犬の保育園って何?ドッグトレーナーによる徹底解説!

皆さんは、「犬の保育園」や「犬の幼稚園」という名称を聞いたことはありますか。そしてそこでどんなことをするのか想像がつくでしょうか。

近年徐々に増えてきている犬の保育園ですが、まだ日本では馴染みがないのが現状です。そこで今回は、犬の保育園は何をするところで、どんなメリットやデメリットがあるか、愛犬には向いているか否かなどについて紹介します。

犬の保育園とは

犬,保育園,幼稚園,子犬

愛犬を日中のみ預かり、複数の犬と一緒にドッグトレーナーがトレーニングを行う施設です。

生後5ヶ月くらいまでは社会化トレーニングをメインに行い、徐々にオスワリ、マテ、オイデなどの基本トレーニングを行うところが多いのではないでしょうか。成犬は、具体的なお悩み改善を目指したトレーニングを行っていくことが多いでしょう。

また、「犬の保育園」「犬の幼稚園」が存在しますが、明確な違いは現時点ではありません。名称よりも、気になる施設が具体的にどんな一日を過ごすのかを確認することをおすすめします。

保育園の一日の流れ

あくまでも一例ですが、筆者が働いている犬の保育園の一日の流れを紹介します。

  • 朝:登園
  • 登園後:トレーニングや他の犬とプレイタイム
  • 昼:お昼寝
  • 休憩後:トレーニングや他の犬とプレイタイム
  • 夕方:お迎え

ざっくりとした流れになりますが、このように一日を過ごしてもらっています。メニューは一頭一頭の性格や状態に合わせて変えるため、犬ごとに内容は異なります

年齢制限はある?

受け入れ年齢は施設によって様々です。保育園という名前の通り子犬をメインにしている施設も多く見かけます。一方で、年齢制限は特に設けず、愛犬の年齢や性格、健康状態に合わせたカリキュラムを用意してくれる保育園もあります。

サイズの制限はある?

サイズは施設の広さなどの理由から小型犬、中型犬のみというところもありますが、大型犬の受け入れをしているところもあります。ただし、犬の体重で料金が異なることもあり、大きいと費用は高くなる傾向があります。

登園のメリットとデメリット

犬,保育園,幼稚園,子犬

登園によるメリット、デメリットをそれぞれ見ていきます。

登園のメリット

犬の保育園や幼稚園を利用することで、以下のように多くのメリットが考えられます。

  • ドッグトレーナーの元で良質な社会化トレーニングができる
  • 自宅での退屈な時間を有意義な社会化やトレーニング時間にできる
  • 十分な発散ができる
  • 他の犬と安全な環境で触れ合える
  • 出てきた悩みや疑問をすぐにドッグトレーナーに相談できる
  • 愛犬の日々の充実度が上がる
  • 飼い主もトレーニングついて学ぶことができ、自宅でも実践しやすい

登園のデメリット

一方で、登園には以下のようなデメリットも考えられます。

  • 費用がかかる
  • 送り迎えの対応が必要(施設によっては送迎サービスがある)
  • 犬同士の遊びの最中に歯が当たってケガをするなどのリスクがある
  • シニアの場合には負担が大きくなることもある

なお、パピーに関してはデメリット以上に登園のメリットが多く、一日でも早くパピーの頃から登園することをおすすめします。

保育園の向き不向き

犬,保育園,幼稚園,子犬

保育園に興味があっても愛犬が保育園に向いているかどうかが気になる方もいらっしゃると思います。具体的に向いている子、あまり向いていない子について解説します。

犬の保育園が向いている子

  • パピー:パピーはよほどのことがない限り、保育園に行くことをおすすめします。犬生で一度しかない社会化期を自宅でまったり過ごすか、保育園で多くの刺激の中で過ごすかは、愛犬にとっても飼い主にとってもその後に大きく影響します。
  • 犬が好きな子:犬が好きで発散が足りていない子やお留守番が多い子は、他の犬がいる中で良い刺激を得ながらトレーニングや発散ができるので保育園はおすすめです。

犬の保育園があまり向かない子

  • 犬が過度に苦手な子:犬がいると吠える、攻撃行動に出る子は、精神的にも肉体的にも負担が大きくなるため、おすすめはしません。
  • 人が過度に苦手な子:飼い主以外の人に慣れておらず、吠えや噛みなどの行動が出てしまう場合も負担が大きいため、おすすめはしません。
  • シニアの子:刺激を得るという意味では普段と違う環境で過ごすのは良いことです。ただし、他の元気な登園生たちと常に同じ空間で過ごし愛犬が休めるような空間作りがされない場合は、負担が大きく体調に影響が出る可能性もあります。シニアの愛犬を登園させたい場合は、登園時間を短くしたり、愛犬に負担のない環境設定をしてもらえるか相談することをおすすめします。

犬、人が過度に苦手な子の場合は、犬や人に対して吠えるまたは噛むという経験を重ねてしまうことで、さらに犬、人嫌いが悪化してしまう可能性があるため、出張トレーニングなどで飼い主さんがいる状況でトレーニングをしていくことをおすすめします。

ただし、こちらは大まかな目安ですので、気になる保育園があればそちらに相談してみてください。愛犬に適した提案をしてくれるかもしれません。

保育園を選ぶ際のポイント

犬,保育園,幼稚園,子犬

保育園に通わせてみたいと思われた場合、保育園選びのポイントを紹介します。

①トレーニングの方法

トレーニング方法には大きくわけて陽性トレーニングと陰性トレーニングの二種類があります。

陽性トレーニングは、取ってほしい行動をやそれに近しい行動をした時に報酬を与え、その行動の発現頻度を増やしていき、定着させる方法です。

一方の陰性トレーニングは、人からすると正しくない行動を取った際に、痛みや恐怖を与えその行動を取らないようにし人が望む行動だけを取るようにさせる方法です。

最近では、一般家庭の犬には陽性トレーニングを行うところが増えてきていると思いますが、その保育園が具体的にどんな方法でトレーニングをしているかを確認し、納得したうえで入ることをおすすめします。

②一日の登園する犬の数

保育園のメリットに他の犬と触れ合えるという点があると思いますが、一日どれくらいの犬が集まるかも確認しておきたいポイントです。あまりにも多い場合、愛犬の負担になってしまったり、トレーナーが一頭一頭に割ける時間が少ない、安全管理がしきれないというデメリットもあります。

トレーナーの数と犬の頭数がどれくらいも確認しておきましょう。

③自宅からの距離

頻繁に通うことのなる保育園ですので、あまりにも遠いと愛犬への負担が大きくなってしまうため、車でも30分圏内くらいが理想的でしょう。

送迎サービスを利用する場合も、送迎ではお店とご自宅のみの移動ではなく他の登園生の自宅も回るため、多くの時間車に乗ることも考えられます。そのため、車での移動が愛犬にとって負担になりすぎないかも確認しておきましょう。

まとめ

犬,保育園,幼稚園,子犬

犬の保育園の具体的なイメージを少しでももっていただけたでしょうか。

パピーであれば一日も早く登園されることをおすすめしますし、成犬でも保育園で良い発散や良い刺激が得られることもあります。また、お悩みが深刻化する前にまずはカウンセリングなどで悩み相談をし、今の愛犬に何が必要なのかを聞いてみるのもいいでしょう。

保育園に登園するか否かも含め、愛犬にとってどういう過ごし方がいいかを考え最適な選択をしてあげてください。

【現地レポート】アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳に行ってきた

先日、ドッグイベント「第8回アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」に行ってきました。

出展ブースやイベントがメインのドッグイベントが多い中、「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」は犬と一緒に様々なアウトドアのアクティビティを楽しめるのが特徴です。

今回は、そんな「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」の現地レポートと、ドッグイベントに参加するメリットなどをご紹介していきます。

アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳とは

youtube,アウトドア,アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳,イベント,お出かけ,メンタルキャパシティ,犬,社会化
今年で8回目となる「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」。毎年9月の第3土曜日、日曜日に行われています。
会場は標高1000mを超える自然豊かな長野県の富士見高原リゾート。「愛犬とのそとあそびを思う存分に楽しむ」がコンセプトのイベントです。

イベントを満喫できるコンテンツが盛りだくさん

youtube,アウトドア,アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳,イベント,お出かけ,メンタルキャパシティ,犬,社会化
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳ではさまざまなイベントや体験会が楽しめます。

アウトドア系

  • キャンプの達人がレクチャーしてくれる「デイキャンプ(日帰りキャンプ)」
  • 手ぶらで参加出来る「キャンプ宿泊」
  • ガイドが八ヶ岳の動植物を教えてくれる「ネイチャーハイク」
  • パワースポットの”不動清水”を目指して歩く「トレッキング」
  • インストラクターのレクチャーが受けられる「カヤック」
  • 安定感のあるゴムボートで水上移動出来る「パックラフト」
  • 愛犬の名前入り搭乗証明書がもらえる「熱気球」
  • 愛犬と森の木陰でのんびり「ハンモック」

「そとあそび」がコンセプトのイベントだけあって、アウトドア系のイベントはかなり充実しています。

スポーツ系

  • 愛犬と森の中を走って競う「トレイルランニング」
  • 課題曲に合わせて犬と踊る「ドッグダンス」
  • 初心者にも出来る技を教えてもらえる「ドッグダンス体験会」
  • ディスクドッグの第一歩に挑戦「ディスク・チャレンジ」

愛犬と一緒に出来るスポーツもたくさん。失敗してしまうのもご愛嬌です。

イベント系

  • 犬と一緒に水鉄砲で水遊び「ウォーターガン」
  • 本物のシカの角でクラフト体験「キーホルダー作り」
  • いかに早くKONGにおやつを詰められるか「KONG早詰め大会」
  • 愛犬と迷路を脱出「わんわんラビリンス・チャレンジ」

多種多様なイベントがありました。参加するのもオススメですが、飼い主の所に行かなければいけないのに、ハイテンションで走り回ってしまう犬がいたり、飼い主と一緒に走らなければいけないのに、スタッフのお姉さんの所にしっぽを振っていってしまう犬がいたりと、見ているだけでも十分に楽しめます

フォト系

  • プロが可愛くオシャレに写真を撮ってくれる「ペトグラファーによる愛犬撮影会」
  • 犬の写真を可愛く撮るコツをプロが教える「お花畑で愛犬とフォトレッスン」
  • 犬が宙に浮いた写真が撮れる「宙犬(そらいぬ)撮影体験」
  • 可愛い写真が撮れる小物がいっぱい「フォトブース」

普段よりレベルの高い写真が撮れて、SNSにアップしたり、思い出作りをしたりするのにいいですね。

他にも楽しいイベントやブースがたくさん

ご紹介しきれなかったイベントもまだまだあり、選ぶのが大変なほど盛りだくさんでした。
もちろん、犬のフードやおやつ、グッズの出展ブースも多数あり、人間用の屋台も充実していました。

イベントの喧騒に疲れたら山頂へ

youtube,アウトドア,アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳,イベント,お出かけ,メンタルキャパシティ,犬,社会化
イベント会場にずっといると、大きな音や人の多さに少し疲れを感じることがあります。そこで、自動運転のカートで200mほど山を登り、絶景の山頂へ向かいました。このカートはペットも乗ることが出来ます

山頂の1周約20分のハイキングコースは犬も人も少なく、ホッと一息つくのに最適なスポットです。

ドッグイベントは犬の社会化に最適

youtube,アウトドア,アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳,イベント,お出かけ,メンタルキャパシティ,犬,社会化
ドッグイベントは愛犬を連れてイベントで楽しめるのはもちろんですが、

  • 人混み
  • 多くの犬
  • 大きな音楽
  • マイクで喋る司会者の声

など、普段見慣れない、聞き慣れない状況に馴らすことで、犬の社会化やメンタルキャパシティを強化させる効果が期待できます。特に今回の「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」では、カヤックや熱気球など、貴重な体験をすることが出来ます。

慣れない状況・体験は犬にとっては初めはちょっと怖いかもしれません。しかし、ちょっと怖い体験に馴れていくうちに、「初めは怖かったけど大丈夫だった!」と犬に自信をつけてあげることが出来ます。自信がある犬(メンタルキャパシティが大きい犬)は、怖い物や状況の対象が少なくなるため、問題行動が起きづらく、犬自身ものびのびと暮らしていくことが出来ます

臆病な犬の場合に気をつけたいこと

元々臆病な性格の犬の場合は、いろいろな刺激に少しずつ馴れていくように心がけて下さい。

イベントの会場で怖がってしまう場合は、会場内のなるべく静かな場所に馴れることからはじめ、犬の様子を見ながら少しずつ賑やかな場所へ移動することをおすすめします。小型犬の場合は抱っこしながら馴れさせ、落ち着いてきたら歩かせる方が良いかもしれません。

また、飼い主の許可を取らずに犬同士を挨拶させてしまう飼い主もいます。普段は犬に慣れている子の場合でも、刺激の多い場所でナーバスになっている可能性もありますので、犬同士のケンカが起こらないように、特に気を配ってあげることが重要です。

最後に

youtube,アウトドア,アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳,イベント,お出かけ,メンタルキャパシティ,犬,社会化
ドッグイベントに参加する時によく感じるのは、こういったイベントに来られているのは犬に対する意識が非常に高い方が多いということです。もちろん例外はありますが、しつけが出来ている犬、マナーの良い飼い主が多いように思いました。

そして、飼い主の皆さんがご自身の犬を、とても愛されていることが良く伝わってきます。そんな幸せな犬たちが、もっと増えていくことを願いながら、会場を後にしました。

ドッグトレーナーが語る!動物と人の幸せのために出来ること

「動物と人が互いに幸せに暮らすために出来ることは何だろう」
これは動物を愛する方々にとっては、永遠のテーマかもしれません。

この難しいテーマについて、愛媛県松山市で家庭犬の出張トレーニングをされている、ドッグトレーナーの西森裕晃(にしもりひろあき)さんにお話を伺いました。
犬の飼い方についてのアドバイスや西森さんの動物愛護活動への取り組みなどご紹介していきます。

犬の飼う人たちに向けたアドバイス

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

犬を飼う前に考えて欲しいことは何ですか?

犬は生き物ですから、もちろん最後まで責任をもって飼うことが一番重要です。
他には、犬の流行りや見た目の好みで犬を選ぶ人がいらっしゃると思いますが、飼う前に考えて欲しいのは、ご自身の生活スタイルについてです。家族構成や生活のリズム、留守番の時間などを考慮して、犬種を選んで欲しいですね。

僕のお客さんでも、ご夫婦二人暮らしの方ですが、共働きで非常に忙しく留守がちのお宅で、留守番が苦手で運動量も多い犬を飼ってしまった方がいたんです。留守番の寂しさや運動不足から物を破壊してしまうなどの行動を起こしてしまい、飼い主さんが困って僕の所にご相談にいらっしゃいました。

こういった飼い主さんのライフスタイルと犬種の特徴がマッチしていないと、ストレスが原因の問題行動も出やすくなるんです。

犬を迎えた時に気を配って欲しいことは何ですか?

犬を飼いたくて、やっと飼えたような状況だと、可愛くてついついかまってしまいますよね。ただ、犬の視点からすると、ペットショップやブリーダーなどの前にいた場所からガラッと環境が変わって、とてもストレスが溜まる時なんです。可愛くても1~2日は静かにそっとしておいてあげて下さい。

新しい環境で食事や排泄がちゃんと出来るようになったら、可愛がってあげて絆作りや信頼関係を形成していく段階に入って下さい。

子犬を迎えた時にやっておきたいトレーニングはありますか?

子犬から飼った場合は、パピートレーニングに通うことをおすすめします。パピートレーニングではいろいろな物や環境に慣れさせる、社会化トレーニングを主にやっていきます。

子犬が社会を学ぶという面もありますが、飼い主さんの知識が深まり、犬に対する接し方も上手になるので、パピートレーニングに来てくれた犬とそうでない犬を比べると、その後の生活のしやすさが大きく変わってくるんですよ。

成犬になってから出来ること、気を付けたいことはありますか?

成犬になってからも社会化のトレーニングは大事ですね。子犬よりも慣れるスピードは早くありませんが、いろいろな場所に連れていったり、いろいろな状況に慣れさせたりすることは、犬と暮らしやすくする上で、とても重要です。

あと、どうしても僕が気になってしまうのは、犬をそのまま車に乗せて移動する人です。急ブレーキをかけた場合、犬がケガをするリスクは、とても深刻なものになります。車で移動する場合は、キャリーケースやクレートに入れて欲しいと思っています。

動物たちが幸せに暮らすには

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

動物の幸せのために飼い主が出来ることを教えて下さい。

まずは、犬や猫たちの習性を知って、知識をつけることだと思います。その上で、知識だけで終わるのではなく、自分の中でしっかり解釈して、実生活で行動に移していくことが重要なのではないでしょうか。
あとは、動物を擬人化せず、動物の気持ちを考えながら暮らしていって欲しいと思います。

捨てられる動物が減るために、私達が出来ることを教えて下さい。

まずは、きちんとした繁殖管理をすることですね。子供を残すことを望まないのであれば、避妊・去勢手術をすることが大事です。どうしても避妊去勢をしたくない場合は、望まない出産を避けるため、犬猫の行動管理の徹底をして欲しいと思います。

そして、飼育放棄は絶対あってはならないことです。そのために犬の場合は、やはりご自身の生活環境にあった犬を選んで欲しいと思います。
犬が言うことをきかなくて捨てる人もいるんですが、言うことをきかないと犬を責める前に、「自分はちゃんと犬に教えたのか」という視点で考えて欲しいですね。

西森さんがされている動物保護活動について教えて下さい。

以前は松山市の保護犬団体のお手伝いで、譲渡会で譲渡される犬をシャンプーするボランティアを行っていましたが、新型コロナウイルスの影響でボランティアをする側にも人数制限が設けられるようになり、今は思うように活動が出来ず残念に思っています。
犬の殺処分の現場にも立ち会って、辛かったですが現実を知ることが出来ました。

西森さんのホームページでは、動物愛護センターに収容された犬たちのありのままの姿を発信されています。

西森さんの愛媛県動物愛護センターのレポート
http://westwoods.ftw.jp/u64256.html

四国は犬猫の殺処分数が多い傾向にあると聞きますが、現状を教えて下さい。

犬の場合は、かつては野犬が多かったんですが、動物愛護センターの方々の尽力で、だいぶ減ってきたように思います。
猫の場合は、四国には漁港が多く、エサが豊富なため、そこに住み着く猫が多い傾向にあります。猫が増えることによって、殺処分をされる確率も上がりますから、まだまだ課題が多い問題です。

愛媛県の動物愛護センターでは、職員さんの日常や動物に対する思いを書いた本を出版しています。児童向けの本ですが、動物が好きな人ほど読むことが辛くなる内容かもしれません。しかし、目を背けてはいけない現実だと思います。

シェリーの読者さんへ

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

シェリーの読者さんに向けたメッセージをお願いします。

シェリーのような情報サイトで動物のことを学ぶことだけでも、僕はとても素晴らしいことだと思います。情報のアンテナを張っている人と、そうでない人では、動物との暮らし方が全然違ってきますから。

難しいのは、アンテナを張っていない人に向けて、どうやって情報を発信していくかです。それは僕もシェリーのようなメディアの方も一緒の課題ですね。

最後に

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前
ご自身も、犬が大好きな猫のもみじ君と、訓練競技会で入賞するほどの実力を持つシェパード犬のメイプリーちゃんと暮らす、動物愛にあふれる西森さん。そして、単に動物が可愛いというだけではなく、動物愛護にも真剣に取り組まれている姿勢が印象的でした。

お話を伺いながら、改めて「動物と人の幸せ」について、考えさせられるインタビューでした。

ドッグトレーナー西森さんのホームページ
http://westwoods.ftw.jp/index.html

愛犬が散歩を嫌がるのには理由があった!4つの原因と対処法

散歩に行くと言っても喜ばない。散歩に出かけてもなかなか歩こうとしない。

犬は散歩好きなイメージがありますが、散歩を嫌がる愛犬に困っている飼い主さんは意外と多いもの。でも、犬は散歩そのものが嫌いなのではなく、何かワケがあって散歩を嫌がっているのかもしれません。

今回の記事では、犬が散歩を嫌がる理由と対処法をご紹介します。

犬が散歩を嫌がる理由①外が怖い

犬,散歩,嫌がる,理由

多くの犬は、散歩が大好きです。外に出れば、たくさんの刺激が受けられ、他の犬とのコミュニケーションをとることもできます。飼い主さんと外を歩くことは、ストレス解消になり、楽しい時間になるでしょう。

しかし、それを嫌がるということは、散歩中の刺激を怖いものだと感じている可能性があります。
では、なぜ外の世界を怖いと感じてしまうのでしょうか?

社会化がうまくいかなかった

犬にとって、生後1ヶ月〜4ヶ月は「社会化期」と呼ばれる重要な時期で、他の犬や人など、様々な刺激に触れさせることが重要です。
この時期に社会化がうまくいかないと、成犬になってからも初めてのものや慣れないものに対して必要以上に警戒するようになり、「怖い」と感じるようになってしまいます。

対処法
犬の社会化は、社会化期に行うことが理想ですが、成犬になってからでも不可能ではありません。時間はかかりますが、少しずつ他の犬や人に慣れさせていきましょう
車の音や工事の音を嫌がる場合は、家で小さな音の動画を流すことから始めてみましょう。

外の世界にトラウマがある

散歩中に他の犬に追いかけまわされたり、知らない人に嫌なことをされた経験などがあると、それがトラウマとなって散歩を嫌がるようになることがあります。

対処法
トラウマの原因が分かっている場合は、その対象物が危険ではないことを犬に学習させることが重要です。
例えば、他の犬がトラウマになっているのなら、「他の犬と出会ったらおやつをあげる」「触れ合えたら褒めちぎる」など、他の犬と会うと良いことがあると学習させてみましょう。

犬が散歩を嫌がる理由②お散歩アイテムが苦手

犬,散歩,嫌がる,理由

首輪が嫌いだという犬は結構多いです。特に、小型犬に多いと言われています。

首輪のサイズが合っていない

首輪のサイズが大きすぎると散歩中に抜けてしまって危険ですが、小さすぎると苦しく感じてしまいます。

首輪の素材があっていない

首輪には色々な素材がありますが、特に鎖の首輪は締め付け感が強いために嫌がる犬が多いです。
また、金属アレルギーを持っている犬は、金属素材の首輪をすると痒みなどを起こしてしまいます。

関節が変形している

場合によっては、なんらかの病気によって関節が変形し、首輪やハーネスにぶつかって痛い、ということもあります。

対処法
犬に合った首輪やハーネスを選ぶことが重要です。サイズが分からない場合は、犬をお店に連れて行って、店員さんに測ってもらいましょう
素材は、サイズ調整ができるナイロンベルトのものがおすすめです。
関節の病気などがある場合は、どのような首輪・ハーネスを選んだら良いのか、獣医師さんに相談してみましょう。

犬が散歩を嫌がる理由③体調が悪い

犬,散歩,嫌がる,理由

これまで散歩が好きだった犬が、急に散歩を嫌がるようになった場合は、体のどこかに痛みを感じている可能性が高いです。
筆者が飼っている犬も、椎間板ヘルニアになった際、歩き方に特に異常は見られませんでしたが、だんだんと散歩を嫌がるようになりました。

老化のことも

病気以外にも、老化によって体力が衰えたり、暑さや寒さに適応できなくなることで、散歩を嫌がることもあります。

対処法
散歩を急に嫌がるようになったら、見た目に異常がなくても、体調不良のサインだと考えて動物病院に連れて行きましょう。
病気や高齢が原因で散歩を嫌がる犬は、無理に散歩に連れ出そうとはせず、庭やベランダで日向ぼっこをさせたり、犬用のカートに乗せて家の周りを歩くなどしてあげることをおすすめします。

犬が散歩を嫌がる理由④飼い主さんに甘えている

犬,散歩,嫌がる,理由

散歩には行きたがるのに、いざ歩こうとすると、飼い主さんに抱っこを要求してくる犬もいます。
体調が優れなくて歩きたくない可能性も考えられますが、単に飼い主さんに甘えようとしているのかもしれません。

ここで犬の要求を聞き入れてしまうと、犬は「頼めば抱っこしてもらえる」と学習してしまいます。

対処法
抱っこを要求されても、すぐには抱っこせず、犬が歩き始めるのを待ちましょう。
どうしても歩かない場合も、散歩コース全てを抱っこしてしまっては運動不足になってしまいます。途中まで抱っこをして、すぐに下ろすようにしましょう。

まとめ

犬,散歩,嫌がる,理由

犬が散歩を嫌がる理由は様々ですが、今回の記事では、「外の世界を怖いと感じている」「お散歩グッズが嫌い」「病気や老化」「飼い主さんに甘えている」といった原因を考えました。

もともと運動をすること自体が嫌いな犬はあまりいないはずですから、散歩を嫌がるのにはそれなりの理由があるでしょう。特に、急に散歩に行きたくなくなった場合は、病気の可能性も考え獣医さんに相談しましょう。

犬が何を考えているのかを見極めることで、犬にとっても快適なお散歩ができるようになると良いですね。

怖がりな猫にはどう接する?リラックスさせるためにできること

うちの猫は怖がりでなかなか周りに慣れてくれない、うちの猫はとても臆病。そんな愛猫と暮らしている飼い主は、愛猫とどう接するのが良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのままにしておくと、食欲がなくなったり、トイレ以外で排泄したりと問題行動を起こす場合もあります。

この記事では、そんな怖がりな猫への対応方法を解説します。愛猫のことを理解して、少しでも猫のストレスを減らしてあげましょう。

猫が怖がりになった主な原因

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音
その猫本来の性質や、怖い経験、環境の変化などが原因で怖がりになるようです。場合によっては、飼い主さんの声や動作も原因になります。

1. もともとの性質

父猫や母猫から怖がりな気質を引き継ぐと、怖がりな猫になることもあります。

2. 子猫時代の社会化不足

母猫や兄弟猫と、生後すぐに引き離された猫も怖がりになりやすい傾向にあります。子猫時代に、人間や他の動物と触れ合う機会がなかったなども原因のひとつです。

3. 生活の変化によるストレス

引っ越し、災害、飼い主さんの家族が増えた、同居する犬や猫が突然増えたなども怖がりになるきっかけです。大きな音が出る工事なども原因になります。

4. 過去の経験

虐待を受けた、捨てられた、世話をしてもらえなかったなど、猫にとってつらい経験も猫を怖がりにさせます。

5. 病気やケガの経験

病気やケガの治療が怖かったため、おびえるようになる場合もあります。

6. 体調不良

高齢猫の認知症や、なんらかの病気、痛みなどもおびえや不安を引き起こします。

猫が怖がる対象になりやすいもの

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音

飼い主さんや家族

飼い主さんや家族の声、足音などを怖がる猫がいます。あわただしく動く人や大声を出す人は特に苦手です。猫がなかなか懐かない場合は、これらに怖がっているのかもしれません。

懐かせようと無理に抱っこしたり追いかけまわしたりする人も苦手です。

同居する猫や犬

トイレや食事場所への通路をふさぐ、威嚇するなど強い同居猫や犬は怖い存在です。

大きな音

工事の音、洗濯機や掃除機など家電製品の音も怖がる対象です。大地震や雷などにおびえる猫もいます。

ストレスを感じたときよく見られる症状や行動

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音
怖がりな猫がストレスを感じていると、次のような症状や行動が見られます。
猫の様子を観察してみましょう。

  • 食欲が低下、または過食
  • 慢性的な嘔吐や下痢
  • トイレ以外の場所での排泄
  • おしっこやうんちを我慢する
  • 室内で尿マーキングを行う
  • ちょっとしたことでとび上がるほど驚く
  • 禿げるほどの過剰な毛づくろいをする
  • 毛づくろいをしなくなる
  • ケージなどから出てこない
  • 鳴いてばかりいる
  • うろうろと意味もなく歩き回る
  • 布やプラスチックなどを食べる異食

猫を怖がらせない環境を整えよう

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音

猫が怖がる場合、まずは、動物病院を受診して、体に不調がないか確認してください。そして、猫が安心できる静かな環境を整えてあげましょう。

1. 動物病院を受診する

病気や体調不良がないか、動物病院を受診しましょう。

食欲不振や嘔吐、下痢は消化器官の病気の可能性があります。排泄のトラブルは、膀胱炎などを引き起こしているかもしれません。異食は腸閉塞などを引き起こす恐れがあります。

2. 飼い主さんや家族は静かに

大声を出さない、あわただしい動きをしないなどを意識して静かに過ごします。音の出にくい履物をはいたり敷物を敷いたりして、大きな足音が立たないようにしましょう。

また、むやみに猫に声をかけないほうがいいでしょう。

3. 大きな音を減らす

洗濯機の音を怖がる場合は、防音・防振マットなどで大きな音を減らします。

ドアにもクッション性のある隙間テープなどを貼ると、大きな音が緩和されます。近所の工事音におびえている場合は、猫が過ごす部屋を変えましょう。

4. 避難場所を複数用意

近くに食事場所、水飲み場、トイレを配置した避難場所を用意します。敷物を入れた段ボールをいくつか置いたり、ケージに布をかぶせておくだけでも効果的です。

避難場所への通路も、キャットウォークを作るなど複数用意します。家具を並べて通れるようにしてもいいでしょう。猫用のトンネルをつなぎ合わせて通路を作る方法もあります。

猫が避難場所で静かにしているときに、引っ張りだすのは逆効果ですのでやめましょう。

怖がりな猫との接し方

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音
せっかく縁あって家に来た猫には懐いてほしいですよね。

猫となかなか仲良くなれない場合は、次の方法を根気強く試してみてください。何かがきっかけで怖がりになった猫にも応用できます。

1. あえて背中を向ける

猫は、目をじっと見て迫ってくる人が苦手です。そっぽを向いている方が近寄ってくる可能性があるため、猫に背を向けて座るのが効果的です。

猫がそばに座っても、声をかけずにそのまま静かに過ごしましょう。何度か繰り返していると猫は安心します。

2. おやつを利用する

おいしいものを食べると嬉しいのは猫も人間も同じ。猫の近くにおいしいおやつを置いてみましょう。

食べる様子を確認できたら、手のひらに乗せて猫が来るのを待ちます。この時も声はかけず、猫を見ません。食べた場合も声をかけないでおきます。

だんだん「おいしいおやつを持ってきてくれる優しい人」と認識して慣れてくるでしょう。

3. 一緒に遊ぶ

猫じゃらしなどで、少しずつ遊ぶのもいい方法です。「一緒にいると楽しい」と猫に認識させます。

大声を出さず、おもちゃを揺らすなどして誘いましょう。狩猟本能を刺激するので、人の手にじゃれさせるのはよくありません。

まとめ

猫,怖がり,ストレス,社会化,症状,行動,同居猫,音
猫が怖がりになったのは、本来の性質や社会化不足、怖い経験などが原因です。飼い主さんや家族の声や振る舞い、同居猫、大きな音におびている猫もいます。

何かに怖がっていると、食欲不振や嘔吐、不適切な排泄などさまざまな症状を伴いやすいのも特徴です。まずは動物病院を受診し、体調不良や痛みがないか確認します。静かな環境を作り、猫が安心して過ごせる場所を作ってあげましょう。

声をかけたり、無理に抱っこをしたりすると猫はますます怖がります。少し知らんぷりをするくらいがちょうどいいでしょう。穏やかに暮らせるようになると、少しずつ落ち着いてくるはずです。

【犬クイズ】健康的に生きるために!犬の社会化で重要なこととは?

犬の飼い主の皆さんは、「伏せ」や「待て」などのしつけの他に、「社会化」について意識したことはありますか?社会化が十分でないと、必要以上に反応したり怯えたりするなど、犬が安心して生活していくのに支障が生じてしまいます。

今回は犬の社会化についてクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬の社会化クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 次のうち、犬の社会化期に相当する時期はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「生後3週齢から13週齢」です。
犬のライフステージは下記の3つに分類されます。
①幼犬期:生後18週齢まで
②青年期:生後18週齢~2,3歳齢
③成犬期:3歳齢以上
さらに①幼犬期は下記の3つに分類されます。
(1) 新生児~生後2週齢
(2) 生後3週齢~13週齢頃
(3) 生後13週齢~18週齢
この中でも生後3週齢〜生後13週齢までの時期を「社会化期」と呼びます。この時期は、子犬の健全な成長にとって非常に重要な期間なのです。
Q.2 犬の社会化について誤っているのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「成犬の社会化トレーニングは不要」です。
社会化とは、犬が身の回りのあらゆるものに対して適応する力を習得することです。

社会化期に社会化を行った成犬であっても、継続して社会化トレーニングは必要です。また、社会化期に社会化されていない場合であったとしても、成犬になってからでもある程度までは社会化できます。社会化期の子犬と比べると精神的な柔軟性が失われており、困難であったり時間がかかってしまいます。愛犬に余計な負担をかけないためにも、できる限り適正な社会化期にトレーニングを積むことが大切です。

社会化期では、母犬や兄弟犬から遊びを通じて犬同士のコミュニケーションを学びます。適切な社会化がなされないまま家庭にやってくると、力の加減がわからず、不安や怯えから攻撃的になったり、過度なストレスがかかったりすることが多いので、なるべく早い時期に社会化トレーニングをしましょう。
Q.3 社会化期にやるべきこととして誤っているのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「生活音は自然に慣れるので、意識して慣らす必要はない」です。
特に、インターホン、掃除機、ドライヤーの音などの生活音は、いきなり鳴ったら犬は驚き、威嚇したり怯えたりします。音が鳴るたびに怯えてしまうと犬にとっても負担ですので、少しずつ意識して生活音を聞かせましょう。工事の音などは、社会化期にタイミングよく工事が始まるとは限らないので、動画サイトなどを使って慣れさせていくと良いです。

動物病院の受診やペットホテルに預ける際にも、知らない人との接触は避けられません。人見知りのまま放っておくと、知らない人と接触するたびに愛犬にストレスがかかってしまいますので、子犬の頃から家族以外のさまざまなタイプの人と会うことが大切です。

室内飼育の場合、意識しないと他の犬と触れ合う機会は減少してしまうため、散歩中に他の犬と遊ばせる時間を作ってあげましょう。散歩に出られるのはワクチン接種が完了後からですが、それでも飼い主さんが抱っこして近所を歩いたり、遠くから他の犬を見せたりすることはできます。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
獣医師が教える子犬のしつけ①〜社会化期にやるべき5つのこと
結果発表
問正解/ 問中
友達に教えてあげましょう!

ブリーダー選びと健康管理に優れた日本のペットショップとその背景

犬や猫をペットショップで買おうと思ったとき、実際にペットショップを調べてみると、とても多くの店舗があることに驚くのではないでしょうか? 都市部に住んでいれば、近所に10件以上のペットショップがあるという方もいるでしょう。それほど日本には多くのペットショップが存在しています。 今回の記事では、ペットを販売するという世間の共感を得られにくい仕組みにおいても、「どんなブリーダーから仕入れているのか」、「店での健康管理はきちんとしているか」、「店舗ではどのようなことを行なっているか」、「飼い主へのサポートは十分か」等を考え、動物愛護の観点からも工夫をしているペットショップをご紹介します。

ペットショップが様々な取り組みを行う背景

ペットショップが様々な取り組みを行う背景 近年ではペットショップで犬や猫を販売することに違和感を持つ方々が増えてきています。犬や猫、小動物の「命」を金銭で、しかも容易に取引ができてしまうこと自体がおかしいという考え方です。 しかし、中にはそうした世論を受け止めて、少しでもペット産業の改善に向けて考え方をシフトさせようと努力している企業もあります。 今回取り上げたペットショップは、ペット産業において特に問題視されがちなペットオークションを介さずに、独自の基準を設けてブリーダーから受け入れているペットショップです。
ペットオークションの問題 日本ではペットショップに流通するペットの多くが、ペットオークションを経由していると言われています。ペットオークションで「競り」にかけられたペットは、ペットショップを経由して飼い主のもとに行くわけですが、このペットオークションという形態があることで、生産者の実態がわからなくなるという問題を抱えています。これにより、悪質なブリーダーであっても商売を行いやすい環境ができあがってしまっているのです。

ペットプラス(PetPlus)

大手ペットショップチェーンのPetPlus ペットプラスは全国に100店舗以上を構えている大手ペットショップチェーンのひとつです。

ブリーダー

全国各地にいるブリーダーのもとへ専属の獣医師が定期的に巡回し、ヒヤリングや指導、ワクチン摂取、薬の処方などを行っています。 また、健康で元気な犬や猫を育成するために、独自の取引基準を設けてブリーダーから犬や猫を受け入れています。

健康管理

獣医師のいるウエルネスセンターにて厳しく健康を検査し、体調の整った犬や猫から順にお店へと移動させています。 また、店舗にも獣医師が定期的に巡回し、犬や猫の健康管理、予防管理を行っています。

店舗での取り組み

飼い主のもとへ行ってから慣れない音でストレスを感じないように、生活音に慣れるトレーニングを行なっています。 また、他の犬や猫、そして人とも触れ合うことのできるプレイルームにて、社会化トレーニングを行なっています。こうして社会化期に様々な経験を積ませることで、人を怖がったり、他の動物を威嚇するといった行動を減らすことができます。 先日の改正動物愛護法で注目されましたが、生後56日までは犬や猫の販売、展示を禁止された理由の1つはこの社会化期にありました。
ペットショップと社会化期の関係 社会化期は12週齢(生後84日)ごろまで続くため、改正動物愛護法が施行されても、ペットショップに流通してしまった犬や猫たちはこの重要な社会化期をペットショップのケージの中で過ごすことになります。この時期に、ケージの中ではなく、ケージの外で様々な経験を積むことができるのは、その犬や猫にとってはその後生きていくためには大きなメリットになります。

飼い主サポート

犬や猫の育て方から、食事、しつけ、お手入れのアドバイスを行ってくれます。また、ワクチン摂取やマイカルテ、健康の記録などが用意してあります。 また、アニコムペット保険の「すまいるべいびぃ」というプランに1ヶ月間無料で入ることができます。これは、ケガ・病気に対し、保険の対象となる診療費の100%を支払限度の範囲内で補償できるというプログラムです。 さらに、犬や猫の健康やしつけに関して24時間電話で相談できるサービス、「anicom24」も1ヶ月間無料でついてきます。
編集部注記 これらはペット保険会社による販促活動の一環と考えられるため、他のペットショップでも行っていることが多く、ペットプラスだけの特典とは言えません。
加えて、引き渡し後一年間の生命保証までついてきます。これは、店が原因の病気と、先天性障害で死亡した場合に、無償で新しい犬や猫を迎えられるという保証です。
ブリーディングと先天性障害の関係 改正動物愛護法が施行されるまで、ブリーダーは登録制でした。登録制の現状では、ブリーディングの知識がないブリーダーによる繁殖も可能なため、先天性の障害を持った犬や猫を産ませてしまう危険があり、日本では非常に深刻な問題です。改正動物愛護法により許可制になったことにより、悪質なブリーダーの排除が期待されています。

ペッツファースト(P’s First)

大手ペットショップチェーンのペッツファースト ペッツファーストは全国に70店舗を構えるペットショップチェーンです。特に関東に集中的に展開しており、関東全体で41店舗、東京都には16店舗あります。

ブリーダー

ペッツファーストは、契約するブリーダーに対し、名前、登録番号、顔写真、飼育頭数などの情報を公開するよう求めています。 こうした取り組みは、悪質なブリーダーを排斥することと、ペットのトレーサビリティーの向上につながります。

健康管理

ペッツファーストはペットの健康管理を最優先事項とし、「HACCP」の手法を用いた子犬・子猫の健康管理体制を取り入れています。 HACCPとは、商品の生産工程においてあらかじめ危害を予測し、その危害を防止するための重要管理点を特定して、そのポイントを継続的にモニタリングする手法です。そのため、商品に不良があった場合には出荷を未然に防ぐことができます。
編集部注記 ペットを「商品」と言ってしまうのは、甚だ遺憾ではありますが、上記はHACCPという元々は食品などの生産管理で用いられる管理手法を説明しているため、このような表現になっています。
具体的には、混合ワクチンの摂取や、寄生虫の予防の他、ウイルス検査などにより、管理獣医師が徹底して感染症を予防する「ドクターズチェック」が行われています。

店舗での取り組み

ペッツファーストは店舗において保護犬の譲渡活動も行っており、その累計譲渡数は1000頭を超えています。 保護活動を行っているNPO法人から犬や猫を譲り受け、獣医師によるチェックとお手入れを経たあと店舗へ移動します。店舗において条件満たした人が譲渡を望めば、譲渡契約を結んで譲渡が執り行われます。 犬や猫を販売することで利益を上げるペットショップで、このような譲渡活動を行うことは非常に珍しいと言えます。
譲渡会を行う大手企業 動物愛護への関心の高まりもあり、家具・ホームセンターの島忠・HOME’Sは、定期的に動物の譲渡会を開催しています。他にも、京王百貨店なども譲渡会を行っています。

飼い主サポート

店舗から定期的に電話で連絡があり、健康状態や自宅での様子について確認しています。こうした活動により、犬や猫の病気を未然に防ぐほか、食事やしつけに関する改善も行うことができます。また、何か疑問点があった場合には、カスタマーサポートに無料で相談できます。 また、犬や猫を飼育するにあたって、ほっとサポートの会員制度を設けています。生命保障、先天性疾患保障、里親探し代行サービス、健康診断+お手入れ+ワクチンセット、フィラリア予防+避妊・去勢チケット、フードやサービスの割引サービスがついています。

まとめ

犬・猫をどこで買うか ペットショップから犬や猫を迎えることに否定的な意見もあります。シェリー編集部でも、保護犬しか迎えないメンバーもいれば、ペットショップから犬や迎えたメンバーもおり、動物をどこから迎えるべきなのかは賛否が分かれるところです。 しかし、流通経路がどうであれ、この世に生を受け、一度我が家にやってきた命とは生涯をともにし、最後の最後まで幸せを願って寄り添っていくべきでしょう。 重要なことはその覚悟と、命を提供する側と共感ができるか?ということではないでしょうか。いくつかある選択肢の中のうち、ペットショップから命を迎えようとしている方がいたら、そのペットショップが行っている取り組みを調べてみましょう。 そこに、そのペットショップの生き物への考え方が色濃く反映されているはずです。

獣医師が教える子犬のしつけ①〜社会化期にやるべき5つのこと

突然ですが、皆さんは犬のしつけといえば何を思い浮かべますか?「座れ」「伏せ」「待て」「お手」などのしつけは、確かに犬とのコミュニケーションにとっては大切ですが、意外と忘れがちなものがあります。 それは「社会化」です。 愛犬との生活を充実させるために、今回は犬の社会化について獣医師の視点から解説していきます。

犬における社会化って何?

犬における社会化って何? 社会化とは、犬が身の周りのあらゆるものに対して適応する力を習得することをいいます。 動物病院でも、成犬になって他の人や犬に攻撃したり、大きな音に過敏に反応したりして困っているという相談をよく受けます。もちろん、その子の性格にもよるところも大きいかもしれませんが、中には社会化がうまくいってないケースも見られます。 社会化が十分でないと、初めて会う人や犬、車などを必要以上に怖がる、インターホンや掃除機などの生活音に反応するなど、落ち着いて生活できなくなり、犬にも飼い主さんにもストレスがかかってしまいます。子犬のうちにしっかり社会化をすることが重要です。

犬のライフステージ

犬のライフステージは3つに分類されます。
① 幼犬期:生後18週齢まで ② 青年期:生後18週齢~2,3歳齢 ③ 成犬期:3歳齢以上
さらに①幼犬期は下記の3つに分類されます。
(1) 新生児~生後2週齢 (2) 生後3週齢~13週齢頃 (3) 生後13週齢~18週齢
この中でも生後13週齢までの時期を「社会化期」と呼びます。通常はこの時期に、母犬や兄弟犬から遊びを通じて犬同士の会話を学ぶため、子犬の健全な成長にとって非常に重要な期間なのです。

動物販売業と社会化

現在日本では、生後56日未満の犬および猫の販売や展示を法律で禁止しており、子犬を迎え入れられるのは早くても生後8週齢頃です。 これは子犬の社会化を促すための法律ですが、いくつかの動物販売業では生後8週齢までに母犬や兄弟犬と引き離され、適切な社会化がなされないまま家庭にやってくる可能性があります。 社会化期を隔絶された世界で過ごした子犬は、いざ外の世界に出たときに衝撃を受けるでしょう。怯えてパニックになり、コミュニケーションの取れない相手に必要以上に攻撃的になるのも当然なのです。

成犬でも社会化トレーニングは可能なの?

成犬でも社会化トレーニングはもちろん可能ですが、社会化期の子犬と比較すると精神的な柔軟性が失われているため、困難であったり時間がかかってしまうこともあります。愛犬に余計な負担をかけないためにも、できる限り適正な社会化期にトレーニングを積むことが大切です。

社会化期に何をすべきか?

では、子犬の社会化はどのように行えばいいのでしょうか。いろいろなものに慣れさせるといっても、いきなりたくさんの刺激に触れさせるのは子犬にとってストレス以外の何物でもありません。 ここでは、子犬の社会化期にぜひやってほしい5つのことを紹介します。

社会化期にやるべきこと① 家に慣れさせる

社会化期にやるべきこと①家に慣れさせる お迎えしたばかりの子犬は、突然の環境の変化に戸惑っているはずです。 そのような状態で、早速いろいろなものに触れさせる必要はありません。 まずは家の中の環境に慣れてもらいましょう

社会化期にやるべきこと② 人に慣れさせる

社会化期にやるべきこと②人に慣れさせる 動物病院の受診やペットホテルに預ける際にも、知らない人との接触は避けられません。人見知りのまま放っておくと、知らない人と接触するたびに愛犬にストレスがかかってしまいますので、 子犬の頃から家族以外のさまざまなタイプの人と会うことが大切です。 特に、男性、制服を着た人、メガネをかけている人を苦手としている犬は多いように感じます。友人などに家に来てもらったり、抱っこをしながら家の近くで触れ合うのがいいでしょう。可能であれば、少しだけおやつをあげてもらうのもいいかもしれません。 子犬の緊張の様子を観察しながら、無理のない程度に積極的に人と会わせてあげてください。

社会化期にやるべきこと③ 他の犬に慣れさせる

社会化期にやるべきこと③他の犬に慣れさせる 室内飼育の場合、意識しないと他の犬と触れ合う機会は減少してしまいます。しかし、生活の中で他の犬と会うことは意外と多いものです。社会化期に適切に犬に慣れさせておかないと、散歩中に犬に会うたびに吠えてしまったり、逃げようとしたりしてしまいます。 散歩に出るのはワクチン接種が完了してからになりますが、それまでの間に全く外に連れ出さないのはもったいないです。抱っこして近所を歩いたり、遠くから他の犬を見せたりすることはできます。ワクチン接種が完了した後は、散歩中に他の犬と遊ばせる時間を作ってあげましょう。 動物病院などが定期的に開催しているパピーパーティを利用するのも有効です。

社会化期にやるべきこと④ 環境に慣れさせる

社会化期にやるべきこと④環境に慣れさせる

場所に慣れさせる

子犬にとって目に見えるもの全てが好奇心の対象であると同時に、恐怖の対象でもあります。 特に散歩コースの途中にある商店、交通量の多い道路、踏切、公園、池などは早い段階で徐々に慣れさせることが必要です。いろいろなものを見せて、聞かせて、嗅がせて、触らせてあげましょう。 また、緊急時や旅行の際に車に乗ることも想定されますので、自家用車の中の環境にも慣れさせておきましょう。

音に慣れさせる

動物病院でよく相談されるのは、インターホン、花火、掃除機、ドライヤーの音に怯えるということです。これらは生活音の中でも比較的大きな音で、いきなり鳴ったら犬は驚き、威嚇したり怯えたりします。 音が鳴ると遊びや食事を中断させる犬は、音に敏感な性格であると考えられますので、小さな音から徐々に慣れさせることが大切です。 動画サイトでさまざまな音を聞かせることもできますので、利用してみてはいかがでしょうか?
パピーナーサリーによっては、社会化期にこのようなCDを常時流しながら、おもちゃ遊びをしたりご飯を食べたりして、音に慣らしていくこともあります。
ビクターエンタテインメント
¥2,182 (2022/12/03 11:31:31時点 Amazon調べ-詳細)

社会化期にやるべきこと⑤ ものに慣れさせる

社会化期にやるべきこと⑤ものに慣れさせる 散歩の際に使用するリードや首輪、キャリーケース、ブラシ、歯みがき用品に慣れさせることも重要です。動物病院を受診するときや、災害などで避難所で生活することになった場合、首輪やキャリーケースに慣れていない犬はとてもストレスを感じてしまいます。 あらゆる物事を体験させることで、受けるストレスを最小限にし、小さなことには動じないようにしてあげることが大切です。

まとめ

子犬の社会化期にやるべきこと 新しい家族を迎え入れてから社会化における適正時期の終了まで時間がありません。犬の成長は、人間とは比べものにならないほど速いのです。しかし、その分愛犬の適応力も早く、チャレンジとクリアを繰り返していくことで、愛犬との絆も一層深まるのではないでしょうか。 これから子犬をお迎えしようと考えている方はぜひ参考にして、犬にとっても人にとっても豊かな生活を送ってくださいね。