猫はどんな動物?習性や行動に合った飼い方をしているか確認しよう
猫は単独で狩りをする肉食動物で、縄張り意識や警戒心が強い動物でもあります。しかし、「一匹で寂しい?」「一緒にお出かけしたい」など、猫本来の習性を忘れて接してしまうときがあるのではないでしょうか。
飼い主さんがよかれと思った行動も、もしかしたら猫にとってストレスになっているかもしれません。
今回は、猫本来の習性や行動、飼い主さんとよりよい関係になれる飼い方の注意点を解説します。
猫は完全肉食動物「食事内容に注意」
猫は、ネズミなど小さな哺乳動物や小鳥などを狩って食べる完全肉食動物です。家で飼っている猫は狩りをしないので、猫専用の総合栄養食を与えます。総合栄養食は、猫の健康が維持できるために必要な栄養素が、バランスよく配合されているフードです。
野菜や果物などをわざわざフードに混ぜて、無理に与える必要はありません。白菜やキャベツを食べたがる猫もいますが、その場合はフードに少量混ぜる程度にします。貧血など中毒症状を起こす恐れがあるため、ネギ類やニンニクなどは絶対に与えないでください。
猫というと「魚好き」のイメージがありますが、食べ過ぎには注意が必要です。魚ばかり与えていると、黄色脂肪症などの病気になるリスクが高まります。特に、生の魚介類にはビタミンBの吸収を阻害する「チアミナーゼ」が含まれているので、お刺身を与えすぎないようにしましょう。
本来は単独行動をする動物「べったりに注意」
狩りをする際、猫は単独で行動します。群れや仲間で協力し合うこともないため、社会性はほとんどないのです。自立心が強く一匹での留守番もあまり負担になりません。
しかし、飼い主さんと離れることがストレスになる「分離不安」の猫もいます。かまい過ぎや加齢などさまざまなことが原因になるようです。コロナ禍で在宅勤務が増えたなど、飼い主さんのライフスタイルが変化したのも一因かもしれません。
分離不安になるとトイレでもお風呂でも常に飼い主さんにべったり付きまとい、留守番中は粗相などをしてしまうのです。そのような猫の様子に飼い主さんも不安が強くなり、外出できないなど悪循環に陥る恐れもあります。「猫が分離不安かも」と思ったら、まずは動物病院を受診しましょう。
警戒心が強い「環境の変化に配慮」
猫のような単独行動をする動物は、自分だけで身を守らなくてはいけないため、未知の環境や知らない人を警戒します。
そのため動物病院を怖がりますし、引っ越しやお出かけは猫にとってストレスです。動物病院に行く際は、普段からクレートに慣れさせる、外の景色を見せないなど配慮が必要です。
引っ越しも、新居に猫が慣れ親しんだものを持って行く、猫の匂いを付けておくなど対策を行いましょう。旅行に同伴させる必要はありません。留守番をさせてシッターさんに来てもらうか、慣れたペットホテルか動物病院に預けます。
縄張り意識がある「多頭飼いは慎重に」
単独行動をする猫は、強い縄張り意識があるのも特徴です。ほかの猫が縄張りに侵入するのを大変嫌がります。自分で自分の身を守る猫にとって、安心してくつろげて快適な縄張りは非常に大切な場所なのです。家で暮らす猫は、家の中が縄張りになっています。
それなのに、「一匹で寂しいだろう」と飼い主さんが知らない猫や犬をいきなり連れてきたら、困惑するのも当然です。多頭飼いがうまくいっているのは、それぞれの縄張りが確保されていてご飯の奪い合いなどがないケースでしょう。
また、親子や兄弟猫、子猫のころから一緒にいる猫(犬)などは、一緒にいてもそれほど負担にならないようです。
うまくいっているように見えても、強い猫にご飯を取られたり、お気に入りの場所を奪われたりしてストレスがたまっている猫がいることがあります。多頭飼いの猫の中に粗相など問題行動を起こす子がいる場合は、縄張りがちゃんとあるかチェックしましょう。ない場合は、キャットタワーなどを利用して縄張りを作ってあげてください。
きれい好き「シニアになったら飼い主さんがチェックを」
猫は大変きれい好きな動物です。毎日丁寧に舌でグルーミングをして、被毛の汚れやほこりをとっています。ただし、シニアになると首を曲げて舐めるのが苦痛になったり面倒になったりするようです。
毛が汚れたままでボサボサになるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。軽くマッサージをすると、血行も良くなって皮膚の異常や腫瘍なども見つけやすくなります。
トイレにこだわり「大きなトイレを用意してこまめに掃除を」
猫はトイレにもこだわりがあります。特に清潔さは重要で、トイレが汚れたままでニオイが強いと排泄を我慢してしまうほどです。下部尿路疾患を防ぐためにも、こまめに掃除をしましょう。留守中や就寝中など、すぐに掃除できない場合に備え一匹あたりトイレは2個用意します。
小さなトイレも苦手です。猫の体長の1.5倍以上ある大きさのトイレを選びましょう。
高いところが好き「周囲を見渡したい」
猫は高い場所で過ごすのも大好き。高いところから周囲を見渡していれば、敵に襲われる危険も減るので安心して過ごせます。キャットタワーを用意して、高いところが好きな猫の欲求を満たしてあげましょう。
聴覚がすぐれている「大きな音に注意」
猫の聴覚は犬の2倍と非常に優れています。猫は単独行動で狩りをするため、小動物の小さな足音やかすかな鳴き声を聞き取れます。さまざまな方向からの音を聞き取るため、左右の耳それぞれで別の動きができるほど、耳の周囲の筋肉も発達しています。
そのため猫は、雷や花火の音など大きな物音が苦手です。洗濯機や掃除機、ドライヤーの音も怖がります。大声を出す人、ドスドス音を立てて歩く人もあまり好きではないでしょう。
猫のベッドはテレビや洗濯機のそばから離し、大声を出したり、手を叩いたりするのは控えましょう。
嗅覚も鋭い「変な顔はニオイを嗅いでいるだけ」
猫は嗅覚も鋭い動物です。人が嗅ぎ取れないニオイも、第二の嗅覚と言われる鋤鼻(じょび)器官(ヤコブソン器官)で感じ取れます。口を開けて変な顔をするのは「フレーメン反応」と呼ばれます。ニオイを分析、確認するため口を開けて鋤鼻(じょび)器官にニオイを取り込もうとしています。
人間の足などを嗅いだあとにフレーメン反応があると「足が臭すぎて変な顔をしているんだ」と思われがちですが、単にニオイを取り込んでいるだけなのです。
嗅覚の鋭い猫はアロマや香水などを好みません。それだけでなく、アロマのような植物由来の精油は肝臓でうまく代謝できないので、注意が必要です。部屋でアロマを焚くのはやめましょう。
まとめ
猫は単独行動をする完全肉食動物です。さらに、縄張り意識があり警戒心も強いという特徴があります。かわいいしぐさや表情だけをみていると、猫がどんな動物だったか忘れがちですが、良かれと思った飼い主さんの行動が、猫にとって大きな負担になることもあります。
普段の生活の中で何かストレスになっていることはないか、定期的に猫の様子をチェックしてみてください。
うさぎは寂しいと死ぬって本当?多頭飼いするときに注意することとは
「うさぎは寂しいと死ぬ」という話を聞いたことがあるかもしれません。
うさぎを飼いたいと思っていても、うさぎは寂しがりやだからいつも一緒にいてあげないといけないの?多頭飼いにしてあげた方がいいの?などと心配になる方もいるかもしれません。
この記事では、うさぎは寂しいと本当に死ぬのかについて解説し、多頭飼いするときのポイントをご紹介します。
「うさぎは寂しいと死ぬ」はウソ
結論から言いますと、寂しさが原因で死ぬことに科学的な根拠はありません。
1993年に放送されたドラマ『一つ屋根の下』に登場するセリフで、「うさぎって寂しいと死んじゃう」というものがありました。人気ドラマだったことからこのセリフが世間に広まり、寂しいと死ぬといううさぎのイメージが定着してしまったようです。
また、かつてはお祭りの露店などでうさぎが売られており、セールス文句として「1羽だけだと寂しくて死んじゃうから2羽買ったほうが良い」と言われていたことも噂が広まる原因となったようです。
うさぎは単独行動をする生き物
そもそも野生のうさぎは常に集団行動をしているわけではなく、単独行動をすることもあります。このことからも、寂さが原因で死ぬということは考えられません。
突然死することがある
うさぎをはじめとする小動物は、天敵に見つからないように弱っていることを隠す動物です。
そのため、見かけ上は元気であっても徐々に衰弱していき、仕事から帰って来たら死んでしまっていたということもあります。前日までは元気だったことから、「孤独が原因で死んでしまったのではないか」と勘違いしてしまうことがあるようです。
特に生後2ヶ月以内のうさぎは、ストレスや感染症で突然死んでしまうことも少なくありません。少しの異変にもすぐに気づけるよう、普段から体重の変化や食事量、フンの様子などをしっかり把握しておきましょう。
12時間以上の絶食は危険
うさぎは草食動物なので、胃腸が常に動いている必要があります。12時間以上何も食べない状態が続くと、胃腸の機能が低下し、胃腸内の食べものが異常発酵してガスが溜まります。するとお腹が圧迫されて苦しくなり、さらに食べられなくなり、体調が悪化していきます。
そして、絶食が1日以上続くと、エネルギーを得るために全身の脂肪を肝臓に集め、大量の脂肪を処理しきれなくなった肝臓は脂肪肝になります。脂肪肝になってしまったうさぎはいつ死亡してもおかしくありません。
うさぎの体調が悪そうだけど、少し様子を見てみようと考えるかもしれません。しかし、12時間以上の絶食は命に関わり、少し留守にした間に死んでしまうことも珍しくありません。うさぎが何も食べていないと感じたらすぐに動物病院を受診してください。
多頭飼いはうさぎ同士の相性が重要
ケージは1羽に1ケージ
「うさぎは寂しがりやさんだから、他のうさぎとも一緒に過ごせるようにしてあげよう」と考えるかもしれません。しかし、うさぎは縄張り意識が強く、縄張りの中に他のうさぎがいることは非常にストレスです。基本的には1羽に1ケージを用意する必要があります。
部屋で散歩させる際は、それぞれのうさぎの性格と相性次第ではありますが、顔を合わせただけでケンカをしてしまう場合もあります。一概には言えませんが、性別による相性も影響します。
オスの多頭飼育
オスは特に縄張り意識が強く、顔を合わせるとマウンティングをしたり、激しいケンカをしたりととても危険です。ケンカで負った傷で死に至ることもあるので注意しましょう。
去勢手術をすることで少しは改善されますが、よっぽど相性が良くない限りは一緒に散歩させるのは避けましょう。
オスとメスの多頭飼育
オスとメスの相性は比較的良く、一緒にしても問題のない場合が多いです。
ただし、オスとメスを同じ空間で飼育すると、繁殖してしまう可能性があります。うさぎは交尾をするとほぼ確実に妊娠してしまうため、繁殖の予定がなければ避妊・去勢手術をした上で一緒にしましょう。
メスの多頭飼育
メス同士の場合は仲良くなりやすいです。オス同士のように大ゲンカをすることは少ないですが、相性が合わない場合はひどいケンカをすることもあります。
親子や兄弟姉妹は?
生後2〜3ヶ月頃までは同じ空間でも飼育できますが、徐々に縄張り意識が芽生え、血の繋がりは関係なくなってしまいます。ケンカをして怪我をする前に、多少大きくなったらケージを分けるようにしましょう。
また、うさぎは生後4ヶ月を過ぎると妊娠可能なため、親子や兄弟であっても繁殖を希望しない場合は気をつけましょう。
まとめ
うさぎは寂しい死ぬというのは都市伝説でした。しかし、うさぎは体の不調を隠す動物です。少し留守にした間に体調が悪化し、死んでしまうことも珍しくありません。12時間絶食が続くととても危険ですので、異変に気づいたらすぐに動物病院を受診しましょう。
縄張り意識が強いうさぎは、ほかのうさぎと同じケージで飼うとケンカをして、時には命を落とすこともあります。それぞれの飼育スペースはしっかり確保しつつ、他のうさぎと一緒に散歩をさせる際は絶対に目を離さないようにしましょう。
猫が脱走する理由とは?今からでも遅くない猫の脱走対策をご紹介
現在では完全室内飼いの考え方が主流で、自由に外に出る猫は少なくなってきています。
しかし、完全室内飼いをしていても、ちょっとした好奇心に駆られ愛猫が脱走する可能性はゼロではありません。
外は事故や野良猫との喧嘩、感染症などの危険があるため、脱走のリスクは最小限に抑えたいですよね。
今回は、猫が脱走する理由と脱走対策をにお伝えします。
大切な愛猫を守るためにも、ぜひ今回ご紹介する対策方法を試してみてください。
猫はどこから脱走するの?
猫は家のあらゆるところから脱走します。そのため、愛猫の行動範囲内のドアや窓にはしっかりと脱走対策をすることが必要です。
玄関のドア
出かける時や郵便配達など、ドアが開いた瞬間にするりと出て行ってしまう可能性があります。
ベランダや窓
高い所からでも着地ができる猫は、ベランダや窓から飛び出してしまう可能性があります。
網戸や窓を自力で開けることもあります。また、身体が柔軟な猫は少しの隙間からでもすり抜けてしまうので対策が必要になります。
猫が脱走したがる4つの理由
猫はなぜ家から外へ脱走するのでしょうか?考えられる理由を4つご紹介します。
1. 好奇心から
室内外の猫は外の世界のものに刺激を受けます。
窓から鳥や虫、野良猫などを見かけて、追いかけたい・興味を惹かれるという思いから脱走を試みてしまうのです。
2. 縄張りのパトロール
一度外に出ると、自分の縄張りが外にもでき、縄張りのパトロールをするために脱走を繰り返すこともあります。
3. 発情期
避妊去勢をしていない猫の場合、発情期に異性の猫を求めて外に出てしまうことがあります。
猫の発情期は春から秋にかけて年に2~3回あり、普段とは違う鳴き声、落ち着かない様子などのサインが現れます。
未去勢のオスは、発情期に縄張りを広げようとして外に出てしまうことがあるので、特に注意が必要です。
4. 環境の変化によるストレス
引っ越し、同居する猫が増えた、保護したばかりの時など、急な環境の変化による不安やストレスが原因になることもあります。
また、新しい場所に連れて行く際も、不安や驚きから脱走してしまうことがあるので気をつけましょう。
脱走しやすい猫の特徴
以上の理由を踏まえて、脱走しやすい猫の特徴を挙げてみます。
- 元野良猫など外で暮らしたことのある猫
- 好奇心が旺盛な猫
- 避妊・去勢手術をしていない猫
- 近所に野良猫が多い家の猫
- 多頭飼いをしていて猫同士の相性が悪い場合
愛猫が上記の特徴に当てはまる場合は特に、しっかりとした脱走対策を心がける必要があります。
猫の脱走対策
ドアや窓を開けっぱなしにしないという心がけだけでは、脱走を完全に防ぎ切ることはできません。
以下では、今からでも遅くない猫の脱走対策を4つご紹介します。
1.玄関や窓に脱走防止柵を設ける
玄関や廊下、窓に脱走防止柵を設けてみましょう。玄関用網戸でも大丈夫です。
オーダーメイドでぴったりのサイズを作れる他、ネットやホームセンター等で購入することもできます。
また、ベビーガードを2つくっつける、100円ショップのワイヤーネットや突っ張り棒、結束バンドを使うなどのアイディアでDIYもできます。
2.網戸ロックをつける
猫が網戸を自力で開けてしまわないように、網戸ロックをつけておきます。
網戸が破れていないかも確認し、猫が網戸を破ってしまうのが心配なら強度のある網戸に取り替えましょう。
3.ベランダにはネットやフェンスを
ベランダでの日向ぼっこが好きな愛猫には、ベランダの柵の隙間の対策が必要になります。
隙間を塞げるように、ネットやすだれ、柵などを取り付けることをおすすめします。
ベランダに出す際は近くに人がいる時のみにするなどの心がけも大切です。
4.マイクロチップ装着&首輪に迷子札
飼い主さんの対策不足ではなく、災害時など不測の事態下で愛猫が脱走してしまうこともあります。
地震の揺れや大きな音に驚いて逃げてしまったり、避難の最中などに脱走したりしてしまうことは少なくないです。
そのような際でもすぐに愛猫と再開できるよう、普段から迷子札をつけた首輪を付けておくと良いでしょう。万が一の時に備えてマイクロチップを装着しても良いかもしれません。
もしも猫が脱走してしまったら
もし猫が脱走してしまったら、すぐに捜索を始めてください。
室内猫は外の環境に怖がって隠れたりじっとしたりしていることが多いため、まずは家から半径100mの範囲内を目安として探してみてください。
暗く狭い隙間に入ってることがあるため、ご飯を置いてみる・飼い主さんが名前を呼んであげるなどして、徹底的に探すことが大切です。
また、近くの警察署や保健所、動物病院に保護されていないか確認をしてみましょう。SNSを使った迷子情報も効果的です。
まとめ
今回は猫が脱走する理由とその対策方法をご紹介しました。
室内飼いの猫にとって外の世界は危険に溢れています。大切な愛猫を守るためにも、脱走の対策はしっかりと行いましょう。
愛猫が脱走を繰り返す場合、室内に何らかの原因があることも考えられるため、環境を見直してみることをおすすめします。
外に出してあげたほうが良いの?猫が窓から外を見る3つの理由
猫が窓から外を見ていることって多いですよね。
完全室内飼いにしていると、「ストレスなのでは…?」「ほんとは外に出たいのかな」と不安になってしまう飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
でも、猫が窓から外を眺めているのには、実は違う理由があったのです。
今回は、そんな猫が窓から外をみる理由について解説していきます。
窓から外を見ている理由① 縄張りを監視している
猫が外を見ている理由は諸説ありますが、最もよく言われているのが「縄張りを監視している」ということ。
私たちが考えているよりずっと、猫は縄張りを意識しています。
完全室内飼いをしている場合、家の中が猫の縄張りです。窓の外から、敵が侵入してこないか、異常はないかと確認しています。
そのため、知らない人や見知らぬ生き物が近づいてくると、警戒度を上げじっと見つめる様子が見られると思います。
それらがテリトリーへ侵入してこないことが分かると安心し、それだけでストレスの発散になると言われています。
SNS上でも「にゃるそっく」などと呼ばれ、じっと窓の外を見つめる可愛らしい猫の姿を見る事ができるかと思います。
窓から外を見ている理由② 動くものを見ている
猫の動体視力・聴覚はとても優れています。
外を見ていると、たくさんの動くものや物音による刺激が得られます。
猫にとっては、こういった刺激を受け取るだけでストレス解消になります。感覚を刺激されることは大切な事です。
また、もともと狩りをして生きてきた猫にとって、これらの刺激はとても好奇心をくすぐられるものです。
窓際でじっとしながら鳥や昆虫などの小動物を目で追っている時は、狩猟本能が働いているのかもしれません。
「カカカッ」っとクラッキングをすることも
特に、猫が窓の外を見ながら、「カカカッ」「ケケケッ」と鳴いていたら、それは視野の中で動く小動物に興奮している証拠です。
クラッキングと呼ばれるこの鳴き声ですが、「獲物が見えているのに、獲れないストレス」から鳴いていると言われています。
クラッキングをしながら窓を見つめている時は、獲物に集中し夢中になっているため、そっと見守ってあげましょう。
窓から外を見ている理由③ 窓辺で日向ぼっこしている
猫が窓辺にいる様子はよく見かけますよね。猫にとって太陽光を浴びることは、様々なメリットが期待でき、重要な習慣だとされています。
毛の水分を蒸発させて、皮膚病を予防したり、血流を促進させて体温を一定に保っているとも言われています。
また、猫は日光浴で紫外線を浴びることでビタミンDを作っており、健康のためにも必要不可欠な行為なのです。
このように、猫は陽に当たることで、内側も外側も健康を保つことができます。
もし外に出してしまうとストレスに!
「外に出られないのはかわいそう!」と言って外に出してしまうと、猫にとって負担をかけることになってしまう可能性があります。
なぜなら、外の世界を知ってしまうからです。
猫は一度外に出てしまうと、テリトリーの範囲が広がります。ですが、室内飼いされている猫は頻繁に家から出ることはありません。
そのため、猫にとっては、縄張りを確認できないことがストレスになってしまうのです。
家の中だけという狭い縄張りだけであれば、「今日もパトロール終了!」と安心でき、猫にとってもストレスなく生活できるのです。
そのため、猫が外を眺めていても、「外に出たいんだわきっと…」と言って窓を開けないであげてください。
自分の縄張りがきちんと確認できていることが、猫にとってはストレスの少ない快適な生活です。
猫が快適に過ごせる環境を作ろう!
猫が窓辺で外を見ながら過ごすことはとても大事なことなので、過ごしやすい環境を整えてあげるのも良いでしょう。
1.静かで落ち着いた環境
猫にとって、窓の外から得られる刺激はストレスを解消するために重要なものです。
しかし、交通量が多かったり、大きな音がひっきりなしに聞こえたりすると、それはむしろ、ストレスの原因となってしまいます。
そのため、猫が使う窓際は、人や車の通りが少なく静かな場所が最適です。
2.日光浴がしやすい環境
猫にとって日光浴は大事な習慣なので、日当たりのいい窓を猫に開放してあげると愛猫も喜んでくれます。
いくつか方角の異なる窓を過ごしやすいように整えてあげることで、太陽の動きに合わせて日光浴する場所を変えられるようにしてあげると良いでしょう。
また、夏は日差しを和らげるためにレースのカーテンを使ったり、冬は窓際が寒くないように暖房を使ったりなど、猫がのんびり過ごせる環境づくりが大事です。
まとめ
今回は、猫が外を見たがる理由について解説しました。
猫にとって、外を眺めることはストレスを発散させる上でも重要なことです。
また、日光浴は猫を内外から健康にしてくれるので、快適に日光浴できる環境を整えてあげることが重要です。
「ずっと外を見ているから」という理由で外へ出してしまうと、逆に猫にストレスを与えてしまうことになります。
外には危険も多く、事故などに遭う可能性もあるため、外には出さず、家の中で快適に過ごせるよう工夫を凝らしてあげましょう。
【猫の気持ちクイズ】猫が窓から外を見ている理由とは?
それではさっそく、猫の気持ちクイズにチャレンジしてみましょう!
さらに、猫が太陽光を浴びることで、毛の水分を蒸発させて皮膚病を予防したり、体温を一定に保ったり、毛艶を良くする効果もあるとされています。
家の中だけという狭い縄張りであれば、「今日もパトロール終了!」と安心でき、猫にとってもストレスなく生活できるのです。
猫が窓から外を見ていたら触ったり声をかけたりせず、そっとしておきましょう。
猫が窓から外を見ている理由とは。外に出すべきなの?
【前編】猫を飼う前に知っておこう。猫の主な10の習性を紹介
毛布やお腹をふみふみする

手を甘噛みしてくる

- 長時間撫でない
- おもちゃなどを噛ませる
- 満足するまで遊んであげる
撫ででいるとき突然、猫に噛まれた!原因と対処のポイント2つ
顔をスリスリしてくる

猫のものぐさ感情表現?よく見られる尻尾のボディランゲージ7つ
自由気ままに単独行動

縄張りを大切にする

前編のまとめ

猫を室外飼いすることは危険がいっぱい!?
飼い主さんの知らないところで・・・
1. 交通事故に関わっているかも。

- 室内飼いで平均15.81歳
- 屋外飼いで平均13.26歳
2. 怪我・感染症の危険

3. ノミ・ダニなどの危険

4. 野良猫と交配してしまうと大変

5. 近所迷惑になってるかも。

- 被毛を飛散
- 近所の庭や玄関で排泄行為
- 発情期の鳴き声
でも狭いところにずっといるなんてかわいそう!

外に出してあげたほうが良いの?猫が窓から外を見る3つの理由
それでも屋外で飼うなら

猫のためにも、私たちのためにも、室内で。
