【クイズ】犬の避妊・去勢手術のメリットとデメリット

犬を飼ったらまずは避妊・去勢手術を受けさせようという飼い主の方は多いでしょう。避妊・去勢手術にはメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。それらをきちんと理解した上で手術しているでしょうか?

今回は犬の避妊・去勢手術について、メリットやデメリット、術後に気をつけたいことをクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬の避妊・去勢手術クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬の避妊手術を行うことで得られるメリットとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「腎臓病になりにくくなる」です。
避妊手術を行うと、エストロジェンなどのいわゆる女性ホルモンの分泌がなくなるため、子宮蓄膿症を始めとする子宮疾患、乳腺腫瘍、卵巣疾患、偽妊娠などのメス特有の病気を予防できます。特に子宮蓄膿症と乳腺腫瘍は命に関わることもあるため、予防できることは非常に大きなメリットです。

子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。妊娠を望まないのであれば、避妊手術は重要でしょう。

また、犬の発情は年に1〜2回やってきます。避妊をしなければ、発情期にホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどのストレス行動が見られます。犬の避妊・去勢手術は「かわいそうだ」という意見もありますが、子犬を増やす予定がないのであれば、手術をしないことで逆に犬のストレスとなることもあるのです。
Q.2 避妊・去勢手術について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「避妊手術では子宮を摘出する」です。
避妊手術では卵巣のみを摘出する「卵巣摘出術」、もしくは卵巣及び子宮を摘出する「卵巣子宮全摘出術」が行われます。どちらの方法でも卵巣は摘出しますが、子宮を摘出しない場合もあります。

避妊手術を行う場合、初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。

一方で、去勢手術は時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能です。また、一般的には去勢手術の方が短時間で行われ、傷口も小さいことが多いです。
Q.3 避妊・去勢手術で気をつけたいこととして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「食事は術前と術後で急に変えない方がいい」です。
手術後は代謝エネルギーの減少によって、太りやすくなったり、ホルモンバランスの異常により尿結石になりやすかったりします。そのため、術後はフードを変えて、肥満や病気対策をしましょう。メーカーによっては「避妊・去勢後」用のフードを販売しているところもあります。

また、避妊・去勢手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は犬の体に負担がかかりますので、獣医師とよく相談して手術するようにしましょう。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】犬の避妊・去勢のメリットとデメリット
結果発表
問正解/ 問中
友達に教えてあげましょう!

【獣医師監修】猫の避妊・去勢の4つのメリットと注意点

新しく猫を飼うとき、健康管理を考える上で重要なのが避妊と去勢についてです。これらは全身麻酔が必要な処置であり、猫の負担を考えるとなかなか踏み切れないという飼い主さんも多いでしょう。 猫における避妊と去勢のメリット及びデメリットを正しく理解することが、猫の健康を管理する第一歩です。本記事では猫の避妊と去勢について解説していきます。

メリット① 望まない妊娠を回避できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 屋外に猫(特にメス猫)を出す習慣がある、多頭飼育でオスとメスが混合しているなどの場合、予期しない形で子猫を授かってしまうことがあります。 飼えなくなったという理由で動物保護センターに引き取られる猫の数は、年々減少しているとはいえまだ少ないとは言えません。不幸な事態にならないように予め避妊・去勢をしておくことが重要です。

猫の繁殖能力

猫の発情期は日照時間によって決まり、日が長くなる2〜4月にやってきます。 一方で、猫は交尾排卵動物であり、交尾をすればほぼ確実に妊娠します。これは発情期に限らず、条件(栄養状態、人工光の状態、子育て中でないなど)が揃えば一年中妊娠できるということです。これがヒトや犬と大きく異なる点の一つです。

猫の殺処分数

2018年度には全国で10,523頭の成猫と20,234頭の子猫が殺処分されました。これらの数字は、予期せぬ妊娠及び望まない妊娠の数を少なからず反映しています。また、増えすぎた地域猫の数も含まれるでしょう。

さくら猫

自治体や公益財団法人どうぶつ基金により、地域猫の避妊や去勢の助成金の申請が行える場合があります。 街中で耳に切れ込みの入った猫を見かけたことはありませんか?これらの猫を「さくら猫」といい、右耳に切れ込みのある猫は去勢済みのオス、左耳に切れ込みのある猫は避妊済みのメスであることを表しています。 飼い猫や地域猫の避妊・去勢の助成金についてはこちらをご覧ください。
あなたの町の助成金はいくら?【東京23区内の猫の去勢・不妊手術の助成金(2019年8月現在)】
あなたの町の助成金はいくら?【東京23区外の猫の去勢・不妊手術の助成金(2019年9月現在)】
さくら猫についての詳細はこちらの記事もご覧ください。
野良猫の耳が切られているのはなぜ?殺処分の問題に立ち向かうTNR活動とは。
どうぶつ基金 https://www.doubutukikin.or.jp/

メリット② 発情期のストレスを軽減できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 発情期には過度な興奮や、人や物に体を擦りつけるなどの行動の変化が見られます。 発情期に交尾ができないことは、それ自体がストレスになる場合もあります。繁殖を考えていないのであれば、このような無用なストレスの原因は無くしておくのがいいでしょう。

メリット③ 発情期の行動を変えられる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 猫の発情期には、飼い主を悩ませる行動がいくつかあります。 発情に伴う問題行動は避妊・去勢により抑制できますが、個体差もありますので、問題行動が無くならない場合もあることは知っておくべきでしょう。

大きな声で鳴くことを改善

発情したメス猫はオスを呼ぶために独特な大きな声で鳴きます。オス猫もまた、他のオスにこっちに来ないよう大きな声で鳴きます。 猫は夜行性なので特に夜に鳴くことが多くなり、一晩中鳴いていることもあります。これは生理的な行動なので、手術をしない限り、叱ってもしつけても直ることはありません。 また、精神安定薬やマタタビを使用することもありますが、猫の健康を考えるとオススメしません。特にマタタビは過剰に与えると呼吸困難に陥ることがあるため注意しましょう。

不適切な排尿改善

マーキングのためにトイレ以外の場所で排尿することを減らせます。 特にオス猫は縄張主張のため、尿を後ろに撒き散らす「スプレー」と呼ばれる行動を取ります。ニオイもキツく、飼い主にとっては頭を悩ませる行動の一つですので、手術による改善が期待されます。

放浪癖の改善

外にいる他の猫につられて外出することが減ります。 オス猫の場合は攻撃性も減少することがあるので、外に出たとしてもケンカの回数を抑えられるでしょう。

メリット④ 生殖器系の病気の予防できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 猫の健康を考える上で、病気の予防は欠かせません。どんな病気を予防できるのか、見ていきましょう。

避妊によって予防できる病気

性ホルモンが影響しているとされている乳腺腫瘍の発生を抑制できます。 また、手術によって卵巣や子宮を摘出するため、メス特有の病気である卵巣疾患や子宮疾患の確実な予防が可能です。

去勢によって予防できる病気

精巣摘出によって、精巣腫瘍などの精巣疾患の予防が可能です。 また、性ホルモンによる前立腺疾患の発生率を下げることができます。

避妊/去勢手術の推奨時期は?

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 性成熟を迎えるのが、オスで生後約6〜10ヵ月、メスで生後約6〜12ヵ月とされています。よって手術はオスで生後6〜10ヵ月程度、メスで生後6〜8ヵ月程度が望ましいでしょう。 成長には個体差があるので、体重の増加具合などを見ながら、かかりつけの獣医師と相談しましょう。

避妊/去勢の手術について

手術は全身麻酔が必須です。健康な個体でしたら麻酔のリスクは少ないですが、それでも事故が起きる可能性があることは理解しておきましょう。 避妊手術に関しては、動物病院によっては腹腔鏡での手術が可能です。傷口が小さくなるメリットがあるので検討してみてはいかがでしょうか。また、マイクロチップを挿入するなら、麻酔をかけるこの機会に同時に行うことをオススメします。 マイクロチップに関する記事はこちらの記事をご覧ください。
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!

避妊/去勢手術後の注意点

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 手術の後にはいくつか注意すべきことがあります。生活習慣の変更もあるので、手術前にしっかり確認しておきましょう。

肥満になりやすくなる

発情にかかるエネルギーが無くなり、代謝が落ちるために太りやすくなります。肥満は糖尿病を始めとする多くの疾患のリスク因子です。 また猫の場合、高い所に飛び上がれなくなるなど、運動量の低下によって肥満が助長されるといったループに陥る可能性があります。 手術をした後は、カロリーを抑えた避妊・去勢後用のフードに変更しましょう。

尿石症のリスクが上がる

腎臓や膀胱内で結石が形成され、泌尿器症状を呈するものを尿石症といいます。 特にオス猫では形成された結石が尿道に閉塞する可能性が高いです。さらに避妊・去勢によって内臓脂肪が付きやすい体質になっていると、脂肪で尿道が圧迫されて狭くなり、尿道閉塞のリスクがより高くなります。 避妊・去勢後用のフードには結石ができにくくなる成分が入っているため、肥満防止と同様にフードを変更しましょう。
ベッツプラン (Vets Plan)
¥2,980 (2022/10/01 19:44:39時点 Amazon調べ-詳細)

まとめ

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 避妊・去勢手術にはメリットが多くありますが、一方で注意しなければならない点もあり、そう簡単に決められるものではありません。 手術をすることによる負担はもちろんありますが、手術をしないことでかかりやすくなる病気もあり、どちらを選択するかは最終的に飼い主が決めることになります。 しかし、野放図に猫が繁殖している今の状況には、問題を感じてほしいところではあります。もし、あなたの愛猫が妊娠・出産をしたとしたら、責任をもって新しく生まれた命の全てを守りきれますか? 愛する猫にとって何が最善なのか、家族とよく検討してみてください。

【獣医師監修】犬の避妊・去勢のメリットとデメリット

犬の飼い主であれば、避妊や去勢について一度は考えたことがあるのではないでしょうか。 避妊や去勢には、犬の無用なストレスを無くす、命に関わる病気のリスクを減らすなどの大きなメリットもあります。しかし、手術をすることで身体的な負担がかかることも事実です。有益な点も含め、手術の後に注意すべきことやリスクなど、全てを理解してから手術に臨みましょう。 避妊や去勢をするべきか迷っている方や、今の時点で交配を考えていないという方も、ぜひこの記事を読んで考えてみてください。

避妊によって得られるメリット

犬の避妊によって得られるメリットとデメリット まずはメスの避妊について解説します。 避妊のメリットは大きく、望まない妊娠の回避、病気の予防、行動の変化があります。 それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

望まない妊娠の回避

多頭飼育や脱走の際に、意図しない妊娠を避けることができます。 子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。残念ながら、飼えないからと保護センターに子犬を持ち込む人もいます。 一方で、将来子犬を繁殖させたい、この子の子供を残したいと考えている人は避妊は考えないでしょう。できれば、犬を飼う前に家族で将来の展望を相談しておくと良いですね。

メス特有の疾患の予防

エストロジェンなどのいわゆる女性ホルモンの分泌がなくなるため、メス特有の病気の発生を抑えることができます。 避妊によって予防できる病気は以下の通りです。
  • 子宮蓄膿症を始めとする子宮疾患
  • 乳腺腫瘍
  • 卵巣疾患
  • 偽妊娠
この中でも 子宮蓄膿症と乳腺腫瘍は命に関わることもあるため、予防できることは非常に大きなメリットです。 偽妊娠とは、ホルモンバランスの変化によって、妊娠はしていないのに、乳房が張る、巣づくり行動を行う、ぬいぐるみを赤ちゃんのように大事にするなど、妊娠をしているかのような反応、行動を起こすものです。軽度の場合が多いですが、重度の場合は精神に負担がかかり過ぎてしまったり、食欲が低下することもあります。

行動に及ぼす影響

犬の発情は年に1〜2回やってきます。 発情期にはホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどの行動が見られますが、避妊によってこれらが抑制され、ストレスの軽減が期待できます。

避妊手術の推奨時期

犬の避妊手術の推奨時期 通常、避妊手術は初回発情前もしくは初回発情と2回目の発情の間に行います。これは乳腺腫瘍の予防効果が大きく関与しています。 避妊手術を行うのが初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。 成長の度合いを見ながら、獣医師と一緒に避妊の時期を見極めましょう。

避妊手術について

避妊手術は、以下の2つの方法に分けられます。
  • 卵巣のみを摘出する卵巣摘出術
  • 卵巣及び子宮を摘出する卵巣子宮全摘出術
発情やそれに伴う病気には卵巣から分泌されるホルモンが大きく関わっているため、術式による効果の差はないと言われています。 卵巣摘出術の場合、動物病院によっては腹腔鏡を用いることもでき、傷口が小さくて済むメリットもあります。ただし、全身麻酔を行う必要があるため麻酔のリスクを十分に理解しておく必要があります。この全身麻酔こそが避妊手術のデメリットの一つといえます。

去勢によって得られるメリット

犬の去勢によって得られるメリットとデメリット 次はオスの去勢についてです。 オスの場合は行動の変化に対するメリットが大きくなります。もちろん病気の予防にも繋がるので、一つずつ見ていきましょう。

行動に及ぼす影響

テストステロンなどのいわゆる男性ホルモン分泌がなくなるため、 発情によるストレスの軽減や攻撃性の低減が期待できます。 一方で、去勢前と比較して元気がなくなった、大人しくなってしまったと相談を受けることもあります。性格に及ぼす影響には個体差があるため、手術前に予想することは困難ですが、多かれ少なかれ性格が丸くなることがあると覚えておきましょう。

不適切排尿の改善にも効果あり?

オスはマーキング行為として、トイレ以外の場所で排尿することがあります。これは新しい家具・家族が増えたときや不安を覚えたときに、自分の存在をアピールするために行うとされています。 去勢によってこの不適切排尿が減る場合があります。しかし、犬によっては効果が得られないこともありますので、マーキングを無くす目的のみで去勢を行うとがっかりする結果になるかもしれません。

オス特有の疾患の予防

去勢によって予防もしくは発生の低減ができる疾患は以下の通りです。
  • 精巣腫瘍などの精巣疾患
  • ホルモンが関係しているといわれている前立腺疾患
  • 肛門周囲腺腫
  • 会陰ヘルニア
実際にこれらの疾患が発生した場合、再発予防として去勢を行うことが多いです。

去勢手術の推奨時期

犬の去勢手術の推奨時期 犬の性成熟は生後約7ヵ月といわれています。 メスと異なり、去勢手術の時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能ですが、できるだけ安全に手術ができるように、獣医師としっかり相談したうえで日程を決めるといいでしょう。

去勢手術について

全身麻酔をかけ、左右の精巣を摘出します。 メスの避妊手術と比較して時間が短く、傷口も小さいことが多いです。

避妊・去勢後の注意点

犬の避妊・去勢後の注意点 避妊や去勢により性ホルモンの分泌がなくなることから、少なからず体質の変化が起こります。若い時期に行うことが多いため、体質の変化についてはしっかりと頭に入れながら日々の生活を送る必要があります。

肥満には特に要注意!

代謝エネルギーの減少によって、太りやすくなります。手術前と同じような食生活を続けるとあっという間に肥満の仲間入りです。 肥満は糖尿病や心臓病、腎・肝疾患、骨関節疾患などあらゆる病気の素因ですので、普通の食事と比べてカロリーが抑えられている避妊・去勢後用の食事に変更しましょう。 もちろん定期的な散歩も忘れずに行い、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考えましょう。

尿石症にもなりやすい

避妊・去勢によって 尿石症が発生しやすくなります。 ホルモンバランスの異常によって膀胱が小さくなり、また肥満による脂肪のために尿道が狭くなります。ここで膀胱内に結石ができた場合、通常より狭い尿道に詰まりやすくなります。 尿路結石の形成には様々な要因が関与していますが、避妊・去勢後用のフードはこの結石を形成しにくくする成分が入っています。肥満の防止の他に、尿石症の予防のためにも術後のフード変更は必須です。
ベッツプラン (Vets Plan)
¥2,980 (2022/10/01 19:47:37時点 Amazon調べ-詳細)

まとめ

犬の避妊・去勢のメリットとデメリット 避妊も去勢もそれぞれ利点と欠点があります。「たとえ避妊や去勢をしないで病気になったとしてもそれがこの子の運命だから」と言う方もいます。私個人としては、その考えは全く否定しません。 しかし、獣医師としては、予防できる病気はしっかり予防することで犬のQOL(生活の質)を上げて欲しいと思います。また、望まない妊娠による出産で、飼い主の生活環境の変化や経済的な負担が大きくなり、飼育を放棄するということがあってはいけません。 あのときに手術をしておけばよかった後悔することのないよう、この機会に十分に考えてみてください。

野良猫の耳が切られているのはなぜ?殺処分の問題に立ち向かうTNR活動とは。

街を歩いていると、耳の先がカットされた野良猫を見かけることがあるかもしれません。 「えっ、虐待でも受けたのかしら、かわいそう…」「それにしては、耳をカットされた猫がたくさんいるし、謎だ」と、疑問に思うかもしれません。 実は、この耳の先がカットされた猫ちゃんには、とある「意味」と「理由」があるのです。 そこには、殺処分で悲しい思いをする猫を1匹でも多く減らそうと活動をする人たちの努力がありました。

耳カットは「不妊手術手術済み」の印

野良猫の耳が、桜のような形や三角にカットされている場合、その子は「避妊・去勢手術済み」ということになります。 この印は、TNR活動(Trap(トラップ):捕獲すること、Neuter(ニューター):不妊手術のこと、Return(リターン):猫を元の場所に戻す)の、「N」の部分である「不妊手術を行なった」という印です。 では、TNR活動とはいったい何なのか、何のために行なっているのかについて詳しく見ていきましょう。

TNR活動とは

殺処分など、悲しい思いをする猫が少しでも少なくなるためには、野良猫の繁殖を根本から解決する必要があります。 そこで、ボランティアの方々が「TNR活動」と言う活動をはじめました。 TNR活動とは、先ほどもご説明した通り「Trap(トラップ):捕獲すること、Neuter(ニューター):不妊手術のこと、Return(リターン):猫を元の場所に戻す」のことを表しています。

殺処分問題

不妊手術を行なっていない野良猫は、自由に繁殖を行なって、さらに多くの野良猫が増えていくという問題があります。 増えすぎた野良猫は、保健所に持ち込まれ、殺処分という悲しい結末になることもあります。 猫の殺処分問題や、多くの野良猫による近隣住民への被害を減らすためには、根本の問題である「野良猫の望まれない繁殖」を減らす・なくすということが第一の解決策として挙げられるということは、言うまでもありません。

猫はネズミ式に増えていく

猫は一度の出産で5〜7匹の子猫を産み、1年に3回の出産をすることができます。つまり、最大で1年間の間に21匹を出産する可能性があるということです。 また、産まれてきた子猫は、成長をして6ヶ月で妊娠が可能になります。 1ペアの猫から産まれた7匹の猫が、それぞれまた繁殖をしたら…。ネズミ算式に増えていき、あっという間に猫が増えてしまいます。 このようになることを防ぐために、野良猫や飼い猫の不妊手術が必要です。 (TNR – さくらねこ TNRとは – どうぶつ基金 参照)

何で耳を切るの?他の方法はないの?

「耳を切るのはかわいそう」「何か他の方法はないの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。 かつて、耳を切るという方法以外にも、ピアスを付けたり、首輪を装着したりというやり方も検討されていました。 しかし、ピアスを何かに引っ掛けてしまう危険性や、途中で落として失くしてしまうという問題があることから、今では、耳先カットが主流になっています。 また今は、耳を桜型やV字に切ることが多いですが、これは「人が切った」ということが分かるようにしているのだそうです。 一文字に切ってある場合もありますが、「喧嘩で負った傷なのか、それともTNR活動によってつけられた印なのかが分からない」という問題があります。 猫にとって、不妊手術を受けることは、体に多くの負担がかかります。そのため、2度3度と受けることがないように、しっかりと把握できるような印が必要です。 かつて手術を受けたのかどうかは、特にメスに関しては、外見では判断することができません。 猫のことを考えても、ボランティアの方々の時間や労力を考えても、一目で間違いなく分かることも大事な要素の1つだということが出来るでしょう。

痛くないの?

耳先カットが猫にとって痛いのか痛くないのかは、重要なポイントですよね。 基本的には、麻酔をしている間に耳をカットするので、痛みはないと言われています。また、出血もほとんどありません。

最後に

耳先がカットされた野良猫ちゃんは、地域から気にかけられており、皆から愛されている猫ちゃんだとも言うことが出来るでしょう。 悲しい思いをする猫が1匹でも少なくなるように。人間と猫、お互いが幸せに暮らしていけるように。 この「TNR活動」は、賛否両論があります。正しい判断をするためにも、この記事がご自分で考える際の材料になったらと思い、本記事を書くことにいたしました。 周囲で、知らなくて「喧嘩でもしたのかなー?」と言っているお友達がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

世界初。無料で不妊・避妊手術を行う「ねこけん動物病院」って何?!

猫・犬の多頭飼育崩壊や殺処分問題など、心を痛めるニュースを見ることもまだまだあります。 この問題について、根本の原因から解決しようと取り組んでいる人たちがいます。 様々な報道がされる陰で、様々な活動をされている方がいます。そのような知っておいて頂きたい活動とその人々について、ご紹介します。

ねこけん動物病院について

東京都杉並区にある「ねこけん動物病院」は、猫・犬の不妊手術を無料で行っています。 こちらの病院では、「刹処分ゼロ・野良猫ゼロ・多頭飼育崩壊ゼロの社会を実現する」という目標を掲げています。 この「不妊手術無料の動物病院の設立」は、クラウドファンディングによって、述べ560名の方々からの支援があり実現されました。 また、この理念を理解してくださるスポンサー企業の力もあって、現在も運営が続いています。 支援期間は終了していますが、このプロジェクトのクラウドファンディングページを見ることはできます。 (2018年10月現在) https://a-port.asahi.com/projects/nekoken560/ このクラウドファンディングでは、最終的に880万円以上のお金が集まりました。

根本の問題解決方法

猫と犬の不妊手術を無料で行う動物病院を作った、NPO法人ねこけんは、現在年間400匹もの猫を、新しい家族の家に送り出しているそうです。 これまでも、TNR(Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す)活動をしてきましたが、NPO法人ねこけんの設立者である溝上さんはあることに気がつきました。 それは、「保護猫の多くが、実は家の中で生まれている」ということです。 猫に避妊や去勢の手術を受けさせることができない家庭から、多頭飼育崩壊が起きていました。増えすぎて飼えなくなってしまい、最後には外に放したりといった状況になっていました。 このように、飼い猫が捨てられてしまったり、多頭飼育崩壊の猫が外へ出てしまうと、外で繁殖をしてしまいます。いくら多くの人が必死に保護・譲渡の活動をしても、終わらないイタチごっこになってしまいます。

なんで「無料」が大事なの?

こちらの病院では、猫も犬も、予約制で不妊手術を無料で行っています。飼い猫であっても、無料で受け付けています。 野良猫であっても、室内で飼われている猫であっても、不妊手術を怠ったことにより大量に増え続けると、不幸な最後を迎えることになってしまうことがあります。 ご存知の方も多いかもしれませんが、猫はねずみ算式に増えていきます。猫は1度に3〜5匹を出産します。 また、猫は数ヶ月で妊娠可能な体になります。つまり、とても速いスピードで猫が増えていってしまうということです。 譲渡会や里親を募集するなどの方法で、殺処分となる猫を減らす努力をしている活動家の方もいます。 しかし、譲渡されて幸せに生きる道を見つけられる猫ちゃんが全てではないというのも事実です。

無料で避妊手術を受け付ける

避妊手術は、多くの動物病院で受けることが出来ます。しかし一般的には、手術を受けるためにはある程度のお金が必要となります。 病院によって金額が変わりますが、日本獣医師会の調査によると下記の通りとなっています。
    猫の去勢手術 12,652円 猫の避妊手術(卵巣切除)19,833円 猫の避妊手術(卵巣子宮切除)20,986円
 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)より 諸事情によりこれらのお金を用意することができない、という理由から起こる多頭崩壊もあります。 「手術はお金がかかるから」といって、そのままにしている人もいます。捨て猫をゼロにするためには、飼い猫に不妊手術をするということが必要です。

詳細について教えて!

猫背景黄色

料金は?

料金形態は、先ほどからお話しているとおり、不妊・避妊手術は無料となっています。 他にも、ワクチンやウイルス検査、マイクロチップの埋め込みなども行っています。こちらは、1000円〜2500円ほどかかりますが、一般の動物病院で行うよりもとても低価格で行うことが出来ます。

送迎も行っている

別料金となりますが、送迎のサービスもあります。
    ¥2000(税抜):杉並区・練馬区・中野区・武蔵野市・三鷹市 ¥3000(税抜):渋谷区・新宿区・豊島区・板橋区・世田谷区・調布市・小金井市・西東京市・和光市(埼玉)・新座市(埼玉)
(※片道の料金になります。頭数の制限はありませんが、多頭の場合は連絡が必要になります) 「病院まで連れて行くのが大変」というご家庭にも優しいですよね。

申し込み方法

手術や検査は、完全予約制となっています。予約は、電話で行うことが出来ます。(2018年10月時点) 当日の予約については、枠が空いている場合は、対応可能となっているようです。
電話番号:03-6383-2270

問題の根本を解決することの重要さ

世界初と言われている、不妊手術を無料で行なう動物病院の設立。 悲しい思いをする猫・犬を減らすために、いつか殺処分という言葉がなくなるようにと、活動をされています。 http://nekoken.jp/
予約電話番号
様々な事情があって、飼い猫の手術費用の出費が難しい方にとって、とても嬉しいサービスです。 加えて、人間の無責任な考えによって繁殖し、悲しい思いをする猫が1匹でも少なくなる素晴らしいサービスでもあります。 そして、クラウドファンディングによって、このような社会的な活動が進んで行くことも、未来を考える上でもとても有意義なことです。これから先、クラウドファンディング等の新しい仕組みを使って保護活動が発展していくのは喜ばしい事ではないでしょうか。 動物保護に関するクラウドファンディングについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
よく聞く「クラウドファンディング」ってなに?動物保護の支援にも

猫飼いさんなら知っておきたい。猫の妊娠から出産までの道のり

もし、猫の妊娠から出産までの知識がなければ、猫が妊娠をした際にびっくりして慌ててしまいます。今回は、猫の出産タイムスケジュールを添えて、妊娠から出産までの道のりをご紹介します。
注意 いくら可愛い子だからと言って、自分で繁殖させることはオススメできません。多頭飼育崩壊は、このような無計画な繁殖により、どんどん頭数が増えてしまい、最後は自分では面倒が見きれなくなり、保護活動を行っている方のお世話になっているケースがほとんどです。あくまで知識として、知って頂くための記事であり、繁殖をススメている記事ではないことをご理解ください。

受精

cats 猫は生後6ヶ月から1年で妊娠することができます。つまり、メス猫は生まれて半年でお母さんになることができます。 猫の6ヶ月は、人間の年齢に換算するとおよそ9歳にあたります。すこし早い気がしますよね。 しかし、猫は人間に比べて成熟速度が早いので、生後半年で妊娠することは可能です。

いつまで妊娠できるの?

猫に閉経はないので、シニア猫でも妊娠は可能です。猫の年齢で10歳は人間の年齢の50代後半にあたりますが、それでも妊娠して出産することはできます。 人間の場合、高齢出産となると死産や母体への負担が大きいことは知られていますが、猫は、シニア猫になっても出産できるそうです。 しかし、それでも若い猫に比べるとリスクはあるので、シニア猫になっての出産はさせないほうが良いでしょう。

受精の時期

基本的に猫の妊娠は発情期が重要な役割を果たしています。猫の発情期とは、春と秋の年2回起こる排卵期のことで、交尾して妊娠可能な時期のことです。 発情期に妊娠可能なため、年に2回出産することが可能です。一回の出産でおよそ4匹の子供を産みます。ですから、年間でだいたい8匹の子猫を出産します。 猫の妊娠期間は、約2ヶ月です。受精からおよそ9週間から10週間で出産します。

妊娠初期

cat first term 猫の妊娠初期は、特に目立った変化が見られないことが多いです。しかし、妊娠の最初の2週間は、吐き気を催し、食欲が落ちることがあります。 普段与えている食事を残すようでしたら、じっくりと観察する必要があります。

妊娠中期

cat pregnant 妊娠中期に入ると、食欲不振から一転して、食欲旺盛になり、体重が増え始めます。これは出産する準備を始めたことでもあります。 また中期には、乳首がピンク色に変わり、サイズも大きくなります。これは“ピンキングアップ”と呼ばれる変化のことで、妊娠している母体にしか現れない現象です。 普段は乳首は体毛で隠れていますが、“ピンキングアップ”は乳首が大きく膨らむ現象なので、探さなくても肉眼でわかります。この“ピンキングアップ”が見られたら、妊娠は確実です。 乳首が大きくなるだけでなく、この頃からお腹も大きくなってきます。食欲が旺盛になり、体重が増え、全体的に体はふっくらとしてきますが、特にお腹の周辺が異常に膨らんできます。 それもそのはず。猫は一回の妊娠で4匹出産することができるので、体に4匹の子猫を身ごもることになります。

出産準備

cat およそ出産1週間前から出産準備が始まります。落ち着きつきがなくなったり、鳴くことが多くなりますが、静かに見守ってあげましょう。 この時期になると、自分の出産場所や子猫のための巣を作るために、暖かくて安全な場所を探し始めます。また、出産の2日前になると食事を摂るのをやめます。

出産

cat family 出産の兆候はとても簡単にわかります。猫は性器周辺を舐めるようになります。 猫が性器を舐め始めて約1時間後に最初の子猫の出産をします。そして15分から20分ごとに他の子猫が誕生します。 すべての子猫の出産が終わったあと、親猫は子猫のお世話をします。親猫は生まれたての子猫を舐めたり、自分の胎盤を食べたりします。ごく自然の動物の行動ですので、飼い主さんは安心して見守ってください。

飼い主さんがすべきこと

飼い猫が出産ともなれば、飼い主さんも心配で仕方がないですよね。しかし、基本的に飼い主さんは何もしなくて良いです。むしろ手を出さないようにしましょう。 これは、動物によく見られる現象なのですが、妊娠中もしくは出産後の親猫はとても敏感になり、攻撃的になります。これは、子猫を敵から守るための行動です。 いくら飼い主さんでも、出産したばかりの子猫に手を出そうとすると攻撃される危険があります。 また、逆の現象なのですが、飼い主さんが生まれたばかりの子猫に手を出すと、親猫が育児放棄をしてしまうケースもあります。 ですから、妊娠中や出産後は静かに見守ってあげる程度にしましょう。

慌てないで!見守るだけで十分

kitten 少々心配ですが、猫は比較的安産が多いと言われています。我が子が出産する気持ちで、温かく見守ってあげましょう。 このように、猫は繁殖能力が比較的高い生き物です。冒頭でも述べた通り、無計画な繁殖は、すぐに多くの悲しい命を生むことになります。一般の飼い主さんが飼育する場合は、やはり去勢・避妊手術を受けさせることが、保護活動の面からも一番良いでしょう。 それでも、野良猫ちゃんや保護した猫ちゃんが妊娠しているということもあり得るでしょう。また、繁殖能力の高さを知る機会としても良いでしょう。そんな時に、この記事が参考になれば幸いです。

本当に去勢や不妊手術する必要あるの?メリデメと時期や費用は?

ペットを迎えて、比較的早い段階で手術の判断を迫られることがあります。それは去勢や不妊手術です。してもしなくても、それぞれにメリットやデメリットがあります。そのため、ペットの将来をよく考えて選択したのであれば、どちらも正解だと思います。ただ、もし何も考えずに放置しているのであれば、すぐにペットのことを考えて欲しいことであることに変わりはありません。

去勢や不妊手術のメリット

ポイント 去勢や不妊手術は、野良犬や野良猫が増えることがないように行うことが一般的でしたが、現在では病気を予防したり問題行動を抑制できるということで行う飼い主さんも増えてきました。

病気を予防できる

オスの場合は、前立腺肥大や睾丸腫瘍になる可能性を抑えることができます。これは完全に無くすことができるわけではなく、確率を下げることができるに留まります。 メスの場合は、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍を予防することができます。どれも死に直結する危険性がある病気です。これらは、子宮自体を取ってしまうのですから、その病気になりようがなくなります。また、乳癌の発症率も下げることができます。

問題行動を抑制できる

オスの場合、男性ホルモンが減少するため、足をあげてのマーキングや、攻撃的行動が減少します。ただ、マーキングに関しては、一度足をあげてマーキングすることを覚えてしまった犬の場合、それがなくなる可能性は低くなってしまいます。まだマーキングすることを覚えていない幼犬の時に手術することが重要になってきます。 メスの場合は、ヒートがなくなることが挙げられます。問題行動ではなく、単なる生理現象ですが、おむつをする手間があったり、それを掻きむしってしまったり。家が汚れてしまうため、ヒートが起こることを嫌がる飼い主さんもいるので、そういった方にはメリットになります。

不幸な命が生まれない

猫を飼っている場合、飼い主が思ってもいないところで妊娠してくるかもしれません。また、どこかに家族を作ってしまうかもしれません。その時、あなたは全ての責任を背負って、全て飼うことができますか?知らないところで作ってきた家族がその後どうなるか考えてみてください。 犬の場合も同様です。先日の東日本大震災や熊本の大地震の際、置き去りにされた犬や猫、逃げてしまった犬や猫は、その後野良犬や野良猫になり、家族を増やしてしまいました。この子達が伸び伸びと行きていける世界なら別ですが、現代の世の中では捕らえられ、殺されてしまうのです。

去勢や不妊手術のデメリット

ジョーカー 最近ではペットショップや動物病院等でも手術を勧められることが多くなり、メリットについては、色々なところで取り上げられていますが、デメリットについてはあまり知られていないのではないでしょうか。当然ながら、メリットもありますが、デメリットもあるのです。

全身麻酔のリスク

去勢手術にしても、不妊手術にしても、どちらも全身麻酔を必要とします。昔に比べて、現代では比較的安全になったとは言え、大手術であることには変わりありません。麻酔から目が覚めない等、失敗するリスクもゼロではありません。

ホルモンバランスが崩れる

オスの場合、太りやすくなると言われています。手術後は、食事にも気をつけるほうが良いでしょう。全部が全部ではないと思いますが、メスの場合は、ホルモンバランスが崩れて、毛並みが悪くなったということも聞きます。

逆に病気になる

最近の研究で、去勢や不妊手術を行うことで、膀胱炎と尿失禁のリスクが上がることが指摘されています。また、犬種や時期にもよりますが、股関節形成不全、音恐怖症になるとも言われています。骨肉腫、血管肉腫、リンパ腫、肥満細胞腫の発症率が3倍以上という研究結果もあります。 邦題:早期の犬の避妊・去勢による健康上の弊害と利点 邦題:関連する関節障害、癌および尿失禁

去勢や不妊手術させる場合の時期と費用

時期とコスト 自治体によっては、補助金が出る場合もあるため、獣医さんや市役所に問い合わせてみてください。補助金が出るタイミングも様々なため、必ず確認してから動物病院に行くようにしましょう。
  • 去勢手術: 15000円〜25000円程度
  • 不妊手術: 20000円〜30000円程度
手術の時期については、早いほうが良いとされていますが、上記論文にある通り、犬種によっては1歳を過ぎてからの方がいい場合もあります。
  • オスの場合: 生後6か月前後
  • メスの場合: 生後5~7ヶ月の間が一番良いとされている

余談:子供を作るということ

チワワとうんち 雑種であれば、あまり考えなくても良いかもしれませんが、現代の犬は長い年月をかけ、人間に作り出された生き物です。繁殖に適した犬、そうでない犬がいます。これを素人が行うと、疾患をかかえて生まれてきてしまったり、性格的な問題のある犬が生まれてしまうこともあります。悪徳ブリーダーはこういったことを考えず、量産することを選択しますが、真っ当なブリーダーはそれを考えて交配しています。 もし、自分のペットの子供が欲しいと考えている場合は、ブリーディングについてもよく調べて勉強すべきです。それが出来ない場合は、信頼できるブリーダーさんと繋がりを持ち、サポートを求めるべきです。そして、どんな状態の子が生まれてきたとしても、最後まで責任を持って育てる覚悟を持ってください。人間の赤ちゃんと同様、人間の選択で命を作り出す以上、途中で止めることはできないのです。

時期が限られるのでよく考えたい

よく考えよう 有識者の間では、犬や猫を飼った場合は去勢・不妊手術させるべきという意見が大半です。ペット先進国の欧米でも、それが一般的となっています。ただ、最近の研究ではデメリットについても指摘されるようになってきました。また、悲しい事に、飼い主によく説明せずに手術させようとする専門家がいるのも事実です。 どちらの選択も間違いではありません。だからこそ、私たち飼い主が正しい知識を身につけて、誰に何と言われようと考えを貫き通せるように、きちんと考えておくことが大事だと思います。 あなたのペットはどうでしょう?どちらの選択をしても、それは正解だと思います。しかしながら、何も考えずに放置しているのであれば、その選択は間違っています。愛するペットと向き合い、将来をよく考えて決めてあげて欲しいと思います。この記事がそのきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。