【クイズ】春から予防を!犬のフィラリア症の原因と投薬時の注意点
本記事では、犬のフィラリア症についてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬のフィラリアクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬のフィラリア症を引き起こす原因として正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「蚊による吸血」です。
フィラリアは犬の肺動脈や右心系に寄生する寄生虫で、フィラリアに寄生された蚊に刺されることによって犬の体内に侵入します。
体内に侵入したフィラリアの子虫は、犬の皮下組織、筋肉、脂肪組織などで2〜3ヵ月かけて成長します。その後、静脈に入り、心臓に達して犬の身体を蝕みます。
体内に侵入したフィラリアの子虫は、犬の皮下組織、筋肉、脂肪組織などで2〜3ヵ月かけて成長します。その後、静脈に入り、心臓に達して犬の身体を蝕みます。
Q.2 フィラリア薬であるイベルメクチンを開発したのはどこの国の人?
正解です!
不正解です!
正解は「日本」です。
フィラリア薬を開発したのは日本の科学者である、大村智教授です。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことをご存知の方も多いかもしれません。
1980年の犬の平均寿命は3歳程度で、死亡原因の上位をフィラリア症が占めていました。しかし、大村教授が開発したフィラリア予防薬の定期的な投与によりフィラリア症で亡くなる犬が激減しました。最近では犬の寿命が13歳〜14歳となり、ここ30年で寿命が10年伸びたことになります。
1980年の犬の平均寿命は3歳程度で、死亡原因の上位をフィラリア症が占めていました。しかし、大村教授が開発したフィラリア予防薬の定期的な投与によりフィラリア症で亡くなる犬が激減しました。最近では犬の寿命が13歳〜14歳となり、ここ30年で寿命が10年伸びたことになります。
Q.3 フィラリア薬について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「薬を投与すると蚊に刺されにくくなる」です。
フィラリア薬は、犬の体内に侵入してしまったフィラリアの子虫を駆虫することを目的に投与します。蚊に刺されにくくなったり、体内にフィラリアが侵入するのを防ぐものではありませんので注意しましょう。
血中にフィラリアの幼虫がいる状態でフィラリア薬をする投与と、犬がショック死を起こしてしまう危険性もあります。薬を投与する前には必ず動物病院で血液検査をしてください。
フィラリア薬は蚊が出現する時期に投与を開始し、蚊が出現しなくなってから1ヶ月後まで続ける必要があります。そのため、蚊がいない冬の時期は投与する必要がありません。一方で、マンションの高層階では蚊はいませんが、外から帰って来た人間が室内に持ち込んだり、散歩の際に刺される可能性がありますので、フィラリア薬を投与する必要があります。
血中にフィラリアの幼虫がいる状態でフィラリア薬をする投与と、犬がショック死を起こしてしまう危険性もあります。薬を投与する前には必ず動物病院で血液検査をしてください。
フィラリア薬は蚊が出現する時期に投与を開始し、蚊が出現しなくなってから1ヶ月後まで続ける必要があります。そのため、蚊がいない冬の時期は投与する必要がありません。一方で、マンションの高層階では蚊はいませんが、外から帰って来た人間が室内に持ち込んだり、散歩の際に刺される可能性がありますので、フィラリア薬を投与する必要があります。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】愛犬の命をフィラリアの脅威から守ろう!
結果発表
問正解/
問中
【獣医師監修】愛犬の命をフィラリアの脅威から守ろう!
フィラリア(犬糸状虫)とは

フィラリアの体内での成長
蚊に刺されたときにフィラリアの子虫が犬の体内に侵入します。 体内に侵入したフィラリアの子虫は、犬の皮下織、筋肉、脂肪組織、漿膜下で2〜3ヵ月をかけて成長します。その後、静脈に入り、心臓に達します。フィラリア薬ってどんな薬?

フィラリア薬の効果
フィラリアは蚊によって媒介されますので、蚊に刺されないことこそが最大の予防となります。しかし、これは現実的に不可能です。 そこで、フィラリア薬を用いて、蚊に刺されてもフィラリアに感染しないようにすることが必要不可欠です。 ここで注意したいのは、予防薬はフィラリアから体をバリアするものではないということ。あくまでも1ヵ月に1回投与することで、犬の体内に侵入してしまったフィラリアの子虫を駆虫することが目的です。フィラリア薬の投与の仕方
各製薬会社で様々なフィラリア予防薬が販売されていますが、フィラリア予防薬は「要指示医薬品」ですので、動物病院で処方してもらいます。 血液の中にフィラリアの幼虫がいる状態でフィラリア薬を投与すると、犬がショックを起こして死に至る危険性もあるので、必ず動物病院で血液検査を行ってから投与をしましょう。 フィラリア薬は基本的に錠剤タイプですが、錠剤を嫌がる場合はチーズなどに包んで与えてみましょう。フィラリア薬の投与期間
フィラリア薬は、フィラリアの生活環の子虫と呼ばれる段階にしか効果がありません。フィラリアの子虫が血管内に入る前に駆除する必要があるため、1ヵ月ごとにフィラリア薬を投与し、フィラリアの侵入を定期的にリセットしなければいけません。 つまり、フィラリア薬は蚊が出現する時期に投与を開始し、蚊が出現しなくなってから1ヵ月後まで続ける必要があるということです。 この+1ヵ月を忘れてしまうと、蚊のいない冬の時期にフィラリアが成長し、心臓に感染してしまいます。フィラリア予防のよくある間違い

マンションの高層階に住んでいるから蚊には刺されない?
外出した人の衣服に付いてくる、エレベーターに乗ってくるなどによって、高層階であっても蚊がいることは多くあります。散歩の際に蚊に刺されることもあるので、居住環境に関わらずフィラリアの予防は必須です。
動物病院で検査を受けなくてもフィラリア薬の投与を始めてよい?
前述した通り、フィラリア薬の投与前には、成虫の感染がないか予め血液検査をする必要があります。心臓にフィラリアの感染が成立している場合、成虫から生まれたフィラリアの幼虫が血中に存在する可能性があります。 このときにフィラリア薬を投与すると、幼虫の急激な死滅によってアナフィラキシーを起こす場合があり、非常に危険です。 去年の薬が余っているからと、検査をせずに投薬を開始するのは止めましょう。
飲み忘れの期間があるけど、投薬を再開して大丈夫?
蚊によって体内に侵入したフィラリアの子虫は早ければ2か月ほどで血管内に移動します。こうなるとフィラリア薬は効きにくくなってしまいます。 前回の投薬から間隔が空いている場合は獣医師の指示を仰ぎ、定期的に検査をしながら慎重に投薬する必要があります。
まとめ
