【クイズ】同じようで意外と違う?!犬と猫の体のつくり

犬と猫は多くの人にとって最も身近にいる動物です。ペットとして一括りにされがちですが、その体のつくりや生態は大きく異なります。

今回は、犬と猫の体のつくりの違いをクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬と猫の違いのクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬と猫の「目」について、正しいのは次のうちどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「猫は瞳孔が縦長になることがある」です。
猫の瞳孔は、明るい場所では丸く、暗い場所では縦長の細い線のようになります。犬は人間と同じで、丸い形のまま瞳孔の大きさが変わります。

視力については犬も猫も近眼傾向にあり、0.3程度しかありません。

動体視力は犬も猫も非常に優れており、人間の4倍以上の能力があると言われています。

暗視能力も人間より優れており、犬は人間の1/3、猫は人間の1/6の光量でも物体を認識できるとされています。

Q.2 犬と猫の「歯」について、正しいのは次のうちどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「臼歯は犬の方が多い」です。
口の先端に近い切歯と犬歯の数は両者とも同じ数が生えていますが、口の奥側の臼歯は犬の方が多く生えています。

猫の永久歯は30本あるのに対して、臼歯が多い分犬の永久歯は42本と猫より多く生えています。

歯の形については、猫は獲物を捕らえる際に首元に鋭く咬みつくため、歯は全てが鋭い形をしています。 一方で、犬の切歯と犬歯は尖っていますが、奥歯は猫と比べるとそれほど尖っていません。

Q.3 犬と猫の「爪」について、正しいのは次のうちどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「犬と猫の爪の数は基本的に同数である」です。
基本的に犬と猫の爪の本数は同じで、前肢は左右5本ずつ、後肢は左右4本ずつあります。前肢後肢共に地面につく爪は4本で、前肢には地面につかない爪の「狼爪(ろうそう)」があります。

犬も猫も後肢に狼爪を持って生まれてくる場合があります。「グレート・ピレニーズ」という犬種は後肢に2本の狼爪があり、後肢には合計で6本もの爪があります。

爪の出し入れについては、基本的に猫は爪の出し入れができますが、出し入れするための筋肉が未発達な子猫や、筋肉が衰えた高齢猫は爪が出たままのことがあります。

犬の爪は、出し入れはできず常に出たままで、走る際にスパイクのような滑り止めの役割を果たします。ネコ科の動物でも、走って獲物を追いかけることに特化した「チーター」は犬と同じように爪が出たままです。
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今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
猫にも狼爪がある?!知って楽しい犬と猫の体の違い
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猫にも狼爪がある?!知って楽しい犬と猫の体の違い

犬と猫は日本のみならず、世界中で最も人気のあるペットです。彼らは、その可愛らしさや忠誠心、そして人との絆を育む才能によって、私たちの生活に欠かせない存在となっています。 そんな犬と猫ですが、生物的な特徴や進化により、体のつくりに共通点や違いが見られます。今回は、犬と猫の体の違いについて比較し、解説していきます。

犬猫の「目」は良いのか悪いのか

体のつくり,歯,比較,爪,特徴,犬,猫,目 猫の目といえば、縦長の細い瞳孔を思い浮かべる方も多いかもしれません。 犬は人間と同じで、明るい場所や暗い場所で瞳孔の大きさが変わっても形は丸いままです。一方で猫の瞳孔は、大きいときは丸く、小さいときは縦長の細い線のようになります。 また、獲物までの距離を正確に把握できる立体視野は、犬は約90度、猫は約120度と、かなりの違いがあります。

狩りの方法の違いで目の機能が異なる

瞳孔の形や立体視野の違いは、狩りの方法の違いによるものです。猫は草むらなどに隠れて獲物を待ち伏せする方法で狩りをします。草の隙間から獲物を狙うため、縦方向にピントを合わせられる縦長の瞳孔と、獲物までの距離を把握できる広い視野が必要になりました。 一方、犬は走って獲物を追い詰める追跡型の狩りをします。隙間から狙うわけではないので縦長の瞳孔にはならず、猫ほど獲物までの距離をきっちり把握する必要もなかったため、立体視野も狭くなったと考えられます。

視力は悪いが優れた能力も

視力については、犬も猫も近眼傾向にあります。犬の場合は犬種によって異なりますが、一般的には0.2〜0.3程度、猫の場合は0.3程度です。 また、犬猫共に人間と比べると、色を識別する能力は低く、赤や緑といった色をほとんど見分けられません。 しかしながら、暗視能力は人間より優れており、犬は人間の1/3、猫は人間の1/6の光量でも物体を認識できるとされています。 また、犬猫共に動体視力も非常に優れており、人間の4倍以上の能力があると言われています。

犬と猫で「歯」の本数や形が違う?!

体のつくり,歯,比較,爪,特徴,犬,猫,目 猫が肉食動物だということは、ご存じの方も多いでしょう。犬の場合は少々複雑で、もともと肉食だったものが雑食よりに変化した動物です。 食べるものの違いから、犬と猫は歯の本数が異なります

食べるものの違いで歯の本数が違う

犬の永久歯は42本ありますが、猫は30本しかありません。犬や猫を含む多くの哺乳動物は、「切歯」、「犬歯」、「前臼歯」、「後臼歯」の4種類の歯を持ちます。口の先端に近い切歯と犬歯の数は両者とも同じ数が生えていますが、口の奥側の臼歯は犬の方が多く生えています。 この違いは、肉食動物である猫は肉を切り裂くための鋭い犬歯が発達し、肉食に近い雑食動物である犬は臼歯が発達したためです。

狩りの方法の違いで歯の形が違う

犬と猫は歯の形にも違いがあります。これは狩りの方法や獲物の大きさなどに違いがあるためです。 猫の歯は犬と比べると全てが鋭い形をしています。これは狩りの方法が、単独で短時間に小動物を捕らえる形式をとるためです。一瞬で確実に仕留めるため、獲物を捕らえる際には首元に鋭く咬みつきます。 犬の歯は猫と比べると奥歯はそれほど尖っていません。犬の場合は、集団で長時間かけて比較的大きな動物を対象に狩りをします。集団であるため一発で仕留める必要はなく、大型の動物は時間をかけて攻撃し、獲物の動きを鈍らせてから仕留めます。

出し入れ可能な「爪」と狼爪(ろうそう)

体のつくり,歯,比較,爪,特徴,犬,猫,目 猫が攻撃を仕掛ける時、爪を立てて引っ掻くことはよく知られていますね。普段は指の中に収まっている爪ですが、必要な場面になると、筋肉を収縮させて爪を出します。犬の場合、爪の出し入れはできず、常に出しっぱなしです。

出し入れできる猫の爪

猫の爪が出し入れできるのには主に二つの理由があります。一つは、獲物を捕らえるために爪を鋭く保つ必要があるためと言われています。もう一つの理由は、待ち伏せして獲物を狩るためには身を隠す必要があり、歩く音がしやすい爪は普段隠されています。 犬の爪は猫と異なり、出し入れはできず常に出たままで、走る際にはスパイクのような滑り止めの役割を果たします。 ネコ科の動物の中でも、ほとんどの種類が爪の出し入れが可能ですが、走って獲物を追いかけることに特化した「チーター」は犬と同じように爪が出たままです。また、爪を出し入れするための筋肉が未発達な子猫や、筋肉が衰えた高齢猫は爪が出たままのことがあります。

「狼爪」とその役割とは

爪の本数は犬猫共に同数で、基本的に前肢は左右5本ずつ、後肢は左右4本ずつあります。前肢後肢共に地面につく爪は4本で、前肢には地面につかない爪の「狼爪」があります。 前肢に狼爪がある理由は、滑りやすくゴツゴツした岩場や急斜面を登るのに必要だったためと言われています。 また、犬をよく観察していると、ガムのような長い食べ物をかじっているときは、狼爪を器用に使って食べ物を支えているのがわかります。頭や顔のかゆいところを前肢で掻くときも、狼爪を使っている場合があります。 後肢には基本的に狼爪はありません。犬の場合、多くは生まれつきなかったか、ついていた場合はブリーダーなどによって生後すぐに切除されたかの、どちらかになります。出産に人間が関わらなかった犬の場合は、後肢に狼爪がついている場合があります。 例外的にピレネー山脈の傾斜地で活躍していた犬の「グレート・ピレニーズ」などは、後肢に狼爪を持つことが犬種の標準だとされています。グレート・ピレニーズの場合は後肢に2本の狼爪があり、後肢には合計で6本の爪がある個性的な犬種です。 猫の場合は犬ほど後肢の狼爪を持つ個体は多くありませんが、稀にいるようです。

まとめ

体のつくり,歯,比較,爪,特徴,犬,猫,目 今回は犬と猫について、体の作りの違いをご紹介しました。動物が生きていく上で非常に重要な活動である「狩り」が、体のつくりに大きく関連していることがよくわかります。 ペットの健康で幸せな暮らしを実現するために、ペットの体の知識は非常に重要です。日頃から、ご自身の愛犬や愛猫たちの体をよく観察してみてくださいね。

【画像クイズ】目だけでわかりますか?犬種当てクイズ

犬の目の形は大まかに分類すると「アーモンド型」、「三角型」、「丸型」の3種類に分かれています。

犬種としての傾向はありますが、同じ犬種でも個体差があり一概に「この犬種はこの目の形」とは言い切れません。しかし、犬が好きな人の中には目の形や周囲の毛の色などで犬種がわかってしまう方もいるでしょう。

それでは、ぜひ犬種当てクイズに挑戦してみてください!
Q.1 この目をもつ犬の種類は?
正解です!
不正解です!
正解は「ゴールデン・レトリバー」です。
ゴールデン・レトリバーのような目を「アーモンド型(アーモンド・アイ)」と呼びます。
アーモンドのように目尻が尖っているのが特徴で、優しい微笑みのような印象を受けます。
シェットランド・シープドッグ、サモエド、ジャック・ラッセル・テリアなどもアーモンド型の目をしていると言われています。      
Q.2 この目をもつ犬の種類は?
正解です!
不正解です!
正解は「柴犬」です。
柴犬のような目を「三角型(トライアンギュラー・アイ)」と呼びます。
目じりが少し吊り上がっているので三角形のように見え、凛々しい印象を受けます。
柴犬、秋田犬などの日本犬種やブルテリアなども三角型の目をしていると言われています。      
Q.3 この目をもつ犬の種類は?
正解です!
不正解です!
正解は「ヨークシャー・テリア」です。
ヨークシャー・テリアのような目を「丸型(サーキュラー・アイ)」と呼びます。
丸形の目はさらに「卵型、楕円形の目(オーヴァル・アイ)」と「出目(バルギング・アイ)」に分けられることがあります。
卵型、楕円形の目はテリア種やスパニエルに多いと言われています。「丸型」と「卵型、楕円形の目」はよく似た形をしているので、一つにまとめられることもありますが、特徴的な「出目」については次の問題で解説します。          
Q.4 この目をもつ犬の種類は?
正解です!
不正解です!
正解は「パグ」です。
パグのような目を「出目(バルギング・アイ)」と呼びます。
目全体が大きく丸く突出していて、可愛らしくユーモラスな印象を受けます。
フレンチ・ブルドッグ、狆、チワワなどにみられる目の形です。          
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猫の目の色の不思議とは?その秘密を徹底解説!

青や黄色など、猫の目はさまざまな色をしており、その美しさは多くの人を魅了しています。 ですが、猫の目の色は同じ品種の中でも異なる場合があることをご存知ですか?また、同じ猫でも成長するにつれて、その目の色が変化することがあり、その原因は病気かもしれません。 今回は、そんな猫の目の色における秘密について解説します。

猫の目の色はメラニン色素の量で変化する!?

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ 青や黄色、緑などさまざまな色をしている猫の目ですが、その色を決定づけているのはメラニン色素の量です。 メラニン色素とは、肌や毛髪、瞳などの色を作る色素で、猫だけでなく人間や犬などの動物はもちろん、植物にも含まれています。 人間で見られる肌のシミや白髪は、このメラニン色素の増減が影響しています。 猫の目においても、このメラニン色素の量で色が変わってきます。 具体的には、メラニン色素の量が少ないと青色や緑色、多いと黄色や橙色へと変化します。

メラニン色素の量による目の色の違い

↓メラニン色素が少ない↓ ブルー アクア グリーン ヘーゼル イエロー ゴールド オレンジ カッパー ↑メラニン色素が多い↑
続いて紹介する目の色は、いずれも少し特殊なものです。

キトンブルー

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ 子猫の目の色は澄んだ青色をしており、キトンブルーと呼ばれます。 「キトン」には子猫(kitten)という意味がある通り、キトンブルーは生後1,2ヶ月の子猫だけに見られる目の色です。 キトンブルーもメラニン色素の量が大きく関わっています。 子猫の目にはメラニン色素が十分に沈着していません。光が通った際、波長の長い赤色や橙色の光は吸収され、波長が短い青色や紫色を散乱させるため、青く見えるのです。 この現象は「レイリー散乱」と呼ばれ、空や海が青く見えるのも同様の現象によるものです。 子猫が成長するにつれて、目の中のメラニン色素が徐々に沈着し始め、生後2ヶ月ごろまでには子猫本来の目の色に変化します。

オッドアイ

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ 稀に左右で目の色が異なる猫がいます。 これは「虹彩異色症」という症状で、一般的には「オッドアイ」という名称として知られています。 猫のオッドアイには、淡いブルーとゴールドもしくはイエローの組み合わせが多いと言われています。 日本ではその希少性や美しさから「金目銀目」と呼ばれ、昔から幸運を呼ぶ縁起の良いものだと考えられてきました。 オッドアイは特に白猫によく見られ、1/4の白猫がオッドアイになるとされています。これは、白猫が持つ優性遺伝子の「白色遺伝子」が関係しており、メラニン色素の働きを抑制していることが原因です。 その結果、子猫のキトンブルーと同じように目のメラニン色素が欠乏した淡い青色の目になるのですが、この色素異常が片目にしか表れなかった場合、オッドアイとなります。 白色遺伝子は目のメラニン色素だけでなく、猫の聴覚にも影響を及ぼし、オッドアイの猫は生まれつき聴覚障害を持っている可能性が高いとされています。

アルビノ

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ アルビノは「色素欠乏症」とも呼ばれ、突然変異により生まれつきメラニンが欠乏している個体を指します。 白色遺伝子でメラニン色素の働きを抑制している白猫とは異なり、アルビノの猫は毛色こそ白いものの、そもそも色素を持っていません。 「アルビノホワイト」とも呼ばれるアルビノの猫は、目には色素が全くないため、血管が透けて赤色に見えることが特徴です。 もし、目が赤色ではなく、青や黄色、緑などであればアルビノではない白猫だといえます。

病気でも目の色が変わる

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ 猫の目の色はメラニン色素の量によって左右されますが、実は病気によっても色が変化する場合があります。目の色の変化に着目することで病気の早期発見につながるため、日頃から観察するようにしましょう。 ここでは、目の色に変化が起こる代表的な病気をご紹介します。

白内障

【症状】 ・水晶体が白く濁り、視力低下などの視覚異常をもたらす。 【原因】 ・先天的な遺伝や、後天的な目の外傷、異物による水晶体の損傷 【目の色の変化】 ・水晶体が濁った白色に変化する。

ブドウ膜炎

【症状】 ・「虹彩」や「毛様体」、「脈絡膜」の総称である「ブドウ膜」に炎症が起きる。 【原因】 ・ウイルスや細菌による感染症、水晶体の疾患、外傷など 【目の色の変化】 ・充血で目が赤色に変化する。

角膜分離症

【症状】 ・角膜に黒色や琥珀色の沈着が起こり、壊死、脱落する。 【目の色の変化】 ・ヘルペスウイルスへの感染や角膜の損傷、遺伝的要因など 【備考】 ・角膜が黒色、琥珀色に変化する。

緑内障

【症状】 ・眼圧が上昇することで網膜の機能低下を引き起こし、最終的には失明に至る。 【原因】 ・ぶどう膜炎や白内障、外傷や眼内出血など 【目の色の変化】 ・眼球が大きく見え、角膜が緑色に変化する。

メラノーマ(悪性黒色腫)

【症状】 ・ブドウ膜のメラニン細胞が腫瘍化し、出血や潰瘍を引き起こす。 【原因】 ・原因ははっきりしていないが、外傷や紫外線、遺伝的要因などとされている。 【目の色の変化】 ・虹彩に黒色の腫瘍が発生する。

まとめ

猫,目,色,オッドアイ,アルビノ,病気,白内障,ブドウ膜炎,角膜分離症,緑内障,メラノーマ 今回は、猫の目の色について解説しました。 色鮮やかで美しい猫の目ですが、メラニン色素の量によって青や黄色、緑などに大きく変化します。 また、オッドアイやアルビノといった特殊な色もあるため、飼い主さんはぜひ、愛猫の目の色が何色なのか見てみてください。 キトンブルーは成長によってその色を変化させますが、病気によっても目の色が変わるケースがあります。 濁った白や黒などに変化していたら、目に異常が起きている可能性があるため、すぐに動物病院を受診しましょう。

【クイズ】分かった気になってない?犬のボディーランゲージの意味

人間同士のコミュニケーションは会話がメインですが、犬同士がコミュニケーションを取る時は、ボディランゲージと呼ばれる体の動きで喜怒哀楽を表現しています。
つまり、日頃の犬の動きをよく観察し、このボディランゲージを読み解く事ができれば、その時、犬がどのような事を考えているのか、私達人間も少しは理解できるようになるのです。

周りの環境だったり、それまでの行動だったりもボディーランゲージに影響しますので、100%正解と言うことはできませんが、代表的なパターンを知ることで、その時の状況と合わせて判断すると犬の気持ちが読み解けるようになるでしょう。

今回はそんなボディランゲージの読み方を、クイズ形式でご紹介していきます。

それではさっそく、犬のボディーランゲージクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬が目をそらした場合、どのような意味があるでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「敵意のないことを表している」です。
愛犬が目をそらした場合、「あなたに敵意はありません」と表現していたり、自分自身を落ち着かせるために取っていると考えることができます。

例えば、何か愛犬が悪い事をしたときに、愛犬の目をジッと見つめて「ダメでしょ!」と言って叱った後、愛犬が自分から目をそらす行動が見られると思います。それは、「もうわかりました、ごめんなさい」と反省している行動ということです。
Q.2 犬が耳を立てたときの感情として最も正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「対象物を観察している」です。
愛犬が耳を立てているのは、外の音をよく聞きたい時や、観察物の対象が何を言っているのか、どんな音を発しているのかを感じ取るためです。

耳を後ろに倒しているときは複数の意味合いが考えられ、不安や恐怖を感じていることもあれば、甘えているだけのこともあります。また、耳を前に倒すのは戦闘態勢の場合に取る事が多い行動で、喧嘩をしている時に見られます。ただし、耳が少しだけ倒れている場合は、よく注目して聞いているだけのこともあります。
Q.3 犬が怯えているときに見せる「尻尾」の動きは?
正解です!
不正解です!
正解は「尻尾を股の下に巻き込んでいる」です。
犬が怯えている時は尻尾を股の下に巻き込む行動を取ります。特に、花火や雷を怖がるような子は、音が鳴っているときによく見られます。また、子供が苦手な犬の場合、子供が近づいてきた時にこのような行動を取ります。とても怯えていることの現れのため、なるべく回避してあげることが望ましいでしょう。

ブンブン振っている場合は、とても喜んでいたり、興奮状態にある時に見られます。尻尾が立っているときは何かに注目している時に見られる行動です。
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犬の気持ちを読み解くボディランゲージとは?
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改めて知る!長い歴史を持つ「ほじょ犬」、盲導犬のお仕事

街中でも、盲導犬を見かけることは珍しいことではなくなりましたね。盲導犬のお仕事は、他の補助犬に比べると、ユーザーにも一般の人にも広く認知されています。 しかし、「目の不自由な人の手助けをしているのは知っているけど、実際の細かいお仕事内容はよく知らないかも…」という方が多いのではないでしょうか? 皆さんに知ってもらいたい補助犬のお仕事シリーズ最後は、盲導犬のお仕事を紹介したいと思います。

盲導犬のお仕事

白毛のレトリーバ- 現在、日本でユーザーとともに生活している盲導犬は全国で941頭ほどです。他の補助犬の聴導犬や介助犬と異なり、盲導犬はユーザーの外出時でのお仕事がメインです。 盲導犬のお仕事は、皆さんもよくご存知の通り、目の不自由な人が安全に歩行できるようお手伝いをすることです。 盲導犬がユーザーに教えるポイントは主に3つあります。
  • 曲がり角や交差点
  • 段差のあるところ
  • 障害物
盲導犬は、基本的には道路の端に沿って一定の速度でまっすぐ歩き、ユーザーを誘導します。 ユーザーは、ハーネスから伝わってきた盲導犬の動きなどで状況を判断しながら、盲導犬に指示を出しつつ歩きます。

よくある誤解:信号の判断はできる?

赤信号 犬は人間よりも色覚が少ないため、横断歩道の信号が青か赤などの判断はできません。 盲導犬は立ち止まって、「交差点があるよ」ということだけ教え、渡るか渡らないかはユーザー自身が周囲の車や人の流れを読んで判断します。 もし交差点で白杖を持つ人や盲導犬を連れた人がいたら、「青ですよ」など積極的に教えてあげると良いかもしれません。

盲導犬の歴史

海を見つめる犬と人
    1916年 ドイツで盲導犬の育成開始 1939年 ドイツから日本に盲導犬がやってくる 1957年 日本で盲導犬第一号が誕生 1992年 2002年 日本で「身体障害者補助犬法」が施行
盲導犬は、補助犬の中ではもっとも長い歴史を持っています。 盲導犬と呼ばれるようになる以前にも、紀元前1世紀のイタリアのポンペイに犬を連れた目の不自由な人の壁画が描かれていたり、17世紀の書籍に犬の首輪に細長い棒をつけて訓練する様子が書かれたりしています。 組織的な盲導犬育成が始まったのは、1916年、第一次世界大戦後のドイツです。 軍用犬を育成していたハインリッヒ・スターリン博士が、失明した軍人のために犬を訓練して誘導させることができないか?と考え、盲導犬訓練学校を設立しました。 日本では、1957年にようやく国産の盲導犬が誕生しました。

適性のある犬

揃って左を向く二匹の犬 盲導犬に向いているとされる犬種は、以下の3種類です。
  • ラブラドール・レトリーバー
  • ゴールデン・レトリーバー
  • ゴールデン・レトリーバーのミックス犬(F1)

なぜレトリーバー種?

レトリーバー種は、もともと人間と一緒に狩りをするパートナーでもあったため、人間といるのが好きな犬種です。 そして人を誘導するのに適した体格、垂れ耳と優しい目つきなどが、周囲の人へ威圧感を与えないということから選ばれるようになりました。 以前はジャーマン・シェパードが主流だったようですが、人によってはその精悍な顔つきに威圧感を抱くなどの理由から、レトリーバー種に切り替わっていきました。

盲導犬とそのユーザーに出会ったら

一紀 荒井さん(@araikazunori)がシェアした投稿

  • 目印はハーネス(胴輪)
  • 注意をそらしたり、食べ物をあげたりしない
盲導犬は、必ずハーネスをしています。ハーネスはユーザーと盲導犬を繋ぐ大切な命綱で、盲導犬にとっては「お仕事道具」でもあります。 他の補助犬と同じで、お仕事中の盲導犬の気をそらすような行動をしてはいけません。

気をつけること

  • 盲導犬をさわったり、大きな声や口笛で呼んだりしない
  • 食べ物やお水をあげたりしない
  • 静かに見守る
  • もし盲導犬ユーザーが道に迷っていたりしたら、ユーザー本人に積極的に「何かお手伝いしましょうか?」など声かけをする
  • 盲導犬は信号の判断はできないため、横断歩道では「赤ですよ」「青ですよ」などをユーザーに知らせる

まとめ

上目遣いで見上げる犬 他の補助犬と比べて、歴史も長く実働頭数も多い盲導犬ですが、一頭の育成に手間や時間かからないというわけではありません。 もともとの認知度が低い聴導犬や介助犬と違って、認知度が高いが故に、需要と供給が釣り合わないという状況も起きてきているそうです。 また補助犬ユーザーは、身体障害者補助犬法により補助犬同伴での飲食店や施設等を利用する権利が保障されているにも関わらず、店舗側の無理解などにより拒否される事例はなくなっていません。 ユーザーが安心して社会の中で生活を送るために、周囲の人たちの理解は欠かせないものです。盲導犬ユーザーと出会ったら、このことを思い出していただければ幸いです。そして、私たちがこういった事実を知ることで、少しでもほじょ犬ユーザーが住みやすい世の中になることを願ってやみません。

犬の気持ちを読み解くボディランゲージとは?

人間同士のコミュニケーションは会話がメインですが、犬同士がコミュニケーションを取る時は、ボディランゲージと呼ばれる体の動きで喜怒哀楽を表現しています。 つまり、日頃の犬の動きをよく観察し、このボディランゲージを読み解く事ができれば、その時、犬がどのような事を考えているのか、私達人間も少しは理解できるようになるのです。今回はそんなボディランゲージの読み方を見ていきたいと思います。

なぜ、ボディランゲージか?

なにかに注目するパピー 犬はボディランゲージで会話する生き物と言われています。人間のように話をすることができないため、子犬の頃から、親兄弟とは全身の体の動きを使って会話をしています。 挨拶もそうですよね?犬同士がお互いに鼻を合わせて匂いを嗅ぎ合います。これは、匂いにより、お互いが知り合い同士なのか、または初めて合うのかを確認していると言われています。また、匂いにより相性を確認しているとも。相手の体の上に乗るマウンティングもそうです。犬同士の優位性を表しているため、マウンティングされる側(乗られる方)は、相手の方が優位であることを認めたくない場合は、それを拒否しようと必死に抵抗します。 このように、犬が取る行動の一つ一つは何かしらの意味を持っている事が多いため、これの意味を知ることができれば、日頃の生活の中で、少しは犬の気持ちが理解できるようになるのです。とは言え、犬のボディランゲージを正確に読み取るというのは、数多くの訓練を積んだドッグトレーナー等のプロフェッショナルでも、とても難しいことです。それは、挨拶のように、目に見える行動だけではなく、匂いや音等をヒントにしていることもあります。また、人間同士であっても、会話の中で誤解が生じることもあるくらい、他者とのコミュニケーションは難しいものです。ですから、人間ではない犬の気持ちを、私達人間が100%理解することは不可能に近いとも言えるでしょう。 それでも、犬は私達人間に、自分たちの感情を知ってもらおうとボディランゲージを使って、生活の中で様々な事を発信してくれています。これを私達飼い主が学ぶことで、誤解が少なくなれば、今よりも幸せなペットとの生活が待っていることは間違いありません。そこで、今回はボディランゲージの基礎編として、それを読み解くのに必要な、体の主要パーツ一つ一つの見方について、説明していきます。

観察する場所のポイント

口を真っ直ぐ閉じている犬 犬のボディランゲージを読み解く上で、最低限観察しておかなければならない体のパーツがあります。よく言われているため、ご存知の方も多いと思いますが、以下の4箇所です。これら一つ一つをよく見なければいけないのと同時に、全体が連動して動いて意味を成すことが多いため、その部分を凝視するのではなく、一度にこれらの動きがどうなっているかを観察する必要があります。
  • 尻尾
また、これらの体の動きは、周りの状況や時間が経つにつれて、どんどん変わっていきます。そのため、周りの環境も含めて、総合的に観察する必要があるのです。

主要な目の動きとしては、以下の行動が挙げられます。
  • 目をそらす
  • じっと見つめる
  • 白目を見せる(下から上を見上げるような)

目をそらす

「あなたに敵意はありません」と表現していたり、自分自身を落ち着かせるために取っていると考えることができます。 例えば、何か愛犬が悪い事をしたときに、愛犬の目をジッと見つめて「ダメでしょ!」と言って叱った後、愛犬が自分から目をそらす行動が見られると思います。それは、「もうわかりました、ごめんなさい」と反省している行動だと考えられます。

じっと見つめる

普段よりも目を大きく開け、何かをジッと見つめている時は、対象物を注目していると考えることができます。 例えば、おやつ。犬の目の前に、おやつを持っていくと、そのおやつをジッと見つめると思います。それは「このおやつはいつ食べて良いのだろう?」と対象物の動きを観察していると考えられます。逆に、遠くの人等を見ている場合は、「こいつは自分に対して何をしてくるのか?」と警戒して、ジッと観察していることもあります。

白目を見せる

不安や恐怖から、上目遣いをすることがあります。こちらの様子を不安な気持ちで伺っている場合は、このような表情をすることが多いです。 ただ、地面に伏せた状態で、寝転がりながら上目遣いをしてくることもあります。この時は甘えやリラックスからしていることもあります。後述するように、その犬の性格によってもこの表情がプラスの意味なのか、マイナスの意味なのか異なる場合があるので、トータルで考えるようにしましょう。

耳の主な動き方としては、以下の行動が挙げられます。ただ、たれ耳など犬種によっては、うまく読み取れない場合も多い部分です。
  • 耳を立てる
  • 耳を後に倒す
  • 耳を前に倒す

耳を立てる

人間でもそうですが、外の音をよく聞きたい時は、耳に手を当てたりしますよね?あれと同じで、対象を観察している時に見られる行動と考えることができます。 外の音をよく聞きたい時や、観察物の対象が何を言っているのか、どんな音を発しているのかを感じ取っています。例えば、先程説明した「目」の動きと組み合わせることで、ジッと対象物を見ながら耳を立てているのであれば、対象物をよく観察している時という読み取り方ができるでしょう。

耳を後に倒す

これだけでは正確に判断できない行動で、不安だったり、怖い時にこの行動を取ることもあれば、甘えている時にこの行動を取ることもあります。 筆者がドッグトレーナーとして初めて会う犬の場合、この行動を取られることあります。初対面の人が近づいて来るわけですから、いきなり甘えているとは考えにくいですよね?この場合は、不安から耳を後ろに倒していると考える事ができます。逆に、飼い主が褒めてあげている時にこの行動を取る場合、飼い主に甘えていると考えることができるでしょう。

耳を前に倒す

戦闘態勢の場合に取る事が多い行動です。喧嘩をしている時に見られます。ただ、倒れ具合が少しの場合は、よく注目して聞いているだけの場合もあります。耳を観察する場合は、倒れ具合も見るようにします。

口元(マズル)

口元の動きが、人間にも直感的にわかりやすい動きかもしれません。以下の行動が挙げられます。
  • 口元が緩んでいる
  • 口を真っ直ぐ閉じている
  • 歯をむき出している

口元が緩んでいる

人間でもそうかもしれません。リラックスしていたり、甘えたりしている場合は、このように緩い表情になっています

口を真っ直ぐ閉じている

対象物に興味がある場合と考えられます。先程説明した目や耳の動きと併せて読み取る事ができれば、わかりやすい行動かもしれません。

歯をむき出している

おそらく、これは誰もが怒っている時だとわかるでしょう。大抵の場合は、唸り声も併せて発しているため、近づかない方が良いと直感的にわかると思います。 よくあるのは、この時に尻尾を振っていることがありますが、喜んでいるわけではありません。歯を見せているのですから、喜んでいるのだと勘違いして手を出してはいけません。間違いなく噛まれることになるでしょう。

尻尾

尻尾の感情表現も有名な話ですので、ご存知のかたも多いことでしょう。代表的な行動としては、以下が挙げられます。
  • ブンブン振っている
  • 尻尾が立っている
  • 尻尾を股の下に巻き込んでいる

ブンブン振っている

とても喜んでいたり、興奮状態にある時に見られます。 尻尾を振っていても、必ずしも喜んでいるとは言えません。興奮状態にあるときも同様の行動を見せるため、口元の動きや目の動きなど、他の体のパーツと一緒に見る必要があります。

尻尾が立っている

何かに注目している時に見られる行動です。威嚇のように見えることもありますが、これ単体の動きではそう判断することはできません。

尻尾を股の下に巻き込んでいる

怖い時や怯えている時に見られる行動です。 特に、花火を怖がるような子は、花火の音がしている時にこの行動が見られます。雷も同様です。また、子供嫌いの犬が、子供が近づいてきた時にこのような行動を取ります。とても怯えていることの現れのため、なるべく回避してあげることが望ましいでしょう。

犬種や性格によっても

ジッと見つめるダルメシアン 体格の大きさもさることながら、数多くの犬種が存在するのが犬の最大の特徴です。見た目も様々ですし、生まれ持った役割も様々です。 そのため、シワの多い犬であれば、表情を読み取るのが難しいかもしれませんし、全身が多くの毛で覆われたような犬の場合は、体の動きもわかりにくいでしょう。さらに、生まれ持った役割によっては、興奮しやすい犬もいれば、臆病な犬もいます。 マニュアル通りの読み解き方では限界があるというのが正直なところ。そこで、ここで紹介しているような基本的な事を押さえた上で、皆さんが飼っている犬種の情報を調べたり、愛犬の性格をよく観察し、理解するということが、犬のボディランゲージを読み解く一番の近道だと考えます。せっかく、良い相棒がいるのですから、どんな事を考えているのかよく観察してみると新しい発見があるかもしれませんよ。