猫が暴れて困る!攻撃的になる原因や対応方法を解説
触れようとすると暴れ、咬んだり引っ掻いたりしてくる攻撃的な猫に困っていませんか?
ケガの恐れもあり、お手入れもできません。抱っこもできないので動物病院に連れていくのも困難です。しかし、飼い主さんと猫のためにも、少しでも穏やかにさせたいですよね。
この記事では、猫が暴れて攻撃的になる原因や対応方法を解説します。
暴れる行動の例
次のような猫の行動に困っていませんか?攻撃されたり、理不尽な行動をされたりすると飼い主さんも気が重くなってしまいます。猫にとっても、決していい状況ではありません。
- 飼い主が触ろうとすると攻撃をしてくる
- 撫でている最中急に怒り出す
- 猫の近くを通っただけで、とびかかってくる
- 動物病院に連れて行こうとしても、クレートに入れられない
- 壁や家具など、不適切な場所での爪とぎをやめない
- 夜中になると鳴いて騒ぐ
- テーブルやタンスの上に登って物を落とす
- 同居している猫を攻撃する
考えられる原因
猫が暴れる、攻撃的になる原因はさまざまです。該当するものがないか、確認してみましょう。
1. 元々触られるのが苦手
猫の中には、一緒に遊ぶのは好きではあるものの触られるのは苦手な子もいます。飼い主さんとしては、喜んで遊ぶから撫でられるのも好きだろうと思いがちです。そのため、思いがけない攻撃を受けてしまいます。
2. 干渉し過ぎ、かまい過ぎ
猫が好きすぎるあまり、飼い主さんが干渉し過ぎるのも暴れる原因に。基本的に猫はしつこくかまわれるのは好みません。「寝ているのに起こされる」「しつこく撫でられる」は大きなストレスです。
3. 人間が猫の狩りの対象になっている
猫にとって、人間が狩りの対象になっているケースもあります。猫の遊びは狩りの練習です。子猫のころから、人間の手や足を使って遊んでいると「人は獲物」と認識してしまいます。
4. 家の環境が猫に適していない
家の環境が猫に適していない場合も原因です。例えば上下運動が好きなのに、キャットタワーがないとテーブルなどに登ってしまいます。
隠れる場所がないすっきりした家も、猫は落ち着けません。ストレスがたまるため、攻撃性が現れることもあります。さらに、適切な爪とぎがなければ、壁や家具で爪をといで傷だらけにするでしょう。
5. 多頭飼いのストレス
強い猫に食事や睡眠を邪魔されているなど、多頭飼いによるストレスも原因になります。
くつろぐ場所や寝床をとられるなどは、弱い猫にとってはストレスです。目立ったケンカをしていないと上手くいっていると思ってしまいますが、我慢している猫がいる場合もあります。
6.飼い主さんが体罰を与えている・怒鳴る
言うことを聞かないからといって叩いたり、押さえつけたりなど「体罰」も猫が攻撃的になる原因です。猫は恐怖を覚え、自分の身を守ろうとします。
猫に咬まれると、とっさに叩いてしまう場合もあるでしょう。壁で爪とぎをされると、頭にきてつい怒鳴ることも。するとますます猫は攻撃的になり、悪循環が生じます。
多頭飼いの猫のケンカを仲裁するつもりで叱るのも、猫たちの関係を悪化させる原因です。
7. 猫の体調不良
触ると攻撃的になるなどの行動の理由に、猫の体調不良が隠れているケースもあります。痛みや苦痛があるため、自分を守ろうとしているのかもしれません。
猫が高齢になると、認知症になっているケースもあります。認知症は、「夜中に起きて鳴き続ける」「突然攻撃的になる」などの原因になります。
8. 元々臆病な猫もいる
親から性質を引き継ぐなどが原因で、生まれつき臆病な猫もいます。子猫時代は野良だったなど、あまり人に慣れていない猫も臆病になりがちです。元々臆病な猫を懐かせようと、あれこれ構うのは逆効果です。
暴れる猫、攻撃的な猫への対応方法
暴れたり、攻撃的になったりする猫を少しでも落ち着かせるために、飼い主さんは正しく対応しましょう。猫が本気で攻撃すると、飼い主さんがケガをする恐れもあります。
動物病院を受診する
攻撃的な行動の裏に、体調不良や病気がないかを確認するために動物病院を受診しましょう。大きなバスタオルなどで猫を包むと、落ち着く傾向があります。
なかなかクレートに入らない猫は、好きなおやつなどで誘導してみてください。連れて行くのが困難な場合は、往診してもらうのもいいでしょう。
キャットタワーを設置する
上下運動をするためにも、キャットタワーをぜひ用意してあげましょう。運動はストレスの解消にもなります。高いところから部屋を見渡せるので、落ち着く猫もいるでしょう。
高齢の猫ちゃんには、安全性の高い低めのキャットタワーがおすすめです。
猫が隠れられる場所を作る
猫が隠れられる場所があると、安心します。猫用ケージを設置して、布をかけるなどするといいでしょう。あまりにすっきりしたお家は、猫が落ち着けません。
ダンボールや猫が入り込めるベッドも用意し、いくつか置いてみてください。
爪とぎを適切な場所に設置する
猫の爪とぎは本能なので、やめさせることはできません。爪とぎには縄張りを示す意味もあるので、猫が通るところに爪とぎを設置してみましょう。
猫は伸びをしたり、後ろ足で立ち上がったりしながら爪をとぎます。爪とぎを猫が使わない場合は、「爪とぎのたびに動く」「グラグラする」などの原因が考えられます。
床に置く場合は、爪とぎが動かないように滑り止めをつけてください。立てる場合もグラグラしないか確認しましょう。
多頭飼いの関係を確認、環境を改善する
多頭飼いをしている場合、強い猫が弱い猫をいじめていないかなど関係性を確認します。弱い猫が邪魔されない寝床を確保するなど、配慮してあげましょう。
同じ場所で一斉に食事をすると、強い猫がフードを独占する場合もあります。ケージに入れるなどして、それぞれの猫がゆっくり食事ができる環境作りを心がけてください。しょっちゅうケンカしている場合は、思い切って生活空間を分けることをおすすめします。
接し方を見直す
ベタベタされるのが苦手な猫には、やたらと声を掛けたり、寝ているところを触ったりするのはやめましょう。大声や大きな物音も出さないよう注意してください。
四六時中猫をかまい過ぎていた飼い主さんは、少し距離を置いてみましょう。距離を置くと、猫の方から近づいてくる可能性もあります。もちろん、フードを与えたり、トイレ掃除をしたりなどのお世話を欠かしてはいけません。元々臆病な猫も、淡々と静かに接していくうちに落ち着いてくるケースもあります。
自分の手足にじゃれつかせるのもやめましょう。人は獲物であり、攻撃対象だと勘違いしてしまいます。獲物にならないためにも、猫用のおもちゃで遊ぶように心がけてください。フードが出てくるおもちゃなど、ひとり遊びも楽しめるようにするのもおすすめです。
効果がない場合
いろいろなことをやっても暴れる、飼い主さんがケガをするなど効果がない場合は、再度動物病院を受診します。動物の行動に詳しい獣医師などを紹介してもらいましょう。
まとめ
愛猫が暴れて攻撃的になると、飼い主さんにとって悲しいだけでなくケガなどの危険もあります。体調不良などが隠れている場合もあるので、まずは動物病院の受診をおすすめします。
家の中が猫にとって快適か、かまいすぎていないかなども確認し、改善しましょう。多頭飼いがストレスになり攻撃的になる猫には、落ち着ける場所を作ってあげましょう。
淡々と接していると、多くの猫は徐々に落ち着いてきます。どうしても治らない場合は、行動に詳しい先生に相談しましょう。
柴犬を飼うなら知っておきたい!柴犬の好発疾患と最適な飼育環境
柴犬は、昔から番犬として飼われている日本犬です。キリッとした目元とは裏腹に、飼い主の前では甘えた表情も見せてくれるところが魅力的ですよね。
柴犬は番犬という性質から、警戒心が強く、臆病な性格であると言われています。また、柴犬がかかりやすい病気もいくつか存在します。柴犬と一緒に生活するにあたって、飼い主さんはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?
今回の記事では、柴犬の好発疾患と、柴犬にとって最適な飼育環境について解説していきます。
なお、「豆柴」は正式な犬種名ではなく、小さめの柴犬のことを指して呼ぶことがあります。
柴犬の好発疾患
柴犬は、皮膚疾患と眼疾患が非常に多い犬種です。
特に、アトピー性皮膚炎は命に直接関わるものではありませんが、犬にとってはとても嫌な病気です。
柴犬に多い病気を把握しておき、いざという時に素早い対応ができるようにしておきましょう。
アトピー性皮膚炎
【症状】
強い痒み(顔面、四肢端、手足首、腋、膝、耳など)、発赤、脱毛、色素沈着(皮膚の色が黒くなる)
【原因】
はっきりした原因はわかっていないが、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質が関与していると考えられている。
【備考】
犬のアトピー性皮膚炎はヒトと異なり、年齢と共に症状が重くなる。診断や治療には時間がかかるが、放置すると愛犬は非常に苦しむ。
アレルギー性皮膚炎
【症状】
痒み(眼および口周り、耳、四肢端、背部)、発赤など
【原因】
食餌中に含まれるアレルゲン
【備考】
アトピー性皮膚炎の診断のためには食物アレルギーを除外しなければならない。臨床症状もアトピー性皮膚炎と似ているので、しっかりと鑑別する。
舐性(しせい)皮膚炎
【症状】
発赤、腫脹、二次感染による膿など
【原因】
身体の特定の部位を舐め続けることで、そこに皮膚炎が生じる。
【備考】
特に肢端に発生し、暇な時間に舐め続けていることが多い。
膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼
【症状】
跛行(足を引きずる)、挙上(患肢を上げる)、膝を舐めるなど
【原因】
先天的に膝蓋骨を納める溝が浅い、膝に強い衝撃を受けるなど
【備考】
体重の過度な増加は膝への負担を増大させる。またフローリングなどの踏ん張りが効きづらい床では膝に大きな負荷がかかる。
認知症
【症状】
夜鳴き、狭い場所に入りたがる、同じ所をグルグル回る、昼夜逆転など
【原因】
ヒトと異なり、犬の認知症の研究はあまり進んでいない。原因についてもよくわかっていない。
【備考】
柴犬だけでなく犬と一緒に生活を始める前に、犬も認知症になることを認識しておく必要がある。介護は精神的にも肉体的にも大変だが、かかりつけの動物病院にしっかり相談すること。
白内障
【症状】
視力の低下、水晶体の白濁など
【原因】
加齢によるもの、糖尿病などの代謝性疾患に関係するもの、緑内障など他の眼疾患に起因するものなど様々。
【備考】
緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離を続発することがある。
柴犬に最適な飼育環境
柴犬がどんな病気にかかりやすいかの傾向がわかったところで、次に柴犬と一緒に暮らす上での注意点を紹介します。
ただし、どれも柴犬の体質や性格を考えて重要なこととなりますが、同じ柴犬でも個体差はあるので、最終的には自分の愛犬に一番合った飼育環境を見つけてあげてくださいね。
1. 被毛のお手入れ
柴犬は被毛の入れ替わりが激しい犬種です。
特に、冬毛が夏毛に生え換わるときは、もう一頭柴犬ができるのかと思うほどに毛が抜けます。
定期的にブラッシングを行い、抜け毛を除去してあげましょう。ただし、ブラッシングが苦手な子もいますので、ストレスにならないようにしてあげてください。
また、ブラッシングの際は皮膚の状態を確認し、皮膚疾患がないかもしっかりチェックしましょう。
2. 床は滑りにくく
膝関節や腰への負担を軽減させるために、床は滑りにくい素材にすることをおすすめします。フローリングの場合は、愛犬の生活スペースだけでも滑りにくいマットを敷いてあげるなどしてみましょう。
また、定期的に爪切りや肉球周りの毛を刈ってあげることで、足元が滑りにくくなります。
3. 爪切りが困難なときは
柴犬の中には、鼻先や肢端に触れられることを極端に嫌がる子がいます。そんな子に無理矢理爪切りを行うと、愛犬との信頼関係を崩すことになりかねません。
無理をせず、動物病院などで足先の処置を頼みましょう。
4. ストレスをしっかり発散させる
周囲の出来事に敏感で臆病な性格の柴犬には、極力ストレスのない環境が必要です。
とは言っても、生活の上でのストレスをゼロにすることは困難ですので、散歩などでしっかりとストレスを発散させてあげましょう。
雨が続いて散歩に行けない時期は、家の中などでたくさん遊んであげましょう。
5. 柴犬は水が苦手?
柴犬はシャワーなどの水が苦手な子が多いように思います。定期的にシャンプーをしてあげたいところだと思いますが、水を怖がる子は無理をする必要はありません。
濡れタオルで身体を拭いてあげる程度にしておきましょう。
また、水を使わないドライシャンプーもあるので利用するのもいいでしょう。
まとめ
柴犬は日本ならではの犬種で、海外でも徐々に人気が出てきています。
しかし、一方で、柴犬ならではの厄介な病気も多く、日常的なケアが重要です。
しっかりと健康に気を付けて、病気の早期発見に努めましょう。
犬がくるくる回るのはなぜ?考えられる8つの理由
犬の飼い主のみなさんは、犬がくるくると尻尾を追いかけるようにして回る様子を見たことがあるでしょうか。犬がくるくると回る姿を見て、「かわいい」や「楽しいのかな」と思うかもしれません。
しかし、犬が回るのは、もしかしたらストレスや病気のサインかもしれません。
今回は、犬がくるくると回る原因を、心理的な原因5つと、身体的な原因3つに分けてご紹介します。
犬がくるくる回るのはなぜ?心理的な理由の場合
まずは、犬がくるくる回る心理的な原因を5つ見ていきましょう。
1.嬉しくて興奮しているから
ごはんをあげる前や散歩の前、飼い主さんが帰ってきた時などに犬がくるくる回る場合は、嬉しくて興奮しているサインです。
2.ストレスや不安を和らげるため
退屈によるストレスや、恐怖感、不安感を感じていると、犬はくるくる回ることでネガティブな感情を和らげようとすることがあります。
エスカレートすると、頻繁に回るようになったり、回りながら自分の尻尾を噛んだり、うなったりする様子が見られることも。運動が足りなかったり、ひとりで過ごす時間が長い場合は、ストレスが原因かもしれません。
3.回るのが楽しいから
単純に自分の尻尾を追いかけながら回るのが楽しくてくるくる回る行動をする犬もいます。
ただし、回転頻度が増えたり、尻尾を噛むなどの行動が見られた場合は、ストレス行動の可能性が高いため、注意深く観察しましょう。
4.うんちの前の安全確認
うんちをするときの体勢は、犬にとってとても無防備です。そのため、うんちをしているときに外敵に襲われたりしないよう、前もって周囲の安全をくるくる回って確かめることがあります。
ちなみに、犬が用を足すときに南北を向くという研究が、2014年のイグノーベル賞を受賞しました。犬には磁場を感じる力があり、方角を探るためにくるくる回っているのではないかと考えられています。
5.寝る場所を整えるため
犬が寝床でくるくると回るのは、寝床を自分好みに整えるためです。
この場合、回るだけではなくて、手で寝床を一生懸命に掘るような仕草が見られることが多いです。
犬がくるくる回るのはなぜ?体の異常が理由の場合
次に、犬がくるくる回る身体的な原因を3つ考えましょう。
1.認知症
犬は高齢になると、人間と同じように認知症になることがあります。
この場合は尻尾を追いかけるようにしてくるくる回るというより、同じ場所を円を描くようにして何度も回ります。
他にも、壁にぶつかっても後戻りせずに歩き続けたり、家の中で迷子になるなどの行動が見られたら認知症の可能性が高いでしょう。
2.お尻の異常を気にする
お尻にうんちが付いてる、皮膚が炎症しているなど、お尻に何らかの異常を感じると、お尻が気になってくるくる回ることがあります。
犬が回りながらお尻のにおいを一生懸命嗅ごうとしている様子やおしり歩きをするような様子が見られたら、お尻に何か異常を感じているサインかもしれません。
3.耳や脳の異常
犬がくるくると回るのは、中耳炎や脳炎、脳腫瘍などが原因で平衡感覚を失い、意図せずにくるくると回る「旋回運動」の可能性もあります。
目や首の動きが安定しなかったり、嘔吐、食欲不振、痙攣などの症状が伴って見られる場合は、危険な疾患を抱えているかもしれないので、見逃さないようにしましょう。
【ケース別】犬がくるくる回る時の対処法
全てのケースに当てはまること
回っている理由がなんであれ、犬がくるくる回って周辺の家具や壁などにぶつかってしまわないように、安全を確保しておきましょう。特に、パグなどの目が飛び出している犬種は、目を怪我しないように十分注意してあげる必要があります。
家具の角など、犬がぶつかりやすいところにはクッション性のある柔らかいものを取り付けましょう。
また、これは回らない犬の場合にも言えることですが、足腰に負担がかからないよう、フローリングにはマットを敷くなどして足元が滑りにくい環境を作ることも重要です。
嬉しくて興奮している場合
犬が嬉しさでくるくると回っている場合は、特に心配しなくても大丈夫ですが、なるべく落ち着いてからごはんをあげたり、散歩に連れて行くようにしましょう。
トイレの前や寝床の整備が原因の場合
犬がうんちをする前の安全確認や寝床の整備のために回っている場合は、特に気にする必要はありません。
そのまま放っておいてあげましょう。逆に物音をたてたり、様子を伺おうとじっと見つめてしまうのは、自分がやろうとしていることが中断されてしまうため、よくありません。
ストレスが原因の場合
飼い主さんは、「楽しくて回っているだけだろう」と思っても、それは実は犬からのストレスサインかもしれません。犬が尻尾を噛んだりうなりながら回っている場合や、くるくる回る行動を頻繁にする場合は、ストレスや不安、恐怖が原因だと疑いましょう。
運動不足や飼い主さんとのコミュニケーション不足のほか、引越しなどで環境が変わることなどもストレスの原因となります。
散歩の時間を伸ばしたり、たくさん遊んであげるなど、できるだけストレスや不安の原因を除いてあげ、犬の様子を見ましょう。
病気が原因の場合
病気が原因の場合は、くるくる回る以外にも他の症状が伴う場合が多いです。
例えば、老犬で、壁に向かって歩くなどの症状が伴う場合は認知症を疑います。また、お尻に異常を感じている場合はお尻を見てあげることで原因が分かるかもしれません。嘔吐、食欲不振、痙攣が伴う場合は、耳や脳に異常があることが考えられます。
少しでも「おかしい」と思うことがあれば、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。その際、くるくる回る様子など、犬の行動を動画に撮っておくと診断がしやすくなります。
まとめ
今回は、犬がくるくると回る原因として考えられるものを、心理的な原因5つと身体的な原因3つに分けてご紹介しました。
犬がくるくると回るのは、うんちの前や寝床の整備など、特に心配しなくて良いものもあれば、ストレスや病気など、注意すべき原因もあります。単に回っていると言っても、その状況から考えられる原因は様々です。
犬がどのように回っているのか、他に何か症状がないかなどをよく観察し、ストレスとなる原因を取り除く、動物病院に連れて行くなど、その原因ごとに適切に対処しましょう。
猫も認知症になるって本当?症状や原因、予防方法を知っておこう!
猫も人間と同じように認知症になります。
認知症とは、今までできていた行動が、脳に変性性疾患が起こることによって、急に出来なくなるなどの変化が起きることを言います。
猫の認知症の場合、環境や仕事の事情によって、その症状を老化現象として受け入れた方が良い場合もあれば、病気と捉えて何らかの薬物療法を選択した方が良い場合もあり、その対応はそれぞれの事情に合わせて様々です。
今回の記事では猫の認知症の症状、原因、そして予防方法を紹介していきます。
猫の認知症の主な症状
獣医学における認知症の評価方法で、DISHAというものがあります。これは認知症の症状を体系的に分類して、その頭文字をとったもので
- Disorientation:見当識障害
- Socio-environmental interaction:社会的相互作用の変化
- Sleep-wake cycle:覚醒・睡眠周期の変化
- House soiling:不適切な排泄
- Activity:活動性
の5つがあります。
これから先では、5つに分類された兆候について解説していきます。
もし飼い猫に同じような兆候がいくつも見られたりした場合は、かかりつけの動物病院に相談しに行くことをオススメします。
Disorientation:見当識障害
この項目には、空間認知の変化、周囲の環境に対する把握不全、身についているはずの事が出来なくなるなどの行為が当てはまります。
具体的な行動としては以下のようなものが挙げられます。
- よく知っている場所での迷子
- 親密だった人を忘れてしまう
- ドアの蝶番側に向かう
- 落ち着きなく歩き回る
- 障害物にぶつかる
Socio-environmental interaction:社会的相互作用の変化
この項目には、人間や他の動物との関わり方の変化、学習したはずの指示に対する反応の低下などが当てはまります。
具体的な行動としては以下のようなものが挙げられます。
- 挨拶行動の低下
- スキンシップや遊びへの興味の低下
- しつけしていた行動への反応の低下
- 攻撃性の増加
Sleep-wake cycle:覚醒・睡眠周期の変化
この項目には、睡眠サイクルに大きな変化が現れるという症状が当てはまります。
具体的な行動としては以下のようなものが挙げられます
- 昼夜逆転
- 夜中の無目的な歩行
- 不眠
- 過眠
House soiling:不適切な排泄
排尿・排便のコントロールがうまくいかなくなるという症状が当てはまります。
具体的な行動としては以下のようなものが挙げられます。
- 不適切な場所での排泄
- 失禁
Activity:活動性
無目的な行動の増加や、目的を持った行動の減少というような症状が当てはまります。
具体的な行動としては以下のようなものが挙げられます。
- 活動性の低下
- 無目的な活動の低下
- 食欲の増進/減衰
認知症の主な原因
加齢
猫の認知症も人間の認知症と同様、加齢による脳細胞数の減少が大きな原因となります。
脳細胞数は一度最大量に到達すると、あとは徐々に死滅していくので、脳細胞の数は年を重ねるごとに否応なく現象していきます。
ストレス
猫の認知症には、ストレスも大きく関係しています。
猫は、騒音や空腹、清潔感のなさや新しい環境に対して、特にストレスを感じやすいと言われています。
ストレスは脳内における酸化物質の蓄積を促進し、認知症の進行を促します。日頃から猫がストレスを感じないように配慮しましょう。
認知症の予防方法
生活に刺激を取り入れる
毎日が単純で、新しいものを吸収する機会がないと、認知症を発症してしまう確率が高くなると言われています。
新しいおもちゃや、新しいスキンシップ方法など、新しいことにどんどんチャレンジする方法を試してみると良いでしょう。
スキンシップは頻繁に
スキンシップや適度な刺激を脳に与えることも認知症予防につながります。猫に話しかけながらブラッシングしたり、一緒におもちゃで遊んだり、膝の上で撫でてあげたりするようにしましょう。
高齢になると様々な病気にかかるリスクが上がります。スキンシップをとることで、それらの病気の早期発見に繋がるというメリットもあります。
フードにこだわる
抗酸化物質を含んだキャットフードを選ぶようにしましょう。抗酸化物質はアルツハイマー型の認知症を予防すると言われています。
最後に
人間と同じく、猫も認知症にかかります。
早いうちから意識し、予防することが重要となりますので、若い猫を飼っていらっしゃる方もぜひ意識して生活してくださいね。
愛犬のために!散歩コースは毎日変えた方が良い理由
愛犬との生活の上で欠かせないお散歩。
最初にお散歩コースを決めて、その後・・・毎回同じコースでしょうか?それとも変えているでしょうか?
毎回同じコースの方は要注意!コースを変えようか迷っている方必見!
愛犬のために、お散歩コースは変えるべきなのです!
愛犬の散歩コースを変えるメリット3つ
①犬の認知症予防になる!
まず、犬も認知症になる・・・ということはご存知でしょうか?犬は老化によって脳細胞が減少・死滅し、脳の機能が低下してしまいます。認知能力が衰えて、それまでできていたこともできなくなってしまう。これが、犬の認知症です。
実は、お散歩のコースを変えると、この老化を遅らせたり、認知症が予防できるのです。
その理由は、いつもと違う景色や匂い等によって、脳を活性化させることができるからです。
毎日のお散歩すること自体がすでに刺激となりますが、毎日変えることで、より一層刺激を与えることができます。
②領域意識が強くなるのを防げる!
家や同じ散歩コースなどの決まりきった環境しか知らない犬は、そのエリアに対する犬の領域意識が強くなってしまいます。領域意識が強すぎると、そのエリアを支配したい気持ちが強くなり、いつもの散歩コースにいないものを外敵だと思い、吠えたりする場合があります。違うコースをお散歩すれば、防ぐことが可能です。
③ストレス軽減!
家の中にずっといて、毎日同じコースのお散歩は、犬にとっては刺激が少なくてストレスが溜まってしまいます。
お散歩に行くことによって、そういった刺激が少ないことによるストレスを軽減できます。
散歩コースを変えると言ってもどうすればいいの?
コースを考えるのが大変だな・・・と思っている方は、以下をコースを考える上で参考にしてみてください!
- いつものお散歩コースを逆に回ってみる
- いつもは通らない細い、小さな道も通ってみる
- いつも曲がる道を曲がらない
より刺激を与えたいなら、公園などに行って、アスファルトの上ではなく、砂利の上を歩かせるのも良いですね。
1つ注意!愛犬に合わせて散歩コースの変更を。
散歩コースをすぐに変更して刺激を与えても、逆に刺激がストレスになってしまう犬もいます。
散歩コースを変えたり、新しい場所へ行ってしまうと、動かずに挙動不審になってしまうのです。
しかし、だからと言って同じコースをずっとお散歩するのは良いとは言えません。
ストレスを感じてしまう犬でも、少しずつコースを変えながら慣らしていきましょう。
今日から愛犬と新しい道でお散歩!
いつも同じ道は、人間でもつまらないもの。それは、わんちゃんも感じているかもしれません。
今日から違うコースで、お互い張り切ってお散歩に出かけましょう!