【原料別】もう迷わない!5種類の猫砂の長所・短所を解説
猫の飼い主のみなさんは、愛猫の猫砂はどの種類のものを選んでいますか?
猫砂には様々な種類があり、「どれを選んだら良いのか分からない」という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回の記事では、猫砂の種類と役割、それぞれの特徴を解説します。ぜひ猫砂選びの参考にして見てくださいね。
猫砂を選ぶ際の3つのポイント
猫砂を選ぶ際は、次の3つのポイントを意識して選びましょう。
- 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
- 飼い主さんへの負担が小さいもの
- 猫が好むもの
1. 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
猫砂は猫用のトイレですから、細菌等が繁殖しづらく、衛生状態を保てるものを選ぶことが重要です。
また、猫は猫砂を踏んだ手足をグルーミングするため、口から摂取しても問題ないものを選びましょう。
肉球に挟まりやすい猫砂や、被毛につきやすい猫砂を選ぶと、排泄物が猫砂と一緒に家中に撒き散らされてしまうので注意しましょう。
2. 飼い主さんへの負担が小さいもの
固まりやすい猫砂は、トイレの後始末を楽にしてくれます。
また、飛び散りにくいものを選ぶことで、掃除の負担も軽減されます。
さらに、猫との生活ではトイレのにおいが気になりがちですから、消臭力の強い猫砂を選ぶことも重要です。
3. 猫が好むもの
家猫の祖先は中東の砂漠地帯に暮らしていました。そのため、猫は砂漠の砂に近い猫砂を好むと言われています。
固まりやすく、粒は小さくて固め、重さがあって、においの少ない猫砂が好まれる傾向にあるようです。
ただ、猫によっても猫砂の好みには個体差がありますから、愛猫のお気に入りの猫砂を見つけてあげたいですね。
猫砂の種類
猫砂の種類を原材料で分けてみました。代表的な5つをご紹介します。
①鉱物
鉱物系の猫砂の主原料は「ベントナイト」という粘土鉱物です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【△】
- 排泄後の固まり具合【◎】
- 燃えないゴミ
自然の砂に近いので、違和感が少なく、多くの猫が好む猫砂です。
猫が気に入ってくれると、猫自身がしっかり排泄物を埋めてくれるので、においも閉じ込められますし、吸収力もあり、排泄後に固まりやすいのでお掃除も簡単になります。
ただし、粒子が細かいので、粉塵が舞いやすいことが難点です。
②木材
原材料は、「ひのき」「おがくず」などです。
- 消臭力【◯】(特にヒノキで強い)
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【商品による】
- 排泄後の固まり具合【商品による】
- 燃えるゴミ
消臭力が高く、吸収力も非常に良いと言われており、トイレに流せるタイプもあるため、処理が楽という方も多いです。
「飛び散りにくさ」と「排泄後の固まり具合」は、木材ではあまり優れていないものの、商品によってかなり改良されているものもあります。
飼い主さんと猫の好みで選んでみてくださいね。
③紙
原材料は「パルプ」「再生パルプ」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えるゴミ
非常に軽く、トイレに流せるので、持ち運びや後処理が楽なのが特徴です。
また、尿の色を確認しやすいので、健康管理にも適していると言えます。
一方、紙製の商品は排泄後に固まりにくさが難点で、軽いこともあって、散らかってしまいやすいようです。
④おから
原材料は、食べ物の「おから」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【◯】
- 燃えるゴミ
食べ物なので安全で、万が一猫が食べてしまっても安全です。
土に戻せたり、トイレに流せたりと処理が楽なところも良い点です。
ただ、猫や飼い主さんによってはおから自体のにおいが気になることもあります。好みがわかれる原料ですので、様子を見ながらの使用がおすすめです。
⑤シリカゲル
原材料は、乾燥剤などにも使われる「シリカゲル」です。水晶や石英の成分と同じなので安全です。
- 消臭力【◎】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えないゴミ
主にシステムトイレなどで使われ、消臭効果が非常に高く、頻繁な管理の必要がないので、忙しい人におすすめです。
その反面、排泄回数を把握しにくいのが難点です。
比較
これまでご紹介した猫砂の特徴を表にまとめました。飼い主さんの使いやすさや愛猫の好みで選んでみてください。
消臭力 | 吸収力 | 飛び散りにくさ | 排泄後の固まり具合 | ゴミの種類 | |
---|---|---|---|---|---|
鉱物 | ◯ | ◯ | △ | ◎ | 燃えないゴミ |
木材 | ◯ | ◎ | 商品による | 商品による | 燃えるゴミ |
紙 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 燃えるゴミ |
おから | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 燃えるゴミ |
シリカゲル | ◎ | ◯ | ◯ | △ | 燃えないゴミ |
まとめ
猫砂は、今回ご紹介した種類以外にも様々ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、猫の好みや飼い主さんの使いやすさを総合的に判断して選びましょう。
また、消臭力や吸収力については、原材料が同じでも商品によって差があることがあります。また、それぞれの原材料の良いところを活かせるように、材料をいくつか混ぜ合わせた商品もあります。
ぜひ、色々な商品を試してみて、お気に入りの猫砂を見つけてくださいね。
猫飼い家庭のカーペット・ラグの選び方!抜け毛、爪研ぎ、粗相対策に
カーペットやラグには、インテリア、冷え対策、フローリングの滑り対策など、さまざまなメリットがあります。好みのデザインのカーペットやラグで、素敵な生活を楽しみたいですよね。
しかし、そこで気になるのが猫のこと。カーペットで爪研ぎをしたり、抜け毛が絡まったり、嘔吐や粗相をしてしまったり…。買ったはいいけれどうちには合わなかった、ということが起こりかねません。
一方、上手に使えば、猫がフローリングで滑って足腰に負担が掛かるのを防いだり、鳴き声や走り回る音がご近所に響くことを防いだりと、猫飼い家庭にとってもカーペットは利点がたくさんあります。
今回は、愛猫が起こすかもしれないお悩みごとに沿った、あなたにぴったりのカーペットの選び方をご紹介します。
抜け毛の多い猫のためのカーペット選び
猫に抜け毛はつきもの。特に抜け毛が多い猫や長毛種の場合、カーペットを敷けばたちまち猫の抜け毛だらけになってしまいます。
そんな愛猫にぴったりなカーペットの特徴をご紹介します。
毛足の短いカーペット
「毛足が短いカーペット」というのは、猫飼い家庭では必須の条件かもしれません。
毛足の長いシャギーラグはおしゃれですが、猫の毛が絡まってしまうと掃除機をかけても取れなくなってしまいます。
その点、毛足が短いカーペットは抜け毛の掃除のしやすさが段違いです。
毛の色が目立たないカーペット
愛猫の毛と似た色のカーペットを選べば、多少の抜け毛であれば目立ちにくくなります。
また、無地よりも柄のあるものの方が目立ちにくいです。
掃除をしても残っている抜け毛がどうしても気になってしまう、という方は試してみてはいかがでしょうか?
爪研ぎ大好きな猫のためのカーペット選び
猫は、鋭い爪を維持したりリラックスしたりするために爪研ぎをします。思う存分爪研ぎをして欲しいですが、せっかく買ったカーペットを爪研ぎでボロボロにされたくはないですよね。
爪研ぎトラブルを防ぐためには、どのようなカーペットを選べば良いでしょうか?
毛足が輪になっていない「カットパイル」
カーペットには毛足が輪になっている「ループタイプ」と、毛先がカットされている「カットパイル」の2種類があります。
ループタイプだと猫の爪が引っ掛かって怪我をしたり、カーペットの毛先が切れたり飛び出したりしやすくなります。爪が引っ掛かる感覚が楽しくて、余計にカーペットで遊んでしまう猫もいます。
そのため、カットパイルのものがおすすめです。
万が一糸が飛び出してしまった際は、引っ張らずに切っておくと、それ以上飛び出すことはなくなりますよ。
好みに合った爪研ぎを用意してあげる
猫の好みに合った爪研ぎを複数箇所に用意して、猫に覚えてもらいましょう。カーペット以外の場所で猫の爪研ぎ欲を満たしてあげることができます。
もうすでにカーペットでの爪研ぎをしてしまう猫には、カーペット素材の爪研ぎを用意してあげましょう。
嘔吐や粗相をしてしまう猫のためのカーペット選び
嘔吐や粗相が多い猫には、汚れにくく洗いやすい機能性カーペットがおすすめです。
グルーミングをした後に毛玉を吐き出しやすい猫や、トイレの失敗をしてしまいがちな猫のいるご家庭に合うカーペットタイプを3つご紹介します。
1.洗えるタイプのカーペット
洗えるタイプのカーペットには「手洗いOK」「洗濯機で丸洗いOK」「クリーニングOK」など種類があります。
頻繁に気軽に洗いたい場合は、「洗濯機で丸洗いOK」のタイプが良いでしょう。
2.撥水性・防汚性の高いカーペット
撥水性・防汚性のあるカーペットは、表面をさっと拭き取るだけで綺麗になります。
3.汚れた部分だけを取り替えられるジョイントマット
汚れた部分だけを取り除いて、洗ったり取り替えたりすることができるジョイントマット。
水洗いできるものもあるため、気軽に掃除ができます。樹脂素材のものは、水や汚れが染み込みにくいです。
その他のカーペットタイプ
ジャンプの音を吸収するカーペット
猫がキャットタワーからジャンプすると、どうしても下階にドスンという音が響いてしまいます。ご近所への騒音が気になる場合は、ジャンプの衝撃を吸収する低反発のものや防音性のあるものを選ぶと良いでしょう。
滑り止め付きのカーペット
多頭飼いの場合や部屋中を走り回るような猫の場合、カーペットがぐちゃぐちゃになってしまい、周りの家具が倒れるなんてことも。
そんなときは、滑り止め機能がついているタイプや、部屋の床全面に敷き込むタイプのものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
猫飼いのご家庭が悩まされがちなカーペットトラブルと、愛猫に合ったカーペットの選び方をご紹しました。
猫飼いのご家庭では、デザイン性に加えて、猫にとっての快適性や掃除のしやすさなども考慮して選ぶ必要があるため大変ですよね。
本記事を参考にしながら、欲しい機能が合わさったカーペットをぜひ探してみてください。
ペットカートのメリットとは?愛犬に合った選び方と注意点もご紹介
昨今、カートに乗っている犬を見かけることが多くなりましたよね。
皆さんの中には、「犬にカートって必要なの?」「歩かせた方がいいのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実際のところ、犬用のカートにはどのような役割があるのでしょうか。今回は、ペットカートのメリットと注意点、選び方のポイントを徹底解説します!
ペットカートとは?
ペットカートは、犬や猫などのペットをお出かけや病院に連れて行くために使われます。ベビーカーのような見た目で、コット部分に犬や猫を入れ、商品によっては荷物を入れるスペースもあります。
別名「ペットバギー」とも呼ばれています。
多頭飼いの方やシニア犬、病気や怪我をしている犬でも気軽に外出ができるため、近年多くの飼い主さんが利用しています。
ペットカートを使う6つのメリット
ペットカートを使うことで、様々な場面でメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
1.混雑する場所でも安全に移動できる
混雑する場所で犬を歩かせると、踏まれたりリードが引っかかったりと危険が伴いますが、ペットカートを使えば安全に愛犬を移動できます。
2.慣れない場所でも安心できる
初めてのお出かけ先や他の犬と交流する際にも、カートという慣れた居場所があることで愛犬を安心させてあげられます。
3.多頭飼いのお出かけがスムーズに
一人の飼い主さんが複数の愛犬を一度に連れ出すのはとても大変でしょう。
病院やお出かけなどの際に多頭飼育用のカートを活用することで、複数の愛犬をスムーズに移動させることができます。
4.シニア犬や歩行困難な犬の散歩に
老化や病気・怪我で歩くことが困難な愛犬でも、カートに入れながらのお散歩をすれば外の空気や匂いに触れてリフレッシュできます。
5.子犬の散歩準備に
初めての散歩をさせる前やまだワクチンを打っていない場合に、カートを利用することで少しずつ外の環境に慣れさせてあげられます。
6.災害時の備えになる
災害時、ペットカートがあれば愛犬を素早く避難させることができます。コット部分が取り外しできるタイプであれば、避難先での愛犬のケージとしても活用できるためとても便利です。
また、荷物入れに愛犬の避難グッズを入れておくのも良いでしょう。
ペットカートを使う際の注意点
便利なペットカートですが、使用する際に気をつけたいことが4つあります。
1.人混みでの利用マナー
ペットカートがあればお出かけ先の幅が広がります。しかし、混雑している場所では他人の迷惑とならないよう、顔が出ないようにする、カートが邪魔にならないようにするなどを気をつける必要があります。
2.熱中症に注意
ペットカート内は気温が上がりやすいため、熱中症に気をつけましょう。
定期的に窓を開け空気を入れ替える、凍らせたペットボトルなどを入れておくなどの対策をしながら、常に様子を確認してあげてください。
人混みなどで犬が顔を出さないようカートの蓋を閉めてしまうと、夏場は特に熱中症になる可能性が高くとても危険です。
そのため、空いている時間に出かける、無闇に人混みに連れて行かないなどの対応をすることをおすすめします。
3.利用できる公共交通機関が限られている
ペットカートのままでは乗車できない公共交通機関が多くあることを覚えておきましょう。
電車やバスは基本的に、キャリーバッグに入れている場合のみ乗車が可能です。
そのため、カートからコット部分を取り外し、カート部分は折りたたまなければいけません。
4.カートから飛び出さないよう注意
何かの拍子で犬がカートから飛び出してしまうことがあります。
飛び出しによる事故や宙吊りになることを防ぐためにも、状況に応じて蓋を閉じたり落ち着かせたりしましょう。
ペットカートを選ぶ際のポイント
ペットカートにも様々な種類があります。
愛犬にぴったりのペットカートを選ぶための4ポイントをチェックしましょう。
1.愛犬のサイズ・重さに合うものを
愛犬のサイズに合うカートを選びましょう。
カートの内部が狭すぎると窮屈で通気性が悪く、逆に広すぎても落ち着けません。
大きすぎるものを購入してしまった場合は、タオルを入れてちょうど良い広さを作ってあげるなどの工夫をしてあげましょう。
また、耐荷重を確認することも大切です。複数の愛犬を入れる予定なら、合計のサイズ・体重で確認しましょう。
2.必要な機能をチェック
ペットカートが持つ機能は商品によって異なるため、購入前にしっかりと確認しておきましょう。
ペットカートには、三輪タイプと四輪タイプがあります。
- 三輪タイプ:小回りが効いて狭い場所でもスムーズに操作できます。タイヤの数が少ないため振動が伝わりにくく、段差も登りやすいです。
- 四輪タイプ:安定性が高いため倒れにくく、でこぼこした砂利道などでも押しやすいです。
他にも、軽量のもの、コンパクトに畳めるもの、ブレーキングを重視しているものなどがあるため、飼い主さんと愛犬の使いやすいカートを探してみてください。
3.利用する場所を想定
どんな場所へ行く際にペットカートを利用することが多いか、想定してから選ぶと良いでしょう。
以下に、お出かけパターンとおすすめのカートのタイプの一例をご紹介します。
- 車で出かけることが多い → コット部分が取り外せてキャリーバッグになり、本体は折り畳み可能なタイプ
- 人通りの多い場所へ行くことが多い → コンパクトで小回りがきくタイプ、三輪タイヤ
- アウトドアのシーンで使う → タイヤやフレームがしっかりしたタイプ、四輪タイヤ
4.本体の大きさ・重さを確認
保管場所、持ち運びの際のことを考え、本体の大きさや重さもチェックしましょう。車のトランクに入るかどうか、折り畳んで楽に持ち運べるかなども重要です。
ペットカートは、愛犬と飼い主さんの負担を軽減することが大きな利点なので、大きさや重さもしっかり確認しましょう。
まとめ
移動手段、居場所づくり、安全の確保など、様々な利用方法ができるペットカート。特に、シニア犬や多頭飼いの家庭にとっては重宝されるアイテムです。
メリットがたくさんある反面、守るべきマナーや愛犬が快適に過ごすための注意点にも気をつけましょう。
愛犬にとってベストなペットカートで、一緒の時間を楽しんではいかがでしょうか。
【獣医師監修】犬・猫用サプリメントとの正しい付き合い方を学ぼう
薬局の店頭やテレビのCMなどで、人間のサプリメントを目にする機会は多くあります。
一方で、動物用のサプリメントもありますが、動物は自分で飲むサプリメントを選択できませんし、こんな症状があると訴えることもできません。
そもそも、動物用のサプリメントとはどんなものなのでしょうか。
今回は、意外と知られていない正しい動物のサプリメントに関する知識を、獣医師が詳しく解説します。
サプリメントの定義
そもそも、「サプリメント」とは何なのでしょうか。
人間のサプリメントは厚生労働省により「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」と定義されていますが、法律的にそう定められているわけではありません。
動物におけるサプリメントの位置づけ
動物用サプリメントは、いわゆる「健康食品」という立場です。つまり、「トマトは体にいい」や「玉ねぎは血液をサラサラにする」などと同様です。
健康を守る、健康を維持するとは言えますが、特定の疾患や症状に対する効果・効能を謳うことは禁じられています。
動物用医薬品との違い
「動物用医薬品」は薬機法をもとに農林水産省の認可を受けており、医療効果が保証されているものです。
サプリメントと比較すると、以下のような違いがあります。
サプリメント | 動物用医薬品 | |
---|---|---|
農林水産省の認可 | × | ○ |
法律 | ペットフード安全法 | 薬機法 |
実証実験 | ○/× | ○ |
目的 | 健康の維持 | 健康状態の改善 |
ヒトのサプリメントと何が違うの?
人間の場合、手軽に足りない栄養素を補えるサプリメントは非常に便利なものです。錠剤やカプセルを飲むのも、それほど大変なことではありません。
動物の場合はサプリメントを嫌がることも
動物の中には、食事以外の得体の知れない粒を飲まされること自体に抵抗がある子もいます。
むしろサプリメントの投与が動物のストレスになってしまうこともあるので、投与するサプリメントは本当に必要か、慎重に選択すべきでしょう。
人間用サプリメントをペットにあげても大丈夫?
答えは単純で、人間用のサプリメントをペットにあげてはいけません。
例えば一日分のビタミンが摂れる人間用サプリメントがあるとして、人間と動物とでは一日に必要なビタミンの量は異なるはずです。
栄養素によっては、過剰に摂取することで中毒を起こすものもありますので、人間用のサプリメントはあくまで人間用として利用しましょう。
サプリメントの一例
現在では様々な会社から、多種多様な動物用サプリメントが販売されています。
その中でどのサプリメントが良いものなのか、見極めるのは非常に難しいですよね。
似たようなサプリメントの中からひとつを選ぶ際に決め手となるのは、メーカーへの信頼であったり、口コミであったりするかと思います。
ここではサプリメントの一例を紹介しますが、最終的にそのサプリメントを使うかどうかは、飼い主のみなさんが慎重に判断してください。
アンチノール
オメガ3脂肪酸を含む、実に91種類の脂肪酸を含有するカプセルタイプのサプリメントです。アンチノールは、関節や皮膚の健康を維持することを目的としています。
カプセルを飲み込むのが苦手な子には、ハサミなどでカプセルを割り、中身(液体)をご飯にかけてしまう方法もあります。
アンチノール公式サイト
https://vetzpetz.jp/
レンジアレン
食事に振りかけることで、食事に含まれるリンを吸着してくれる健康補助食品です。
リンの摂取制限が必要な腎不全患者に用いられることが多いサプリメントです。
レンジアレン公式サイト
https://www.elancopet.jp/petowner/product/lenziaren
コセクイン
グルコサミンとコンドロイチンを含むサプリメントです。人間用でもよく目にしますよね。
保存料などの添加物も使用していないので、安心して与えることができます。
コセクイン公式サイト
https://jp.mypetandi.com/pet/products/cosequin.html
サプリメントを選ぶ際の注意点
とは言っても、自分でサプリメントを選ぶ際に何に注目すればいいのかわからないのではないでしょうか。ここでは、サプリメントを見極める時に注意したいことを紹介します。
「○○に効く!」は要注意
サプリメントが医療効果を謳うことは、薬機法で禁止されています。
日本語のニュアンスの問題で非常に難しいのですが、「効く」「改善」などの文言を使用しているサプリメントには注意しましょう。
社会のルールを守れない会社の製品が、動物の健康を守れるでしょうか?
獣医師の話を鵜呑みにしない
獣医師としては動物の健康を第一に考え、健康維持に関する情報を惜しみなく提供しています。
もちろん、サプリメントの話もしますが、獣医師の薦めるがままにサプリメントを始める必要はありません。
そのサプリメントがどのようなものか、うちの子に本当に必要か、続けられるのかを、しっかりと相談・検討してから摂取するようにしましょう。
まとめ
サプリメントは、動物の健康維持には有効なものです。しかし、その立ち位置はあくまで「食品」であり、「医薬品」とは一線を画していることを忘れてはいけません。
一方向からの情報を鵜呑みにせず、色々な人に意見を求め、ペットにとって一番いいものを選択してあげましょう。
犬と一緒に暮らす。賃貸の部屋を選ぶ際に気をつけたいポイント
犬を飼いたいと考えている方や、新たな物件を探している方にとって、「一緒に暮らす住居選び」はとても重要ですよね。
ペットと住む際には、ペット可やペット相談の賃貸物件を選ぶということはもちろんのことですが、是非チェックしていただきたいポイントがあります。
この記事では、犬と一緒に暮らすための、賃貸選びの方法を紹介していきます。
屋内の環境
日当たりと風通し
ペットにとって、冬場の寒さももちろん配慮すべき点ですが、夏場の暑さは犬にとって危険であるため、夏場の室温をよく考えたお部屋選びをしましょう。
アパートやマンションの最上階は、熱せられた屋根の影響によって、部屋中の熱気が一段と厳しくなる場合があります。
また、「エアコンがきちんとついているかどうか」はもちろんのこと、実際に窓を開けてみて、風通しのチェックもきちんと行うようにしましょう。
間取り
間取りのポイントは、ペットが落ち着いて過ごすことのできる場所が確保できるかどうかです。
ハウスや寝床はリビングの隅やリビングの隣の部屋に独立して設けるようにしましょう。
外部の音が聞こえにくい玄関や道路から離れた場所、インターホンの音が聞こえにくい場所に、愛犬の空間を用意してあげるのがオススメです。
床材
日本の現代の住宅は、床がフローリング仕様になっている場合がとても多いです。
人にとっては見栄えも良く掃除もしやすいため、とっても便利。しかし、このフローリングの床は、犬を飼うときにはあまり適していません。
フローリングはとても滑りやすいので、腰や股関節を傷める原因になってしまったり、音が響きやすいため階下の住人に不快感を与えてしまったりします。
犬を飼っているご家庭におすすめの床材は、コルク材やタイル材です。しかし、このような素材の賃貸はなかなか見つかりません。
おすすめしている方法は、フローリングの賃貸を借りて、掃除のしやすいカーペットを犬の行動範囲に敷いてあげるというものです。
床暖房は危険かも
床暖房はファンヒーターのように火を使わず、埃も巻き上げにくいという優れものです。
しかし、犬を飼うとなると別です。犬は皮毛に覆われている上に皮下に脂肪を蓄えているので、人が感じるほど寒さを感じません。
もちろん、犬種にもよりますが、その分、熱さを認識するのにも時間がかかってしまうため、床で寝そべっているうちに低温やけどを引き起こしてしまうことがあります。
寒い地域に住んでおり、冬は毎日暖房を付けっ放しにしなければならないという家庭ならば、床暖房はあまりオススメしません。
床暖房の家に住む場合は厚めのカーペットを敷いたりして対策すると良いでしょう。
屋外の環境
散歩コース
理想としては部屋を借りる前に散歩する時間帯に周辺を歩いてみることです。
道幅や交通量、自転車の有無や通学路になっているかどうかなどの観点からチェックし、安全な散歩コースを見つけておきましょう。
公園内や遊歩道を散歩コースとして考えているなら、犬連れが入っても大丈夫かどうかを確認しておきましょう。
動物病院
近くに動物病院が複数ある立地が理想的です。
車を持っていないご家庭の場合には、徒歩で通える距離に動物病院があると良いでしょう。
また、引っ越す前に、口コミサイトやレビューで周辺にある動物病院の評価を見ておくこともおすすめです。
公園・ドッグラン
散歩も含めて犬と一緒に行きたい場所といえば公園やドッグランでしょう。
最近の公園は犬同伴がNGの場所もあります。そういった事柄も、事前に確認しておきましょう。
また、ドッグランは犬をリードなしで遊ばせてあげられる数少ない場所なので、利用したい場合には、近くにあるかチェックしておくと良いです。
特に、運動量の多い大型犬を飼う場合は、ドッグランがあると喜んで走り回るに違いありません。
最後に
犬と暮らす場所は今回紹介した点を踏まえて、焦らず慎重に選ぶようにしましょう。
そして実際に住む部屋を決めて引っ越しをしたら、早いうちにお隣さんや階下の住人に挨拶しに行きましょう。
「犬を飼っている者なのですが、もしもうるさくしてしまったら申し訳ありません。」と一言伝えておくことで、犬に関するトラブルを避けることができるかもしれません。
なかなか完璧な物件を見つけるのは難しいこともありますが、飼っている犬の性格などを考慮して、より良い住処を見つけてあげてくださいね。