【2024年最新版】長生きな猫の種類は?猫の年齢早見表も

猫を飼っている方々の多くは、自身の愛猫の健康や長寿を切に願っていることでしょう。そして、これから猫を迎える方も、できるだけ一緒に過ごせるよう、寿命の長い猫種を選びたいと考えるのではないでしょうか。

この記事では、猫の年齢を人間に換算した場合の早見表と、長寿な猫種のランキングを紹介します。愛猫との幸せな日々をより長く楽しむために、猫の寿命や年齢についての知識を深めていきましょう。

長生きな猫種ランキング

AIM,ギネス世界記録,ランキング,人間,平均寿命,年齢,換算,早見表,猫,猫種,腎臓病,長寿,長生き

ペット保険のアニコム損害保険株式会社では、猫種別の平均寿命を公表しています。早速ですが、どの猫種が長寿なのか見ていきましょう。

順位 猫種 平均寿命(歳)
1 ラグドール 15.9
2 日本猫 15.5
3 混血猫 15.2
4 ペルシャ 15.1
5 アメリカン・カール 14.4
6 ベンガル 14.3
7 ペルシャ(チンチラ) 14.2
8 ソマリ 14.1
9 アビシニアン 14.1
10 マンチカン 14.0
11 ノルウェージャン・フォレスト・キャット 14.0
12 ロシアンブルー 14.0
13 スコティッシュ・フォールド 13.9
14 アメリカン・ショートヘアー 13.8
15 サイベリアン 13.8
16 ブリティッシュ・ショートヘアー 13.1
17 メイン・クーン 13.0
18 エキゾチック・ショートヘアー 12.8
19 ラガマフィン 12.5
20 ミヌエット 9.2

ランキング参考:アニコム「家庭どうぶつ白書」
https://www.anicom-page.com/hakusho/

さまざまな血統が混じり合った混血猫や、日本の気候に適した日本猫が上位にランクインしていますが、一位は意外にも純血種のラグドールでした。

世界で最も長生きした猫は?

AIM,ギネス世界記録,ランキング,人間,平均寿命,年齢,換算,早見表,猫,猫種,腎臓病,長寿,長生き

ギネス世界記録に認定されている世界で最も長寿な猫は、なんと38歳と3日も生きたそうです。

名前はCreme Puff(クリーム・パフ、日本語で「シュークリーム」を意味する)といい、アメリカテキサス州に暮らしていたメスの猫です。人間の年齢に換算すると、なんと170歳ぐらいまで生きたとされています。

猫の最長寿記録~人間の170歳まで生きた猫|ギネス世界記録
https://www.guinnessworldrecords.jp/news/2015/12/oldestcat

猫の寿命は年々延びていますが、2021年度の平均寿命は14.7歳とされています(『アニコム家庭どうぶつ白書2023』より)。そのため、クリーム・パフの記録は平均寿命の倍をはるかに超える大記録だったことがわかります。

しかし、一般の飼い猫たちもこの記録に近づける日はそう遠くないかもしれません。猫の死亡原因の上位を占めていた腎臓病の治療薬が、2027年の実用化を目指し開発が進められているからです。(2024年1月現在)。

猫の腎臓病を治す「夢の薬」がもうすぐ実現…「体内にたまったごみ」を除去するAIM薬とは?|ニューズウィーク
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/post-103311_1.php

飼っていた猫を腎臓病で亡くし、悲しい経験をされた方も多くいらっしゃることでしょう。そして、これから愛猫の長寿を願う方々にとっては、非常に嬉しい知らせとなったのではないでしょうか。

※猫のAIMについては、こちらの記事もご覧ください。

【最新研究】猫の寿命が30年に!?注目の研究をわかりやすく解説
https://cheriee.jp/cats/27624/

猫と人間の年齢比較表

AIM,ギネス世界記録,ランキング,人間,平均寿命,年齢,換算,早見表,猫,猫種,腎臓病,長寿,長生き

猫の年齢を人間に換算する方法はさまざまな計算式が存在しますが、今回は環境省が発表している「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」を参考にします。

環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/full.pdf

このパンフレットでは、猫の年齢の目安を以下のような計算式で示しています。

24 +(年齢-2)× 4

この計算式を元にして、年齢の早見表を以下のように作成しました。

生後 人間の年齢
1年 15歳
2年 24歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13年 68歳
14年 72歳
15年 76歳
16年 80歳
17年 84歳
18年 88歳
19年 92歳
20年 96歳

ご自身の愛猫は、人間に換算すると何歳くらいでしたか?これらの年齢の計算はあくまで目安ですが、愛猫のおおよその年齢を把握しておき、それに合ったケアを心がけてあげてください。

まとめ

AIM,ギネス世界記録,ランキング,人間,平均寿命,年齢,換算,早見表,猫,猫種,腎臓病,長寿,長生き

猫は人間よりはるかに早く大人になり老いていきますが、できれば愛猫には長生きしてもらいたいものですね。

月日が流れるのはあっという間ですが、一緒に過ごせる日々を大切にし、愛猫との生活を楽しんでいきましょう。

改訂履歴
2024/03/01 最新のデータを元に更新
2018/09/19 初版公開

犬の方が水を飲むのが下手?犬と猫の水の飲み方の違い

突然ですが、犬や猫はどのように水を飲んでいるか知っていますか?舌をスプーンのように水をすくって飲んでいると考えている人も多いかもしれませんが、実はそうではありませんでした。

また、一般的には、犬の方が水を飲むのが下手だと言われることが多いですが実際のところはどうなのでしょうか?

この記事では、犬と猫の水の飲み方の違いについてご紹介します。

犬や猫は人間のように水を飲めない

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
人間には厚い頬があり、液体を吸い込んだり、蓄えて飲み込むことができます。しかし、犬も猫も人間のような頬をもたないため、人間と同じ方法で水を飲むことはできません。

もちろん器用に手でコップを持って、口の中に水を流し込むこともできません。

では、犬や猫は一体どのように水を飲んでいるのでしょうか。実際には犬や猫はほぼ同じような舌の使い方をして水を口の中に運んでいます。詳しく見ていきましょう。

犬の水の飲み方

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
犬が水を飲む際、特に大型犬の場合は「ガポッガポッ」と少し大きな音を立てていることが多いかもしれません。豪快な飲みっぷりで、周りに水が飛び散ってしまうこともしばしばで、「犬は水を飲むのが下手」といわれるのはこれが理由です。犬を飼っている方なら身に覚えもあるでしょう。

そんな犬は、水の中に舌をしっかり入れて「J」のように丸め、舌の裏側で水をすくって勢いよく引っ込めます。その際、水面と口の間に水柱ができるため、水柱を口に含むことで水を飲み込みます。冒頭で述べたような、スプーンのように水をすくっていたわけではありませんでした。

なお、犬は1秒間に3回程度舌の出し入れをしているようです。

猫の水の飲み方

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
猫は水を飲むときも犬とほぼ同様な動きをして水柱を作り、素早く口を閉じることで水を飲んでいます。

ただし、犬と比べると水面付近までしか舌を入れないため、口の周りを濡らしたり、周りに水が飛び散ったりしにくいです。そのため、「巧みで優雅な飲み方」といわれることもあります。

猫は1秒間に4回程度舌を出し入れしており、一度の動作で0.14ml程度の水を飲んでいるといわれています。

犬と猫の飲水ASMR

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
ASMRとは、人の聴覚や視覚を刺激する、ゾクゾクしたり心地よくなる音を収録した動画のことで、耳かきの音や咀嚼音が人気を集めています。

今回ご紹介するのは、犬と猫がひたすらに水を飲んでいるだけの動画です。「それだけ?」と感じるかもしれませんが、不思議と見入ってしまうのでぜひ再生してみてください。

こうやって聴き比べてみると、犬の方が豪快に飲んでおり、猫の方がスピードが速いことにも気づきますね。普段は意識しなかった愛犬や愛猫の水を飲む様子が、余計に愛おしく感じるかもしれません。

犬と猫の飲水量の目安

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
犬や猫の飲水量で、体調の良し悪しがわかることもあります。いつもより多く飲んでいる、もしくは少ないというときは、何らかの体調不良を抱えている可能性があります。特に猫の場合は、高齢になると腎臓病になってしまうことが多いので、若い頃からしっかり水を飲ませることが大切です。

ここでは犬と猫の適切な飲水量について解説していきます。

犬と猫の飲水量の目安

犬も猫も1kgあたり50ml程度が目安です。

なお、普段ドライフードを食べているかウエットフードを食べているか持病の有無によっても必要な飲水量は異なります。夏や冬といった外的環境により飲水量が変化することもありますので、多少増減があっても神経質になる必要はありません。しかし、様子がおかしいと感じたら、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

給水量を把握するには

犬や猫がどのくらいの水を飲んでいるか、なるべく普段からチェックしておきましょう。

水を容器に入れる前に計量カップなどで水の量を量ってから犬や猫に与えます。2、3時間後に容器に残っている水の量を量り、最初に入れた水の量から差し引くと飲水した量が算出できます。

また、目盛りがついた水飲みの容器もおすすめです。正確な値まではわかりませんが、どのくらいの量の水を飲んでいるかの目安にはなります。毎日計量カップなどで測定するのが負担な場合はこちらも検討してみてください。


まとめ

猫,犬,水,飲み方,腎臓病,飲水量
人間のように水を吸い込めない犬や猫は、舌を器用につかって水柱を作り、それを口に含むことで水を飲んでいました。どちらもほぼ同じ方法ですが、犬は周りに水を飛ばしながら豪快に、猫は素早くかつ優雅に飲む点が異なります。

犬や猫を飼っている場合は、飲水量の把握がとても重要です。特に環境の変化がないのに飲水量が減ってきたり、逆に増えてきた場合は、何かしらの異常が生じている可能性もあるため注意しましょう。

愛犬や愛猫が水を飲んでいる姿は何時間でも見られるような気がしますね。今まで意識したことがなかった方も、ぜひ一度水を飲んでいる様子を観察してみてください。

猫にはキャットフードを!「ねこまんま」がNGな3つの理由

現在では多くの猫の飼い主が、当たり前のようにキャットフードを与えていますが、少し前までは人間の食事の残りを猫の餌として与えていたことも珍しくありませんでした。

しかし、いわゆる「ねこまんま」と呼ばれる食事は、複数の観点から猫に与えるべきではありません。

この記事では、猫に「ねこまんま」を与えてはいけない理由を詳しく解説していきます。人間の食事と同じものを与えているという人は、この記事を読み、キャットフードへの切り替えを検討しましょう。

関東と関西のねこまんま

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
「ねこまんま」と聞くと、どのような食べ物を想像するでしょうか?実はねこまんまは、関東と関西では作り方が異なります。

関東風のねこまんま:ご飯にかつお節をまぶしたもの
関西風のねこまんま:ご飯に味噌汁をかけたもの

白米をベースに、家に常備されているかつお節や、余った味噌汁が用いられており、作り方は非常に簡単です。

なお、埼玉生まれ埼玉育ちの筆者は、関西風のねこまんましか知りませんでした。逆に、関西出身だけど関東風のねこまんましか知らなかったという方も多いようです。

ねこまんまを猫に与えてはいけない3つの理由

ねこまんまは関東風と関西風の2種類あることがわかりましたが、どちらも猫に与えるのはよくありません。では、実際にねこまんまのどのような点がいけないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

理由①かつお節がダメ

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
猫の好物でもあるかつお節は、たんぱく質やビタミンが豊富で、香りが良く、食欲のない猫には食欲増進の効果が期待できるでしょう。しかし、ミネラルが豊富に含まれているため、摂取しすぎると腎臓に負担がかかり、腎臓病や尿路結石を引き起こす可能性もあります。

ミネラルには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどがあり、マグネシウムを摂りすぎると、結石の原因であるストラバイトが発生する確率が高まると考えられています。

かつお節には100gあたり70mgのマグネシウムが含まれており、10gのかつお節を食べると7mgのマグネシウムを摂取することになります。体の小さな猫にとって、7mgでも結構な量でしょう。どうしても与えたい場合は、1g程度の少量をフードにふりかけるようにしてあげてください。

また、人間用のかつお節には塩分が含まれているため、与えてはいけません

ことわざ:猫に鰹節
「猫に鰹節」ということわざを聞いたことはありますか?
これは、猫のそばに好物の鰹節を置くと盗み食いされてしまうことから、「油断できないこと」「危険であること」を意味しています。

理由②味噌がダメ

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
味噌は、大豆や米などの穀物に、塩と麹を加えて作られる発酵食品です。たんぱく質やアミノ酸、ビタミン類も豊富に含まれていることから「医者殺し」と言われるほどの栄養価があります。

しかし、味噌には大量の塩分が含まれています。人間であれば汗をかいて塩分を外に排出できますが、ほとんど汗をかかない猫が過剰に塩分を摂取すると、腎臓などの臓器に負担がかかります

人間が食べる味噌汁は、猫にとってみると過剰な量の塩分が含まれています。猫はもともと腎臓病になりやすい動物であり、腎臓に負担をかける塩分の摂取には気をつけなければいけません。
また、味噌の原料である大豆がアレルギーを起こす可能性もあります。

理由③味噌汁の具がダメ

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
味噌汁の定番の具として、長ネギや玉ねぎがあります。これらのネギ類を猫が食べてしまうと、赤血球に含まれるヘモグロビンが酸化し、赤血球が破壊されてしまいます。場合によっては、命を落としてしまうこともあるため、猫には絶対に与えてはいけません。

ネギ類を食べると、以下のような中毒症状が現れます。

  • 貧血
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 歩行不安定
  • 食欲不振
  • 呼吸困難

これらの症状は食べてから半日〜数日後に現れることが多く、誤って食べてしまった場合は、症状が現れなくてもすぐに動物病院に連れて行きましょう

米は与えても問題ない?

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
生米のまま猫に与えると消化不良を起こしてしまいますが、炊いた米であれば問題ありません。

しかし、肉食動物である猫は、本来穀物を食べる習慣がありません。そのため、糖の消化や代謝を十分には行えないことから、猫に米を積極的に与える必要はありません

猫が好んで食べる場合は、主食にはせず、スプーン1杯程度に留めましょう。

やっぱりキャットフードが一番

猫,ねこまんま,かつお節,味噌汁,ネギ,塩分,腎臓病,尿路結石,アレルギー,中毒,米,キャットフード
キャットフードも年々進化していき、栄養バランスを考えられたものはもちろん、病気に特化したものや、年齢に応じたものなど、バリエーションもさまざまです。猫にもフードの好き嫌いはありますが、愛猫が喜んで食べるフードを見つけてあげてください。

私たち人間が普段何気なく食べているものでも、他の動物にとっては害となるものがたくさんあります。手作りのご飯を与える場合は、食材や摂取カロリーには十分気をつけましょう。

また、腎臓病になりやすい猫にとって塩分は大敵です。日頃から猫の健康に気をつかい、猫にとって安心で安全な食事を選択してあげてください。

【最新研究】猫の寿命が30年に!?注目の研究をわかりやすく解説

猫は腎臓病にかかりやすいことが知られており、死亡原因の上位を占めています。食事や生活週間などを気をつけていても腎臓病にかかってしまうことも多く、今のところ治療法はありません。

しかし、もし猫の腎臓病が「治せる病気」になれば、猫の寿命が30歳になるのも夢ではないと言われています。

本記事では、猫の寿命が30年になるとされる最新の研究についてわかりやすく解説していきます。

猫の腎臓病

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
7歳以上の70%の猫が患っているという報告もある腎臓病。腎組織は一度破壊されると回復することはなく、進行を遅らせることはできても、治療する方法はまだありません。

腎臓病の原因は、塩分の過剰摂取だけでなく、タンパク質の過剰摂取や排泄の我慢、ストレスなども考えられます。猫の飼い主の多くは、これらの原因を取り除き、健康的に生きられるよう気をつけています。

しかし、腎臓の60%以上が壊れるか、機能が低下しないと症状が現れないため、気付いたときにはすでに進行してしまっています。腎臓病を早期に発見するためには、定期的な血液検査や尿検査が大切です。

宮崎徹教授のプロフィール

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
現在東京大学大学院の研究センターに籍を置いている宮崎教授は、もともと臨床医で、救急科や内科で研修を行っていました。しかし、医学が進歩したのにも関わらず、「治らない病気」が存在する現状を何とか打開したいと考えたため、研究分野へとシフトしました。

その後、自己免疫疾患の研究を行い、人間の血液中に含まれる「AIM」というタンパク質を発見しました。AIMを中心としたさまざまな病気について研究を続けている際に、獣医師との出会いからAIMと猫の腎臓病の関連に気付いたそうです。

AIMと猫の関連

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
AIMは「Apoptosis Inhibitor of Macrophage」という言葉の略で、「マクロファージを死ににくくする、元気にする」という意味があります。

マクロファージとは
マクロファージは白血球の一種で、全身の組織に広く分布しています。
体内に病原菌やウイルスなどの異物が侵入すると、マクロファージが食べて消化・殺菌することで感染を防いでいます。さらに、異物の情報をT細胞に伝え、より強力な免疫を獲得します。

病気の多くは、体内に本来存在しない物質がたまることが原因です。例えば腎臓病であれば、腎臓に死んだ細胞などのゴミがたまり、腎臓が壊れて機能が低下します。

AIMはゴミがたまっていることをマクロファージなどに知らせる働きがあり、情報を受け取ったマクロファージや他の細胞がゴミを除去するという仕組みがあります。AIMの働きが関与しているとされるのが、肥満や肝がん、そして腎臓病です。

猫のAIMは正常に機能していない

AIMはIgMというタンパク質に付着しています。本来は体内に異物が侵入するとAIMがIgMから離れて機能しますが、猫の場合はIgMとの結びつきが強固で離れられず、AIMがあるにも関わらず、欠損しているのと同じ状態であるといえます。

予防と治療が可能に

機能するAIMを猫の体内に注入することで、腎臓病を予防するだけでなく、腎機能が低下した猫にも効果があると見込んでいます

副作用は見つかっていませんが、抗体ができると効きにくくなる可能性も考えられ、今後も研究が進められます。

現在の研究段階と今後の展望

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
宮崎教授は、(株)レミアというベンチャー企業を設立し、治療薬を開発しました。

すでに治験が行われおり、腎臓病の猫にAIMを投与すると腎臓の数値が改善していくことが確認されています。今後は薬事申請に必要な臨床試験を行い、2022年までの実用化を目指しています。

猫以外にも…

薬が実用化されればネコ科の動物だけでなく、犬にも効果があると考えられます。犬の飼い主さんもぜひ希望を持ちましょう!

人間の医療でも研究が進んでおり、人間の腎臓病に対応できる薬も開発中です。さらに、アルツハイマー型の認知症への応用も可能と考えられています。

実際に寿命が30年になるかは不明

宮崎教授の研究が進み治療薬が開発されれば、腎臓病で亡くなる猫が減少し、確実に寿命は伸びると考えられます。

しかし、加齢による体の衰えは止められませんので、今後は癌や心臓病などの他の病気で亡くなる猫が多くなるかもしれません。「猫の寿命が倍に」「猫が30年生きられるようになる」という言葉が一人歩きしていますが、必ずしもそうではないことを念頭に入れておきましょう。

それでも、腎臓病で苦しむ猫が少しでも減るのであれば、猫を飼っている飼い主さんにとっては夢のある研究であることは間違いないでしょう。

研究への寄付が急増

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
猫の飼い主にとって救世主とも言えるこの研究ですが、新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃を受けたことから、現在はプロジェクトがストップしている状態です。

しかし、ウェブニュースに取り上げられたことをきっかけに、一気に注目が集まり寄付が増加しました。多くは猫の飼育経験がある人で、「うちの子は間に合わないけど、今後のために頑張ってください!」というコメントもたくさん寄せられています。

研究に協力したいと思った方は、以下のページから寄付ができます。1,000円程度の小額から寄付可能で、クレジットカードやインターネットバンキングで支払いができます。

東京大学基金
https://payment.utf.u-tokyo.ac.jp/tokyo/entry.php
寄付目的で「支援プロジェクトを指定する」を選択後、支援プロジェクトの一覧から「宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究」を選択してください。

また、この研究についてわかりやすく説明した宮崎教授の本も出版されたばかりです。こちらも、興味があればぜひ手にとってみてください。

まとめ

猫,腎臓病,最新研究,寿命,AIM,治療,30年,免疫,マクロファージ,寄付
生きているものには必ず死が訪れます。これに抗うことはできません。しかし、愛猫の苦痛が軽減され、少しでも長生きしてくれるのであれば、飼い主として幸せなことでしょう。

多くの飼い主を悩ませてきた猫の腎臓病が「予防できる病気」や「治療できる病気」になるのは目前です。ぜひ、今後の宮崎教授の研究に注目していきましょう!

【猫クイズ】早期発見がカギ!猫の腎臓病クイズ

高齢猫の死亡原因となる病気のひとつでもある腎臓病。腎臓病を予防した方がいいのは知っているけど、具体的に何をすべきなのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、猫の腎臓病の症状や予防方法をクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、猫の腎臓病クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 猫の腎臓病の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「一度腎臓の機能が失われても回復する」です。
腎臓を構成しているネフロンは加齢とともに減少していき、一度機能が失われた腎臓はほとんど回復することがないため、腎機能をなるべく長く維持することが大切です。

7歳を超えると罹患率が上がり、全体の60%が壊れるか機能が低下するまで症状が現れません。ほとんどの場合、血液検査や尿検査で診断します。
Q.2 猫の腎臓病の兆候として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「トイレの回数が減った」です。
腎臓病は症状がわかりにくい病気で、単なる加齢によるものだと勘違いしてしまうことも多いです。まずは、以下のリストでチェックしてみましょう。
  • 以前より水を何度も飲むようになった
  • トイレの回数が増えた
  • 1回のオシッコの量が増えた
  • オシッコの色がうすくなった
  • オシッコのにおいがしなくなった
  • 毛並みが悪くなってきた
  • 体重が減少してきた
もし該当する点がある場合は、かかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。特に、水を飲む回数が増えたり、トイレの回数が増えたりした場合は、なるべく早く受診することをオススメします。
Q.3 猫の腎臓病の予防として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「二年に一度は健康診断を受ける」です。
健康診断は一年に一度は行いましょう。猫のとっての一年は人間の数年に相当します。腎臓病の症状が出てきた頃には病気が進行してしまっているため、症状が見られなくても定期的に血液検査や尿検査をしてください。

塩分や脂肪の多い食事は腎臓に負担をかけてしまうため、与えないようにしましょう。

また、猫はきれい好きな子が多く、トイレが気に入らないと排泄を我慢してしまうことがあります。排泄を我慢することで腎臓に負担がかかりますので、トイレは常にきれいにしておきましょう。なるべくストレスを与えないよう、安心してのんびり過ごせる環境を整えてあげてください。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
高齢猫の死亡原因上位の腎臓病と、それを予防する方法
結果発表
問正解/ 問中
友達に教えてあげましょう!

高齢猫の死亡原因上位の腎臓病と、それを予防する方法

高齢猫の死亡原因となる病気のひとつでもある腎臓病。そのリスクは、7-8才頃から急速に高まると言われています。何が原因で、どんな症状があり、どのような予防をすればいいかを知っておくことは猫を飼育する上でとても大切なことです。 突然、腎臓病と診断されて戸惑わないためにも、腎臓病について知り、少しでも長く愛猫と一緒に居られるように予防を心がけるようにしましょう。最後に日頃の生活の中で気をつけて欲しいポイントもまとめていますので、まだ若い猫を飼っている方は、こちらを参考にしてみてください。

腎臓病とは

医療 腎臓は体の毒素や老廃物の除去、水分の調節など、生命を維持し、体の環境を一定に保つ役割を担っています。 腎臓病は、そのような腎臓の機能が低下することで起こり、貧血やおう吐、脱水など、身体中にさまざまな問題を引き起こします。一度機能が失われた腎臓はほとんど回復することがないため、普段から腎臓に負担がかからない生活をすることが大切です。

なぜ猫は腎臓病にかかりやすいの?

猫3匹 では、なぜ猫は腎臓病にかかりやすいのでしょうか? 2016年の東京大学大学院での研究により、猫がもつAIM(マクロファージ細胞自然死阻害タンパク質)が十分に機能していないことが分かりました。そのため、腎臓に傷がついても修復されず、腎臓病にかかる可能性が高くなってしまうのです。(参考:http://first.lifesciencedb.jp/archives/12082) それに加えて、腎臓を構成するネフロンの数が関係していると考えられています。ネフロンは、人間には両方の腎臓に約200万個ありますが、犬には約80万個、猫には約40万個しかありません。この数の違いが、より腎臓病を引き起こす可能性を高めているのです。 また、猫は7歳を超えると腎臓病にかかる確率が上がります。理由には諸説ありますが、ネフロンの数が加齢とともに減少していくためだと考えられています。健康な猫でも、年齢を重ねるごとに減少していき、全体の60%以上が壊れるか機能が低下すると腎臓病の症状が表れると言われています。

腎臓病にかかりやすい猫種

シャム猫 猫の中でも特に腎臓病にかかりやすいとされている猫種がこちらです。
  • シャム
  • アビシニアン
  • ペルシャ
  • ソマリ
  • ロシアンブルー
  • 三毛猫
もちろん、飼っている猫が上記に該当する・しないで、腎臓病にかかる・かからないと明確に区別されるわけではありません。あくまで参考程度に留めておくと良いでしょう。しかし、あらかじめ腎臓病にかかりやすい猫種だということを知っておくことが大切です。

腎臓病チェックリスト

猫の舌 腎臓病は症状がわかりにくい病気で、単なる加齢による症状だと勘違いしてしまうことも多いため、気付いた時には腎機能が7割以上も失われていることがあります。大切な愛猫が腎臓病にかかっていないか、些細な症状も見逃さないようにしたいですね。 まずは、以下のリストでチェックしてみましょう。
  • 以前より水を何度も飲むようになった
  • トイレの回数が増えた
  • 1回のオシッコの量が増えた
  • オシッコの色がうすくなった
  • オシッコのにおいがしなくなった
  • 毛並みが悪くなってきた
  • 体重が減少してきた
もし該当する点がある場合は、かかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。特に、水を飲む回数が増えたり、トイレの回数が増えたりした場合は、なるべく早く受診することをオススメします。

予防するには

猫 猫の場合は、規則正しい食生活をしていても腎臓病にかかってしまうことがあります。 その可能性を少しでも減らすために、以下の点に気をつけましょう。

食事を気をつける

塩分や脂肪の多い食事は腎臓に負担をかけてしまうため、与えないようにしましょう。 また、タンパク質を分解してできる老廃物を体の外に出すのも腎臓の役割です。タンパク質の過剰摂取にも気をつけましょう。

トイレを清潔に保つ

猫はきれい好きな子が多く、トイレが気に入らないと排泄を我慢してしまうことがあります。 排泄を我慢することで腎臓に負担がかかりますので、トイレは常にきれいにしておきましょう。

ストレスを与えない

猫はストレスに弱く、体調に影響を与えます。 なるべくストレスを与えないよう、のんびりできる環境を整えてあげましょう。

年に一度は定期検診を

腎臓病はなかなか症状が表れにくく、違和感を感じた時にはすでに腎臓病は進行してしまっています。進行を遅らせるような治療方法も進歩してきていますが、一度ダメージを受けた腎臓は元には戻りません。 早期に発見するために、定期的に血液検査や尿検査をすることがとても大切です。

最後に

猫 腎臓病は猫を飼う上で決して目を背けてはいけない病気です。原因や予防方法をしっかりと理解し、健康に良い食事やストレスをなるべく感じないような環境を整えてあげましょう。少しでも長く愛猫と一緒にいられるように、飼い主さんがしっかり気にかけてあげてください。