【犬の雑学】犬と〇〇すると幸せになる!?犬の目に関する6つの雑学

嗅覚や聴覚が大変優れている犬ですが、人間と比べると視力は良くないと言われています。では、実際のところはどうなのでしょうか。

この記事では、私たちの愛犬はこの世界をどう見ているのか、人間にはない優れた視覚の機能や、犬と見つめ合うと幸せになる理由など、犬の「目」に関する雑学をご紹介します。

1.犬は目が悪いの?

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犬の視力は0.2~0.3程度とあまり良くありません。特に、静止した対象に焦点を合わせる能力が低く、視界はぼやけていると考えられています。

犬は遠視?近視?

犬の目から70㎝以内のものを見るのは焦点が合わず約1mほど離れると焦点を合わせられるといわれています。ただし、2~3m以上離れると、またはっきり見えなくなるという目の構造をしています。

動体視力は良い

静止している物に対しての視力は優れていませんが、本来狩りをして生活していた動物であるため、動体視力は人間よりはるかに優れています

ジャーマン・シェパード・ドッグを用いた実験によれば、動く物体なら800m先でも認識できるとされ、さらに牧羊犬では1500m先にいる人間の合図を認識できるとされています。

2.犬の視野は広い?

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犬は人間よりも広い視野を持っています。人間の視野は180°程度なのに対し、犬は220~270°程度の視野を持ちます。

この広い視野は動物を狩るのに有利な能力であり、前方だけでなく斜め後ろの対象物も目で捉えられます。

犬種によって視野が違う

興味深いことに、犬種によって顔の形が異なるため、視野も異なります。

短頭種と呼ばれるフレンチ・ブルドッグやシー・ズーのような鼻ぺちゃ犬の視野は220°程度と狭く、対照的にサイトハウンドと呼ばれるボルゾイやグレーハウンドのような鼻が長い犬は目が顔の側面に位置しているため、270°程度と広い視野を持っています。

これは犬種によって頭蓋骨の形状が異なり、それに合わせて眼球の位置も異なることが理由と考えられています。

3.フラッシュを使うと目が光るのはなぜ?

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暗い場所でフラッシュを使って写真を撮った際、犬の目が光ってしまった経験はありませんか。これは、犬の網膜の後ろにある「タペタム」と呼ばれる反射板が光を反射することにより、目が光っているように見えるためです。

このタペタムがあることで、わずかな光でも反射させて眼球の内部を明るくできるため、犬の暗闇での物体認識能力は人間の4倍以上ともいわれています。

タペタムがない犬種も

ちなみに、1年中雪のある地域で暮らしていたシベリアンハスキーなどは、雪が光を反射して十分な光を取り入れられたため、タペタムがないとされています。

4.犬は色盲ってホント?

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(左:人間が見た花束、右:犬が見た花束のイメージ)

かつては、犬は白黒しか認識できないと言われていましたが、近年の研究により、犬が正しく認識できる色は「青」「黄色」「青と黄色の中間色」であることが明らかになりました。

さらに、カリフォルニア大学の実験によれば、「赤色」は暗いグレー、「オレンジ、黄色、緑」は黄色っぽい色、「紫、青」は青っぽい色に見えているという結果が発表されています。

犬には紫外線が見える?!

また、2014年のイギリスの研究では、犬や猫は紫外線を視覚で認識できる可能性があることが示唆されました。

具体的な見え方やその背後にある脳のメカニズムはまだ解明されていませんが、犬や猫は人間が見ることのできる緑や赤などの色は認識できないかわりに、人間の目には捉えられない紫外線を感じている可能性があります。

5.犬には3つのまぶたがある?

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人間は上下2つのまぶたを持っていますが、犬や猫には目頭からわずかに出ている薄い膜状の第3のまぶたである「瞬膜」があります。これは「第三眼瞼(だいさんがんけん)」とも呼ばれます。

正常な瞬膜は、白色や淡いピンク色をしており、角膜全体を覆うほどの大きさですが、目を開けると目頭部分に収まるため、注意深く見ない限り気付かないかもしれません。

瞬膜の役割とは

この「瞬膜」は目の角膜を保護するために、ある程度動かせます。また、車のワイパーのように目に入ったゴミを目尻の方にかき出したり、涙を眼球全体に均等に行き渡らせて目の乾燥を防ぐなどの役割も果たします。

ちなみに、人間にある「下まつげ」は犬にはありません。瞬膜が下まつげの役割を兼ねていると考えられています。

6.愛犬と見つめ合うと幸せになる?

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2015年に、麻布大学を中心とした研究チームが発表した論文により、信頼関係が築かれている飼い主とその愛犬が見つめ合うことで、双方にオキシトシンが分泌されることが明らかになりました。

オキシトシンとは、脳内で分泌されるホルモンの一種で、相手との絆を深めたり不安や恐怖を軽減したりするなど、さまざまな役割を果たします。その効果から、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と表現されることもあります。

幸せループの正体とは

まず、愛犬に見つめられることで飼い主の脳内でオキシトシンが分泌されます。次に、飼い主はオキシトシンの影響を受けて愛犬と触れ合いたくなり、撫でたり抱っこしたりします。

さらに、飼い主との触れ合いによって犬の脳内でオキシトシンの分泌が促されます。そして、愛情を込めた目で再び飼い主を見つめるというように、犬と飼い主の幸せのループが生まれるのです。

まとめ

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犬は一般的に視力が人間に比べ劣るとされていますが、その一方で人間にはない優れた能力や機能を持っています。また、犬は飼い主と見つめ合うことでお互いが幸せになれるという、素晴らしい関係を築ける動物でもあります。

犬の視覚に関しては、まだ解明されていない面も多いため、今後の研究に期待が寄せられています。新たな事実が明らかになることで、犬の視覚やその他の特性についてより深く理解できるようになるかもしれませんね。

犬のまばたきが少ないのはなぜ?多い場合は病気・怪我の可能性も!

犬の目を見つめていると、「まばたきが少ないな」と感じたことがあるかもしれません。

犬のまばたきが人間よりも少ないのは正常で、それにはちゃんとした理由があります。また、犬のまばたきが通常よりも多い場合は、犬が飼い主さんに何かを伝えていたり、病気や怪我をしていることが考えられます。

今回の記事では、犬のまばたきについて考えます。

犬のまばたきが少ない理由

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犬のまばたきの回数が人間に比べて少ない理由は、目の構造の違いにあります。
人間の目には、「上まぶた」「下まぶた」がありますが、犬の目にはそれに加えて「瞬膜(しゅんまく)」という第3のまぶたがあります。

瞬膜は見える?

犬の目をよく見てみると、端の方に少しだけ白い膜があるのがわかるかもしれません。
あるいは、犬が寝ているときに白目になっていることがあるかと思いますが、実はそれは白目がむき出しなのではなく、瞬膜が閉じているのです。

この白い膜が「瞬膜」の正体で、犬や猫の目に存在します。

上まぶたや下まぶたは通常上下に移動しますが、瞬膜は水平方向に移動します。

瞬膜の役割

そもそもまぶたは、涙を目に行きわたらせて目の乾燥を防いだり、目の中にゴミが入るのを防いだりする役割があります。

瞬膜は、涙の約30%を作り出す働きがあると言われているため、それがあることでまばたきの回数が少なくて済むのです。

犬のまばたきが多い理由

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人間に比べてまばたきが少ないとはいえ、犬がまばたきをするのは正常です。
では、いつもよりもまばたきの回数が多いと感じる場合、犬はどのような状態なのでしょうか?

1. 目にゴミが入った

人間も、目にゴミが入ればまばたきをして排出しようとしますよね。
犬でも同じように、目に入ったゴミを出すために一時的にまばたきを多くすることがあります。
この場合は通常、すぐにまばたきはしなくなります。

2. まぶしい

光がまぶしいと感じると、目を細めるようにしてまばたきをすることがあります。
まぶしくないところに移動してまばたきが止めば、心配する必要はありません。

3. 敵意がないサイン

他の犬や飼い主さんと目があったときに、視線を逸らしたりまばたきをするのは、相手に対して敵意がないサインです。
犬と目があってまばたきをされたら、ゆっくりとまばたきを仕返して優しく撫でてあげましょう。

4. 緊張・退屈を感じてる

緊張していたり、退屈しているとまばたきをすることがあります。
また、いたずらをした後や粗相をした後にまばたきをする場合は、「バツが悪い」「あまり怒らないでほしい」と思っている可能性があります。

5. 目の病気・怪我

まばたきの回数が慢性的に多かったり、片目だけパチパチとしている場合は、ドライアイや角膜炎などの目の病気にかかっていたり、怪我をしているかもしれません。

特に、次のような症状が伴っているのなら、病気や怪我の可能性が高いと考えられます。なるべく早めに動物病院に連れて行きましょう。

  • 目を盛んに気にする、痛がる。
  • 涙が多い、涙やけをしている。
  • 目やにが出ている。
  • 目が充血している。
  • 目が白っぽくなっている。
  • 目をこする、掻く。
  • つまずいたり、ものにぶつかったりする。

考えられる目の病気

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では、犬のまばたきが多い場合、どのような病気が疑われるのでしょうか。

角膜びらん・角膜潰瘍

角膜が何らかの原因で損傷を受け、上皮が欠損した状態が「角膜びらん」、上皮を失った状態が「角膜潰瘍」です。
シャンプーやドライヤー、目に異物が入るなど、外的な刺激による細菌感染が原因となります。

【症状】
目やに・涙が出る、よくまぶしがる、眼瞼痙攣、角膜が赤または白っぽくなる

乾性角結膜炎(ドライアイ)

涙の分泌量が減って眼が乾燥すると、角膜や結膜に炎症が起こります。
シーズーやパグなど、目が飛び出ている犬種に多く見られる病気です。

なお、呼び名は「ドライアイ」ですが、人間のドライアイとは症状は異なります。

【症状】
粘り気のある目やにが出る、白目が充血する、角膜の色素沈着

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

いわゆる「ものもらい」です。涙を作り出す分泌腺が細菌に感染して起こる病気です。

【症状】
まぶたの腫れ、痛み

進行性網膜萎縮

遺伝性の疾患で、ミニチュアダックスフンド、ミニチュアシュナウザー、コッカースパニエル、ラブラドールレトリーバー、プードルなどに多く見られます。

【症状】
両眼に異常が起きる。初めは暗いところで目が見えにくくなり、最終的には失明する。

緑内障

眼内を満たしている「房水」が滞り、眼の内部の圧力が上昇することで起こる病気です。
柴犬、シーズー、コッカースパニエルなどによく見られます。

【症状】
充血、まぶしがる、瞳孔散大、激しい痛みによる元気消失

白内障

「水晶体」と呼ばれる眼の中の透明なレンズが白く濁る病気です。
遺伝、年齢、糖尿病、薬物、外傷など、様々な原因があり、犬にとって決して珍しい疾患ではありません。

【症状】
目が白く濁る、つまずいたりものにぶつかりやすくなる

ぶどう膜炎

脈略膜、虹彩、毛様体を合わせて「ぶどう膜」と呼びます。
感染症や免疫・代謝・血液疾患、外傷、潰瘍など、眼に関わる他の疾患に関連して起こることもありますが、原因がわからない場合も多いです。

【症状】
涙が出る、まぶしがる、眼瞼けいれん、充血

まとめ

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犬のまばたきは通常、人間よりも少ないですが、様々な要因でまばたきが多くなることがあります。
一時的なものであれば心配する必要はありませんが、慢性的な場合、何らかの病気や怪我を抱えている可能性があります。

異変に気付いたら、なるべく早めに動物病院を受診しましょう。