【獣医師監修】ラブラドールレトリーバーの好発疾患と健康チェック
ラブラドールレトリーバーは、盲導犬としても活躍が見られる賢い犬種です。人間が大好きで、飼い主に従順なことも特徴として挙げられます。
今回は、ラブラドールレトリーバーのかかりやすい病気と、それを踏まえた予防や健康チェックの方法をご紹介します。ラブラドールレトリーバーを飼っている方も、これから飼おうと思っている方もぜひご一読ください。
ラブラドールレトリーバーの基本情報
歴史
ラブラドールレトリーバーは、カナダ東部に位置するニューファンドランド島にいた「セントジョーンズレトリーバー」が祖先と考えられています。水中での作業が得意だったため、魚を回収する使役犬として活躍していました。
その後、能力の高さからイギリスに持ち込まれ、他のレトリバーと交配が行われて現在の姿になりました。
身体的特徴
体高は56〜57cm程度、体重は30~36kgで、大型犬に分類されます。
毛色はブラック、イエロー、チョコレートの3種類が公認されています。ダブルコートのため、抜け毛は多く、普段からのブラッシングが大切です。
性格
盲導犬としても活躍するラブラドールレトリーバーは、穏やかで、人に喜ばれることが大好きです。人懐っこいため番犬には向きませんが、飼い主には従順で賢く、自分で判断して行動することもできます。
一方で、うれしくなると興奮しすぎて、コントロールが効かなくなってしまうこともあります。大型犬ゆえ、攻撃性はなくとも他の犬や人に飛びかかるとケガをさせてしまうこともありますので注意しましょう。
ラブラドールレトリーバーの好発疾患
ラブラドールレトリーバーはどんな病気にかかりやすいかを理解し、その兆候を見逃さないことが重要です。ここでは、ラブラドールレトリーバーの好発疾患について解説します。
拡張型心筋症
【症状】
運動不耐性(疲れやすい)、胸水貯留、腹水貯留、呼吸困難など
【原因】
遺伝の関与、L-カルニチンやタウリンの欠乏などが関与している。
【備考】
心腔の顕著な拡大と収縮力の低下が特徴的。心臓から血液を送り出す力が弱くなり、全身の循環量が低下する。さらに心臓が収縮した後に心臓内の血液が空にならず、少しずつ溜まっていき、それが胸腔や腹腔に漏れ出て胸水や腹水となる。
股関節形成不全
【症状】
腰を左右に振った独特の歩き方(モンローウォーク)、うさぎ跳びのような歩き方、疼痛など
【原因】
遺伝が関与。過剰な栄養と過剰な運動によって発症が増加する。
【備考】
関節のゆるみが長期間持続すると関節炎を併発する。子犬の時期にレントゲン撮影を行い、早期に診断する必要がある。
肥満細胞腫
【症状】
皮膚のしこり、嘔吐、下痢、痒みなど
【原因】
遺伝的要素が関与していると考えられている。
【備考】
肥満細胞は免疫に関与する細胞で、ヒスタミンなどを含有する。患部をいじったりすることでこのヒスタミンが分泌され、痒みや消化器症状が引き起こされる。肥満とは付くが、太っているから発生しやすいということはない。
白内障
【症状】
水晶体の白濁、視力の低下、失明など
【原因】
ラブラドールレトリーバーでは先天性の白内障が報告されている。糖尿病や高コレステロールもリスク要因となる。また、緑内障、網膜剥離、ぶどう膜炎に続発することもある。
【備考】
出生時に見られるもの、生後6カ月齢まで、生後6ヵ月~1歳齢まで、1歳齢~3歳齢に見られるものに分類される。
進行性網膜萎縮
【症状】
夜盲、視覚消失、失明
【原因】
出生時には正常だが、数ヵ月を経て光を感じる細胞の傷害が起こる。
【備考】
夜盲症は初期症状である。
脂漏性皮膚炎
【症状】
過剰なフケ、タコ、ニキビのようなものが幼齢時から認められる。多くは2歳齢までに発症し、加齢とともに悪化する。
【原因】
先天的に表皮や脂腺の細胞増殖が速い、ターンオーバーが短いなど。
【備考】
好発部位は首、腋窩(ワキの下)、鼠径部、外耳。細菌や酵母の二次感染が起こると痒み、脱毛、炎症、悪臭を伴う。
病気の予防と健康チェック
愛犬が長く元気でいられるためには、普段からの予防や健康チェックが重要です。
ラブラドールレトリーバーという犬種の一般的な性格を考慮した上で、どんな点に注意したらいいかをご紹介します。
十分なスキンシップをとる
ラブラドールレトリーバーは人間が大好きなので、構ってあげることでストレスが発散されます。時間をとってしっかりと遊んであげましょう。
大型犬は暇になると手や足を舐めるクセがある子が多いと言われています。肢端の舐めすぎは舐性皮膚炎の原因となるので、留守番のときも愛犬を飽きさせない工夫が必要かもしれません。
それが難しければ、帰宅後に愛情表現を忘れないようにしましょう。
肥満に注意
ラブラドールレトリーバーは太りやすい犬種です。
肥満は、ただでさえ重い体重を支えている大型犬にとって骨関節にさらに負担をかけるため、生まれつき股関節に不安がある子にとっても大きな問題です。
また、糖尿病などの病気のリスク要因にもなるので、食事管理などでしっかり体重のケアをしましょう。
皮膚の状態をチェック
ラブラドールレトリーバーは、皮膚肥満細胞腫や組織球肉腫などの皮膚腫瘍や皮膚炎など、皮膚の病気が多い犬種です。
スキンシップの際には以下の点をチェックしましょう。
- 皮膚に赤みがないか
- なでた時に痒がっていないか
- 脱毛がないか
- しこりみたいなものがないか
- しこりがあるなら大きくなっていないか
子犬期にはレントゲンも
大型犬は、成長期にレントゲンを撮影し、股関節形成不全がないかをチェックした方がいいでしょう。レントゲン検査は麻酔の必要もなく、短時間で終わるため愛犬の負担も少なくて済みます。
また、子犬の時期に放射線を浴びることを心配される方も多くいますが、全く問題ありません。むしろ検査をせずに、関節疾患を見逃すことの方がリスクは高いと言えます。
まとめ
病気の治療には早期発見と早期治療が重要です。犬は言葉が話せないので自分の不調を訴えることができませんが、愛犬の健康状態を毎日チェックすることで、いち早く異常に気づけるでしょう。
ラブラドールレトリーバーは飼い主と遊ぶことが大好きです。その想いに応えてあげ、愛犬との生活をより豊かなものにできるといいですね。
【獣医師監修】フレンチブルドッグがかかりやすい病気と対策法
フレンチブルドッグは、愛嬌のある表情や元気な性格が特徴で、日本でも飼育頭数の多い犬種です。
フレンチブルドッグを始めとした「鼻ぺちゃ」の専門誌もあるなど、根強い人気を誇っています。
しかし、外見が特徴的なフレンチブルドッグは、遺伝疾患など、犬種ならではのかかりやすい病気が存在します。
今回は、フレンチブルドッグの好発疾患と、日常生活における注意点について、獣医師が解説します。
フレンチブルドッグの基本情報
歴史
フレンチブルドッグは、その名の通りフランスが原産の犬種です。
その歴史には諸説ありますが、一説には、18世紀にイギリスのブルドッグがフランスでパグやテリアと交配されて生み出されたと言われています。
身体的特徴
フレンチブルドッグの身体は、頭が大きい、目が大きい、鼻が潰れている、顔にシワが多いなどの非常に多くの特徴を備えています。
また、ブルドッグの耳が下に垂れ下がっているのに対して、フレンチブルドッグの耳は「bat ear(コウモリ耳)」と呼ばれる通りピンと立っているのが大きな特徴です。
性格
フレンチブルドッグの性格は、社交的、活発、従順、温厚と言われています。
その上、吠えることもあまりないので、飼育しやすい犬種です。
フレンチブルドッグの好発疾患
フレンチブルドッグは、身体の構造上、呼吸器や骨関節系、皮膚の疾患が多い傾向にあります。
特に呼吸に関する病気は、生活に支障が出ることもあるため、日頃から注意してあげたいところです。
鼻腔狭窄(びくうきょうさく)
【症状】
・呼吸時の大きな音
・呼吸しづらそうな様子
【原因】
多くは先天的に鼻の穴が小さく、その奥の鼻道が狭くなっていることが原因。
後天的な原因としては外傷などがある。
【備考】
短頭種ではいくつかの呼吸器異常が重なることが多く、「短頭種気道症候群」という名前が付けられている。
軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)
【症状】
・いびき
・呼吸困難
・呼吸時の大きな音
【原因】
喉の奥にある軟口蓋が生まれつき長く、気道にかぶさっていることが原因。
【備考】
鼻腔狭窄と同様、「短頭種気道症候群」のひとつ。
あまりにも呼吸に支障があるようなら、避妊や去勢手術の際に軟口蓋を短くする手術をする。
椎間板ヘルニア
【症状】
・首の痛み、首を持ち上げない
・震え
・患部を触ると怒る
・足を引きずる、四肢の不全麻痺
【原因】
背骨と背骨の間にある椎間板が、脊髄を圧迫することによる。
【備考】
ミニチュアダックスフントのような腰部椎間板ヘルニアだけでなく、頸部や胸部の椎間板ヘルニアもよく見られる。
頭が大きいフレンチブルドッグは、首などに負担がかかりやすい。
熱中症
【症状】
・体温の上昇(40℃以上)
・呼吸速拍
・粘膜が赤くなる
・意識混濁、ショック症状
【原因】
室温の上昇、興奮、激しい運動、長時間のドライヤーなど。
【備考】
短頭種で最も注意すべき病態。
急激な冷却は血栓形成に繋がることもあるため、熱中症が疑われる際は首や内股などを保冷剤などで冷やしつつ、すぐに動物病院に駆け込むこと。
皮膚疾患
【症状】
・かゆみ
・脱毛
・患部の赤み、フケ、カサブタ
【原因】
皮膚のバリア機能低下による細菌や真菌の感染、アトピーなど。
【備考】
「膿皮症」(皮膚常在菌による)、「マラセチア性皮膚炎」(脂っぽく、ベタベタする)などが主な原因疾患となる。
全体的にムッチリした体型であるため、趾間(しかん;足の指の間)や顔のシワの環境が悪くなりがち。
角膜潰瘍
【症状】
・目やに
・目が痛くて開けられない
・角膜の混濁、結膜充血、結膜浮腫
【原因】
多くは外傷によって角膜が傷つくことによる。
【備考】
鼻が短く、眼が大きいフレンチブルドッグは草や家具で眼を傷つけやすい。
肥満細胞腫
【症状】
・体表のしこり
・嘔吐、下痢などの消化器症状
【原因】
肥満細胞という白血球の一種が腫瘍化することによる。
【備考】
皮膚の肥満細胞が脾臓などに転移することもある。
日常生活のポイント①熱中症を予防する
フレンチブルドッグのような短頭種を飼う上で、最も重要なことは「熱中症を予防すること」です。短頭種は、鼻が長い犬種に比べて呼吸が下手なので、体温調節が苦手です。
熱中症を予防するため、日常生活では次のようなことに気をつけましょう。
室温と湿度の管理
特に日本のような高温多湿の夏は、短頭種にはとても辛いもの。夏の間は常にエアコンを稼働し、室温が25℃以下になるように調整してあげましょう。
また、室温が適切であっても湿度が高いと熱中症になる恐れがあります。湿度は40%〜60%になるようにし、外出時も湿度の高い時は注意してください。
外出の時間帯
散歩や動物病院への通院の時間帯も考える必要があります。
特に夏場は、なるべく涼しい時間帯を選びましょう。
夏場の外出時は準備万全に
外に出る時間帯を調節しても、確実に熱中症を防げるとは限りません。
予期せぬ緊張や興奮によって、短頭種の体温は簡単に上がってしまいます。
できることなら、タオルや手ぬぐいに凍った保冷剤を入れ、首に巻いてあげるといいです。
また、ヒンヤリする素材の服などを着せるのも良いかもしれません。
日常生活のポイント②皮膚病対策
フレンチブルドッグは皮膚トラブルが起きやすい犬種です。
特に顔の周りはシワが多く通気性が悪いため、皮膚の環境が悪くなりがちです。
定期的にシワのお手入れをしてあげましょう。
シワのお手入れ方法
①濡れティッシュなどでシワの間を拭く。
②その後、うちわなどでシワの間を乾かしてあげる。
日常生活のポイント③こまめな健康チェック
犬は言葉を話せませんが、皮膚の異常や眼の異常など、外見で分かる疾患も多くあります。
異常を見逃さないためにも、日頃の観察で正常な愛犬の状態を把握しておきましょう。
また、被毛が短いため、スキンシップをとりながら体表の腫瘤病変も見つけやすいでしょう。
そして、少しでも気になることがあれば早めに動物病院を受診することが大切です。
まとめ
フレンチブルドッグは決して丈夫とは言えない犬種です。
特に、熱中症を防ぐために夏場は常に気をつけなければなりません。
短頭種という特徴をしっかりと理解し、愛犬との生活をより良いものにして頂ければと思います。
【獣医師監修】湿疹や脱毛など、猫の皮膚異常で考えられる9つの疾患
今回のテーマは、愛猫の毛が抜ける、皮膚が赤くなるなど、猫の皮膚に関する様々なトラブルについてです。
猫の皮膚トラブルは、一時的なものなら問題ありませんが、それが何日も続き、どんどん広がっていく場合は注意が必要です。皮膚の痒みや違和感は、猫にとっても大きなストレスになります。
猫の皮膚に何が起きているのかを、獣医師と一緒に詳しく勉強していきましょう。
そもそも皮膚異常とは
皮膚が赤くなっている、痒みがあるなど、皮膚全般の異常のことです。外観に異常が見られるため、一緒に生活していて見つけやすい異常でもあります。
猫で見られる皮膚異常の一例を紹介します。
- 紅斑:赤い斑で、皮膚に盛り上がりは見られない。毛細血管の充血によって起こる。
- 脱毛:猫は全身が毛で覆われているため、全身のどこでも起こり得る。
- フケ:表皮のターンオーバーの短縮、あるいは角質の剥脱阻害が考えられる。
- カサブタ:びらんや潰瘍の上に滲出物や扁平上皮が固まって形成される。
猫の皮膚異常で受診した際に聞かれること
猫の皮膚疾患は、受診時の皮膚の状態だけでは情報が不十分です。
次のような点を飼い主さんが事前に把握しておくと、診断がスムーズに進みます。
- 初発年齢:幼齢時に発生するもの、老齢で発生するものがある
- 季節性:夏場や冬場で症状に変化はあるか
- 初発部位:最初はどこから始まったのか
- 痒みの程度:強い痒みがあるか、本人が気にしている様子はあるか
- 投薬歴:過去の治療歴、投与した薬剤の反応性
- 経過:病変の拡大、いつ頃からかなど
猫の皮膚疾患で考えられる疾患9つ
皮膚疾患は命に関わることは少ないですが、痒みがあると非常にストレスです。
そのストレスによって別の病気にかかることもあるため、早めに原因を取り除き、楽にしてあげましょう。
①膿皮症(のうひしょう)
【症状】
・皮膚小環:カサブタを伴うやや隆起した発赤が、細菌感染部位から円形に広がる。背中に見られることが多い。
・深在性膿皮症:細菌感染が皮膚の深部に及んだ状態。赤く腫れ、痛みを伴う。【原因】
細菌が表皮や毛包に入って感染。皮膚にはバリア機能があるが、環境の悪化や栄養不良、他の感染症やアレルギーなどによってバリアが弱まると発症する。
②ノミアレルギー性皮膚炎
【症状】
痒みを伴う皮疹。【原因】
ノミに対するアレルギー反応。
ノミの寄生数には関係なく、一匹でもノミがいればノミアレルギー性皮膚炎を発症する可能性がある。【備考】
ノミアレルギーによって好酸球性肉芽腫などが悪化することもある。
③食物アレルギー
【症状】
痒み、脱毛、全身性粟粒(ぞくりゅう)性皮膚炎。
特に首から上(頭部、頸部、耳介)によく見られる。【原因】
食物抗原に対するアレルギー反応。
犬と異なり、猫では食物アレルギーがどのように起こるのか解明されていない。
④皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)
【症状】
・脱毛(初期段階)。
・多量の鱗屑(りんせつ:皮が剥けてカサカサした状態)を伴う脱毛性紅斑。
・細菌の二次感染で痒みが見られることも。【原因】
皮膚糸状菌という真菌(カビの一種)による感染症。【備考】
皮膚糸状菌症はヒトにも感染することが知られており、猫はヒトへの重要な感染源として問題視されている。多頭飼育の場合は感染が蔓延する恐れがあり、早期に感染猫を隔離するのが大事。
落ちた皮膚や被毛が感染源となるため、環境の浄化も重要。
⑤舐性皮膚炎(しせいひふえん)
【症状】
脱毛、違和感。【原因】
ストレスや退屈などによって猫は自分の体を舐めるが、ザラザラの舌で舐め続けると皮膚が炎症を起こす。【備考】
元々そこに何らかの皮膚異常があったから舐めているのか、舐めた結果皮膚異常が生じているのかの判断は困難。
⑥肥満細胞腫
【症状】
悪性腫瘍が、特に頭部や頸部に発生することが多い。
小さい上に、本人が気にすることも少ないため、発見が遅れることも多い。【備考】
外科切除では広範囲の切除が望ましいとされているが、猫の肥満細胞腫では局所での攻撃性は低く、術後の予後は良好。
一方で、転移している場合の予後は悪いとされ、特に多発性(複数か所に病変が存在)の場合は要注意。
⑦扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)
【症状】
白い猫に発生しやすい癌で、好発部位は鼻、耳介、眼瞼、口唇。
病変部は潰瘍化して出血しやすく、顔面の変形も見られることがあるため非常に痛々しく見える。【備考】
転移速度は遅い。
⑧脂肪種
【症状】
脂肪細胞の増殖による良性腫瘍で、触るとプヨプヨしている。【備考】
単独で悪さをすることはあまりないが、発生部位と大きさによっては歩行や飲食に支障を来たすことも。
⑨表皮嚢胞(ひょうひのうほう)
【症状】
表皮にしこりができる。
表皮の角質・脂肪が皮膚内に溜まったもので、腫瘍ではない。【原因】
皮下に嚢胞(袋)ができ、そこに古くなった角質などが溜まることで腫瘤となる。【備考】
腫瘍ではないので転移することはない。
しかし、大きくなりすぎると自壊の恐れもあるため、手術によって切除する必要がある。
猫の皮膚異常は早めの受診を!
皮膚病変の診断や治療には時間がかかるものもあります。
細菌培養検査では2〜3日、アレルギー検査では1週間程、食物アレルギーの原因を調べるための除去食試験では数ヵ月かかることもあります。
痒みなどのストレスを早く取り除いてあげるためにも、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫の皮膚異常の相談は意外と多いものです。皮膚疾患は原因がなかなか特定できないことも意外と多く、獣医師の頭をしばしば悩ませます。
愛猫の皮膚トラブルを見つけた場合は、気軽にご相談ください。一緒に愛猫の悩みを解決していきましょう。