬と暮らしている方は注意が必要です。

今回は、視力低下のサインや原因となる病気、そして視力が衰えたシニア犬が快適に過ごせるように飼い主さんができる工夫をご紹介します。

シニア犬の視力低下の行動サイン

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犬は元々、視覚よりも聴覚や嗅覚からより多くの情報を得ており、また、住み慣れた家や散歩コースは記憶しているため、視力が低下してもある程度までは不自由なく生活ができます。

そのため、犬の視力の低下は気付きにくく、飼い主さんの日々の観察が大切です。

日常生活で現れる視力低下のサイン・行動をリストアップしました。

  • 人やものにぶつかる・段差につまずくようになる
  • 不安や恐怖を感じやすくなる
  • ものをよく嗅ぐようになる
  • 音によく反応するようになる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

人やものにぶつかる・段差につまずくようになる

視力が低下すると距離感が掴みにくくなるため、人やものにぶつかったり段差につまずいたりするようになります。
犬のよく知っているテリトリーの中ならば、嗅覚や記憶から避けることができますが、家具の配置を変えたり、初めての場所に行ったりした時にこのような行動が見られたら、視力低下のサインかもしれません。

不安や恐怖を感じやすくなる

目が見えにくいと周りの状況を把握しにくいため、今まで気にならなかったことも不安に感じやすくなります。そのため、無駄吠えが増えたり、攻撃的になることがあります。
また、安心感を得るために飼い主の近くにいる時間が増えることもあるようです。

ものをよく嗅ぐようになる

障害物や新しいものがあると、今まで以上によく嗅ぐことがあります。
匂いをしっかりと嗅ぐことで周囲の情報を確認しているため、危険ものでなければ納得のいくまで嗅がせてあげると良いでしょう。

音によく反応するようになる

視力が低下した分聴覚が鋭くなり、様々な音に敏感に反応するようになることがあります。
そのため、今まで反応しなかった音を気にして、吠えたり落ち着かなくなったりしてしまいます。

犬の視力セルフチェック方法

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自宅で簡単に犬の視力をチェックする方法をご紹介します。あくまでセルフチェックのため、日常の行動観察や定期検診と合わせて確認してください。

1. 物を目で追えているかチェック

音や匂いのないティッシュやコットンを丸めたものを犬の目の前で落として、視線や体で追えているかをチェックします。
反応がない場合は、視力が低下している可能性があります。

2. 瞳孔反射をチェック

暗くした部屋で犬の目を慣らした後、部屋を明るくして瞳孔が伸縮するかをチェックします。
光を正常に感じている場合は、光の量を調節するために瞳孔が伸縮する様子が見られます。

3. 障害物を避けられるかチェック

先述した通り、犬は視力が低下しても、住み慣れた部屋の中ではものにぶつからずに行動できます。
犬の視力低下をチェックするために、普段置かない位置に障害物を置いてみましょう。ぶつかっても怪我をしない、柔らかくて安全なものを置くようにしてくださいね。
上手に避けられなかった場合は、視力が低下している可能性が高いです。

視力低下の原因となる病気

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老化による視力低下の背景には、目の病気が隠れていることもあります。
以下では、視力低下を伴う主な3つの病気について説明します。

1.白内障

白内障は徐々に目が白く濁り、視力が低下していく病気です。
10歳ごろから発症することが多いです。

外科手術を行わない場合は、白濁の進行を抑えるための点眼サプリメントが勧められます。
ステージが進行すると、ぶどう膜炎の併発や、緊急的な治療が必要な緑内障に移行することがあるため、目の白濁を見つけたら早めに動物病院に相談しましょう。

2.緑内障

若年でもかかりうる病気で、眼圧が異常に高くなり痛みが伴います。
目が大きくなったように見える、目の充血、顔や目の周りを触ろうとすると嫌がる、まばたきの回数が多い、視力低下などの症状が見られます。
予防が難しく、治療が遅れると失明の恐れもあるため、早期発見と継続的な治療が必要になります。

3.進行性網膜萎縮

網膜が徐々に薄くなり、最終的には失明してしまう病気です。
初期症状は夜盲という、暗い場所でのみ視力が低下するもので、昼間には気が付きにくいため注意が必要です。
主に夜間に視力が低下しているような行動が見られた場合は、動物病院に連れていきましょう。

視力が衰えたシニア犬のためにできる6つの工夫

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一時的な病気が原因でない限り、視力は一度低下すると大きく改善することはありません。そのため、目が見えにくい状態でも安全に過ごせるよう、環境を整えてあげることが大切です。
以下では、シニア犬のために飼い主さんができる工夫をご紹介します。

1. バリアフリーの家を作る

ぶつかったりつまづいたりして怪我をしないよう、障害物を取り除いであげましょう。
家具自体の配置を大きく変えてしまうと混乱してしまう可能性があるため、位置は変えず、机の角など危ない箇所を保護するコード類を壁に寄せるなどの対策をしましょう。

ものにぶつかるのを繰り返してしまうと、犬は歩くことに自信を無くしてしまい、動くことをためらうようになってしまいます。犬がひとりで安心して歩ける環境を作ることは、体力や筋力の維持にもつながります。


2. 散歩は明るいうちに行く

散歩は明るい時間帯に行くようにしましょう。
その際、障害物にぶつかったり段差につまづかないように、気をつけてあげてください。

3. 安心できる空間を作る

視力の低下とともに、不安や恐怖を感じやすくなります。
無駄吠えや攻撃的になることを防ぐためにも、安心して過ごせるスペースが確保されているか、もう一度確かめましょう。

4. 目のケアをする

目やにや涙やけを放置してしまうと、炎症の原因になります。コットンやガーゼで優しく拭き取りましょう。
普段から目のケアに慣れておくことで、目の病気にかかってしまった場合の対処がしやすくなります。

5. 急に触れない

周りが見えにくい状態で急に触ってしまうと驚かせてしまい、中には不安や恐怖を感じる犬もいるでしょう。
事前に声をかけたり、匂いを嗅がせたりしてから触るようにしましょう。

6. ひげをカットしない

犬はひげからも補完的に周囲の情報をキャッチしています。視力が低下した分を補えるように、ひげは切らないであげましょう。

トリミングに連れて行く場合は、トリマーさんに相談して切らないようにしてもらいましょう。

まとめ

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今回はシニア犬の視力低下の行動サインとその原因となる病気、そして飼い主さんができる工夫をご紹介しました。
視力は徐々に低下することが多いため、毎日一緒にいても気が付きにくいです。
そのため、行動の観察や定期検診、ご紹介したセルフチェック方法を使って、しっかりと目が見えているかどうかを確認してあげてくださいね。

【犬図鑑】ビーグルの性格や特徴、飼い方のポイントをご紹介!

スヌーピーのモデルとなった犬種として有名な「ビーグル」。
ビーグルは小型犬にしては大きく、垂れ耳やくりっとした目、ぶちのような模様が特徴の犬種です。

今回の記事では、ビーグルを飼おうと思っている方、飼い始めた方のために、ビーグルの性格や特徴、かかりやすい病気と、飼う上で気をつけたいポイントをご紹介します。

ビーグルの歴史

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古代ギリシャでウサギ狩りをしていた?

ビーグルの祖先は、もともとは「嗅覚ハウンド」に分類される犬種で、古代ギリシャ時代に優れた嗅覚を使ってウサギ狩りの手伝いをしていました。

その後、ヨーロッパ中で広まり、イギリスを中心に品種改良が進んで現在のビーグルの形に至ったとされるため、原産国はイギリスだと言われています。

「ビーグル」の名前の由来

アメリカン・フォックスハウンドやダルメシアンなど、ほかの嗅覚ハウンドに比べて体が小さめのビーグル。名前の由来も、フランス語で「小さい」を意味する言葉から来たという説があります。

また、数頭で吠えながら獲物を追い込む狩猟スタイルから、「森のトランペッター」「草原の声楽隊」などの愛称を持ち、ビーグルという名前も「大声で鳴く」という意味の言葉が由来ではないかとも言われています。

スヌーピーの犬種として有名

アメリカのチャールズ・モンロー・シュルツが描いたコミック『ピーナッツ』に登場する「スヌーピー」は、ビーグルのオスだとされています。
世界中で愛されている人気のキャラクターであり、「スヌーピーが好きだからビーグルを飼い始めた」という方も多いでしょう。

ビーグルの特徴

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体の大きさ

体の大きさはオス・メスともに、体高33~40cm、体重7~14kg程度で、小型犬に分類されることが多い犬種です。

ただし、もとは猟犬ということもあり、筋肉質でがっしりとした体格をしているので、他の小型犬に比べるとやや大きく、重たく感じるでしょう。

被毛の特徴

ビーグルの被毛で最も一般的なのは、白色、褐色、黒色の3色が組み合わさった「ハウンドカラー」または「トライカラー」と呼ばれる色です。このような目立つ模様をしているのは、野原や山でキツネと見分けがつきやすいようにするためだと言われています。

ドッグショーでは、しっぽの先が白色のものが好まれます。

被毛は短めですが、しっかり密集して生えているため、悪天候への耐性も強いと言われています。

性格の特徴

ビーグルはもともと群れで狩りをしていたので、協調性があってフレンドリーな性格が特徴です。
人にも懐きやすく、子供や他の犬とも良い友達になれるでしょう。逆に、ひとりで過ごすのは苦手なので、仕事などで家を空ける時間が長い場合には向かないかもしれません。

また、探究心が強くて少し頑固な面もあるので、散歩の際にはしっかりとペースをコントロールをする必要があります。
子犬の頃から「マテ」などを教え、しっかりとしつけをしておくことが重要です。

ビーグルがかかりやすい病気など

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椎間板ヘルニア

椎間板の変形で脊髄神経が圧迫され、歩行障害や排尿障害を引き起こす病気です。
遺伝による可能性が大きいですが、ビーグルはよく走ったり跳ねたりする活発な犬種なので、足腰に負担がかかりやすいと考えられます。

椎間板ヘルニアになると、軽度の場合は内科療法や安静にすることで治りますが、重症の場合は手術が必要になることもあります。

外耳炎

細菌やカビによって外耳に炎症が起こる病気です。
垂れ耳の犬は耳の中が蒸れやすいために、外耳炎になりやすいとされます。

白内障

若くても発症しますが、高齢で発症する場合が多いです。
黒目が白く濁ってきて、進行すると次第に視力が失われていき、慣れないところで物にぶつかってしまうようになります。

白内障の予防は難しいですが、点眼薬などで進行を抑えることが可能なので、濁ってきたら早めに獣医師さんに相談しましょう。

ビーグルの飼い方のポイント

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1. たくさん運動させてあげよう

ビーグルは、小さい割にとてもスタミナの強い犬種です。

運動量も多いので、毎日30分の散歩を2回するようにしましょう。
できれば時々ドッグランに連れて行き、雨の日にはおもちゃなどを使って室内でも運動ができるようにしましょう。

運動不足は、ストレスや肥満の原因となります。

2. 肥満に注意!

ビーグルは肥満になりやすい体質の犬種です。肥満になると、ヘルニアなど様々な病気になりやすくなります。十分な運動に加え、食事にも気を使いましょう

成長に合わせ、獣医師さんと相談しながら給餌量をしっかり管理することが重要です。
また、おやつのあげすぎを防ぐため、1日に与えて良いおやつの量をあらかじめ決めておくようにしましょう。

3. 嗅覚を使わせてあげよう

もともと、強い嗅覚を活かして狩りを手伝ってきたビーグル。
散歩中には適度ににおいを嗅がせてあげたり、隠したおやつを探させる「ノーズワークゲーム」で遊んであげるなど、できるだけ嗅覚を使わせてあげましょう。

犬の本能をくすぐる遊び「ノーズワークゲーム」で脳トレをしよう!

4. 耳のお手入れを忘れずに

垂れ耳のビーグルは外耳炎になりやすいため、適切な耳のお手入れが必要です。
綿棒で強く擦ってしまうと耳が傷ついてしまうので、湿らせたコットンなどで優しく拭くようにしましょう。

5. 腰への負担を極力減らそう

椎間板ヘルニアになりやすい犬種は、日常生活の中での足腰への負担を軽減してあげる必要があります。

具体的には、滑りやすいフローリングにはマットを敷く、ソファなどの段差には犬用のステップを設置する、抱きかかえるときは縦にせず、地面と平行になるようにするなどの対策をしましょう。

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6.無駄吠え対策をしよう

もともとは吠えながら獲物を追い込んでいたため、ビーグルの声は大きく、よく吠えます。そのため、子犬のうちから無駄吠えをしないようにしつけをしましょう。

無駄吠えをやめさせる方法は、以下の記事をご参照ください。

問題行動ワースト1!吠えをやめさせる3つの方法

まとめ

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今回は、ビーグルの特徴や飼い方のポイントをご紹介しました。

小型犬に分類されるため、広い家でなくても室内飼いが可能なビーグルですが、運動量は多いためたくさん散歩をさせる必要があります。

また、ビーグルは一般的にフレンドリーな性格だと言われており、子供や他の犬がいるご家庭でも家族の素晴らしいパートナーとなってくれることでしょう。

スヌーピーが好きな方や、家にいる時間が長くて犬とたくさん遊びたい方、犬と一緒にアウトドアスポーツを楽しみたい方は、ビーグルを家族に迎えることを検討してみてはいかがでしょうか。

猫の目の色の不思議とは?その秘密を徹底解説!

青や黄色など、猫の目はさまざまな色をしており、その美しさは多くの人を魅了しています。

ですが、猫の目の色は同じ品種の中でも異なる場合があることをご存知ですか?また、同じ猫でも成長するにつれて、その目の色が変化することがあり、その原因は病気かもしれません。

今回は、そんな猫の目の色における秘密について解説します。

猫の目の色はメラニン色素の量で変化する!?

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青や黄色、緑などさまざまな色をしている猫の目ですが、その色を決定づけているのはメラニン色素の量です。

メラニン色素とは、肌や毛髪、瞳などの色を作る色素で、猫だけでなく人間や犬などの動物はもちろん、植物にも含まれています。
人間で見られる肌のシミや白髪は、このメラニン色素の増減が影響しています。

猫の目においても、このメラニン色素の量で色が変わってきます。
具体的には、メラニン色素の量が少ないと青色や緑色、多いと黄色や橙色へと変化します。

メラニン色素の量による目の色の違い

↓メラニン色素が少ない↓
ブルー
アクア
グリーン
ヘーゼル
イエロー
ゴールド
オレンジ
カッパー
↑メラニン色素が多い↑

続いて紹介する目の色は、いずれも少し特殊なものです。

キトンブルー

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子猫の目の色は澄んだ青色をしており、キトンブルーと呼ばれます。
「キトン」には子猫(kitten)という意味がある通り、キトンブルーは生後1,2ヶ月の子猫だけに見られる目の色です。

キトンブルーもメラニン色素の量が大きく関わっています。
子猫の目にはメラニン色素が十分に沈着していません。光が通った際、波長の長い赤色や橙色の光は吸収され、波長が短い青色や紫色を散乱させるため、青く見えるのです。

この現象は「レイリー散乱」と呼ばれ、空や海が青く見えるのも同様の現象によるものです。

子猫が成長するにつれて、目の中のメラニン色素が徐々に沈着し始め、生後2ヶ月ごろまでには子猫本来の目の色に変化します。

オッドアイ

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稀に左右で目の色が異なる猫がいます。
これは「虹彩異色症」という症状で、一般的には「オッドアイ」という名称として知られています。

猫のオッドアイには、淡いブルーとゴールドもしくはイエローの組み合わせが多いと言われています。
日本ではその希少性や美しさから「金目銀目」と呼ばれ、昔から幸運を呼ぶ縁起の良いものだと考えられてきました。

オッドアイは特に白猫によく見られ、1/4の白猫がオッドアイになるとされています。これは、白猫が持つ優性遺伝子の「白色遺伝子」が関係しており、メラニン色素の働きを抑制していることが原因です。

その結果、子猫のキトンブルーと同じように目のメラニン色素が欠乏した淡い青色の目になるのですが、この色素異常が片目にしか表れなかった場合、オッドアイとなります。

白色遺伝子は目のメラニン色素だけでなく、猫の聴覚にも影響を及ぼし、オッドアイの猫は生まれつき聴覚障害を持っている可能性が高いとされています。

アルビノ

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アルビノは「色素欠乏症」とも呼ばれ、突然変異により生まれつきメラニンが欠乏している個体を指します。

白色遺伝子でメラニン色素の働きを抑制している白猫とは異なり、アルビノの猫は毛色こそ白いものの、そもそも色素を持っていません。

「アルビノホワイト」とも呼ばれるアルビノの猫は、目には色素が全くないため、血管が透けて赤色に見えることが特徴です。
もし、目が赤色ではなく、青や黄色、緑などであればアルビノではない白猫だといえます。

病気でも目の色が変わる

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猫の目の色はメラニン色素の量によって左右されますが、実は病気によっても色が変化する場合があります。目の色の変化に着目することで病気の早期発見につながるため、日頃から観察するようにしましょう。

ここでは、目の色に変化が起こる代表的な病気をご紹介します。

白内障

【症状】
・水晶体が白く濁り、視力低下などの視覚異常をもたらす。
【原因】
・先天的な遺伝や、後天的な目の外傷、異物による水晶体の損傷
【目の色の変化】
・水晶体が濁った白色に変化する。

ブドウ膜炎

【症状】
・「虹彩」や「毛様体」、「脈絡膜」の総称である「ブドウ膜」に炎症が起きる。
【原因】
・ウイルスや細菌による感染症、水晶体の疾患、外傷など
【目の色の変化】
・充血で目が赤色に変化する。

角膜分離症

【症状】
・角膜に黒色や琥珀色の沈着が起こり、壊死、脱落する。
【目の色の変化】
・ヘルペスウイルスへの感染や角膜の損傷、遺伝的要因など
【備考】
・角膜が黒色、琥珀色に変化する。

緑内障

【症状】
・眼圧が上昇することで網膜の機能低下を引き起こし、最終的には失明に至る。
【原因】
・ぶどう膜炎や白内障、外傷や眼内出血など
【目の色の変化】
・眼球が大きく見え、角膜が緑色に変化する。

メラノーマ(悪性黒色腫)

【症状】
・ブドウ膜のメラニン細胞が腫瘍化し、出血や潰瘍を引き起こす。
【原因】
・原因ははっきりしていないが、外傷や紫外線、遺伝的要因などとされている。
【目の色の変化】
・虹彩に黒色の腫瘍が発生する。

まとめ

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今回は、猫の目の色について解説しました。

色鮮やかで美しい猫の目ですが、メラニン色素の量によって青や黄色、緑などに大きく変化します。
また、オッドアイやアルビノといった特殊な色もあるため、飼い主さんはぜひ、愛猫の目の色が何色なのか見てみてください。

キトンブルーは成長によってその色を変化させますが、病気によっても目の色が変わるケースがあります。
濁った白や黒などに変化していたら、目に異常が起きている可能性があるため、すぐに動物病院を受診しましょう。

【獣医師監修】ヘルニア以外にも!ダックスフンドの好発疾患と予防法

ダックスフンドを飼っている方や、これから飼おうと思っている方は、ダックスフンドがかかりやすい病気をご存知ですか?

胴長犬種に多い「椎間板ヘルニア」の他にも、眼の病気や自己免疫疾患などがダックスフンドの好発疾患として知られています。

今回は、ダックスフンドの好発疾患の症状や、飼い主さんに日常生活で注意してほしいことを、獣医師が詳しくご紹介します。

ダックスフンドの歴史と特徴

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もともとはアナグマの狩猟犬

ダックスフンドはドイツが原産の犬種で、ドイツ語では「ダックスフント」と呼ばれます。
「ダックス」はドイツ語でアナグマ、「フント」は猟犬という意味を持ちます。

その名の通り、ダックスフンドは古くからアナグマ猟を手伝っていた犬で、短足胴長の体型を活かしてアナグマの巣穴にもぐり込み、アナグマを追い出す役割を担っていました。

3つのサイズがある

ダックスフンドには大きく3つのサイズがあり、大きい順に「スタンダード・ダックスフンド」「ミニチュア・ダックスフンド」「カニヘーン・ダックスフンド」と呼ばれています。

ダックスフンドの飼い方

ダックスフンドは体のサイズの割に活発で運動を好むため、毎日30~40分程度の散歩をさせてあげましょう。

また、もともと狩猟犬なのもあって声が大きいため、吠え癖がついてしまうとご近所に迷惑がかかってしまいます。
そんな時は、防音素材の壁紙を利用するなどの工夫をしましょう。

ダックスフンドの好発疾患

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椎間板ヘルニア

【症状】
・患部の痛み
・足を引きずる、歩き方がおかしい
・足の麻痺
・排尿障害
【原因】
遺伝性、慢性的な腰への負担、外傷など。
【備考】
背骨と背骨の間にある椎間板が突出し、脊髄を圧迫する疾患。
内科治療による緩和も可能な場合もあるが、根本的な治療は外科手術による。

進行性網膜萎縮

【症状】
・視力低下
・夜盲症(暗いところでの視力が低下)
・失明
【原因】
網膜に存在する光を感じる細胞の変性。遺伝的なものが多いとされる。
【備考】
早期の病態把握をし、病気と上手に付き合っていく必要がある。

白内障

【症状】
・水晶体の白濁
・視力低下
・失明
【原因】
糖尿病などの代謝性疾患、肥満、緑内障やぶどう膜炎からの続発など。
【備考】
放置すると緑内障やぶどう膜炎、網膜剥離などの眼疾患を続発する可能性がある。
早期に発見し、適切な処置を行う必要がある。

外耳炎

【症状】
・耳介の発赤
・耳の痒み
・耳の臭い
【原因】
耳道内環境の悪化による細菌や真菌の増殖。
【備考】
垂れ耳のダックスフンドは耳の通気性が悪く、耳内環境が悪化しやすい。

免疫介在性溶血性貧血

【症状】
・貧血
・可視粘膜(歯茎など)の蒼白
・黄疸
・尿の色が濃くなる
【原因】
遺伝性
【備考】
気付いた時にはかなり貧血が進行しているケースが多い。

日常生活でできる椎間板ヘルニアの対策

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床は滑らないように

腰への負担を軽減するために、まずは床の素材に注意しましょう。
フローリングなどの床材は滑りやすくブレーキが効きにくいため、足腰に負担がかかります。

小さな負担が積み重なって椎間板ヘルニアを発症することもありますので、床にはマットを敷くなどの対策が必要です。

段差をできるだけ小さく

ソファやベッドなどの高いところを上り下りするときにも、腰に負担がかかってしまいます。
なるべく段差を小さくするため、ソファやベッドには犬用の階段などをつけてあげましょう。

爪や足裏の毛は定期的にお手入れを

爪や足裏の毛が伸びていると、歩くときに滑り安くなってしまいます。
特にダックスフンドは足裏の毛が伸びやすいので、定期的にカットすることが大切です。

爪切りが苦手な子は、動物病院やトリミングサロンに相談してみましょう。

抱っこの仕方にも注意

みなさんは愛犬を抱っこするときに、どのような持ち方をしていますか?
頭を上に、お尻を下にした縦向きの抱っこは、実は腰に負担をかけてしまいます

愛犬が自然に立っている姿勢、つまり背骨と地面が水平になるように抱っこするのが正しい持ち方です。

正しい抱っこのしかた
①愛犬の横から抱っこする。正面からの抱っこはNG!
②片手をわきの下に入れ、肩を抱くように持つ。
③もう片方の手を両足の間から差し込み、手のひらで胸を支える。
④愛犬の体全体を自分の胸に付けるようにして、水平に持ち上げる。
⑤下ろす時は、愛犬の四肢が地面に同時に着くように水平に下ろしていく。

視力異常にいち早く気づくために

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たまに家具の配置を変えてみる

言葉の話せない動物の視力低下を見抜くのは簡単ではありません。
特に、家の中では家具の位置を覚えているため、視力が弱くても問題なく行動できてしまうのです。

そこで、たまにイスをいつもと違う位置に置いてみたり、ダンボールを床に置いてみたりと、部屋のレイアウトを変えてみましょう。
愛犬が障害物にぶつかってしまった場合、視力が低下している可能性があります

初めての場所に連れて行ってみよう

初めて連れて行く場所で、異常に動きたがらない様子が見られる場合、視力低下のサインかもしれません。
散歩の際にいつもと違うコースに連れて行くなどしてみましょう。

まとめ

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今回は、ダックスフンドがかかりやすい病気と、日常生活で気をつけてあげたいことを解説しました。

生き物にとって病気をすることは仕方のないことかもしれません。
病気を完全に防ぐことはできませんが、病気のリスクを抑えるために色々と工夫することはできます。

愛犬の犬種がかかりやすい病気をしっかりと理解し、日頃から対策を徹底してあげましょう。