危険&違法行為に注意を!愛犬とのドライブを見直そう

皆さんは愛犬とのドライブの際、どのように犬を載せていますか。街を歩いていると、飼い主に抱っこされている犬や窓から顔を出している犬を見かけたことがあるかもしれませんね。

しかし、これらの行為は犬にとって非常に危険であり、法律違反にもなり得ます。この記事では、愛犬を車に乗せる時のNG行為を解説します。愛犬と安全に楽しいお出かけをするために、今一度ドライブの方法を見直してみましょう。

SNSで話題になった「クレートは愛犬の命を守る」

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2023年6月、SNS上である交通事故が話題になりました。投稿者は、後続の車に時速50キロ、ノーブレーキで追突され、頑丈な車として知られるフォレスターの後部が大破し、リアガラスがなくなってしまいました。このことから、事故の衝撃の大きさが分かります。

その車には3頭の犬が同乗していましたが、幸運にも彼らは全員無傷で助かったとのことです。これは、全ての犬がきちんとクレートに入っていたためでした。この事故を経て、ドッグトレーナーでもある投稿者は、車に乗る際のクレートの重要性を広めるため、「クレートは愛犬の命を守る」という言葉と共に大破した車の写真を投稿しています。

※詳しい事故の様子はこちらをご覧ください。

「クレートは愛犬の命を守る」 追突事故で大破した車の中、犬たちが無傷だった理由は…飼い主さんの注意喚起が話題に|まいどなニュース
https://maidonanews.jp/article/14944335

NG行為①犬をフリーにしたまま

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前述の事故の状況から、犬をクレートに入れることの重要性をご理解いただけたかと思います。しかしながら、街中では時折、フリーにした状態で車に乗せられている犬を見かけることがあります。これは冒頭でも触れた通り、非常に危険であり、法律違反にもなり得る行為です。なぜこれが危険なのか、どのような法律に違反するのかについて、詳しく見ていきましょう。

走行時の危険性

急ブレーキ、急ハンドル、急発進などをした際、人間はシートベルトやチャイルドシートによって体が固定されるため、危険が軽減されます。しかし、フリーにされている状態の犬は踏ん張ることができず、転倒して体を強く打ち、骨折したり、最悪の場合は命を落としたりする可能性があります。

法律に違反する可能性

犬を膝の上に乗せて運転するドライバーが見られますが、これは完全に道路交通法に違反しています

道路交通法第55条2項
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

要約すると、「車の運転手は、運転手の視野やハンドルなどの操作を妨げるような荷物を載せて車を運転してはいけない」となります。

犬を膝の上に乗せる行為はこれに該当し、実際に逮捕者も出ています。膝の上でなくても、車内で犬が自由に移動できる状態も、この規定に違反する可能性があります。

NG行為②助手席の人が抱っこ

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助手席の人が犬を抱っこして乗車する光景も、頻繁に目にします。しかしながら、こちらも危険な行為です。

走行時の危険性

急ブレーキ、急ハンドルなどは、予想以上に強い力がかかり、犬を抱いていても手を離してしまう可能性があります。その結果、犬が体を打ちつけるなどして、犬がケガをする危険性があります。また、事故が発生した際に、助手席のエアバッグが作動し、犬が圧迫されてケガをしたケースも報告されています。

法律に違反する可能性

助手席の人が犬を抱っこしてドライブする際、場合によっては法律違反になってしまうかもしれません。例えば、犬が興奮して運転手の視界を遮ったり、じゃれて運転の邪魔をしたりする場合、先に触れた「道路交通法第55条2項」に抵触する可能性があります。

NG行為③窓から顔を出しながら走行

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犬が車の窓から顔を出しながら走る車も、時折目にします。とても気持ちが良さそうに見えますが、こちらも危険な行為です。

走行時の危険性

フリーでの乗車や抱っこはもちろんですが、シートなどに固定されている状態でも、犬が窓から顔を出したまま車を走らせる行為は危険です。実際に、「他の犬を見つけて興奮し、窓から飛び出そうとした」「窓から顔を出した犬に、横を通り過ぎたバイクが驚いて転倒事故を起こした」といった事例が報告されています。

法律に違反する可能性

犬が窓から顔を出した状態で車を走行する行為も、道路交通法違反になります。

道路交通法第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

要約すると、「車の運転者は、車のハンドルやブレーキなどを確実に操作し、道路や交通状況、車の状態に合わせて、他人に危害を与えない速度と方法で運転しなければならない」となります。

NG行為④ウンチ袋をワイパーにかけて走行する

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愛犬とおでかけすれば、出かけた先で排泄することもあるでしょう。きちんと処理をするのは当然ですが、ウンチ袋を車内に入れるとニオイがするため、リアワイパーに引っ掛けて走行する車も見かけます。

法律に違反する可能性

こちらは犬には直接的な危険はありませんが、法律に違反する可能性があります。

道路交通法第55条
車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。(以下略)

要約すると、「車の運転者は、乗車や荷物のために指定された場所以外での乗車や積載をして車を運転してはならない」となります。ウンチ袋をリアワイパーに引っ掛けて走行する行為は「荷物のために指定された場所以外での積載」に該当します。

どうしても気になる場合は、車のボディにしっかりと固定できるグッズがありますので、こちらを利用しましょう。

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まとめ

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犬とのお出かけはお互いの絆を深め、素晴らしい思い出となることでしょう。しかしながら、愛犬が危険にさらされたり、トラブルに巻き込まれたりすると、楽しい経験も台無しになるかもしれません。

そうなる前に、愛犬とのドライブが安全かどうか、法的に問題ないかを再度確認してみてくださいね。

スズメを飼うのは違法?ケガをしているスズメを保護するのもNG!

身近な野生動物であるスズメ。小さくてコロコロした姿がとてもかわいくて、一度は飼ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

しかし、かわいいからといって野生のスズメを捕獲・飼育してはいけません。また、ケガなどで一時的に保護することもできません。では、もしケガをしたスズメを見かけたらどうしたら良いのでしょうか?

今回は、スズメを飼ってはいけない理由と、ケガをしたスズメを見かけた時の対応について解説していきます。

スズメの飼育は法律で禁じられている

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鳥獣保護法第8条により、鳥獣および鳥類の卵を捕獲・採取・損傷することが禁じられています。

野鳥を許可なく捕獲した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、飼育した場合は、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

エサを与えるだけであれば問題ない

法律上はスズメのエサやりは禁じられておらず、違法ではありません。
しかし、住宅地などで鳥へのエサやりは、糞害など周辺住民へ迷惑となってしまう場合があります。不要なトラブルを防ぐためにも、周囲の配慮は怠らないように気をつけましょう。

なぜスズメを飼育してはいけないの?

端的に言えば「法律で禁止されているから」というのが理由ですが、ではなぜ法律で禁止されているのでしょうか?

1. 生態系のバランスが崩れる

生態系の一部であるスズメを捕獲したり保護したりすることにより生態系のバランスが崩れてしまい、他の生物にも影響を与えてしまう可能性があります。

自然界は「食う・食われる」という関係によって成り立っていますが、そこに人が介入することにより、本来他の動物のエサになるはずだったものが存在しなくなります。そして、エサがなくなった動物は生きていくことができなくなってしまいます。

2. 種の存続が危ぶまれる

スズメをはじめとした鳥獣の捕獲や飼育が自由に行えてしまうと、乱獲などによりその種自体の存続も危ぶまれてしまう可能性もあります。

19世紀はじめ、アメリカにはリョコウバトというハトの仲間が数億匹もいました。しかし、森林破壊による生息地の減少や食用として乱獲された結果、急激に個体数が減少し、1900年頃には野生のものが、1914年には飼育下の個体がいなくなり絶滅してしまいました。

違法でもいいから飼いたい、保護したいという気持ちは理解できますが、なぜ法律によって捕獲や飼育が禁止されているのかを冷静に考える必要があるでしょう。

弱ったスズメなら保護して良い?

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鳥同士の争いや、巣から落ちてしまいカラスや猫に襲われたヒナなど、ケガをしたスズメを見かけることもあるかもしれません。このまま放っておいたら死んでしまうから保護するのは構わないのでは?と思うかもしれませんが、保護することも法律上は「捕獲」という扱いになり違法です。

以前、ある芸能人がカラスに襲われているスズメを保護して、そのまま飼育しているとニュースで取り上げられたことがありました。公的機関に保護した旨を伝えたところ、違法捕獲だから放鳥するよう注意を受けたそうです。しかし、かわいそう、野生では生きていけないなどの理由でしばらく飼育を続けていたそうですが、再度通知が届き、最終的には手放したとのことです。

一時的であれば合法的に飼育できる可能性がある

では、ケガしたスズメを見かけたらどうすれば良いのでしょうか?これまで、スズメの飼育は法律で禁止されているとお伝えしてきましたが、実は都道府県知事の許可があれば飼育ができることもあります。

ケガをしたスズメを見つけた場合は、まずは地域の環境課などに連絡し指示を仰ぎましょう。場合によっては、指定の獣医師に診察してもらうように案内され、獣医師の指示により治療と保護飼育が合法的に行えることがあります。

ただし、基本的には放鳥するよう指示が出る可能性が高いため、飼育を前提とした捕獲はやめましょう

死亡したスズメを見つけた場合

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道端で死んでしまったスズメを見かけたら、環境省か地域の保健所等に連絡しましょう。鳥インフルエンザや寄生虫などに感染している可能性もあるため、素手で触るのは危険です。

万が一、スズメが鳥インフルエンザに感染していた場合、ペットの鳥類に感染させてしまう危険もあります。自宅で鳥類を飼育している方は特に注意し、帰宅後は手洗いや消毒をしっかり行いましょう。

まとめ

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スズメがかわいいという気持ちもわかりますし、保護してあげたいという気持ちもとてもわかります。しかし、私たち人間が介入することで間接的に影響を受けている動物がいるということも忘れてはいけません。

もしケガをしているスズメを見かけたら、まずは環境省や地域の環境課などに連絡をして指示を仰ぎましょう。特別な許可が下りれば違法にはなりませんし、堂々と世話をしてあげることもできます。

身近な存在だからこそ無闇に捕獲などせず、どうかそっと見守ってあげてください。