猫飼い家庭のカーペット・ラグの選び方!抜け毛、爪研ぎ、粗相対策に
カーペットやラグには、インテリア、冷え対策、フローリングの滑り対策など、さまざまなメリットがあります。好みのデザインのカーペットやラグで、素敵な生活を楽しみたいですよね。
しかし、そこで気になるのが猫のこと。カーペットで爪研ぎをしたり、抜け毛が絡まったり、嘔吐や粗相をしてしまったり…。買ったはいいけれどうちには合わなかった、ということが起こりかねません。
一方、上手に使えば、猫がフローリングで滑って足腰に負担が掛かるのを防いだり、鳴き声や走り回る音がご近所に響くことを防いだりと、猫飼い家庭にとってもカーペットは利点がたくさんあります。
今回は、愛猫が起こすかもしれないお悩みごとに沿った、あなたにぴったりのカーペットの選び方をご紹介します。
抜け毛の多い猫のためのカーペット選び
猫に抜け毛はつきもの。特に抜け毛が多い猫や長毛種の場合、カーペットを敷けばたちまち猫の抜け毛だらけになってしまいます。
そんな愛猫にぴったりなカーペットの特徴をご紹介します。
毛足の短いカーペット
「毛足が短いカーペット」というのは、猫飼い家庭では必須の条件かもしれません。
毛足の長いシャギーラグはおしゃれですが、猫の毛が絡まってしまうと掃除機をかけても取れなくなってしまいます。
その点、毛足が短いカーペットは抜け毛の掃除のしやすさが段違いです。
毛の色が目立たないカーペット
愛猫の毛と似た色のカーペットを選べば、多少の抜け毛であれば目立ちにくくなります。
また、無地よりも柄のあるものの方が目立ちにくいです。
掃除をしても残っている抜け毛がどうしても気になってしまう、という方は試してみてはいかがでしょうか?
爪研ぎ大好きな猫のためのカーペット選び
猫は、鋭い爪を維持したりリラックスしたりするために爪研ぎをします。思う存分爪研ぎをして欲しいですが、せっかく買ったカーペットを爪研ぎでボロボロにされたくはないですよね。
爪研ぎトラブルを防ぐためには、どのようなカーペットを選べば良いでしょうか?
毛足が輪になっていない「カットパイル」
カーペットには毛足が輪になっている「ループタイプ」と、毛先がカットされている「カットパイル」の2種類があります。
ループタイプだと猫の爪が引っ掛かって怪我をしたり、カーペットの毛先が切れたり飛び出したりしやすくなります。爪が引っ掛かる感覚が楽しくて、余計にカーペットで遊んでしまう猫もいます。
そのため、カットパイルのものがおすすめです。
万が一糸が飛び出してしまった際は、引っ張らずに切っておくと、それ以上飛び出すことはなくなりますよ。
好みに合った爪研ぎを用意してあげる
猫の好みに合った爪研ぎを複数箇所に用意して、猫に覚えてもらいましょう。カーペット以外の場所で猫の爪研ぎ欲を満たしてあげることができます。
もうすでにカーペットでの爪研ぎをしてしまう猫には、カーペット素材の爪研ぎを用意してあげましょう。
嘔吐や粗相をしてしまう猫のためのカーペット選び
嘔吐や粗相が多い猫には、汚れにくく洗いやすい機能性カーペットがおすすめです。
グルーミングをした後に毛玉を吐き出しやすい猫や、トイレの失敗をしてしまいがちな猫のいるご家庭に合うカーペットタイプを3つご紹介します。
1.洗えるタイプのカーペット
洗えるタイプのカーペットには「手洗いOK」「洗濯機で丸洗いOK」「クリーニングOK」など種類があります。
頻繁に気軽に洗いたい場合は、「洗濯機で丸洗いOK」のタイプが良いでしょう。
2.撥水性・防汚性の高いカーペット
撥水性・防汚性のあるカーペットは、表面をさっと拭き取るだけで綺麗になります。
3.汚れた部分だけを取り替えられるジョイントマット
汚れた部分だけを取り除いて、洗ったり取り替えたりすることができるジョイントマット。
水洗いできるものもあるため、気軽に掃除ができます。樹脂素材のものは、水や汚れが染み込みにくいです。
その他のカーペットタイプ
ジャンプの音を吸収するカーペット
猫がキャットタワーからジャンプすると、どうしても下階にドスンという音が響いてしまいます。ご近所への騒音が気になる場合は、ジャンプの衝撃を吸収する低反発のものや防音性のあるものを選ぶと良いでしょう。
滑り止め付きのカーペット
多頭飼いの場合や部屋中を走り回るような猫の場合、カーペットがぐちゃぐちゃになってしまい、周りの家具が倒れるなんてことも。
そんなときは、滑り止め機能がついているタイプや、部屋の床全面に敷き込むタイプのものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
猫飼いのご家庭が悩まされがちなカーペットトラブルと、愛猫に合ったカーペットの選び方をご紹しました。
猫飼いのご家庭では、デザイン性に加えて、猫にとっての快適性や掃除のしやすさなども考慮して選ぶ必要があるため大変ですよね。
本記事を参考にしながら、欲しい機能が合わさったカーペットをぜひ探してみてください。
元野良猫のトイレのしつけは最初が肝心!初心者でも簡単な方法とは?
「元野良猫のトイレのしつけは必要なの…?」初めて野良猫を保護して飼うなら、飼い主さんが気になる問題ですよね。
結論から言うと、元野良猫は、飼い始めたら簡単なトイレのしつけが必要です。
野良猫に限らず、最初のトイレのしつけで失敗するとベットやソファなどに繰り返し粗相する癖が付いてしまいます。
今回は室内飼いを始めた元野良猫のトイレのしつけ方法やトイレをしない時の対処法をわかりやすくご紹介します。これから野良猫を飼う方や、野良猫を飼い始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
元野良猫でもトイレのしつけは簡単!
「元野良猫でずっと外にいたのにトイレを覚えられるのかな…?」そう心配する飼い主さんも多いでしょう。
しかし、猫は砂にトイレをする習性があるので、猫が好む砂と清潔なトイレを用意すれば、野良猫でも勝手にトイレを覚えてくれます。
猫の先祖は砂漠地帯で生活をしていたので、その名残があるのでしょう。
筆者自身、4〜5歳の元野良猫を保護して飼い始めましたが、最初のしつけから問題なくトイレが使えるようになりました。
それからというもの、今まで粗相をしたことは一度もありません。
それでは、実際に元野良猫のトイレのしつけ方法を見ていきましょう。
実際にどうやる?元野良猫のトイレのしつけ方法
実際に、筆者が成功している元野良猫のトイレのしつけ方法をご紹介します。
ケージの中にトイレを入れてそっとしておく
元野良猫を家に迎え入れたら、ケージの中にトイレを置いて猫をそっとしておきましょう。
実は、トイレのしつけに必要なことはこれだけです。
ケージを置く理由は、猫は狭い場所にいると落ち着けるからです。ケージの中にトイレがあることで、猫は落ち着いてトイレができます。
また、ケージの中は必然的に猫が気付きやすい場所なので、トイレを早く認識してくれます。
猫によっては、砂の質感に安心してケージ内のトイレにずっと居ることがありますが、環境に慣れるとトイレから出てくるので様子を見てあげてください。
猫は教えずとも環境が整っていれば勝手にトイレを覚えてくれます。まずは落ち着く環境を作って、そっと見守ってあげてください。
ケージの外にも数カ所設置すると良い
トイレは基本的にケージ内にあれば十分ですが、心配な方はケージ外にもトイレを置いておくとよいでしょう。
もし、元野良猫がケージから出ている時にトイレをしたくても、近くにないとベッドなどに粗相をする可能性があるからです。
筆者自身、トイレのしつけができているか心配だったので、初めはダンボールの中にペットシートと猫砂を敷いた簡易トイレを各部屋に置いていました。
元野良猫のトイレのしつけで知っておきたいこと
最初は警戒してトイレをしないことがある
元野良猫を家に迎え入れてすぐは、警戒・緊張して数日間トイレをしない場合があります。
筆者が飼い始めた元野良猫は、トイレをするまで2〜3日かかりました。
猫の緊張が解けるまで、構ったりせずにそっとしておいてあげてください。猫が危険な場所ではないと安心してくれれば、トイレをするようになります。
初めに粗相をする癖をつけないことが肝心
最初のうちは、すぐにはトイレでしてくれないかもしれません。
しかし、一度トイレを失敗すると、粗相をしたところに臭いがついたり、猫が気に入ってしまうことで、同じ場所で粗相を繰り返す可能性が高くなります。
同じ場所で粗相をしないように、粗相をした場所は臭いを分解する酵素洗剤やスプレーを使って、しっかりと後処理をしておきましょう。
また、猫がトイレを覚えるまでは、基本的にケージの中に入れておき、ケージ外で猫を部屋で遊ばせる場合は飼い主さんが見ているようにしましょう。
トイレで2回以上の排泄ができれば成功
元野良猫が、連続で2回以上トイレで排泄ができるようになれば、しつけは成功です。
もし、粗相をしても絶対に猫を叱ってはいけません。
猫は不安やストレスから粗相をする場合があり、怒ってしまうと逆効果になってしまいます。
粗相をした時は、猫を責めるのではなく、次のリストをチェックして、トイレ環境を見直しましょう。
- トイレの大きさが合っているか
- トイレが汚れていないか
- 砂の種類は適切か
- 砂に香料がついていないか
- うるさい場所に置いていないか(洗濯機の近くなど)
- ご飯の場所と隣り合っていないか
猫がトイレをしない時の対処法
元野良猫がトイレをしない場合、環境の変化による緊張やストレスが原因であることも多いです。
そんな時は、猫をそっとしておいてあげることが一番効果的ですが、早くトイレができるように飼い主さんができる対処法をご紹介します。
1.元野良猫が住んでいた場所の土を猫砂に混ぜる
元野良猫が元々いた場所の土や砂を猫砂に少しだけ混ぜる方法です。
猫砂は人工物なので外とはまるで臭いが違います。元々いた場所の臭いをつけることで環境に慣れやすくなります。
2.色々な猫砂を置いておく
色々な種類の猫砂を用いる方法です。
猫砂は、紙・鉱物・おから・木などさまざまな種類があります。猫によっても好みがあるので、違う種類の砂を置きます。
猫がトイレに近づいてもトイレをしない場合などは、試してみると良いでしょう。
3.しばらく待ってもトイレをしない場合は動物病院へ
猫にトイレのしつけをするには、猫が実際にトイレをするのを根気強く待つことが大切です。
しかし、病気が原因でトイレができない場合もあるので、数日間トイレをしない時は動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
元野良猫のトイレのしつけは、砂を好む猫の習性を利用するため比較的簡単にできます。
また、元野良猫が家にきてすぐは、環境の変化に戸惑ってなかなかトイレをしてくれないことも少なくありません。そんな時は、早く環境に慣れるように静かなところでそっとしておいてあげてください。
猫が好むトイレ環境を整えたら、あとは猫が環境やトイレに慣れるまで気長に待ちましょう。